昨夜はクリスマスイブ。サンタは世界のトップからコロナワクチン注射済証や外出許可証をもらって走り回っていたから、さぞかし今頃はぐったりしていることだろう。我が家の3人の孫娘たちにもプレゼントを届けてくれたようだが、そのうち一番下の小5年の真妃がサンタへ書いた手紙に感心したので紹介する。
手紙は秘密の通信箱の中に入っていて、イブ直前に母親が見つけ出した。よほど欲しかったのだろう、彼女がこの1年、どのように「頑張ったか」、「努力の積み重ね」でどん成果が得られたかがぎっしりと書き連ねてある。「なので」ピンクの自転車が欲しいと訴えてから、サンタに「全国の子供たちを喜ばせてくれてありがとう」と感謝の言葉も忘れない。
起承転結、理路整然、。谷崎潤一郎も「文章読本」でほめてくれそうな立派な出来栄えである。最後の「一歩前に進めるよう頑張る」という結語も文句のつけようがない。
しかも、文末にはサンタが迷わないようにと、自分の家への地図まで付いている。 これではサンタも脱帽だ。
◇ ◇ ◇
サンタさんへ 私はこの一年間来年の受験に向けて勉強をしてきました。私は算数が苦手でしたが、どんどん問題を解いていく うちに、できる問題がふえました。 なので算数が少しずつ好きになってきました。他にも習っている水泳で何年間も一ぱんでしたが、最近学童強化コースに上がりました。それは努力の積み重ねのおかげだと思います。そのコースに行くのは2月からです。
そして、英語は読むことが好きになりました。また読める単語も増えました。さらに先生にほめられる日が続いてきました。
なので私はピンク色でかぎが付いている自転車がほしいです。お願いします。
いつも全国の子供たちを喜ばせてくれてありがとうございます。 これからもみんなが笑顔になるプレゼントをとどけて下さい。 応えんしてます。
私も努力を積み重ねて好きなことが増えたり、一歩前に進めるようにがんばっていきたいと思います 東京☓☓3丁目☓☓番☓☓号 ☓☓真妃より
◇ ◇ ◇
すぐ上の美妃は中2だが、これまたサンタを待ちかねていた。しかし曰く 《私がお願いしなくてもサンタはいつも実用的なプレゼントをくれるから品物はサンタに任せてる》のだそうだ。これはサンタにも難問だったようだ。