国民民主党の榛葉賀津也幹事長は13日の定例会見で、一部のフリーランス記者を会見に「出入り禁止」としたことについて、(彼らは)「何度注意しても、恣意(しい)的に(ルールを)破って暴言をはく。これが本当にメディアといえるのか」と述べた。

さらに続けて「報道の自由は極めて大事です。厳しい質問でも、メディアのみなさんが質問してくださるので、我々の思いを発信していただける。報道の自由はある意味、民主主義の一丁目一番地だ。しかし(彼らの言動は)、言論の自由ではなくて、完全に妨害。同僚のメディアのみなさんを公然と批判する。報道の自由の前に、ルールがあるはずです。何度注意しても恣意的にそれを破って暴言をはく。これが本当にメディアといえるのか」と、疑問を呈した。
ブログ子は、まったく同感である。よくぞ言ってくれた、と思う。本来はメディ界一致して、日本新聞協会あたりが前面に出てきて処分せねばならないところだが、「取材の自由」を盾に、暴れる彼らにほとんど無力である。
こう書いたところで一般の人には何のことかわからないだろうから、ブログ子は彼らの実名と写真を挙げて指弾することにした。
3人の実名を挙げて一連の暴挙の内容を暴いている記事が夕刊フジにあるので少し長いが引用する。書いているのはフリーランスの安積明子氏だ。余談だがブログ子は夕刊フジの創刊時から参加して編集幹部も務めた。
(前略)
フリーランスの横田一氏が、榛葉会見の「出入り禁止」を受けたという。横田氏は2017年、衆院選で躍進が見込まれた「希望の党」を率いる小池百合子東京都知事に、安全保障論や憲法改正で溝のある〝リベラル系〟候補者の合流に応じるか問いかけ、「排除します」との応答を引き出した。その後も、さまざまな会見で詰め寄る姿で知られている。

先月1日の榛葉会見でも、横田氏は国会の首相指名について、「(立憲民主党の)『野田(佳彦)』と書いて政権交代を果たすべき」と迫った。
榛葉氏は「参院は自公が(過半数の)149議席。衆院で政権交代しても法律は1本も通らない」と応じたが、横田氏は同じ質問を続けた。見かねたフリーカメラマンが「ここは質問するところ。一問一答にさせろ」と注意すると、横田氏は「黙れ」と強く反発した。
その横田氏が6日、東京新聞の望月衣塑子氏らが配信する動画番組で「出入り禁止」を明かし、国民民主党の政策批判など、持論を展開した。
図らずも、番組では夕刊フジや筆者も〝紹介〟された。
6日の榛葉会見での筆者の質問と、榛葉氏の回答が音声で流れると、望月氏は「安積さん。何なのこの質問。ひどいね」と声をあげ、横田氏も筆者について、「『夕刊フジ』なんかに書いている権力寄りの印象が強い方で『すり寄りタイプ』の記者」と応じた。
望月氏は、筆者について、番組で共演する元朝日新聞記者の尾形聡彦氏に「尾形さんが質問したときに『私も聞きたいの!』と言った人。妨害だった」「自分は途中で帰っちゃった」とも語った。
この経緯を解説したい。
尾形氏は先月12日の玉木氏の記者会見で質問を重ね、20分超マイクを離さなかった。筆者は「一問一答」を求めたが、「私も聞きたい」とは言っていない。中座したのは、通常30分程度の会見が1時間にもおよび、次の取材予定が迫っていたからだ。
望月、尾形両氏のユーチューブチャンネルの紹介には、「さまざまな問題をきちんと当事者に取材し、記者会見で忖度も躊躇もなく質問し、ニュースの本質を読み解いてお伝えします」とある。
記者はそれぞれ問題意識を持って会見に臨むが、他の記者の質疑応答は望月氏らにとっては「取材妨害」にあたるのか。(政治ジャーナリスト・安積明子)
3人の名前が出そろったところで、個々に身上書をめくってみるーーー
横田一
上述の記事の中で出てくるようにフリーの記者が入れるところに出てきてはもっぱら執拗なヤジを飛ばす。東京工大卒と言う以外に経歴はあまりわかっていない。1990年ノンフィクション朝日ジャーナル大賞受賞ということからわかるように左翼言動をもっぱらにし、高市早苗氏の会見で「森友再調査しないんですか」「森友再調査について一言」「…忖度しているせいですか」「聞こえてんでしょ」など、で57秒間、叫び続けた。記者の間からも「ルールを守れ」という罵声が浴びせられた。
望月衣塑子

この人物はもう全国区で「会見あらし女」として有名だろう。与野党問わず現われる。例えば今夏の都知事選で蓮舫氏の出馬会見では「「東京新聞の望月です。いくつかお聞きします。まあ、神宮外苑の再開発ですね、昨年亡くなる直前、声が出せない状態で、文化庁長官や小池都知事に坂本龍一さんがもう一度見直してほしいと手紙を送られました。その時に小池さんは記者会見でしたっけね、・・・」
“演説”は実に3分を超えた。最初は”味方”の記者として、神妙な面持ちでメモを取っていた蓮舫氏だったが、後半は長すぎる質問に思わず苦笑するほど。他の記者たちは、ただ時がすぎるのをじっと耐えていたが、この日は“1社1人まで”の縛りがあった。彼女が東京新聞を代表して先に質問してしまったため、用意していた質問ができなくなったことに東京新聞政治部は怒った。「スタンドプレーはいい加減にしてくれ」と本人に伝えたほどだ。
尾形聡彦

元朝日新聞社の新聞記者。特派員として米国のシリコンバレー、ホワイトハウスで主に取材。国際報道部デスク、サンフランシスコ支局長などを歴任したのち、2022年6月に退社し、オンラインメディア「Arc Times」を立ち上げた。
Arc Timesには上述の望月依塑子記者がメインキャスターとして出演しているが、会見場では2人並んで座り、かわるがわる質問し、マイクを握って他社に渡さないという手口。
例えば、NHKから国民を守る党(NHK党)が11月29日、都内で定例記者会見を開いた際だが、2人で約40分間を消費したところで、しびれを切らした立花氏が「じゃあ、これうちの会見なんで、そっちの番組やってるんでしょ。呼んでくれたら行きますよ。他の人たちの都合のために、あなたたち2人が来て、自分たち、カメラ回してるんでしょ。少なくとも営利目的でしょ。だから、行ってあげるよ。俺が1人で行くから、待ってよ。他の人もいるんだから」とついに質問を打ち切ろうとした。
それでも「あと、1、2問だけ聞かせて下さい」と継続する尾形氏に、立花氏は「あなたたちがお金稼ぐ場所じゃないんですよ」と通告。それでも話す尾形氏に「聞けないの?じゃあ、もう帰って。出てって。ここの管理権はこっちにあるんだから」とついに、立ち上がり「帰れ!何度も言ってるじゃないか。回答してるだろ。何分かかるんだよ、君の質問に。他の人たちの時間を確保するために、1時間でも2時間でも君のチャンネルに行ってやるって言ってんだから、待てよ!2時間くらい」と怒鳴った。