NHKにいる 度し難い偏向ディレクター

以前このブログで「NHKにやっとまともな会長が来た」と書いた。1月の就任会見で「(慰安婦問題は)日韓基本条約で解決済み」とまともな発言をした籾井勝人NHK会長のことだが、「まともでない」向きには不評のようで、最近、手弁当で会長辞任を求めるはがきを作り、一般人に配ってNHKへの送付を求める運動をするOBがいて、それら「退職者有志」は10月下旬、籾井会長の辞任や罷免を求める報告書と約1400人分の賛同者名簿をNHKに提出した。

池田恵理子女史

池田恵理子女史

その活動の中心にいるのが、元ディレクターの池田恵理子氏だが、その発言内容に仰天する。「私は慰安婦の番組を8本作ったが、平成8年以降、1本も通らなくなってしまった。放送が与党側に偏っている」などと主張したのである。他の番組制作など眼中になくせっせと「従軍慰安婦」ものを8本も作るディレクターを許容したNHKのでたらめの方が驚きではないか。

「池田恵理子」というのは物議をよんだ慰安婦問題(アジア女性戦犯法廷)番組の制作に関わった中心人物なのである。この「戦犯法廷」番組の中身といえば、「国際女性法廷」なるもので弁護人もつけずに昭和天皇を被告人として裁き、何の証拠もない「従軍慰安婦」を理由にして天皇に「有罪」を宣告するというめちゃくちゃな内容だ。NHK教育番組は誰も見ていないしチェック機能も働いていないのをいいことに池田女史以下同調者はこんな番組を作っていたのだが、その内容が事前に漏れて大騒ぎになった。「平成8年以降、1本も通らなくなってしまった」というのはその騒動以降を指している。

現在の肩書は「館長」だという。東京都新宿区の早稲田大学近くのビルの2階にある100平米ほどの小さいスペースにある「女たちの戦争と平和資料館」の館長だそうだ。壁いっぱいに慰安婦被害者10カ国・155人の顔写真。説明文には「偏見や中傷・謀略を恐れて沈黙していた女性が被害体験を公開証言したのは奇跡だ。彼女たちの声を聞かなければならない」とある。展示室の中には昭和天皇やA級戦犯の東条英機ら第2次世界大戦時の日本の指導者9人の写真が掲げられていて「(これらの人物は)慰安所制度の存在を承認・関与していたため強姦や性奴隷問題に対する責任を取るべきだ」とする。番組同様こちらもハチャメチャだが本人と同調者は大真面目だ。

以前NHK担当記者に聞いたが、「NHKは全逓、国鉄と同じくサヨクの牙城になっている。誰も責任をとらない点ではお役所仕事そのもの」という。全逓、国鉄ともに解体された。次はNHKだろう。籾井会長の手腕に期待するや大である。

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