「体臭で苦情」と黒人を機外に連れ出す。なんと大胆な

最初にブログ子は「黒人嫌い」であることを白状しておく。このご時世である。「嫌い」と言うと糾弾されるのは目に見えているので「忌避」とでもいう方がいいかもしれないが、その理由は後述する。まずこの産経新聞記事を。
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「体臭で苦情」と機外へ 米黒人3男性、人種差別受けたとアメリカン航空を提訴(2024/5/31 )

米国で黒人男性3人が29日、航空大手、アメリカン航空から人種差別を受けたとしてニューヨークの連邦地裁に提訴した。「体臭に関する苦情」を理由に出発直前、搭乗機から一時的に降ろされたとしている。

提訴については、3人を代表して消費者団体「パブリック・シチズン」が発表した。訴状によると、今年1月、原告3人はアリゾナ州フェニックスからニューヨークへ向かう便に乗り、出発直前、客室乗務員から説明なしに機内から出るよう指示された。互いに知人ではなく、別々の席に座っていた。ほかにも降ろされた客がおり、黒人男性客が対象になったようだったとしている。

原告が説明を求めると、「どの乗客のものか分からないが、体臭について苦情があったため」と言われたという。黒人客らは搭乗口で待たされたが、約1時間後、機内に戻され、飛行機はそのまま出発した。乗客のほとんどは白人で、機長は体臭のせいで出発が遅れたとアナウンスしたという。

原告は「人種や肌の色で差別され、屈辱を受けた」と主張し、損害賠償を求めている。米CNNテレビによると、アメリカン航空は「われわれは差別の苦情はすべて真剣に受け止める。状況を調査している」とする声明を出した。(三井美奈)

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20年以上前になるが、新宿の高層ビルのエレベーターで黒人男性2人と乗り合わせた。どちらかわからないが物凄い体臭の持ち主でわずか何十秒だったが耐え難い思いをした。さらにその数年前だが、米国アトランタ空港からオーランドへ行く航空機で隣り合わせた黒人がやはり同じような体臭の持ち主で、1,2時間めまいがする思いの苦痛のフライトを経験した。

だいぶ昔ではあるが、当時でも体臭を理由に苦情を申し出るなど許されるものではなかった。黒人全部がそうではないことぐらいは承知しているが、見分ける方法などあるわけもなく、以来、申し訳ないが「忌避」するようになった。

そこで、上述のニュースである。ブログ子ですらつまみ出すなど「許されざる行為」であることがわかるのに、アメリカの有名エアラインであるアメリカン航空が「他の乗客から体臭で苦情があった」ことを理由に機内の黒人全部をつまみ出すなど、よくもまあやれたもんだ、という驚きである。

訴え出た、アルヴィン・ジャクソン氏、エマニュエル・ジーン・ジョセフ氏、エグゼイヴィア・ヴィール氏(写真左から)は「他の5人の黒人男性らと共に、白人の男性客室乗務員が、どの乗客のものとは分からない体臭について苦情を申し立てたため、降りてもらった」と、アメリカン航空の職員から説明を受けたという。

前回のブログで、90度腰を曲げて完璧な最敬礼をしたJALの鳥取三津子社長の姿を紹介したが、日本のCAならどうするか。以前、取材したのでマニュアルを知っているのだが、まず同じエコノミークラスで離れた場所に空席がないか調べる。あればそちらに移ってもらう。なければ大抵一席くらいの空きがあるファーストクラスに移ってもらうだろう。間違っても黒人全員に退去を求めるなどはしない。

アメリカン航空でも、職員は、男性たちを他の便に振り替えようとしたが、この夜にニューヨーク行きの便はなかった。この時点で、男性たちは元の飛行機の座席に戻ることが許されたという。

アメリカン航空は声明で、「我々は差別の苦情をすべて真剣に受け止めており、顧客が我々のフライトを選択される際には、ポジティブな体験をしてほしいと願っている」

また、「現在、この問題を調査中であり、今回の苦情の内容は、我々の基本的価値観や人々への配慮という目的を反
映していない」と弁明しているが、まず敗訴は間違いないところだ。

ブログ子は義兄がいたのでテネシー州ナッシュビルで長逗留することが多かった。ここは「風と共に去りぬ」に描かれる南部で今もトランプ前大統領の大地盤であるが、ここで馬に乗せてもらった牧場の女主人は下で働く黒人使用人に季節の衣類の心配から、家族の教育費まで物凄く気を使っていたものである。

そのアメリカで、この人種差別への風当たりのなかで、このつまみ出し行動とは…大胆としか言いようがない。ブログ子はこれからも体臭を理由に苦情を述べるなど、とてもとても…

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