川勝平太消えても残る「中国利敵」の大罪

さんざリニア新幹線に盾ついてついに開業時期延期に追い込んだ川勝平太・前静岡県知事がやっと「差別失言」で辞めた。再三再四、このブログで糾弾これ務めてきたこのブログは、去る者追わずで放っておくつもりだったが、ここにきて、あの執拗な「一滴残らず大井川に戻せ」の要求のウラには中国への「利敵行為」があった、との見方が出てきた。

そう発信するのは「週刊新潮」の人気コラム「変見自在」の高山正之氏である。彼とは夕刊フジ編集局で机を並べていた仲で今も年に1,2度は会っていて、得意の中東問題同様その取材力には信憑性が大である。

後半でその概略を紹介するとして、5月9日の退任記者会見は実に人を喰ったものだった。辞職の理由について、馬鹿げた失言にあるのは衆目の一致するところなのに、「リニアの開業が延期されたことで一区切りついた」としたあと、唐突に妙な替え歌を歌い出した。

辞めた後は軽井沢の住まいで仙人暮らしすると言う発言の、その「仙人」の表現に記者団が不可解な表情を浮かべたあたりで、川勝氏は突如、小学校1年の学芸会で俳人の小林一茶役として歌ったという童謡「一茶さん」の替え歌を披露しはじめた。

「『平太のおじさん♪平太のおじさん♪あなたの住まいはどこですか~。は~い、は~い、私の住まいは信州信濃の山奥の浅間の山の森の中♪小鳥とお話しして過ごす~』。それがイメージしている仙人の姿だ」

この程度の「乗り」で国家プロジェクトであるリニア新幹線に通せんぼをし通したのかと思うとやりきれない思いである。

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川勝の罪  (高山正之「変見自在」=週刊新潮 5月16日号から)

  
川勝平太は早大を出てオクスフォード大に学んだ。静岡では大変なエリートなのに、なんだかずっと生臭かった。県庁の新入職員に君らは野菜を売り、牛の世話をする連中とは違う。頭脳を求められていると言った。オレ様はその頭脳集団のトップにいる超エリートだと言いたかったのか。

 もしかして東大コンプレックスかという声がある。日本ではオクスフォードなど外国の駅弁大学扱いだし、ただの早大出としか見てくれない。そんな悩みがあるから二言目にはエリートだ、他の連中とは違うんだと気張りたがる。

 知事選に出るときも自民の誘いを蹴ってあの悪夢の民主党から出た。自民党は良くも悪くも日本人党だ。均質日本人でも左右にブレはある。それは派閥という形で吸収してきた。そのブレが埒を超えたところに共産党や民主党がある。だから帰化した人や二重国籍の人が馴染む。

 川勝はその埒外の党を選んだ。普通でないのがエリートの証だと思ったか、就任すると川勝は即座にリニア新幹線を拒んだ。大井川は越させないと。新幹線「のぞみ」は静岡に停まらない。リニア新幹線も停まらない。半端なエリートは無視されるのが大嫌いなのだ。

「偉い。それがエリートだ」とわざわざ静岡まできた支那の外相、王毅が褒めそやしたという話がある。
(省略)
支那好きの川勝も倣って抵抗し、とうとうJRはリニア新幹線の2027年開業を諦めた。そしたら川勝は「志成った」と辞任した。朝日新聞の投書欄にその川勝を褒める一文があった。 75歳の投稿者は本気で大井川の自然環境を心配し、その上で「人口減少・経済縮小時代の日本のトンネルだらけの超高速新幹線に意味があるのか」と理を説く。

 投稿者は朝日の記事を心から信じていることが分かる。出来れば他の産経新聞とかも読んでいればと思う。なぜなら朝日は若宮啓文のころから肝心なことを一切書かなくなった。加計問題では安倍疑惑を否定する加戸元愛媛県知事の国会証言を不都合につきボツにしている。

 リニア新幹線も同じ。国鉄の京谷好泰が世界に先駆け、次世代高速輸送機関として世に送り出した。そこに支那が出てきた。彼らにモラルはない。新幹線ですら日本から盗んで支那ブランドで世界に売って恬として恥じない。リニアもすでに日本から技術を盗み、技術者を買い込んで試験線ではもう時速600キロを出している。

 それを上海─杭州─寧波で35年開業を目指している。リニアも支那印で売り出す気だ。しかしそのためには先行する日本に待ったをかけねばならない。それで駐日支那大使が足繁く知事室に通い、王毅も何事かかを囁きにきた。

 川勝も支那に行って習近平に特別に会っている。川勝は引退会見で「(JRリニアの開業は)13年遅れの37年になる大きな区切りができた」と語った。リニアは優れて日本の国益と知財の問題だった。それを川勝が潰した。しかし朝日は川勝の行状に支那が絡んでいることは一行も書かなかった。書かないから読者の視野は狭まり、トンネルの多さしか見えていない。

 支那を外して「そんなに急いでどこにいく」と読者を嗾(けしか)ける。投稿して恥を晒す読者を朝日は嗤っている。

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