「れいわ新選組」と「NHK党」は国会から失せろ

れいわ新選組の山本太郎代表(48)はうつ病を理由に議員辞職した水道橋博士(60)の残り5年半の任期に1年ごとに議員を交代させるローテ制の導入を表明した。個人の得票順で3位以下だった大島九州男▽長谷川羽衣子▽辻恵▽蓮池透▽依田花蓮-の5人が1年ごとに辞職し、繰り上げで順番に参院議員を務めるという。

山本太郎代表とめでたく国会議員になりそうな蓮池薫氏

重度障害者を押し立てて参議院選挙で得票率4・37%(全国)で議席を得る手口についてはこのブログで以前にも批判した。山本太郎代表はタレントで、水道橋うんぬん氏もお笑い出身ということ以外知らない。拉致被害者家族連絡会事務局長を解任された蓮池透の名前はよく知っている。「日本政府は少なくとも4度、北朝鮮を騙した」「拉致問題により、狭いナショナリズムが醸成された」など、と横田早紀江さんらと違う言動が目立ち、家族連絡会からは敬遠されていると聞く。

こんな人たちが1年交代で国会議員を務めるのかと思うとげんなりする。何ができるというのか。山本太郎は「憲法に禁止とは書いてない」と開き直るが、当たり前だ、だれがそんな邪道を想定するものか。

彼は昨年4月に衆院議員を辞職し参院選にくら替え出馬という奇手で当選したが、そのときも「議席の私物化では」と物議を醸した。禁じ手で、法の網をすり抜ける手口を考え出す常習犯なのである。

もうひとつ、この党には大石あきこという人物いる。2022年6月の衆院予算委員会で、鬼の面や紐に繋がれた犬の写真を提示して、岸田文雄首相を「資本家の犬、財務省の犬」「飼い主を間違えたら駄目だ」と口汚く批判して委員長から注意された。たった4万3000票で当選した「狂犬」のようなのがこの党の「共同代表」というのだから、あきれる。

「NHK党」もどうにもならない政党だ。現在は同じく先の参院選で当選したガーシー(本名・東谷義和)議員=比例代表=が中東のドバイに居座って一度も国会に登院しない問題で、自民、立憲民主の両党から今後も登院しない場合は国会法124条に基づき、懲罰委員会にかけられそうだ。

ガーシーという人物も氏素性がわからない。なんでも動画投稿サイトで著名人を中傷、脅迫したという訴えをもとに、警視庁が任意の事情聴取を要請している。すでに、暴力行為法違反(常習的脅迫)容疑などで関係先のいくつかが家宅捜索を受けた。帰国したら逮捕されるのが嫌で逃げているとも言われるが、そんな男が国会議員というのもふざけた話だ。

 NHK党の立花孝志党首は、「国会に来なくても、めちゃくちゃ仕事しています。どうぞ懲罰委員会やってください。一番重い除名をするというのは時期尚早」と話している。その本人たるやドバイに居座って(懲罰に向け動く立憲・維新両党に対し)SNSに、「俺一人の歳費とめて、なんか世の中よくなんの?いまオレのこと槍玉にあげることが、お前らに票入れた国民の望むことなん?そー思ってるなら、相当頭悪いから、もー議員辞めや笑笑。お前らと喧嘩すんのに、なんの躊躇もなくやれるんで、いくらでも吠えて下さい。こちらには何も響きません笑笑」とほざいている。こんなのが「めちゃくちゃ仕事している」というのか。

この立花党首というのも今ひとつわからない男だ。以前NHKの職員だったそうだが、党名を「NHK受信料不払い党」とか「NHKから国民を守る党」、自分が出馬した都知事選では、自らが代表となって新規に立ち上げた「ホリエモン新党」、その後も「議席を減らします党(代表)」と変えて、今では「現在は何党?」と冷やかされるほど、メディアを翻弄し尽くしてきた。

「コロナは風邪」と言ってみたり、座右の銘に「金と知恵は使えば使うほど増える」「金と女と票は追えば追うほど逃げる」を挙げるなど支離滅裂だ。

ブログ子は新聞記者時代多くのNHK記者と付き合いがあった。豊富なNHKの経費には圧倒された。例えばこちらが取材用にホンダの50ccのカブが来たと言って喜んでいるとき、NHKには軽自動車の「スバル360」だったし、こちらのカメラがジャバラ式のフィルム装填のコニカパールのとき、NHKはポラロイドカメラといった具合である。

強制徴収のテレビ視聴料で有り余る金を良いことにアナウンサーや報道記者は民間の社長以上の年収1000万円~2000万円以上がざっくざっく。それでもNHKならではの番組作りには共感している。ネイチャー物などよく見ているが厳冬の北海道の雪原にテント張って何ヶ月もキタキツネや野鳥やクマを追いかける取材は民放には真似できないのをよく知っているからだ。

NHKが国民から聴取料をとる制度はイギリスのBBCを真似したものだが、英国ではBBCを他の民放並みにしようという動きが出ているそうだ。NHKには高給を食みながら従軍慰安婦ものや天皇戦争犯罪ものなど13本も作った女プロデューサーがいる。こういう現実を知るとNHK民営化論に賛成したくもなるが、「N党」のむちゃくちゃには同意出来ない。

ガーシーが懲罰委員会に掛けられて議員辞職させられたとしても、「NHK党」は痛くも痒くもない。仮に議員辞職した場合でも、彼は比例代表で当選しているので、すぐ下の候補が繰り上げ当選することになる。党の議員の数は減らないし、政党交付金も変わらないのだ。「れいわ新選組」と同じ構図である。

こんな政党に投票した国民の顔が見たい。

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