不憫すぎる子どもの死 しでかしたと同じ刑を

大阪府茨木市の岸本紗弥音(さやね)ちゃん(当時3歳)が衰弱死した事件で、大工の養父、岸本友希(ゆうき)容疑者(22)と無職の母(19)の二人が20日、殺人容疑で大阪府警捜査1課に逮捕された。 

筋肉の発達が遅れる難病「ミオパチー」を患っていた紗弥音ちゃんに十分な食事を与えないばかりか虐待も加え、死亡時の体重は8キロで、3歳児の平均である15キロの半分しかなかった。解剖の結果、腸にはタマネギの皮やアルミ箔、ろうそくのろうなどが残っており、府警は空腹を満たすため、口に入れたとみている。今年2月には、薄手の長袖シャツ1枚を着た紗弥音ちゃんが裸足でアパートの外を歩いていた。他にも、泣き叫ぶ声を聞いていた住民がいたという。

ベランダには紗弥音ちゃんのサンダルが片方残っていた

ベランダには紗弥音ちゃんのサンダルが片方残っていた

母親は事件前、右目近くにあざのある紗弥音ちゃんの写真を、自身のフェイスブックに掲載していて、不審に思った親族が母親に尋ねると、「転んだだけ」と答えたという。

6月には神奈川県厚木市のアパート一室で斎藤理玖(りく)ちゃん=当時(5)=が白骨遺体で見つかった事件でこのブログで「涙が止まらない」という一文を書いた。理玖ちゃんは5歳だった平成19年ごろに死亡したとみられているが、父親でトラック運転手の斎藤幸裕容疑者(36)=保護責任者遺棄致死容疑で逮捕=が、「最後に子どもを見たのは亡くなる約1週間前で、その時すでに立ち上がることもできず、か細い声で『パパ、パパ』と呼んでいた」と供述している記事を読み、涙が止まらなくなって筆をとった。

今回も、腸にはタマネギの皮やアルミ箔、ろうそくのろうなどが残っていたというくだりでグッとくるものがあったが,涙は出なかった。それより怒りが何倍もこみ上げてきた。理玖ちゃんのケースはまだ人間味が残っていたが、紗弥音ちゃんの場合、養父と実母にはそのかけらもない。虐待のあとのあざの写真をフェイスブックに載せるなど母親のすることだろうか。

この女性は現在19歳ということは16歳前後で前夫と子をなしたわけで、幼なすぎる「結婚」である。養父というのも若すぎる。ともに人格形成も未熟なまま親となったのであろう。子どもを愛しく思う感情の片鱗も身につけてない親などあるものか、と思っていたが最近ではそんな常識も通じないほど情けない事件が相次いでいる。

こうした出来損ないの人間にはイスラムでいうところの「目には目を、歯には歯を」で臨むほかない。食事は与えず、タマネギの皮とアルミ箔それにデザートにろうそくのろうを与えるのだ。そうすれば自分の子どもがどんなに辛い死に方をしたかわかるだろう。

このような刑罰は不可能なことはわかっているが、そうでもしないと、このやるせなさは如何ともしがたい。

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