今年の「ヒーロー犬賞」に子どもを犬から救った猫

米ロサンゼルスの動物愛護団体は19日、今年で33回目となる「年間全国ヒーロー犬賞を発表した。本来は犬が対象の賞だが、今年は、犬に襲われた子どもを救った7歳の雌猫「タラ」に賞を授与する異例の措置を取った。

今年の「優秀犬賞」を受賞した7歳の雌猫タラとトロフィー

今年の「優秀犬賞」を受賞した7歳の雌猫タラとトロフィー

タラはカリフォルニア州ベーカーズフィールドに住むトリアンタフィロ家の飼い猫。昨年5月に一家の息子、ジェレミー・トリアンタフィロ君(4歳)が私道で隣家の飼い犬に脚をかまれた際、タラは突進してこの犬を追い払った。この様子を父親が撮影YouTube「My Cat Saved My Son(私の猫が息子を救った)」というタイトルで投稿したところ1日で200万回以上閲覧され、日本のテレビでも大きく報道された。

動画では、防犯カメラから見える家の前で自転車に乗って遊んでいたジェレミー君を隣の飼い犬が見つけ、クルマの陰を回りこんで、噛み付いた。自転車から引きずり降ろし足を噛んだまま振り回します。その時飛び込んできたのが飼い猫のタラちゃん。弾丸のように跳びかかってタックルを食らわせた。驚いた犬は逃走したところで、近くで水やりをしていた母親が駆けつけて坊やを助け上げた。ふくらはぎを縫うほどのケガだった。タラちゃんは犬を追跡したあとジェレミー君のそばに戻ってきて次の襲撃に備えるように見守っていた。

「背に腹変えられぬ」状況でやっと動く韓国

wor1506210029韓国の尹炳世外相が21日、外相就任後初めて来日し、岸田外相との会談で、「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産登録への協力で一致し、日韓基本条約の調印50周年を記念する22日の式典へ両首脳が参加、年内に首脳会談を行うことでも合意した。

米国からは日韓の関係改善を求められ、MERSではずさんな対応で1万人を超す隔離者、死者27人、感染者172人(22日現在)という体たらく、大統領の米国訪問も土壇場で延期セざるを得なくなり、観光客は激減、財閥系含めて韓国経済は「氷漬け」、日本からの投資も減少の一途・・・追い詰められてのことである。

素直に外相訪日といえばいいものを、日韓基本条約記念式典参加への「途中」にたまたま外相会談を開いたと言ったり、世界遺産登録は韓国がめざす「百済の歴史地区」の登録と「セット」なら反対しないといったり、メンツをたてることに汲々とする様はいつもながらである。
「明治日本の産業革命遺産」へあくまで反対を続けるなら日韓関係は修復不可能な状況に追い込まれると、双方の識者から指摘されての妥協である。

これで安心かと言えばまだまだである。慰安婦問題に拘泥し続ける姿勢は相変わらずだし、安倍晋三首相が今夏に発表する戦後70年談話に「謝罪」の文言が入るかどうかに神経をとがらせている。今後どう出るか余談を許さないものがある。真に関係修復を願うなら、慰安婦問題の諸悪の根源である、元慰安婦と称する女性や元慰安婦を支援する団体「韓国挺身隊問題対策協議会」(挺対協)の幹部などに大統領府や外交省の幹部がせっせと面会して相談することなどしないものだ。

今回、一応韓国側が「折れて」きた形だが、安倍首相の終始一貫した外交のおかげであろう。慰安婦問題では、日本外務省幹部は「基本的な考え方を変えて議論を進めることはない」として、日韓基本条約ですべて解決済みの態度を貫く構えである。戦後70年談話に「謝罪」の文言が入るかどうかで騒ぐのなら、最初からこれまでのような謝罪文言などない全く新しいものを書けばいいではないか。

それにしても外交では右顧左眄することが如何に国を誤らせることになるか、村山富市、河野洋平、鳩山由紀夫、菅直人、近頃では新安保法制へ批判を強めている小泉純一郎、亀井静香、山崎拓、加藤紘一、野中広務・・・の面々はとくと肝に命じることである。

ネコ「入れてくれ!」集

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「犬は人につき、猫は家につく」とは、昔からよく言われていることだが、猫は、自分から家の外へ出る分には喜々として外へ出るが、入る段になると勝手にほっつき歩いたくせに、飼い主の都合の悪い時に限って帰ってきて「早く入れろ!」と騒ぐ。

これはその、ご帰還されて大騒ぎするネコの特集。入れてやると、礼も言わず当然という顔で入ってくるのもネコならでは。イヌならしっぽを盛大に振るところだ。飼い主はまたそこがいいという人もいて。(下記のURLクリック

https://www.youtube.com/embed/azTuj49vXgk?feature=player_embedded
猫のテリトリーには2種類あり、自分が安心してくつろげるホームテリトリーと、狩りをして獲物をとらえる場所であるハンティングテリトリーとがあるそうだ。猫にとって「家」は文字通り、このホームテリトリーにあたる。だが近頃では、小さい頃から人間に愛情をそそいがれて育った猫は、家よりも人につく「イ型ネコ」もいるそうだ。

人文科学の切り捨ては間違いである

文部科学大臣は6月8日、国立大学法人が法科大学院の見直しや、教員養成系学部・大学院と人文社会科学系学部・大学院の廃止や社会的要請の高い分野への転換に取組むこと、グローバル化の推進などの要請について通知した。

ただでさえ「三百代言」の跋扈が国を誤らせていることはテレビを見ていてもわかるから出来の悪い法科大学院を廃止させるのはわかる。少子化なのだから教員養成学部を減らすのも当然だ。わからないのは「人文社会科学系学部・大学院の廃止や社会的要請の高い分野への転換に取組むこと」を盛り込んだことだ。

審議会でどこの阿呆が言い出したのか知らないが、金にならない学問は切り捨てるというのである。各大学法人は、この通知を踏まえて中期目標・中期計画の素案を作成し、平成28年3月までに中期目標を文科相に出す。積極的に取り組む大学に対し、運営費交付金を重点配分する仕組みを導入するというから、危機は目の前である。こんな愚策は即刻潰さねばならない。

なぜダメかブログ子がくどくど書くよりも一刀両断でこの問題を断罪した名論文がある。山本夏彦翁亡き後、愛読している数学者でありエッセイストの藤原正彦の「管見妄語」(週刊新潮)の「国家百年の誤り」である。テキストにしたものがないのでコラムをスキャンしたものを掲出する。(下の画像を2度クリックすると拡大されます

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とくに最後の「文学、芸術、数学、理論物理など、実用に役立たぬ分野の栄える国だけが技術革新を成し遂げてきた」とあるところを再三再四、熟読玩味してもらいたい。

「維新分裂」大歓迎

安倍晋三首相は14日夜、都内のホテルで維新の党最高顧問の橋下徹大阪市長と約3時間にわたり会談した。菅義偉官房長官、維新顧問の松井一郎大阪府知事も同席した。このニュースを聞いた時、維新の松野頼久代表と先ごろまで維新の共同代表だった江田憲司の名前がなかった。そこでピンと来たのだが、橋下市長ら大阪派はついに維新分裂に踏み切ったのである。

会談の中身は公表されていないが、地方の首長相手に首相の「3時間」という異例の直談判である、安保関連法案への協力、憲法改正への共同歩調が含まれていたのだろう。果たして首相との会談から一夜明け、橋下市長はツイッターで猛烈な民主批判を発信した。

「維新の党は民主党とは一線を画すべき」「民主党という政党は日本の国にとってよくない」「維新は民主党とは決定的に違う」――。

これが、「野党再編」路線と言いつつ民主党に擦り寄る松野・江田執行部路線への決別でなくて何なのか。干された江田憲司前代表は15日の講演でさっそく「維新は民主党であれ、自民党であれ、連携していかない」と独自路線を強調。安全保障関連法案に関する修正協議を否定し、法案に「反対する」と明言した。はっきり分裂含みである。

ブログ子は江田憲司が大嫌いである。サツ回り記者の嗅覚で、この手の顎が突き出てベタッとした顔はペテン師に多いせいもある。メディアでは顔つきで人を批評してはいけないことになっているので、ここは訂正するとして、江田憲司が、政界入りしてからの裏切り、内紛の張本人でありつづけ、中で懐柔した議員を引き連れて新党立ち上げては他の党に恩を着せて潜り込むという政治行動が嫌いなのだ。

当初みんなの党に所属していた江田氏は渡辺喜美氏の党運営などを批判。自らに同調する議員とともに新たに「結いの党を結成した。ブログ子は父親のミッチーこと渡辺美智雄議員には2度ほど赤坂の議員宿舎に招き入れられ、サンマかイワシを自ら焼いてごちそうしてもらったことがある。その時そばで今と同じ顔でニコニコしながら受験勉強していたのが喜美氏である。人が良すぎた。

みんなの党は一時ブームでかなりの議員を当選させた。渡辺氏の「個人商店」とも言われたが、その党勢拡大には渡辺氏の力にかなりの部分を依存していた。だが脇が甘かった。8億円をある社長から借り入れて「子分」の選挙資金などの面倒をみた。ところがこの金の使い途が問題になり、説明責任が果たせなかった。

だが、そのとき江田氏は、親分を非難した上、渡辺氏がえいえいと発掘・擁立した議員のうち15人を引き連れて、党を飛び出し「結の党」をつくった。渡辺氏からみると、自らが育てた所属議員を江田氏に奪われたことになる。いわば、踏み台にされた形だ。8億円の何分の一かを面倒見てもらった恩義があるはずなのにそこは連中知らん顔で新党に駆け込んだ。

i維新と結いの党合流当時のの江田憲司代表(右)と橋下徹大阪市長

i維新と結いの党合流当時のの江田憲司代表(右)と橋下徹大阪市長

「結の党」15人を手土産に今度は維新の党に接近した。維新の党には代表や共同代表をつとめた石原慎太郎・現次世代の党最高顧問がいた。石原氏は合流にあたって、自主憲法制定の文言を政策合意に盛り込むことにこだわった。だが、江田氏は自主憲法制定ではなく憲法改正にとどめるよう頑強に抵抗。結局、橋下氏が江田氏に同調し、石原氏は党を飛び出さざるを得なくなった。つまり、江田氏は憲法問題についてハードルを設けることで、もともと基本的な政策の違いから不協和音があった維新内の対立をさらに誘発させたのである。

こうして維新の党共同代表におさまった。橋下共同代表は大阪都構想に専念してやがて負けるのだが、江田氏にとってこれは好都合だった。橋下氏の影響力をできるだけ削いで、国会運営などで主導権を握ることができるからだ。彼が維新の党に接近した理由は選挙である。

結いの党の結党に参加した議員のうち、衆院の小選挙区で勝ち上がってきたのは江田氏(神奈川8区)自身と柿沢未途氏(東京15区)の2人のみ。あとは渡辺個人商店で金と地盤の面倒を見てもらった輩ばかりである。次の選挙で負けるのは目に見えている。江田氏が維新との新党結成を急いだ理由はそこにある。橋下氏のネームバリューと維新の地盤は魅力だったのだ。

その後の江田氏の行動を見ると、維新に所属する国会議員や地方議員の多くを自派に取り込むことに専念してきたきらいがある。さすがの橋下氏も住民投票後の5月末の記者会見で「次の人たちにバトンタッチして、やってもらっていかないと。個人商店じゃないわけですからね」と述べ、12月の任期いっぱいで「ただの人」になることを宣言したものの、次第に維新が江田氏の影響下に置かれていくことを危惧したのだろう。気付いたら自らの周辺から人が去ってしまっていたということにもなりかねない。みんなの党の渡辺氏がそうなってしまったように…。

そうした心の葛藤を見透かした安倍首相が声を掛けたのだろう。(どちらが会談を呼びかけたかまだ公表されていない)。維新分裂へまっしぐら、と見た。江田がいない維新なら大歓迎である。

盲導犬、飼い主守ろうとバスの前に飛び出し重傷

韓国MERSは死者が14人にもなった。患者を運んだ救急車の運転手まで感染したというのだからいやはや。労働者派遣法改正案をつぶそうとする民主、共産両党は委員長をボコボコにした。ブログ子は3年毎に雇い替えすればいつまでも「ハケン」を使い続けられるこの法案には大反対だが、安保法制では辻元清美らが足を引っ張り失言を引き出すことばかりに狂奔し、まるで旧社会党に先祖返りした民主党の馬鹿さ加減には憤激‏している。

日本記者クラブにノコノコ出てきた河野洋平と村山富市の自虐談話コンビが互いに讃えあったとか、山崎拓元自民党副総裁と亀井静香元金融担当相、藤井裕久元財務相、武村正義元官房長官の4人の「過去の人」が、集団的自衛権の行使容認を含む安全保障法制の整備について「国民は納得しておらず、大きな禍根を残す」と反対の姿勢をアピールしたとか、本来なら、こうした爺さま連中の時代錯誤をからかうところだが、もっと大事なニュースを目にした。

盲導犬と聞くと我が家の3人はそれだけでうるうるするのだが、盲導犬が飼い主を守ろうとしてバスの前に飛び出し主人を守ったというニュースである。こちらの方が心を打つではないか。しかも我が家にいた「エディー」と風貌がそっくりである。
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米ニューヨーク州で盲導犬が飼い主を守ろうとしてバスの前に飛び出し、はねられて重傷を負う事故があった。盲導犬は動物病院に運ばれ、快方に向かっている。

CNN系列局のWCBSによると、8歳のオスのゴールデンレトリバー「フィゴ」と、目の不自由な飼い主のオードリー・ストーンさん(62)が8日に道路を横断していたところへ、小型スクールバスが接近してきた。

目撃者によれば、ストーンさんの右側を歩いていたフィゴは、とっさに反対側に回ってストーンさんとバスの間に飛び込んだという。

 

主人を守ろうとして重傷を負い手当てされるフィゴ

主人を守ろうとして重傷を負い手当てされるフィゴ

フィゴもストーンさんもバスにはねられ、フィゴは足などにけがをした。ストーンさんは手足や頭部を負傷してコネティカット州の病院で手当てを受けている。

目撃者は事故直後のフィゴの様子について、「ひどいけがをして3本足でしか立てなかったのに、それでもまだ飼い主に寄り添おうとしていた」と
話した。

ストーンさんは「あの子に感謝している。あの子がいてくれて、そして一緒に助かってくれて良かった」と安堵した様子だった。

フィゴが入院している病院では、ストーンさんの姿を見せて声を聞かせればフィゴの回復も速まると考え、ビデオ電話を通じて面会させる計画を立
てているという。(CNN.co.jp 6月10日(水)12時4分配信)

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MERSを止められない韓国の「うどん屋の釜」

韓国の保健福祉省は10日、中東呼吸器症候群(MERS=マーズ)感染者が13人増え108人、このうち死者は2人増えて9人になったと発表した。5月20日に初めて感染者を確認してから約3週間で100人を突破した。隔離対象者は3000人に上っている。
朴槿恵大統領の後手対策に非難がたかまり、14日から18日まで予定していた米国訪問の延期を発表した。「国民の安全が最優先であり、国内で国民の不安解消に努める」と、もっともらしいコメントを出したが、国民の43・3%が「朴大統領の責任が最も大きい」と非難している。

政府は10日から全国の病院で、すべての肺炎入院患者を対象に、MERS発生病院を訪れたことがないかの聞き取り調査を始める。ソウル市などではMERSウイルスの検査も実施。MERS感染者を見落としていないかを点検するのだそうだが、遅すぎる。発生が確認されたのは先月29日である。韓国政府は「ウイルスは国内で変異しておらず、確認されたのはすべて病院内での感染で、押さえ込める」と発表していたが、今や3次感染者まで広がり、全国拡散の心配も出てきた。

なぜこうも急激に拡散したのか。昨年2人の感染者を出したアメリカは水際で食い止めた。4日から数日で隔離したのに比べ韓国では16日後である。南西部全羅北道の男性(59)は5月末、症状が出た状態で4日間にわたり3病院を訪れ、計約360人と接触した可能性がある。加えて保健当局が感染者が出た病院名の公表を手控えたことから拡散した。

感染者の暴挙も輪をかけた。先月29日に韓国・ソウルから香港を経由して広東省恵州市へ渡航した韓国人男性が、現地の病院でMERSへの感染が確認され、強制隔離処分を受けた。男性は感染の疑いがあるとして病院から勧告を受けていたのを無視して中国に渡航した。韓国保健当局は関連機関への連絡をスムーズにできず、出国を許してしまった。また、男性は入国の際、「患者との接触はない」などと虚偽説明をしていたという。

韓国人の行動も行動だが、政府もどうかしていて、韓国外交部の関係者は、「男性の行為はあくまで個人的なもの。中国政府に正式に謝罪することはないだろう。もし逆の事態が発生しても、韓国政府は中国に謝罪を求めることはない」と発言したので、今度は中国人が怒った。ネットには「この事件で、韓国人は低俗で卑劣な民族だということを思い知らされた。道徳心というものは無いのか」という書き込みが相次いだ。

米ミネソタ大学のマイケル・オスターホルム教授は、「MERSのようなウイルスが病院で簡単に広がることは、医療スタッフは良く知っていることだ」と、韓国の医療機関のお粗末な対応に首をかしげる。WHOでMERSを担当するピーター・ベン・エンバレック博士も、1人が数十人に感染させる“スーパー伝播”は「病院の感染制御が不十分な時に、最も容易に起こる」と指摘している。

韓国政府の対応への批判もある。これだけ拡散したのに、韓国の保健福祉部長官は「国のイメージ」を気にして、政府のMERS危機段階を「注意」にとどめていることにも批判が高まっている。ロンドン大学のアラムディン・ジュムラ教授は、「ソウルに懸念すべき兆候がある」と韓国政府の対応の遅さを指摘し、「韓国政府はできるだけ早く、関連データを外部機関に提供し、国際的な専門家の支援を受けるべきだ」と述べた。

物議をかもしたNYタイムスの漫画

物議をかもしたNYタイムスの漫画

不手際続きのなか、米ニューヨーク・タイムズが掲載した風刺画が物議を醸した。7日、「韓国でMERSが発生」というタイトルの風刺画。北朝鮮の金正恩第1書記と兵士2人が国境警戒所を視察中、国境の鉄柵付近を荷物を持った人が3人歩いているというもの。金正恩第1書記は「韓国でMERS流行」と書かれた紙を手にしており、双眼鏡を持った兵士が「脱北者たちが戻ってきています」と報告している。

これが日本のメディアなら激昂したろうが、アメリカとあって、韓国内では「海外メディアが遠慮なくMERS問題を風刺している」と控えめな反発があがった程度だった。逆に朴槿恵大統領が防疫関係者を激励に出かけた写真には批判殺到した。

wor1506050042朴大統領は5日、患者が治療を受けているソウルの国立中央医療院を訪れ、医療スタッフを激励、「本当にご苦労様。MERS終息に力を尽くしてほしい」などと述べたというが、その際に撮られた写真()が、医療スタッフ2人は全身が防護服に覆われ、マスクもしっかりと着用をしているが、朴大統領はそれらはまったく身に付けていない。韓国のネットユーザーは「マスクが品切れで、朴大統領に回す分さえもなくなったのか?」とひやかした。「セオル号」転覆事件では遺族を見舞ったものの怒声に恐れをなし早々に引き揚げたのと同じで、国民の慈母というポース優先、格好づけばかりの姿勢が見透かされているのである。韓国の世論調査会社「ギャラップ」は5日、朴槿恵大統領の支持率が前週から6ポイント急落し、34%になったと発表した。レームダック化が進む一方である。

※表題の「うどんやの釜」は 地口(じぐち)の一つ。 饂飩屋の釜の中はお湯ばかりであることから、「湯ぅ」を「言う」に掛けて、口で言うだけで何もしないこと。

旅客船転覆事件にみる中韓の技術力

中国中部・湖北省を流れる長江(揚子江)で1日夜に456人乗りの大型客船「東方之星」号が転覆し400人以上が行方不明となっている事故。
転覆して船底が上向きになっている客船をクレーンでつり上げ、180度回転させて元の位置に立て直すというので、中国の技術力が試されている場面なので注目していた。

事故は4日夜、発生から72時間が経過した時点で、中国交通省の徐成光報道官は、「生存者の可能性がないとの総合的な判断の下でクレーン作業を行うことが可能になった」と捜索打ち切りと船体の引き上げ作業開始を宣言。それから一夜のうちの突貫作業で、5日午前には水面下で船体の立て直しをほぼ終了、青い客室の屋根が水面に現れた。驚くべき早さである。

一夜のうちに浮上した「東方之星」号

一夜のうちに浮上した「東方之星」号

中国では、防災計画などないから、事件は想定されていなかっただろうし、訓練が実施されたこともなかったと思う。それなのに前日までに、転覆した船が流されないように固定したうえ、数百キロ下流の上海から呼び寄せたのであろう2隻のクレーン台船を横付けさせ、ダイバーが潜って船体に3本のワイヤーを掛けた上で、水中で船体をひっくり返し、上向きにしてそろりそろりと引き上げた。作業ぶりをコマ撮りした動画を見たが、船体の傾きを見ながら水平に微調整して、同時に水抜きをしながら引き揚げていた。早朝に浮上するや救助隊が入り各船室を叩き割り(夜間で鍵がかかった部屋が多い)遺体を収容し、一気に死者の数は8日までに431人となった。乗船していた456人のうち、これまでに14人の生存が確認されたが、11人が依然として行方不明となっている。

救助隊員がスマートホンで現場を背景に記念写真を撮っているところが暴露されたり、遺族を近づけずに追悼式をやったり、駆けつけた李克強首相の陣頭指揮ぶりばかりを報道する官製メディアに乗客遺族の憤激が爆発するなどいかにも共産党独裁国家らしい強引さが目立ったが、批判など顧みず一挙に片付けたのは見事なものである。

そこで比較されるのが1年前の韓国の「セウォル号」事件である。300人以上の死者・行方不明者を出した旅客船「セウォル号」は同じようにひっくり返った状態で海中にある。遺族からの強い抗議をうけ、朴槿恵大統領は、さっさと船体の引き揚げを約束した。これがどれほど難しいことか、また韓国は高度なサルベージ技術を持ち合わせていない。隣の日本はその技術を持っている。でも反日で、日本を外してイタリアなどに発注するのだという。現在100億円と見積もられる費用は資材をヨーロッパから運ぶからへたすれば倍額かかるであろう、とはこのブログでも書いたところである。

事故当時、真っ先に掛けつけていたクレーン船数隻の姿があったが出番はなく、まもなくどこかに消えた。要するに手が出せなかったのだろうが、今に至るも自国で処理できず欧米に頼らざるをえない韓国は、中国のこの素早いサルベージ技術をさぞかし複雑な思いで見守ったに違いない。金もかかるヨーロッパのサルベージ会社より近くの中国に頼ったほうが安上がりであるが、メンツばかり重んじる韓国にはたしてそれができるかどうか。海流の流れが早い、船体が中国より大きい、など「言い訳」材料は多々あるにせよ、自国にその技術がないことだけははっきりしている。

伊勢・志摩サミットに決定 首脳は痛風に要注意

会場予定の志摩観光ホテルクラシック=三重県志摩市

会場予定の志摩観光ホテルクラシック=三重県志摩市

安倍晋三首相は5日、ドイツで開かれるサミットに出発する際、来年日本で開かれる主要国首脳会議(サミット)を三重県の伊勢・志摩で開催すると発表した。「日本の美しい自然、豊かな文化、伝統を世界のリーダーたちに肌で感じて味わっていただける場所にした」と述べた。

志摩観光ホテルクラシックが5月8日から耐震補強、改装工事に入ったと聞いた時から、ははん決まったなと思っていた。洞爺湖サミットをみてもわかるが、近年は警備上の面から侵入路が2,3本しかないところが選ばれていることからもまずは妥当なところだ。広島を有力視する新聞もあったが、なにかと政治的発言をする広島や長崎、それに沖縄などは(既開催地だが)例え候補に上がっていてもダメだったろう。なにより、各国の随伴閣僚やスタッフがいるから1カ国で大きなホテルの2フロアぐらいを使う。近くに大きな宿泊スペースがいるのである。伊勢・志摩がうってつけの理由だ。

ブログ子は新聞社に入った新人時代最初に配属されたのが三重県の津支局で全県を走り回ったからこの辺りをよく知っている。火星ちゃん(常陸宮)が結婚されたとき華子さんと新婚旅行に伊勢志摩旅行された時は着任何日目かと言う時で名古屋から近鉄電車を追いかけて、鳥羽国際ホテルでは沖を行く祝賀の漁船パレードに手を振る写真を本社に電送した。東京五輪では聖火リレーを追って東奔西走したし、昭和天皇や皇族 、首相などの伊勢神宮参拝のたびに伊勢に駆けつけたものだ。

離任してもなにかと縁があり、当時有名なグルメホテルだった鳥羽国際ホテルからはたびたびお呼びがかかり東京から駆けつけた。そこで表題の「痛風」の話になるのだが、ある時ホテルが海の幸、山の幸で贅をこらした料理を出すというので出かけた。伊勢海老はじめすぐ近くで穫れる高級魚中心と、ほんの近くの産地である松阪牛の刺し身やステーキの肉料理中心の2コースだという。海のものはホテル前に浮かべた磯船で、肉料理はメインのダイニングで食べる。1泊2日の予定なので、一度に両方のフルコースを食べることにしたのがいけなかった。

何しろ伊勢海老にしろ松阪牛にしろプリン体テンコ盛りである。東京に戻って東急電車に乗っている時に発病した。痛いのなんの、革靴など履いてられなくて脱いで両手に持ち、靴下姿で渋谷をソロリソロリと歩いて医者に駆け込んだ。

サミットが開かれるのは鳥羽国際ホテルから数キロ離れた賢島にある志摩観光ホテルクラシックである。「東の魯山人、西の半泥子」と称された陶芸家であり地元三重県で一番の百五銀行頭取をつとめた川喜田半泥子が暮らした津市の山荘の木材を運んで建てたというホテルである。地元「志摩市」というのはブログ子も馴染みがない。平成の大合併でできた市で、浜島町・大王町・志摩町・阿児町・磯部町の5つの町が合併して生まれたところで個々の旧町名を聞くと赤銅色の漁師や海女の顔が思い出される。

良いロケーションである。なにより醜悪な中国とか韓国とかの姿がないのがいい。

ホームレスの名演奏

ホームレスの男性が駅構内のピアノを演奏、その美しい調べに通行人が感動の涙を流して動画にアップしたところ多くの人が共感、住まいを提供しようと寄付が集まっている。
4646861汚らしい格好をしたホームレスの男性、アラン・ドナルドソンさん(26)は、いつも人々から冷たい目で見られ、侮蔑の言葉を浴びせられていた。英ニュー・カッスル・アポン・タイン中央駅構内に現われた彼を警官は追い払おうとしてたほど。だが、そこに置かれていた1台のピアノの前でアランさんは立ち止まると、おもむろに「エリーゼのために」や「月光」を弾き始めた。
https://www.youtube.com/watch?v=TJJi5GJno_c&feature=player_embedded
その卓越した演奏と聴く人の心を揺さぶる旋律に、人びとは立ち止まり思わず感動の涙を流したという。その場にいたユーザーがアランさんの演奏をスマートフォンで撮影、その動画を自身のフェイスブックに公開したところ、多くのユーザーがこれを再生し、アランさんは瞬く間にネット上の有名人物となった。

アランさんの元同級生と名乗る人物は、この動画を見て「彼こそ真の天才ピアニストだ」と感激。アランさんに住まいを提供するため、ネット上に専用サイトを立ち上げて、世界のユーザーに広く寄付を呼びかけているという。
寄付を呼びかけるサイトは以下。

http://www.gofundme.com/v4vpq2as.

寺社に油かけた男の素性

金山昌秀

金山昌秀

奈良や京都、千葉の寺社などに油のような液体がまかれた事件に絡み、米国在住で東京都内に拠点があるキリスト教系の宗教団体幹部の疑いが強くなり、千葉県警は建造物損壊容疑で逮捕状を取った。このうち、奈良県内の複数の寺社でまかれた油の成分が奈良県警の調べで一致、さらに、奈良県内の6寺社と京都の東寺、千葉の成田山新勝寺などの防犯カメラに、油をまくような不審な動きをする男が映っていていずれもレンタカーで寺の近くに宿泊した不審者情報などから男が浮かんだ。

テレビでは「NY在住の日本人医師」とされるが、神社仏閣に油をかけるなど日本人としては異常な行動ぶりで当初から大陸系の人物ではないかと噂されていたが、帰化した韓国人だった。韓国に多いキリスト教系カルト教団の教祖で、除霊のため油をまいていた。

逮捕状が出たのは、IMM(インターナショナル・マーケットプレイス・ミニストリー)というキリスト教系宣教団体を2013年に創立した金山昌秀(52)。IMMのサイトや講演会パンフレットによると、

「東京出身。17歳で主イエス・キリストと個人的に出会いクリスチャンとなる。神からのクリスチャンドクターとしての使命を受け、東京の駒場東邦高卒業後すぐに渡米しウイスコンシン大学医学部、メイヨークリニック医学部大学院チーフプレジデント婦人外科専門医課程修了、ミネアポリス市で開業医経験の後、NY子宮内膜症センターを解説。2006年以降は毎年全米で子宮内膜症不妊症分野でトップドクターのひとりとして選ばれる。現ジョンズホプキンス大学医学部客員研究員,NYマウントサイナイ医学部産婦人科臨床助教授。祈りを通して主イエスキリストによる多くの癒やしと奇跡が起き、今は世界中から子宮内膜症や難病患者が来られる。最新の高度な卓越したテクニックを持ちつつ、神の声に従い全人的な癒しをクリスチャンドクターとして世界中の患者さんに提供している。共和党議員からなる医療改革委員会の顧問でもある。ノルウエーやヨーロッパの教会からの招待で癒しの講演も開いている。2011年の東日本大震災以降は主から度々日本に遣わされ、リバイバルの働きに従事している」

このての「肩書」はどこまで本当かわからないことが多く、あとから「?」符がついてまわるものだ。本人が出自について触れているくだりがる。これは本当だろう。

「私は在日韓国人として東京で生まれました。自分は何人なのか長い間アイデンティ?ーの葛藤に苦しみました。そのような私が本当のアイデンティティーを見出したのは留学先のアメリカのことでした。自分が日本人なのか韓国人なのか、よくわからない存在でした。それから間もなく、ちょうど井戸においてイエス・キリストがサマリアの女と一対一で出会ったように、私も生けるキリストに出会い、『私達の国籍は天にある」というすべての人を包み込むスピリチュアル・アイデンティティー』を発見することができたのです」
IMMサイトでは金山氏の説教動画も公開されている。また、「IMM決起集会の報告」というページには以下のような記述がある。

「日本の霊の戦いでは、ここ2年間、立山、石鎚山などに行きましたが、先日 ”日本の君”の所に行き、主に語られた霊の戦いを終えることができました。3回目は九州、4回目の今年5月には、のろわれた城、灯台、のろいの石、怪物のいる洞窟(九州)、このような場所からのろいが出てくるのです。」

日本各地には「のろいの地」があり、彼はそこから出てくる「のろいの霊」と戦ってきた。「”日本の君”の所」という言葉が指しているのは、京都御所、あるいは皇居か。城や寺社に油をまいたのも、その一環だったというのだが、理解に苦しむ教義ではある。

新宿区の花園神社の近所にある純福音教会という、韓国の創価学会と呼ばれる新興宗教が彼が最初に行った教会でそこで開眼したという。現在、地球村教会という新興宗教の教会を経営していて、これは典型的な韓流の新興宗教だそうだ。

油のような液体がまかれる被害は今年2月、世界遺産・二条城(京都市)で最初に確認され、3月以降は東寺(同)や東大寺(奈良市)、成田山新勝寺(千葉県成田市)などで相次いだ。警察庁のまとめでは、5月7日までに14府県43カ所で確認されている。これだけ長くアメリカにいるのならグリーンカードくらいは持っているのだろうから、さっさと日本のパスポートを取り上げてしまうことだ。

繰り返す「バター不足」は農水省の畜産無策

農林水産省は、2015年度もバターが不足する見通しとなったため、10月までに約1万トンのバターを緊急輸入する。2015年度のバターの生産量は6万4800トンで、需要量を7100トン不足する見通しだからという。14年度も1万トンのバターを緊急輸入したが、国内メーカーとの調整がうまくいかず、全国で家庭用バターが不足した。数年前には北海道の酪農家が牛乳を捨てている写真が流れたばかりである。愚かなことを何度繰り返すのか。

食料自給率の面から見ても、目標(カロリーベース)を50%から45%に引き下げたばかりである。これは、民主党政権が2010年にパンや麺などに加工する米粉の生産を、約1000トンから20年度に50万トンに増やすなどの計画を立てた。兼業のコメ農家などにも補助金を一律で配る戸別所得補償制度を導入し生産を促す考えだったが、行き詰まったため下げたのだが、1万トン輸入で更に自給率達成は困難になるというのに、民主党はもちろん立案にあたった役人も誰一人として責任をとらない。

バター不足の原因は3つある。

①農水省の減産指示
2008年にもバター不足が起きたが、これは農林水産省が、国産バターが余っているからということで、2007年にバターの減産を指示したことによる。その後もバター需要が減るという予測を立て、国産バターの減産を指示し続けたが、予想に反し国内のバター需要は減らず深刻なバター不足を招いた。

②酪農家の減少

名称未設定 1円安により飼料価格が高騰し、2013年から1年で3倍にまで上昇し、さらに最近では1ドル=125円。ほとんどを豪州などからの輸入に頼っている現状では採算がとれなくなった。加えて酪農は、過酷な肉体労働であること、今後もTPPなど海外の「外圧」の影響を受けやすいことに嫌気がさした酪農家が後継者不足と相まって、高齢の酪農家が次々に廃業していること。

③乳製品の生産順位

乳製品の生産順位の問題が大きい。生乳の中で一番高く売れるのは牛乳用で、酪農家の方も真っ先に牛乳用として出荷する。だから未だに牛乳不足は生じていない。その次がヨーグルトやチーズで、余ったものがバターになるという図式である。それぞれに助成金の問題もついて回る。

バターメーカーと市場任せになっていて彼らから見て価格が安いバターは取り残される、ということである。現に2015年4月には雪印メグミルクが、バターの値上げを実行している。

とりわけ農水省が出している“チーズ補助金”の仕組みが偏りを大きくしている。「農水省は数年前から国産チーズの増産を謳い、『チーズ向け生乳供給安定対策事業』として、チーズ製造に関わる業者(乳業メーカーや酪農家)に対して、2分の1補助を始めた。また、チーズ向け生乳に対しても補助金(チーズ向け生乳に対して1リットル15.41円)が今年4月から恒常的に支給されるよう正式に制度化された。こうしたチーズ生産用に前年を大きく上回る生乳が回されていることが「バター不足」の元凶といってよいのだ。

ブログ子の大学の運動部の仲間には畜産専攻の友人が何人もいた。彼らの必須に「卒業製作」というのがあってバターやチーズ、アイスクリームからハム、ソーセージまで一からつくる。おすそ分けでお相伴したが市販のものよりはるかにうまいのである。流通させるとどうして味が落ちるのか門外漢のブログ子にはわからなかったが、バター不足の原因ははっきりわかる。役人の無能、無策である。

我が家の女性2人は、バター不足などどこ吹く風である。フランスの「エチレ」というバターがおいしいといって国産バターには見向きもしない。おかげでこのメーカーの木製のバケツ型容器が山になっていて、砂糖入れや歯ブラシ入れにまでなってあちこちにある。国産バターを食べるのはブログ子一人、食料自給率の危うさは身近である。

昨日の読売新聞に「官邸に嫌われたら、出世できない」と中堅役人のボヤキ記事があった。内閣人事局制度がスタートして全省庁のキャリアの査定を握るようになって、人事権を握る官邸の反応を役人たちが気にしているというものだが、今回の「バター不足」のような役人の失政には、官邸がキャリアといえども首を取るようにしたらどうか。

TVのスイッチを切る議員

ブログ子は国会中継をよく見る方だが、登場すると即スイッチを切る議員が何人かいる。辻元清美民主党議員、江田憲司前維新の党共同代表、志位和夫共産党委員長、福島瑞穂社民党副党首‥他にも与野党にわたるが、その理由を挙げている紙幅がないからやめるが、まあ、どなたにもわかるだろう。

その筆頭にあげた、辻元清美議員に、安倍首相が28日の衆院平和安全法制特別委員会で「早く質問しろよ」とヤジを飛ばした。陳謝しておさまったがまあそれも織り込み済みだろう。

plt15052800社民党時代「ソーリ、ソーリ」で名を売ったが、福島瑞穂党首との「女の闘い」に破れ民主党に駆け込み、福島党首から「理念より権力に近寄る方を選択する人」といわしめた。とにかくこの人はテレビに写ることと名前を売ることだけに専念していて、いつもテレビカメラに入る位置に座っていることで有名だ。

今国会では民主党は「答弁が危なっかしい」とにらむ中谷元防衛相に質問を集中させる戦術で、この日も「ソーリ、ちょっと待って。中谷大臣に聞いてるんですから」 「ダイジン、自分の言葉でしゃべってください」「ダイジンにお聞きしているんですよ」。安倍首相が手を挙げて発言しようとすると、辻元氏が「ダメ」と制する図式が続いていた。 同時に首相に対しては「答弁が長い」として可能な限り避ける作戦に出て、委員室にストップウオッチを持ち込み「3分を超える答弁があった」と牽制するなど足を引っ張ることばかり。

加えて、この「ソーリ」おばさんは「機雷掃海を実施すれば日本はテロに巻き込まれる」などとアホな“安保論争”を公言するから安倍首相が「早くしろよ」と苛立つのもよく分かる。しかも「ソーリ」おばさんの数分前には民主党の質問者として、長島昭久元防衛副大臣が立ち、安保政策の基本方針を「おおむね首肯したい」と賛同した上「政府は広い視野で取り組んでもらいたい」とエールまで送っているのである。

安保法制を巡っては党内が分裂していて民主党はまとめられないのだが、そのまま国会に持ち込んだ形で 与野党から「同じ党の2人とは思えない」との声が漏れていたのである。テレビ中継を見ていた人の多くは、尖閣での漁船衝突事件で無様な対応をした民主党政権時代を思い出したことだろう。今も続いていたら、とゾッとするが、ルーピーやイラ管がいたら東シナ海はグレーゾーン化されていた可能性が高いのだ。

またも「おかしな判決」

東京都立高校の入学式や卒業式の国歌斉唱で起立しなかった筋金入りの元教員22人が定年になった。都教委は平成15年10月、卒業式などで国旗に向かって起立し、国歌斉唱することを義務づけ、従わない教職員は服務上の責任を負うとする通達を出した。

原告らはこれらの職務命令に従わずに戒告などの懲戒処分を受け、再雇用を申請したが不合格となった。

都教委はこんな「左巻き」は再雇用しないことにした。当たり前のことである。

ところが東京地裁(吉田徹裁判長)は25日、再雇用が定年後の生活安定を目的にし、希望者の9割以上が再雇用されていることから、「教員が再雇用を期待するのは合理的な理由がある」と言及。「不起立は不合格にするほどの違反ではない」とした。その上、ご丁寧にも、都に約5374万円(1人当たり約211万~約259万円)の支払いを命じる判決を言い渡した。

司法記者クラブで会見する原告たちと弁護団

司法記者クラブで会見する原告たちと弁護団

判決後に会見した原告団代表で元教員の泉健二さん(68)らは「都教委の行ったことはひどいものだと認めてもらった」と述べた。一方、都の中井敬三教育長は「判決は大変遺憾なことで、内容を精査して今後の対応を検討する」とコメントした。

先月、福井地裁の樋口英明裁判長が関西電力高浜3、4号機の再稼働差し止めを命じる仮処分を決定。その理由として「原発は100%の安全性、ゼロリスクでなければいけない」とした時にも「おかしな裁判官が国を滅ぼす」と、このブログで書いたばかりである。

地裁というのは時々おかしな判決が出るところではあるが、幸い、上級審で「まとも」に修正されるものである。 同様の再雇用拒否をめぐる訴訟では、1審判決が元教員への賠償を命じたが2審で逆転敗訴。23年に最高裁で敗訴が確定している。

同じような結末を迎えると思うが、それまでは22人とその支援者の「勝った、勝った」の宣伝戦が続く。うんざりである。

安らぎと癒しを与えてくれる「セラピー犬」の写真29枚

高度に訓練された犬もそうでない犬も、犬たちが持ち合わせているセラピー(安らぎと癒やし)の能力は大変なものがある。

イヌばかりでなく ネコも他のペットもそうなのだが、以下に紹介するセラピー犬として活躍する29枚の写真を見ると、何年か前に亡くなった我が家のゴールデンリトリーバー犬「エディー」や.フラットコーテッドリトリバー犬の「アナスタシア」(アーチャ)は、我々家族の方が癒やされていたことに気づくのである。

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ブログ子の馬術部の先輩で同じように馬が持っている能力に注目して「セラピー・ホース」でいろんな施設を巡回している方がいるが、その効果たるやなまじの薬など足元にも及ばないという。   以下はセラピー犬の活躍場面集。

http://izismile.com/2015/04/17/therapy_dogs_are_four_legged_miracle_workers_29_pics.html

01 リハビリセンターで病気のおばあちゃんに抱っこされるのが大好きなピーチ。

02 子供たちを助けるスーパードッグ。

03 子供たちの読書をサポートする図書館犬のミア。

04 ボストンマラソンの爆弾テロの後、患者を慰めるレトリバーのルターとルーシー。

05 ときには路上でセラピー。

06 いくつかの大学では、実家に最愛のペットを残してきた学生たちのストレスを和らげる役目の犬たちがいる。

08 兵士のPSTD(心的外傷後ストレス障害)を癒すセラピー犬。

10 体の一部を失った兵士のリハビリも、精神面からサポート。

11 アフガニスタンの戦場で兵士とキスをするセラピー犬、ゾエ。

12 高齢者たちを癒す愛らしいブルドッグ。

13 ラングレー空軍基地のモリー。

14 アメリカ・メリーランド州で非営利で行われている、必要とする人々への治療サービス。

15 忠実な犬がそばにいるだけで、心が救われることも。

16 ライト・パターソン空軍基地病院のレイシー。

17 プエルトリコの子供病院の人気者、シベリアンハスキーのメロディ。

19 ジェントル・ジャイアントとは、この犬のこと。

20 この2匹がいるおかげで、子供たちも歯医者を恐れません。

21 めったに笑わないトレチャーコリンズ症候群の女の子を笑顔にする、ゴールデンレトリバーのホーガン。

22 ザンダーは盲目のパグですが、悲しい人を見つけると第六感を発揮して励まします。

23 グラウンドゼロで、数週間もの間、愛とケアを必要とする人々を慰めた、セラピー犬のティクバとソフィ。

24 銃乱射事件に遭遇した子供たちを慰めるために、やってきたセラピー犬。

24 犬の頭をなでるだけでも、ストレスを解消してくれる効果があります。

28 バーウィン学校でセラピー犬として10年働いたKobeの引退パーティ。

29 レッドは老人ホームでお年寄リに寄り添うのが仕事。

世界は偽善者であふれている

和歌山県太地町の伝統追い込み漁で捕獲したイルカの水族館展示をめぐり、世界動物園水族館協会(WAZA、本部スイス)が内部の倫理規範に違反するとして、日本動物園水族館協会(JAZA)に改善・除名通告を行っていた問題で、JAZAは20日、都内でWAZA加盟継続の賛否を問う会員投票を行い、WAZA残留の投票が多数を占めた。

JAZAに加入しているのは動物園89、水族館63の計152施設。このうち太地町からイルカの供給を受けていたのは約30の水族館で、これらの施設は今後、追い込み漁で捕獲したイルカの入手ができないことを意味している。

太地町のイルカ漁をめぐっては、シー・シェパードをはじめとする世界の反捕鯨団体や動物愛護団体が漁師らに悪質な嫌がらせを続けている。イルカの追い込み漁は、鉄棒をカンカンとたたき、複数の漁船でイルカの群れを入り江に追い込む。どこが「残酷」なのか、わけがわからない。

太地町のイルカ追い込み漁

太地町のイルカ追い込み漁

中心となっているオーストラリア、ニュージーランドからは「撲殺」(他の方法では肉がまずくなる)で得た大量の牛肉、羊肉が輸入されているから、「安楽死」させたものしか輸入しないと通告したらいい。

いくら反論しても彼らにはわからない。和歌山県の仁坂吉伸知事は「世界中からのいじめみたいな気がする」と述べているが、そのとおり「いじめ」そのものである。アメリカ、EUはもちろん反日で便乗する韓国、中国まで加わってかさにかかって攻めている。いくら「文化」だといったところで通じない。

菅義偉官房長官は20日の記者会見で、「政府としては、水族館の展示にできるだけ影響が生じないよう、JAZAの考えも聞きながら対応を検討したい」と述べ、イルカの追い込み漁については、「科学的根拠に基づいて、国が決めた捕獲枠内で県知事の許可を得て、適切な管理下のもとに行われる持続的な漁業であると思っている。捕獲にあたっても、イルカに傷がつかないよう適切な配慮をしている」と語っているが、特段の解決策があるわけでもない。

そこでブログ子が秘策を提案したい。

ヒントは韓国の朴槿恵大統領が20日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)のボコバ事務局長との会談で、日本が目指す「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産への登録に反対する考えを伝えた際の「日本が一部施設で非人道的な強制労働が行われた歴史に目を背け、世界遺産への登録を申請した。世界遺産条約の精神に背き、不必要な対立を招く」と語ったセリフである。相変わらずのあほらしいパターンだが、その韓国に見倣うのだ。

韓国もクジラを食べる「文化」をお持ちだが、この国で「偶然」捕獲されるクジラは日本の調査捕鯨の4倍以上という事実をご存知だろうか。韓国では国際取り決めを順守して、合法的な捕鯨は禁止されていて、偶然網にかかったもののみが流通している。この偶然網にかかったクジラの頭数は、2009年656頭、2010年656頭、2011年1098頭である。我が国の2012年の調査捕鯨では捕獲計画は900頭だったが、天候不良とシーシェパードの妨害行為で267頭しか獲獲できなかった。「偶然獲れた」韓国の数分の一である。

韓国ではクジラ肉の他イルカ肉も出回っていて、韓国語で鯨は「コレ」でイルカは「トルコレ」という。名前が似ているので韓国ではよく混同される。「鯨やってます」という食堂があって注文すると、すこし生臭いイルカの肉が混じったものが出てくる。(産経新聞・黒田勝弘元ソウル支局長)

日本以上にクジラとイルカを食べる韓国が、この問題で知らぬ顔の半兵衛を決め込んでいる理由はこの「偶然網にかかった」クジラとイルカなのである。

イルカは伊豆半島の伊東でも穫れる。三陸海岸ではつい最近も100頭以上のイルカが打ち上げられた。和歌山県太地町でなくても「偶然」網にかかるイルカやクジラには事欠かないのである。

もうお分かりだろう。追い込み漁でなくともイルカは近海で簡単に手に入るのが日本なのである。偽善には偽善で対処すれば何も困ることはない。

いつまでも甘ったれるんじゃねえ

日本大震災の被災地について政府は、5年間の集中復興期間が切れる2016年度から、一部の事業で自治体にも負担を求める構えで、竹下復興相が先月、福島県を訪れ、関係首長に理解を求めたのに対し、内堀雅雄福島県知事や関係市町村長が猛反対している。

竹下復興相が「地元負担もありうると度々発言しているが、復興の基幹的な事業、東京電力福島第一原発事故の復興については全て国費でやらないといけない」と語り、地元負担の一部導入に理解を求めた。

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これに対し、内堀氏は11万人超が県内外で避難生活を続けている現状に触れ、「20年の東京五輪には東北が復興した姿を世界に発信したい。16年度以降の財源確保は極めて重要だ」と継続を求める主張を繰り返した。

すでに岩手、宮城両県にも地元負担を打診しているが、自治体からは「負担が大きければ、復興を断念しなければならない」「『負担』という言葉を使っただけで被災地の人々は落ち込む」などと反発する声があがった。

被災3県は16年度以降、復興事業に8兆円程度かかると主張している。一方、政府側は「緊急性が低い事業や、復興とのかかわりが薄い事業も多い」(政府関係者)として、5兆円程度が妥当なラインとみる。高台移転や堤防整備などは国が費用負担するが、内陸部の道路整備や産業振興などは、自治体にも費用負担させる方向だ .

当たり前のことなのに被災各地からは総スカンの声である。いい加減にしろと言いたい。福島県知事は代わったばかりだが前任の佐藤栄佐久知事など「自由に使える金3500億円」を要求した。たかりみたいなものである。

現地はどうなっているか。相馬市に親戚がいるので時々状況が入ってくるが、補助金、補償金づけで朝からパチンコ屋が繁盛していて、夜は一杯飲み屋の明かりが夜半まで消えることがないという。 週刊誌は「賠償金でパチンコ、高級車」の類の話が毎号賑わっている。

ブログ子がみた週刊新潮には、「金ならあんだ。東電からの補償金の600万円を全部、風俗で使ってやんべ」(中略)仮設住宅に住むというこの避難民は、結局、この日も9時間豪遊し、15万3000円を支払った。仮設住宅の駐車場にはBMWやレクサスなどの高級車が並び、2500万円~4500万円台のマンションが2カ月で完売。購入者の半分近くが避難民。総額1億5000万円を超える補償を得る所帯が200前後。「震災前の福島県民の平均年収が約300万円だから、その50年分ですよ」(県関係者)といった話が満載だった。

除染についても政府は、1~20mSVの地区を汚染状況重点調査地域に指定し、国の負担で除染を行うこととしているが、しかとした基準値があるわけでもなく東京大阪でもこれくらいの数値がでるところはいくらでもある。それを日当2万円で作業員を集め、5センチ剥いでは集積地に積み上げる。減らなければまた剥ぐという賽の河原のような意味のない作業を続けているところがゴマンとあるのだ。

「後期5年」の復興予算では、地元の負担割合を事業内容に応じて「0%」「1・7%」「2・5%」の3種類に分ける。通常の国道建設の場合には地元負担が原則3分の1程度なのに比べると、大幅に低めだ。

政府側には、11~15年度の復興事業を全額国費にしたことで、「身の丈に合わないムダな事業が生まれた」(政府関係者)との認識がある。少しでも地元が負担することで、事業が膨らむのを避ける狙いだ。ただ、被災地側は小規模な自治体を中心に負担そのものに反発している。

つまり国費におんぶにだっこを当てにしているのだ。もういいかげんにしろといいたい。 高台移転や独り暮らしをするお年寄りの見回りなど、復興の核となる事業は引き続き国が全額負担する。一方、国道などの主要インフラは事業費のうち1・7%の負担を地元に求め、その他の復興事業は2・5%とする方向だ。妥当もいいところである。

このほか三陸鉄道など利用客が減っているから採算などあてに出来ないものの、鉄路は人々の希望につながるものだから、まだまだ国費の投入が必要だろう。被災後、全国各地に「避難」して補償金で暮らし、被災地に戻ることなど考えていない人への補助は早々に打ち切るべきだ。

何でもかんでも原発のせいにして補償金を当てにするのはみっともないと知るときなのである。

◇ ◇ ◇

前回の「こまっしゃくれた15歳」に山口昌子氏からコメントが寄せられた。新聞を読んでいる方は気づかれたろうがパリ在住の前産経新聞パリ支局長である。心強い援護射撃を頂いた思いである。

こまっしゃくれた15歳

ドローンを飛ばすことになぜここまで執着するのか、よくわからない。ブログ子は知りたくもないが、そんなことより、警察官にくってかかるその屁理屈の並べ方、権利がどうの、「やめてもらえますか」を乱発するそのこまっしゃくれた物言いに胸糞がわるくなった。

15歳といえば中学生だろう。どこかの党か宗教団体の信者のような口答えぶりである。何度も「保護」されて、口頭注意した上で横浜の母親に引き渡されているのだが、すぐまたドローンを抱えて現れる。親も親だが、なにより本人の異常さが‏際立っている。少年法がどうのこうのでいくと顔写真も隠さねばならないのだろうが本人が警官とのやりとりを嬉々としてネット中継しているのだから斟酌する必要がないだろう。

6977e78e国会近くでドローンを飛ばした時のやりとりの動画をみれば異常ぶりは一目瞭然である。14日午後0時半ごろ、東京都千代田区永田町の国会議事堂前の憲政記念館の近くで、通行人から「(小型無人機)ドローンを飛ばそうとしている男がいる」と110番通報があった。警視庁麹町署員が駆けつけたところ、ドローンを地面に置き、パソコンを操作している少年(15)を発見。任意同行して事情を聞いた時のものである。
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動画サイトで「ノエル」と名乗るこの15歳は、警官に間もなくこの周辺はドローンの飛行が法律で禁止されると言われると「いまなってませんよね。(押収されたドローンを)とりあえず返してもらえますか」とくってかかり、ひったくろうとするのを阻止されると「あ、触った。なんで無理やりやるんですか、平穏にドローンを飛ばす権利はありますよね」

三社祭の方で保護された時には「拉致されています。この人達警官かどうか定かでない。警察手帳の提示を要求したが何も答えない。助けて」といった調子。

毎回、口頭注意した上で母親に引き渡されるのだが翌日にはどこかの盛り場に現れる。学校があるだろうに善光寺や川崎の事件現場、国会周辺など
に出没する。戦後教育の落とし子のような15歳である。逮捕して、自由には規律が権利には義務があることを教えたほうがよい。

朝鮮半島は狂っている

ともに-粉砕処刑された玄永哲氏(右)と張成沢氏

ともに-粉砕処刑された玄永哲氏(右)と張成沢氏

北朝鮮の玄永哲(ヒョンヨンチョル)人民武力相(国防相)(66)が4月30日頃、 金正恩第1書記により粛清されたという。玄氏は4月24、25日の朝鮮人民軍第5回訓練指導官大会で、居眠りをしているところを金第1書記に見つかった。このほか、金第1書記の命令に対して何度か口答えをするなど、不満を表明したことが理由とみられるという。

玄氏は逮捕され、平壌の姜健総合軍官学校の射撃場で、数百人の将校が見守る中、対空機関銃に加え火炎放射器まで使った残忍なものだったとの見方が出ている。金正恩第1書記の叔父、張成沢前国防委員会副委員長も万座の中で連行され13年12月に重機関銃でバラバラにされた処刑と同じく凄まじいものだったという。

普通ならこんな狂人についていく者はいなかろうから、クーデターでも起きそうだが、もはやその気力もないほど国中が疲弊しているのだろう。その意向をうけて日本にいる朝鮮総連のトップ、許宗萬(ホ・ジョンマン)議長の次男、許政道(ジョンド)容疑者(50)=東京都足立区=ら3人が逮捕された。、

平成22年9月27日、制裁で輸入が禁止されている北朝鮮産のマツタケ約1800キロ(輸入申告価格約450万円)を中国産と偽り、中国経由で不正に輸入したとしている。

マツタケでほそぼそと資金稼ぎとは物悲しいが、ここまで追い詰められていれば拉致被害者の調査など政治がらみでまともにするわけもない。返事など期待できないだろう。もはや制裁を強化して北朝鮮の崩壊を進めるしかない。

北が北なら南の韓国もひどいものだ。安倍晋三首相が米議会で行った演説はなかなかのものでスタンディングオーベイション14回という大受けだったが、韓国ではこれが面白くない。韓国に詫びる言葉がなかったと、なんと韓国国会は糾弾する決議を全会一致で採択した。

いわゆる従軍慰安婦問題について「人身売買の犠牲」と表現したことを取り上げ、「本質をぼかしている」と主張。さらに、「侵略や植民地支配、慰安婦問題に触れなかった」と反発した。集団的自衛権の限定的な行使を盛り込んだ新たな安全保障法制の整備や首相の靖国神社参拝についても批判した。

当然、官房長官は「同盟国に対して非礼である」と不快感を露わにしたが、国民は不快を通り越して嫌韓がまたもや増幅された。

ブログ子は嫌韓ではなく「棄韓論」である。なにも独断ではなく、筑波大学大学院教授の古田博司氏がいっていることで「韓国に対しては『助けない、教えない、関わらない』を『非韓三原則』にして日本への甘えを断ち切ることが肝要」との説に頷くものである。

助けてもロクなことがないから。教えても感謝せず、むしろ「ちゃんと教えない」などと難癖をつけてさらに要求してくる。造船、自動車、繊維、鉄鋼すべての分野でこれである。新日鉄がポスコ相手に技術を盗んだとして東京地裁に提訴している一件が良い例である。間もなく判決が出るだろうが、軍事部門でもでたらめでアメリカが渡した戦闘機のブラックボックスを勝手にあけてもとに戻せずアメリカを怒らせた。

今年中に日本からオーストラリアに「こくりゅう」型最新鋭潜水艦が「共同開発」の名のもとに引き渡される協定が成立する。日本の潜水艦は、水の抵抗を減らす技術や静粛性、ステルス性能、空気を使わず発電し、長期間の潜水を可能にするシステムなど、各国の防衛関係者が一目置く。

韓国では対北朝鮮をにらみ潜水艦の建造に力を入れているが、反日のお国柄で欲しいとは口が裂けても言えない。ドイツの独HDW社が設計した「214級」(約1800トン)をライセンス生産という形で建造、運用している。18年までに計9隻を建造する計画で、1番艦の「孫元一」は2006年に進水し、現在4番艦まで完成している。3番艦にはわざわざ伊藤博文を暗殺した「安重根」の名がつけられたほどだ。

4隻完成と言いたいが実は1隻も活動していない。エンジン不調、浸水、本来ならエリートであるはずの潜水艦乗組員への志願も、劣悪な職場環境を嫌って減っているという。欠陥だらけの上、乗り手もいない潜水艦隊である。

サムソンもおかしくなってきた、ヒュンダイ自動車も低迷、造船業界も世界一の座を明け渡した。パク大統領は沈没したセウォル号を110億円掛けて引き上げると約束したが、イタリア頼りで約束の1年後にはまず引き上げられない。費用も倍以上膨らむだろう。そのうち打ち切り話になるのではないか。

経団連の榊原定征会長(東レ会長)ら韓国訪問団が、1日朴槿恵大統領と会談したが、朴大統領は、慰安婦をはじめとする歴史認識問題で日本側の「真摯な提案」に対する期待感を示した上で、「韓国側も環境を整備していきたい」と述べたという。歴史認識と切り離して経済交渉を行うと折れてきた。

要するに北と同じで南も沈没を待てば良いのである。

安倍首相 米議会演説全文

plt15043000アメリカの上下両院議会議員を前にした安倍首相の演説全文を読んだ。よく練られた素晴らしい演説だった。日本ならちょっと恥ずかしいほどの、ジョークやジェスチャー、会場にグアム島でのかっての敵同士が握手するという演出も交えての45分間、スタンディング・オーベイション10数回というのもうなずける。

バイデン米副大統領は「アジア諸国に共感を示したことに最も好感を持った。首相は日本側の責任を非常に明確にした」と評価した。モンデール元駐日米大使も、「Aプラス(最高評価)だ」と強調。首相が28日のオバマ米大統領との共同記者会見で、慰安婦問題に関する1993年の河野洋平官房長官談話を継承するとしたことを「謝罪」ととらえた。

ブログ子は戦後飢えた日本人に届いた援助物資、ララ物資に触れた下りに深く共鳴した。説明しないと最早わからないだろうが、「腹を空かせ、病に苦しむ日本の子供たちを救おう」と、食料品や医薬品さらには日用品などの膨大な救援物資が「ララ物資」あるいは「ケア物資」として海外のNGOの手により届けられ、1946年から1952年までの間に、1,400万人以上、即ち当時の日本人の6人に1人の割合でその恩恵を受けたと言われる。(LARA ; Licensed Agencies for Relief in Asia:アジア救援公認団体)が提供していた。脱脂粉乳は美味しくはなかったがこれで日本は餓死からまぬがれたものだ。

一方、わざわざ議場に李容洙という従軍慰安婦を連れてきて場外で在米韓国人と謝罪せよデモをしたマイク・ホンダ下院議員は、「首相が慰安婦に対する旧日本軍の組織的な残虐行為の責任から逃れ続けようとしていることは、衝撃的で恥ずべきことだ。演説では謝罪もしなかった」と主張した。韓国の主要各紙は韓国側が期待していた「侵略」「植民地支配」への謝罪がなかったなどとして批判した。

中央日報は「米国に謝罪した安倍、慰安婦には言及もせず」との見出しを掲げ、「米国には最大限の礼を尽くして哀悼を表しながら、日本のために犠牲になった隣国の国民への哀悼はなかった」と非難した。

東亜日報は「歴史への謝罪を無視した安倍、米議会の拍手は免罪符にはならない」との社説を掲載、「十分な謝罪がないまま、(日本が)戦犯国家の札を外して、世界平和の責任を果たす役割を担うことに賛成できない」と主張した。

いつもながらの「愚かな人たち」だがこの演説を読めば、彼らがなかったと騒ぐ「謝罪」や「歴史認識」も十分文脈に染み渡っていることがわかる。それがわからないと言うのは国語力と歴史認識と教養がないからである。わかるように安倍首相演説の全文を掲示する。(原文は英語なので産経新聞の訳文から=見出しも)

原文(英語)に興味ある方は下記URLに。

http://www.mofa.go.jp/na/na1/us/page4e_000241.html

◇ ◇ ◇

「希望の同盟へ」   安倍晋三首相の米上下両院合同会議演説

 ■はじめに

議長、副大統領、上院議員、下院議員の皆様、ゲストと、すべての皆様、1957年6月、日本の総理大臣としてこの演台に立った私の祖父、岸信介は、次のように述べて演説を始めました。

「日本が、世界の自由主義国と提携しているのも、民主主義の原則と理想を確信しているからであります」

以来58年、このたびは上下両院合同会議に日本国総理として初めてお話しする機会を与えられましたことを、光栄に存じます。お招きに、感謝申し上げます。申し上げたいことはたくさんあります。

でも、「フィリバスター」(注=議事進行妨害)をする意図、能力ともに、ありません。

皆様を前にして胸中を去来しますのは、日本が大使としてお迎えした偉大な議会人のお名前です。

マイク・マンスフィールド、ウォルター・モンデール、トム・フォーリー、そしてハワード・ベイカー。民主主義の輝くチャンピオンを大使として送ってくださいましたことを、日本国民を代表して、感謝申し上げます。

キャロライン・ケネディ大使も、米国民主主義の伝統を体現する方です。大使の活躍に、感謝申し上げます。

私ども、残念に思いますのは、ダニエル・イノウエ上院議員がこの場においでにならないことです。日系アメリカ人の栄誉とその達成を、一身に象徴された方でした。

■アメリカと私

私個人とアメリカとの出会いは、カリフォルニアで過ごした学生時代にさかのぼります。家に住まわせてくれたのは、キャサリン・デル-フランシア夫人。寡婦でした。亡くした夫のことを、いつもこう言いました、「ゲイリー・クーパーより男前だったのよ」と。心から信じていたようです。

ギャラリーに、私の妻、昭恵がいます。彼女が日ごろ、私のことをどう言っているのかはあえて聞かないことにします。

デル-フランシア夫人のイタリア料理は、世界一。彼女の明るさと親切は、たくさんの人をひきつけました。その人たちがなんと多様なこと。「アメリカは、すごい国だ」。驚いたものです。

のち、鉄鋼メーカーに就職した私は、ニューヨーク勤務の機会を与えられました。 上下関係にとらわれない実力主義。地位や長幼の差に関わりなく意見を戦わせ、正しい見方なら躊躇(ちゅうちょ)なく採用する。

--この文化に毒されたのか、やがて政治家になったら、先輩大物議員たちに、アベは生意気だと随分言われました。

■アメリカ民主主義と日本

私の名字ですが、「エイブ」(注=エイブラハム・リンカーン大統領の愛称)ではありません。アメリカの方に時たまそう呼ばれると、悪い気はしません。民主政治の基礎を、日本人は、近代化を始めてこのかた、ゲティズバーグ演説の有名な一節に求めてきたからです。

農民大工の息子が大統領になれる--、そういう国があることは、19世紀後半の日本を、民主主義に開眼させました。

日本にとって、アメリカとの出会いとは、すなわち民主主義との遭遇でした。出会いは150年以上前にさかのぼり、年季を経ています。

■第二次大戦メモリアル

先刻私は、第二次大戦メモリアルを訪れました。神殿を思わせる、静謐(せいひつ)な場所でした。耳朶(じだ)を打つのは、噴水の、水の砕ける音ばかり。

一角にフリーダム・ウォールというものがあって、壁面には金色の、4000個を超す星が埋め込まれている。

その星一つ、ひとつが、斃(たお)れた兵士100人分の命を表すと聞いたとき、私を戦慄が襲いました。

金色(こんじき)の星は、自由を守った代償として、誇りのシンボルに違いありません。しかしそこには、さもなければ幸福な人生を送っただろうアメリカの若者の、痛み、悲しみが宿っている。家族への愛も。

真珠湾、バターン・コレヒドール、珊瑚海…、メモリアルに刻まれた戦場の名が心をよぎり、私はアメリカの若者の、失われた夢、未来を思いました。

歴史とは実に取り返しのつかない、苛烈なものです。私は深い悔悟を胸に、しばしその場に立って、黙祷(もくとう)を捧(ささ)げました。

親愛なる、友人の皆さん、日本国と、日本国民を代表し、先の戦争に斃れた米国の人々の魂に、深い一礼を捧げます。とこしえの、哀悼を捧げます。

■かつての敵、今日の友

安倍晋三首相の演説で紹介され、握手を交わす新藤義孝前総務相(左端)とスノーデン元米海兵隊中将

安倍晋三首相の演説で紹介され、握手を交わす新藤義孝前総務相(左端)とスノーデン元米海兵隊中将

みなさま、いまギャラリーに、ローレンス・スノーデン海兵隊中将がお座りです。70年前の2月、23歳の海兵隊大尉として中隊を率い、硫黄島に上陸した方です。近年、中将は、硫黄島で開く日米合同の慰霊祭にしばしば参加してこられました。こう、仰っています。

「硫黄島には、勝利を祝うため行ったのではない、行っているのでもない。その厳かなる目的は、双方の戦死者を追悼し、栄誉を称(たた)えることだ」

もうおひとかた、中将の隣にいるのは、新藤義孝国会議員。かつて私の内閣で閣僚を務めた方ですが、この方のお祖父さんこそ、勇猛がいまに伝わる栗林忠道大将・硫黄島守備隊司令官でした。

これを歴史の奇跡と呼ばずして、何をそう呼ぶべきでしょう。

熾烈(しれつ)に戦い合った敵は、心の紐帯(ちゅうたい)が結ぶ友になりました。スノーデン中将、和解の努力を尊く思います。ほんとうに、ありがとうございました。

■アメリカと戦後日本

戦後の日本は、先の大戦に対する痛切な反省を胸に、歩みを刻みました。自らの行いが、アジア諸国民に苦しみを与えた事実から目をそむけてはならない。これらの点についての思いは、歴代総理と全く変わるものではありません。

アジアの発展にどこまでも寄与し、地域の平和と、繁栄のため、力を惜しんではならない。自らに言い聞かせ、歩んできました。この歩みを、私は、誇りに思います。

焦土と化した日本に、子供たちの飲むミルク、身につけるセーターが、毎月毎月、米国の市民から届きました。ヤギも、2036頭、やってきました。

米国が自らの市場を開け放ち、世界経済に自由を求めて育てた戦後経済システムによって、最も早くから、最大の便益を得たのは、日本です。下って1980年代以降、韓国が、台湾が、ASEAN諸国が、やがて中国が勃興します。今度は日本も、資本と、技術を献身的に注ぎ、彼らの成長を支えました。一方米国で、日本は外国勢として2位、英国に次ぐ数の雇用を作り出しました。

■環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)

こうして米国が、次いで日本が育てたものは、繁栄です。そして繁栄こそは、平和の苗床です。

日本と米国がリードし、生い立ちの異なるアジア太平洋諸国に、いかなる国の恣意(しい)的な思惑にも左右されない、フェアで、ダイナミックで、持続可能な市場をつくりあげなければなりません。

太平洋の市場では、知的財産がフリーライドされてはなりません。過酷な労働や、環境への負荷も見逃すわけにはいかない。

許さずしてこそ、自由、民主主義、法の支配、私たちが奉じる共通の価値を、世界に広め、根づかせていくことができます。

その営為こそが、TPPにほかなりません。

しかもTPPには、単なる経済的利益を超えた、長期的な、安全保障上の大きな意義があることを、忘れてはなりません。

経済規模で、世界の4割、貿易量で、世界の3分の1を占める一円に、私たちの子や、孫のために、永続的な「平和と繁栄の地域」をつくりあげていかなければなりません。

日米間の交渉は、出口がすぐそこに見えています。米国と、日本のリーダーシップで、TPPを一緒に成し遂げましょう。

■強い日本へ、改革あるのみ

実は…、今だから言えることがあります。

20年以上前、GATT(注=関税および貿易に関する一般協定)農業分野交渉の頃です。血気盛んな若手議員だった私は、農業の開放に反対の立場をとり、農家の代表と一緒に、国会前で抗議活動をしました。

ところがこの20年、日本の農業は衰えました。農民の平均年齢は10歳上がり、いまや66歳を超えました。

日本の農業は、岐路にある。生き残るには、今、変わらなければなりません。

私たちは、長年続いた農業政策の大改革に立ち向かっています。60年も変わらずにきた農業協同組合の仕組みを、抜本的に改めます。

世界標準にのっとって、コーポレート・ガバナンスを強めました。医療・エネルギーなどの分野で、岩盤のように固い規制を、私自身が槍(やり)の穂先となりこじあけてきました。

人口減少を反転させるには、何でもやるつもりです。女性に力をつけ、もっと活躍してもらうため、古くからの慣習を改めようとしています。

日本はいま、「クォンタム・リープ(量子的飛躍)」のさなかにあります。

親愛なる、上院、下院議員の皆様、どうぞ、日本へ来て、改革の精神と速度を取り戻した新しい日本を見てください。

日本は、どんな改革からも逃げません。ただ前だけを見て構造改革を進める。この道のほか、道なし。確信しています。

■戦後世界の平和と、日本の選択

親愛なる、同僚の皆様、戦後世界の平和と安全は、アメリカのリーダーシップなくして、ありえませんでした。省みて私が心から良かったと思うのは、かつての日本が、明確な道を選んだことです。その道こそは、冒頭、祖父の言葉にあったとおり、米国と組み、西側世界の一員となる選択にほかなりませんでした。

日本は、米国、そして志を共にする民主主義諸国とともに、最後には冷戦に勝利しました。この道が、日本を成長させ、繁栄させました。そして今も、この道しかありません。

■地域における同盟のミッション

私たちは、アジア太平洋地域の平和と安全のため、米国の「リバランス」を支持します。徹頭徹尾支持するということを、ここに明言します。

日本は豪州、インドと、戦略的な関係を深めました。ASEANの国々や韓国と、多面にわたる協力を深めていきます。日米同盟を基軸とし、これらの仲間が加わると、私たちの地域は格段に安定します。

日本は、将来における戦略的拠点の一つとして期待されるグアム基地整備事業に、28億ドルまで資金協力を実施します。

アジアの海について、私がいう3つの原則をここで強調させてください。

第1に、国家が何か主張をするときは、国際法にもとづいてなすこと。第2に、武力や威嚇は、自己の主張のため用いないこと。そして第3に、紛争の解決は、あくまで平和的手段によること。

太平洋から、インド洋にかけての広い海を、自由で、法の支配が貫徹する平和の海にしなければなりません。そのためにこそ、日米同盟を強くしなくてはなりません。私たちには、その責任があります。

日本は今、安保法制の充実に取り組んでいます。実現のあかつき、日本は、危機の程度に応じ、切れ目のない対応が、はるかによくできるようになります。この法整備によって、自衛隊と米軍の協力関係は強化され、日米同盟は、より一層堅固になります。それは地域の平和のため、確かな抑止力をもたらすでしょう。戦後、初めての大改革です。この夏までに、成就させます。

ここで皆様にご報告したいことがあります。一昨日、ケリー国務長官、カーター国防長官は、私たちの岸田外相、中谷防衛相と会って、協議をしました。今申し上げた法整備を前提として、日米がその持てる力をよく合わせられるようにする仕組みができました。一層確実な平和を築くのに必要な枠組みです。 それこそが、日米防衛協力の新しいガイドラインにほかなりません。昨日、オバマ大統領と私は、その意義について、互いに認め合いました。皆様、私たちは、真に歴史的な文書に、合意をしたのです。

■日本が掲げる新しい旗

1990年代初め、日本の自衛隊は、ペルシャ湾で機雷の掃海に当たりました。後、インド洋では、テロリストや武器の流れを断つ洋上作戦を、10年にわたって支援しました。その間、5万人にのぼる自衛隊員が、人道支援や平和維持活動に従事しました。カンボジア、ゴラン高原、イラク、ハイチや南スーダンといった国や、地域においてです。

これら実績をもとに、日本は、世界の平和と安定のため、これまで以上に責任を果たしていく。そう決意しています。そのために必要な法案の成立を、この夏までに、必ず実現します。

国家安全保障に加え、人間の安全保障を確かにしなくてはならないというのが、日本の不動の信念です。

人間一人ひとりに、教育の機会を保障し、医療を提供し、自立する機会を与えなければなりません。紛争下、常に傷ついたのは、女性でした。私たちの時代にこそ、女性の人権が侵されない世の中を実現しなくてはいけません。

自衛隊員が積み重ねてきた実績と、援助関係者たちがたゆまず続けた努力と、その両方の蓄積は、いまや私たちに、新しい自己像を与えてくれました。 いまや私たちが掲げるバナーは、「国際協調主義にもとづく、積極的平和主義」という旗です。

繰り返しましょう、「国際協調主義にもとづく、積極的平和主義」こそは、日本の将来を導く旗印となります。

テロリズム、感染症、自然災害や、気候変動--。日米同盟は、これら新たな問題に対し、ともに立ち向かう時代を迎えました。日米同盟は、米国史全体の、4分の1以上に及ぶ期間続いた堅牢(けんろう)さを備え、深い信頼と、友情に結ばれた同盟です。自由世界第1、第2の民主主義大国を結ぶ同盟に、この先とも、新たな理由付けは全く無用です。

それは常に、法の支配、人権、そして自由を尊ぶ、価値観を共にする結びつきです。

■未来への希望

まだ高校生だったとき、ラジオから流れてきたキャロル・キングの曲に、私は心を揺さぶられました。

「落ち込んだとき、困ったとき、…目を閉じて、私を思って。私は行く。あなたのもとに。たとえそれが、あなたにとっていちばん暗い、そんな夜でも、明るくするために」

2011年3月11日、日本に、いちばん暗い夜がきました。日本の東北地方を、地震と津波、原発の事故が襲ったのです。

そして、そのときでした。米軍は、未曽有の規模で救難作戦を展開してくれました。

本当にたくさんの米国人の皆さんが、東北の子供たちに、支援の手を差し伸べてくれました。

私たちには、トモダチがいました。

被災した人々と、一緒に涙を流してくれた。そしてなにものにもかえられない、大切なものを与えてくれた。

--希望、です。

米国が世界に与える最良の資産、それは、昔も、今も、将来も、希望であった、希望である、希望でなくてはなりません。

米国国民を代表する皆様。私たちの同盟を、「希望の同盟」と呼びましょう。アメリカと日本、力を合わせ、世界をもっとはるかに良い場所にしていこうではありませんか。

希望の同盟--。一緒でなら、きっとできます。

ありがとうございました。

鬼畜にも劣る

 出来損ないの千葉の「18歳」について書いたばかりだが、この出来損ないの「両親」には心底、こちらが殺意を抱くほどである。

皆川朋美

皆川朋美

皆川忍

皆川忍

東京都足立区で2年前から行方不明になっている男児を虐待し死亡させたなどとして警視庁捜査1課は28日、いずれも無職で父親の皆川忍容疑者(31)と妻の朋美容疑者(28)を監禁致死と死体遺棄容疑で逮捕した。

逮捕容疑は、足立区入谷2の自宅アパートで2012年12月から約3カ月間、次男の玲空斗(りくと)君(当時3歳)をうさぎ用のかごで監禁。かごは中から開けられないようにしており、食事も2、3日に1回しか与えていなかったという。口にタオルをまくなどの暴行を加えて窒息死させ、遺体を段ボール箱に入れて同区千住の荒川に捨てたとしている。

その上夫婦は玲空斗君を監禁し死なせたとされる時期から1年3カ月後の14年6月、死亡を隠し児童手当や生活保護費計約43万円をだまし取ったとして詐欺容疑で逮捕されており、調べに「次男の死亡を届け出ると受給額が減ってしまうので届け出なかった」と供述した。

皆川忍容疑者(31)は足立区内のホストクラブで働いていたことがあり、客として店に来た朋美容疑者(28)と知り合って結婚した。次男の玲空斗君は3人目の子で、他に未就学児4人も含めて現在6人の子がおり、忍容疑者は定職についておらず家計は苦しかったという。

玲空斗君を含めて、7人の子をもうけていた夫婦なのに、なぜ玲空斗君が狙われたのか。忍容疑者は2014年10月、当時3歳の次女を虐待した容疑でも逮捕されたが、朋美容疑者は「玲空斗と次女は他の子供より言うことを聞かなかった」と供述している。

忍容疑者らは12年3月、埼玉県草加市から足立区に転居。児童相談所は乳幼児が多い家庭として、夫婦を見守り対象にしていた。児相は「玲空斗君が所在不明」との情報を得る14年5月までに11回家庭訪問したが、玲空斗君を確認できたのは2回だけで、死亡したとされる前月の13年2月が最後だった。夫婦は児相が来るとぬいぐるみで居るかのように見せかけて追い返していた。

◇ ◇ ◇

千葉の「18歳」も被害者はホストクラブ通いで100万円の借金を作っていた、こちらの夫婦はホストクラブで知り合って一緒になった。ホストクラブなどというのは社会の「あぶく」みたいなもので、働く男も、通う女ももとからまともな人間とは言いがたいのだが、生活保護を受け、なおかつ児童手当欲しさにたくさん子どもを生んでいたフシもある。

ブログ子はかつて在日韓国人が多い大阪・生野区を取材担当地区として持ったことがある。生活保護世帯が群を抜いて多い。その他の地区でも在日外国人の生活保護世帯は一般の日本人世帯より何倍も多い。しかも児童手当欲しさに海外に居るといって虚偽の水増し人数を申告、多額の手当をせしめる輩が後を絶たない。審査が甘い欠点が利用されている。

手厚い社会福祉の美名のもとに、働かないで生活保護や児童手当で食べている者が増えているのである。本当に必要な母子家庭もあるのだから、支給対象者を厳格に審査する制度がいる。不届き者を排除しないと社会が腐っていく。

またも残忍「18歳」の凶行

野口さん千葉県船橋市の職業不詳、野口愛永さん(18)が車で連れ去られ行方不明となっている事件で、千葉県警に監禁容疑で逮捕された住所不定、無職中野翔太容疑者(20)と住所不定、無職、井出裕輝容疑者(20)、殺しを依頼した野口さんの同級生のアルバイトの少女(18)、現場にいたという鉄筋工の少年(16)=東京都葛飾区=の5人には驚かされることばかりである。

井出裕輝

中野翔太容疑者

中野翔太容疑者

4人の逮捕容疑は、19日午後10時過ぎ、千葉市中央区の路上で野口さんを車の後部座席に乗せて連れ去り、芝山町の遺体発見場所まで約3時間にわたって車内に監禁した疑い。野口さんは頭部を何かで何重にも巻かれており、関係者によると、事件の数日前には遺体発見現場に穴が掘られていた。井出容疑者と、成田市に実家がある中野容疑者には現場の土地勘があったとみられる。

ネットに出回っている主犯格の18歳少女

ネットに出回っている主犯格の18歳少女

警察発表ではまだ監禁容疑だけだが、ネットでは事ここに至るまでのろくでもない経過がぶちまけられている。18歳少女の名前は「湯△成美」といい。野口愛永さんとはかつて同じ高校に通う同級生で幼なじみでか仲がよかった。ところが野口愛永さんがホストクラブに通うようになってからはその関係が急変。「シャンパンタワーで100万円使っていた」ということまで発覚。ホストの気を引くためグラスをタワーのように積み上げて上から高給シャンパンを注ぐという遊びだが、 後先考えず派手に遊び、店に借金をするようになり、支払いをするためにさらに周囲からお金を借りていた。そのうちの1人が「「湯△成美」だった。

借りていたのはお金だけではなかったようで野口愛永さんが夜の店で働く際の身分証明書として卒業アルバムの写真までも借りていた。金の返済や卒業アルバムの写真の返却を求めるも応じてもらえず さらに連絡すらも取れなくなったことで激怒。男2人に始末を頼んだのが事件の発端だという。

遺体が発見されたのは成田空港から東に約100メートル離れた畑。捜査関係者によると、遺体は深さ1メートルほどの場所にあおむけに埋められており、頭部は粘着テープのようなもので何重にも巻かれていた。死因は窒息死で、驚くのはどうやら生き埋めにされたらしいことが、その後連中がLINEでやりとりした内容から明らかになっている。

川崎市川崎区の多摩川河川敷で同区の中学1年、上村(うえむら)遼太さん(13)の刺殺体が見つかった事件で、2月末、神奈川県警川崎署捜査本部に殺人容疑で逮捕された、リーダーとみられる定時制の高校生(18)ら少年3人(いずれも在日韓国人) の事件では、冬の多摩川で泳がせた上カッターナイフで首を切るという残忍さで世間を震え上がらせた。河川敷には今なお「かみそん」(上村君のニックネーム)を悼む人たちの花束が絶えないそうだが、このときもどうしてそんな残酷なことが18歳にできるのか考えさせられた。

27日テレビ朝日のアフタヌーンショーに出てきた精神科医、香山リカ女史らが18歳でホスト狂いしたり、生き埋めにする凶行について、「同年輩ばかりで先輩がいなかったことで一気に歯止めがかからなくなった」と、解説して学校関係者を責めていた。それは筋違いというものだろう。日教組は確かに狂っているが、こんな悪ガキどもまで教育のせいにするのは気の毒というものだ。本人の気質によるところが大半であろう。

こんな「18歳」にもまもなく選挙権を与えるという。与えるのは仕方ないとして、出来損ないの「18歳」は選挙権を剥奪する法律も同時に施行してもらいたいものだ。

おかしな裁判官が国を滅ぼす

九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働差し止めを求めた仮処分申請を鹿児島地裁は22日却下した。科学技術に「ゼロリスク」は不可能であり、現在想定される最大限のリスクを織り込んだ対策で十分だとするもので、至極妥当な決定である。反対派の弁護士たちは「不当判決」「我々は屈しない」と不平を並べていた。

そこで問題になるのが、8日前原発反対派弁護士連中が「歴史的決定」「司法は生きていた」とビラを振り回していた福井地裁の再稼働差し止めを命じる仮処分決定である。関西電力高浜3、4号機(福井県高浜町)について、鹿児島と共通の争点であるにもかかわらずまるで異なる判断を示した。

樋口英明裁判長

樋口英明裁判長

このトンチンカンな判断をしたのは福井地裁の樋口英明裁判長である。彼が関西電力高浜3、4号機の再稼働差し止めを命じる仮処分を決定した理由は原子力規制委の新規制基準を「基準には、適合していれば万が一にも深刻な災害が起きないという厳格さが求められる」というのである。100%の安全性、ゼロリスクでなければいけないというのだ。裁判官は浮世離れした人種とはいえ、あまりに非現実的ではないか。100%、あるいはゼロは科学的ではない。だからあらゆる危険性を想定し、安全対策に手を尽くすのである。

あまりの判断に和歌山県の仁坂吉伸知事は「大飯も高浜も判断がおかしい」と疑問を呈した。「生存権のリスクをゼロにしろと言うのなら(より死亡事故の確率が高い)自動車の差し止め請求ができてしまう。なぜ原発だけ絶対になるのか。原発のリスクをあんなに極大化するなら、別のリスクはもっとある。電気代がかさんで企業が倒れたら誰が責任をとってくれるのか」と述べた。もっともな言である。

鹿児島地裁決定は、科学技術に一定の不確実性が存在するとの前提に立ち、原発の危険性が社会通念上無視できる程度か否かを検討している。高浜と川内では原発周辺の断層や火山の状況に違いがあり、住民側の主張に異なる部分も多い中、共通の争点は基準地震動(想定される最大の揺れ)の妥当性だった。福井地裁決定が「理論面で信頼性を失っている」としたのに対し、今回の決定は「(基準地震動の)策定方法は合理的」との見解を示し、住民側の主張を「曲解」と断じ、「基準は不合理ではない」とした。胸のつかえが取れるような内容だ。

樋口裁判長は大飯原発訴訟でも昨年の5月に「運転再開差し止め」を命じており、法曹関係者の間ではこれが原因で4月1日付で「名古屋家庭裁判所」に左遷されたとの見方がもっぱらだ。本来なら新任地に行っている所、引き継ぎの関係から職務代行が認められ14日にこれ幸いと「にっくき原発の再稼働など認めぬ」決定を下したのだろう。

下級裁判所の裁判官についての人事権は最高裁判所がもっている。最高裁判所の意向や判例に反する判決を出すとその裁判官は最高裁判所から差別的処遇(昇進拒否・左遷など)を受けるケースが多い。最高裁も「札付き裁判官」と見ているのだろう。ブログ子は青法協(共産党の傘下にある青年法律家協会)メンバーではないかと思っている。

このところトラブル続きのテレビ朝日の報道ステーション・古舘伊知郎など福井地裁の決定に大はしゃぎしてこの裁判官を持ち上げていたが、福島原発の事故原因を意図的に「地震」にしようとしている発言が多い。衆知のように地震による8メートル余の津波で電源が喪失したのである。だからどこも津波対策を強化している。地震となると「活断層」自体の定義も定まらぬ中で「ゼロリスク」など砂上の楼閣である。

原発ZEROを叫ぶのはいいが、日本列島はいまや火力発電が「9割!」である。石油石炭の輸入でどんどん電気代が上がる。日本と違って危なっかしい原発を韓国と中国は世界に輸出しようとしている現実も少しは見たほうがよい。

テレビ局は「過払い金返還」CMをやめろ

テレビのチャンネルを回すとネットショッピングと、過払い金返還のCMばかりである。特にアフタヌーンショーなど午後のワイドショーに多い。BSでは未だに韓流ドラマを垂れ流している。

能なしプロデューサーには、ニュースともう少し真っ当に向き合ったらどうかといいたいが制作費がかからず金が入る番組作りから足を洗うことはないだろう。

imagesORMMKB0Q中でも過払い金返還のCMは悪質である。狙い撃ちにあっているお茶の間の主婦や定年後家に居るおやじさんたちには全く関係ないものだ。サラ金などで多重債務を負い自己破産したような人たちだけに発生するものである。出回っている多重債務者リストに引っかからないような人をテレビCMで引っ掛けようとする下司な試みなのである。

images7TKU4MTQこうしたCMが多くなった理由は右のグラフと関係する。法律が変わって、サラ金などの多重債務者に救済措置とししてべらぼうな利息に対しては払い過ぎた分が戻されるようになり、返還訴訟が2009年をピークに激増した。お陰でサラ金経営は一気に不振となり有名どころも消え、駅前のサラ金看板もかなり姿を消して社会浄化につながった。

訴訟件数は2010年から一気に下り坂になって本来ならこんなCMはなくなるところなのだが、司法試験合格者を増やしたおかげで弁護士が増えすぎた。実際は地方都市では弁護士空白地帯が多くて、まだまだ足りないのだが、みな大都市に集中しすぎているだけである。仕事の取り合いで収入が少なくなった弁護士、司法書士がこの過払い金返還に目をつけた。

広告会社とテレビ局がこれに協力して大量のテレビCMを流しているのである。2月24日、消費者金融への過払い金返還請求を扱う弁護士や司法書士法人を顧客に持つ広告会社「DSC」(東京都渋谷区)が、約5億2千万円の法人所得を隠して法人税約1億3千万円を脱税したとして、東京国税局が同社と児嶋勝・前社長(44)を法人税法違反容疑で東京地検に告発した。

DSCは、全国で開かれた多重債務を整理する無料相談会の広告を担当。会場に集まった債務者の相談を受けた弁護士法人などから広告代を受け取っていた。昨年8月時点で全国約1千の弁護士、司法書士法人などと契約。設立10年で売上高が100億円を超えるなど、業績が急伸していた。

1社で1000の弁護士、司法書士と契約して100億円。それほど儲かるCMである。だから止められないのだが、グラフを見たらわかるようにもう仕事の旨味はなくなってきている。流される多量のCMを見ていると、TV局のさもしい根性を見ているようで不愉快だ。早々に過払い金CMはやめろ。

町挙げて警察犬「ゼウス」を送別

アメリカ東部コネチカット州の小さな町リッジフィールドで先週15日、盛大な送別のセレモニーが行われた。この日の主人公は11歳のジャーマンシェパード犬の「ゼウス号」(Zeus)。

彼は2006年から2014年までリッジフィールド警察に勤務、初年度に10ポンドのマリファナを発見したのに続きい250件の麻薬犯追跡と50件の容疑者追跡に功績を上げた。しかし重度の退行性股関節疾患を患い昨年引退した。

同僚の警官と最後のパトロールに出発するゼウス号

同僚の警官と最後のパトロールに出発するゼウス号

この日半旗と黒い縁取りのリボンで飾られた警察署を出発、長年の相棒だった警察官が押す特製の手押し車の乗り、全署員が整列して敬礼するなかを進み、沿道ではたくさんの市民が拍手で見送った。

全警察官が整列して見送った

全警察官が整列して見送った

行列は彼が安楽死するリッジ フィールド獣医診療所までつづき、彼はそこで英雄死した。

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犬たちの献身的な働きをみるとしんみりしてしまうブログ子が大衆紙「デイリー・メイル」で見つけた記事である。安楽死という言葉に日本では抵抗があるかもしれない。コーネル大学獣医学部の調査ではアメリカで犬、猫の死因のトップは「安楽死」である。病気などで苦しますよりは・・・という考え方が定着していて、人畜を問わず、それが人道的だと考えている国柄である。

我が家ではともに暮らした犬たちはずべて最後まで身近に看取って、安楽死など他人事と思っていたが3年前フラットコーテッド・リトリバー犬「アナスタシア」(アーチャ)の癌がCTスキャンで多臓器に移転していることがわかり、知り合いの動物病院で安楽死を勧められた時は家内ともども慟哭した。

医者に殺される時代

名称未設定 1川崎市の聖マリアンナ医科大病院で発覚した、「精神保健指定医」の不正取得問題。指定医は、重い精神疾患患者を強制的に入院させるかどうか判断するなど、大きな権限が与えられ、診療報酬も優遇される。その資格を取るために11人の若手医師は、コピペで患者のリポートを提出していた。医師は既に100人の患者の強制入院に関わっていた。

このニュースで20年ほど前この医科大を取材した時のことを思い出した。医師免許を取得するための国家試験で聖マリアンナ医科大の合格率が40何%だったか、全国で最低というので問題になった。国立大医学部の平均合格率が95%くらいだったから明らかな学力不足だ。

学生は医者の子弟が多くて勉強しないのが多いこともあるが、はじめから授業についていけないレベルの者がいることが問題とされたが、ある学内関係者のコメントが印象に残っている。「今は教授や医局長などは国立大医学部から来ているからいいが、ここの卒業生が現場の多数を占めるようになたときが怖い」というのだ。

その大学の藤が丘にある附属病院に、4,5年前、義姉が入院した。糖尿で傷口が塞がリにくいというので他の病院で足の手術が難しいと言われていたものが、ここでは気楽に手術を引き受けたので件の取材を思い出した。案の定途中で他の病院に転院した。

群大医学部の謝罪会見

群大医学部の謝罪会見

群馬大学医学部の不祥事はひどいものだ。同病院第二外科では、腹腔鏡を使う高難度の肝臓手術で8人が死亡したほか、開腹手術でも2009年度以降10人の死亡が明らかになっている。死亡した患者は、いずれも同じ40歳代の男性医師が執刀した。

特に問題となっているのは、10年9月に胆管細胞がんと診断され胆管や肝臓を切除する手術を受けた後、容体が急変して3日目に死亡した患者。患者の死亡から10日後、切除した肝臓の一部を病院で検査したところ、がんではなく良性のできものだったことが確認された。

執刀医は、この検査結果を遺族に報告しなかった。そのうえ、同年11月に自ら作成した診断書にはすでにがんではないと判明していたにも関わらず「胆管細胞がん」と当初の診断名を記入した。虚偽の病名を記載したことになる。、日本肝胆膵(かんたんすい)外科学会が実施した腹腔鏡手術の全国調査で、肝臓の手術で、手術後90日以内の死亡率の平均は、4年間で0.49%だったが、群馬大学病院の死亡率は8.6%。平均の17倍以上という異常な死亡率である。。

週刊誌では「殺しのライセンス」を持った医者と揶揄されている。3月末で退職したが、医師免許は取り消されたわけではないので、どこかの病院に潜り込むことは可能である。そこでまた「殺しのライセンス」を行使されたのではたまったものではない。はっきり名前を出すべきだろう。第2外科、須納瀬豊助教(45)である。

この人物が功を焦ったのは学内の対抗心だという。群大医学部には第1と第2の外科があるが、互いに絶交状態。第1は東大教授などへの転身を目指すエリート集団で旧帝大医学部出身者で固められている。一方第2の方は群大医学部出身者などの落ちこぼれ集団で、須納瀬助教は2007年に助教になったが対抗心から無理な手術を数多く手がけたのではないか(週刊新潮)という。監督責任があった第2外科を統括していた教授も小腸が専門で肝臓は門外漢。任せきりだった。

同病院は同科教授の診療科長としての業務を停止、執刀医については「医師の適格性に疑問がある」として一切の診療行為を禁止していたから、行き場を失って退職届を出したのは上述のとおりである。

東京女子医科大学病院で5年前心臓の手術を受けた男の子が急死した。2014年2月、首に出来た腫瘍を取る手術をした2歳の男の子が4日後死亡した。調べると、安静を保つために使われる全身麻酔剤プロポフォールが大量投与されていた。呼吸不全を起こす副作用があり、大人でも、1週間を超えて投与しないことになっているプロポフォール。医師はそうした危険を認識しないまま、男の子には2か月近く投与した。プロポフォール不正投与で同病院では63人中12人が死亡した。

4月17日、日本肝移植研究会は神戸国際フロンティアメディカルセンター(院長=田中紘一・京大名誉教授)に対し、、「生体肝移植をするには体制が不十分。整備できるまで移植を停止すべきだ」と提言した。この病院は、神戸市の医療産業都市構想の一環として去年11月に設立されたばかりの病院だが、積極的に生体肝移植を行い、患者はインドネシアなど海外からも受け入れている。

生体肝移植は、患者の肝臓を取り出し、健康な臓器提供者(ドナー)の肝臓の一部を切り取って移植するもの。この病院では 昨年12月~今年3月に移植を受けた胆道閉鎖症などの患者7人中4人が死亡している。生体肝移植の死亡率としては他より非常に高いが、田中紘一院長は、「亡くなったのはいずれも手術前の状態が悪く治療を尽くしたが助からなかった患者で、ミスがあったとは考えていない。死亡率については、まだ患者数が少なく正確なデータとは言えないと思う」と今月に入って、問題視される中さらにもう一人の手術を行った。
医者に殺される時代になったのである。

 

おかしな国だよ韓国は

安部首相と面会後、官邸で記者会見する加藤達也・前産経ソウル支局長

安部首相と面会後、官邸で記者会見する加藤達也・前産経ソウル支局長

韓国政府は14日、朴槿恵大統領への名誉毀損で在宅起訴された産経新聞の加藤達也前ソウル支局長に対する出国禁止措置を8カ月ぶりに解除した。

国際社会から人道的問題として批判が陸続として出ていたし、日本の外務省は、韓国との二国間関係を紹介する同省のホームページ(HP)で、これまで使っていた「基本的な価値を共有する」との文言を削除した。アメリカもたまりかねて度外れた反日運動に強い懸念を表明するなど韓国がじわじわと追い詰められての決定だ。

それが証拠に産経新聞ソウル支局によると、出国禁止措置の解除に向けて、動きがあったのは13日午前。ソウル中央地検側から弁護人に電話がかかってきた。「公判への出廷を誓約する文書を産経新聞社と加藤氏から出してもらえないか-」。これは当初から産経本社も加藤前支局長も何度も確約していることであり、言わずもがなのことでメンツ第一の韓国側が形式を踏んだだけのこと。そして14日午前10時、地検側から弁護人に「解除」の連絡が入った。

即、その日のうちに帰国した加藤達也前支局長は翌15日午前、首相官邸で安部首相と面会した。首相は、「裁判が続くようなので今後も体に気をつけて」とねぎらいの言葉を掛けた。加藤氏からは首相に対して、「様々な発言を韓国、あるいは国際社会に対して発信し、励ましてくださったことにお礼を申し上げた」という。

首相との面会のニュースをブログ子は歯医者に行く途中の神田の駅前でワンセグで聞いた。ちょうど加藤記者としばしば飲んでいたバー「R 」のそばであった。この日の新聞で往復書簡を交わして側面から支援してきた外交評論家、佐藤優氏が書いていたが、

「今回の問題で産経新聞は組織として、しっかり筋を通し、加藤達也前支局長はジャーナリストとしての矜持を持って対応した。日本政府も外交問題として韓国政府に抗議した。日本の報道機関も左右関係なく、メディア全体の問題として考えて報道し、日本のメディアの健全性を示した。日本全体の勝利といってもいいだろう。

出国禁止措置が解除されてもマイナスを減らしたに過ぎず、無理に在宅起訴などをしたというマイナスは残っている。韓国政府は自国の権力を示すために、日本、そして産経新聞になら何をしてもいいというように加藤前支局長を在宅起訴した。今後の裁判で加藤前支局長が正々堂々と主張することで裁かれるのは、韓国の病理だ。今回の在宅起訴や出国禁止措置は『韓国版国策捜査』で、大統領制の中で忖度政治が行われた構造的な問題としてみるべきだ。」

遺影をかかげて行進する遺族。沈船引き上げを約束したがさて・・・

遺影をかかげて行進する遺族。沈船引き上げを約束したがさて・・・

そのとおりだと思う。それにしても韓国という国は病気としか思えない。きょう4月16日で300人以上の死者・行方不明者を出した旅客船セウォル(Sewol)号沈没事件から1年になる。遺族からの強い抗議をうけ、朴槿恵大統領は、船体の引き揚げを約束した。これがどれほど難しいことか、また自国では高度なサルベージ技術を持ち合わせていないことも考えた素振りはない。はっきり行って隣の日本はその技術を持っている。でも反日で、日本を外してイタリアなどに発注するのだという。現在100億円と見積もられる費用は資材をヨーロッパから運ぶからへたすれば倍額かかるかもしれないそうだ。

発生の時も妙だった。いち早く現場に集められたのは数台のクレーン船である。日本の海上保安官の特殊救難隊、「海猿」ならさっさと潜って閉じ込められた人を潜水して救出にあたっていたことだろうに。クレーン船の出番は沈みかけた船体にワイヤーを掛けて空気溜まりをつくって「浮かしておく」のに使うのかと思ったが、いつまでたってもそうした素振りは全く見られなかった。結局クレーン船は活躍することもなくどこかに消えた。なにもかもちぐはぐなのである。

遺族らはセウォル号船体の引き揚げと独立機関による事故の真相究明を政府に求めている。295人の死亡が確認されたが、9人が依然として行方不明のまま、昨年11月に打ち切られた。日本なら考えられない稚拙さである。この国では何でもかんでも曖昧のうちに捨て置かれるのだ。

日本にサルベージの依頼が来なかったのはむしろ幸いかもしれない。長年、朝鮮半島の歴史や政治を研究してきた筑波大学大学院教授の古田博司氏は「韓国に対しては『助けない、教えない、関わらない』を『非韓三原則』にして日本への甘えを断ち切ることが肝要」と説く。

助けても教えても恩を仇で返すのが彼の国の性格で、関わらないのが日本のためになるという。教えても感謝せず、むしろ「ちゃんと教えない」などと難癖をつけてさらに要求してくるのは従軍慰安婦騒動を見てもわかるが、船体引き揚げなども同様で、先行きは危なっかしいものである。沈船引き揚げというのは難しいものである。大統領命令でもおいそれとはできるものではない。まあ、お手並み拝見である。

ロンドンの大泥棒にうなる

イギリス映画「マダムと泥棒」(1955)はブログ子が今でも思い出し笑いする傑作泥棒コメディーである。

老婦人が営む下宿に五人の男たちが部屋を借りる。彼らは楽団員でここで練習をさせてほしいというが、実は現金輸送車を狙う強盗団。お節介な老婦人に邪魔されながらも彼らは大金をせしめる。ところが仲間割れをして次々消される。最後に残った一人が片付けた相棒を鉄橋の上から貨物列車に投げ落とす。ニンマリする男の頭上に突然信号機の腕木が・・・。残された大金を警察に届け出た老婦人は署員に相手にされず、そうですかそうですかそれは好きに使って下さいなと言われて立ち去るおばあちゃん。

Hatton-Garden1アレック・ギネスとピーター・セラーズなど曲者ぞろいのセリフと表情は今でも大笑いする 。今回のロンドンの宝石街のハットンガーデン貸金庫からダイアモンドなどの宝石、時計など360億円を持ち去った事件は、イギリス史上最悪の盗難事件だというから笑ってはいけないのだろうが、鮮やかなものである。

英ロンドン中心部で3日から6日にかけての復活祭(イースター)の連休中、多くの宝飾店が利用している貸金庫から大量の宝石や現金が盗まれた。下は「Sun」紙のイラストだが、

heist-graphic

・泥棒一味は、復活祭の週末、およそ70の貸金庫があるハットンガーデンセーフデポジット社に狙いを定めた
・犯人たちは①エレベーターのシャフトをロープで垂直に下って、②地下金庫室の厚いドアを鋭利な器材で突破、③46センチもある金庫をガスバーナーのようなもので焼き切って中に入った。
・中に入ってしまえば宝の山。④鍵のかかった貸金庫を次々破壊して金、宝石、ダイア、時計などを袋に詰め込んだ。開けられた貸金庫は約60個。連休中なので多くの客は安全のために預けていたので被害は大きかった。
・金曜日に警報が鳴って警備員が巡回したが内部までは確認せず、誤報と思って立ち去った。監視カメラの記録も持ち去られたという。
・どこから脱出したのかわかっていないが、専門家は『高度に組織化された』ギャングで抜かりなく販路も確保していると思われ多くの宝石はすでに国外に持ちだされていると見ている。

50年前、現在の価値で100億円にものぼる途方もない額の現金を強奪し、その後、1億2千万円という破格の懸賞金を掛けられながら、世界中を舞台に大胆不敵な逃亡劇を繰り広げた世紀の大列車強盗事件の犯人、ロナルド・ビッグズは2013年12月18日、ロンドンの介護施設で84歳で死んだ。イギリスというと紳士の国というイメージで捉えられるが、実はこのような大掛かりな窃盗、強盗事件が多い。

ブログ子も経験したがロンドンのヒースロー空港は旅行者のカバンが蒸発したり開けられたりする事件が多い空港として有名だ。なにしろ輸送にあたる従業員が組織的に犯行に及んでいたという(過去の例)のだからどうにもならない。イギリス紙を読んでいるが、事件のその後は杳としたままである。