静岡・川勝知事に早速「天誅」下る

前回、「リニア反対で屁理屈を繰り返す川勝平太静岡県知事に天誅を」と書いたばかりだが、早速、その「天誅」が下った。

 静岡県庁で1日、新規採用職員向けの訓示が行われた。その場で新卒入庁者を雨に、川勝知事はこう宣(のたも)うたものだ。

「県庁はシンクタンク(政策研究機関)だ。毎日毎日、野菜を売ったり、牛の世話をしたり、モノを作ったりとかと違い、基本的に皆さま方は頭脳、知性の高い方たち。それを磨く必要がある」などと述べた。特定の職業を比較するような発言で、だれが見ても問題発言なのは一目瞭然。

SNSでは「職業差別」を指摘する声が相次いでいる。X(旧ツイッター)では「牛の世話」「県庁職員」「静岡県民」「職業差別」などが川勝氏の訓示に関連する文言がトレンド入りしている。

自民党の平将明元内閣府副大臣は川勝氏の訓示についてXで「こんな人が知事やってるのか」とあきれたように投稿した。日本維新の会の音喜多駿政調会長もXで「発言は問題で、知事としての資質に著しく欠ける。議会が再度動くときでは」とし、県議会が対応する必要性に言及した。

長崎県平戸市の黒田成彦市長はXで「日頃から職業差別の意識があり、公務員を特権階級だと勘違いしている。政治家として失格だ」と指摘した。

中国で迫害を受けるウイグル人やモンゴル人の姿を描く漫画家の清水ともみさんもXで「ものづくりをする人は知性の塊です。思考が階級差別主義者ですね」と厳しく批判した。

北朝鮮による日本人拉致問題で政策提言を行うアジア調査機構の加藤健代表はXで「県知事が生産者を見下した発言をしていいのか?だいたいモノ作りが簡単と思っている時点で無知の極み」と川勝氏の発言に疑問を呈した。

お笑い芸人のほんこんさんは「もう無茶苦茶 もう辞めなはれ」とXに書き込んだ。静岡県出身の芸人のゴンゾーさんは、Xに川勝氏の発言を報じる記事を投稿して「第一次産業に従事されている皆さまに深く感謝しております。食卓を彩る食材を丹精込めて育ててくださるおかげで、日本の食品は世界のどの国のものよりもおいしいです」と書き込み、生産者に敬意を表した。

静岡県庁の担当者によれば、川勝氏の発言に関して2日午前8時~12時に電話が41件、メールで33件届き、その全てが川勝氏に批判的な内容だったという。(以上は産経新聞から)

この知事の問題発言は今に始まったことではない。先月13日、磐田市に本拠地を置く女子サッカークラブのメンバーが県庁を表敬訪問した際、「磐田は文化(水準)が高い。浜松よりもともと高かった」と話したまた「ボールを蹴るのが一番重要なこと。勉強よりも何よりも」などと述べ、県議会から「不適切だ」と苦言を呈されていた。

批判されると川勝知事は、浜松市の評価を下げる意図はなく「歴史的事実で市民の共通認識だ」と説明。発言を撤回しないと強弁した。

2021年には、同県御殿場市を「(特産は)コシヒカリしかない」と揶揄し、県議会から辞職勧告決議を受けた。差別発言や強弁は毎度のことで、枚挙にいとまがないが、そのたびになんだかんだと言い逃れを繰り返してきた。もと学者という出自が泣く、もう体に染みついた体質である。

今回もその一端が暴露されたわけだが、もう何時もの言い訳では済むまい。「天誅」の成り行きが楽しみだ。


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