ブログの亭主の趣味でときどき「動物もの」の話題を挿入している。以前ネコが放浪の末家に戻ってきては、「入れてくれ !」と騒ぎ立てる光景を特集したところ、好評を博した(一部で)。で、その第2弾。
勝手な奴らだけど、しょうがないなあ、というその姿態いろいろ。
http://labaq.com/archives/51859592.html (左のURLクリックでサイトに飛びます)
ブログの亭主の趣味でときどき「動物もの」の話題を挿入している。以前ネコが放浪の末家に戻ってきては、「入れてくれ !」と騒ぎ立てる光景を特集したところ、好評を博した(一部で)。で、その第2弾。
勝手な奴らだけど、しょうがないなあ、というその姿態いろいろ。
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法でさばけない犯罪がある、とはこのブログでしばしば書いてきた。
22日、埼玉県の深谷市から熊谷市にかけての利根川で81歳と74歳の夫婦が死亡しているのが見つかり、警察は川の中で低体温症で倒れていた47歳の三女が無理心中を図ったとして、殺人と自殺ほう助の疑いで逮捕した。
三女は約10年前から認知症の母親を介護してきた。新聞配達で生計を支えてきた父親は、1カ月前に体調を崩して、仕事を辞め、生活の見込みが立たなくなり、父親が『死にたい』というので軽乗用車ごと3人で川に入った「車が止まったので一緒に歩いて水の中に入った」と話しているという。
新聞では実名で報道されているが、助かった三女のこれからを考えるととても実名を載せることはことはできない。殺人と自殺ほう助という罪名は大罪である。執行猶予が付くことを願うが、もし裁判官が実刑を科したならブログ子はためらいなく「人非人」と呼ぶ。このような「犯罪」を裁ける人間などいない。
それにしてもどうして生活保護の申請をしてくれなかったのだろうか。いつも思うことだが実直で、まじめに人生を送ってきた人ほど他人の世話になりたくないと考える。まだまだ不十分ではあろうが、この人たちの申請を却下する行政がこの世にあるとは思えない。
翻って多くの市町村の窓口にはイージーな生活保護申請が殺到している。生活保護の2013年度の不正受給は4万3230件で、前年度より1321件(約3%)増えて過去最多を更新した。支給日にはパチンコ屋と居酒屋が満員になり、暴力団の不正受給も後をたたない。
人づてに聞いた話だが、認知症に加えて人を罵倒したり蹴ったりするせいでデイケアから断られるほどの人を喜んで迎え入れる施設があり、ここでは費用が一日2万円を超えるという。介護保険で本人負担1割だから家族は手間省きに送り込む。儲かるから介護施設は雨後の筍のようにふえる。一方で、くたくたになりながらも親の世話を続ける人たちがいる。「わかっているが、時に声を荒げたり手を上げてしまう」という人もいる。
家人がいうのだが、「誰の世話にもならず生活がおくれるのはありがたいが、そうした人の介護保険料は割り引いてほしい」厚生労働省にはぜ
厳重な警戒下に置かれていたはずの靖国神社でトイレが爆破された。爆破といってもドアが壊れた程度で鉄パイプと乾電池が見つかっていたというから日本の過激派の犯行くさい。日本の過激派は基地に向けたロケット弾発射をしているが2、30年前からこの程度の破壊力にとどまっている。パリの連続テロなどの破壊力と比べると幸い「軽微」にとどまっているが、プラスチック爆弾などが海から入ってくるかもしれない。
テロとの戦いでは情報収集力の強化など遅まきながら対策が練られてきたが、攻める側より守る側が圧倒的に難しいという一面がある。しかも攻める側の何百倍、何千倍もの金がかかると来ている。
守るは難し、というその弱さを見せつけたのが下の写真。
1月16日、トルコのアンタルヤにて閉幕した G20サミット。テロ事件が頻発しているトルコでの開催ということで、治安当局は厳重警戒であたっていた。世界20カ国の首脳が一堂に会するメイン会場はとりわけセキュリティも万全だったはずだ。けれども、その警備陣を楽々と突破したのが……ニャンコ!。
会場はこれから登場する首脳たちを待ってざわざわしていたものの、まだ誰もいないステージの裏から2匹のネコが悠々と登場、もう1匹も続いて前面から檀上に。3匹は、しばらくウロチョロしたあげく、飾りつけの花の匂いを嗅いだりして、ゆったりと退場した。
多くのカメラマンがいたので一斉に「G20 の壇上にネコが登場」と報じ、世界の笑いを誘った。しかし安全上から見るとこれはトルコ警備陣の大失態。ネコやイヌに爆薬や携帯を持たせて刑務所や人ごみに潜り込ませる犯行はいっぱい報告されているのである。
パリ近郊のサンドニのアパートで18日早朝、警察特殊部隊が突入した際、テロ容疑者らとの銃撃戦で、奇襲作戦に参加した警察犬のディーゼルが犠牲となった。
フランス国家警察のツイッターによると、ディーゼルは7歳のメスで、爆発物探知犬として訓練を受けていた。同日早朝から現場に急行し、犯人の女に撃たれて命を落とした。銃撃戦で警察側は5人が負傷したが、ディーゼルが唯一犠牲になった。ディーゼルはベルギー産の牧羊犬マリノワ種。18日の早朝、テロ容疑者を急襲した際、アパートで爆発物を探す任務に当たった。しかし女の容疑者が自動小銃で発砲した末に自爆した際、死んだ。フランス国家警察は「ディーゼルは奇襲作戦実行中に、テロリストに殺害された。ディーゼルは作戦に不可欠だった」と功績をたたえ、インターネット上では殉職を惜しむ声が相次いでいる。
ディーゼルの殉職をきっかけに「#JeSuisChien」(私は犬だ)というハッシュタグが生まれ、「こういう動物への感謝の気持ちは永遠」など感謝と追悼の気持ちを書き込んだ人で異例の5万件もの書き込みが殺到、同じく自爆した犯人の女については、「煙草を吸いドラッグの売人をしていたあばずれ女」 など罵倒の書き込みがあふれている。
*ハッシュタグとは #記号と、半角英数字で構成される文字列のことを Twitter上ではハッシュタグと呼ぶ。発言内に「#○○」と入れて投稿すると、その記号つきの発言が検索画面などで一覧できるようになり、同じイベントの参加者や、同じ経験、同じ興味を持つ人のさまざまな意見が閲覧しやすくなる。
ディーゼルの殉職はさらに波紋を広げ、22日、ロシアはフランスとの連帯を示すため、ジャーマン・シェパードの子犬1匹をフランスに贈ると発表した。
ロシアのウラジーミル・コロコリツェフ内相が、子犬の贈呈についてフランスのベルナール・カズヌーブ内相に書簡を送ったと語った。子犬は生後2か月で、勇者として知られるロシアの民話の登場人物「ドブルイニャ・ニキーチッチ」にちなみ、「ドブルイニャと名付けられているという。往々にして悲劇の現場からは英雄が生まれる。パリ同時多発テロで妻を亡くした仏人ジャーナリストが、テロリストに向けてつづったフェイスブック上の文章に、共感が広がっているという。ブログ子も一読して深く胸にしみわたった。声高に叫ぶのではなく、ジャーナリストとして抑えのきいた静謐な文章で誰よりも強く訴えかけるものがある。
書いたのは、パリ在住の仏人映画ジャーナリスト、アントワーヌ・レリスさん(34)。13日夜にコンサートホール「ルバタクラン」で起きたテロで妻エレンさん(35)を失った。文章は妻の遺体と対面した直後に書かれた。レリスさんは17日、仏ラジオに「文章は、幼い息子を思って書いた。息子には、憎しみを抱かず世界に目を見開いて生きていってほしいから」と語っている。
「金曜の夜、最愛の人を奪われたが、君たちを憎むつもりはない」という書き出しで始まる文章は、「君たちの望み通りに怒りで応じることは、君たちと同じ無知に屈したことになる」とあり、「君たちの負けだ。幼い息子の幸せで自由な日常が君たちを辱めるだろう。彼の憎しみを勝ち取ることもないのだから」と、1歳半の息子と2人で普段通りに暮らし続けることがなによりテロリストに打ち勝つと宣言する内容になっている。
「君たちに私の憎しみはあげない」
金曜の夜、君たちは素晴らしい人の命を奪った。私の最愛の人であり、息子の母親だった。でも君たちを憎むつもりはない。君たちが誰かも知らないし、知りたくもない。君たちは死んだ魂だ。君たちは、神の名において無差別な殺戮(さつりく)をした。もし神が自らの姿に似せて我々人間をつくったのだとしたら、妻の体に撃ち込まれた銃弾の一つ一つは神の心の傷となっているだろう。
だから、決して君たちに憎しみという贈り物はあげない。君たちの望み通りに怒りで応じることは、君たちと同じ無知に屈することになる。君たちは、私が恐れ、隣人を疑いの目で見つめ、安全のために自由を犠牲にすることを望んだ。だが君たちの負けだ。(私という)プレーヤーはまだここにいる。
今朝、ついに妻と再会した。何日も待ち続けた末に。彼女は金曜の夜に出かけた時のまま、そして私が恋に落ちた12年以上前と同じように美しかった。もちろん悲しみに打ちのめされている。君たちの小さな勝利を認めよう。でもそれはごくわずかな時間だけだ。妻はいつも私たちとともにあり、君たちが決してたどり着けない自由な魂たちの天国で再び巡り合うだろう。。
私と息子は2人になった。でも世界中の軍隊よりも強い。そして君たちのために割く時間はこれ以上ない。昼寝から目覚めたメルビルのところに行かなければいけない。彼は生後17カ月で、いつものようにおやつを食べ、私たちはいつものように遊ぶ。そして幼い彼の人生が幸せで自由であり続けることが君たちを辱めるだろう。彼の憎しみを勝ち取ることもないのだから。
スピード超過で打線転覆した仏TGV[/caption]パリ同時多発テロと時を同じくして発生したため、目立たなくなっているが、仏のTGVが脱線転覆して死者10人超を出した大事故はフランスが喧伝していたTGVの安全神話が一瞬にして吹き飛んだという点で、大問題である。とりわけ韓国ではこのニュースに真っ青になているのではないか。何しろこのTGVで日本のリニアの向こうを張って在来線で時速600キロを目指していたのだから。
TGVの事故は、フランス北東部ストラスブール近郊エクベルスハイムで14日起こった。試験走行中の仏高速鉄道TGVが脱線、 脱線した車両は、橋の下の幅約40メートルの運河に転落した。連結車両はバラバラになり、少なくとも10人が死亡、37人が負傷し、5人が行方不明になっている。一報では負傷者のうち12人が重体されていたが、その後死傷者が増えているのかもしれないが、パリ同時テロのニュースのため続報がない。
車両は来年春から営業運転に使用される次世代TGVの試験の一環で、高速鉄道路線を時速350キロ前後で走行していた。TGVの死亡事故は、約30年前の開業以来初めてで、日本の新幹線の50年間無事故に対抗して盛んに安全を宣伝していたが、一瞬にして吹き飛んだ。しかも、車両には試験走行のため技術者ら49人が乗っていて、当初それ以外の一般の乗客はいなかったといっていたが、なんと子どもを数人を乗せていたことや、カーブで350キロ以上のスピードを出していたと見られるなどでたらめな試験走行ぶりが明らかになってきている。
韓国の高速鉄道はKTXの開発段階から、仏TGVのシステムを採用していた。日本の新幹線も売り込んだが、例によって韓国政府の「反日政策」で新幹線システムは相手にされなかった。TGVはヨーロッパの起伏の少ない地形を前提としており、起伏が激しく湿度も高い韓国の風土には不向きだと指摘されていたのだが…。
中国も韓国も外国から導入した技術をすぐさま自国の技術として売り込む。韓国ではすぐさま世界の鉄道の速度競争に参画した。現在、鉄輪式鉄道では、今回事故を起こしたフランスのTGV(時速574キロ)、中国の和諧号(時速487キロ)、そして日本の新幹線(時速443キロ)なのだが、韓国では「HEMU-430X」、通称・ヘム(海霧)と呼ばれる車両が2013年春、試験走行で時速421キロの最高速度を達成、世界で4番目のスピード鉄道に名乗りをあげた。
そればかりか、韓国・国土交通省はこのヘムで、時速600キロ級の高速列車の開発を目指すと宣言した。新幹線の最高速度が443キロだから、それを上回るばかりか来月トンネル工事に着手する日本のリニア中央新幹線の最高設計速度・時速500キロを超えるという猛スピードである。しかもこれを在来線でやるというのだから、聞くだに恐ろしい計画だ。
それでなくとも韓国ではすでに新幹線事故が頻発している。2007年1月には高速鉄道車両として世界初の正面衝突事故を起こした。釜山駅構内で、ソウル行きのKTXと回送中のKTXが正面衝突し、乗客数十人が負傷した。2011年22月には光明駅近くで開業後、初の脱線事故があり、2013年8月には東大邱駅でムグンファ号と2台のKTXがからむ三重衝突事故が起きている。
他人事ながらこの国の新幹線にはとても乗る気にはならない。しっかりとフランスの事故原因を学んでほしいものだ。
朝日新聞は今回のイスラム国によるパリ同時多発テロを見て少しは考えを変えただろうか。いつもながらの民意と逆張りを社是とする新聞だけにまあそれはないだろうが、宗教と文化を異にする人を移民という形で受け入れることの危険はまざまざと見せつけられた。
朝日新聞は「難民を受け入れない日本は、冷たい国」とさんざん書きまくってきた。パリテロの犯人がシリアのパスポートを持っていて、難民に紛れてギリシャに入国、ここで難民申請をしていた人物であったという報道に対して、「自爆する人間がわざわざパスポートを持参するだろうか」と16日紙面で書いている。大量に難民を受け入れているドイツはじめこれから万単位で分担させられるEU諸国で反対運動が起きていることに対して、反移民をあおるため作為的にパスポートをでっち上げたと言わんばかりの論調である。
人権派を任ずる朝日は「難民 世界と私たち」という連載で、「昨年の難民申請5000人に認定されたのは11人」(8月3日)、「シリアからの難民申請63人に認定はたった3人」(9月28日)
もっともらしい数字を持ち出して、「日本は難民に冷たすぎる。もっと条件を緩和して受け入れろ」という論調を展開してきた。毎日新聞も追随して「金だけ支援。入国はNO ”鎖国日本”に厳しい視線」(10月6日)、とあおってきた。
いかにも日本の受け入れ態勢がなってないという記事だが、実態はどうか。週刊新潮11月12日号を読むと、これら朝毎2紙の記事はとんでもない話であることがわかる。認定に携わった人たちの証言はこうだ。
イランからの男の申請者は「イスラムからキリスト教へ改宗したので国に帰れば殺される」というのだが、調べるとクリスマスはどんな日かも知らなければ、キリストの母は誰かの問いにも答えられない。日本で酒を覚えたばかりに改宗した人だった。難民申請者のほとんどはニセ申請者と不法就労者で、あわよくばこのまま日本で働き口を見つけたいという輩ばかりなのだという。関係者によると山のようなニセモノから11人とか3人の認定者を見つけ出したことの方がすごいことだとされているほどだ。
日本の難民認定が本来の意味を失い、外国人の出稼ぎのツールとして使われているのだ。認定されるのが針の穴を通すほど困難でも彼らは平気なのは、申請しておけば可否の判断まで3年はかかりその間、日本で働ける制度になっているからだという。
こうした数字の背景を知りながら、朝日は「日本は難民に冷たい国」と書く。職業的売国奴ではないか。
危険を冒しても、地中海を渡ればあとはどこまでも地続きのヨーロッパと違い、日本は幸い島国で怒涛のような難民・移民を経験したことはなかった。「移民に冷たい」というがどうして、朝鮮半島から60万人の「移民」を受け入れているではないか。これだけでももろもろのトラブルの原因になり、多くの事件に悩まされている。似たようなモンゴロイド系でもこれだけの禍である。姿、形、宗教が違う人が押し寄せたらどうなるか分かったものではない。軽々しく移民受け入れを増やせなどというものではない。
朝日、毎日は「金だけ支援、入国はNO、鎖国日本」と書くが、それでいいのである。
三菱航空機が開発する国産初の小型ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」が11日午前9時35分ごろ、愛知県営名古屋空港(同)から飛び立った。国産旅客機の初飛行は戦後初のプロペラ旅客機「YS-11」以来、53年ぶり。平成20年の事業化から7年以上かけて、ようやく初飛行にこぎ着けた。
離陸した機体はスマートで流体力学の究極のシルエットも美しくその瞬間胸が高鳴る興奮を味わった。ブログ子は直接航空担当記者をしたことはなかったが、JALジャンボ機の御巣鷹山墜落時はじめひところ相次いだ航空機事故のほとんどを取材した。ロンドンにBOACに招かれてコンコルド機に乗り、ジャンボ機(ボーイング747型機)が初めて日本に入った時には試乗してシュミレーターながら房総沖から羽田着陸まで「操縦」した。
「YS-11」には数え切れないほど乗った。今でも名機だと思うがそんなに乗った理由は、札幌に行くときは社命で東亜国内航空機に乗ることになっていたからだ。新聞社は戦後どこも航空部を持っていて盛んに取材に使ったが、のち分離され東亜国内航空会社となり大株主となったため優待券をたくさん持っていて年度内に消化するため、他社のジェット機を横目にこのプロペラ機で北海道に出張したのである。航続距離が短く、羽田から一気に飛べなくていったん青森の三沢基地に下りて給油したが、千歳でなく札幌市内である丘珠飛行場に着陸するのでかえって便利でもあった。
アニメ「風立ちぬ」は零戦の設計者・堀越二郎氏がモデルである。今に至るも名機中の名機に数えられる零戦は三菱重工業で作られた。米軍を苦しめた飛行機だけに終戦とともに 日本の航空機生産と研究開発はGHQによって一切禁止された。米国が航空機産業の復活を恐れたのである。禁止はサンフランシスコ講和条約発効の1957年まで続いた。この12年間の空白が日本の航空機産業にとって致命的な打撃となった。プロペラ機からジェット機へという世界の技術革新の大波からも取り残され、主に米国製の旅客機を買うだけの顧客に甘んじることになった。
失業した航空機技術者たちの多くは、ちょうど勃興期を迎えていた自動車産業や建築業界、コンピューターの開発者として拡散していった。それが現在の日本製自動車、ゼネコン、造船などの発展につながったのだが、航空機産業そのものは世界から取り残された。そんな中で、国産のターボプロップ機「YS-11」の開発気運が高まり、「輸送機設計研究会」がスタートした(YSは輸送機と設計の頭文字)。零戦の堀越氏はじめ戦前の技術者が集結し、1号機が64年に就航した。
名機の誉れ高く計182機を生産し、約10カ国に輸出したものの、生産を担当する日本航空機製造(株)が官民の寄せ集めで責任体制が明確でなく、官僚の天下りが増え、結局360億円の赤字を出し同社は解散した。作ったものの売り込む力が足りなかったのだ。こうして日本の民間航空機産業はその後半世紀の休眠を余儀なくされた。
日本の航空機産業の売上高は約1.3兆円で、自動車産業の50兆円やエレクトロニクスの13兆円、造船の2.7兆円にも及ばない。こうした中でようやく立ち上がったのがMRJなのである。日本の悲願がかかっている。
MRJはボーイングやエアバスという巨大2社との競合を避け、カナダとブラジルのメーカーが牛耳る小型機市場の一角に食い込む戦略を立てている。フィリピンまで届く足を持っているがリージョナルつまり地域間の近距離に100人以内の乗客を運ぶことを目的にしている。「YS-11」のセールス下手を学習して、今回はすでに世界のエアラインに407機の成約を得ている。600機の採算ラインに手が届くところまで来ている。
北海道の新千歳空港にプロ野球・北海道日本ハムファイターズが掲げた巨大広告に「北海道は、開拓者の大地だ」とあったことに北海道アイヌ協会(札幌市)の阿部一司副理事長が「歴史や国際的な動きをもっと勉強してほしい。人権への配慮がなく、まだわかってもらえないのかと情けなくなった」とクレームをつけた。球団は即座に9日、「配慮に欠けた。おわびする」と撤去した。
行き過ぎである。人権とか差別を前面に出して攻められると行政も企業もひとたまりもなく降参する。確かにアイヌ民族は北海道を中心に先住していた。.明治以降に北海道開拓が本格化したことで、先住の土地を追われるなどした歴史があり、ひどい差別があったであろう。しかし、入植者も先住民もともにフロンティア・スピリットの開拓者精神で原野を切り拓いていったのも事実である。
ブログ子はひところ猛威を振るった「言葉狩り」を思い出した。歴史書に「士農工商」とあるのが指弾され、新聞に「部落」とあれば「集落」に書き換えられた。多くの作家も作品や評論の中の「差別用語」を摘発され、時に土下座させられた。辟易した遠藤周作に対応を任されたことがある。「私が自分で対応する」と立ち向かったのは曽野綾子ただ一人である。
メディア側も弱腰に終始、記者全員に研修を義務付けた新聞社もある。「糾弾」の嵐が吹き荒れ、知っている例では時事通信社長が土下座した。これを主導したのは部落解放同盟だが、今ではすっかり影を潜めた。しかし現在ではアイヌ協会がとみに活動を解同と同化させているように見える。
ブログ子は北大のOBだが大学構内にある北方文化研究室の前を通るたびに、アイヌ民族の視点からアイヌ語を理論的に研究し、『分類アイヌ語辞典』を著したアイヌ出身の知里真志保博士の業績に敬意を払った。ところが現在では、研究のため集めたアイヌの頭骨が雑に扱われていると、人権派から攻撃されていると聞く。
表現の自由とか学問の自由とかまで持ち出すのはどうかと思うが、人権と差別を錦の御旗に押し立てての言葉狩りには大いなる危惧を持つ。
中国の習近平国家主席と台湾の馬英九総統は7日、シンガポールで1949年の中台分断後、初の首脳会談を行った。ビッグニュースだと大騒ぎだが、台湾については李登輝元総統の言しか信用しないことにしている。その李氏が「馬英九は何をやらかすかわからない」と言っているのだから、ブログ子はあがきのパフォーマンスとみている。
来年1月に迫った総統選では野党の民進党の蔡英文主席の勝利が確実視され、国民党は敗退する。あせった馬英九が中台接近を演出したい思惑と、台湾の若い世代が人権と民主主義を踏みにじる習近平政権に反感を募らせていることへの融和策という両者の打算から生み出されたものだ。
案の定、馬総統の要求に習主席はほとんどの課題で具体的な回答を避け、一致したのは中台双方で「一つの中国」の原則を確認したとされる「92年コンセンサス」を「堅持」することと、中台のホットラインくらい。馬総統は中国が台湾向けに配備している弾道ミサイルを後退させるよう求めたが、習主席は「台湾に向けたものではない」とはぐらかし、アジアインフラ投資銀行(AIIB)加入問題でも「適当な方法」での加入に言及するにとどめた。大して中身のないセレモニーに終わった。
ブログ子は反対派が座り込んで馬英九総統と習近平国家主席の写真を焼いているのをみて別な感慨を持った。プラカードを見ると「売国奴・馬英九というところが「賣國」という旧字で、「反対」も「反對」と書かれている。新聞の見出しを見ても国名は「臺灣」であり、声援するは「聲援」で決して簡体字を使っていない。
香港では民主派寄りのテレビ局HKTVでこんなシーンが放送されたという。
「このメニュー、どうしてサラダのこと『色拉』と書いているの?」。香港のコーヒーショップで客の女性はさらに続けて、店員に「ここは大陸(中国本土)じゃないわ。香港なのよ。香港なら『沙律』でしょ。香港人なら繁体字で書きなさいよ!」と食ってかかった。(産経新聞)
「簡体字」は中国で1950年代に制定された簡略漢字、これに対し伝統的な漢字は繁体字(正体字)という。49年の新中国成立後、共産党政権は識字率の向上を目指して難解な漢字を庶民にも使いやすくし、教育程度を高めるため簡体字の普及を進めた。日本でも戦後、当用漢字の一部が簡略化され、「廣」が「広」となったが、中国ではさらに簡略に「广」という具合である。
これに対し香港や台湾では、学校教育から社会生活、公文書に至るまで繁体字が使われているが、観光客急増など中国本土からの影響拡大で中国本土風の表現や、簡体字がじわじわと浸食し始めている。そうしたことから「簡体字は見ていてキモい」などと若い世代中心に反感が広がっている。香港も台湾も繁体字を守り続けることで、中華文化の正統な伝承者であるとの強い意識がある。
確かに行き過ぎの面がある。例えば幹、乾、干の3つの漢字では、発音が近いという理由で「干」の字に“統合”された。しかし、「干部(幹部)」「干燥(乾燥)」では見ても意味不明である。本来の漢字の魅力まで失うことになったこれが「きもい」とされる所以だ。
別表は「きもい」理由である。中国の簡体字に対しそれぞれ馬鹿にしたコメントが右側に並んでいるが、要するに元の漢字が分からなくなってしまい、表意文字としての漢字の成り立ちがまるで無視されていることへの反感である。
韓国も漢字文化圏の一角だったが国策としてハングルという表音文字を選んで漢字を捨てた。今では同音異義語が20も30もあって、もとの漢字を知らないばかりか研究者でも古文書が読めない世代が増えつつある。
こうしたことに香港や台湾では「漢字を廃止することは単に文字を廃止することとは違う。漢字によって受け継がれてきた文化を捨てることになる。漢字は中国文化の宝であり、韓国人は今頃後悔しているだろうが、すでに手遅れだ。この点において日本人は韓国人より賢い選択をした」などという声がネットに多く見られる。
日本留学などで少し日本を知ると、漢字ばかりでなくひらがながあり、カタカナがあり、それらを使いこなす小中学生をみて驚嘆するという。
香港や台湾の字画の多い旧字を見ていると書くのが大変だなあと思い、あちらのパソコンはどうなっているのだろうか一度見てみたい気がする。
安倍首相と韓国の朴槿恵大統領による2日の日韓首脳会談では、会談後の共同記者会見や、合意事項などを明記した共同文書などの発表はなく、首脳同士の食事会も開かれなかった。
韓国政府は中国の求めに応じ、中国の李克強リークォーチャン首相の訪韓を「公式訪問」と位置づけ、個別の夕食会も設定したのに対し、日韓首脳の昼食会は見送られた。
韓国側が固執する慰安婦問題については「早期の妥結を目指して交渉を加速させていくことで一致した」ものの、具体的中身や方向性には言及しなかった。韓国側は「早期妥結」について、安倍首相に「年内」と明言することを求めたが、首相はこれを突っぱねたという。さらに朴氏主催の昼食会などを交換条件に譲歩を迫ってきたが、日本側はこれも拒んだ。安倍首相は周囲にこう苦笑したという。
「昼飯なんかで国益を削るわけにはいかない」
昼食会を蹴飛ばしたため、首脳会談後、安倍首相はソウル市内の焼き肉店で駐韓大使らと昼食をとった。店側によると、首相一行は韓国牛の霜降りロースのセットと味付けカルビを注文。昼食時間は首脳会談と同じ約1時間45分で、「カルビは残さずに食べた」という。
アメリカに日本と協調路線を取るように迫られての日韓首脳会談である。サシで会うのが嫌なので中国入れての3か国会談の途中に日韓首脳会談ときた。妥協せざるを得ないのは韓国の方なのに、それでもなおもこれだけの小細工を弄してくるのが韓国外交である。
日本側は「慰安婦問題は、日本は日韓基本条約を含めたさまざまな条約の中で、解決済みと」で押し通した。朝日新聞が誤報を認めたにもかかわらずいまだに公式(政府の)謝罪を言い募る韓国には日本は辟易している。相当な補償金すら韓国に渡っている。ただ韓国政府が慰安婦に渡していないだけである。
「早期の妥結を目指して交渉を加速させていくことで一致した」というのを意訳すれば「このまま塩漬けにする」ということである。しかし今回の首脳会談を受けて朝日新聞は「補償などは法的に解決済みでも、何らかの形での元慰安婦への支援は可能だということに含みを残している。現に元慰安婦に償い金を支給したアジア女性基金が平成19年に解散した後も外務省が続けるフォローアップ事業がある」と言い募っている。まだ「追い銭を払え」というのだ。どうかしている、朝日新聞は。
国連は世界平和への唯一のよりどころと思っている人が多いが、どうしてどうして、権謀術数うずまく伏魔殿である。今年10月、中国がユネスコに申請した「南京大虐殺の文書」というのが、日本政府が懸念を伝えたにもかかわらず、記憶遺産に登録されたばかりだが、こんどはわざわざ日本に来て「日本の女子中学生・高校生の13%が援助交際に関わっている」とのたまった国連特別報告者がいる。
ブログ子は日本記者クラブの会員なので事前に案内があったが、およそ触手が動くテーマでなかったのでメールはゴミ箱に入れた。後日その発言内容を知って仰天した。
発言は「児童の性的搾取問題の専門家」という、マオド・ド・ブーア=ブキッキオ女史が10月26日に東京・内幸町の日本記者クラブで行った会見で飛び出した。女史は「日本には多くの性的搾取の形態がある」として、違法とされていないものの深刻な性的搾取につながる危険性の高いものとして援助交際を挙げ「女子生徒の間で流行(はや)っており、およそ13%が関わっている」と述べた。
女史はオランダ人だが国連の「子どもの売買、児童売春、児童ポルノ」に関する特別報告者として公式に来日したので日本記者クラブでの会見となったのだが 「13%」の根拠については何も説明なし。産経新聞がジュネーブの国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)に問い合わせたところ、「13%」を「概算」と表現した上で「残念ながらこの収益の大きいビジネスに関わっている未成年者数の公式な概算はない」と回答した。また、特別報告者が「概算」に着目したのは援助交際が「憂慮すべき現象」であるからで、関係機関による実態調査の必要性が強調されるべきだと説明したそうだ。
ブーア=ブキッキオ女史の発言を問題視した山田太郎参院議員(日本を元気にする会政調会長)は外務省、警察庁、厚生労働省、文部科学省にも確認したが、根拠となるようなデータはないとの回答を得たという。根拠もなしに数字を出して「実態調査の必要性がある」とは驚いたいいぐさだ。
また記者会見では通訳が女史の「サーティーン・パーセント」を「30パーセント」と誤訳するおまけ付き。かくのごとき怪しい人物だが、国連特別報告者による会見での発言であるだけに、山田氏は「多くの人が事実だと思う」と懸念しており、外務省を通じて国連に発言の訂正と謝罪を求める申し入れを行うという。
ところで、「南京大虐殺」の記憶遺産登録の方だが、拠出金の支払い停止論の高まりにユネスコ(国連教育・科学・文化機関)も驚いたのか世界記憶遺産の登録手続きの見直しに着手したという。登録候補の文書の内容に複数の国が関与する場合、関係国で事前に協議した上で申請する仕組みを義務化する改革案が検討されていて、来春のユネスコ執行委員会で改革案が承認されれば、次回2017年の記憶遺産の選考から適用される可能性がある。
ユネスコといえばブログ子が現役のころ、アフリカから選出されたユネスコのトップがニューヨークの高級ペントハウスを借り切って贅沢三昧をくりひろげ、怒ったアメリカが拠出金を拒否したことがある。現在の潘基文事務総長は無能の評が高まるばかりで、次期韓国大統領選しか頭にないようで中国の抗日戦争勝利70年記念式典に朴槿恵大統領と並んで出席したり、国連事務職員に韓国人を割り当て以上に採用したり選挙準備に余念がないようである。
国連を理想の高みに置いている方々は、国連というのは以上のように「その程度の組織」であることに括目(かつもく)した方がよい。
ノーベル平和賞に対抗して中国の大学教授らが創設した「孔子平和賞」の今年の受賞者に、ジンバブエのムガベ大統領(91)が選ばれたが、当人は受賞を辞退した。この賞は「中国の価値観で世界平和に貢献した人物」に贈られるそうだが、選ばれた人物を見ると毎年、笑える。そのせいか、たいていの受賞者は世界の笑いものになりたくないのだろうが早晩、辞退している。我が日本の村山富市元首相が最終選考まで候補として残ったものの、健康上の理由で辞退した。受賞式風景をぜひ見たかった。残念だ。
ジンバブエのでたらめぶりは毎度このブログでも取り上げているのでご承知の方も多いだろうが、繰り返す。1980年のイギリスからの独立時(旧国名ローデシア)から30年以上権勢を振るい、欧米から「独裁者」と非難されているムガベ大統領だが、中国の手厚い庇護のもと君臨して来た。昨年6回目の「再選」を果たしたが、側近を一度に8人粛清したりの強権と、投票箱すりかえという出鱈目な選挙だった。
ムガベ夫妻は香港とシンガポールに豪邸を所有しており、国民が飢えて死にかけても自分たちだけは贅沢三昧。グレース夫人というのが曲者で前夫と別れて、40歳ちかく年齢の違うムガベ大統領と再婚したのだが、内実は大統領が見染めてダンナから取り上げたもの。この前夫はその「功績」で現在、北京駐在ジンバブエ大使である。夫人はコンゴのダイヤモンド鉱山を所有していて、指にはそのでっかいダイアの指輪が輝いている。気が強くてパリやNYで買い物をしている姿を撮影していたパパラッチが追いかけられ、その指輪でバッサリ切られて大怪我をしたこともある。
喜んで受賞するかと思いきや今回は辞退した。ジンバブエのメディアによると、ムガベ氏の報道官は孔子平和賞が中国政府と無関係であることが分かり、関わらないことに決めたという。
「孔子平和賞」は、ノーベル平和賞を人権派の劉暁波が受賞したのに対抗し て、中国が急遽でっちあげたもので、賞金も僅か10万元(190万円)。2010年12月に「突 如」設立が発表され、第一回の受賞者が台湾の国民党政治家、連戦 (国民党名誉主席、親中統一派)だった。連戦は狐につままれたような表情で、コメ ントもせず、授賞式に出席しなかった。
世界の冷ややかな目に、その後の選考は中国政府系の機関を離れ、香港 の「孔子平和研究所」とかいう民間団体に移管された。
第2回の受賞はプーチン、3回目はアナン国連前事務総長、4回目は釈一誠 という中国仏教界指導者という写真も公表されなかった人物。第5回目は鳩山由紀夫の名前も挙がっていたが、キューバのカストロに決 まった。カストロ議長さえ、授賞式に出席しなかった。
そして今年の6回目は日本の村山富市元首相とジンバブエのムガベ大統領に授与 されることが決まったが、村山の辞退に引き続き、かのムガベも辞退した、という次第。ついでに、今年ムカベ大統領の他に孔子平和賞の最終候補に挙がっていたのは、富豪のビル・ゲイツ氏や潘基文国連事務総長、韓国の朴槿恵大統領ら9人という。
顔ぶれを見ると、選ばれるのが「恥」というのが「孔子平和賞」の実態である。
維新の党が分裂した。橋下徹大阪市長は24日に開いた維新の党の「臨時党大会」で同党の解党を決議し、政党交付金の国庫への返納を目指すと表明した。「維新の党を作った者の責任」として必ず実行する考えを示し、「有権者の皆さん本当に申し訳ありませんでした」と謝罪、「維新の党は日本の国にとって百害あって一利なし」とも投稿し、松野頼久代表と陰で操っている江田憲司前共同代表らを批判している。相変わらず人心掌握に巧みなところを見せているが、世論は60%以上が分裂に批判的で、迫っている大阪府市同時首長選挙の行方も楽観できない。
ブログ子は維新の党の行方がどうなろうと大した関心はないが、片方の主役、江田憲司と松野順久という2人が虫唾が走るほど嫌いである。唇が薄く眉が下がった見るからにペテン師の風貌もさることながら、新党に潜り込んではひっかきまわしさんざその党の金を使いまわしては政界再編を画策する、その政治手法が嫌いなのだ。
例えば江田憲司。通産官僚だが役所時代から東大法学部卒をひけらかして大言壮語するので「嫌われ者」で通っていた。選挙下手だったが2008年に「官僚国家日本を変える元官僚の会」(脱藩官僚の会)を結成し、代表幹事に就任。2009年1月、自民党を離党した渡辺喜美のもとにすり寄り、みんなの党幹事長に座った。みんなの党ブームに乗り神奈川8区から出馬し、大勝して4選。
ところが渡辺喜美代表がスポンサーから借りた8億円の使い道で指弾され(選挙で子分の面倒を見るのに使ったのだが公にできず、為に野に下って落選)るや、みんなの党の14人を引き抜いて結いの党を結党し、さっさと維新の党に合流、共同代表に収まった。
2015年5月17日、維新の党が最大の政治課題として掲げてきた大阪都構想が大阪市特別区設置住民投票で否決され、党最高顧問の橋下徹大阪市長は市長任期終了後に政界を引退することを宣言し、江田も責任を取り党代表の辞職を表明した。そのときのセリフは「(橋下氏は)大阪の宝であり、日本の宝。あんなに突破力のある政治家はいない。いつかまた必ず必要にされる」とよいしょしたのだが、その舌の根も乾かぬうちに分裂騒ぎに発展した。
当初、維新の執行部では大阪系議員に限り「分党」を認める案で合意する寸前だった。そこに立ちはだかったのが、新党組とそりが合わない江田憲司前代表。合意寸前の両陣営に対しちゃぶ台返しをして(14日産経の記事)「これは戦争だ。何を恐れているのか」と松野氏らを叱咤したという。
もともと政界には江田嫌いが多い。永田町関係者は「かつて通産省にいた江田氏は橋本龍太郎首相のもとで首相秘書官を務めていました。実はそのころから嫌われ者なんです。虎の威を借る狐とでもいいますか、とにかく態度がでかいし、性格が悪い」と話す。
みんなの党の渡辺喜美前代表(62)が8億円借入金問題で騒がれたとき、「情報を流したのは江田じゃないか」と指摘する声があった。渡辺が集めた金を使っておきながら、恩人を刺すなど見下げ果てた行動だが、『江田ならやりかねない』というのが永田町関係者の間ではもっぱらだった。
敵の敵は味方、とばかり、橋下徹大阪市長は9月21日、昨年解党したみんなの党の代表を務めた渡辺喜美前衆院議員と名古屋市内で会談した。会談で江田氏に関する話題が出たかどうかについて聞かれると「あったか、なかったかも含めて申し上げないことにしたい」と述べるにとどめたが、裏切りの内容でも聞き出したのかもしれない。。
江田に操られている松野頼久・維新の党代表も危ない存在だ。父親は政界の寝業師だった松野頼三だが、本人は12億円もの借金を抱える、赤絨毯の借金王と言われている。大借金でもフェラーリとベンツは手放さない。永田町ではホステスと見紛うほどのド派手な格好が注目を集めたこともある素子夫人に頭が上がらなとかで大借金もかなり無理をして、高級住宅が並ぶ渋谷区松濤に家を建てたためだという。壁面に石のタイルを貼りつけ、一見すると博物館のような建物で地下には夫人の趣味でカラオケルームが備え付けられているとも。
政党交付金欲しさの泥仕合だが、それが振り込まれる銀行通帳と印鑑は大阪組が握っているとあっては、大阪組に有利である。残留組はみんなの党ブームや維新ブームにあやかった連中で選挙に弱いとあっては、合流先の民主党の岡田克也代表代表も腰が引けるであろう。
ブログ子は10月中旬山を下りた。山(八ケ岳)に上がって足掛け4か月、パソコンもなければ新聞も何日か遅れで目にする生活だったが、それみたことかと思わせられたのが「韓国ポスコ、新日鉄住金に完敗」のニュースだった。
このブログでも何度か取り上げて、日本での裁判(ポスコの日本法人相手なので東京地裁)なので勝算あり、2014年12月にも判決が出ると書いてきた。今回9月15日付の読売新聞のスクープだったので中央紙は押しなべて小さい扱いだったが、ブログ子は行きつけの温泉、長野県小海町の八峰の湯で記事をを読んだ。下山して1面トップだった読売の記事を探したが見つからないので以下、夕刊フジからの転載である。こちらは読売報道を受けて悔しそうに報道している韓国紙の報道を受けた形になっている。
韓国の鉄鋼最大手ポスコに特殊な鋼板の製造技術を盗用されたとして、新日鉄住金(旧新日本製鉄)が東京地裁などで起こした訴訟をめぐり、ポスコが新日鉄住金に和解金の名目で3000億ウォン(約304億円)を支払う方針だと韓国紙が報じた。韓国企業が海外企業の機密侵害について支払う金額としては過去最高レベルとなり、四半期で赤字になる恐れもあるという。一時は日本企業を上回っていた業績も低調で、株価も急落、韓国の検察当局から捜査を受けるなど創業以来最大の危機を迎えている。
ハンギョレ新聞によると、ポスコは今後、鋼板の輸出の際に技術使用料を支払い、地域別の輸出量も新日鉄住金と協議する。新日鉄住金は日本や米国などで起こした関連訴訟を取り下げることにしたという。
訴訟の対象となったのは、電気を家庭に送る変圧器などに使われる「方向性電磁鋼板」。電力インフラに欠かせない変圧器の心臓部である「鉄心」に使われ、技術の粋を凝らした“鉄の芸術品”ともいわれる。旧新日鉄の独壇場だったが、2005年ごろからなぜかポスコの製品技術が急激に向上。シェアも拡大してきた。ポスコの技術盗用疑惑が浮上したのは07年。韓国・大邱での刑事訴訟で、ポスコの機密情報を中国メーカーに流したとされるポスコ元社員が「技術は、もともとは新日鉄のものだ」と衝撃的な証言を行った。
旧新日鉄は、製造技術を持ち出したとされる元部長級社員の自宅から、ポスコとの通信履歴などの証拠を裁判所を通じて確保。不正に入手した情報を基に同品質の製品を造ったとして12年4月、ポスコなどに約1000億円の損害賠償と製造販売の差し止めを求める訴訟を起こしていた。
3000億ウォンの和解金負担はポスコにとって深刻だ。14年の最終利益5566億ウォン(約565億円)の約54%にあたる。前出のハンギョレは、「和解金の支払いが第3四半期の業績に反映されると四半期の業績が赤字となる可能性が高い」とするポスコ幹部の話を紹介した。
業績への打撃は一時的なものにとどまらない。ポスコは今後、方向性電磁鋼板の技術を使う際には新日鉄住金側に使用料を支払うことになるため、輸出競争力で劣ることになるのは確実だ。
週刊東洋経済元編集長の勝又壽良氏は「ポスコはそもそも旧新日鉄の前身である八幡製鉄や富士製鉄から技術支援を受けたことで始まっている。その後、独自の基礎技術を育てないまま成長してきたツケがここにきて一気に噴出しているのではないか」と指摘した。
漢江の奇跡は1965年、韓国は日本と日韓基本条約を結んだことにより、日本から無償金3億ドル・有償金2億ドル・民間借款3億ドル以上(当時1ドル=約360円。現在価格では合計4兆5千億円相当の援助で成り立った。同時にポスコ(浦項)の高炉建設など惜しみない技術援助でその後の韓国の自動車(薄板)、造船(厚板)の基礎になったのだが、感謝するどころか自国技術として世界に売り込みを図るなど中国と同じように「恩を仇で返す」所業の数々は目に余るものがあったが、今回の「敗訴」(和解というが勝算がないから和解に持ち込んだというのが正解だ)により、誰のおかげで発展してきたか白日の下にさらされた。
梅雨明けして猛暑続きです。イチゴ栽培農家では暑さに弱いイチゴ苗を夏の間は涼しい高原に疎開させる「山上げ」ということを行っています。ブログの亭主もこれに倣って毎年、標高1800メートルの八ヶ岳高原に「山上げ」しています。もう10年以上になります。
テレビなし、パソコン無し、ネット環境まるでなし。外界の情報はラジオのみですが、少し溜め込んだ本を読むには好環境です。というわけでご愛読いただいている(一部の方でしょうが)「Mt.8 Blog(マウント・エイト・ブログ)」とホープページ「八ケ岳の東から」の更新はできません。
10月中旬下山予定で、お忘れなければそのころブログ、サイトを「再見」いただければと思います。
終戦を国民に伝える昭和天皇の「玉音放送」の原盤が8月1日初めて公開される。70年ぶりに原盤の再生に成功し、デジタル録音した音声も公表されるという。玉音放送は、終戦前日の昭和20年8月14日に当時の宮内省庁舎で録音され、15日正午からラジオで流された。放送後に一時、GHQに貸し出され、現在、テレビなどで使われている音声はGHQが複製したもの。
http://www.dailymotion.com/video/x2rgw0_%E7%8E%89%E9%9F%B3%E6%94%BE%E9%80%81_news
あの暑い夏の日から70年。ブログ子はその時6歳だった。山形県米沢市の母の実家に疎開していた。生まれたのは東京・板橋区常盤台
だが日に日に空襲が迫り、陸軍士官学校で国漢文科教授をしていた父も覚悟を決めて妻子だけでも陸奥に送りだしたのだが、子どもにと
っては食べる心配もなく稲田の間にわんさといるイナゴ取りに熱中できる居心地のいい場所だった。
母の実家は米沢織の機屋をしていた。絹織物は贅沢品で一般には売れなかったがこの時期パラシュートの布地に使われていた軍需物資で、それ故米軍による空襲も予想されて、8月15日朝から人夫数人が入って防空壕を掘り始めた。縁側の向こうに鯉が泳ぐ池があり、そのそばの築山に何本かの松の木が植わっていた。その根っこのそばから穴を掘るので手間取って、昼までにやっと数メートル掘り進んだところで昼になった。
縁側にラジオが据えつけられその前に番頭さんや人夫、女工さん、なにもわからないながら疎開中の従兄、従弟も植木鉢が並ぶ台のあいだに並んでその時を待った。ラジオは雑音がひどくわかりにくかったが単語を繋ぎあわせて、負けたことだけはわかったようだ。子どもたちは何事か理解できなかったが、大人たちが涙を流すのを見て、ただならぬことだということだけはわかった。
打ちひしがれた人たちが持ち場に戻ったあと蝉がジイジイとやかましく鳴き始めた。人夫たちは午前中掘った防空壕を埋め戻しにかかった。そばに大きな龜(かめ)があった。祖父が盆栽にくれてやる肥料肥えをつくるもので鯉料理の内蔵や骨などが放り込まれるのでものすごく臭い。子どもたち辟易して近づかないものだが、防空壕を掘るにはどうしても龜を壊さねばならないと云われた祖父が、壊すのは最後にしてくれといったため後回しになって助かった。
3ヶ月ほどあとに米兵がジープで市内に入ってきた。大勢が見物する後ろからブログ子は「鬼畜」めがけて石を投げた。届かなかったのだろうが石の行方をみることなく一目散に田んぼの畦道を駆け戻って蔵の中に入り夕方までブルブル震えながら忍んでいた。
当時は判らなかった結語の一文がいまわかる。「擧國一家子孫相傳ヘ確ク神州ノ不滅ヲ信シ任重クシテ道遠キヲ念ヒ總力ヲ將來ノ建設ニ傾ケ道義ヲ篤クシ志操ヲ鞏クシ誓テ國體ノ精華ヲ發揚シ世界ノ進運ニ後レサラムコトヲ期スヘシ爾臣民其レ克ク朕カ意ヲ體セヨ」
敗戦から70年。「玉音放送」に一億奮起して今の繁栄を築いた日本人のスタート台だった。
テレビの国会中継をつけたら民主党の民主党の岡田克也代表がぐだぐだと喋り始めたのでチャネルを変えた。TBSは新国立競技場問題だった。この局は現行案に反対で急先鋒のスポーツライター、玉木某などずらっと揃えて「やり直せ」と大音声をあげていた。
2020年東京五輪・パラリンピックのメーン会場となる新国立競技場の総工費が2520億円に膨らんでいるのは確かに問題だ。与党内からも総工費を抑えるため計画の見直しを求める声が噴出している。政府内では価格高騰の基である「キールアーチ」と呼ばれる2本の巨大な鋼鉄製アーチの建設をやめ、建設計画を縮小する案が浮上しているという。最大観客数も現行計画の8万人から6万人程度にすることも検討する。政府関係者が15日明らかにした。与党内からも総工費を抑えるため計画の見直しを求める声が噴出しているという。
コメンテーターの政治評論家が「安保法制が強行採決で衆議院を通過したことで国民の反対の声が高い目先をそらすため競技場問題に首を突っ込んできた」としたり顔で解説していたが、いくらなんでもそこまで自民党は落ちていないであろう。
さらにチャネルを変えると、デザイン採用を決めた審査委員会で委員長を務めた建築家の安藤忠雄氏が記者会見を開いていた。
老朽化した国立競技場の改築計画は、国家プロジェクトとしてスタートしました。「1300億円の予算」「神宮外苑の敷地」、オリンピック開催に求められる「80000人の収容規模」、スポーツに加えコンサートなどの文化イベントを可能とする「可動屋根」といった、これまでのオリンピックスタジアムにはない複雑な要求が前提条件としてありました。さらに、2019年ラグビーワールドカップを見据えたタイトなスケジュールが求められました。
審査委員会の下に設けられた10名の建築分野の専門家からなる技術調査委員会で、機能性、環境配慮、構造計画、事業費等について、実現可能性を検証しました。そしてザハ・ハディド氏の斬新なデザインが選ばれました。その時点での基本設計では1625億円で実現可能だとの工事費が提出されました。総工費が2520億円になった経緯は承知していません。
工費を膨らませたのはシンボルとなるキールアーチである。長さ400メートルの巨大な構造で、会場付近の仮設工場での接合が必要など工法も特殊だ。このためアーチを含む屋根部分の工費は950億円にのぼり、総工費を押し上げた。
ブログ子は思う。審査委員会には構造の専門家が加わっていた。建築工学の専門家で力学的な見地から安全性や構造計算をして1625億円だったのだ。それが1000億円近く膨らんだのは、ゼネコンや資材納入業者、労務担当などがどんどん経費を上乗せしたのだろう。ダム工事や堤防、防災工事など国が施工する工事は、親方日の丸で値切る者もいないし食いっぱぐれの心配もないおいしい工事だ。構造の専門家が入っていて1300億円より少し高いが1625億円という額を出したのだから、細かくチェックすればかなり下げられると見る。
テレビではいったん白紙にして設計からやり直せと主張していたが、この難工事は日本でないとできない部分がある。世界に日本の技術力で国威を示す機会でもある。2000億円くらいまで贅肉を落とすこともできるとみる。ブラジル、平昌などよその国のオリンピックは間に合わないと大騒ぎである。ここは日本だからこそできる新国立競技場をきちんと期日までに作り上げ、メーンポールに日の丸を掲げて世界に日本の技術力を見せようではないか。
太陽からおよそ59億キロ離れた「冥王星」に、アメリカの無人探査機が初めて近づいてその姿を捉えた。85年前の発見以来、多くの謎に包まれてきた冥王星の実態解明にわくわくする思いだ、
NASA=アメリカ航空宇宙局が9年半前に打ち上げた無人探査機「ニューホライズンズ」が日本時間の14日午後9時前には冥王星におよそ1万2000キロの距離まで近づいて写真を送ってきた。
冥王星にはさんざ翻弄されてきた。冥王星は1930年にアメリカの天文学者が発見した天体で、2006年に国際天文学連合が惑星の定義を見直すまで、太陽系の9番目の「惑星」とされてきた。中学生のころ、誰でもそうだろうが「水金地火木土天海冥」と覚えたことだろう。それが10年ほど前、「水金地火木土天冥海」になった。太陽の周りをだ円形の軌道でおよそ248年かけて1周しているが、周回軌道が海王星の内側になり3年ほどこれが続くというので、受験生はどうなるのだろうと他人事ながら心配した。
混乱はまだ続いた。学校では、太陽系の惑星の中で最も遠いところにあると考えられたのに、1990年代以降、冥王星よりもさらに遠い領域に冥王星と似た特徴を持つ天体が相次いで見つかったことから、これらも惑星と呼ぶべきか、国際的に議論されるようになり、2006年には、国際天文学連合は惑星の定義を直すことを発表、これにともなって冥王星は、惑星ではなく「準惑星」と分類されるよううになった。周りを回る月が5つも見つかったのでは仕方がないが、受験生の暗記は海王星でストップした。
中学生の頃の冥王星の写真はパロマ天文台が撮影したぼんやりしたややオレンジ色の丸い点でしかなかったが、「ニューホライズンズ」が撮影した画像をみると、女性が喜びそうなハート型の地形が写っていて、いろんな色の部分がある。これから1年半かけて送ってくる観測データで太陽系の成り立ちに繋がる発見が期待される。
遠くで見ていた「オレンジ色の球体」の時は魅惑的だったが、あばたやえくぼがクリアになりつぎつぎ正体が暴かれてみるとなんか趣がないなあと思う。
翻って15日の国会を見ると、政界の冥王星、民主党のお粗末が目立って、幻滅ばかり残った。出ないと言っていた衆院平和安全法制特別委員会に出てきたはいいが、議員はどれもこれも「アベ政治を許さない」「強行採決反対!」のアジビラを掲げて浜田委員長のメモをひたくったり、怒鳴ったりの議事妨害ばかり。どいつもこいつもテレビカメラを意識して同じ方向にビラを掲げているのが浅ましく見えた。
審議は尽くされていないと大声で叫んでいたが、これまでの委員会質問といえば足を引っ張るばかりでまともな安保法制の議論などなかったではないか。「戦争を抑止しよう、それでも戦争が避けられないときに対応できるようにしよう」というのが安全保障関連法案ではないか。中国が東シナ海の日中中間線付近に新たな建造物をつくっているすぐ前の沖縄にちょっかいを出してきた時どうするのか。民主党や共産党の質問者でこの事に触れた者はいたか。
「国民の理解が進んでいない」といい、“戦争前夜”と煽る左翼マスコミでいいのか。議場で「わっしょい、わっしょい」とはどういうことか。ブログ子は政界の冥王星,、いまや「準政党」と呼んだほうがいい民主党議員どもの情けなさばかり見せつけられて失望した。
岩手県矢巾(やはば)町で中学2年の村松亮君(13)が列車に飛び込んで自殺した事件。担任と交わしていた生活ノートには「氏(死)んでいいですか?」「もう市(死)ぬ場所はきまってるんですけどね」とある。悩み悩み、死ぬことを考えたものの、「死」という言葉の恐ろしさに身がすくみ、書くことができず「氏」とか「市」で代用していたのだろう。哀れでならない。
ずっと前からいじめがあったのに学校も市教委も把握せず、報告では「いじめ0(ゼロ)」としていた。あわてて「第三者委員会」を立ち上げたが、今流行りのこんな委員会なぞ、なんの役にも立たないことは、沖縄の翁長知事が名護市辺野古の埋め立て承認に関する第三者委員会を見てもわかる。担任は亮君が「死」のサインを再三出しているのにはぐらかしたような返事ばかりを赤字で書き込んでいたというので批判しきり。女教師当人は憔悴して寝込んでいるという。
責任の所在はどこかについて、マスコミは大騒ぎをし、論調は「人の命の大切さを学ばせるべき」とか、「カウンセラーの充実」とか、「思いやりの精神を育む教育行政」といったむなしい識者の発言が並んでいる。おかしくはないか。いじめた当の相手の名前がノートに書かれている。女生徒だともいう。いじめの問題では悪いのは「いじめた奴」に決まってるだろうに、今回もなぜか皆、触らぬようにしている。子どもだからというのだろうが、公開の場に引き出すようなことをせずとも当人に責任があることをわからせる処置というものは取れるはずである。
ブログ子の長女はNHK東京放送児童合唱団にいた。長じてはじめて告白したが、合宿で着替えの入った袋が初日になくなった。風呂に入っても着たきり雀で過ごし最終日どこからか出てきた。並んでいると後ろから尖った鉛筆の先で刺されたこともり「あれで性格が変わった」と述懐した。学校、趣味のサークル、職場・・・いじめはどこにでもあるものだ。
亮君のように優しくておとなしい者が狙われる。「命の尊さ」教育では埒が明かない。乱暴なように見えるがブログ子は、いじめた奴には担任も親も一緒に支援して断固闘いを挑むべきである、と思う。ただそこは教育の場である。闘いのあとどう両者を和解させるか、教師も学校も腐心せねばならない。
アメリカで子どもを学校に通わせたことがある人が言っていることだが、「私の娘はアメリカで教育をうけましたが、やはり日本人であることからか、なにがしかのいじめにあいました。その時、娘は先生にいじめを訴えると先生は答えたそうです。『「断固戦いなさい!』と。 またもう一人の男の子供も同じいじめにあったとき、まだ英語もろくにしゃべれないときでしたが、徹底的に取っ組み合いと殴り合いを校内で実行しましたが、学校からは何のお咎めもありませんでした。アメリカでは自己防衛や正義の為には戦え!と言うのが教師も含めた社会共通の大切な理念です」。
日本国憲法前文にある「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。」を信奉する人が多いせいか、日本では、左の頬を打たれれば右の頬を出すように教えるキリスト教徒よりもやさしい。
世間というのはそんな信義に厚い輩ばかりではないのは、隣の国を見てもわかるだろう。いじめという理不尽には断固戦うことを教えたい。昔の仇討ちでは免状があれば女子供など非力な者に助太刀してよかった。いじめた奴にはみんなで加勢して立ち向かえ! 教育委員会や学校など当てにするな!
「明治日本の産業革命遺産」の登録審査をめぐり、韓国側が外相会談での合意を無視し、審査で「強制労働」を声明に盛り込もうとしたことに対し、日本が合意破棄を迫って韓国発言を合意通りに修正させていたことが10日、分かった。「forced labor(強制労働)」「forced to work(働かされた)」の駆け引きについては11日付け産経の【世界遺産交渉の舞台裏】
(http://www.sankei.com/politics/news/150711/plt1507110003-n1.html)を読まれたい。
概ね7日のこのブログ「汚い南北朝鮮半島」どおりの内幕で、日本が何度も念を押して落ち着いたものを、しれっと覆して国内向けには「強制労働」と発表したものであることがわかる。韓国の尹炳世外相の確信犯的裏切りである。とはいえ、「forced labor」だろうが「forced to work」だろうが英語圏の人間には「強制労働」と受け取られるもので、英語使いの秀才が多い外務省にしては愚かな対応だ。安倍首相は「自らのミスは自分で収束してこい」と、交渉責任者である外務省外務審議官の杉山晋輔に指示したのもむべなるかな。外務省がなぜダメになったのかについてはたびたび取り上げているので、次の機会に譲る。
ブログ子が注目したのは尹炳世外相が「日本が何を言おうと、国際社会では英語が正式なものとみなされる」と言っている点だ。近くて遠い日韓は実は、今では英語を介してしか意思疎通ができなくなっている。韓国が漢字を捨ててハングルという表音文字を採用した結果である。
韓国の新聞は30年ほど前は漢字が多くて大体の意味は読めたものだ。韓国はその昔、日本をはるかに凌ぐ漢字大国だった。室町時代から江戸幕府時代を通じ将軍が変わるたびに朝鮮通信使が来日した。江戸時代だけで12回。途中の各藩は心をこめて接待にあたり、地方の文人墨客は通信使の宿舎に自作の漢詩などを見てもらおうと押しかけたとある。
今回のずっと前から高校時代からの親友、川本皓嗣東大名誉教授と韓国やベトナムなどの漢字文化圏についてメールを交わしていた。氏は比較文学の泰斗で、今年、皇居での講書始の儀で両陛下などを前にご進講したばかりである。韓国が漢字を捨てたことについてどう思うかとメールしたところ返信があった。
私信なので詳細には書けないが概ねこういうことだった。
せっかく漢字文化圏にあった共通の文字が、まるでバベルの塔が崩れたのと同様に、ばらばらになったことは、まことに残念です。いちばん悲惨なのは朝鮮における漢字の廃止です。過去にはずっと極端な漢学崇拝だったため、文学をはじめ、19世紀までの重要文書はほとんど漢文ばかり、日本のように古事記、古今集、源氏物語といった自国語の作品は、ほとんど何もありません。
漢字撤廃によって、文化が伝統から切れてしまうばかりではありません。ハングルは日本の仮名よりも発音の種類が豊かですが、それでも漢字を使わないと同音異義語が多すぎ、姓名もハングルで書くので、もとの漢字を自分でも知らない人が多いようです。
だから今ではもう、お互いにまったく別の言語を使っていることを認めて、一から外国語として習得するほかはないし、それでいいのではないかという気もします。また仰せのとおり、日本語で漢字と仮名を使い分け、漢字については音読みと訓読みを即座に使い分けるという離れ業を、誰もが日常的に演じていることが、日本人の大きな強みをなしているようです。
わざわざ英語に直さなくても、「強制労働」にしろ「使役。働かされた」にせよ、「徴用」にしろ、漢字ならば違いは一目瞭然である。南北とも朝鮮半島は漢字大国だったことを思い出し、漢字でやりとりすれば誤解は生じない。行き過ぎた漢字排斥で日韓の理解度は格段に落ち、外国語を介してしか会話が出来ない。情けないことだ。
この問題では、川本教授に教えられたのだが豊田有恒著「韓国が漢字を復活できない理由」 (祥伝社新書)が面白い。SF作家で通っているがどうして、韓国語を独学で読み書きできるまで習得した大変な韓国ウォッチャーである。
石川県が開発した高級ブドウ「ルビーロマン」が9日、金沢市中央卸売市場で今季の初競りにかけられ、出荷された31房のうち1房がこれまでで最も高額の100万円で競り落とされた。過去最高額だった昨年の1房55万円を大きく上回った。.
卸売業者が競り落とし、ホテル日航金沢が購入した。平井優之総料理長は「北陸新幹線が開通したこともあり、何が何でも競り落とすよう言われていた」と興奮気味に話した。コース料理のデザートに出す予定という。(新聞各紙).
夜のNHKニュースでも取り上げられ、宮崎県の1個30万円のマンゴーとか北海道の1個20万円のスイカと並んで紹介されていた。「1房100万円、1粒3万8000いくら」とキャスターが叫んでいた。
ブログ子はだいぶ前に書いた「物には物の値段がある」という記事を思い出した。三越の岡田茂社長が「三越・岡田社長と女帝の暗部」という記事(週刊朝日)で取締役を解任されたのが1982年9月22日だからその少し前である。
いつも記者仲間とお茶をする日本橋の千疋屋本店で青森の「世界一」とかいうリンゴが1個2000円で店頭に並んでいた。すぐ側の三越本店ではオホーツクというラーメン屋が岡田社長と組んで1杯1500円のラーメンを売りだした。街では400円前後の時代である。
社に戻って2,3年前に入社した女性記者にこの二つの例を教えて「物には物の値段がある」という見出しで、社会評論的記事を書け、と命じた。出てきた原稿はまるで使い物にならなかったので自分でこのタイトルで書いた。
このようなタイトルで原稿を書ける記者は少ない。中央紙だと1000人以上の記者(見出しと割付を担当する整理部を含めて)が在籍する。大雑把に仕分けすると1割は辞表を書いたほうがいい粗悪品である。あとの8割は可もなく不可もない。例えば社会部などは事件事故の目の前の事象を警察などの調書をもとに書く。誰でも教えればそれくらいはできる。政治部記者だと政党別、派閥別に担当者がいるが、政局なら自派を中心に他派担当記者の取材と付きあわせて、見通しを書けばデスクがその他の記者の取材メモと照らしあわせて1本仕上げる。取り立てて難しいことではない。
社会時評、社会評論、トレンドについての原稿はそうはいかない。上述のようなテーマでは馬鹿高い値段を許せないとするにはまず自分の「哲学」がいる。値段についての数字の比較も必要なら、昔の文人・碩学が書き残した文章の引用にも迫られる。つまり記者本人の人生で培った「教養」が求められるのである。こうした原稿が書ける記者となると残り1割の新聞記者の内片手で挙げるくらいである。
その女性記者については、その程度の記者と判断した。その後社を辞めて米国人と結婚してNYから日本の英字紙に寄稿しているのを散見したが見るものはなかった。新聞記者の良し悪しはこうした原稿を書かせれば一発で判明するものだ。
付け加えるとこうした馬鹿高い食べもののニュースは関係者が話題作りに恣意的に操作している。電通・博報堂などの大手広告代理店が仕掛けることもある。誰が1粒(1つぶ!)4万円弱のブドウを買うものか。こんなものはメディアが取り上げなければ自然消滅するたぐいのものである。
Facebook に6月末アップされた1本の動画が、わずか1日で100万回以上再生される大ヒットとなっている。アメリカ・フロリダ州のサラソータ。ここでは街中の至る所に公共のピアノが設置されている。
その一台に、髪の毛ボサボサ、ひげボーボー。お世辞にもキレイな身なりとは言い難いホームレスの男性が近づき、アメリカのロックバンドStyxの『Come Sail Away』を弾きだした。足を止めて聞き惚れた人がビデオを撮影して投稿したのが下記の動画。
一方英国でも5月22日、英ニュー・カッスル・アポン・タイン中央駅構内に置かれたピアノを弾くホームレスの男性の姿がネットに投稿され、その美しい調べに通行人が感動の涙をながしたという。
英紙デイリー・ミラーによると、汚らしい格好をしたホームレスの男性、アラン・ドナルドソンさんは、いつも人々から冷たい目で見られ、侮蔑の言葉を浴びせられていた。この日も英ニュー・カッスル・アポン・タイン中央駅構内に現れた彼を警官は追い払おうとしていたが、そこに置かれていた1台のピアノの前で、おもむろに「エリーゼのために」を弾き始めた。その卓越した演奏と聴く人の心を揺さぶる旋律に、その場に居合わせた人びとは思わず感動の涙を流したという。
その場にいたユーザーがアランさんの演奏をスマートフォンで撮影。その動画を自身のフェイスブックに公開したところ、多くのユーザーがこれを再生し、アランさんは瞬く間にネット上の注目人物となった。 アランさんの元同級生と名乗る人物は、この動画を見て「彼こそ真の天才ピアニストだ」と感激。アランさんに住まいを提供するため、ネット上に専用サイトを立ち上げて、世界のユーザーに広く寄付を呼びかけている。
ブログ子はからきしピアノはダメだが、小中高で同級生の男子の2,3人はクラシックやジャズを軽々と演奏して大いに女の子にモテて回りを羨ましがらせた。新聞社時代も、カメラマンや事件記者の同僚が六本木の白いピアノがあるバーで「マイ・ウェイ」を弾き語りしてホステスを独り占めしていた。
常に傍観するしかなかったブログ子は、あいつらもホームレスにこそならなかったが、なっていれば上の動画の一角を占めていたのではないか、と思ったりする。ホームレスでないと名ピアニストになれないかのようなこうした動画には、一人冷たい目で、うらやむばかりである。
窮鼠ネズミを噛む―図である。欧州連合(EU)などから金融支援の条件として要求されている財政再建策への賛否を問うギリシャの国民投票で、同国のチプラス首相は5日夜(日本時間6日朝)、テレビ演説し、「ギリシャは歴史的なページを開いた」と述べ、反対派の勝利を宣言した。反対が61.3%、賛成が38.7%で、事前の世論調査や出口調査では賛否1%程度の差で拮抗していたから、この国の世論調査なるもののいい加減さにあきれる。
いい加減な国だがブログ子にとっては妙に惹かれる国である。ギリシャ神話が好きだということもあるが、この国の町並みを写した写真があると商店の名前や人の名前が読めるという親近感があるせいだ。ギリシャ語はできないが、学生時代かじったロシア語でなんとなく読めるのである。キリル文字というが実はかなりの部分ロシア文字と同じである。ロシア文学を読むと、ギリシャ正教のシーンが度々出てくる。ロシアの宗教も人間も実はギリシャからやってきたものなのである。
今回のギリシャ問題の発端は2009年秋、ギリシャの名目GDP(国内総生産)比の財政赤字が、それまで公表していた3.7%ではなく、12.5%(その後13.6%に修正)であると発覚した事からである。ユーロに加盟するには、財政赤字を3%以内、公的債務残高を同じくGDP比で60%以内に抑える必要があるが、それをごまかしていたのである。
大盤振る舞いの年金は現役時代の85%、労働人口の25%は公務員で定時出勤すれば手当、パソコンできればまた手当、国民は税金を払うのが嫌いで商店やタクシーは領収書なしなら割引、というでたらめ(他所の国から見たら)で借金膨らめばIMFから借り入れしてしのいできた。怒ったEUから年金支給年齢を65歳から67歳に順次引き下げろと緊縮財政を迫られると、緊縮反対の国民投票で借金は払わない、というのでは誰が見てもまともな国ではない。
ソクラテスは「悪法もまた法なり」と毒をあおった。その末裔が借金踏み倒し常套犯である。オリンピックでは毎回選手入場の先頭を切る栄誉を与えられる国がこれでは先祖が泣くだろう。そう思っている人が多いと思う。しかしこれは大変な誤解なのである。
現代のギリシャ人はユークリッド、ピタゴラスやアルキメデス等が活躍した古代ギリシャ人とは、実は「国民の大部分、80%以上は別人種であって、ほとんど血のつながりがない」のである。
ギリシャ史を概略するとマケドニアの成長でギリシャの宴は終わる。そのマケドニアもローマ帝国に飲み込まれる。この時古代ギリシャ市民は奴隷のようにこき使われる立場に転落して、かつての文明も忘れられてしまった。15世紀に東ローマ帝国が滅亡し、以来400年間オスマントルコの支配下にあった。知識階級はオスマン帝国の支配を嫌って、モスクワ公国に移住してしまい、そこで今のロシア帝国の繁栄の基礎を築く。
つまり本来のギリシャ人はロシアに行き、ギリシャに残ったのはオスマントルコに連れて来られた農奴たちばかり。その彼らが、近代になって民族意識に目覚めて独立を目指すもままならず、イギリスやフランスやドイツなどヨーロッパ諸国が介入してくれてやっと独立した国なのである。
チプラス首相は5日夜のテレビ演説で、「交渉のテーブルに戻る」と述べ、債務の減免をEU側に求める考えを強調した。また、ギリシャ政府は6日、EU側と関係が悪化していたバルファキス財務相の辞任を発表した。破綻した国にしては態度がでかすぎるが、それはロシアと中国が助けてくれるという思惑があるからだと云われる。
中国が出てくるのは「一帯一路」政策で、海と陸のシルクロードをヨーロッパに広げようというのだが、その陸海ともにギリシャが要の位置にある。盛んに援助を言っているが金を出すとはまだ言わない。それはそうだろう。AIIB(アジアインフラ投資銀行)をつくって57カ国を集めたが内実は後進国など「借金踏み倒し」予備軍ばかりで、さらにギリシャを抱える愚は犯さないだろう。
ブログ子は上述のように過去の言語、宗教、人の交流ぶりから、あるとすればロシア接近はあると思っている。。EU側も加入の法律はつくったが追放の法は用意していないという事情やユーロ圏の経済混乱を考えれば莫大な借金ながら棒引きするしかないという弱みもある。かくて「ない金は返せない」と開き直ったギリシャと延々交渉が続くと見る。
「狡猾」というのは外交では褒め言葉である。その意味ではまんまと相手の手口に乗った日本外務省の「お人好し」ぶりが責められるべきだが、これで日本人は徹底的に朝鮮半島が嫌いになったことだろう。、
北朝鮮は日本人拉致被害者らの再調査期限となる4日を目前に、北京の大使館ルートを通じ、「もう少し時間がかかる」と再調査結果の報告延期を伝達してきた。独裁国家で将軍様が拉致を命令したのだから、1年と言わず今すぐ全員の居場所と生死ぐらいわかっている。日本の制裁カードや国連人権委員会を横目に見ての引き延ばしだが、強く出れば日本政府のために話が潰れたといわれるから「しばらく様子を見る」としか言えない。瀬戸際外交で延命をはかるいつものことだからまあこんなものだろう。
狡猾、かつダーティーなのは韓国である。韓国政府は、「明治日本の産業革命遺産」の23施設のうち7施設について、「戦時中に強制徴用された労働者がいた」と主張し、登録に反対してきたが、そのは6月の日韓外相会談で、徴用工を含む「歴史の全容」を施設の説明を加えれば反対しない姿勢を示し、事態は決着したかにみえた。
しかし、世界遺産委の開幕後、意見陳述で韓国側は外相会談の合意などどこ吹く風、徴用工の歴史に言及したのに加え、「強制労働」という表現を使おうとした。陳述内容を知らされた日本側が修正を要請し、韓国側が反発。折り合いがつかなくなって決定は先送りとなった。
ブログ子はかねがね世界遺産登録というものには懐疑的で、国連の場に持ち出さずとも、歴史的に価値あるものなら「日本遺産」に登録すれば事足れると思っているが、8エリアと23施設ではくす玉用意して今か今かと待っている。日本外務省は期待の声を無視できなかったのだろう、妥協を図る手に出た。
具体的には「a large number of Koreans and others who were brought against their will and forced to work under harsh conditions in the 1940s at some of the sites, and that during the World War 」(日本は、1940年代にいくつかのサイト=施設 において、その意思に反して連れて来られ、厳しい環境の下で働かされた多くの朝鮮半島出身者等がいたこと)を施設に掲示することで合意を取り付けようとした。より具体的には、日本は、インフォメーションセンターの設置など、犠牲者を記憶にとどめるために適切な措置を説明戦略に盛り込む(incorporate appropriate measures into the interpretive strategy to remember the victims)ということを提示した。
韓国ではこのところ裁判所が徴用工問題で相次いで請求権を認める判決が出ている。昭和40年の日韓請求権協定により「『完全かつ最終的に解決済み』とする日本側とは相容れない。しかし今回韓国側は徴用工の言葉は使わなかったものの、「強制労働」(forced to work)という言葉を多用して認めさせようとした。
今回の英文の合意文書にある「forced to work」という表現について岸田外相は「『強制労働』を意味するものでない」と説明した。さらに、財産請求権の問題は完全に解決済みとする従来の日本政府の立場に変わりがないことも強調した。
外務省筋によると、日本政府は、委員会での日本側の発言を裁判で使わないという確約を韓国政府に何度も確認したという。外務省関係者は「韓国内に(遺産の説明における強制労働の明記を主張する)いろいろな世論がある。ボンの現場での確認とともに、ハイレベル(閣僚級)でも確認した」と審議を1日先送りする間に韓国側にダメ押しをしたというのだが、韓国での新聞報道はまるで逆である。
我が国は慎重を期して”others”まで付けているが、ユン外相の国内向けコメントでは”forced to work”だけ、つまり「強制労働を認めさせた」とことになっているのだ。また韓国の趙兌烈外務第2次官は委員会で「今日の決定は(徴用の)被害者の苦痛を記憶に残し、歴史の傷を癒やすための重要な一歩だ」と発言、さらに、記者団に対して「日本政府が朝鮮半島出身者の労働に強制性があったと認めた。交渉で合意した結果なので満足して受け入れる」と強調している。
韓国の外交関係者にしてこれだから、当然メディアの論調は「勝利」一色。「日本が強制労役の事実を国際社会で初めて認定した」と大々的に報じている。
朝鮮日報は「登録阻止が望ましかったが、『強制労役』を認める発言を引き出したことに大きな意味がある」との政府当局者の話を伝えた。同紙などは、日本政府が韓国人元徴用工訴訟などへの影響を懸念し「強制」との表現に拒否感を示したと解説したが、日韓外交筋は「訴訟と世界遺産登録は別問題」としている。
また「日本が国際社会の圧迫に屈服」(朝鮮日報)、「韓国が土壇場で逆転勝利」(中央日報)など韓国外交が“勝利”したとのトーンで伝える一方、徴用に絡む施設以外の登録施設の概要や、歴史的価値に関する報道はほとんどない。(共同)
韓国の朴槿恵政権はことあるごとに「日本は正しい歴史認識を」という。それは日本側のセリフだろうがと言いたいが、この国は肝心なことには耳を貸さない。今回も先が思いやられるのである。
仲良く散歩する2匹の犬に見えるが、左側の白いジャック・ラッセル・テリアの「グレン」は目が見えない。リードを持ってガイド役をつとめる大きなスタッフォードシャー・ブル・テリア「バズ」(右側)とともに、イギリスのハートルプールにある水底トンネルをうろついていたところを、動物保護団体『ストレイ・エイド』に保護された。
http://abcnews.go.com/Lifestyle/meet-abandoned-blind-dog-trusty-canine-guide-acts/story?id=31974056
(上はabcニュースで紹介された時の動画)
どのような経緯で2匹が一緒に暮らし始めたのか定かではないが、発見されるずっとまえからバズがグレンの目となって歩いてきたのは確か。2匹が歩くとき、グレンをリードして、いつもすぐ近くに寄り添って「目」の役をつとめている。世話をしているスタッフも、「グレンはバズがいてくれるおかげで、自信を持って暮らすことが出来ています」と話す。
保護施設でも離れ離れになれば、お互いを求めて鳴きはじめるので、2匹一緒の部屋で暮らしている。2匹が野良犬となった背景は分からないが、共に10歳ちかくの高齢であることが原因で捨てられたのではないかと団体は推測している。
女子W杯カナダ大会準決勝 日本━イングランド戦(エドモントン・コモンウェルス・スタジアム)を見た。テレビも新聞もなでしこジャパンが勝った、勝ったの大合唱だが天邪鬼のブログ子は、オウンゴールが決まった瞬間から、悲劇の主、イングランドのローラ・バセット選手をネットと動画に追いかけた。勝敗よりはるかにスポーツの魅力を見たからだ。
1-1で迎えた後半アディショナルタイム2分、MF川澄奈穂美の上げたクロスボールをDFローラ・バセットがカットする。しかしこのクリアボールは無情にもクロスバーを叩いてゴールラインを越えたところで着地した。
イングランドにとってはこれ以上ない悲劇的な敗戦は、これから“エドモントンの悲劇”として語り継がれるだろうが、翌日のイングランドメディアも電子版で大きく伝えた。『メトロ』紙は「考えられる限り最も悲痛な結末」と見出し、『ガーディアン』紙は「オウンゴールでイングランドの夢が終了した」、『テレグラフ』紙は「最後のキックのオウンゴールでイングランドが傷心」といった見出しが踊っていた。
試合終了のホイッスルが吹かれた瞬間、バセットは泣き崩れ、ほかの選手も、残酷な結末に立ち尽くしたり、涙を流したりするしかなかった。さすがだな、と思ったのはマーク・サンプソン監督の行動だ。泣きじゃくるバセット選手を抱きかかえ「泣いてもいいんだ。選手たちはピッチにすべてを置いてきた」とコメントした。さらに続けて 「ローラ・バセットは、今大会のイングランドを象徴する選手だった。勇敢で、力強く…チームを一つにまとめていた。最後は残酷な結果になってしまったが、英雄としてみんなの記憶に残るはずだ」
驚いたのはこのオウンゴールは計算されたものだったということだ。この場面、ボールをカットした熊谷からパスを受けた川澄が右サイドを駆け上がる。連動するように、大儀見と岩渕がゴール前へ。「守備ラインとGKの間に速いクロスを通せば、相手が触ってコーナーキックか、味方が触るか。あわよくばああいう形(オウンゴール)になると思った」と川澄。すかさず中央へクロスを入れた。
川澄の予想通り、イングランドのバセットがクリアしようとしたボールはクロスバーに当たってゴールインした。熊谷は「最後はラッキー」と振り返ったが、大儀見は「必然の結果」と言い切った。
宮間選手といえば、前回W杯決勝で、米国にPK戦で競り勝った直後の、美しい行動を思い出す。躍り上がって喜ぶチームメートに背を向け、敗れた米国選手一人一人を抱擁していた。ライバルに敬意を表する態度は、米国でも、評判を呼んだ。
スポーツで咲く美しい花は、実はこうした勝敗の陰に咲くものである。
6月7、8両日にドイツ南部のエルマウ城で開かれた主要国首脳会議(サミット、G7)での討議の詳細なやり取りの内容が漏れてきはじめた。安倍晋三首相が中国のアフリカにおける野放図なインフラ投資の実態を具体的に紹介し、他の首脳も同調したという。
「アフリカにおける中国の援助は、アフリカの人々のために本当に役に立っているのだろうか。中国はアフリカやアジアの腐敗の温床になっている。援助先の高官に賄賂が贈られている問題を皆さんもご存じでしょう。経済利益があっても、G7が片目をつむってはいけない」とたたみかけた。
アジアインフラ投資銀行(AIIB)の問題でも、首相は「AIIBは腐敗防止のガバナンスが不十分だと思っているから、日本は入らなかった」と説明した後、事務方の準備していた書類にはない話を始めた。
「中国はフィリピンが『いらない』と言うのに金を貸し付け、南シナ海でトラブルが起きると『すぐに全額返せ』と言ってきた」。 「ミャンマーで『難工事になるから無理だ』というのに、無理やりお金を貸し付けて山奥にダムを造らせて、結局途中で工事は中断してしまった」
その上でAIIBに関し「一件一件きちんと審査しないし、環境や人権に配慮しないのではないか」と問題提起した。AIIBにすでに参加表明した一部首脳は「わが国は日和見だった」と釈明。議長国ドイツのメルケル首相は「G7でAIIBに入っていないのは日本と米国とカナダ。自分たちは入ってしまった」とこぼしたという(産経)。
ブログ子は特にアフリカでの中国のデタラメぶりを指弾した点を大きく評価したい。歴代首相でアフリカ問題に触れたのは初めてではないか。
中国がアフリカ諸国との関係強化を築く表向きの理由は、アンゴラ、ナイジェリア、スーダン、ケニアなどからの石油資源の調達だとされている。中国は経済発展に伴い資源の確保に躍起になっており、アフリカ諸国に限らずオーストラリアやベネズエラなどあらゆる資源国との関係を強力にしようとしている。もう一つの目的は国連での中国外交の協力を取り付けることにあるとされている。つまり、台湾の独立問題と日本の常任理事国入りを阻止する目的だ。アフリカ各国も1票を持っているので、一気にアフリカ諸国を取り込もうとの戦略である。
石油輸出国であるアンゴラは人権問題がある国だと非難されている。また、ケニアは汚職問題で揺れており、スーダンは人権問題で内乱が起きたとして国連制裁まで議論された。これらの国々に対して中国は「内政に干渉せず、援助を拡大する」「援助にはいかなる政治条件もつけない」という方針で援助を決めている。また、アフリカ各国政府軍側へ武器を供与していることも欧米が強い懸念を示している点だ。さらに中国政府の援助外交と中国国営企業の進出事業が一体化しているという批判もある。いわゆるひも付き援助だ。
ブログ子が毎度からかいの対象にしているジンバブエというムカベ独裁国家がある。国家破綻していて天文学的なインフレに陥っていることで有名で、1米ドル=3京5千兆ジンバブエドルとなり、今年ジンバブエ政府は公式に通貨としての使用を廃止決定し、6月から回収を開始した。自国通貨を「紙くず」と認めたのだ。「100兆ジンバブエ・ドル」は市場ではタダ同然だが土産物店では2000円しているという。
大統領夫人は海外でブランド品を買いあさり、それを撮ろうとするパパラッチをダイアの指輪で切りつけるという凶暴ぶりである。彼女の前夫は自分の女房をムカベ大統領に提供した功績で現在中国大使をしている。彼を通して香港に別荘をもたせたり、とっくに破綻している国に経済援助を続けて間接支配しているのが中国なのである。売るものがないのでジンバブエは今年2月に27頭の象を、中国の動物園に売却する始末。自然保護団体は問題視するが4万頭も国内にいるからそのくらいいいだろうという態度である。
アフリカでの中国人の住居は最高級住宅地に構えている場合が多い。タンザニアでは「タンザニアの森の木を中国向けに強引に伐採してしまったので、タンザニアの森林は半減した」と中国人嫌いが増えるばかりだという。
前回24日に「許しがたい沖縄サヨク」を書いた。別に示し合わせたわけではないが、翌25日、自民党の若手議員らが立ち上げた勉強会「文化芸術懇話会」で、作家の百田尚樹氏が講演し、沖縄県の地元紙について「沖縄の2つの新聞は潰さないといけない」と述べたことなどに関して、26日の衆院平和安全法制特別委員会で民主党の寺田学衆院議員が、首相らを追及した。
寺田議員は「沖縄に失礼。お詫びすべきだ」と述べれば、2つの新聞の名前をあげたわけでもないのに琉球新報と沖縄タイムスの2紙は「今後とも不偏不党、言論の自由を重んじ、公正な取材活動と報道に努める」「言論の自由、表現の自由を弾圧するかのような動きに対しては、断固として反対する」と「正義」を大上段に掲げて反論しているが、ブログで紹介したように沖縄振興特別措置法による3800億円の国からの血税=補助金に「どこの県ももらっているもの」としれっと書く厚顔と一脈相通じるものがある。まったく、よく言うよである。
「マスコミを懲らしめるには広告がなくなるのが一番」と誰かが言ったとかで、鬼の首を取ったかのように「言論弾圧」と大騒ぎだ。
百田尚樹氏はフェースブックで
「沖縄の二紙がつぶれたらいいのに、と言ったのは事実だ。ただ、それは講演が終わった後の質疑応答という雑談での一言だ。誰かが『沖縄の二紙はやっかいですね』と言った言葉を受けて、『ほんまや、つぶれたらいいのに』と軽口で言ったにすぎない。部屋の中は笑いが起こり、その話題はそれっきりで、すぐに別の話題に移った。
それより、私がむかつくのは、報道陣がいたのは、最初の2分だけ、あとは部屋から出て行って、シャットアウト、つまりその後の講演も質疑応答もクローズな場所での発言なのに、それを盗み聞きして報道されたことだ。... 部屋から退出しても一部の記者はドアのガラスに耳をくっつけて、盗み聞きしていたのだ。部屋の内側からガラスに耳がくっついているのが見えたときは笑ってしまった。
私はラジオやテレビで不特定多数に向けて発言したわけではない。あくまで私的な集まりの場において話したにすぎない。内輪の席での発言だ。そういう場で口にした軽口が、大々的に報道され、あるいは国会で問題にされるようなことだろうか。しかも、私は議員でもなければNHK経営委員でもない。一私人である。
ちなみに、質疑応答のとき、ある人が私に「偏向報道をするマスコミを、スポンサーに圧力かけて、こらしめるのはどうか?」という質問をされた。私は即座に「それはしてはいけない!」と答えた。出版社や新聞社に対して、権力や他の力をもって圧力をかけることは、絶対にしてはならないと考えているからだ。
ドアのガラスに耳をくっつけていた記者も、この私の言葉を聞いているはずだが、こういうことは報道してくれない。」
ことあらばと「失言」を待ち受けるメディアの汚い手口の一端も垣間見えるではないか。案の定、朝日、毎日、共同傘下の地方紙は「けしからん」の大合唱である。自民党はこの懇話会を開いた同会代表の木原稔氏(衆院熊本1区、当選3回)を党青年局長から更迭する方針を固めた。やり過ぎである。
ブログ子は百田尚樹氏の言うことに120%合点がいく。「マスコミを懲らしめるには広告がなくなるのが一番」というのは、すでに現実になっている。なにも経団連がどうのこうのでなくデジタル時代に誰も新聞を購読しなくなったからである。大手紙もABC部数は公表の7割以下くらいになっていると言われる。もともとパイが小さい沖縄でサヨク紙ばかり跋扈していて、経営が先細りなのは既成事実である。辻元清美議員が得意そうに掲げていた沖縄タイムスの広告が見えたが、いっちゃ悪いがろくなものがない。
ひたひたとデジタル化の前ホタルのようなか細さなのである。放っとけば失せるものだ。
日米で20万人超の犠牲者を出した沖縄戦終結から70年を迎えた23日、糸満市摩文仁の平和祈念公園で営まれた沖縄全戦没者追悼式に出席した安倍晋三首相は「先の大戦でここ沖縄の地は国内最大の地上戦の場となりました。平穏な暮らしは修羅の巷と変じ、豊かな海と緑は破壊され、20万人もの尊い命が失われました。全国民とともに、この地に倒れた人々の流した血や涙に思いを致し、胸に迫り来る悲痛の念とともに静かに頭を垂れたい」と哀悼の意から述べ始めたが、時折、「さっさと帰れ」「嘘を言うな」と罵声が飛んだ。この声高に叫ぶ連中は沖縄のほんの一部であろう。それが証拠に首相があいさつを終えると大きな拍手がわいた。
沖縄サヨクを育ててきた琉球新報、沖縄タイムスなど地元紙によると、彼らがこの日叫んだシュプレヒコールは「安倍首相来沖反対」「オスプレイ撤去」「不戦誓うこの地を再び軍靴で汚すな!」 「安倍は帰れ。慰霊祭に参加するな!」 「辺野古の新基地建設許さないぞ!」 「戦争法案やめろ!」。交通整理の警官がこの連中の移動を促すと「沖縄の表現の自由を守れ!」「慰霊の日に暴力ふるってよいのか?」と大声をあげた。地元紙だけ読んでいると沖縄は反政府運動が渦巻いているかのような錯覚に陥る。
式典会場まで約8・3キロを歩き、犠牲者を追悼する「平和祈願慰霊大行進」(県遺族連合会など主催)に参加した男性(76)は、「毎年参加する度に涙が出る思いになる。今日はそういう日なんです。『安倍は来るな』などと叫んで慰霊を邪魔しないでほしい」と嘆いた(産経)。
シュプレヒコールをあげた東京から来た支援団体らしい男が「県民の心を踏みにじる安倍政権は許せない」と語ったとき。地元の若者は「あんたらウチナンチュ(沖縄人)じゃないだろ? 政治的なものを持ち込むな」と食ってかかった。
何度も書いたことだが、ブログ子は昭和20年6月6日夜、沖縄の海軍陸戦隊司令官大田実少将が海軍次官にあてた電文を涙なくしては読めない。「(県民の奮闘ぶりを書いた後)本戦闘ノ末期ト沖縄島ハ実情形□一木一草焦土ト化セン 糧食六月一杯ヲ支フルノミナリト謂フ 沖縄県民斯ク戦ヘリ 県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ」
沖縄には復帰前の「アメリカ」のときから10回は通ったが、丘の道の砂利がみな遺骨のように思えて歩けなかった。その度に「沖縄県民斯ク戦ヘリ」を思い出し、度重なる「おきしん](沖縄振興特別措置法)で3000億単位の金額が国庫から支出されるのも当然だと思ってきた。ところが沖縄タイムスによるとこれも「他県などに支出している国庫支出金と国の直轄事業費のための資金がほとんど。沖縄だけが『別枠』でもらっていると誤解している人も多い」となる。まったくよく言うよ、である。
その沖縄振興予算は仲井真前知事時代の昨年9月に示された概算要求額は約3800億円だったが辺野古反対の翁長雄志知事になってから5年ぶりに減らされ3340億円になったというので、知事が上京して首相に面会を求め元に戻せと強談判である。地元紙は「大幅に削られた。沖縄いじめのなにものでもない」と騒ぎ立てる。
沖縄全戦没者追悼式で登壇した沖縄県知事の式辞を聞いてあきれた。興味ある方はまだ新聞のデジタルサイトにあるので「平和宣言」(http://www.sankei.com/politics/news/150623/plt1506230018-n1.html)というものを一読されたい
慰霊の言葉はほんの4,5行。全体の9割は「そもそも普天間飛行場の固定化は許されず『嫌なら代替案を出しなさい』との考えは到底県民に許容できるものではありません。普天間移設の中止を決断し、沖縄の基地負担を軽減する政策を再度見直されることを強く求めます」と政府批判の政治演説である。
一地方の首長が各界のVIPが集まった席で政治的メッセージを発するケースはだんだんひどくなってきた。広島、長崎でも毎年見られるが、今回は特に偏ったもので、指弾されてしかるべきだろう。本来は原爆や戦火に倒れた人たちへの静謐な祈りの場である。その「祈りの場」を盾にとって一首長が外交官気取りで世界に発信してどうなるのか。かつて舞い上がったとしか思えない広島市長は政府に根回しもせず世界の平和の中心地であるからとオリンピックに名乗りでたことがある。世界からは歯牙にも掛けられず惨敗した。
ブログ子は60年安保ではちょっとした闘士気取りであったが、安保条約の中身など見たこともなかった。ただただ強行採決に怒ったのだが、今となって歴史の公正な目にあててみると時代から浮いていたと認めざるを得ない。沖縄サヨクの愚行を見るにつけ、あの時の阿呆どもと同じ轍を歩いているとしか見えないのである。