なんだ!この愚劣な都知事選候補者どもは

東京都知事選(7月7日投開票)では過去最多の56人が立候補した。都選挙管理委員会が用意した掲示板の枠は1カ所につき48人で、49番目以降に届け出た候補者にはクリアファイルを支給し、個別に設置してもらうという。テレビ・ラジオの政見放送も過去最長となる。候補者1人につき政見放送5分30秒以内、経歴放送30秒以内と定められている。NHKによると、候補者1人につき2回放送する。今回、全員が持ち時間を全て使うと単純計算で計11時間以上になる。だれがこんなもの見るか。

問題は今回の立候補者の質の悪さである。筆頭は“ほぼ全裸”の女性画像と「表現の自由への規制はやめろ。」などと書いたポスターを掲示して、すぐさま警視庁から警告を受け撤去した河合ゆうすけ(ジョーカー議員)=写真の左=なる人物だ。局部に目張りしてあるとはいえ、こんな写真を撮らせて平気な女性(桜井MIUというモデル=写真の右=だという)がいるのにも驚くが、候補者の自称だが京大総合人間学部卒という。これまたあきれるしかない。

「NHKから国民を守る党」は24人の”候補者”を立てたもののいずれも立候補などしていない政治とは無関係な女性の画像。


「掲示板をジャックして、あなたのビジネスを広げるチャンス」と呼びかけ、寄付した人に対し、都内約1万4000か所にある掲示板のうち、1か所を選んで、自作のポスターを貼る権利を譲っている。

印刷されたQRコードを読み込むと、選挙とは無関係の有料SNSを紹介するページに誘導される。この団体の女性候補は「有料SNSの運営会社が知事選の供託金(300万円)を支払ってくれた」とし、誘導先のSNS上で選挙活動を行うことはないというがこんなことが許されていい訳がない。立花孝志党首は「問題だと判断すれば対応するが、選挙期間中は掲示を続ける」との考えを示した。

政治団体「つばさの党」代表で、衆院東京15区補選を巡る公選法違反容疑で逮捕された黒川敦彦容疑者(45)は「投獄中の身」(同団体)で出馬した。これまた選挙法の抜け穴をくぐったもので、とんでもない話だ。 


前回このブログで「口先女と噓つき女の選択肢しかない」不運を嘆いたが、週刊新潮で櫻井よしこさんが「蓮舫氏を都知事にしてはならない訳 」を書いているのが一読に値する。(以下要約)

6月7日の「言論テレビ」で長島昭久氏と細野豪志氏が語った蓮舫氏の評価である。両氏は民主党、民進党の時代に蓮舫氏の身近にいて、共に活動したかつての身内である。蓮舫氏が都知事選に名乗りを上げた今、氏が民進党代表を務めていたときに離党して、のち自民党に合流した2人の政治家の蓮舫氏評には耳を傾ける価値がある。

細野氏がいう。「蓮舫代表、野田佳彦幹事長の下で私は代表代行を務めました。蓮舫さんが民進党の代表選挙に出るとき、支援する条件について、サシで彼女と話しました。➀共産党とは組まない、➁(安倍晋三総理が進めている)安保法制は現実的に進める、➂憲法改正もきちんとやる、の三点です。すると蓮舫さんはスパッと言った。『私は細野さんの考えと同じ』と。正直意外でした。でも本当にスパッと言ったので(信用しました)」

彼女は代表選挙で圧勝した。ところがその後何が起きたか。「私は細野さんの考えと同じ」という言葉とは正反対の路線を彼女は選んだのだ。「私との合意は完全に反古にされた。10人くらいで構成する党役員会で、私は本当に嫌になるくらい言った。衆議院選挙で共産党との共闘だけはやめてくれ、と。他の役員は皆、共産党と組むことに賛成で、私は孤立無援でした」

長島氏も語る。「蓮舫さんが代表選に出ると決めたとき、私は支持できないとはっきり言いました。理由は彼女が『共産党とは手を切らない』と言ったからです。代表選において、共産党との選挙協力体制の継続を打ち出した。相前後して二重国籍問題も浮上した。それも支持できない理由でした」

長島氏が喝破したように蓮舫氏は共産党との共闘をはっきり掲げていた。それなのに細野氏には「スパッと」嘘をついた。細野氏は蓮舫氏の信念を疑うが、そもそも蓮舫氏に政策についての信念はあるのだろうか。国の在り方を決めるさまざまな政策について、彼女はどれほど熱心に、また深く研究しているのか。細野氏らは蓮舫氏ととことん政策論争をした記憶はないという。

小池百合子氏の学歴詐称疑惑と蓮舫氏の国籍虚偽記載事件及び二重国籍問題、どちらがより大きく国益を損なうか。答えは明らかだ。

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