教育勅語発言、メディアのハメ方が汚い

ブログ子、4カ月ぶりに下山、ブログ再開します。

記者会見する柴山昌彦文部科学相

24日から始まる予定の臨時国会で、野党各党はモリカケ問題と第4次安倍晋三改造内閣の閣僚の資質を追求する方針で、やり玉の一つに、柴山昌彦文部科学相の教育勅語発言を取り上げるという。野党は自分たちでは何一つ追及すべき材料を持たず、下種なメディアの尻馬に乗るか、重箱の隅をつつくようなことばかり取り上げる。いい加減にしろ!といいたい。

柴山氏は会見で、教育勅語について「アレンジした形で道徳などに使える分野もある」と発言した。これに対して各党から「認識違いも甚だしい」などと批判が巻き起こっているのだが、そもそも柴山氏の発言は一部の記者の質問によって引き出されたものなのに、メディアはそのことは伏せて唐突に大臣が言い出したかのように伝えている。

発端は、内閣改造直後の10月2日夜、文科省内で行われた柴山氏の就任会見で、NHKの記者が質問した「教育勅語について、過去の文科大臣は中身は至極真っ当なことが書かれていると発言されていますが、大臣も同様の考えか?」に答えたもの。

教育勅語をめぐっては、内容について現在に通じるものがある、とする肯定的評価と、軍国主義につながったとする否定的評価がある。教育行政のトップが何らかの見解を示せば、どちらにせよ批判を受けるのは必至だから、NHK記者の質問に対し、柴山氏は慎重に答えた。

「教育勅語については、それが現代風に解釈をされたり、あるいはアレンジした形で、道徳などに使うことができる分野が十分にあるという意味では、普遍性を持っている部分が見て取れるのではないかと思います」

記者「それはどの辺が、十分に使えると考えていますか」

柴山氏「同胞を大切にするとか、あるいは国際的な協調を重んじるとか、そういった基本的な記載内容について、現代的にアレンジをして教えていこうということも検討する動きがあるように聞いています。そういったことは検討に値するのかなというようにも考えています」

政府は昨年3月、教育勅語について「憲法や教育基本法等に反しないような形で教材として用いることまでは否定されることではない」とする答弁書を閣議決定している。

柴山氏の発言は、教育勅語にはない「国際的な協調」について言及するなど一部に誤解もあるが、閣議決定からは逸脱していない。

だが、共同通信の記事では《柴山昌彦文部科学相は2日の就任記者会見で、教育勅語をめぐって同胞を大切にするといった基本的な記載内容を現代的にアレンジして教えていこうという動きがあるとして「検討に値する」と述べた。「アレンジした形で、今の道徳などに使えるという意味で普遍性を持っている部分がある」とも語った》と伝えた。これでは、NHK記者の誘導質問のごときものに答えた部分がなく、大臣が率先して教育勅語論に及んだことになる。

普段でも左寄り記事を流している共同通信の原稿は全国の地方紙、ブロック紙にそのまま掲載される。案の定、野党は「認識違いも甚だしい」(立憲民主党の辻元清美国対委員長)、「教育をつかさどる大臣の発言として軽率だ」(国民民主党の玉木雄一郎代表)などと反発。全国紙も取り上げるようになり、社説で「柴山文科相の見識疑う」(5日付の朝日新聞)、「早くも時代錯誤の登場だ」(同日付の毎日新聞)と批判した。

あとは、屁でもないことを、ことさらにあげつらうリベラル連中の論法がまかり通るいつものパターンで、柴山文科相が 「(就任会見での発言は)私が教育勅語について何か説明しなければいけないということではなくて、あくまでも記者が質問したことに答えたということを、理解していただきたい」と述べたことなどどこも書かない。

◇ ◇ ◇
なんじ、臣民、父母に孝に、兄弟に友に夫婦相和し、朋友相信じ、恭儉(きょうけん)己を持し、博愛衆に及ぼし、学を修め、業を習い、以て知能の発達を啓発し、徳器を成就し、進んで公益を広め、世務を開き、常に国憲を重んじ、国法にしたがい、一旦緩急あれば、義勇公に奉じ、以て天壌無窮の皇運を扶翼すべし

どこが悪いというのか。至極当然の学習目標を並べただけではないか。最後の部分は当時としては当たり前で、いまどき皇室賛美、戦争賛美などと受け取る輩がいるはずもない。大臣が変わるたびに、同じ質問をぶつけ、あわよくば揚げ足をとろうとする文科省記者クラブの馬鹿さ加減には愛想が尽きる。

ブログの亭主 10月まで留守にします

恒例にしていますが、今年も八ケ岳にこもります。パソコンなし、テレビなし、外界とはケイタイだけでつながる環境ですのでブログの更新はお休みします。

今年は9月に北海道旅行を予定していて、馬術部仲間とトレッキングなどするので何度か山を下りますがブログ更新の余裕はないと思います。秋風吹くころ再開します。

南京大虐殺記念館を訪問する恥ずべき「元首相」たち

以下はブログ子の言いたいことを的確に書いている【阿比留瑠比の極言御免】(産経)からの一部引用である。

(引用開始)

福田康夫元首相

鳩山由紀夫元首相と同レベルということになる。(6月)24日に中国・南京市の南京大虐殺記念館を訪問した福田康夫元首相のことである。中国メディアによると、福田氏は花輪を供え、記者団にこう語ったという。

「過去の事実を正確に理解しなければならない。もっと多くの日本人が記念館を参観すべきだ」

だが、記念館は日本軍の南京占領によって「30万人」が犠牲になったとの根拠のない誇張された数字を宣伝する施設である。「南京占領で1カ月に2万件近い強姦事件が発生した」などと、あり得ないことが表記された展示物もある。

そこを参観することで、どうして福田氏が述べるように過去の事実を正確に理解できようか。南京事件で謀略・宣伝工作を仕掛ける中国側を喜ばせ、いったい何がしたいのか。

この記念館には平成25年1月、鳩山氏も訪れ、こう語っている。

「私は日本人として、この事件に責任を負わなければならない。心からおわびしたい」

責任を負うのであれば、勝手に莫大な私財でも寄付したらどうかと思う。とはいえ実際は、中国による反日国際世論づくりに一役買っているだけである。

過去には福田、鳩山両氏のほか海部俊樹、村山富市両元首相、古賀誠元自民党幹事長ら有力政治家も記念館を訪問しているが、多くの日本国民にとっては迷惑千万な行為ではないか。

もっとも、福田氏が極端に中国寄りの言動を示すのは今に始まったことではない。19年9月、自民党総裁選への出馬記者会見では、靖国神社に参拝するかどうか聞かれて、こう語ったのが記憶に鮮明である。

「お友達の嫌がることをあなたはしますか。国と国の関係も同じ。相手の嫌がることを、あえてする必要はない」

この総裁選で福田氏は麻生太郎現副総理兼財務相を破り、首相に就く。その後福田氏は体を壊したわけでもないのに、約1年で政権をほうり出した。退任記者会見では 「私は自分のことは客観的に見ることができるんです。あなた(記者)とは違うんです」

20年9月の退陣表明記者会見で、福田氏がこう言い放ったことは当時、話題を呼んだ。本当に自分を客観できるのなら、今頃になってのこのこと南京大虐殺記念館になど行かないだろうと思う。
(引用終わり)

7月4日産経のインタビューで出かけた理由をこう語っている。

(引用開始)
マネキンを使った展示物などがあまりにもおどろおどろしいと聞いていたので行かなかったが、2014年に習近平国家主席が記念館を訪問した後、内容が随分入れ替えられたと聞いた。それならばぜひ行ってみたいと。

時間の都合上、すべてを見学することはできなかったが、写真や文書を中心とする実物主義というか記録主義という感じで、納得できるようなものが多く、説得力はあったと思う。

記念館の館長は、南京の城内の人だけでなく、そこに至るまで日本軍が戦争しながら殺害した人も30万人に入っているというふうな感じの説明をしていた。30万人は南京市内にいた人だけではないというような説明だったね。

(引用終わり)

能天気な人である。中国が主張する虐殺30万人は当時の市民より多い。日本側からさんざその矛盾をつかれて、今になって中国側は「周辺の地区の犠牲者含めて」と修正しているだけである。
朝日は日本兵が住民から鶏を買っている写真に「住民から鶏を強奪する日本兵」のキャプションをつけた。「住民を斬首する日本兵」は八路軍の虐殺だった・・・

こうしたまやかしの日本たたきに乗っかる元首相や長老たちは許せない。

即刻放校しろ 高校バスケ審判を殴り倒した選手

日大アメフト選手の後ろタックルにも驚いたが、このバスケ選手には開いた口がふさがらない。いくら高校生とはいえ、これではスポーツというものが成り立たない。この留学生選手は即刻、放校してアフリカに帰国させルべきだ。同時に強豪チームに見られる「人買い」よろしく異国から選手を探して連れてくる学校も排除するべきではないか。

長崎県大村市内で17日行われた全九州高校大会の男子準決勝で、判定を不服とした延岡学園(宮崎)の留学生選手が試合中に審判員の顔面を殴打したと発表した。試合は没収試合となり、延岡学園は敗退した。

延岡学園の留学生選手が福岡大大濠の選手に仕掛けたピックアンドロール(相手をブロックする行為)がファウルの判定となったことに不満だったのか、無言で審判員に詰め寄ると突然、強烈な右ストレートを顔面に見舞った。身長2メートル近い留学生選手の一撃を食らった審判員はそのまま仰向けに転倒。口を10針縫うケガを負い、救急車で病院に運ばれた。コートには血が飛び散るなど、体育館は騒然となった。

 延岡学園は全国大会優勝経験もあり、これまでに多くのプロバスケットボール選手も輩出している。今夏の全国高校総体(インターハイ)出場も決めている全国屈指の強豪校。

ムヤ・カバンゴ・フランシス選手

この選手は今年2月、アフリカのコンゴからやってきたムヤ・カバンゴ・フランシス選手(17)で、長崎県警大村署で任意聴取を受けた際近くにいた審判員に謝罪したといい、審判員は「これからもバスケットボールを続けてほしい」との趣旨の言葉を掛け、被害届は出さない方針という。

延岡学園はこれまでに18人の留学生を受け入れていてこの選手も2メートル1センチの長身を買われてセンターを任されて自分の得意はダンクと語っていた。映像をみたがいくら高校生選手とはいえ、殴られた審判は吹っ飛んでいた。

バスケに限らず多くのスポーツでチーム強化の手っ取り早い方法として外国人留学生を導入している。たいていは貧困国から来るから学費はもちろん交通費、生活費まで面倒を見ている。勝つためにそこまでして選手をあさってくる必要があるのか。少子化で生徒が集まらず学校名を上げて一般生徒を集めたいという目論見があるのだろうが、こんな「移民」はたくさんだ。

笑えた 北朝鮮が朝日新聞を「御用保守論客」だと

米朝会談に隠れて大きく報道されなかったが、北朝鮮メディアが朝日新聞ソウル支局長を「御用保守論客」と断じ、猛烈に非難したのには笑った。なぜなら、これは毎度、産経新聞を非難するときの常套句だったからである。日本ではオイオイ正気かよ、と言われる罵詈雑言の寄って来たるところは――。

朝日新聞は5月、経済改革の停滞へのもどかしさから、金正恩朝鮮労働党委員長が涙を流す映像が上映されたと報道していた。党機関紙の労働新聞は9日付の論評で、「日本の『朝日新聞』が、われわれの最高尊厳を冒涜し共和国の現実を悪辣にこき下ろす謀略記事を掲載した」と主張。「許し難い犯罪行為の張本人」として、牧野愛博ソウル支局長の名前を挙げた。

論評はさらに、「牧野と『朝日新聞』の妄動は、『日本疎外』で不安になりいらだつ安倍一味のそそのかしの下で行われる敵対行為の一環」として、記事が安倍晋三政権の意向を受けているとの見解を披露。8日付の朝鮮中央通信の論評では「半島の民族的和解と情勢緩和の雰囲気を阻もうとする断末魔のあがき」とも表現した。

朝日新聞社広報部は「批判は当たらないと考えています」としている。当たり前なのだが、朝日の朝鮮半島報道をめぐっては、韓国大統領府も5月、政府の対北対応について事実と異なる内容を報じたとして、朝日新聞を無期限の出入り禁止処分にしている。

笑ったのは日ごろこうした処置を取っているのは産経新聞に対してだからである。韓国は産経への非難、取材拒否、前支局長への告訴(無罪判決)と出国禁止措置など同紙のやることなすこと頭にくるらしい。北も朝鮮総連は産経の電話すら拒否して口汚くののしり、「御用新聞」というのが常だった。朝鮮半島では北も南も常識をどこかに置き忘れているのだが、それが今度はそっくり朝日新聞に向けられている。

朝日新聞は5月30日付朝刊の1面トップで、北朝鮮国内で4月、金正恩氏が海辺で泣く場面を収めた記録映像が上映されたとする記事を掲載した。日本なら血も涙もある、と評価されるところだろうが、あちらでは尊厳をないがしろにしたとなるらしい。首領が泣くことはないといいたいのだろうが。

南北朝鮮のメディア批判は真っ当な報道への勲章と思えばよい。

ひどすぎる新潟知事選の野党応援

女性買春事件で辞職した前知事の後を選ぶ新潟県知事選は10日、投開票され、自民、公明両党が支持する前海上保安庁次長の花角(はなずみ)英世氏(60)が、立憲民主、国民民主、共産、自由、社民の5党が推薦する前県議の池田千賀子氏(57)ら2人を破り、初当選した。

佐高信氏

負けた5野党が推薦した池田千賀子陣営は「なぜ支持広がらなかったのか」 戸惑っているそうだが、ブログ子は応援演説に馳せ参じた評論家の佐高信氏と法政大教授、山口二郎氏の下劣な説法が大いに「寄与」したものと考える。

8日夜、、新潟市中央区のJR新潟駅前で行われた応援演説では評論家の佐高信氏は「安倍晋三は拉致問題を食い物にして首相になり、無責任なことやってる。本当に拉致問題を解決したいなら平壌に乗り込め。そして帰ってくるな」と絶叫したという。 さらに、「安倍のバカなバカ騒ぎを打ち破るためにも絶対に勝たないといけない。自民党に天罰を、公明党に仏罰を」と声を張り上げた。

また、山口二郎氏は「もう腐った男はいらない。女性の知事を実現させるべく、力いっぱい戦っていただきたい」と訴えた。

あきれたものである。選挙演説では相手を罵倒するのはしょっちゅうでかなりオーバーな言い方も許されるものだが、二人の言説はやくざの喧嘩論法みたいでとても政治評論家の言とは言えない。もはや単なる沖縄左翼のアジテータ演説と変わらない下品さである。

山口二郎氏

佐高氏は山形から評論で飯を食うべく単身上京した時から知っている。最初に政治評論の場を提供したのが私が在籍していた夕刊タブロイド紙だったからで、今でもパーティーで会うと昔話をする間柄である。政治家の言葉の空間を読み取り整然と論破する正義派で、今回のように「拉致問題を食い物にして首相になり・・・」なんて空疎な言葉遣いをする人ではなかった。

山口氏は定年で今の私大に行く前は北大教授で、ブログ子と同窓というのでテレビでしゃべるのを注目していたが、専門の地方自治がらみ組織論など傾聴に値する目新しさがあった。「腐った男はいらない」など三流弁士の手法はどこで仕入れてきたのか。

櫻井よしこ氏の「 科研費の闇、税金は誰に流れたか 」( 日本ルネッサンス 『週刊新潮』 2018年5月3・10日合併号)によると2015年の平和安全法制に反対する集会の中で「安倍に言いたい! お前は人間じゃない! 叩き斬ってやる」と演説したという。4月20日の「言論テレビ」での衆議院議員、杉田水脈氏によると、山口氏には巨額の科学研究費補助金(科研費)が支給されている。

02年から06年までの5年間に亘る研究、「グローバリゼーション時代におけるガバナンスの変容に関する比較研究」には4億4577万円、12年から17年の「政権交代の比較研究と民主政治の可能性に関する考察」に4498万円など、山口氏は16年連続で科研費を獲得し、その合計は6億円近くに上っていると指摘している。6億円も国からもらっていて、この悪たれには説明の一言があってしかるべきだろう。

まあ、5党の寄り合いの選挙参謀は蓮舫とか山尾志桜里とか辻元清美とか大衆受けするアジテーターを期待したのだろうが、かえって反感を買ったのだ。それが敗因である。

可哀相過ぎるでは済まされない

船戸結愛ちゃん=フェイスブックから

東京都目黒区のアパートで両親に虐待された末に死亡した船戸結愛(ゆあ)ちゃん(当時5歳)は、ひらがなの書き取り帳に「反省文」を残して死んでいった。
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ママ、もうパパとママにいわれなくてもしっかりと じぶんからきょうよりか もっともっとあしたはできるようにするから もうおねがいゆるしてゆるしてください おねがいします ほんとうにもうおなじことしません ゆるして

きのう ぜんぜんできてなかったこと これまでまいにちやってきたことをなおす

これまでどんだけあほみたいにあそんだか あそぶってあほみたいだからやめるので もうぜったい ぜったいやらないからね わかったね ぜったいのぜったいおやくそく あしたのあさは きょうみたいにやるんじゃなくて もうあしたは ぜったいやるんだぞとおもっていっしょう

けんめいやって パパとママにみせるぞというきもちで やるぞ
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これを発表した警視庁捜査一課の幹部や、民放のアナウンサーは読みながら涙にくれたという。ましてこ張り裂けそうな一文を新聞で読んだ多くの一般の人とて同じであったろう。

把握しながら結果的に見過ごした愛媛県と目黒区の児童相談所には非難が殺到していて小池真理子東京都知事も児童相談所の体制強化を表明。加藤勝信厚生労働相も児相の対応について、省内の専門委員会で検証する方針を示した。 しかし毎度繰り返される児童虐待へのその場限りの対応に終わるとしか思えない。

船戸雄大容疑者

やはり己は安穏に暮らしながら残酷な仕打ちに終始した両親への非難がまず最初であろう。涙なくしては読めない文章を残して逝った船戸結愛ちゃん=当時(5)=の父親で無職の船戸雄大被告(33)(傷害罪で起訴)と、母親の優里容疑者(25)(保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕)の2人が送検される時の無表情な写真を見ると、腹立たしいばかりでなく、こんな人非人からもっと早く引き離す方法がなかったのかと思う。

 

昨年も多くの幼児虐待事件がありそのたびに、ブログ子は「無理とわかっていうのだが」幼児が受けたと同じ虐待をその加害者に与える方法を検討すべきだと訴えてきた。

結愛ちゃんの部屋には室内灯が取り付けられていなかった。結愛ちゃんは自分で目覚まし時計をかけて毎朝4時頃に起床し、暗い部屋で平仮名の書き取りをさせられていたという。真冬でも暖房をつけず、一人で暗い部屋に放置され、ベランダに出されて足の裏は凍傷になっていた。

結愛ちゃんの遺体を司法解剖した結果、免疫に関わる「胸腺」の重さは同年代平均の5分の1程度だった。杏林大医学部の佐藤喜宣名誉教授(法医学)によると、長期間、継続的に虐待を受けた子どもにみられる傾向だという。

日本にはないがアラブには「目には目を」がある。むち打ち刑や石打ち刑と同じく、父親の船戸雄大被告(33)には量刑とは別に、これと同じことを真冬に味わわせねばならない。

辻元清美のチイチイパッパ

昨30日、約1年半ぶりに行われた党首討論。いつもは見るのだがアホらしいのがわかっていたので、翌日の新聞で済ませた。果たして、立憲民主党の枝野幸男代表は恥ずかしげもなく従来と同じ質問を繰り返したという。

安倍総理が「(枝野氏が)言われたことは何回も御(おん)党、また他党から質問されたことだ」と答えると、辻元清美から「100回聞いた」とヤジを飛ばした。

すかさず安倍総理は 「今、後ろから100回聞いたとヤジが、辻元さんからございましたが、同じことを聞かれれば同じことを答えるのでございます」 と突き放した。

共産党の志位和夫委員長も、国会でモリ・カケをめぐる議論が始まって1年以上がたつと振り返り、「疑惑はますます深まる一方だ」と強調して首相に辞職を迫ったが質問内容はこれまで出てきた問題のまとめにすぎず、新味はなかったとある。ただ、国民民主党の玉木雄一郎共同代表は一切、モリ・カケに言及しなかった。1週間前、自身のツイッターに「もう詰んだ。愛媛県作成の新たな文書で、総理のウソが明らかになった」と書いた人間が豹変したのも野党批判高まる中、そういわざるを得なくなったのだろう。野党はますますバラバラ感が目立つだけだ。

日に日に野党、特に立憲民主党への風当たりが強まる原因は辻元清美への嫌悪感があると思う。例えば22日に国会内で開かれた立憲民主党の代議士会での一場面である。

辻元清美国対委員長「加計学園の問題で(愛媛県の新)文書が出てきたことは皆さんもご承知の通り。誰が嘘をついているのか。はい、誰でしょう?」

党所属議員「(一斉に)総理!」

辻元氏「だよねー」

童謡『雀の学校』の歌詞はこうである。

チイチイパッパ チイパッパ
雀の学校の先生は
むちを振り振り チイパッパ
生徒の雀は輪になって
お口をそろえて チイパッパ
まだまだいけない チイパッパ
も一度一緒に チイパッパ
チイチイパッパ チイパッパ

社会党時代、秘書給与詐欺事件で逮捕、有罪判決を受けているが、女の闘いで福島瑞穂にはじき出されて社民党から民主党へ。「ソーリ、ソーリ」で名を馳せ、いつもテレビ中継の画面に入るような場所に陣取っているので有名である。
立憲民主党で国対委員長に就任してからは大好きなそのテレビに頻繁に登場するようになて有頂天なのだろうが、ブログ子は画面に映るとサッと消すことにしている。

大阪府10区(高槻市)の人たちよ、早く落としてくれ、この醜悪な議員を。早期解散を待望する第一の理由である。

「広報」が一番やってはならない見本の「日大広報」

後手につぐ後手。日本大アメフット部の悪質タックル事件は対応のまずさが混乱に輪をかけているのだが、とどめの一発と言えるだろう。内田正人前監督(62)らによる23日の記者会見をめぐり、司会者だった日大広報職員の対応が「史上最悪の広報対応」として語り継がれる事態に。

ブログ子も中継を見たが笑ってしまった。というのも、10年以上前になるが航空会社の「非常時対応の広報の在り方」というのに招かれ成田で大勢の職員の前で話したことがある。そのとき自社便が墜落したという想定で壇上に上げた社長にメディアの質問というのをつぎつぎぶつけた。社員の前で答えに窮し、しどろもどろになる社長の姿を社員に見せたうえで、いかに応答がテレビの裏側に直結しているかを説き、「絶対にウソは言わない」などいくつか挙げた中で「メディアへの対応は理不尽であっても最後まで付き合う」ということを挙げた。

米倉久邦・日大広報部顧問

それと真逆のことが日大本部で繰り広げられたので、思い出し笑いをしたのだが、この最悪の広報は日大広報部顧問の米倉久邦氏(76)という。早稲田大学大学院卒後、共同通信社に入社。ワシントン特派員、経済部長、ニュースセンター長、論説委員長などを経て、NHK情報公開・個人情報保護審議委員も歴任した。 自然に関する見識を有し、「森」や「山」に関して著書が5冊。これまで出版した本のプロフィールには、「60歳の定年を機に百名山を踏破した男」と紹介されており、57歳で森林インストラクターの資格を取得、日本山岳会会員、森林インストラクター、東京スキー山岳会会員。

メディア広報対応の豊富な知識などが買われ、日大広報に就任したとされる。世間では新聞記者は広報マンに適しているという誤解があるようで、定年後いろんな企業の広報に招かれることが多い。この人も2000年に退職後10数年この職場に安住していて、多分今回が初めてその手腕を期待されての司会だったのだろうが、記者時代の高飛車な態度で取材にあたる癖が出た。悲惨な対応は次の通りだ。

会見では1時間が経過した頃から、複数の質問をする記者に「他にも手が挙がっているので、質問を続けないで」と牽制。1時間45分が経過したところで打ち切ろうとしたが「納得いかない」「まだ質問させろ」と一部報道陣から不満の声が挙がるなど収拾がつかない事態に。「みんな見ているんだ。あなたのせいで日大のブランドが落ちますよ」の“口撃”に「落ちません!」と即答で応酬した。さらに時間が経過すると、まだ多くの記者が質問しようと挙手しているにもかかわらず、「大体同じ質問が繰り返されているので、これで質問は終わり」「迷惑ですから」などと、何度も会見を切り上げようとした。

質問に答えようとする内田前監督の発言を遮って記者を制する光景もみられ、記者が「この会見をみんな見ている」と指摘すると、米倉氏は「見ても見てなくてもいいんですけど」。さらに「あなたの発言で日大のブランドが落ちる」と水を向けられると「いえ、落ちません」と言い放ち、会場からは失笑が漏れた。

会見後も司会者と報道陣の応酬が続いたが、リポーターから「深刻さが分かってますか」の質問に「分かってますよ。1時間30分やれば、それ以上、同じ質問ばっかりですから」と内田氏。さらに「納得できてないから続くんじゃないですか」の問いに「いやいや納得するまでやったら2時間も3時間もかかる」と応じ、「納得は前提ではないということですね」と聞かれると「前提もクソも…」と反論していた。

自民党の石破茂元幹事長もあきれて、石破派会合のあいさつのなかで「(日本大学側の対応について)いくつかのテレビをちらちら見たが、ああいう対応をしてはいけないという標本のようなものではないか。生徒が、選手が必死の思いで、ああいうことを述べた。それに対する大学側の対応は本当にあれでいいんだろうか」と慨嘆した。

日大アメフトの悪質プレー問題は日大広報のお粗末問題へと飛び火した。

また始まった朝日新聞の「徘徊」偽善

朝日新聞は《今後の記事で、認知症の人 の行動を表す際に「徘徊」の言葉を原則として使わず「外出中に道に迷 う」などと表現することにします。今後も認知症の人の思いや人権につい て、本人の思いを受け止め、様々な側面から読者のみなさんとともに考え ていきたい》(2018年3月25日)そうだ。

朝日新聞とこの手の「心優しい人と集団」はこれまでも病名の言い換えに熱心だった。「精神分裂病」は人間性が壊れたように受け取られると学会ごと「統合失調症」と変えられた。「らい病」は恐怖心をあおると「ハンセン病」に、 「アル中」は「アルコール依存症」に変わったが、それで何か変わったか、と問いたい。

朝日の方針では、今後「徘徊老人」は「外出中に道に迷った老人」となるらしいが、「盲人」を「目の不自由な人」と言い換えているNHKや民放同様、かえってタブー意識を高めるだけではないか。ことさら差別的に使うのは論外だが、この手のことは言葉をやさしく言い換えても、かえってわかりづらくするのは、上述のような病名の言い換え例をみても歴然だろう。

朝日新聞は医学用語だけでなく、ときどき意識的に日本語を強制的に「いじる」癖がある。政治用語ではかって「北朝鮮」を使わせない筆頭メディアであった。正式名称を書くべきだという論調に外務省も「相手国の要望」と相乗りして「北朝鮮」(朝鮮民主主義人民共和国)とながながと記述させた。当時政治記事を書くことが多かったブログ子も閉口した覚えがある。拉致や朝鮮総連の悪行が暴かれるとともに、世論を受けてあっという間に「北朝鮮」で片づけるようになったのは喜ばしいことだった。

朝日の言い換えを実践している自治体もある。東京都国立市では 徘徊を「いいあるき」と表現する。

《ひとりで外出し道に迷っ てしまう認知症の方を国立市では、「徘徊」と言わず「いいあるき」、「迷ってもいい、安 心できる心地よい歩き」と表現しています》(市報「くにたち」 から)

こういうのを独りよがり、という。「いいあるき」「「迷ってもいい、安 心できる心地よい歩き」が認知症による徘徊行動という現実からかけ離れたわけがわからないものになっている。朝日流「偽善」はまっぴらだ。

おかしな国だよスイスは

電気ショックを与えてから食え、とスイス政府

スイスでは2018年3月以降、イセエビ、ロブスター、カニ、ザリガニなどの甲殻類を調理するには「人道的な配慮」が必要となった。この法律で、ロブスターなどを生きたまま蒸したり、ゆでたり、焼いたりするのは法律違反となり、生きたまま熱湯にほうり込む前に、まず脳に電気ショックを与えて麻痺させるか、なんらかの「物理的な」方法で脳の機能を停止させた後み調理しなければならなくなった。

その理由は後述するが、ブログ子は以前チューリッヒ湖畔の対岸にオードリー・ヘップバーンの屋敷があるというレストランでロブスターを食べたときのことを思い出した。生きたまま茹でていたものだが果たしていまどうなっているのだろうか。法施行ご2カ月、どこかのシェフがしょっ引かれたとい報道もないところをみると、よろしくやっているのかもしれない。

スイスというのは日本人のあこがれの国である。日本の先を行く永世中立国、国中が絵葉書という美しい景色、国際人を育てる教育国家・・・娘をスイスの学校に入れるべきかと世界をまたに歩き回っている同級生に相談したら、一言の下に「止めろ!無国籍人間を育てるだけだ」と言われた。そのうち、北朝鮮の金一家の子弟がみなスイスの学校に入っているで有名になって誰もが敬遠するようになった。あこがれと現実は違うのである。

スイスは動物愛護がもっとも進んだ国のひとつで、野生動物・家畜に関わらず、動物の身体的、精神的な健康を守る法律がたくさんある。なかにはモルモットやオウムなどの社会的な動物の一頭飼いを禁じるという、ものすごく手厚い法律もある。

そこで、こんな法律がまかり通ったいきさつだが、2013年にイギリスのクイーンズ大学のボブ・エルウッド教授がカニの実験はこうだ。水槽に隠れ家をふたつ設置し、水槽中に90匹のカニを放流した。カニたちがすべて隠れ家に 納まったところで、片方の隠れ家だけに電気を通した。いったんカニたちを回収してから2度目に水槽に放すと、ほとんどが以前選んだ隠れ家に戻っていったそうだ。そこで、今度は片方の隠れ家に電流を流してカニたちに電気ショックを与えた。またカニを回収して3度目に水槽に放した結果、カニたちは電気を通された隠れ家には近寄らずに安全なほうに集まったという。

電気ショックをさける行動をとったカニたちは、人間が感じる痛みや苦しみとは違うものであれ、やはり好ましくない何かを感じ取っていたと考えられる。このため、スイス政府は食用に水揚げされる甲殻類すべてにおいて、痛みを軽減する法的配慮が必要と判断した。

あほらしい限りだがスイス政府は、,調理法以外にも、甲殻類を海から食卓に運ぶまでの流通ルートに新しい規制をかけた。

海がないスイスゆえにオマールエビなどは、爪を縛られて氷詰めにされ運ばれていたが、今後は「海水生物はつねに自生していた環境内に置かれること」を求めている。海水ごと生け簀ごと運ばなければならない。コストと手間が何倍もかかるから料理の値段はうなぎのぼりであろう。

この研究をスイス政府に売り込んだ、先のエルウッド教授は「人道的な扱いを受けたか否かを商品に明示されるべきだ」とも話している。

世界が笑っているうちに動物愛護運動が極端に偏向してクジラは高等動物だから捕鯨は残酷だと日本の調査捕鯨船がシーシェパードの体当たりを受け、イルカの追い込み漁の映画が上映され、毛皮を着た女性はペンキをかけられた。

諸悪の根源はスイスに始まっている。結婚式の伊勢海老料理だってどうなるか知れたものではない。

潔(いさぎ)よくてよろしい

「まけ」だけのイラスト

いつも見慣れている裁判所前の光景では「不当判決」と垂れ幕を掲げるところだが、これは「まけ(負)」だけ。

一風変わっているが、実にわかりやすくて好感を持った。未練たらしい「陳腐」なスローガンを掲げる弁護士諸氏はぜひ今後これを参考にしてもらいたい。

CMを「陳腐」と言われ、名誉を毀損されたとして、美容外科「高須クリニック」を運営する医療法人が、大西健介議員(希望)や当時所属していた民進党、国などに1千万円の損害賠償と謝罪広告掲載を求めた訴訟の判決が23日、東京地裁であった。河合芳光裁判長は「発言は名誉毀損といえない」として医療法人側の請求を棄却した。

大西氏は昨年5月の衆院厚生労働委員会で、美容外科の広告規制に触れ「『イエスまるまる』と連呼するだけのCMなど、非常に陳腐なものが多く、患者が医療機関を選ぶ上で有用でない」などと発言した。「イエス、高須クリニック」のCMで知られる高須克弥院長はこれにコチンときて提訴したものの、この日いわば門前払いをくったかたち。

ま、敗訴したわけだが、そのとき、パートナーで漫画家の西原理恵子氏が掲げたのが写真。「まけ」とだけ書いたイラスト。

院長は「(発言で)僕はすごく傷ついた。控訴する。最高裁で闘うのが夢だ」と意気軒高だが、まあそれは個人の自由だから措いておく。

こちらは見慣れた「不当判決」

ブログ子は、いつも敗訴したプロの弁護士連中が掲げる「不当判決」には文句をいいたい。法廷で黒白を争うとき、原告・被告とも法律論を戦わせてた上で、判定を裁判所にゆだねるという約束事で成り立っている。どういう判決であろうとも結果には従わねばならない。不満があれば上級審に控訴、上告することが認められている。

それなのに己の「私見」にすぎない「不当判決」とわめくのは、法曹の世界に生きるものとして見苦しいと思う。

何が「# MeToo」だ!

下の写真は、立憲民主党の辻元清美国対委員長や蓮舫参院国対委員長、社民党の福島瑞穂副党首ら野党議員が20日、財務省の福田淳一事務次官のセクハラ疑惑などを追及する国会内での6野党合同集会にそろって黒服姿で参加したときのもの。

この名前、ブログ子が大嫌いな名前で、間違ってもセクハラなどに無縁の女性である。それにしても「#MeToo」の意味が分かっているのだろうか。「#MeToo(私も)」運動は「ハッシュタグ・ミートゥー」と呼ぶ。セクシャルハラスメント(セクハラ)など性的暴行の被害体験を告白・共有する際にソーシャル・ネットワーキング・サービスで使用される。ハッシュタグ「#」をつける意味は、同じようなタグ付きメッセージを収集したりそれがついている全メッセージを電子的検索ができる。

検索とは関係ないから、彼女らの趣旨なら「Me Too」で十分である。よくわかりもせずパフォーマンスでこのプラカードと黒服で臨んだのだろう。それが証拠に、麻生太郎財務相が辞任するまで衆院の内閣、厚生労働両委員会を欠席戦術に出た。いわゆる「寝た」わけだ。

衆院厚労委では、同党など6会派が共同提出した生活保護法改正案の審議も行われたが、野党が欠席したまま質疑が行われた。自ら出した法案の議論の機会をも放棄する姿勢は政治家としての自殺行為である。いかにパフォーマンスだけの政党かわかろうというものだ。

見せかけだけかもしれないが北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が「核実験や中長距離ミサイル、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の試射も必要がなくなり、北部核実験場も使命を終えた」と述べ、米朝首脳会談も近い時に、少しは日本の安全保障の問題を考えることはできないのか。

セクハラで「Me Too」なら 彼女らの党もわんさと「Me Too」をお持ちだ。立憲民主党は昨年末、週刊誌で元秘書にセクハラを告発された青山雅幸衆院議員を無期限の党員資格停止処分とした。タクシー車内で女性に強引にわいせつ行為をしたと報じられた初鹿明博衆院議員には6カ月間の役職停止処分を下した。

偉そうに「Me Too」なんて言えた立場ではないのである。

テレ朝女性記者、きれいごとが過ぎる

自社の女性記者であったことを公表するテレビ朝日

セクハラ疑惑で福田淳一財務事務次官が辞任した18日夜、テレビ朝日は週刊新潮にタレこんだのが同社の女性記者で、会話の録音データも提供していたことを公表した。

テレ朝によると、女性は福田氏に無断で会話を録音していた。上司に「(自社での)報道は難しい」と判断された後、「責任の重い立場の人物による不適切な行為が表に出なければ、今後もセクハラ被害が黙認され続けてしまうのではないか」との強い思いから、週刊新潮側に連絡。取材を受け、録音の一部も提供したという。

テレビを見ていたら早速「彼女の勇気に感動した」とかいう政治評論家を名乗るコメンテーターがいたが、はたしてそうだろうか。

ブログ子が新聞社で編集責任者をしていた経験から言えば、この上司と同じく「(自社での)報道は難しい」と判断しただろう。無断で会話を録音するという取材方法、1年半にわたって財務次官に誘われるまま2人だけの食事に出向いていることが理由である。

女性記者がすべてきちんとした取材方法を取っているわけではない。「おんな」を売りに、しなを作って取材対象に迫る人も結構いるのである。同僚の女性記者にもいたし、他社にもいた。誘われて密室の食事場所に数回も出かければ、相手が「その気」になって、報道されているようなことを口にするだろう。

この女性記者は上司に記事化(報道)が難しいといわれるや週刊誌に駆け込んでいる。これも、従来からよくある手口である。宮内庁記者クラブで多いのだが、取材で得た裏話や隠し事を自社で書けば、宮内庁から出入り禁止か取材から外される。一方、週刊誌は記者クラブから排除されているから、加盟社の誰かのまた聞き取材しかできない。そこで女性誌などが接近してくるので、そちらに流す。臨時収入にもなる。

「不適切な行為が表に出なければ、今後もセクハラ被害が黙認され続ける・・・」とはちと、綺麗ごとが過ぎる気がする。福田次官はセクハラ発言を否定しているが、それを言う前に「嵌められた」といった方が、世の常識にかなうように思う。

男はみんな助平だ

ブログ子が敬愛する山本夏彦の言葉である。

「身辺清潔の人は、何事もしない人である。できない人である」

「男が助平なら女も助平に決まっている」

男が甘言、妄言、虚言を駆使して女にすり寄るのは種の保存の上からして当然のことであると思っている。ただ似非文明の下で男女平等とかセクハラの名で糾弾されるものだから、本能丸出しを差し控えているだけである。

夏彦先生はこうも言っている。「私は衣食に窮したら、何を売っても許されると思うものである。女なら淫売しても許される。ただ、正義と良心だけは売り物にしてはいけない」

悲しいかなその「正義と良心」を売り物にする週刊誌、新聞、テレビのおかげで、米朝会談や中国が世界でくりひろげる横紙破り、ロシアの恐ろしい反体制派狩りなどにはそっぽ向いて、日本は朝から晩まで下ネタ流行りである。

【その1】

福田淳一財務事務次官

週刊新潮による福田淳一財務事務次官(58)の下ネタばらし。女性記者に、「旦那は浮気しないタイプなの?」「予算通ったら浮気しようね」「おっぱい触っていい?」「手縛っていい?」といったとか言わなかったとか。

記者とのやりとりを録音した音声を公開され、どうやらクロのようだが、週刊誌を訴えるとともに財務省ぐるみで先延ばし作戦。曰く「一方の当事者である福田事務次官からの聴取だけでは、事実関係の解明は困難であることから、財務省の記者クラブ加盟各社に対して、各社内の女性記者に報道に示されたようなやりとりをした女性記者の方がいらっしゃれば、調査への協力をお願いしたい」。

どこのメディアでも上司に当たる政治部長が部下の女性記者に「名乗り出よ」というわけがない。パジャマで自宅にいた次官を近所のバーに呼び出すか呼び出されたかしらないが、そんな取材方法、指弾されるのがおちであろう。

財務次官になるくらいだから当然エリート。神奈川県立湘南高校卒、東大法学部卒。司法試験合格。1982年大蔵省入省で同期組には、片山さつき(自民党参議院議員)、迫田英典(元国税庁長官)、佐川宣寿(元国税庁長官)などがいる。

【その2】

記者会見する新潟県の米山隆一知事=17日午後

新潟県の米山隆一知事(50)は17日、記者会見し、不適切な女性関係を認めて辞任を示唆した。ただ、「1日、2日、整理する時間を与えてほしい」と述べ、進退表明を先送りした。

 

「週刊文春」が米山氏の女性問題を掲載する見通し。米山知事は、15日に取材を受けたとした上で「(文春に指摘された)事実関係がものすごく違っているわけではない。詳細は意思決定したときの記者会見でお話ししたい。女性問題です」と述べた。

米山氏は平成28年、3期務めた泉田裕彦前知事の任期満了に伴う知事選で、共産、社民両党などの推薦で無所属として立候補して当選した。灘高、東大医学部卒で司法試験もに合格した秀才で、もともと自民党や日本維新の会から出馬していたが何度出ても田中真紀子に敗れ比例復活もならなかった。

それが、東京電力柏崎刈羽原発再稼働に慎重だった泉田氏の「路線継承」を掲げ、共産、社民両党推薦で出馬するやかつて自分がよって立った自民、公明両党推薦の候補らを破って当選した。そのとたん手のひら返しで反原発一筋。「福島第一原発事故の検証なしに、柏崎刈羽原子力発電所の再稼働の議論はできない」と凍結宣言した人物。

昨年9月、東京新聞記者を批判した石平氏の投稿に対し、米山氏は「吐き気を催すほど醜悪だと思う」などと投稿していた。 石平氏は「私への差別的発言はさることながら、知事職とはまったく無関係のところで多くの人々に悪質な攻撃を仕掛けまくっている点からしても、彼が知事になったことはそもそもの間違い。知事を辞任することこそは、新潟県民にたいする彼の最大の貢献となろう」と早々と変節漢へ「惜別の辞」.。

共通しているのはエリート中のエリートであること。ただこの種のエリートは、女の方から寄ってくるという傾向があるので、本人には女性もまたどうにでもなるという思い込みがありがちだ。男尊女卑型が多いのも共通している。

それだけにこの2人のように「女で失敗」も多いのだ。誰にも同情されずに消えていくのみであろう。

中国人のモラルをスマホでランク付け

共産党一党独裁、しかも習近平は好きなだけ国家主席にとどまれる。なんでもできることになったとたん、今度は劣化著しい中国人のモラルまで国家が統制するという。日本なら「おお怖わ!」だが、あちらではすんなり進みそうだという。

中国政府は「社会信用システム」計画を2014 年に発表以来、着々と進行中だ。政府が国民の様々な個人情報 をデータベース化し管理するもので、2020年の完成を目指している。どういうものかというと、集められた情報から国民を格付け し、点数の高い者を優遇したり、逆に低いものに何らかの制限を課すというもの。

社会信用ポイントの低い国民は、高速鉄道や 航空機の利用を最長一年間禁止にする処置は今年5月1日から適用される。中国では高速鉄道や航空機を利用する際には統一の身分証での番号登録が必要だが、この際、点数の低い者は利用を拒否されるとい うものだ。「テロについての誤った情報を広めた人」「フライトに 関する問題を引き起こした人」「電車の中で喫煙した人」「期限切れのチ ケットを使った人」また社会保険料の納付をしなかった雇用者や、罰金を 納めなかった人などが該当する。

列車で「バカタレ」と日本語で騒ぐ中国人の女

 

例えば4月11日、中国の高速鉄道の車内で中国人とみられる女性客がなぜか片言の日本語で騒ぎ立てる映像が流れた。乗務員と鉄道警察員に「しょうがないのよ~、ねぇどうして、あなたは本当に…、しょうがないバカタレ」‥と4,5時間も毒づいた。どうやら高速鉄道のなかでライブ配信を行っていた女で視聴率稼ぎのためにどこで覚えたのか日本語で騒ぎ立てたらしい。これなど今回の「社会信用システム」では即刻高速鉄道から排除される。

日本ならたちまち自称リベラル派から糾弾されるだろうが、上意下達の中国ではすでにこの制度により「品行方正」に振る舞う人が増えてきたと、産経の上海特派員、河崎真澄記者が報告している。

中国人が急に品行方正に振る舞い始めたのは、店舗での支払い、公共料金の納付、タクシー料金支払いなど、キャッシュレス化か急速に進むあらゆる決済シーンで銀行口座に直結した実名登録済みのスマホから集まる”信用度”が利用者ごとに点数付けされるようになったからだ。

正しく支払つたか、という基本情報のみならず、スマホでタクシーを呼んだ場合、急なキャンセルをしなかったかどうか、シェア自転車なら、指定された白い枠内に正しく返却したかどうかなど、利用者の行動が逐一、チェックされる。

30分で利用料金1元(約17円)のシェア自転車。荷物かごなどを盗んだり壊したりする行為が確認されると、信用度は急低下。次回から利用料金が100元に跳ね上がる。しかも信用度が大きく下がれば、高速鉄道や航空機の利用が今後、厳しく制限されることになった。逆に信用度が上がれば優遇措置も数多く享受できる。(産経3月28日「上海余話」)

このスマホから信用度を判定する方法は、アリババグループ傘下の信用調査機関「芝麻信用」は、独自の基準でユーザーを査定 し、信用度を350~950点で評価している。信用度を5つの観点 (身分、支払い能力、信用情報、交友関係、消費の特徴)から検討し、 ユーザーに点数を公表。点数が高ければ低利融資や保証金が不要となるな どの利点がある。逆に点数が低ければ冷遇され、例えば一定の点数を下回るユーザーはレン タルマンションの予約が取れなくなる、といった処置が取られる。

日本ではまっぴらごめんだが、「背もたれ原因で中国人女性が機内で大ゲンカ」、「飛行機の座席で中国人子どもが排泄」・・・どうにもモラルが低い中国人の所業が相次ぐ現状では、どうぞ厳しく中国人を矯正してもらいたい。それにしても大胆なこと。

何でもかんでも「男女平等」「差別」で片づけるな

4日午後、大相撲の春巡業「大相撲舞鶴場所」のあいさつ中に多々見良三市長(67)が土俵上で倒れた際、応急処置のため土俵に上がった女性2人に対し、行司が「女性は土俵から降りてください」とアナウンスした一件。一刻を争う心臓マッサージに「女人禁制」もなにもあったものではない。日本相撲協会の八角理事長が翌日、救命に関わった女性らに直接感謝の気持ちを伝え、不適切な対応を謝罪する意向を明らかにした。

土俵の下から怨嗟の声を上げる中川宝塚市長

これで十分な対応だが、なにがなんでも男女同権を掲げる人は納得しないようで、この春巡業が6日、兵庫県宝塚市で開かれた際には、地元の中川智子市長が土俵の上で挨拶したいと言い出して、協会に断わられるや、

「相撲協会の方に聞いていただきたい。私は女性市長ですけど人間です。そし女性であるという理由で、この宝塚市の市長でありながら、土俵の上で挨拶ができない…これは悔しいです、辛いです。国技である相撲の伝統は大事にすべきです。でも今、時代はどんどん変わり、女性の知事、そして女性の市長も増えています。女性の総理大臣も現れるかもしれません。その時に女性は、絶対似土俵の上にのぼってはいけないのでしょうか?来年も宝塚場所があると思います!そのときはこの上から(指で土俵を差して)ご挨拶できるように力を貸してください!」

この女性市長は、わが身に代えても「男女平等」を実現したいらしい。ブログ子は相撲を見に行って男だろうが女だろうが長々と続く地元の名士の挨拶など聞きたくもないから、挨拶自体を失くしてもらいたい方だが、最近政界でもリベラルを自称する野党勢力が、天皇制にまで男女平等を要求する動きには嫌悪感を持つ。

このブログで、大相撲は興行であると何度も書いてきた。「女人禁制」も明治以降に取り入れたくらいで、いわば神事にかこつけた恰好づけだから、さっさと止めても穢れるものではないが、日本には奈良県南部の大峰山、熊野三山、岩手県の遠野三山、最近では世界遺産に登録された沖ノ島、いまだにたくさんの女人禁制とされる場所がある。いわれや理由は諸説あるが、そうした伝統の上で守られてきた日本人の精神構造の基本である。男女平等などの次元ではない。

また現代の男女平等主義者は天皇制にまで男女平等を持ち込もうとしている。女系天皇や女性宮家を認める動きがある。生物学的に言えば、XとY染色体の話で、X染色体は男系にのみ受け継がれていくから「男系」の重みとか伝統とかいうことになるが、女系となるとどこの誰でもいいわけで、早い話ブログ子の娘や孫が天皇でもよいことになる。

野党の動きは男女平等に名を借りて天皇制をあやふやなものにしようという魂胆が見えるのである。今から辻本清美とか福島香織とか山尾志桜里とかがもっともらしいことを声高にしゃべり始めたら、眉に唾をつけて聞くことだ。

漁港の岸壁を1㍍もかさ上げした結果

先週末福島県相馬市を訪ねてきた。親戚の集まりがあったためで、しばらく会っていなかった人たちと楽しい一夕を過ごした。ほとんどは7年前の東日本大震災の少し前に会って以来で10年ぶりの再会だ。

翌日津波に洗われた漁港や子供の頃海水浴に行った松川浦の海水浴場を見てきた。長年閉鎖されていたが、今年初めて海水浴場として海開きが行われるという朗報にも接した。

東京にいても復興の進み具合は大体わかるものである。10年前相馬のずっと手前で下ろされた常磐高速は遠く仙台以北にまで伸びたり、被災者が多く避難している山形県米沢市と相馬の間は無料の高規格道路がつぎつぎ開通して以前3時間かかったのが今2時間だということも知っていたが、今回出席の米沢組はそれを走って来たという。

現地からの報道にときどき首をかしげるものがある。故郷に戻る人は3割もいないと報道されるが、職場がないのだから当たり前であろう。たまたま被災地に仕事場があって住まっていた人を呼び戻そうたって、それは無理筋だと思っている。「復興未だし」という記事を見るたびに無智な記者のなんと多いことよと嘆いていた。

ほとんど無駄でしかない除染に3000億円も費やしたり、補償金で居酒屋とパチンコ屋が盛況だという不都合なことは現地の記者は書かない。今回東京にいてもわかる不都合な現実の一つを見てきた。

相馬に限らず津波被害にあった漁港は最優先の復興事業として工事が急がれ、立派な漁港が出来上がっていた。しかし皆岸壁の高さが異様に高いものがつくられている。なぜか。

東日本大震災では東北3県の太平洋側が1メートルほど沈下した。震災直後の報道で海水に洗われる漁港や魚市場の写真を多く見せられたものだ。このため復旧工事では一斉に岸壁、防波堤、堰堤の高さは1メートル以上積みあげられた。

しかしその後3年間で、今度は70センチも上昇した。こんなことは高校で地学を専攻した生徒ならみな知っていることである。例えば国会前にある「日本水準原点 」は日本の土地の標高をはかる基準だが、東京湾の平均水位から当初は、零目盛りが「24.5000」メートルになるように水準原点を設けたが、大正12年(1923)9月1日の関東大震災の影響で86.0㍉㍍沈下したため、1928年に「24.4140メートル」に改訂され、さらに2011年3月11日の東日本大震災で24.0㍉㍍下がったため現在は「24.39メートル」になっている。

漁船から見上げるような高さの相馬漁港の岸壁

つまり大地震ではいったん1メートル下がっても3年くらいで70センチ上昇するものなのである。水準原点が修正されたように現在は以前にくらべて2,30センチ沈下した程度であろう。それなのに、被災地では誰が設計したのか、みな「1メートル沈下」でできている。その結果どうなったか。今回相馬漁港とその南側の漁港を見てきたが、ご覧のように接岸している漁船のはるか上に岸壁がそそり立っている。これは干潮の時に出かけた「最大値」とはいえ、満潮でも魚を陸揚げするにたいへんな力がいるだろう。クレーンを使う必要があるくらいに見えた。

毎度お涙頂戴式のニュース原稿が流れてくるが、現場に足を運ぶのが新聞記者のイロハのイである。こうした「愚行」はいつ誰が決定したのか追及してもらいたいものだ。森友問題などより重要だと思うが如何か。

韓国は、その前にすることがあるだろう

韓国の若者はかつてない就職難で、もはや「災難」とも表現されるレベルだそうだ。そこで韓国産業人力公団や韓国貿易協会、雇用労働部など韓国の政府機関が総力を挙げて、韓国の若者の日本就職を推進していて、2017年には就業ビザを得て日本で就職した韓国人は2万人を超え2万188人だという。そんなに日本で就職しているのかと驚いた。

2月の韓国の失業率は4・6%で前年2月の4・9をわずかに下回り、15歳から29歳の公式な青年失業率も9・8%。しかし実質はもっと高いとみられている。そこで韓国の全国経済人連合会は、日本での就職を後押ししはじめた。そこに求人難に悩む日本の経団連が応じた。

求人票をのぞく韓国の女子学生

日本の就職が注目されているのは、韓国から近く、質の良い仕事が多いことに加え、外国人を受け入れる環境にあるからだという。そのため今月23日にソウルで開催された日本への就職説明会にはおよそ800人の参加申し込みが殺到した。昨年8月には大韓貿易投資振興公社(KOTRA)とパソナグループが東京で面接会を実施し、今年5月には雇用労働部が日本企業への就職を想定した海外就職面接会をソウルで主催する。

韓国特有の「苦しい時の日本頼み」は戦後史を少し知る人なら、「またか」と思うだろうが、韓国は少しおかしくはないか。矜持というものがないとしか思えない。

だってそうだろう。韓国の小中高の教科書では日本兵は残虐行為を繰り返し、婦女子を凌辱したと教えている。強制連行して従軍慰安婦に仕立てた、とフェイクニュースが満載である。おかげで日本大使館前には慰安婦に見立てた少女像が並び、海外でもロサンゼルスはじめ韓国人移民が多いところでは続々とコピーが立っている。

長崎の「軍艦島」もそうだ。戦後三菱の端島炭鉱に関係して今も長崎に住むブログ子の従兄が「差別などなかった。仲良くやっていた。給料が良かったから働きに来ただけだ」といっていたが、韓国では強制労働だと騒ぎ立て、でたらめな映画は作るは、賠償金を求める動きを見せるは、反日ならなんでもOKのいつもの「恨」文化満艦飾である。

唯々諾々と受け入れた経団連も唾棄すべき思慮のなさだが、これだけ日本を凌辱しておきながら、いい仕事があるからと一斉に日本を目指す韓国人というのも軽蔑する。

そんなに日本がいいのなら、まず少女像を撤去して、日本からの解決金をさっさと懐に入れた慰安婦を後ろに隠し、単なる「出稼ぎ」にすぎない強制労働の言い分を取り下げ、ほとんどの韓国のインフラは戦前戦後に日本のおかげで出来上がったとのだと「正しい歴史」を次代の青少年に教えてから、日本を目指せ。

これがエリート官僚の模範的答弁だ

野党は佐川宣寿前国税庁長官の前に討ち死にを遂げた

野党が喚問、喚問と騒ぎ立てての27日の佐川宣寿・前国税庁長官の証人喚問を見た。立憲民主党の辻元清美国対委員長が、この先に安倍晋三首相の昭恵夫人らの証人喚問実現を見据えていると豪語していたが、アホらしの一言だった。論客を並べた野党の質問者はいずれも「舌鋒鋭く」も「裏付けもない空疎な理屈」ばかり。ただただエリート官僚の模範的答弁の前に討ち死にをとげた。

立憲民主党の福山哲郎氏の質問は「非常に理解しがたい答弁がたくさんあります。もう本当に信じられません。あなたは先程勉強の成果で、安倍昭恵総理大臣夫人等の関与はなかったと言われました。ここは証人喚問の場です。あなたの勉強の成果を聞く場ではありません。ファクトに基づいたわけではないですよね。勉強の成果ということは、そこから一言お願いします」とわけのわからない論法で迫り、最後に「この証人喚問が逆に疑惑を深めている。あなたは火に油を注いだと、そのことを申し上げて、終わりたいと思います。ありがとうございます」。勝手に自分の感想を述べる場にしただけ。

自由党の森裕子氏にいたっては「あなたの答弁は上の指示がなかったと断定をしながら、肝心の動機、誰が、いつ、なぜということは答えない。結果として、この先もあなたの部下、後任の人たちが大変厳しい状況に置かれる。つまり下の人たちに責任を押しつけているという自覚はありますか」。なんのことはない、ことの理非を正す場で人情論である。

共産党の小池晃氏の質問は共産党いつもの舌鋒鋭く、恫喝、吊し上げ戦法。この日だけで佐川証人が25回繰り返した「刑事訴追のおそれがあるということでございますので、答弁は控えさせていただき…」に切れた。「これはね都合が悪いことは答えないっていうだけの話じゃないですか。こんなことやってたらこれは逆に偽証罪でね、あるいは本人の身分に関わらない証言拒否として告発しなきゃいけなくなりますよ。これを拒否するんだったらね、これね、進めるわけにはいきません」と座り込んだ。

これまた「まさに書き換えが行われた決裁文書に関わる問題でございますので、答弁を控えさせていただきたい」と逃げられた。「私はこの証人喚問で終わりにするわけには絶対いかないと思います。佐川さんだけじゃなくて、安倍昭恵さん含めてですね、野党が要求している証人喚問を全てやる、そのこと以外に解決の道はないということは申し上げて、終わります」と捨て台詞。

希望の党・無所属クラブの今井 雅人氏など、拘置所にいる籠池泰典元森友学園理事長に面会に出かけ、今日の喚問に「隠し玉がある」とテレビの前で豪語していたので注目していたが、最後まで何一つそれらしき爆弾もなし。ウソつき。

無所属の会の江田 憲司氏ときたら「私も官僚だったから分かるが、官僚答弁は逃げ道をつくる。断言、言い切り答弁は、あなたの判断? 資料に書いてある?」と迫ったが軽くかわされた。佐川証人が、理財局が全て主体になって行い、官邸や政府、与党の関与がないことを、何度も繰り返して主張していることに関して、「理財局限り…というのはウソでしょ」と疑問を呈されると、佐川氏は「国会担当部局から官房に上がるという手続き論はあるが、それは実務。官房に相談するというのはない」と答えた。元官僚もエリート官僚の前には手も足も出ななかった。

この人は13日付の自身のツイッターにこう書き込んだ。「昭恵さん、貴方も人間でしょ。貴方が(森友学園の)名誉校長になり校地予定地を視察し、講演で『何かお役に立てれば』と言い、感涙しなければ、人ひとり死ななくて済んだんですよ!良心の呵責というものがないんですか?」

立憲民主党の枝野幸男代表も21日、東京・新宿駅前での演説で「財務省の職員が1人、命を亡くし、空前の文書偽造問題にまで発展をしたこの問題のキーマンが安倍昭恵さんであることは、誰がどう見ても間違いない」

2人ともまるで昭恵夫人のせいで職員が自死したような言いぐさだが、そんな因果関係は警察の調べでも何ら証明されていない。悪意ある「忖度」をしているのは野党の方であろう。

だらだらと野党のだらしない質問を並べたが、この日、世間は国会など見ていなかった

。北京を電撃訪問した北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の動向にくぎ付けだった。野党も少しは国際情勢と安全保障というもっと重要なことに目を向けたらどうだ。

中国当局に次々取材拒否される産経 名誉の勲章

憲法改正して終身その地位にとどまることを可能にするなど習近平国家主席は独裁へまっしぐらだ。それを批判する産経新聞は目の敵にされていて、例えば、全国人民代表大会(全人代=国会)が閉幕した20日、北京の人民大会堂で開かれた李克強首相の記者会見に、産経新聞の記者は出席を拒否された。首相記者会見に産経新聞記者の出席が認められなかったのは、昨年3月に続いて2回目。

産経記者がこれをただすと、いつもの毒舌でなる女性報道官、華春瑩が「悔しいのですか。それなら、来年出席できるように努力しなさい」と言い放ったものである。

いつものことで驚かないが、習近平礼賛一色の中国にもこれを面白く思わない人もいるのが漏れ聞こえてきて面白い。

「よいしょ」発言の赤い服に顔をしかめる青い服

例えば、ネットで注目された右の写真。13日に開かれた全人代記者会見の光景だが、右の女性は米国メディアと称する「全米テレビ」の張慧君記者で、えんえんと習近平礼賛のよいしょ発言を続けるのに、うんざりした表情で軽蔑のまなざしを向ける上海に拠点を置くメディア、「第一財経」の梁相宜記者である。

中国人ネットユーザーが調べた結果、よいしょの発言の張記者は過去、国営中央テレビのアナウンサーや香港有線電視(ケーブルテレビ)のチャンネル総責任者とメインキャスターを務めた人物。オランダに亡命をした中国人活動家が米政府に対して、「全米テレビ」と中国当局の関係を徹底的に調査するよう求める陳情書を出しているほどの、中国政府のダミーテレビ局である。

ま、ことほど左様に習近平体制固めに裏工作が行われているということだ。先の憲法改正は約3000人いる全人代の代表が無記名で投票したが、賛成2958票に対し反対2票、棄権3票で可決された。目下この反対票を投じた5人にはネットで「君子」の称号が与えられて、その身を案じる書き込みが後を絶たない。

こうした独裁国に言いたいことをいう産経が疎まれるのは当然のことで、先の李克強会見排除のほか、昨年12月13日、中国江蘇省南京市の南京大虐殺記念館で行われた追悼式典でも産経新聞は、規定通り中国外務省に取材の申請を行ったが、会場への立ち入りが認められる記者証の発給を拒否されている。

なに、名誉の勲章と思えばよい。ありもしなかった南京大虐殺である。「30万人」と当時の南京人口より多い市民を殺したというプロパガンダは共産党政権が利用しているだけで、そんな式典の中身など見なくたって日本国民はわかっている。

ブログ子も会ったことがあるが、産経新聞には柴田穂氏の優れた報道がある。1980年代初頭、文革の狂気のなか、当局が流すニュースしか認められず、朝日新聞、毎日新聞・・・ことごとく日本メディアが従う中、北京で朝から晩まで、町へ出かけ必死に壁新聞を転記して、毛沢東による一種の革命であることを伝え続けた。そのスクープで日本は真相を知ったが本人はやがて強制退去となった。

産経新聞の「名誉の勲章」を讃える。

「馬の背を分ける」土砂降りとはなんだ

24日早朝NHKテレビをつけたら「日本の話芸」をやっていた。笑福亭鶴笑の「あたま山」という上方落語である。落語家も演題も初めてで何となく聞いていたら引っかかった。

ぼんやり聞いていたので前後の脈絡はわからないが、こういうことをしゃべった。「馬の背を分けるざざ降りで、ザアー、ザアーと・・・」身振り手振りも上から下へとやっていた。関西弁でいう「ざざ降り」は「土砂降り」のことだから、どうやら大雨のことで使っている。

ご承知のように「馬の背を分ける雨」とは、馬の背の片方に雨が降り、もう片方には降らないの意で、ごく近い地域で降る降らないの差ができる状態のことで、誤用もいいところだ。

これが「馬の背を分ける」雨

 

「夕立は馬の背を分ける」というふうに使う。例えば右は昨年8月31日午後5時22分、我が山墅前の道路で撮影したまさにセンターライン左右で「降り分ける」夕立である。

「日本の話芸」はかなり評価が高い番組である。新聞でいう校正もしっかりしているはずのNHKだからひとこと落語家に注意してやればよい。でないと誤用をあちこちに広めることになる。

ついでにいうのだが、この早朝の時間帯には「演芸図鑑」というのをやっている。若手の落語家などの登竜門のような意味合いもある番組だが、司会者がいただけない。先日は林家正蔵だった。いつもはへらへらと芸能人相手にやってるがその時は柳家小三治だった。数段格上の相手だけにこんどはやたらへいこらするばかりで「どうしたら落語がうまくなれますか」なんて聞いていた。

ブログ子は新聞社の同僚が富山の寺に隠棲したとき、やってきた永六輔と小三治の話芸を寺の本堂で一晩ゆっくり聞いたことがある。翌日、二人を30キロほど離れた城端(じょうはな)町までクルマで送ったが車中の二人の芸談の面白さに驚嘆した。林家正蔵なんて大した名跡をもらったものの芸はまだ「こぶ平」のままである。その時の会話の受け売りだが「一二も二にも古典落語に精進しろ」。

弟の三平もさっぱり面白くない。ブログ子が新聞記者生活を送った夕刊フジの創刊と同じころスタートした番組なので、ほぼ半世紀も我が家では夫婦で見続けていたが、近ごろやめた。三平が入ったのと馬鹿キャラのラーメン屋、トンチの才があるのに歌丸と春風亭昇太へのからかいが鼻につき出した。

5年後の見出しが見える「李明博元大統領を逮捕」

23日未明、車に乗り込んだ韓国元大統領の李明博容疑者

韓国検察は23日未明までに、巨額の収賄などの疑いで、元大統領の李明博(イ・ミョンバク)容疑者(76)を逮捕した。韓国大統領経験者の逮捕は4人目。収賄罪などで公判中の前大統領、朴槿恵被告と2代続けて大統領経験者が同時期に刑事責任を問われる事態となった。

李容疑者は、容疑の大半を否認し、今回の捜査を文在寅(ムン・ジェイン)大統領の左派政権による旧保守政権への「政治報復だ」として強く反発してきた。2008~13年の大統領在任中、情報機関の国家情報院から裏金を上納させたり、李容疑者が事実上の所有者と検察側がみる会社の訴訟費をサムスングループに肩代わりさせたりするなど、計約110億ウォン(約11億円)の賄賂を受け取った疑いが持たれている。李容疑者は14日の取り調べで、国情院からの資金受け取りについては、対北朝鮮工作に充てたとの趣旨で一部認めたとされる。

ブログ子はこの最後の「国情院からの資金は対北朝鮮工作に充てた」という供述に注目した。歴代大統領というのはどれも反日スローガンで支持率を稼ぐ手法を取るが、この人物もそうだった。

李明博元大統領は、立候補時に《北朝鮮が核・ミサイルを放棄するなら日本から400億ドル出させる》と公約している。

400億ドルの根拠は、2002年9月17日の小泉純一郎元総理訪朝時における『日朝平壌宣言』だ。「北朝鮮側は、日本が植民地統治期間に収奪した金額とその利子として400億ドル(当時の為替レートで約4.8兆円)を要求してきた。

このベラボウな賠償請求に日本側も請求権があると反論し、北朝鮮に残した発電所や製鉄所、鉄道などの社会基盤を北朝鮮はずっと無料で使ってきたのだから、その費用を支払うべきだとした。結局、国交正常化に伴って日本が支援するのは115億ドル、約1.4兆円で合意した。

幸いその後、拉致問題が進展しなくなったことや、北朝鮮政府がミサイル発射実験や核実験を強行、日本政府がそれらを受けて経済制裁を強化してきたことなどにより、有名無実化した状態となっているのだが、北朝鮮はその「得べかりし金」を李明博に要求、それにこたえた裏金とも見えるではないか。

そのほかこの人物は、自ら天皇訪韓を要請しておきながら、「天皇訪韓なら謝罪を」と要求し、「痛惜の念という言葉だけを持って来る必要はない」と発言した男である。ブログ子など逮捕の知らせを聞いても気の毒という気持ちはさらさら起こらない。

それにしても韓国は異常な国である。今回のように検察に召喚された元大統領は盧泰愚、全斗煥、廬武鉉、朴槿恵、李明博と、5人目である。李承晩(亡命)、朴正煕(暗殺) 、盧泰愚(逮捕、死刑判決) 、 金泳三(次男が利権介入による斡旋収賄と脱税で逮捕) 、 金大中(息子3人全員賄賂で逮捕も本人は無事で病死)、 盧武鉉(自殺)、朴槿恵(弾劾、裁判中)・・・いやはや悲惨な国というほかない。

韓国の司法は大統領府の走狗みたいなものだから、過去のこうした報復の歴史を見ると、現在の文在寅大統領の将来も見えてくる。「李明博元大統領を逮捕」の名前を入れ替えたら5年後の新聞見出しになるのだろう。

データ入力外注は当たり前、どこが悪いのか

日本年金機構からデータ入力を委託されたシステム会社が中国の子会社に発注して間違ったのがけしからんと大騒ぎしている。500万人の個人情報が中国に渡ったと責任追及に躍起だ。

ブログ子は10年以上前になるが新聞社を退いた後システム開発会社の社長を3年ほどつとめた。すでに人件費が安い国への外注が常態化していたので、今回のことがそんなに大騒ぎすることか、不思議でならない。

日本年金機構は20日、年金データの入力を委託した東京都内の情報処理会社が、契約に反して中国の業者に作業をさせていたと発表した。他にも、入力ルールを守らなかったなどの契約違反も判明した。これを受け、政府は今月26日に予定していた年金情報とマイナンバーの連携の延期を決めた。

名前だけの入力を中国子会社に出したと切田社長

日本年金機構からデータ入力業務を委託され、契約に反して中国の業者に個人情報の入力業務を再委した情報処理会社「SAY企画」(東京都豊島区)の切田精一社長は再委託先について「入力量が多いので自分が役員を務める中国・大連にある会社と分担した。入力は読み仮名などの個人情報でマイナンバーなどは含まず契約違反とは 思わなかった」と釈明した。

 

システム業界ではこんなこと当たり前である。システムをいじる技術者の報酬はプログラマーなら月30万円、SE(システムエンジニア)なら50万円であろう。こういうレベルの技術者に入力業務をさせるのはペイしないから外注する。システム開発なら人件費が安いベトナム、インドであるが、単純な入力業務だけなら同じ漢字圏で文字がわかる中国へ外注するのはごく自然である。しかも社長が言うように読み仮名だけなら個人情報の漏洩などには当たらない。

自社だけで入力すれば600人が必要だが「SAY企画」にはその3分の1しかおらず再委託の場合は年金機構に通知する取り決めだったのにその報告を怠ったとか会社を責めるのに忙しいが、日本でやろうとすると人件費が高いからペイしないのは自明のことだ。年金機構にシステム業界の監督能力があるとは思えないから、後付けで偉そうに指弾しているのが滑稽だ。

はっきり言って中国人の入力業務がいい加減だっただけの話である。大連には人件費の安さ目当に日本企業が多数進出している。従業員は付近の農家の婦女子が主である。教育程度でいえば中学卒にも及ばないくらいだ。前後の脈絡など考えずエクセルの「縦の行だけ」打ち込む業務だろうから間違いも起こるのは当然である。いやなら日本人に入力させることだが、単価が上がる。

厚生労働省や年金機構は請負った業者の監督責任が及ばなかったと偉そうに謝罪会見を開いているが、そも発注の段階で「安かろう悪かろう」の結果が見えている。マイナンバー制度などその前から‏崩壊している。それだけの話である。

ブリジッド・バルドーの軍門に下る

2016年のコレクションでのヴェルサーチのミンクの毛皮のコート

イタリアの老舗ファッションブランド「ヴェルサーチ」が、18日、自社の製品に毛皮を使用するのをやめると発表した。ヴェルサーチは長年、様々な動物の毛皮を使った商品を発表・製作してきたところで、2016年のコレクションでも、ミンクの毛皮のコートを新作商品として発表していた。

同ブランドのクリエイティブ・ディレクターであるドナテラ・ヴェルサーチが、インタビューで「毛皮はもうやめる。ファッションのために動物を殺したくない。それが正しいことだと思えない」と答えた。

「ヴェルサーチ」ばかりではない。昨年10月には「グッチ」が毛皮廃止を宣言した。「今の時代、毛皮を使うことがモダンだと思いますか? そんな時代はもう終わったとしか思えないので、グッチはこれからも環境や動物のために最善を追い求めます」というのがコメントだった。

すでに「ステラ マッカートニー」をはじめ、「ジョルジオ・ アルマーニ」や「ヒューゴ・ボス」が毛皮の廃止を表明していて、ファッション界はすべて「動物愛護」の軍門に下ったことになる。

若いころのブリジット・バルドー

ブログ子が初めて毛皮反対の激しい行動を見たのは、フランス女優、ブリジット・バルドー(B・B)が映画祭で毛皮のコートを着て現れた女優に「やめろ、汚らわしい」と罵声を浴びせたシーンである。当時は正しいけど毛皮の女性にペンキをかけたり唾を吐きかける奇矯な行動としか映らなかったものだ。事実、現在もそうだが、ほとんどのロシア人の頭上にはシベリアなどで仕留めたキツネ、ミンクなどの毛皮の帽子が乗っかっている。これを止めさせるのは個人の行動では不可能としか思えなかった。

ところがブリジット・バルドー(1934年 9月28日生まれ84歳 )の行動は真剣だ。1973年 の『ドンファン 』を最後に新たな演技・歌手などの芸能活動から引退。その後は動物愛護運動家(特に毛皮 反対運動・犬 の愛護・保護)に徹する活動に。2000年1月26日にはフランスで動物保護団体 FBB(Fondation Brigitte Bardot)を組織して「毛皮は犯罪行為である」 とあらゆる団体、国家に噛みつき始めた。

●1999年、中国の江沢民 に宛てた手紙を書いた。内容は、中国で媚薬 のために熊や虎、サイが殺されており、それに抗議するというもの。

●2009年 、「カナダのアザラシ猟に対する抗議活動」として、カナダ産メイプルシロップ のボイコット運動を開始。

●過激な抗議活動で知られる反捕鯨団体「シーシェパード 」を全面支援。2011年11月15日には当時の野田佳彦総理宛に「日本政府に捕鯨廃止と、福島の立ち入り禁止区域に指定されている地域で放置されている動物への対処を求める」抗議文を送付。「絶滅の危機に瀕しているクジラを殺りくすることは、生物多様性に対する犯罪です」と述べ、「捕鯨に当てる予算を、震災被害の救済に使うべき」と主張。

●「今の時代は毛皮を着なきゃ!」と発言するタレント・神田うのに抗議文を送付。「あなたは、毛皮のために飼育されたり罠で捕えられたりした動物たちが耐え忍んでい る苦痛を是非とも認識されるべきです。飼育場では、無数の動物たちが、極端に小さ な金網の檻に閉じ込められ、その過密によるストレスを受けながら、過酷な生を送っ ています。彼らがそこから出るのはむごたらしく殺される時でしかありません。あなたは、単なる商売を理由に、この恥ずべき虐殺の支持者や加担者になってはなり ません。動物たちは人間の病的な欲望を満足さ せるために存在するのではありません。毛皮を着ることは犯罪行為です」。

いまや恐ろしい動物愛護の権化と化した2011年現在のB・B

抗議を受けたこれらの国、個人は無視を決め込んだが、B・Bの活動は全世界に広まっている。今年に入っても

●1月17日、スイス政府は、ロブスターなどの甲殻類を生きたまま熱湯に入れてゆでる調理法は、苦痛を与えるとして禁止する改正動物保護法を3月1日から施行することを明らかにした。

理由は「甲殻類は複雑な神経系を持ち、痛みに敏感」とする学説に基づき、提案された。食品安全獣医局は、電気ショックで気絶させて痛みを感じない状態にしたり、包丁を入れて素早く絶命させたりした後にゆでるよう指導している、輸送時に保存のため氷で冷やすことも禁じ、自然環境に近い状態を維持するよう求めている。

●3月12日、オランダではイスラム教やユダヤ教の信者が教義で、家畜の意識があるうちに食肉処理する手法に、家畜の意識を失わせてから処理することが義務づけられた。両宗教の団体は反発したが、動物愛護の世論に押し切られた。他の欧州の国でも、動物の権利と信教の自由を巡る論争が起きている。

とうとう全世界がブリジッド・バルドーの軍門に下った。

土俵の外の方が面白い

一瞬にして、攻守所を変えた貴乃花親方

昨日まで日本相撲協会相手に不貞腐れた態度に出ていた貴乃花親方の立場が弟子の暴行事件で一変した。当人を土俵から下ろすは、協会に出向いて説明に追われるは、謝罪するはである。ふんぞり返って姿も見せずにいた男が、平身低頭の毎日。土俵外の方が断然面白くなってきた。

親方衆は会場に出勤しなければならない決まりがある。各親方は審判や場内警備、チケットのもぎりなど何らかの仕事を担当し、運営に携わることになっている。ところが、貴乃花親方は協会へ連絡も入れずに“無断欠勤”。その後催促されて出てきたものの貴乃花親方が役員室にとどまった時間は初日2分41秒、約1分30秒、そして3目は25秒。そして4日目に「親の心、子知らず」の事件発生。

貴乃花親方は9日、日馬富士の暴行事件をめぐる相撲協会の対応に「重大な疑義」があるとして内閣府公益認定等委員会に告発状を提出した。翌日には報道陣の前で「特段変わったことはない。粛々と、淡々とやっていく」と大見えを切っていた。

親方の一人は「場所に来ないのはあり得ない。自分で協会にケンカを売っておきながら、自分で(協会から)処分される材料をつくっている。いったい、何をした

親の心子知らずの十両・貴公俊

いのか」と怒りを通り越してあきれ返っていた。

 

そこに今度の暴行事件発生だ。春場所中日の18日、東十両14枚目の貴公俊(20)が付き人を殴った。多くの力士ら目撃者によると、取り組後の貴公俊は荒れていた。双子の弟の十両、貴源治とともに、貴乃花部屋では最年少力士だが、支度部屋に戻ると、暴言とともに年上の付き人の顔面にグーパンチ。付き人は左のこめかみやほおを腫らし、口から出血。ティッシュで口をぬぐっていたという。

発端は付き人の不注意。今場所から新十両と不慣れなこともあるが、取組の出番の時間が誤って伝わり、土俵下の控えに慌てて駆け込んだものの審判から“遅刻”を注意された末、大翔鵬に敗れて3勝5敗。怒りの矛先は付き人に向けられた。

日馬富士に殴られた貴ノ岩はいわば被害者ゆえに、貴乃花親方は「どうしてくれる」と攻めていればよかったが、今度は、加害者・被害者ともに貴乃花親方の弟子。言い訳が通るはずもなく、避けていた記者会見に現われて、

「(暴行は)事実です。確認しました」

「非常に深刻な思いです。暴力は絶対にしてはいけないということを厳しく育ててきたつもりですが、こういうこと(=暴力問題)が起こった…深刻な思いです」

「どんな理由であっても暴力をするのはあるまじき行為。(貴公俊を)土俵に上げることはできません。休場させます」

このあと、あれほど避けていた協会に出向いて事情説明や、謝罪や、理事会での処分待ちなど、事後処理に追われる哀れな立場になった。問題の役員室への出勤も、今場所初めて「全日勤務」を果たす恭順ぶり。

このブログで以前書いたことだが、なんといっても相撲界は「無理偏(へん)に拳骨」の世界である。中学や高校を出て番付の上下だけで成り立っている人間に、親方がきれいごとを言ったところで通じるものではない。世間の常識では自分の世話をしてくれている年上の付き人を殴るなど「人非人」だが角界では常識だ。そのうえ「ごっつあん」とあぶく銭の「興行」で成り立っているのだから、一親方がいい恰好したところで早晩身から錆が出てくるものだ。

野党は少しは恥を知れ

13日のテレビニュースでは希望の党の今井雅人衆議院議員、読売新聞のまもなく配られる夕刊を片手に「近畿財務局の自殺された職員が遺書を残され たとあるが、その内容は」と理財局員に迫っていた。

森友に限らず、野党が勝ち誇ったように政府 や与党を追及する場合の常套手段は「週刊文春が報じた」の「朝日新聞が書 いた」のというメディアなど「他力本願」の質問ばかりである。少しは自分たちの調査能力を示すことはできないのか。

しかも、問題意識がずれたアホとしか言いようのない詰問の仕方は見ていて腹が立つばかりでなく、その議員の質の低さを露呈するばかりである。

例えば立憲民主党国対委員長としてこのところテレビの露出が多い辻元清美議員である。ブログ子はこの人がTVに写るとスイッチを切るのだが、14日に見てしまったときは、 安倍昭恵・総理夫人がフェイスブックに掲載された 「野党のバカげた質問」などの投稿に、「いいね!」ボタンを押し たことについて、「もう感覚が理解できない。証人喚問を」と偉そうに噛みついていた。

「野党のバカ質問」にはうんざりしているブログ子だって即ボタンを押す。第一、この程度のことは、憲法で保障されている「表現の自由」以外の何ものでもない。「いいね」を押したら証人喚問できるのなら、お前さんたちが大反対している憲法改正を実現してからではないか。

何かというと予算委員会や国会で「寝る」か「証人喚問要求」という旧態依然たる戦法しか取れない野党。予算委再開したところで、他人のふんどしで質問するだけの「芸のなさ」には国民は飽き飽きしている。内閣支持率を39.3%(時事通信)に下げたと嬉々としているようだが、少しは世界を見てからにしてもらいたい。

国民は民主党時代の管直人、鳩山由紀夫という東日本大震災や辺野古移設で見せた悪夢のようなアホどもを忘れていない。米朝首脳会談が近い。拉致問題一つとっても野党のだらしなさは記憶に新しい。たとえ内閣支持率がひとケタに落ちても野党に政治を任せる輩はいないはずだ。

チンギス・ハンはなぜ中国でも崇められるのか

 

モンゴル人と言えば白鵬など大相撲の力士以外知らなかったが、小学館前に抗議に押し寄せた人たちを見てこんなに日本にいるのだと思い知った。

小学館の漫画について、モンゴル出身で大相撲の元横綱朝青龍、ドルゴルスレン・ダグワドルジ氏もツイッターで憤りを表明。在日モンゴル大使館も日本外務省に抗議を申し入れる騒ぎになった。

外交問題に発展したため小学館はたまらず全面降伏。チンギス・ハンの肖像画に侮辱的な落書きをした漫画を掲載した漫画誌「月刊コロコロコミック」3月号の販売中止とし、書店には返品を求め、購入済みの顧客への代金払い戻しにも応ずることにし、小学館広報室は「チンギス・ハンを敬愛する方々に改めて深くおわびします」と謝罪した。

問題の漫画

どんな落書きだったのかわからなかったので探し出したら、なるほど歴史しらずの日本人がやりそうなひどいもので、モンゴルの人が怒るのも無理はない。漫画は13世紀にモンゴル帝国を築いたチンギス・ハンの肖像を見て問題に答えるシーンで、肖像の額の部分に男性器を模した落書きが描かれていた。

モルゴルの政府宮殿の前には巨大なチンギス・ハン像があり、大統領就任式など重要な国事はそこで行われ、像の前で宣誓する。毎年7月11日に開催される国家大祭では、政府宮殿からチンギス・ハンの皇帝旗印ツァガーン・スルデ(九柱白幟旗)を騎兵儀仗隊が中央スタジアムに招き入れ、会場に立て、大統領はその前で開閉宣言をする。チンギス・ハン生誕の日は「モンゴルの誇りの日」とされている。漫画家が少しでもモンゴル史を知っていればこんな落書きができるはずがないのである。

旧ユーゴの民族紛争をみて、なぜこんな狭いところに多くの民族がひしめいて互いに反目しているのか、日本人には理解できない。ロシアの奥深くまで攻め込んできたモンゴル人が如何に恐怖だったか。一日80キロ侵攻する騎馬民族から逃げに逃げた中央アジアの諸民族がこの地に「押し込められた」のである。

モンゴルは西ばかりでなく東の中国にも攻め込んだ。元王朝はモンゴル人の国家である。いま中国は「中華思想」を掲げて漢民族の国家と称しているが、漢民族の王朝は3000年のうちたかだか780年ほどにすぎない。異民族支配の王朝ばかりで、随・唐は鮮卑系であり、金は女真族系、前述の元はモンゴルだし、日本と戦った清は満 州族である。

そこで不思議なのが、その中国人が異民族のモンゴル人であるチンギス・ハンを公然と「中国国家の英雄」にまつり上げていることである。韓国を見てもわかる通り普通、征服された民族は激しい憎しみを持つものなのだが。

そこでまた中国人の不思議な世界観を理解しないとならない。中国では、異民族でも中国で王朝を開いた英雄はみな「中華民族」ということになるのだそうだ。だから中国人にとってチンギス・ハンは中国の英雄としてなんら不思議はないことになる。

現に昨年12月15日、中国の内蒙古省オルダスの地裁は、 チンギス・ハンの写真を踏みつけ、そのビデオを流した男を『社会の 安定 を乱した』として禁固一年の刑を言い渡している。小学館漫画の作者は知らないだろうが、チンギス・ハン信仰は現代に生きているのである。

この異常な肥満が暗示する北朝鮮の近未来

北朝鮮の朝鮮中央通信は6日、金正恩朝鮮労働党委員長が5日に韓国の文在寅大統領の特使団と会談し、南北首脳会談をめぐって「文大統領の意志を伝え聞いて意見交換し、満足のいく合意を得た」と報じた。

「満足する合意」が意味するところは不明で、韓大統領府当局者は「何をもって満足のいく合意かは不明だが、結果があり、失望はしないものと承知している」と語り、一定の成果があったとの認識を示している。

文大統領の「ごますり低頭擦り寄り」に世界中が首をかしげているから、そんなにいい合意なら慶賀に耐えないが、さんざ騙されてきた日本はにわかには信じられるものではない。

菅義偉官房長官が「過去の対話が、非核化につながっていないとの教訓を十分に踏まえて北朝鮮に対応すべきだ」と語り、河野太郎外相が「経済制裁で困っているので、(金委員長は)必死にほほ笑み外交をやっているのだろうと認識している」と話しているあたりが正しいのだろう。

この異常な肥満の近未来は・・・

 

それにしてもである。北朝鮮の朝鮮中央通信が6日さっそく公表したにこやかな金委員長の写真に仰天した人が多いはずだ。腹回りときたら、左側の韓国代表の2倍、右の妹の金与正党第1副部長の3倍は優にある。昨年末ロケット発射に立ち会ったときと比べても一段と太っていて、日本の大相撲のあんこ型の力士にも引けを取らない。制裁にも関わらず独裁者は一段と金満ぶりを増しているようなのだ。

「満足いく合意」の結果はすぐにわかるだろう。文大統領はすぐ米国訪問して南北会談の内容を報告するそうだが、非核化を認めない内容にトランプ大統領がどう言うか。さらに平昌のパラリンピックが終わったらすぐ再開されるであろう米韓合同演習で北が反発してのちゃぶ台返しで文大統領が「臍を噛む」姿まで近未来が見えるようだ。

アメリカは狂っている

米フロリダ州パークランドの高校で2月14日に元生徒が銃を乱射して17人が死亡した事件。少年が連射銃を持って学校にやってきて先生や同級生を殺傷するというのは異常た。しかしこの事件に対する業界や大統領の反応というのが、もっと異常である。

 

陳情にきた生徒にトランプ大統領は「教師は銃を持て」

ドナルド・トランプ米大統領は、高校の生徒たちをはじめ6年前に同じような乱射事件があったコネチカット州の小学校の関係者など約40人をホワイトハウスに招いた。彼らは同じような事件が二度と起きないよう、大統領に措置を講じて欲しいと涙ながらに訴え、その模様はテレビ中継された

その場で大統領は、銃購入時の身元調査強化を約束したものの、「銃器を上手に扱える教師が銃で防戦すれば、乱射事件はたちまち終わるだろう」と述べた。さらに「教師は銃を隠し持つ。特別訓練を受けて、銃を持って学校にいれば、銃のない場所ではなくなる。狂った人間にとっては、連中はみんな臆病者だから、銃のない場所は『行って攻撃しようぜ』という場所だから」とも述べた。

トランプ大統領の最大の支持団体である「全米ライフル協会(NRA)」のウェイン・ラピエール副会長の反論というのもさらに異常である。

「悲劇の恥ずべき政治問題化だ。民主党や左派の社会主義者やニュースメディアにとっては、これは安全の問題ではなく、政治問題だ。彼らはNRAや(国民に武器を保有する権利を認める)合衆国憲法修正第2条、そして個人の自由を憎み嫌っている」と主張した。

まともな人間なら、教師が銃をもって教壇に立ち、スーパーマーケットでライフル銃の特売をしているような行為を正当化するだろうか。