坊主が政治に絡むと碌なことがない

上で紹介するのはイランのNetflix女優、エルナズ・ノルジさん(30)のストリップだ。ヒジャブを脱いで下着だけのトップレスになりさらにイスラム教のローブをパンツまで脱いだ。

AVに慣れた日本人にはどうってことないだろうが、ここイランでは「死」に値する大変な所業なのである。本人はここまで裸体を披露した理由を「選択の自由を促進するため」と語っている。

いま、イランでは女性たちの怒りが頂点に達している。ことの発端はイラン北西部のクルディスタンから首都テヘランに遊びにやってきたマフサー・アミニさん(22歳)=写真右=が、宗教警察(ガシュテ・エルシャード)にスカーフで髪の毛の隠し方が不十分だったことを問題にされ、逮捕されたうえ3日後に死亡した事件。アミニさんは大学入学前の最後の休暇に家族と北西部の町からテヘランに訪れて、将来は医者になるのが夢だった聡明で美貌の女性。

当初、宗教警察は心不全で亡くなったと発表したものの、警察の暴力で亡くなったことは明白。彼女の生まれ故郷であるサッケズで発生した抗議デモはまたたく間にイラン各地に波及した。

イラン政府は体制に対する重大な危機と感じて、力で必死に封じ込めようとしているが、すでに4週間が経過した現在も、若い人たちや女性を中心に激しい抗議活動が続いている。今回のデモ発生以来、民間人の犠牲者は200人にも達すると見られている。

週刊新潮で「変見自在」を連載している高山正之氏はブログ子の新聞記者時代の3年後輩だが、イスラム教の宗旨についてこう書いている。

ユダヤ教では女を不浄で罪深い存在とし、つい最近まで聖地「嘆きの壁」にも触れさせなかった。ヨブ記には男を惑わさないようスカーフで髪の毛を隠せとある。妻が不倫でもすれば石打の刑で殺しちまえとモーゼは命じた。ムハンマドはそのユダヤ教に倣ってイスラム教を立てたが、女の扱いはより過酷で「女は男の持ち物だから反抗したら打擲してベッドに放り込め」とある。

 不倫は勿論、石打刑とし、女の装いも厳格で、髪は「ヘジャブで包み、 胸は覆いをして人の目に触れさせてはならぬ」。「違反した女は鞭打ち」 と定めた。

 60年代のパーレビ王朝時代には、親米の国王が西洋化を進めヘジャブは一時、遅れた文化と見なされ、かぶることが禁止されたこともあった。1979年イスラム法学者のホメイニ師が主導した「イラン革命」でイスラム共和国になると、ヘジャブ着用が義務づけられるようになった。今から43年前、イランでホメイニ師のイスラム政権ができて、この冗談みたいな刑罰が現代に生き返った。

いま、日本では旧統一教会問題で沸き立っている。岸田文雄首相は17日午前、官邸で永岡桂子文部科学相と面会し、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)について、宗教法人法に基づき業務や運営に関する報告を求める「質問権」を行使した調査を行うよう指示した。

ことの発端は安倍晋三元首相を暗殺した山上徹也容疑者(41)が母親が統一教会に全財産を注ぎ込んで破産したのは安倍元首相が統一教会と親しくしていてからだと、逆恨みしての事件だったが、いまやそれは忘れ去られて、統一教会と親しかった立憲民主党も含めて与野党議員に追及の刃が向けられている。

あらゆる宗教は信者の献金を生業としている。ブログ子個人の経験ではカトリックの総本山バチカンでそれを見たし、学生時代創価学会に見込まれて総支部長と言うのに長時間にわたり折伏を受けた経験から、宗教と金には古来から切っても切れない関係があることを知っている。

しかし、統一教会の場合、悪どさで群を抜いている。生まれた韓国では集めた金額の大きさから宗教団体というよりは「財閥」とみなされていうという。集金マシンで一大宗教都市を建ててそこで桜田淳子で有名になったあの集団結婚式を挙げたり、霊感商品を売りつけたりしていて、集金の8割は日本からのものだという。朝鮮半島は北も南も、昔も今も日本の財布を当てにした「商売」で成り立っているのである。

いま日本ではパチンコ業界が衰退の一途である。パチンコ屋の三分の一は朝鮮総連の傘下と言われていたが、今や金正恩に貢ぐ金が底をついて、比例して朝鮮総連の北の扱いがどんどん下がっている。その北朝鮮には統一教会から潜水艦を寄贈したというから呆れる。

大小問わず世界中の宗教というのは成長すると政治に関与してくる。ロシア正教会のキリル総主教がいい例で、プーチンを堂々と擁護して「ウクライナ政権は邪悪」と公言して同じ正教会のキーウ正教会をも敵視している。呆れたものだ。

まあこれを機会に坊主(宗教)が政治に関与(口出し)すると碌なことがないことを肝に銘じるべきだろう。特に、韓国由来の宗教はみな邪教と思うことだ。

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