世界文化遺産「佐渡島の金山」の労働者追悼式を、韓国政府代表の朴喆熙駐日大使らがボイコットして別な場所で韓国人だけ集まって追悼式を挙げた。日本政府代表として追悼式に参列した生稲晃子外務政務官が靖国神社に参拝していたからだという。
靖国参拝のどこが悪いのか、反日病に取り付かれたアホな国のアホな所業と嗤っていたが、急転直下面白い展開になった。理由にした生稲政務官の靖国参拝自体が共同通信のウソ記事だったことが判明したのだ。
共同通信は、2022年8月15日に生稲氏が靖国神社を参拝したとする記事を当時配信したほか、今月になっても、式典に出席する生稲氏が靖国神社に参拝していたとしつこく報じた。だが、生稲氏は実際には参拝しておらず、同社は25日、事実確認が不十分だったとして訂正し、同社の水谷亨社長が26日、「日韓関係に影響を与えたことを遺憾に思う」と謝罪した。
共同通信は「真っ赤か」なメディアである。地方紙がこれまたほとんど「真っ赤か」なのは社説まで「真っ赤か」なものを配信するからである。ブログ子が新人時代赴任した三重県では、郷土紙の伊勢新聞の労組委員長まで東京から「配信」していた。彼とはよく酒を飲んだがほとんど原稿は書けない男だった。今に至るも体質は変わっていないから、こんな与太記事も平気で流す。
その与太記事を受けて、韓国外務省は25日、追悼式の不参加決定と独自の追悼行事実施について「歴史に関して日本側と妥協しないという確固たる意志の表現だ」と居丈高にほざいていたが、その振り上げたこぶしの理由が「虚報」だったことがはっきりしたのだから、さぞかし困ったことだろう。
だが、謝ったりはしないのがこの国の体質だ。文在寅(日本読み ブン・ザイコ)政権下の2018年12月20日に発生したレーダー照射事件は日本海の能登半島沖で、海自のP1哨戒機に、韓国海軍の駆逐艦「クァンゲト・デワン」級が攻撃を意図する火器管制レーダー(射撃指揮システムで使用されるレーダー)を照射した。これがどれだけ大変な戦闘行動かはすこし軍事のことがわかる人間なら.ひっくり返って驚く事案だ。
尹錫悦(日本読み イン・シャクエツ)大統領になって、一転、日本に融和政策をとり始めたが、レーダー照射事件についてはいまだに謝罪もなくうやむやである。軍部が強硬なためだ。佐渡の件でもこれと同じ態度をとるのだろう。共同の誤報だと判明した27日の新聞を見ても開き直り一途だ。
【ソウル時事】「日本の追悼の辞の内容などが世界文化遺産登録時に合意した水準に至らなかったことが重要な考慮事項だ」と韓国外務省報道官は26日の定例会見でこう強調。生稲氏出席とは別の理由を取り上げ、追悼式に参加しなかったことを正当化した。
生稲氏が2022年8月15日に靖国神社を参拝したと報じた記事が誤りだったとする共同通信社の訂正報道について、報道官は「承知している」と述べるにとどめ、式への不参加には「諸般の事情」があったと強調した。ただ、「韓日両国の利益に合致する関係の発展に向けて努力を続けていく」と表明。追悼式は毎年開催する予定で、来年に向けて日本と協議していく考えを示した。
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挙句、報道官は「この問題がこれ以上不必要な対立に飛び火せず、個別の事案として管理できるよう緊密に意思疎通することも(日本側に)要請した」という。レーダー事件と同じセリフだ。
さんざ揚げ足取りにつとめた韓国メディアは、生稲氏の追悼式でのあいさつに「強制労働に関連する表現がなかった」と非難の矛先を移し、靖国神社を巡っては共同通信が報道を訂正したと一行で伝えるだけ。
革新系最大野党「共に民主党」の幹部も26日の会議冒頭で、生稲氏に触れず、歴史問題を念頭に「追悼式での日本の行動は(世界遺産登録時の)合意破棄に当たり、外交的挑発と言える」と主張し、「対日屈辱外交だ」と尹錫悦政権を攻撃した。
やれやれ、なんと難儀な国であることか。この国では「反省」とか「謝罪」と言うのは、相手に要求しても、己は持ち合わせていないのである。
中谷元・防衛相は年内訪韓の予定だ。平成14年の終戦の日に現職の防衛庁長官だった中谷氏は靖国神社を参拝している。韓国が、 生稲晃子外務政務官に向けたボイコットと整合性をとるなら、韓国政府は早々に招請をとりやめるべきだろう。できるのか?
その程度の国なのだ。