韓国、米大使への謝罪に大わらわ

テンション民族とは日本人に対して言われる言葉だが、どうして、韓国は数段上を行く。リッパート駐韓米大使が親北団体の金基宗(キムギジョン)容疑者(54)に刺されて80針縫う大怪我をした事件で、大統領以下謝罪と反省に上を下への大騒ぎである。

7日午前10時、ソウルの光化門一帯では、リッパート大使がSNSに投稿した「一緒に行きましょう」という言葉をスローガンに、ろうそく文化祭や扇の舞、バレエ、ナンタ(韓国の非言語パフォーマンス)などの公演を開催。午後3時には「お母さん部隊奉仕団」が米韓同盟の強化を訴える集会を開いた。さらに、リッパート大使が退院する日まで、ソウルの米国大使館前には「祈願団」が立っているという。この記事のコメント欄には、「本当に申し訳ありませんでした」「リッパート大使を愛しています」「韓国人として恥ずかしい。ごめんなさい」などといった書き込みが多く見られた。

同じ7日、韓国人の70代の男性が、こともあろうに犬肉とワカメのスープを持って大使が入院する病院を訪れたものの、病院側から丁重に断られたという。韓国では、犬を食用にする習慣があり、犬料理の店まであるというので世界から非難を浴びているのだが、なんでも犬の肉は手術後の回復に効果があると信じられていて入院患者に犬肉を差し入れる風習があるという。

持参した男性に悪気はないのだろうが、リッパート大使は、ソウル市内の邸宅近くで飼い犬の「グリグスビー」を散歩させるなど、愛犬家として知られている。その人に犬肉を贈ればどうなるかぐらい、少し視野を広げてみればわかることなのに、韓国人というのは自己中心的だから、己の考えが正しいとしか考えない。

与党セヌリ党の金武星(キムムソン)代表に対し大使は「私自身はもとより、米国に対する攻撃だ」と述べた上、「事件を克服し、米韓同盟をさらに強固にする努力を続けなければならない」と語った。駐韓大使だからそれくらいあたりまえのセリフだが、金代表は「大使の毅然さに韓国の国民が感銘を受けている」と大感激、最大野党の新政治民主連合の文在寅(ムンジェイン)代表も大使を見舞いに駆けつけるなど与野党問わず謝罪、謝罪である。

下がそうなら上も負けてはいない。事件の時外遊中だった朴槿恵大統領も9日、中東4カ国歴訪から帰国した直後に空港から病院へ直行した。朴氏は「大使の毅然として豪胆な姿に韓米の国民は感動した。韓米関係はむしろ(事件前より)近くなる機会になった」と話し、また、2006年に自分が遊説中に顔を切られ同じ病院で手当てを受けたことを挙げ、2人の経験は似ているとも話した。朴大統領は暴漢に襲われて60針顔を縫ったが米大使はそれより20針多い重症だから痛さもよく分かるのだろう。

wor1503060030米大使館前には写真のように米韓国旗を掲げた市民団体が謝罪に押しかけて、僧侶らしき人物が土下座して謝るなど、最大級の謝罪のオンパレードである。日本に謝罪を求めるばかりの韓国だが、その万分の一でも日本に配慮をしても良さそうなものだと思う。

おかげでシャーマン米国務次官が「歴史問題をめぐる日中韓の対立は3カ国ともに責任がある」という趣旨の発言をしたことに対し、韓国側が「日本寄りだ」と猛反発するなど米韓関係がぎくしゃくしはじめた時だったが、シャーマンの「シャ」の字も消えた。負い目による「対米配慮」が、強硬な対日政策を軟化させる契機になる可能性がある、とする専門家も出てきた。

とりわけブログ子と同じ釜の飯を食った産経新聞の加藤達也前ソウル支局長の在宅起訴・出国禁止問題ほど理不尽なことはないから、これを解決してもらいたいのだが、「理屈より反日感情」という国柄を見てきたので、日本には柔軟な姿勢はとらないだろう。

今回の事件に対する漫画チックな韓国世論を見ながら、つくづく難儀な国だなあと長嘆息するばかりである。

米国も見放す未成熟国・韓国

80針縫う大怪我をしたリッパーと米大使

80針縫う大怪我をしたリッパート米大使

5日朝、ソウル市中心部の文化会館で、マーク・リッパート駐韓米大使(42)が刃物を持った男に襲われ、顔と手首を負傷した。大使は近くの病院に搬送されたが右頬からあごにかけて長さ10センチ超、深さ約3センチの傷を負い、約80針を縫う大怪我、あと1,2センチ深ければ命にかかわった。朴槿恵大統領は2006年に遊説中、暴漢によって顔面を切りつけられ、60針を縫うけがを負ったことがある。リッパート大使はそれより20針も多いから痛みもわかるだろう、外遊中の中東から大使本人はじめホワイトハウスに謝罪の電話をかけ回っているようだが、韓国への風当たりは相当悪くなるのは避けられまい。

犯人は政治団体代表、キム・ギジョン容疑者(54)で、動機について「南北和解の雰囲気を阻害する軍事演習への抗議」と供述している。 米韓合同軍事演習の中止と南北対話を要求するデモを米大使館前でも行っていた。竹島の領有権を主張し、日本の集団的自衛権行使にも反対するなど、日本大使館前でも抗議デモを行っている。2010年7月、重家俊範駐韓日本大使(当時)にコンクリート片を投げつける事件を起こし、懲役2年、執行猶予3年の判決を受けた。

犯人のキム・ギジョン

犯人のキム・ギジョン

これだけのいわくつきの男、北朝鮮に7回も行った親北派、しかも見るからに小汚いヒゲ面男を野放しにして、まったくノーマークでナイフとカッターナイフを持ったまま会場に入れた韓国の警備のデタラメさはこれから糾弾されるだろう。民族主義者に警察も大甘なら司法も同様で、日本大使を襲った男に執行猶予をつけて野放しにしていたのには開いた口が塞がらない。反日ならなんでもOKの国らしい。アメリカの抗議を受けて大統領以下平謝りだが、事件が起きてから責任者の追及や反省をするのはセウォル号事件と同じである。これが日本大使だったらどうだったか、を考えるとこの国のどうにもならない体質がわかろうというものだ。

フランス然り、イギリス、アメリカ、そしてドイツも日本もそうだが、自由と民主主義は血を流して手に入れた。ところが韓国は違う。日本の敗戦という棚ぼたで手中にしたせいで、その国民も大統領も世界の標準からはずれてまったく未成熟なのはそのためであると、ブログ子は考えている。朝鮮戦争で血を流したと言うだろうが、北からの侵略にやむなく立ち上がっただけである。自国ではどうしようもなく、米国中心の国連軍の力で中国と北朝鮮を押し戻し、休戦に持ち込み、38度線で今なお対峙する「交戦国」なのである。

硬直した反日一本槍の朴槿恵大統領に業を煮やしたシャーマン米国務次官が2月27日、ワシントンでの演説で「国家主義者的な感情につけこみ、政治家たちが、かつての敵をけなして安っぽい拍手を浴びるのは難しいことではない。だが、そのような挑発はマヒを引き起こし、先に進むことはない」と指摘した。よく読めば日中韓3カ国を指しているのだが、すねに傷持つ身の悲しさだろう、「アメリカは日本に肩を入れだした」とヒステリックに騒ぎ立てている最中のテロでさぞかし上を下への大騒ぎのことだろう。

日本の外務省がホームページの、韓国に関する欄から「(日本と)自由と民主主義、市場経済等の基本的価値を共有する」という記述を削除した。韓国がこれらの価値を持ち合わせていない国だと、日本の所管官庁が“認定”したともいえる。韓国政府は反発しているが、産経新聞の加藤達也前ソウル支局長の出国禁止措置を続け、慰安婦問題で日本と日本人を貶めるなど、およそ成熟した民主主義国家とは言いがたい韓国に日本からの「最後通告」だと思えばいい。

今回のテロ事件は、韓国が民主主義国家として成熟していないことを世界に如実に示した点で「意義」がある。韓国外交への負い目となって今後じわじわと「祟り」になることは間違いない。産経新聞・加藤達也前ソウル支局長の出国禁止措置もどうぞそのまま続ければよろしい。世界に韓国の後進性をアピールする生き証人になることだろう。ブログ子は神田で一緒に飲んだこともあるので知っているが、硬骨漢でこれくらいではへこたれない男である。

韓国は様々な局面で 譲歩を余儀なくされるだろう。安部首相ではないが「我が国は常時韓国に門戸を開いている」と声を大にして言いつつ、その実しれっと放っとけばいい。愚かな行いで自分の首を締めているのは韓国なのだから。

「キツツキの背中に乗って飛ぶイタチ」
「発酵した野生リンゴで酔っ払ったリス」

今朝のNHKニュースでもやっていましたが、「キツツキの背中に乗って飛ぶイタチ」というのには驚きました。「ニルスのふしぎな旅」(スウェーデンの女性作家セルマ・ラーゲルレーヴ作)そっくりです。14歳の少年ニルスが妖精によって小人にされ、ガチョウのモルテンやガンの群れと一緒にスウェーデン中を旅する童話ですが、写真で背中に乗っているのはイイズナ(イタチの仲間)で乗せているキツツキはヨーロッパアオゲラ(ヨーロピアン・グリーン・ウッドペッカー)です。

stream_img撮影したのはアマチュア写真家のマーチン・ルメイさん。BBCによると、ルメイさんは3月2日にロンドン近郊のホーンチャーチ・カントリー・パークで妻と散歩している時に、この光景に遭遇したそうです。あまりに面白いシーンなので投稿されたYouTubeではまたたくまに何百万というページビューになっていてルメイさんも「ぶったまげたよ」と驚いているとか。

ブログ子がいる八ケ岳にはアカゲラがたくさんいて、ガラス窓の外のダケカンバでよく虫をほじくっているのですが、写真はそんな悠長なものではなく、実のところイイズナがアオゲラに襲いかかったものの、アオゲラが驚いて背中に乗せたまま逃げ去る瞬間です。そういえばキツツキの目が驚愕でつり上がっています。このあと地上に低空飛行してイイズナは振り落とされたので事なきを得たそうです。

もう一つこの日、同じYouTubeに投稿された「発酵した野生リンゴ(crabapple)で酔っ払ったリス」には笑いました。crabappleというのは野生のリンゴのことで、一部地域ではこれでリンゴ酒を作りますが、小さくて酸っぱいので木に実をつけたまま放置されることが多いそうです。雨にあたって発酵することがあり、リスはこれを食べて酔っ払ったようです。

映像には投稿者の名前などないのですが夫婦の笑い声が入ってて、窓ガラス越しに撮影されたようです。高いところに上がってよろよろと半分落っこちてくるところや、バック転で二転三転するところなど笑ってしまいます。我が家のフラットコーテッド・リトリーバー犬「アーチャ」は梅酒のビンから取り出した梅の実を食べて酔っぱらい、窓ガラスから外にやってくるリスをみようとするのですがずり落ちてよろよろと千鳥足でした。それを思い出して、大笑いして、やがてしんみりしたことでした。

ろくでもないジンバブエ独裁者の誕生祝い

アフリカのろくでもない国、ジンバブエのでたらめぶりはこのブログでも再三書いてきた。1980年のイギリスからの独立時(旧国名ローデシア)から30年以上権勢を振るい、欧米から「独裁者」と非難されているムガベ大統領が91歳の誕生日を迎えそのパーティーの模様が伝えられたのだが、相変わらずのようである。

91歳の独裁者のパーティー。両脇はグレース夫人と娘

91歳の独裁者のパーティー。両脇はグレース夫人(右)と娘

先月28日、世界遺産に登録されているジンバブエ西部の「ビクトリアの滝」近くのゴルフ場で、寄付金で集めたおよそ100万ドルの費用をかけたという豪華セレモニーが開かれ、数千人の支持者が出席、七つの巨大なケーキが飾り付けられ、特別にゾウの肉も振る舞われたという。グレース夫人に付き添われて、91個の風船が空に放たれた。

ロバート・ムガベ大統領は独立以来、中国の手厚い庇護のもと君臨して来たが、昨年6回目の「再選」を果たした。側近を一度に8人粛清したりの強権と、インチキ選挙で。それも選挙資金の大半を中国の香港ダミー企業が請け負っていた。国民からそっぽを向かれ、支持率は数パーセントもない筈な のに、なぜ、多選されるか。理由は簡単で、選挙は毎回不正だからである。 不正選挙、幽霊投票、いつもの投票箱すりかえという出鱈目な選挙だった。

運び込まれたでっかいケーキだと

運び込まれたでっかいケーキだと

この国のインフレ率はかつて史上最悪といわれた2億3000万パーセント!  リヤカー一杯にジンバブエ紙幣を積んでもゴミ箱に捨てられ、コッペパ ンひとつ買えない。ジンバブエで通用する通貨は米ドルである。当然西欧からは非難を浴び、人権侵害や選挙での不正の疑いなどで、渡航禁止や資産凍結の制裁を受けてきた。普通ならとっくに潰れている国なのだが、かろうじて中国の支えで持ちこたえている。今回も香港に登記された「攅石開採公司」から8億ドルの献金を受け(英紙「タイムズ」報道)ての政権維持である。

ムガベ夫妻は香港とシンガポールに豪邸を所有しており、国民が飢えて死にかけても自分たちだけは贅沢三昧。グレース夫人というのが曲者で前夫と別れて、40歳ちかく年齢の違うムガベ大統領と再婚したのだが、内実は大統領が見染めてダンナから取り上げたもの。この前夫はその「功績」で現在、北京駐在ジンバブエ大使である。夫人はコンゴのダイヤモンド鉱山を所有していて、指にはそのでっかいダイアの指輪が輝いている。気が強くてパリやNYで買い物をしている姿を撮影していたパパラッチが追いかけられ、その指輪でバッサリ切られて大怪我をしたこともある。

ものすごいハイパー・インフレだった時代、英国のザ・スタンダード紙の記者が現地のレポートをしたが、「注文したスープが出てきたらすぐに代金を支払う。デザートのプリンを待っている間に(スープの値段は)20%も上がってしまいますから」と書いた。誰も自国通貨を信用しないから米ドル決済だが、2年前に 財政危機はに陥り、「国庫に217ドルしかない」と伝えられた。

お笑い国家なのだがそれでも国家に違いない。東京にも大使館があり外交特権でなにやら怪しげな振る舞い(渋谷で闇賭博場を経営していた某国大使のように)があっても、捨て置かれている国なのである。ジンバブエばかりでなく多くのアフリカ国家が中国の傘下にあることは紛れもない事実である。

こんな残忍な「少年」聞いたことがない

川崎市川崎区の多摩川河川敷で同区の中学1年、上村(うえむら)遼太さん(13)の刺殺体が見つかった事件で、神奈川県警川崎署捜査本部は27日、リーダーとみられる定時制の高校生(18)ら少年3人を殺人容疑で逮捕した。

この事件の特異性は「生意気だから」とリンチを繰り返していって、カッターナイフ等でめったやたらに切りつけたその残忍な手口である。不良グループはあちこちにいるが、ここまでやるかという残忍さだ。一般の人は少年法の関係もあって新聞、テレビをいくら見ても、背景がわからないと思う。リーダーの少年が弁護士を伴って出頭したと聞いて、その手回しの良さからピンと来たことがある。

ブログ子は新聞社の横浜総局長をしていた時代があり、川崎署は電車内でわいせつ事件を起こした部下をもらい下げに社会部長と連れ立って日参したのでこの辺りを知っている。「かみそん」と呼ばれていた上村さんの中学校は風俗街と在日韓国人街のどまんなかに在り、生徒の半数は在日子弟だという。。

生徒が自殺した大津の皇子山中学校事件もそうだが、日本では事件の背後にあるある勢力のことを知らないとわからないことが多い。もうひとつ各地に点在する在日朝鮮人の集落についてもそうだ。新人記者の頃、その一つ大阪生野区猪飼野に飛び込んで走り回ったが、排他的だがいったん受け入れられると居心地のいいところでもある。、

だからまとまって住んでいるのだろうが、逮捕された3人ははたして全員、そちらの出身である。3人ばかりでなくその恋人に至るまでネットには名前と顔写真が飛び交っている。真偽の程は訴訟維持できるほどではないかも知れないが、ある程度のことはわかるものだ。少年法は新聞が対象でネットには及ばないとはいえ、暴き立てるのがこのブログの趣旨でもないのでかなりの部分伏せるとして、どういう背景にいる少年なのかネットから読み取ってみる。

リーダー格の少年の実家

リーダー格の少年の実家

リーダーの18歳の少年Fは日本名のほか「マイケル」とか「マイケルバウズ」というニックネームも使っていて西洋人のハーフとして振舞っていた。顔は確かに一見、外国人のようみえるが、トラック運転手の父親は普通の日本人で、母親は在日韓国人である。母親は身体に障害があり、息子が逮捕された日に弁護士と息子が川崎署に入ったあと杖をつきながら出入りする姿が見られている。

同時に逮捕されたY(17)は日本姓を名乗っていて下の名も「慎毅郎」と日本風の名前だが、両親とも韓国籍の在日2世。高校一年生の時に事件を起こし、関東医療少年院に入っていたことがある、医療少年院は精神や身体を病んでいる少年が収容されるところだが病名はわかっていない。事件の少し前まで横浜の定時制高校に通っていた。

T(17)も日本姓と「ゲント」という日本名だが、在日韓国人二世で定時制高校の二年。川崎の河川敷は戦後朝鮮人が不法占拠をし続け、川崎市は一世帯当たり2700万円を支払って立ち退いてもらい、すぐそばに高層マンションを割り当てた。そこに両親と三人家族で住んでいて、母親は身体障害者と言われている。恋人の「ミカ」は同じグループにいてこちらも在日韓国人二世でLINEはハングルで書かれていて、2人はTが高校を卒業したら結婚すると周囲に話していたという

イチローは面白い

以前、このブログで野球、サッカー、水泳、、スケート・・・多くの選手に蔓延している「応援よろしくお願いします」という馬鹿のひとつ覚えみたいなセリフを批判したことがある。その悪しきセリフを巡ってイチローがおもしろい反骨精神を発揮している。

米大リーグ、ヤンキースからフリーエージェント(FA)になったイチロー外野手(41)が今シーズンはマーリンズと1年契約で合意(年俸は約200万ドル=約2億4千万円)し、その入団発表が東京まで出向いた球団社長、球団運営責任者、GM、さらに代理人まで出席して行われたときのこと。

「世界のファンに向けてメッセージを」と聞かれ、 「新しい場所に行って、ユニホームを来てプレーすることに決まったが、『これからも応援よろしくお願いします』-とは僕は絶対にいわない。『応援してもらえる選手であるために、やらなければならないことを続けていく』」と言ってのけた。

spo1502250002-p1この伏線があってのことだが、2月25日、フロリダ州・ジュピターでのキャンプインに写真のような自家製Tシャツで現れた。マ軍の球団名の由来となったカジキのかぶり物をした本人らしき少年のイラスト入りTシャツには、平仮名で小さく「♪おうえんしてくださいなんて~ いわないよ じぇったい~」の文字が。

背中には「応援よろしく」

背中には「応援よろしく」

ところが、背中には「応援よろしくお願いします」と太めのゴシック体で書かれていた。しゃれのめしているのである。頭のいい選手だと感心した。

2001年にマリナーズ入りしたイチローは、1年目にア・リーグ最優秀選手(MVP)と新人王を同時受賞。04年にシーズン最多安打の大リーグ記録を塗り替える262安打を放ち、10年まで10年連続200安打を達成した。12年7月にヤンキースへ移籍し、13年8月には日米通算4千安打を達成した。大リーグ通算3千安打まであと156本に迫っている。

レフトでは4番手らしいが、これから順次評価を上げて定位置を確保して欲しい。ブログ子は「じぇったい~」応援したい。

サイトのカウンターが「20万」突破

今お読みいただいているのはブログですが、亭主はもうひとつ「八ケ岳の東から」 というホームページを1999年11月から開設しています。

「20万」突破のカウンター

「20万」突破のカウンター

2月22日朝、このサイトのフロントページに設置しているカウンターを見たら「20万」を超えていました。19万台が昨年6月だったので、8カ月で1万ペースということになります。いつもより遅い感じです。

毎回説明していますが、プロバイダーから提供されているアクセスログ解析によると、このところ1日平均3万から4万ページビューで推移しています。これは「お気に入り」などに登録している人が直接、目的ページに入ってくる方が多いということです。こちらだと、20万アクセは1週間で突破する計算になります。

ブログの方もカウンターはつけていないもののかなりのアクセスがあるようです。アクセス数を知りようがないのですが、昨年など韓国批判を書こうものなら6600ものスパンメールが殺到します(昨年の夏2か月で)これも反応のうちかと思ってます。煩わしかったのですが、技術の進歩のお陰で、外国のサーバーからのものは排除できるようになり、現在はほぼ「ゼロ」です。

許しがたい「沖縄サヨク」

バンザイする外間守吉町長(右から2忍目)ら賛成派

バンザイする外間守吉町長(右から2忍目)ら賛成派

日本最西端の与那国島(沖縄県与那国町)への陸上自衛隊「沿岸監視隊」配備の賛否を問う住民投票が22日行われ、即日開票の結果、賛成が632票で反対の445票を上回った。当初「僅差」という読みもあったなかでは「大差」の勝利で、陸自を誘致した外間守吉(ほかま・しゅきち)町長らも胸をなでおろし、「万歳」する姿には喜びがあふれていた。

しかし、ここに至るまでの「沖縄サヨク」の傍若無人の振る舞いには怒りとともに、なんとか鉄槌を下す方法がないものかと憤激すら感じる。政府は翁長雄志沖縄県知事には会わないようだが、こればかりでなく、仲井眞弘多・前知事時代に政府が上積みした3000億円(内1575億円は県が自由に使える一括交付金)の沖縄復興予算の支給を差し止めるくらいのことをしても良い。

沖縄タイムス、琉球新報を筆頭とする沖縄メディアと社民党、共産党などは有権者わずか1284人のこの島に乗り込みめちゃくちゃな「左巻き」洗脳を行った。

ブログ子は与那国島を「アサギマダラが飛来する島」として知っている。自分のサイトで「驚異の飛翔2200キロ アサギマダラの神秘」を書いているので、かつて島にある「日本最西端の地」という碑の写真がほしいと探したが200ピクセル程の小さい写真しかなくて苦労した。それほどのんびりした離れ小島に、「沖縄サヨク」が大挙して押し寄せた。

反対派が持ち込んだスローガン

反対派が持ち込んだスローガン

右の写真は「自衛隊基地が出来たら米軍もやってくる」という彼らがあちこちに貼りだした横断幕だが、この島にはこんな大きな文字が印刷できるプリンターなどない。沖縄本島でつくって持ち込んだのだろう。こればかりでない、町議会(といっても6人だが)の半分を抱き込んで、選挙権のない中学生41人や永住外国人5人にも住民投票の資格が与えられた。

国政選挙では未成年である中学生はもちろんのこと、成人でも日本籍を持たなければ投票に参加できない。「外国人は国籍を有する国への国防と忠誠の義務を負っており、いわば外国の潜在的兵士だ。日本の防衛にかかわる陸自配備の住民投票に参加させることは大きな矛盾をはらんでいる」(八木秀次・麗澤大学教授)。

自治体が政府の専権事項である安全保障問題で住民投票を行い、外国人にも投票権を与えたことは「憲法違反」と指摘される。住民投票の正当性そのものが問われる問題なのにやみくもに反対票を取り込むことに腐心した。反対派のビラでは、部隊に配備される監視レーダーによる健康被害について、レーダーの電磁波が「私たちをむしばむ」と不安をあおり、「私たちの体は、私たち自身が守らなければなりません」とまでウソを並べ立てていた。実に醜い。

もともとこの沿岸監視隊配備は中国の脅威をにらんだ措置である。太平洋進出を目論んで着々と第二列島線確保を狙っている。100キロ先は台湾ですぐその向こうが中国というこの島の戦略的意味からみて、いざというときには、手近な島伝いに侵略してくることを考えれば自衛隊の配備は遅すぎたくらいである。尖閣でやっと目覚めての措置である。

町の人口減と高齢化が進む中、「160人の陸自隊員と家族を迎えるしか活性化の方策はない」(自営業者)という賛成派の声もあったがそんな目先の問題ではないのだが、ともかく、町民は合理的な判断を示した。

「(前略)若キ婦人ハ卒先軍ニ身ヲ捧ゲ看護婦烹炊婦ハ元ヨリ砲弾運ビ挺身切込隊スラ申出ルモノアリ。(略)糧食六月一杯ヲ支フルノミナリト謂フ。沖縄県民斯ク戦ヘリ。県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ」

沖縄戦海軍司令官、太田実少将(自決後中将)が海軍次官宛に発信した電文は以前このブログでも紹介したが、今も読むたびにこみあげてくるものがある。1972年から2011年の間に沖縄振 興費用として日本政府が投じた金額は累計約10兆円にも及ぶが、日本人の誰ひとりとして異を唱えた者はいない。

ブログ子も当然だと思う。でも日本の置かれている現状を見ず、愚かにも「平和」をお経のように唱えるだけで、自らの責務を考えない「沖縄サヨク」をみると、こんな輩に血税を差し出すのが馬鹿らしくなる。もちろんまともな「しまんちゅ」(沖縄人)がたくさんいることは承知のうえである。

アホらし 民主党の国会質問

仕事柄テレビの国会中継はよく見る方なのだが、昨今は野党、特に民主党の質問には馬鹿じゃないかというのが多くてスイッチを切ることが多い。IS対策、経済、どれをとっても今のところ隙がない安倍首相を責めるに事欠いて、重箱の隅をほじくるようなものになるのだろうが、野党の存在価値を問いたくなる。

レベルの低い質問ばかりで安部首相もお気の毒

レベルの低い質問ばかりで安部首相もお気の毒

トップに立った岡田克也民主党代表は19日の質問の冒頭、所得格差を示す「ジニ係数」などを示しつつ、「格差が拡大している可能性が非常に高いとの事実認識を、きちんと受け入れていただきたい」と首相に迫った。「格差」を現政権の攻めどころとみて持ちだした数字だが、首相からは「(事実認識のためには)統計がどういうものか、しっかり把握する必要がある」とあっさりかわされた。

それ以上は踏み込まず今度は昨年末の総選挙の時点で後藤健二さんが拘束された可能性を把握したのに、首相と菅官房長官は衆院選の遊説で、首相官邸を空けていたことを取り上げて「官邸にいれば、もっと早く対応できた」と追及した。無理筋の質問というべきで、これも菅氏に「世耕弘成官房副長官が職務を代行し、問題はなかった」と言われ、そのうえで「(後藤さんの)夫人に『拘束されている』とメールが入ったが、本当かどうか分かっていなかった。拘束されたと心証を持ったのが12月19日だ」と説明した。

なおも岡田代表は「選挙で官邸を空けていた感覚が分からない」と食い下がったが、首相は「危機管理がちゃんとできているかどうか、民主党はそんなことが言えるのか」とやり返したうえで、「法的にしっかりと対応できていた」と強調されるや、鳩山、管というお粗末首相を輩出した手前かそれ以上は言えず、党内からも「首相を追い込めなかった」と不満の声が上がったほど。

20日の衆院予算委員会でトップバッターの前原誠司元外相は冒頭から「極めて品位に欠ける。答弁席からやじを飛ばすのは言語道断だ。厳しく反省してもらいたい」と首相に迫った。これは前日の予算委で首相が飛ばしたやじだった。首相は民主党議員が西川公也農林水産相の献金問題を追及する際、閣僚席から「日教組はどうするの」と指摘したことを指す。閣僚席からのヤジは確かに異例で褒められたことではないので首相は「今後は静かな討論を心がけたい」と釈明。その上で、日教組と密接な団体から民主党議員が献金を受け取っていた事例を挙げ、西川氏の献金と類似しているとして「それをどう考えるのかと指摘した」と伏線を説明した。

これにどういうわけか前原氏は「全く反省していない」と激高。 「開き直って抗弁だ。反省すべきだよ。素直ではないし、器量が小さい」とたたみかけた。「偉そう」とのやじには「何が『偉そう』だ!」と語気を強める始末。 前原氏は首相を「あなた」と呼ぶ場面も。大島理森委員長が「お互いに注意していこうではないか」と引き取っても、前原氏はなお「こんなくだらんことで5分も時間を使うのは情けない…」と吐き捨てた。

ブログ子などは、それはこっちのセリフだといいたい。先の民主党の代表選には出馬せず、勝ち馬に乗って発言権を確保する策をとった前原氏こそ「器量が小さい」と思う。まあ「言うだけ番長」の名をとった人だけのことはある。

同じ20日だが辻元清美政調会長代理の質問にはあきれた。「ソーリ、ソーリ」の昔からこれと福島瑞穂が出てくるとスイッチを切ることにしている。いつの間にか「政調会長代理」に収まっていたようだが、要するに社会党時代これに阿部知子を加えた「女の闘い」がえげつなかったのに加え、テレビを意識した質問が鼻持ちならないのだ

この日も昨年12月19日以降の首相の行動を記したパネルを用意した。ゴルフ、コンサート、ホテル宿泊、フィットネスクラブ、映画鑑賞、別荘宿泊…。日本人殺害脅迫事件をめぐり、後藤健二さんが何者かに拘束されたことを政府が把握した19日以降の首相の対応を批判するための道具だった。

「官邸をあげて対応すべきだった。映画やコンサートは慎み、ゴルフにも行かない方がよい」と“忠告”すると、さすがに首相もムカッときたようで「人質事件は何年も続く場合もある。その間、首相は他のことに手が付けられないのか」と反論した。

辻元センセイなおも、細部まで首相中心に対応すべきだったとの見解を披露すると、首相は「私は大きな方針の判断をする。日々の対応に口を出してはいけない。かつてそんなことがあったかもしれないが、絶対やってはいけない」と述べた。東京電力福島第1原発事故の発生直後に現地や東電本社に怒鳴り込んだ菅直人首相(当時)への嫌みも交えた。

それでもひるむ様子もなく、国内でテロの危険性が高まっていると盛んに主張。「公邸に泊まった方がよい」とも提案した。すると首相は最後に語気を強めて、こう言い捨てた。「一生懸命おとしめようとの努力は認める。だが、日本が危険な国であるかのようなことを言うのはとんでもない。安全な国であることを確保することが私の責任だ。公邸に泊まったら立派な首相なのか」

同じ20日、衆院予算委員会に呼び出したNHKの籾井勝人会長を20分の持ち時間をすべて使って糾弾した民主党の階猛氏もアホらし質問に終始した。

18日の会議でのやり取りを振り返りつつ、「籾井氏が『くだらん』と捨てぜりふを吐いたと聞いた。大変ショックだった。私も、やや冷静さを欠き、失礼な物言いがあったことはおわびするが、あの場での自身の言動は問題がなかったと思うか」と反省を求めた。ちなみに、「『くだらん』と捨てぜりふを吐いた」という発言に対して会場から「その通りだろ」と階氏を批判するヤジが飛んだほど。

籾井氏が自席から答弁席までゆっくり歩いていると腹を立て、大島理森予算委員長に対し「早く歩かせてください」と注文をつけた。たしかに、籾井氏の歩みは国会の「牛歩戦術」のようにも見え、民主党議員から「時間稼ぎだ」とのヤジ。

階氏の矛先は安倍首相にも。首相の答弁を改めて要求。首相はこう答弁した。「放送機関のトップが行った個別の発言について政府としてコメントすべきではないという立場だ」。コメントすれば介入したとなるから当たり前の話なのだが、階氏は「ぜひNHK会長、自分の進退を考えていただくようお願いする」として質疑を終えた。

NHKには性奴隷ものばかり8本も制作した女性ディレクターがいる。定年後もその種の資料館を運営している。誰も注意せず歪んだ番組を作らせたNHK上層部こそ糾弾されるべきである。民主党が質問すべきは、誰がこんな化け物を野放しにしていたかである。ブログ子など久しぶりにまっとうなNHK会長が来たと思っている。ピントの外れた質問はするな。

対決! 犬 Vs 赤ちゃん

ろくでもないニュースばかりだからもっとましなものを、と思って紹介するのが次の動画。赤ちゃんと犬が出会った時どうなるか。危ないと思う人がいるかもしれないが、実は犬がいかにすばらしい生き物かがわかる瞬間でもある。我が家にもゴールデンリトリーバーの「エディー」やフラットコーテッドレトリーバーの「アナスタシア」がいたのでわかるのだが、よちよち歩きの孫娘たちと適当な距離を保ちつつ、大事な生き物である赤ん坊をどう扱うか実によくわきまえている

訳の分からない相手に顔をひねられたりつねられたりしてもじっと我慢している姿は敬服に値する。そんな赤ん坊と犬たちとの「対決」の瞬間を集めた次の動画が楽しい。
Cute Dog & Baby compilation
(上のタイトルクリック、右向き三角クリックで再生)
dog&baby

三権もメディアも歪んだ醜い韓国

加藤達也・産経新聞前ソウル支局長

加藤達也・産経新聞前ソウル支局長

韓国の司法は中国と同じで権力の下僕(しもべ)と言うのは周知のことで、期待はしなかったが、判断理由というのを聞いて、あきれた。

韓国の朴槿恵大統領に関するコラムをめぐり、名誉毀損で在宅起訴された産経新聞の加藤達也前ソウル支局長が出国禁止措置の執行停止を求めた仮処分申し立ては、ソウル行政裁判所で棄却された。前支局長の帰国は認められず昨年8月に始まる出国禁止措置はすでに半年の長きに渡っている。

李裁判長は棄却理由として、(1)加藤前支局長は韓国に4年以上生活し、多少、在留期間が延びても耐えられないほどとは言えない(2)加藤前支局長の家族は韓国入国を禁止されていない-などとした。裁判所なら出国禁止措置そのものの是非を論じるべきだろうに、そこは逃げて、本人は4年赴任したからあと少々延びたとこで耐えられる、会いたいなら家族が韓国に来れば良いというのである。権力と世論(メディア)におもねった司法後進国ならでは屁理屈である。

そもそも前支局長のコラムは旅客船「セウォル号」沈没事故当日の朴大統領の行動について、韓国紙、朝鮮日報の報道を引用する形で「噂」に言及し、「真偽不明」と断った上で風評の背景について論じたものだ。当の朝鮮日報はそのままに、伝聞と断って引用した記者を名誉毀損だとする起訴自体が筋も通らない不当なもので、当初は冗談だろうと日本では受け取られていたほどで、日本の司法界でいう「無理筋」である。何が何でも反日で行こうとする韓国の愚かな裁判なのである。

ブログ子は加藤達也前ソウル支局長をよく知っている。OBとなったあとも夕刊フジ報道部にいた加藤記者を誘って神田で何度か飲んだが、取材力もありきちんとした原稿が書けるエースだった。韓国に「囚われの身」になってからは家族の名前が並んだ賀状も届かず、報道で知るだけになったが、毅然とした態度に終始しているのをみてもわかるとおり、醜悪な国に置いておくのはもったいない男である。。

慰安婦問題で「まったくその通りだ」はないだろう

慰安婦問題で「まったくその通りだ」はないだろうに

折も折、その韓国に揉み手をして訪れた政治家がいる。1400人を引き連れて朴槿恵大統領にも面会した自民党の二階俊博総務会長である。13日、朴氏は「今年は(日本の戦後)70年の年で歴史問題が話題になろうが韓日双方が慎重に対処していくことが大事。慰安婦問題では(元慰安婦の女性たちが)生きているうちに問題を解決したい」と、日本側に速やかな対応を求めたのに対し、二階氏は「まったくその通りだ」と述べ、認識が一致したことを明らかにした。この日裁判所の判断が出た、加藤達也前支局長の問題では二階氏が、安倍首相の「日本国民は皆心配している。自由に日本に渡航し家族と会えるようになることを望む」との意向を伝えたが、朴氏は「問題は司法の場に移っており、司法の判断に委ねるしかない」と答えたという。

あきれたものである。慰安婦問題では先に朝日新聞が16本もの過去の記事をすべて誤報と認め取り消した。せめて歴史認識を改めるべきは韓国側であることをいったらどうか。「司法の判断に委ねるしかない」そうだが、韓国では司法は大統領がどうとでもできるようだから、早くでたらめな裁判を止めさせろ、ぐらいは言うべきだった。

長く永田町を観察していて、安部首相になってよかったと思うことの一つが古い自民党の体質にどっぷり使った旧世代、例えば加藤紘一、野中広務、山崎拓などが表舞台から消えたことだ。しかしまだ跋扈しているのが古賀誠、二階俊博の二人だ。 二階氏は2012年12月、衆院議長就任が決まった伊吹文明氏から33人の派閥を引き継いだ。以来、「面倒見がいい」との評判で無所属議員も特別会員として派閥に加えたりして党内第四派閥の麻生派(37人)に迫る勢いを見せている。

自民党は安部首相の音頭で派閥解消を目指しているのだが、どこ吹く風で、今度は韓国についでやはり1000人規模で来月あたりに中国行きを計画している。日本の古い政治家の中には、何百人もの「お付き」を従えて外国を訪問し、その地の権力者と面会することを無上の喜びとする人たちがいる。卑近な例では民主党の小沢一郎幹事長で、140人以上の国会議員を含む600人余を引き連れて、北京を訪ねた。

2009年12月10日、出迎えた胡錦濤国家主席は、国会議員一人一人と握手するサービスぶりをみせた。議員たちは、喜々として握手するため列をなし中国側の「朝貢」外交の図に乗った。議員たちは握手の写真をポスターに選挙を戦ったもののほとんど落選して小沢一郎以下4人。あと一人で政党助成金もらえるというので「生活の党と山本太郎となかまたち」という屈辱的な党名になっているのはご承知の通り。

小沢一郎の「一の子分」だった二階氏だから、そっくり同じ図式を描くのだろうが、みっともないったらありゃしない。次の総選挙が待ち遠しい。

旅券返納命令を受けたフリーカメラマンの愚かな思考

シリアへの渡航を計画していた新潟市のフリーカメラマン、杉本祐一さん(58)に対し外務省が旅券の返納命令を出しパスポートを没収した。邦人の生命保護を理由にした返納命令は初めて。何事も前例主義の外務省にしては踏み込んだ措置で、官邸の主導があったのかもしれない。

「イスラム国」に殺害されたフリージャーナリストの後藤健二さんがシリアに渡航する前、外務省は9、10両月、電話と面談で計3回にわたり渡航中止を要請したが、受け入れられなかった経緯がある。自民党の高村正彦副総裁は、後藤健二さんについて「日本政府の3度の警告にも関わらず支配地域に入った。どんなに優しくて使命感が高かったとしても、真の勇気でなく『蛮勇』というべきものだった」と述べ、二階俊博総務会長も、「今後も自由にどこでも渡航できるようにしていいのか」と述べ、危険地域への邦人渡航に何らかの規制が必要との認識を示していたおりだけに全く妥当な返納命令だ。

無題しかるに、当の本人は毎日のようにテレビに出てきては「現地での取材を自粛するのは、それ自体がテロに屈するということ。憲法が保障する渡航の自由や言論、報道・取材の自由が奪われている」と憤ってみせ「最前線に行かねば住民の苦しみや実情はわからない」とも言っていた。

確かに新聞記者(ジャーナリスト)やカメラマンは本能的に最前線に向かう。ブログ子も新人記者の時、洪水でまさに決壊する堤防に立ち間一髪、消防団員に助けられたり、山火事の取材で山に入り、目の前で「火の塊が尾根を超えて飛ぶ」のを目撃、髪の毛がチリチリになったこともあるが、いずれも決定的な写真は撮れなかった。こういう時は一歩引いて回りの状況がわかるようなアングルを求めるものだということを知ったのは後日である。やみくもに前に出るのは素人とも教えられた。

この人、「北海道の小樽生まれでその後、母親の実家がある新潟県に転居、高校卒業後、職に就いたが馴染めず。職場を転々とした。1994年考えるところがあってフリーカメラマンに転身、内戦中のクロアチアに入り、難民キャンプを取材したのをきっかけに以後紛争地域、飢餓地帯を積極的に写真取材」と自身のブログにある。そこの写真を拝見したが、どうにも迫って来るものがない。観光客のスナップのような皮相的なものが並んでいた。

ブログ子は自分の体験から「人間を撮るのはその目を撮れ。現地の様子は一歩引いて撮れ」とご教授したくなった。前回も書いたが大手メディアは自社から犠牲者を出すのを嫌って、こうしたフリージャーナリストに頼る。NHKにも「後藤さんと親交があった」と語るキャスターや解説委員がいるところを見ると右に同じである。

こうしたメディアにとって危険地域に身の危険を顧みず、取材し映像を撮ってくれるフリージャーナリストは貴重な存在である。映像は、最近の価格で5分10分で300 万から500万でテレビ局が買ってくれる。だから飛び込み行為は跡を絶たない。まず在京のテレビキー局が「一切買わない」と決めればたちまちのうちに、こうしたフリージャーナリストはいなくなるはずだ。

 ご本人は「足を踏み入れなければ、そこで暮らす人々の気持ちを理解できない。我々はみんな宇宙船地球号の一員。無知ではいけないはずだ」と危険地帯で取材を続ける意義を訴える。また、「旅券がなければ失業同然」と、命令を不服として、行政不服審査法に基づく異議申し立てや、国に対して処分取り消しを求める訴訟を起こすことを検討しているようである。

その旅券(パスポート)にはこう書いてある。
「日本国民である本旅券の所持人を通路故障なく旅行させかつ、同人に必要な保護扶助を与えられるよう関係の諸官に要請する」

「必要な保護扶助を与えられない」ところに「飛んで火に入る」輩を阻止するのは、国の親心である。

週刊新潮の名大女子学生の実名・写真掲載を支持する

名古屋市の無職、森外茂子さん(77)を殺害した疑いで名古屋大の女子学生(19)が逮捕された事件で、5日発売の「週刊新潮」が女子学生の実名と顔写真を掲載した。記事は、女子学生の経歴や家族について取り上げた特集。週刊新潮編集部は「事件の残虐性と重大性に鑑み、19歳という年齢なども総合的に勘案した上、顔写真と実名を報道しました」とのコメントしている。

ブログ子は未成年というだけで被疑者の一切の実像を自動的に隠す風潮に疑義を呈してきた。例えば自分のサイト「八ケ岳の東から」では「ブン屋の世迷い言」の「感嘆 光市母子殺害事件の本村洋さん」 のくだりではすべてのメデイアで匿名にされてきた加害者の本名を書き、その理由も書き添えた。

あえて本名を出したのは、少年法と人権の名の下に加害者は「少年A」とされて警察、検察、裁判を通じて一貫してカーテンの陰に隠し通すのに、被害者側には名前はもちろん取り調べ内容も知らせないし、知る術もないという現行の法制度に疑問を感じるからだ。現実に少年「福田孝行」は少年法と判例を熟知していた。一審、二審の流れで「無期懲役」を確信したようだ。しかも日本の「無期懲役」は甘く、早ければ10年もしないうちに出獄できることを知っていて、友人に後の世論を決定的にすることになったあの破廉恥な手紙を獄中から出した。「無期はほぼキマリ、7年そこそこに地上にひょっこり芽を出す」「犬がかわいい犬と出合った…そのまま『やっちゃった』…罪でしょうか」・・・

この事件と今回の名大女子学生の事件ではすこし事情が違ってきている。インターネットが当時と比較にならないくらい普及している。週刊新潮が写真と実名を出す前からも ネット上にはすでにこの女子学生に関する個人情報が流布していた。そうした中で週刊新潮が公表に踏み切った。ブログ子は何でもかんでも暴露する風潮には反対だが、今回その内容をみて公表した週刊新潮を支持する。

14230455100001理由は女子学生の高校時代の写真から事件の背景にあるものが少しわかってくるからである。可愛らしい今風の女性の名前だが、高校時代には、この高校ではリーダー部というらしいが一般にいう応援団の唯一の女学生として活動していた。ガクランをきて髪をバッサリ切りどこから見ても男子学生といった格好である。現在もガクランこそ着てないものの同じようなボーイッシュなスタイルで通している。精神医の診断を待たねばならないが素人にはこの女性には性同一障害があったのではないかとも思える。

ここで思い出されるのは同じく「誰か殺してみたかった」と2014年7月25日、同級生の女生徒を殺害した長崎県佐世保市の高1女子生徒殺害事件である。容疑者は継母との会話の中で、猫を殺して楽しいことや殺人願望について語っていた。また小学校の給食への異物混入事件も起こしている。名大生も高校の同級生にタリュウムを呑ませた疑いが浮上している。

佐世保の事件もまたあつい匿名性の陰でわからないことが多すぎる。一方で父親が自殺するなどますます悲劇的な進行をたどっている。少年法は20歳未満の未成年者を、精神的に未成熟な半面、更生の可能性が高いことなどから「少年」と規定。61条では加害少年の氏名や容貌)などを推定させる記事や写真を「新聞紙その他の出版物に掲載してはならない」と定めている(罰則はない)。。もちろん尊重されるべき法律ではあるが、それよりも同じような事件の類似性の中から原因に行き当たるものをさがし出して再犯を止める方が先ではないか。

内閣情報局と自衛隊のテロ特殊部隊が必要だ

最悪の結末となった。前回このブログで人質交換の可能性が出てきたので「一抹の光明が見えてきた」と書いたが虚しくなった。遺族にさえモザイクのかかった画像が渡されることに違和感を覚えてこのブログでは殺害を確信させる映像をあえて掲載してきたが、今度ばかりはあまりのむごたらしさに掲載を見送った。

約10年前のイラク人質事件のときには時の小泉純一郎首相を被害者親族が声高に罵ったものだが今回、人質になった湯川遥菜、後藤健二両氏のご親族も、政府に対して最善の努力をしてほしいと懇請しつつ、政府や国民に対して感謝をし、迷惑をかけていることのお詫びをしていた。母親が日本基督教団田園調布教会の伝手らしいが社民党の福島瑞穂事務所の「仕切り」で無関係な「原発反対」を唐突に叫び安部首相に面会を求めて官邸に押しかけたのには違和感をもったが、こういう結末ではもはやどうでもいい。

長年の平和外交一本槍で世界は善人ばかりということでやって来た日本の外交は今回の事件で転換を迫られたといってよい。親日のトルコとヨルダン政府に「お願いする」ばかりで日本は何一つ独自の対応策を取れなかった。

o0309041313205127065海を越えて戦闘員を派遣できない日本としては情報戦の充実しかない。安部首相は「ISIL(イスラム)に責任を取らせると明言したが具体策となると何もない。例えば今回の事件で何度もナイフを振り回して2億ドルの身代金やヨルダンの女死刑囚との交換をせまった黒覆面の男だ。湯川さんと後藤さん2人の殺害実行犯と見られるばかりか、昨年夏以降、英米人5人が殺害された映像が公開されているが、これらの中では「ジハーディ(聖戦主義者)・ジョン」と呼ばれる黒ずくめの男が、英国なまりの英語で声明を述べている。

この男、英国への移民でイスラム国にわたって凶悪な殺戮を実行しているとみられる。英国や米国の情報機関はすでに身元を割っているとも伝えられるが、日本は未だにナゾの男でとどまっている。安部首相が「責任を取らせる」というなら、まずこの男を特定していずれシリアから出てきた時には地獄の果てまで追い詰める覚悟を公表して欲しい。

ISIL(イスラム国)は日本人2人を相ついで殺害しただけではあきたらず、「(日本の)国民がどこにいようとも虐殺をもたらす」と脅迫している。日本国内にもシンパがいると思わなくてはならない。人質をとって立てこもったりした場合、警視庁の特殊部隊があるがこれに任せるだけでやっていけるだろうか。事件はなにも東京ばかりで起こるとは限らない。他の都市が狙われるだろうし、近隣諸国が舞台になるかもしれない。警視庁や警察庁、海上保安庁などを超えてここは自衛隊にテロ対策の特殊部隊の創立を目指してもらう必要がある。

現在の立てこもり事件を想定した部隊では間に合わない。「イスラム国」や北朝鮮を見ても自動小銃やバズーカ砲を持っているのである。みなカラシニコフを自在に操っている。発光弾で立ち向かえる相手ではなくなっているのだ。

悪いことばかりではない。当初は民主党や社民党、共産党さらには「小沢一郎と山本太郎」の党などにお馬鹿な発言をするのがいたが、今日の国会を見ても全党あげてテロと戦うことを明言している。ならばブログ子のいう、しっかりした情報機関の創設と自衛隊にテロ対策の特殊部隊を創設することに賛成してもらいたいものだ。

手始めは「ジハーディ・ジョン」の割り出しだ。

仔犬と馬のCM 

毎年今頃に開かれるアメリカ最大のスポーツイベント、スーパーボウル(プロアメリカンフットボールリーグ NFL の優勝決定戦)。スポンサーの大手ビール会社『バドワイザー』が毎年制作するCMを見逃さないようにしている。

なにしろゴールデンリトリーバーの仔犬と「クライズデール種」の馬が主人公で、昨年の作品はこのブログでも紹介した( http://h-h-a.org/miyazaki/?p=92) 。世界で数千万人が見たという。今年の作品がこれである。

今年のCMの題名は“Lost Dog”というもので、道に迷った仔犬が「友情の本当の意味を学ぶ」という感動的なストーリー。昨年の「つづき」のような話で、大の仲良しの一人の青年と犬。出かけようとした青年の馬運車に仔犬が紛れ込む。運ばれる途中クルマが一時停車したすきに飛びだした仔犬はそのまま迷子に。青年は「迷い犬」のポスターを貼ってさがすものの行方はわからない。

仔犬の大冒険はつづく。嵐の中を泥だらけになってはしったりオオカミと出会って対峙、あわやという時に応援に駆けつけた馬がずらっと並んで撃退。
あるとき外を見ていた青年は驚きのシーンを目の当たりにする。泥だらけになりつつも馬たちの手助けを得て一目散に青年のもとへ駆け込んでくる仔犬の後ろには大勢の馬群が・・・といったストーリーである。

なんでもない人にはたたのCMだろうが、学生時代、馬術部で酔っ払って馬房で寝込んだら一晩中そばにいた馬のことや、中には亡くなった馬の姿が浮かぶのだ。また、長らく我が家で人生を共にしたゴールデンの「エディー」やフラットの「アナスタシア」の姿を思い出しうるうるしてしまうのだ。

今夕、恒例の馬術部東京OB会の新年会が表参道である。後輩たちのために昨年1年間心血を注いだ「馬術教本」が完成してホームページ上に何百ページに及ぶ馬術・馬学をアップした。大いに寮歌で酒を飲みたいが、先の肺炎騒ぎでどうしたことか酒が呑めなくなった。

肺炎とやけどの最新医療事情

イスラム国(ISIL)に人質になっている邦人1人はヨルダン国王が日本に好意的な交渉にあたってくれている様子で、ブログ子が書いたように「2プラス2」で一括釈放の可能性が出てきた。ひと筋の光明がみえてきたが、油断はできない。今日みた写真ではロシアのスパイだとしてイスラム国は子どもにロシア人2人を射殺させるシーンがYouTubeに投稿された。冷酷無比、世界史に類を見ない異形の過激派だからどう転ぶか最後までわからない。時間もかかるだろう。

書かずにはいられなくて2回ほど寝床から這うようにして出てきてブログを更新したものの、実は正月6日から風邪から重度の肺炎を併発、10日ほど寝込んでいた。これに加えてガタガタ震える親父を見かねて次女が湯たんぽを入れてくれたのだが、ほとんど人事不省で右腕をその上に置いたままにしたのでしっかりやけど(熱傷)、4段階あるうち3番目に深いもので治癒までに6ケ月はかかると皮膚科の女医さんに言われた。

風邪のきっかけはおそまつなもので、孫を八ケ岳にスキーに連れて行ったのだが、座っていたスキー場の食堂の居場所が悪くてゾクッときた。孫を自宅に届けた後寝込んだが、立ち上がることもできず4日目にやっと練馬で開業している親戚の医者の父子を訪ねた。そのとき38度8分ありすぐレントゲンをとったら肺炎の影が出ていた。翌日CTスキャンをとりに別な病院にいった。

sIMG_20150127_000110年以上前になるが最後にCTスキャンを撮ったのは外傷性硬膜下血腫で入院して開頭手術を受けたときだが、この時はモノクロで脳の輪切り状態の写真が何枚もあった。今回までの医学の進歩はすさまじく、なんとカラーで3D画像である。右の写真はモノクロに落としてあるが、右下が肺炎の影である。この画像からではわからないが、スマートホンの操作と同じくマウスをまわすと、下から上から横から自在に傷んだサンゴ礁のような肺血管が浮かび出るのには驚いた。前は撮影に2,30分かかったものだが、今回は数分。CDに落とした撮影画像を持たされて、そのまままた医師の親子のもとへ。「重度の肺炎」だという。

入院を勧められたが、点滴がし易いからだというので、それはかえって家族が心配するので、自宅療養を頼んだ。強力な抗生物質投与のお陰で4日後には影も消えて生還したが、なんと一滴も酒が飲めなくなっていた。ビールすら受け付けない。抗生物質のどれかの副作用らしいが、禁酒同盟の人にその薬を教えてやればいいのにという軽口を叩いて帰ってきた。家族は大喜びで、ずっとこの副作用がつづけばいいのにと言われた。

肺炎が一段落してから皮膚科にかかった。子供のころ湯たんぽでやけどすることはしょっちゅうで両足首は今もつるつるのままだ。そのころは油紙を巻いて空気に触れないように指導されたものだが、今ではガーゼを当ててなるべく空気に触れるようにするという。

やけど(熱傷)はその深さによりI度熱傷・浅達性II度熱傷・深達性II度熱傷・III度熱傷に分けられているそうで、自分の場合かなり深く「深達性II度熱傷」にあたり、6カ月くらいかかりそうだという。表皮の傷ついた部分から黄色いものが浮いてきてこれが回復を邪魔するので、それを溶かす薬を出すのでせっせと厚く塗って根気よく治療するという。これまた昔の療法とはだいぶ違っている。

そんなわけでひょんなことで、肺炎とやけどの最新診断・治療法に接したのだった。こどものころ医師の多くはカルテをドイツ語で書いていた。今は電子カルテになったが全部日本語である。医療先進国はドイツから一時アメリカに移ったこともあるが、いまでは間違いなく日本が世界最先端であることを実感した闘病記だった。

イスラム国、衝撃の第2ステージ

24日夜、湯川遥菜さんの処刑写真を持つ後藤健二氏のメッセージが流された。同時に「金はもう要らない。ヨルダンのサジダ・リシャウィ死刑囚が釈放されれば、後藤氏も解放する」とイスラム国からと見られる音声メッセージも流れた。多くのメディアでは写真にモザイクが掛けられているが、切断された湯川さんの首から下には以前から着せられていたオレンジの衣類が掛けられていて判然としないが、間違いなく殺害されたものと見られる。メッセージは英語で、強制的に言わされているようだが以下の様な内容。
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私はゴトウ・ケンジ・ジョゴだ。あなたがたは私の同房、ユカワ・ハルナがイスラム国の地において殺害された写真を見た。あなたがたは警告と期限を聞いた。われわれを捕捉した人々は、その警告に沿って行動した。アベがハルナを殺害した。あなたは警告を深刻に受け止めず、期限の72時間内に行動しなかった。愛する妻よ(夫人の実名をあげている)。愛している。2人の娘に会いたい。どうか、私にも同じことが起きないようにしてほしい。あきらめるな。あなたは私の家族、友人、同僚たちとともに政府に圧力を加え続けなくてはいけない。彼らの要求は易しく、またフェアになった。彼らはもはや金は要求していない。だから、テロリストに金を渡すことを心配する必要はない。彼らは、ただ獄中にある彼らの姉妹、サジダ・リシャウィの解放を求めているだけだ。それは簡単だ。あなたがたはサジダを釈放すれば私は解放される。日本政府は石を投げれば届く距離にいる。日本政府代表団は皮肉なことに、彼らの姉妹が獄中にあるヨルダンにいる。私は強調したい。私の命を助けることが如何に簡単なことか。これがこの世での最後の時間になるかもしれない。この言葉をあなたが聞く私の最後の言葉にしないでほしい。どうかアベに私を殺させないでほしい。

つまりイスラム国は湯川さんは期限通り殺害したが、ここで2億ドルの身代金要求は取り下げてきた。ヨルダンにいる自爆テロの実行犯の女と交換に作戦を変更したのだ。日本から見ればヨルダンの主権下にあることを曲げさせなければ後藤さんは釈放されないというハードルがさらに上がったことになる。ヨルダンは親日国ではあるがサジダ・リシャウという‏大量殺人犯を日本の為に釈放することなど考えられないことである。

もっとも水面下の交渉で、イスラム国に拘束されているヨルダンのパイロットと後藤さんをセットにして女死刑囚と交換するという手段はかすかだがないわけではない。日本としては藁にも縋りたいところだが、第三国の主権がからむことだけにこちらの都合だけで進められるわけではない。

映像は以下のURLにあるが、後藤さんが写真を掲げてメッセージを‏読み上げているあいだ、画像としては上に掲載した1枚の写真と同じである。

http://www.geenstijl.nl/mt/archieven/2015/01/japanners_onthoofd_door_isis.html

それにしても、こうした無残な人質テロを前に日本の国会議員たちときたら、馬っ鹿じゃなかろかという発言を繰り返している。

維新の党の江田憲司代表は、事件の一報直後に「野放図に自衛隊を出して米軍や他国軍と協力すると、日本人も日常的にテロと直面することになる」と「イスラム国」の広報担当者のような発言をした。みんなの党の渡辺喜美代表から金をもらいながら党を割り、維新の共同代表におさまった裏切り行為を多くの国民は忘れてはいない。おかげで
渡辺氏先の総選挙で落選してただの浪人生活である。

民主党の徳永エリ参院議員は「(首相が)なんと言おうが、集団的自衛権の行使容認、憲法改正、武器輸出三原則の変更。国際社会は日本は変わってしまったと受け止めている」とアホな発言である。岡田克也代表が「政府の足を引っ張るようなことはしない」と言うが、何を考えているのかというお粗末ぶりだ。

同じ民主党の大野元裕参院議員は24日のTBS番組で「人道支援はやるべきだが、やり方、言い方は、悪意で待っている人たちにいい口実を与えた」と語り、具体例として、首相が事件直後に「テロに屈しない」と表明した21日のイスラエルでの記者会見を取り上げ、「イスラエルの国旗がすぐ横にあった」と指摘。その上で「政府が不用意なことをやるときには、われわれはしっかりただしていく」と語った。ただ目立ちたいがための馬鹿らしい発言だ。

毎度お騒がせの山本太郎参院議員は「2億ドルの支援を中止し、人質を救出して下さい」と言ってのけた。政党助成金欲しさに 小沢一郎代表は4人に細って助成金がもらえなくなった生活の党の名前を「生活の党と山本太郎となかまたち」という屈辱的な名前に変えてまで招き入れた結果がこうである。、

官房副長官補まで務めた柳沢協二氏は「(首相)本人が辞めるというのが、大きな可能性としてやってみる価値がある」と発言するに至っては、何をか言わんやである。

共産党の池内沙織衆院議員いたっては、ツイッターに「こんなにも許せないと心の底から思った政権はない」と、安倍晋三首相を批判、さらに「首相が「テロ行為は言語道断であり、許し難い暴挙だ」と述べたことを念頭に「『ゴンゴドウダン』などと、テープレコーダーの様に繰り返し、「安倍政権の存続こそ、言語道断。本当に悲しく、やりきれない夜。眠れない」と続けた。

その後、投稿は池内氏のアカウント上では閲覧できなくなった。池内氏が削除したとみられるが、ツイッター上では削除理由を明らかにしていない。

イスラム国による「国難」といってよい事態だが、同時にろくでもない人物をあぶり出すことにもなっている。政府はこうした雑音にとらわれず、毅然と交渉にあたることだ。その結果が悪かっても仕方がない。人質2人は自分で自己責任を明言してあの国に入っているのだから。

「軍事オタク」と「フリージャーナリスト」に2億ドルは払えない

イスラム過激派組織「イスラム国」が、20日インターネット上で公開したビデオ映像で、人質にとった日本人男性2人について、日本政府に計2億ドル(約236億円)の身代金を要求し、72時間以内に支払わなければ2人を殺害すると警告した。2人は、昨年8月にシリアでイスラム国に拘束された湯川遥菜(42)(千葉市花見川区)と、ジャーナリストの後藤健二さん(47)(仙台市出身)とみられる。
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日本の安全保障上衝撃的な事件だが、ブログ子は瞬間、安倍政権下でまだよかった。これがルーピー・鳩山由紀夫やイラ管・管直人の民主党政権下だったらと思うとぞっとした。この種の事件の対応は日本はもともと下手である。戦後の平和と安寧にあぐらをかいていたためで、修羅場は回避するのが常だった。

代表的なのは1977年のダッカ日航機ハイジャック事件で、時の首相、福田赳夫は「人命は地球より重い」として犯人側の人質解放の条件を飲み、身代金600万ドル(当時のレートで16億円)の支払いおよび、超法規的措置として6人の刑事被告人や囚人の引き渡しを行った。その時釈放された城崎勉容疑者がアメリカでの服役を終えて今月日本側に引き渡される。実に38年後に及んでもなお悪影響を残したのだ。

今回安倍首相は滞在先のイスラエルで「テロには断じて屈しない」と語り、弱腰の交渉はしないことを断言している。とはいっても、裏交渉はつきもので、英米はビタ一文払わないがヨーロッパ諸国は公表しないもののいくらか払って釈放されたケースもある。どちらを取ったとしても日本政府を責めることはできないが、ここは正念場であることは変わらない。

後藤健二さん(映像左側の男性)の妻の携帯電話に昨年12月、身代金を要求するメールがあったことが分かった。このとき殺害警告はなく要求額は10億円とみられる。つまり10億円の要求だったものが、安倍首相の中東訪問で2億ドルの後方支援表明にタイミングを合わせて2億ドルに一気に引き上げたとみられる。だとすると金で解決の方策もありうることになる。

それにしても今回の「被害者」には少々、首をかしげる点が多い。湯川遥菜(はるな)さんは「民間軍事会社」と称する「ピーエムシー(PMC)」の最高経営責任者。会社のホームページによると、業務内容は「国際民間軍事業、国外警護、紛争地域等での護衛」などとされている。家族によると、千葉県内の高校卒業後、実家を出た。その後結婚したが妻を亡くし、一人暮らしをしていたという。

ビデオを見ると「今回派私の戦闘場面もたくさん撮影したい」と述べている。手には自動小銃カラシニコフを持っていて手慣れた感じで扱っている。日本にはこんな訓練場所などないから海外で習熟したのだろう。立ち上げた会社の業務内容と言い、どうも「軍事オタク」のようである。「今回の旅行が一番危険かもしれない」とも語っているから、わかっていてシリアに入った。まだ早いが、自己責任を問われる行為である。

ブログ子は「ある軍事オタク」を知っている。高卒後アメリカに渡り海兵隊に入隊いくつかの戦場を渉り歩いて中尉にまで昇進して日本の「プレイボーイ」誌などにもてはやされていた人物である。日本のマニアに頼まれたようだが小銃を部品で輸入しようとしたのを罪に問われて消息を絶った。湯川さんの履歴をテレビの音声で聞いていて、この人とそっくりなのでもしや、と思ったのだが、知っている家内によると、「今はシンガポールにいる」という。

ジャーナリストの後藤健二さんは拘束された湯川さんと知り合いで、助けに行くと行ってやはりシリア入りしている。ブログにルポを書いていてその内容をみたが「私の後ろに見えるのがイスラム国の戦車です」というものだった。そんなもの撮影するに大いなる危険を犯していったい何になるのだろうか疑問に思った。イスラム国の戦車など米国の無人機が撮ったものをAPで見たって同じだろうに。レポートの内容をみると、とても命を張るような内容ではないのが気にかかる。

以前書いたことだが、こうしたフリージャーナリストが増えたのには日本の新聞、テレビのメディア側の腰が引けていることから始まっている。ジャーナリスト(新聞記者)は本能として紛争の最前線に飛び込む。ところが自社からは犠牲者を出したくない。そこで自社の記者には早々と退避勧告を出し、あとはフリーと称する人から金を払って映像なり記事を買う。ベトナム戦争では安全な米国側の後方でアメリカ式懇切丁寧なブリーフィングを受けて記事を書いていたものだが、カンボジアはじめ各地で犠牲者を出すようになった。シリア、イラクなど行くこと自体が死を覚悟せねばならなくなった。2,012年8月21日には独立系通信社のジャーナリスト山本美香さん(45)がシリアのアレッポで銃撃されて死亡するなど危険度は高まるばかりである。

病気のため、しばらく更新できません

みっともない話ですが、孫3人とその両親を連れて八ケ岳にスキーに行き帰京した1月6日よるから悪寒と震え高熱で床に伏しました。
9日やっと診断とCTスキャンとうけ重度の肺炎で安静を命じられました。はやりのインフルエンザではなく風邪が惹起した肺炎でした。

入院を勧められましたがいろいろやることがあり自宅療法につとめます。正月早々の不手際で申し訳ありません。

明けましておめでとうございます

20141231-2015

ほとんど知らない名前ばかりながら恒例で「紅白歌合戦」を見て、元日は遅ればせながら家族3人で屠蘇を祝いました。今年は政局というほどのこともなく、安倍長期政権へ動くと思います。

矛盾だらけの中国とどうみてもまともではない韓国に振り回されない政権の誕生を願うばかりです。鳩山由紀夫、管直人という悪夢のような民主党政権を思うとこの政権しかまともに機能しないでしょう。ブログ子は戦後最低の首相は「これ」(小指)で退陣した宇野宗佑だと思っていたのですが、たちまちのうちに民主党が2人を出してきました。絶望の3年間からすると長期安定政権こそ、最低限の「国益」というべきでしょう。

まだ永田町と新聞社・政治部には人脈があるので今年もこつこつを政治観察を続けていきます。吉田松陰がことしのNHKドラマ「花燃ゆ」のテーマですが、奇しくも松蔭神社は歩いていけるところにあります。「遠くを見つめる人材」「国益を考える人材」が今ほど必要な時代はありません。

といったところで、あすから八ケ岳にスキーに行く孫3人とその親を乗せて運転手を務めてきます。

アサヒに捧げるバラード

新聞、テレビ、年末恒例の「十大ニュース」。以前に比べれば下火ではあるが大なり小なり各紙やっている。ブログ子も目を通しているが異論がある。誰がなんと言おうと今年の十大(重大)ニュースのトップは朝日新聞が32年後にやっと認めた「従軍慰安婦のウソ」である。

ついでに、なのかどうか、同時に福島原発撤退をめぐる「吉田調書」報道の誤りを認め、記事を取り消した。慰安婦問題で自社を批判する週刊誌の広告掲載を拒否したり、一部を黒塗りにして掲載したり、誤報なら謝罪すべきだと書いて朝日の姿勢を批判したジャーナリスト、池上彰氏の連載原稿の掲載をいったん見合わせたり・・・てんこ盛りのニュースと一緒くたになっていて埋没しているきらいがあるが、政治、経済、外交に悪影響、特に中韓の反日の基本になったことや、今なお害毒を流し続けている点で2014年いや戦後最大の過ちと言ってよい。

ところが朝日がこうした企画自体を取りやめたのはわかるとして、その他重大ニュース風の企画をした各紙は「どこかに入っている」程度の扱いだ。「木鐸」を放棄したか忘却したかのメディアはいまこそ、自戒を込めて大きく報道すべき時なのにこの体たらくはどうしたことか。

そんなおり、あるメールマガジンで「アサヒに捧げるバラード」というのをみた。作者の「平井修一」氏がどういう方かは存じ上げないが、朝日批判では同軸にある方とお見受けする。そうだそうだと思ったので以下の一文を再録する。もちろんパロディー元の歌詞は海援隊の武田鉄矢が歌う「母に捧げるバラード」である

コラ!アサヒ、何ばあんたしようとかいな、アサヒ。はようアサヒ、地獄
へ行ってこんね、アサヒ。地獄へ行ってアサヒ、死刑になってこんね、ア
サヒ。毎日アサヒ、テレーとしてから。

近所の人からアサヒ、いつも、何て言われおっか、わかっとってね。築地
のバカ新聞、嘘つき新聞って、アサヒ噂されおっとよ。どうしてまたこげ
ん頭の悪か新聞のできたとかいな、ほんなことおまえは。

あーも、アメ公があんた、あの日原爆で脅して憲法を押し付けてこんかっ
たらお前のごたあバカ新聞はできとらんかったとに。

待て!待て、おまえ。また嘘ばつきよろうが、ほんなことこの子は。国民
が、この日本ば経営するためにあんた、どれだけ苦労しよるとかわからん
とか、ほんなこと。血と汗と泪にまみれた日本の150年がわからんか、こ
のアホ新聞!ほんなことも、腹立つ、ほんなこと。

いってこい、どこへでもいってきなさい。日本人、お前のごたあ新聞がお
らんごとなっても、何もさびしうなか。が、いうとくがなあ、なまじ「角
度」を右寄りにして誤魔化そうなんて絶対思たらつまらんど。

死ぬ気で「重く受け止め」てみろ、アサヒ。きちんと取材し、裏をとっ
て、検証しぬいて、もう中韓北に媚びたいとか、日本を虚報で貶めたいと
か思うたら、一度でも思うたら、はよ死ね。それが記者ぞ。それが新聞ぞ。

おまえも故郷を捨てて北京へ出てゆく限りは、帰ってくるときは習近平の
首をとって帰って来い。行ってこい、行ってこい。

♪今も聞こえるあの日本の声 ぼくに新聞道を教えてくれたやさしい日本人

 ◇ ◇ ◇

朝日以外の皆様、良いお年を  

刺青は極道がすること

「おっぱいダンス」というのが人気で動画に1000万超のアクセスがあったという。土曜日どこの局か覚えていないが、この「演奏者」であるサラ・X嬢とやらを日本に招いてぴくぴく曲に合わせて胸を動かすところをやっていた。こんな女性がいるのだと驚いたが、ブログ子はその「特技」よりも彼女の胸元から両腕にかけていっぱいに彫られた刺青(いれずみ)の方に気をとられた。

「タトウ」と英語に呼び変えてなにかファッションのように扱っている週刊誌やテレビ局があるが、日本では昔から刺青などは極道のすることと相場が決まっている。「身体髪膚(はっぷ)これを父母に受くあえて毀傷せざるは孝の始めなり」という文化なのだ。テレビに出てきた女性もどこの国かは知らないが、刺青の入れ具合や身体のこなしからみてアダルト界のご出身と見受けたが、テレビ局がいくら能なしでもわざわざ日本に招くほどのことではない。

おりしも12月17日、大阪市が行った入れ墨の調査を拒否して戒告処分などとされた職員が、違法として取り消しなどを求めた訴訟の判決が大阪地裁であった。中垣内健治裁判長は、入れ墨調査について「差別を生む恐れのある 個人情報の収集を禁じた市条例に違反する」として処分を取り消し、110万円の支払いを市に命じた。

ことの発端は橋下徹・大阪市長が「職員が入れ墨をしているという報告が結構ある。採用後に入れ墨をした職員もいる。普通そんな職場はない。税金で飯を食う立場になっているのに狂っている。市民から信頼されない組織になる」として、教職員を除く全職員約3万3500人を対象に5月に入れ墨調査を始めた。その結果、114人が入れ墨があると答え、99人は人目に触れる部分に入れ墨があった。114人の大半は清掃作業やごみ収集を担当する現業職だった。所属は環境局の75人が最多で、うち半数は採用後に入れ墨をしたという。また、市教委も教職員約1万7000人に自己申告を求めた。10人が入れ墨があると申し出て、そのうち2人は人目に触れる可能性があったという。

法律をこね繰りまわす人たちにとってはこういう判決になるのだろうが、ブログ子のような市民にとっては橋下市長の方がまっとうだと思う。中でも教育関係者に刺青モンがいるという方が異常ではないのか。

話は変わるがブログ子は銭湯が好きである。学生時代小樽のはずれの漁港でヨットに乗っていた時、潮まみれの身体を祝津の銭湯に浸した時のゆったり感がいくつになっても忘れられない。今東京にいるが世田谷ではつぎつぎと銭湯が廃業に追い込まれていて近所の2軒がなくなった。先日の冬至のときにゆず湯があるのを知っているので行きたかったが、刺青モンと一緒になるのが嫌でやめた。

番台の横には「いれずみお断り」と書いてあるのだが、どこの湯に行っても経営難で見ぬふりをしているのだろうが大抵、刺青男が長居している。彫ったはいいが倶利伽羅紋々の輪郭だけで中断したようなみすぼらしいのや、肌黒い体質のため青色が沈んでしまっていて単に薄汚れたとしか見えないのもいる。中高年の「昔極道」風なのは肌がしわしわになって見る影もない姿を晒しているのはみるからにうら寂しい。近頃は極道も不景気だから風呂付きのアパートに入れない生活事情もあろうが、必ず一人や二人はいるようになった。

反省したのか足抜けしたのか、消そうとして焼いたのに出会うこともある。もっと早く気付いていたら大金かけて傷跡をさらすこともなかったろうに。そうした人生の黄昏を見るのがブログ子の銭湯離れの原因でもある。要するに「タトウ」だろうがなんだろうが刺青は極道のすることである。どうしてもという志願者には、しわくちゃ年代になって銭湯で老いさらばえた刺青姿を晒すことを考えてから行動することをすすめる。

醜悪な中国人、醜悪な日本人

愛犬に学食の食事を与える中国人女子学生

愛犬に学食の食事を与える中国人女子学生

写真はネットにアップされたものだが中国・江西省新余市の新余学院の学生食堂で自分の愛犬に学食の食事を与えている女子学生の姿である。食堂のテーブルの上にペットの犬を乗せ、食堂の食器から直接犬に食べさせている当然ネットでも反響があり非難されているのだが、もっぱら食堂の食器で犬が食べていることを非難している。つまり、食器はみんなが使うのに犬に使わせるとはどんな病気があるかもしれず、汚いと言っているのだ。

いかにも現代の中国人らしい反応だが、日本ならこの女子大生の驕慢さを叩くところだ。一国二制度というまやかしのご都合主義で内陸部では一日三食もままならぬ国民がいるというのに、共産党幹部の子女かどうかわからぬが大学まで己の愛犬を連れてきて、あろうことか他の学生が横で食べている食事を犬に与える。その腐った根性を誰も咎めない社会の一端が一枚の写真が如実に示している。

ブログ子はもう10数年前になるが中国を訪れた。北京の中心街の朝、道路を横断しようにも怒涛の如く押し寄せる自転車の波を横切れず、しばし呆然と眺めていたが、半数以上は人民服で私服の人もみな質素だった。大連の屋台ではエビを食べ散らかす大人の下で山になったエビ殻をあさる子どもの姿にカメラを向けるのもはばかられた、それなのに今ではこの女子学生に見られるように、革のミニスカートにダウンジャケット姿である。観光に日本に来る中国人も銀座では日本の女性と見分けがつかないまでになった。

日本も急成長を遂げた時代があってブランド物に走るものや、海外で高価な買い物をする者が現れたが、この中国人女子学生のように驕慢な姿はなかった。たまさか金回りが良くなったと言っても「みっともない」こととはどういうことか上から下までわかっていたからだと思う。

この日曜日、JR東日本が東京駅開業100周年を記念し、限定販売したIC乗車券Suica(スイカ)をめぐり、東京駅丸の内南口の窓口に購入希望者が殺到したため危険防止で販売を中止した。ニュースを見ていた家人は「駅員にペコペコさせないでJRはさっさと、必要なだけいくらでも増刷するといえばおさまるのに」と言っていた。その通りになったようだがこの判断をトップは即座に現場ですべきだった。そうなら1枚何十万円というネットオークションの愚も防げた。同じ日に「東京・荒川マラソン」が河川敷の使用許可を取っていなかったため急遽中止になり、江戸川区の運動公園では主催者を吊るしあげている映像を見た。

「禁止されていた徹夜組が購入でき、始発でやってきて寒い中きちんと待っていた人が買えないなんて納得できない」「駅長を出せ」「JRはでたらめ。『客が混乱したから販売を中止した』とまるで自分たちのせいではない感じで許せない」と東京駅の群衆がいえば、河川敷では「金はどうやって返すんだ。ここまで来た交通費を出せ」とやっていた。

まるで中国や韓国と同じである。いっちゃ悪いがたかが「遊び」である。目の前の駅員や担当者を詰問してどうなるものでもなかろう。被害者面して居丈高になる権利など中韓ならいざしらず、日本ではハナからない文化である。醜い行動は昔から戒められていたものである。中韓からの観光客が素直に日本で驚くことがネットで流れている。「みな整然と列をつくって乱すものがいない」「財布を落としてもほとんどはその日のうちに交番に届く」「こちらの国籍に関係なくみな親切だった」etc。

何度繰り返す「バター不足」の愚

年の瀬にバターの品薄が深刻だ。稼ぎどきなのにケーキが作れない、パン屋でクロワッサンがつくれない、スーパーの店頭からバターが姿を消した、と大騒ぎだ。家人は近在を走り回って幾つか手に入れたと安堵している。

農水省はニュージーランドなどから緊急輸入をした上、メーカーに3割増産を通達したのでクリスマスまでには出まわると広報しているが、一昨年は供給過剰で牛乳を牧場で捨てている写真を見たばかりである。どうしてこんな愚策を繰り返すのか。

バター不足の原因は酪農経営の危機

バター不足の原因は酪農経営の危機

当座は収まるだろうが、バター不足の背景には深刻な問題が隠されている。直接の原因は、国内で酪農家が激減していて、したがって乳牛が減り続け、生乳の生産量が落ち込んでいるためだ。生産量の50%近くはスーパーなどに牛乳として流れるが、とにかく安く安くと叩かれるためろくすっぽ利益が出ない。生産量の25%がバター用に回されているが、それとて今回のように農水省がバターを緊急輸入すればその分売れなくなる理屈で、いくら「増産」を指示されても酪農家の経営は悪化するばかりである。

経営を圧迫しているもう一つの原因は、牛へ与える餌が円高で価格が高騰しているところに、搾乳に必要な電気代や暖房の石油代が上がっていること。さらに環太平洋経済連携協定(TPP)で自由化されると国内の酪農家はやっていけないとの不安から、後継者がいても継がせないケースもあり、離農に歯止めがかからない。

先の衆議院選挙の結果を受けて総理大臣の指名選挙を行う特別国会が24日に召集され、町村信孝元官房長官が衆議院議長に就任する。町村氏の生家は北海道の酪農を先導してきた町村牧場である。ブログ子が学生時代、汽車で知り合った人に誘われて町村牧場で牛舎の世話のアルバイトを一週間ほどしたことがあるが、くたくたになる重労働であった。その時は知らなかったが北海道知事は、信孝氏の父親の町村金五氏で、知事公舎とはわからずに飛び込んで応対に出てこられた夫人の世話で北32条の下宿に落ち着いた。そのころ釧路の東の別海村にできた国策の広大なパイロットファームが日本の酪農を先取りしたモデルとして新聞を賑わしていたのだが、現在は上述の理由で不振を極めている。

農林水産省によると、国内の酪農家数は最盛期の63年に41万7600戸あったが、今年2月時点で1万8600戸と半世紀で96%も減った。半世紀前というとブログ子が町村牧場に滞在した頃である。この頃が酪農経営の頂点だったようで、その後は転落の一途で、乳牛頭数は今年は139万5千頭と、ピークの85年から34%減った。生乳生産量もピークの96年度に866万トンだったが、昨年度は745万トンと14%減った。

JA北海道中央会によると、飼料高騰などで酪農家の所得は減り、北海道では98年に生乳1キロあたり29円だったが、2012年は20円に下落。そのため、規模拡大への投資を控える傾向にある12年度に離農した205戸の酪農家を対象に調査した結果、後継者はいるのに、将来の不安から継がせなかったり、設備投資に踏み切れなかったりして離農したケースが100戸を数えた。

一昨年、牛乳を大地にまき散らしたのは生乳が売れず、生乳をバター生産に回すにも乳業メーカーが引き取らなかったためである。酪農農家の悲鳴でもあったのだ。TPPで多分日本の酪農は窮地に立つ。農水省はまた輸入に頼るような愚は犯すべきではない。スーパーの牛乳の価格を多少上げてでも自給率を下げない努力をすべきなのだ。

1強多弱の功罪

長期政権へ呵々「大勝」

長期政権へ呵々「大勝」

総選挙での自民党圧勝の意味するところは、過去38年間の長きにわたって続いた「55年体制」が形を変えて「自民党の長期政権」体制がスタートしたと言える。

面白いと思ったのは戦後最低の投票率にもかかわらず自民党が圧倒的な得票率を獲得したことだった。ブログ子が選挙報道に携わっていた頃は、投票率が低いと社会党(社民党)、共産党、公明党に有利に働くのが常識で、事実そのように浮沈した。

ところが今回、安倍内閣の支持率は各紙とも51%前後と解散直後から投票日まで横ばい状態だった。その上最低の投票率だったにも関わらず与党大勝である。自民党が大勝した理由については、65%が「ほかの政党よりまし」を挙げており(読売)、消極的な理由だったのがわかる。「支持政党無し」のいわゆる浮動票の中身も民主党など野党より自民党に多く流れた。つまり内閣や自民党への積極的な支持によらない「熱狂なき圧勝」だったのだ。

しかし勝ちは勝ちである。野党は「大義なき解散」と騒ぎ立てたがこれも意味のない話である。解散は首相の特権である。大義があろうがなかろうが首相が勝てると見た時に打って出るもので、事実そういう結果になった。「馬糞の川流れ」で政党の名前が浮いては沈んだことも見放された原因だ。

受け皿になるべき民主党は国民の過去の民主政権時代へのアレルギーがまだ消えていないことが読めなかったことが海江田党首の敗残という惨めな結果を招いたのだが、辞任したあとの新しい党首選びで挙がっている名前も昔の名前ばかりで、真っ先に手を上げた細野が早くも反対派から昔フォーカス誌でやられた「山本モナとの路上キス事件」を蒸し返されて、あとは様子見ばかりという体たらくでは先は見えていよう。、

自公3分の2の325議席の達成はアベノミクスが成果を上げれば16年の参院選に向けてもプラスに作用しよう。万一参院で過半数を割っても憲法の規定で衆院における法案再可決が可能となり、自公政権の下野はあり得ない。二度にわたり総選挙で自民党を大勝に導いた・安倍晋三首相の長期政権の基盤が整った。

保守合同以来20回の総選挙で自民党が290議席を上回った例は池田勇人296議席、中曽根康弘300議席、小泉純一郎296議席、安倍信三294議席と今回の290議席の5回ある。いずれも長期政権だった歴史が今後を占っている今はアベノミクスばかりだが、来年早々公約である原発の再稼働、通常国会後半の集団的自衛権行使のための安保法制を断行しその後に憲法改正への動きになるのだろう。

自民党を割って出て行った連中の末路がわびしい。小沢一郎は二ケタいた子分が自分含めてたった2人。渡辺喜美は党が雲散霧消して自分も落選して司直の追及を受ける身に。亀井静香はかろうじて当選したもののたった1人の無所属ではもはや何一つできない。いずれもブログ子が政局のたびに追っかけ、あとの二人は親しく付き合っただけに政界の光と陰の非情さにうたた感慨あるのみである。

「恥ずかしいこと」だらけの韓国

大韓航空の女副社長が引き起こした「ナッツリターン」事件、世界中の顰蹙をかったが、韓国人というものを考える上で大変参考になる。

チョ・ヒョンア副社長

チョ・ヒョンア副社長

米ニューヨークJFケネディ空港から韓国・仁川空港に向かう大韓航空機でファーストクラスに乗っていた同社の趙顕娥(チョ・ヒョンア)副社長(40)が、客室乗務員からサービスのナッツを袋に入ったまま出され、「なんというサービスするの」と叱りつけた。副社長は担当責任者を呼び、接客マニュアルで確認するよう命令したが、端末での検索に手間取ったため逆上、機内から降りるよう命じた。その間、副社長は大声で叱責して土下座までさせた。滑走路に移動していた旅客機は搭乗口に戻り、遅れて離陸したが250人の乗客には遅延の説明がなかった。 


袋叩きにあってしょんぼり謝罪するハメに(12日)

袋叩きにあってしょんぼり謝罪するハメに(12日)

 趙副社長は、大韓航空を傘下にする韓国の財閥、韓進グループの会長の長女。何をしても咎められない育ち方をしたゆえの所業だが、さすがに国民からは総スカンを食い、航空法違反で韓国国土交通省に事情聴取を受ける騒ぎに。父親の趙亮鎬会長は記者会見し、「娘の行いを会長、父親として国民に謝罪する。しっかり教育できず申し訳ない」と述べ、系列会社を含め全ての役職から解任させる考えを明らかにした。国土交通省に出頭してきた趙副社長は、当初の勢いはどこへやら報道陣に「調べには誠実に臨む。心からおわびする」と小声で謝罪した。

有名な整形外科医と結婚した趙副社長は、生まれてくる子供たちが米国の国籍を取得できるようにと、2013年にハワイで双子の男児を出産した。出産予定日の2カ月前に米国に入国したという。この行動は2人の息子を韓国の兵役から逃れさせるためだったとして、韓国国内では非難を浴びている。 高慢な振る舞いは会長一族に共通のようで、同じく、大韓航空の副社長を務める弟の源泰氏は、2005年に車の運転のトラブルで70代の老女を口論の末に押し倒したとして立件された。12年には、私立大学の運営にからみ、市民団体に暴言を吐くなどしたとされる。子どもがそうなら親もそうとうなもので、会長夫人、つまり姉弟の母親が過去に空港で社員を大声でののしり、周囲の人々からやはり顰蹙をかった前科があると、韓国マスコミは暴き立てている。

強いものには腰を曲げ、弱いものには居丈高になる韓国社会を具現化した一家のようである。GDPの大半(70%)をわずか7つほどの財閥に依存するという韓国経済の歪みもあり、何から何まで財閥が支配している図式から「起こるべくして起きた」事件だといえる。

一方、青瓦台(韓国の大統領府)では、朴槿恵大統領の元側近による国政介入疑惑の文書が流出した問題で大騒ぎになっている。検察の捜査が進んでいて元側近のチョン・ユンフェ氏が検察に出頭して介入を全面否定したが一向に騒ぎはおさまらない。このチョン・ユンフェ氏というのはセウオル号事件のとき朴槿恵大統領の空白の7時間で密かに会っていたと言われる人物で、産経新聞の加藤達也前支局長が韓国紙を引用しただけで出国が止められ、起訴された事件の陰の人物でもある。

朴槿恵大統領はチョン氏について「かなり前に私から離れた人で、連絡も途絶えている」と、関係を否定した上で「チラシに出るような話に国中が揺れることは恥ずかしいことだ」と述べたという。

この「チラシ」、日本で新聞に挟んでばら撒かれるスーパーのチラシと同じ意味。黒田勝弘・元産経新聞ソウル支局長によると日本語と日本統治時代の建築物は何でも排斥する韓国でどういうわけか未だに生き残っている日本語だそうだ。もっぱら裏情報といった意味で使われるという。

朴槿恵大統領が口にした「恥ずかしいこと」を年末特集・韓国版風に並べてみると、上述の「ナッツリターン事件」と「産経前支局長起訴」のほかに色々ある。

セウオル号事件では船長の無責任ぶりが糾弾されるかげで報道されなかったが、ブログ子は見せかけの捜索が記憶に残る。現場海域にいち早くクレーン台船が4,5台到着したというのでずいぶん手早い捜索だなと思ったものだ。沈みゆくセウオル号にワイアをかけて沈没を防ぎ救助用のドックでも固定するのかと思った。船体にワイアを巻くのは潜水夫にとって難作業で熟練の技術がいるのものである。豈図らんや最後までクレーン船は仕事などせず、どこかに消えた。しばらく浮いていたのだから日本の「海猿」たちならもっと早く救出できたのだろう。

最新鋭艦「統営」の高性能ソナーは漁船の魚群探知機だった

最新鋭艦「統営」の高性能ソナーは漁船の魚群探知機だった

韓国軍は2010年3月の海軍哨戒艦の沈没事件を受け、新型の救難艦建造を急ぎ、12年9月、約40億ウォン(約4億2千万円)の高性能ソナーを備えたとの触れ込みで、3500トン級の新型艦「統営」が進水した。ところが備え付けられた高性能ソナーはそこらにある魚群探知機並みの性能だったというニュースには仰天した。ほかにも、北朝鮮との軍事境界線近くに配備されているK9自走砲など韓国の主力兵器の成績書偽造が次々と発覚。40社以上が摘発され、防衛事業庁長官が更迭され、大統領命令で大規模な捜査本部がつくられ、過去の政権の実力者も関与した大型疑獄事件に発展する可能性が出てきている。自国の安全保障の最前線でインチキがまかり通る国など聞いたことがない。

焼けた国宝、南大門を復元したはいいが、中心の柱のコンクリートから石やガラクタがぞくぞくと出てきて安全性が問題になっている国柄である。対馬には韓国から僧侶など4人の窃盗団が入り込み重文の仏像や経典を盗みだしたところを船着場で逮捕されている。「恥ずかしいこと」だらけである。

ステルス戦闘機からエボラ出血熱までなんでもパクる中国

中国が自己開発したと称しているステルス戦闘機「殲31(J31)」は米国の「F-35」ステルス戦闘機のパクリだと言われていたが、それを実証する出来事が起きた。アメリカから設計図を持ちだそうとした中国人技術者が逮捕されたのだ。

米東部コネチカット州の連邦地検は10日、コネティカット州在住の中国国籍で米国永住権を持つユー・ロン容疑者(36)を米国などが開発中の最新鋭ステルス戦闘機「Fー35」に関する情報を盗み出し、中国に持ち出そうとした疑いで起訴したと発表した。

ユー・ロン容疑者は11月5日、中国へ帰国するためニュージャージー州のニューアーク国際空港で乗り継ぎをする際、税関の荷物検査で、米国外への持ち出しが制限されているF35の機体の素材として使われているチタン合金に関する資料を持っているのを摘発された。

同容疑者は2008年8月から今年5月まで、コネティカット州の米航空機エンジン大手プラット・アンド・ホイットニー(P&W)で、F35に搭載されているF135エンジンなどの製造に携っていた。この間に資料を複写し、持ち出したとみられている。

F35をめぐっては司法省が7月、米航空機大手にハッカー攻撃をかけ情報を盗み出したとして、中国人実業家らを起訴。米紙は、国防総省が中国からとみられるサイバー攻撃を受け、設計情報などが流出したと報じていた。

F-35ステルス戦闘機

F-35ステルス戦闘機

F-35は、技術的には驚くべき高性能な戦闘機であり、空の支配者になるとうたわれてきた。だが計画の進捗は予定より7年も遅れ、開発費用も当初の予算を1670億ドル (約17兆1000億円)も超過している。米国以外ではオーストラリア、英国、カナダ、デンマーク、イタリア、オランダ、ノルウェー、トルコの8か国がF35の開発計画に参加していてイスラエル、日本、韓国、シンガポールが導入を決定または導入に関心を示している。

尾翼から操縦席までそっくりパクったとみられる中国の「殲-31」

尾翼の形から両翼までそっくりパクったとみられる中国の「殲-31」

「Fー35」は開発中なのだが中国ははやばやと「殲-31」の自己開発に成功したとして2012年10月に初のテスト飛行を行った。製造会社である中国航空工業の社長は、「殲-31」が米国の最新鋭戦闘機である「Fー35」を制圧できる能力を備えたと、誇示していたものの、あまりにそっくりで当初からパクリだと言われていた。形はすぐに真似できても機体を構成する最新鋭の合金、炭素繊維等の技術も持ち出さねばならず、持ちだしたとしてもそれをつくる裾野の産業技術がないと出来ない。そのチタン技術の持ち出しを図ったというのだから、やっぱりなあ、というニュースではあった。

軍事の世界ではソ連の時代からアメリカの最新鋭戦闘機のそっくりさんが軍用機からはては民間機までパクられていたから別に珍しくない。中国ばかりでなく韓国も水陸両用車などアメリカの兵器のパクリをせっせと行っている。ブラックボックス化して防ぐのだが、ばらしてみたものの復元できなくなってバレた。日本はもっぱら盗まれる側で、潜水艦技術、戦車、はては民間の東レが持っている炭素繊維技術(軽量機体に)まで各国に狙われている。

治療薬「アビガン」

治療薬「アビガン」

盗まれるのは軍事技術ばかりではない。同じ日のニュースで、エボラ出血熱の治療薬として期待されている富士フイルムホールディングス(HD)の経口薬「アビガン」(一般名ファビピラビル)の模造品を、中国企業が早くも生産している疑いがあることが報じられていた。

製造元の中国製薬大手、四環医薬は「薬は中国人民解放軍の研究機関が、5年前から研究開発してきたものだ」と主張しているが、富士フイルムHDは2004年からアビガンの関連特許を中国で取得しており「公開している特許情報を見て製造された可能性が強い」とみる。同社は10月、在日中国大使館に調査を求めた。特許侵害が確認されれば製造差し止めを求めて提訴することも視野に入れているものの、相手は知的財産権の保護に積極的とは言えない国だけに握りつぶされる公算が大である。

模造薬とみられる薬は、中国国内でもまだ臨床試験の許可は得ていないのに、はやくもエボラ出血熱の広がりに悩むアフリカ諸国へ「中国自前の開発」として出荷されているた模様だ。いやはや、ではある。

巨魁、中魁、小魁・・・うようよ 中国共産党の腐敗

zhou-yongkang中国の最高指導部メンバーだった周永康・元共産党政治局常務委員(71)の党籍剥奪と逮捕決定のニュースを見て、ちょうど1年前に北朝鮮のナンバー2だった張成沢が万座の中で連行され銃殺された恐ろしい光景を思い出した。

権力闘争の結果とはいえ、経済から司法に至るまであらゆる権力のトップにいた人物を巨額の収賄、親族による企業の不法経営、国家機密の漏洩、多数の女性との不道徳な関係など多項目にわたる容疑で追い落とすのだから、習近平国家主席にとっても命がけであろう。先に最高指導部入りを狙い失脚した薄煕来・元重慶市党委員会書記は収賄罪などで無期懲役が確定しているが、これと同じかそれ以上の刑は免れない。共産主義国家での「水に落ちた犬は打て」式の寄ってたかっての打擲は毎度のことながら、暴露されたその罪状は相当の「ワル」である。

石油利権で1兆3000億円から数兆円と言われる巨額の蓄財をした男の追及が始まったのは2012年12月6日である。中国共産党の党紀違反を取り締まる中央規律検査委員会のホームページに「李春城・四川省党委員会副書記が重大規律違反容疑で取り調べを受けている」という知らせが掲載されたのがきっかけだった。ブログ子の「中国共産党の腐敗」というファイルにはそれ以来数多くの事例が入っている。

それによると李春城は周永康の側近だった。以来今年7月までに周氏の元部下や親族など300人以上が拘束されたという。こうした大掛かりな摘発のきっかけは習近平の怒りに端を発している。

周永康は2010年11月に重慶市を訪問した際、同市党委書記だった薄煕来と会談した。薄は当時、幼なじみだった習近平が党最高指導者の候補に選ばれたことに大きな不満を抱いており、習氏の能力を否定する発言を繰り返したという。すると周永康も調子づいて盛大に習近平批判を展開した。その会話を、薄氏の側近で同市副市長だった王立軍がひそかに録音していた。追及の手が及んだことを察知した王立軍が2012年2月、四川省成都市にある米国総領事館に亡命しようとした際、その録音を手土産として米国側に渡した。米国を通じて録音内容を知った習近平が激怒したという。

怒ってもそう簡単には手が出せる相手ではなかった。相手は江沢民前国家主席という大物とつながっていたからだ。香港紙などによると、周永康の最初の妻は江氏の親族だが、周氏は2000年ごろ、交通事故と見せかけて殺害した。元テレビキャスターの現在の妻と結婚するためだったとされる。最近、この事実を知った江氏は激怒し、周氏の摘発に同意したという。

早くも消された周永康(下の写真左から2人目)

早くも消された周永康(下の写真左から2人目)

北京の国家博物館では、中国の近現代史を紹介する展示室に掲げられた胡錦濤前指導部の集合写真から、さっそく周永康氏の姿が消去された。2007年10月の共産党第17回大会直後に国内外の報道陣との会見で撮影された写真(下)の左端に周永康氏が写っているのだが、現在は消されている。当時9人だった最高指導部メンバーは8人に“減少”した。失脚した指導者らを写真や映像から消去するのは北朝鮮など社会主義国家の常とう手段だが、早くも抹殺が始まっている。

高小燕少将

高小燕少将

周永康事件発生と同じ日に中国人民解放軍信息工程大学で副政治委員、紀律検査委員会書記を務める57)が、収賄容疑で軍の検察部門に連行されたと報じられた。数少ない女性将官だったが、 国際人権団体から「法輪功学習者から臓器を強制摘出している」と告発されていた。「15棟に及ぶ職員宿舎、全国の病院で最大規模となる駐車場、幹部向けの医療センター、救命センターの改修と増築」など複数の大型建設プロジェクトを完成させた功で昇進した。巨額の工事費を捻出するため、非人道的な手段で臓器を摘出・移植した可能性が高い。

先にカナダのハーパー首相と会談した習近平国家主席は「中国は反腐敗闘争を一層強化している」と述べ、国外に逃亡した汚職公務員の捜査での協力を要請、ハーパー氏は応じる考えを表明した。

中国では、公務員が汚職でつくった資産をカナダなどに持ち逃げする事件が相次いでいる。1992年以降、国外逃亡した幹部の公務員は少なくとも2万人を超え、国外流出した資産は1兆元(約19兆円)以上との報道もある。脱出できなかった将軍2人や高級官僚の自殺が相次いで報道されてもいる。

ブログ子は万里の長城を見物した時大渋滞で4時間ほどかかった。これに懲りて、一緒にいた中国通の男が止まっていたパトカーの警官に3000円ほど渡したら、北京のホテルまでサイレンを鳴らしながら40分で送り届けてくれた。便乗してタダで後についたクルマが4,5台いたものだ。

巨魁から公僕の下に至るまで中国の汚職まみれは末期的症状を見せている。それはそうだろう、国自体が、共産主義と資本主義という相容れないものを「一国二制度」として受け入れたのである。資本主義のおかげで経済は急発展したものの、制度としてはもはや破綻している共産党独裁を続けているというこの「矛盾」は長続きするわけがない。

「自民単独で300超議席」の驚愕

新聞各紙の「序盤の選挙情勢調査」が4日出揃った。「自民圧勝」の構図である。公示3日目、序盤の形勢とはいうもののあと10日で変わるものでもなく、このままで「決まり」であろう。記者会見で安倍首相は「自公で過半数の238議席」を目標に掲げたが、なんのなんの、朝日ですら「自民単独で300超」の予想である。安倍長期政権へのスタートが見えてきた。

優勢を伝える各社報道に「選挙は油断した方が必ず負ける」とFBでタガを締めた(4日)

優勢を伝える各社報道に「選挙は油断した方が必ず負ける」とFBでタガを締めた(4日)

ブログ子は、まず午前3時に届いた産経の「自民300議席超の勢い」という見出しを見て、解散と同時にあの選挙のプロ、飯島勲氏が週刊新潮だったか、一番早く「自民300議席」を予想していたのを思い出した。つづいて電子版で他の新聞社予測が出てきたのだが、読売が「自公で300議席。 自民は293議席をうかがう」と慎重なものの、「自民300議席超す勢い」(毎日)、「自民党は300議席をうかがう勢い。参院で否決された法案を衆院で再可決できる3分の2(317議席)を与党で維持する可能性」(日経)と軒並み300議席超の予測である。

民主党は伸び悩み、維新の党は苦戦、共産やや議席増、生活、社民風前の灯火(ともしび)、は各社共通である。

ブログ子は学生時代朝日新聞で選挙予測のアルバイトをしたことがあり、各出張所を回って住民票から決まった順で面接者を選び出し、当人に会えるまで何度でも訪問して面接票に記入することをやっていた。最近の従軍慰安婦をめぐる詐話師、吉田某の話に基づく誤報16本の取り消し、更には福島原発の吉田所長を貶める記事の誤報取り消しとさんざんな朝日だが、選挙報道の正確さは定評があることを知っている。

その朝日が、「自民党は単独で300議席を上回る勢いであり、公明党と合 わせて3分の2の317議席をうわまわる」と分析しているのである。公明党については朝日が「公示前の31議席確保」、読売が「31議席を上回 る」、毎日が「31議席からの増加も」という予測。

一方野党は、民主党について朝日が「小選挙区は公示前の25議席から10議席前後は上積みしそう。比例区は公示前の37議席を上回るかどうか」と予 想。読売は「海江田代表が掲げた3けたの目標には届かない」としている。惨敗予測の民主党だが議席は少し増えるのは、「そしてみんないなくなった」ところや前回伸びた維新が振るわず、行き先を失った第三極の票が少し流れるからである。

前回躍進した維新は朝日が「40議席を割り込む見通し。小選挙区は1 けた、比例区も30議席台を割る可能性も出てきた」との予想だ。読売も 「小選挙区で優位なのは1けた台。比例区は20議席台」と同様の読みだ。

今回は無党派層の支持が自民党に流れている(朝日)

今回は無党派層の支持が自民党に流れている(朝日)

雪崩を打つかのように自民党勝利の予想になった原因だが、朝日の分析にあるように今回無党派層が予想に反して圧倒的に自民党に流れているからである。表を見ても前回の自民27%から一挙に41%に伸びている。アベノミクスは無党派層にも支持を得ていることがわかる。

テレビで政見放送が始まったが海江田代表は「アベノミクスは失敗だ」「選挙予算630億円の大義なき解散」とやっていた。代案も出さず批判だけではますます民主党は票を減らすばかりであろう。やはり経済と外交・安保における安倍の2年間の実績が、その支持率と同様に国民には高く評価されていると知るべきだろう。ついでながら民主党の海江田、管は選挙区で完敗予想である。

共産党の政見放送を見ていて驚いた。神奈川、東京、千葉の小選挙区の放送だったが、志位和夫委員長がえんえんと安倍批判といつもの「戦争ができるようになる集団的自衛権」をぶちまくり、選挙区の候補者の名前は最後の20秒くらいで一覧表のようにテレビのテロップで流れるだけ。当選が見込めないなら候補者個人の政見などより委員長の演説に費やすという作戦である。さっさとスイッチを切った人も多かろう。

さて、自民党が300議席前後になるという結果は、岸信介の「話し 合い解散」で287,池田勇人の「安保解散」296,同「所得倍増解散」 283,佐藤栄作「沖縄解散」288、大平正芳「ハプニング解散」284,中曽 根康弘「死んだふり解散」300、小泉純一郎「郵政解散」296がある。280議席以上取った首相は、最長政権が佐藤、次いで小泉、中曽根、池田 の順でいずれも長期政権となっている。

つまり、今回の総選挙は安倍長期政権への第一歩になると見るべきなのだ。

NHKが「名優」にした菅原文太の死

ent14120100映画「トラック野郎」「仁義なき戦い」シリーズなどに出演した元俳優の菅原文太さんが28日午前3時、転移性肝がんによる肝不全のため死去していたことが1日、分かった。30日に福岡・太宰府天満宮で家族葬が行われた。

NHKニュースを聞いていたら「高倉健さんに続いてまた一人名優が亡くなりました」といっていた。名優ねえ、有名俳優ではあるがちょっと違うのではないか、と違和感があった。亡くなれば盛大にまつりあげるものではあるが、彼の場合「映画は虚業よ、それにくらべ農業はれっきとした実業でしょう」と語るのを聞いたことがあり、晩年に農業や反原発、戦争反対と社会運動に力を入れていたからそちらの方にスポットを当ててくれた方が良かった。

それより28日都内で亡くなって福岡・太宰府天満宮で家族葬が行われたというくだりに、なんでまたそんな遠くでと思った人が多かったのではないか。でもどこの新聞もそのことに触れたものはなく、不思議であった。

実は菅原文太がブログ子がいると同じ野辺山の八ケ岳・横岳のふもと「八ケ岳高原海の口自然郷」に山荘を持っていることを知っていた。すぐ近くが彼が農業法人をつくり若人に農業の実践活動を行っている山梨県・北杜市で、そのせいでここを購入したのだと思うのだが、いわば隣人である。さらに親近感を持ったのは、ここの行政があまりに無能で、やたら別荘族を敵視するものだから、「仁義なき戦い」のシーンさながらに単身、南牧村村長室に乗り込み啖呵を切って帰ったという話を伝聞で知りますます好感を持った。伝聞と言っても当の村長から聞いたから確かであろう。

つまり八ケ岳山麓にいたはずのナイスガイが東京で亡くなって、なんでまた福岡・太宰府天満宮で葬儀なのかがわからなかった。どこも書いてなかったがただひとつデイリースポーツ紙がちゃんと書いてくれていた。

「夫人の文子さんとともに山梨県内で農業を営み、社会活動にも取り組んできたが、最近は福岡県福岡市内に住んでいた」という。そこから大宰府はすぐ近くである。さらに2日の読売新聞に「葬儀は11月30日、太宰府天満宮付属祖霊殿(福岡県太宰府市)で行われた。天満宮によると、祖霊殿の納骨堂には、菅原さんの意向で、01年に亡くなった長男の遺骨が納められている。関係者によると、葬儀には家族や友人らが参列した」という。彼は神道に帰依していたのである、そして不慮の死を遂げた息子のそばに帰った。謎が解けてみるとなんともいい話だった。

仙台出身で東日本大震災に心を痛め、12年に「今の時代に劇映画はどうかなと思う」と俳優活動を控える意向を示した。時期を同じくして社会的活動や発言も目立ち始めた。09年から山梨県で農業に参入し、農業生産法人「竜土自然農園 おひさまの里」を設立して有機農業を推進。12年に俳優から事実上の引退を宣言、国民運動グループ「いのちの党」を結成。原発や特定秘密保護法案に反対する活動にも取り組んでいた。

晩年に、俳優という虚業から身を引いてからの活動の方が颯爽としていた人なのである。「昭和を彩った日本を代表する映画スターの1人。高倉さんに続く巨星の訃報に悲しみが広がった」と書いたスポーツ紙の方が、「名優」に仕立てたNHKより的を射ていると思った。