「口先女」と「ウソつき女」しか選択肢がない都知事選

東京都の人口は約1417万人で日本の人口のほぼ1割を占める。予算規模も一般会計予算8・4兆円、特別会計と公営企業会計を合わせると16兆5584億円。日本の国家予算112兆717億の15%で、日本の防衛費より多い。世界の国別ランキングで見ても70番目くらいの「国」に匹敵する。

公選時代はともかく戦後民選になってからの名前を見るとまともなのは東龍太郎、鈴木俊一、石原慎太郎くらいで、あとは無惨だ。バラマキで東京を赤字団体にした美濃部亮吉、都市博中止以外目立った施策はなく役人任せで一期で消えた青島幸男、徳洲会からの収賄疑惑で辞任した猪瀨直樹、おなじく公私混同で辞任した舛添要一、そして間もなく立候補するという現職の小池百合子である。

その「東京国」に立憲民主党の蓮舫参院議員が「私、蓮舫はこの夏予定されている東京都知事選に立候補します。自民党政治の延命に手を貸す小池都政をリセットします」と名乗りを上げた。

ブログ子は「口先女」だと思っている。国会議事堂内でファッション雑誌の写真撮影に応じ、赤じゅうたんを背に様々なポーズを決めた写真を撮らせ、批判されるや、口では陳謝はしたものの「議員はさまざまな手段で情報を発信している。その一つの手段として、雑誌の取材に応えることは大切だ」問題をすり替え開き直った一件が象徴している。

スーパーコンピューター「京」について「世界一じゃないといけないのか。2位じゃダメなんでしょうか」と突きつけたことはいまだに語り草である。

この件ではタレントのデーブ・スペクターがXに投稿したものが、この人の虚構を突いて秀逸である。曰く。

《もう存在しない世界No.2の国→ソビエト蓮舫》

笑ったところでもう一つの極めつけは、「外国の国籍の離脱に努めなければならない」と定める国籍法を順守せず、自身がどの国の国籍を持つかも把握しないまま、天皇が任免する認証官である閣僚まで務めたことだろう。産経新聞が疑問点を指摘しても「意味が分からない」とごまかしていた台湾との「二重国籍」問題である。この一件で民進党代表を辞任している。

蓮舫氏は政治家になる以前は「女優になりたい」「元弁護士志望」「大事なのはキャリア」「しゃべりでやっていく」「中国に携わる仕事がしたい」「仕事の中心は執筆業」…などと並べ立て、都知事に出ないのかと問われたときには「私の『志』は国政にある。出ません」と言っていたのが、今度は「小池都政をリセット」ときた。ブログ子がその時その時の『口先女』と断言するゆえんである。

今度は共産党の全面支援を受けるいう。都議会の共産党控室を訪れた映像では、何度もお辞儀をしながら、「ぜひ、一緒に明るい温かな東京をつくらせていただきたい」とあいさつし、大山とも子都議団長から花束を受け取っていた。
間違いなく「立憲共産党」である。

次に挙げる「ウソつき女」小池百合子である。

ブログ子の世田谷の家の小路の電線はさながら震災直後のように多くの電線、ケーブルテレビの配線がぶら下がっている。出口など二本の電柱が両側に立っていてクルマがこすったあとの禿げたペンキが何色も重なている。だから小池百合子が掲げた「七つのゼロ」公約には大いに期待した。

公約を別表(上)に掲げたが、7つのうち一つでも実現したものがあるか。強いてあげれば「ペット処分」くらいだが、これなどでたらめな繁殖に批判が集まり市場原理で減っただけである。「七つのゼロ」のほかに「築地は守る」「都民が決める」「情報公開」の3つの公約があるが、ものの見事に「未達成」ときた。掲げた10の公約のほぼ全部について「ウソつき」というのはひどすぎないか。

これとは別に「カイロ大学卒業」という学歴詐称がばれてきた。もと小池都知事の側近であった元東京都特別顧問で弁護士の小島敏郎氏の告発によると、2020年6月に在日エジプト大使館のフェイスブックにアップされた「当大学の卒業生だ」とするカイロ大学声明(写真右)は、小池氏と樋口高顕現千代田区長が主導して発出工作をしたものだという。

すぐそばにいた人物の証言だから信憑性は高い。ブログ子は中でも、一時フジテレビに卒業証書として見せた画像(2016年6月30日放送の「とくダネ!」)のアップ写真を分析した報告に注目した。なぜ大手のメディアが深堀しないのかわからないが、明確にウソであることの証拠である。

作家の黒木亮氏が5月20日のJBpressで写真のアラビア語部分の分析でわかるとしているのだが、この卒業証明書は男性形で書かれているという。

アラビア語では書類に男女の別を記載しなくても、語形でそれが分かる。小池氏が提示した書類を見ると、卒業証明書の文章が男性形で書かれているという。敬称に「サイイダ」(Ms.)ではなくサイイド(Mr.)が、生年月日を示す「生まれ」にも「マウルーダ(女性形)」ではなく「マウルード(男性形)」が、学位を「取得した」という語にも「ハサルト(女性形)」ではなく「ハサラ(男性形)」が、「(~の)求め」にも「タラブハー(彼女の求め)」ではなく「タラブフ(彼の求め)」と、すべて男性形で書かれている。

つまり、この卒業証書は男性に対して発行されたものに間違いない。つまり、写真だけ張り替えられたものである、というのだ。

小池知事はこのことを追及されると「(卒業は)カイロ大学が認めているわけですから」と言い、自身の関与を問われると「あまり憶えていない」としらを切るのを常としている。

長くなるのでこの辺で止めるが、卒業証書は偽造されたもの、とほぼ断定できるのである。この辺りをメディアが厳しく追及するなら小池出馬断念ということも考えられるのだが、まあ、出るのだろう。

「蝸牛角上の女の戦い」都知事選は6月20日に告示され、7月7日に投票が行われる。30人以上立候補する見込みだという。いやはや。

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