なぜか元気が出る「九州新幹線開業」CMをいま一度

九州新幹線の全線開業を祝うCM撮影の様子。住民らが沿線からエールを送っている(JR九州提供)

九州新幹線の全線開業を祝うCM撮影の様子。住民らが沿線からエールを送っている(JR九州提供)

平成23年3月12日開業した九州新幹線PRのためにJR九州がつくったテレビCM「1つにつながる九州」が今再び見直されている。

 

このCMは、沿線に住む約1万人が出演、沿線の緑の農地、マンション、踏切などを背景に虹色の旗やウエーブで開業を祝い、エールを送る内容だ。同年3月上旬に九州限定でテレビ放映されたが、全線開業前日の同11日に起きた東日本大震災を受け放映が自粛された「幻のCM」。

しかし、動画サイトなどに投稿されたCMは、その後もネット上で再生され続け、同年6月のカンヌ国際広告祭の3部門で金、銀、銅の3賞を受賞するなど高い評価を受けた。

改めて多くの反響が寄せられるようになったのは、熊本地震の直後からだ。動画サイトのコメント欄などには「こんなに涙が出るのは初めて」「もう一度立ち上がれ九州!」「開業時、見た時も泣けたけど、今は、もっと…」といった言葉が並ぶ。

改札口で、息子で小学校1年の想太君(6)とともに、地震後再開した熊本発の一番列車を見守った同市中央区の会社員、山下高明さん(36)もこのCMが大好きだったという。現在は市内の中学校で避難生活を送る。「今はテレビもなかなか見ることができない生活ですが、改めてCMを見たら泣けてきそうです。でも元気が出ると思います」と話した。(産経)

JR九州にはCMの再放映を希望する声が多数寄せられているが、今のところ再放送の予定はないという。ブログ子も再生してみたが「この笑顔の人たちが被災したか」と思うとともに、その明るい笑顔になぜか力づけられる。「一つにつながる九州」を今一度。
.(下記URLクリックで再生

https://www.youtube.com/watch?v=B9jCU9ok_MI&feature=youtu.be

中国人記者は「熊本」のここに驚いた

熊本の大地震、震度7が2回、震度1以上が840回(23日午前まで)という大変な災害で、多くの日本メディアが現地に入っているが、また中国、韓国の記者も惨状を伝えるため現地入りしている。

彼らがどう伝えているか、その一つ中国の環球時報の報道をみると意外なところで、日本人の行動に感心しているかが分かって面白い。日本の報道陣にとっては「当たり前」でニュースになどならないが、中国人記者にとっては「自分の国ではありえない」ことを、日本人が平然と規律正しく行動していることが驚きなのである。

工事現場

瓦礫の中で毛布で石が飛散しないように工事する人

中国人記者が、心温まる「細かな気配り」を捉えたのでここで紹介したい、と写真付きで紹介している内容は―

1、周りが瓦礫だらけなのに、道路工事を進める作業員は、石等の散乱を防ぐために毛布で囲んで作業している。
2、廃墟となった家屋に掛けられたウェットティッシュ。誰でも使用することができ、被災地に小さな生活感を届けている
3、この地震で誰もバスが来ないことを知っているのに、バス停には「バスの運行停止とおわび」を伝える貼紙が。
4、仮設トイレはきれいに使われていて棚には予備のトイレットペーパーが用意されている。
5、壊れた家の前にある花壇には、近所に人が書いたらしい「夫婦の無事と避難先」を伝えるメッセージがあった。「ガス栓閉めた、ブレーカー落とした」とも。
6、被災地には郵便配達する人が。日本の郵政サービスはいつも通り続いている。
7、これが日本の地震後の道ですよ!と題された中国ネットの写真には、整理戦頓されて道路わきに積まれたゴミの山が。

バス停の「おわび」

バス停の「おわび」

廃墟のウエットティッシュ

廃墟のウエットティッシュ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

倒壊家屋の花壇に「夫婦は無事。ガス栓閉めた、ブレーカー落とした」と近所の人のメッセージ

倒壊家屋の花壇に「夫婦は無事。ガス栓閉めた、ブレーカー落とした」と近所の人のメッセージ

簡易トイレには予備の品が

簡易トイレには予備の品が

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

きちんとしたゴミ出し

きちんとしたゴミ出し

災害の中でも郵便配達が

災害の中でも郵便配達が

 

 

 

 

 

 

 

 

 

19日、中国のインターネット上に「日本の地震を受けて、中国人が知らなければならないこと」と題する記事が掲載された。

2008年に発生した四川大地震の際に、日本のテレビ局が募金を呼び掛けたり、コンビニでは募金箱が設置されたり、全国の街頭でも募金活動が行われたことを、数十枚の写真を掲載して紹介している。

今回の熊本県の地震に際しても、中国など海外から観光に訪れて被災した人々に対して「海外で災害に遭うとどれだけ不安なことか。無事に帰国させてあげてほしい」「災害救助には国籍・年齢・性別は関係ない」「中国からのお客様も多いよね。大丈夫かな?」といった気遣いを見せていることにも言及した。

その上で記事は、中国のネット上で一部心ないコメントが飛び交っていることについて、「コメントをしている人は状況を理解していないのかもしれない。しかし、日本が嫌いだからといって災害時に悪意のある言論は慎むべき。私たちを助けてくれた友人が、今まさに被災しているのかもしれないのだから」と批判している。

政治的なことは政府の意向に添ったことしか報道しない中国だが、災害という非常時には、素直な観察ときちんとした倫理観を持っている。

なにがなんでもオスプレイを危険視したいメディア

熊本地震の輸送支援に当たっている在日米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが、海上自衛隊の大型護衛艦「ひゅうが」に着艦し、救援物資の搭載と燃料補給を行っている。「効率的で迅速な活動を行うため、自衛隊の輸送力に加え、高い機動力と即応力を併せ持つオスプレイの活用が必要だ」(中谷防衛相)というのは当たり前の危機管理である。

被災地に空輸のため「ひゅうが」艦上でオスプレイに生活支援物資を積み込む自衛隊員。

被災地に空輸のため「ひゅうが」艦上でオスプレイに生活支援物資を積み込む自衛隊員。

オスプレイは熊本県の八代湾沖に停泊している「ひゅうが」で水や食料、簡易トイレなどの生活物資を搭載して南阿蘇村の白水運動公園に空輸する。格段の輸送力を見せてくれるだろうが、世の中にはオスプレイの活躍を許せない人たちがいる。
そして、ここを先途と危険を煽るメディアがある。

「今日の新聞を見て、本当に腹が立った。われわれ被災者が怒っているということを、知ってもらいたい。自分たちこそ『露骨な政治的パフォーマンス』をしているのではないか!」。 19日、熊本県甲佐町の団体職員、北川和彦氏(63)は、配達された地元紙を手に声を震わせた。(産経)

記事は共同通信が配信した「『露骨すぎ』身内も批判、同盟PR、安全性宣伝か」との記事だ。「オスプレイの安全性に対する根強い懸念の払拭につなげたいとの思惑が透けてみえる」などとオスプレイの活動を批判的に報じている。共同通信は上から下まで「真っ赤」な通信社で、記事を流すばかりでなく地方紙の労組支援なども行っている。地方紙のニュース原稿は共同通信が多いから地方紙はみなこうした記事で埋まっている。
朝日新聞は「必要性 疑問の声」「『政治的な効果』」などの文言を小見出し(文中の見出し)に取り、「今回の救援活動に必要なのか」「災害派遣での実績作りを急いだ」と報じた上、共産党の書記局長・小池晃に「オスプレイに対する国民の恐怖感をなくすために慣れてもらおうということで、こういう機会を利用しているとすれば、けしからんことだ」と語らせている。自分で持ち出した「オスプレイ危険」の仮定に、「この機会を利用しているとすれば」と仮定を重ねて、「けしからん」という論法であきれるほかない。

さらに朝日は民進党常任幹事会議長・原口一博の「オスプレイはハワイの事故で、砂を吸い込んで落ちている。砂を吸い込んで落ちるものが、噴煙に対して大丈夫なのだろうか。避難している皆さんも非常に不安に思われている。」という談話を掲載して不安をあおるのである。
毎日新聞も19日の紙面で「熊本地震、オスプレイ物資搬送『政治利用』の声も」との見出しで「オスプレイの風圧で2015年のネパール大地震で住宅の屋根が破損したとの報道もあった」などと批判的記事を展開している。

共産党もオスプレイが心配のようで、畠山和也議員は国会で、「懸念されるのはオスプレイを活用されること。廃棄熱での火災や民家の屋根が吹き飛んだとの報告もある。二次災害の危険性はないのか」と反対論を展開している。

さらに共産党の機関紙「赤旗」をみると「仁比聡平議員が18日の参院決算委員会で、米軍が開始した、オスプレイによる被災地への物資輸送の危険性に懸念を表明しました。さらに、17日に自身が被災地の現地調査を行ったことにふれ、「水と食料、電源の確保が、緊急に求められている重要課題の一つだ」とし、被災者の救援・支援に全力をあげると強調しました」とある。

共産党がどのように全力を挙げるのか。被災地の現地調査の結果が「水と食料、電源の確保が、緊急に求められている重要課題の一つだ」そうだから、きっとオスプレイで大量の水と食料を運搬することを対策本部に具申したのではないか。

左翼陣営が嫌うオスプレイは主力輸送ヘリCH46と比べ、速度は約2倍、航続距離は約4倍で、積載量も約3倍といずれの性能も上回る。米軍は事故について、死者や200万ドル(約2・1億円)以上の損害が出た事故をクラスA、より軽微な事故を順番にクラスB、Cとランク付けしている。オスプレイのクラスA事故率は1・93で、海兵隊の平均事故率2・45を下回る。この数字は大韓航空や中華航空よりも低いという。

上に挙げたオスプレイ大嫌いメディアは大韓航空や中華航空が起こす事故の心配をする方が先ではないか。

小中学生にキャンプを義務付け「自炊」能力を

未曽有の熊本地震で避難所や駐車場のクルマの中で生活する人が11万人を超えた。‪土砂崩れ現場で横一列になって手際よく掘り出しているのも、炊き出ししているのも、テント張りの風呂を用意しているのも、みんな自衛隊員である。いろんなところから災害救助隊や医療班、各府県からの行政支援要員も懸命に頑張っているが、自衛隊の活動がとりわけ目立つのは、訓練が行き届いていて手際が一段と優れているからだろう。

自衛隊員の手際のよい炊事

自衛隊員の手際のよい炊事

一方避難所にいる人や屋外避難のクルマの人たちは、長い列をつくって水や食料配給や炊き出しのおにぎりを待っている。昼は倒壊した自宅の整理などに出ていて夜やっと戻ってくるだけの人もいて食事の支度などできない状況もあるだろうが、もっと被災者が手伝う場面を作れないかと思う。

あきれた連中もいるものだ

あきれた連中もいるものだ

そんな中、「カレーライスは住民の手で」と横断幕を掲げている人たちの写真を見つけた。我が意を得たり、とよく見ると、つづけて「迷彩服は学校に来ないで」「自衛隊ではなく専門の災害派遣隊を」とある。馬鹿なサヨクかぶれもいたものである。そんな横断幕をつくる余裕があるなら、手伝え!とぶん殴りたい衝動に駆られた。

日本は災害に対して素早く行動でき、住民もどこかの国と違って整然と列を作り、やみくもに他人や国を非難しない点で、世界でも類を見ないほど規律正しい行動をとれる国である。どこの世界に、避難所がその日のうちに用意でき、翌日におにぎりや水が配られ、ミルクやおしめやホッカイロが用意できるところがあろうか。

だが、行き届きすぎるあまり、その分住民の「自活能力」が失われているように思える。少ないながら米や水が届けられたらそれで自分で最小限の炊事ができる能力を身に着ける必要がある。自衛隊だから自己完結の訓練ができている。親切に炊事まで引き受けてくれる。それに甘えるだけでなく、曽野綾子さんがいう「サバイバル力」を日ごろから鍛えておかねばならない。

それには小中学生にキャンプを義務付けるのがよい。飯盒の米2合に中指の関節1つ分の水、あるいは片手を入れて手首までの水を入れる。かまども自分で作る。海岸など砂ばかりのところでは石がないから作るのに苦労するが、被災地には崩れたコンクリ片がたくさんある。きれいなかまどができるだろう。火をつけるのも容易ではない。新聞紙を下に敷きその上に木っ端をそれからやや大きい木を・・・。こうした能力はキャンプで身に着けるものだ。近頃はボーイスカウトやガールスカウトに子供が集まらないという。塾が忙しいからだ。

被災地に翌日「風呂」が用意される国があるだろうか

被災地に翌日「風呂」が用意される国があるだろうか

ブログ子の小中学校時代はキャンプ生活が毎年あった。自分で飯が炊け、おかずがこしらえられる力を付けさせられた。すばやくテントを張ることもできる。加えて溺れないように「皆泳」が義務付けられた。家内はガールスカウトで石ころだらけの上にその辺の草を刈って寝床にしつらえる訓練を受けた。いま、山小舎のストーブをつけるとき両親はさっさと火を起こせるが、娘たちは茫然と見ているだけである。

エコノミークラス症候群などというしゃれた名前は昔はなかったが、足を動かさないことで引き起こされるという。被災者に働いてもらうことをためらう風潮があるが、どんどん手伝ってもらうようにしたらどうか。訓練されていないと動けないだろうから、子供のうちからサバイバル力を身に着けさせるのである。

少し名が売れたらだれでも擁立する民進党

塩村文夏氏昨日に続き民進党批判を。

民進党は次期衆院選の広島3区(広島市安佐南、安佐北両区と安芸高田市など)に、東京都議で、2014年に都議会のセクハラヤジ問題で注目を浴びた塩村文夏(あやか)氏(37)=写真右=を擁立する方向で最終調整に入ったという。

同選挙区では、首相補佐官で自民党の河井克行氏(53)が現職。県連は、認知度の高い塩村氏を安倍首相に近い河井氏にぶつけ、自民党との対決色を鮮明にする考えで、近く県連で正式決定し、党本部に公認申請する。

塩村氏は、広島県福山市出身でモデルや放送作家などを経て13年6月の東京都議選にみんなの党から出馬し、初当選した。14年6月、都議会本会議で少子化対策などについて質問中、自民党会派の男性議員から、「早く結婚したほうがいいんじゃないか」などとヤジを飛ばされ、話題になった。

◇ ◇ ◇

「認知度が高い」というが、都議会でヤジられたというだけである。誰がそんなこと覚えているか。民進党はよほど人材難と見え、少しメディアに取り上げられたらみな「認知度が高い」と認定されるらしい。この女性、当時のみんなの党ブームに乗っかって都議会入りしただけで、広島での政策立案などあるわけもない。党が作文したありきたりの公約を叫ぶだけなのだろうが、いくら地元出身といったところで、選挙民を馬鹿にした話である。

テレビでちょっとでも名が売れた人物を立候補させ、当選させるや「小沢チルドレン」に仕立て上げる手法は小沢一郎が得意とした。民主党で立役者を演じたが、その後、生活の党を立ち上げたものの選挙のたびにガールズは落選のじり貧で4人だけになった。あと一人でもらえるというので、政党助成金欲しさにパフォーマンスだけの男を口説き落として「生活の党と山本太郎となかまたち」を結成。今もNHKはじめ新聞テレビで「寿限無、寿限無」並みにはた迷惑な長い固有名詞を叫ばせている。

小沢チルドレンの一人、柔道の谷亮子も親分の斜陽に嫌気をさし、生活の党を離党して古巣の民主党から立候補する動きを見せているという。つまりまた一人不足する。「生活の党と山本太郎とナントカのなかまたち」でも画策するのかもしれないが消える運命のほうが近道だ。

いまだに主義主張などそっちのけ、票だけ目当ての小沢選挙を踏襲する民進党に明日があるとは思えないのは、このお粗末な選挙のタマ選びを見てもわかるのである。

この期に及んでも民進党議員のバカ質問

18日の衆院環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)特別委員会で、民進党の大西健介議員が、安倍首相が15日夕に被災地視察方針を発表し、16日未明に熊本県で起きた地震を受け、現地の混乱などを理由に、視察中止を決めたことにかみついた。

お馬鹿な質問をする大西健介民進党議員

お馬鹿な質問をする大西健介民進党議員

「そんなことは15日の夕刻の段階から分かっていた。行くと言っておいて、次の日に撤回するのであれば最初から行くと言わなければいいのではないか」と判断時期を批判した。

あきれた議員もいるものだ。安倍首相は熊本県益城(ましき)町で14日未明の最大震度7の地震を受けて現地視察を決めた。ところが翌日の未明、マグニチュード7・3の「本震」が起き。視察を取りやめた。ものの順序は日本中の人が知っている。ところがこの議員は「行くと言っておいて、次の日に撤回するのであれば最初から行くと言わなければいい」と国会の委員会で首相を責めるのである。時系列でみればまったく妥当な判断を、あたかも、はた迷惑な視察と決めつけて恬として恥じない。
さらに大西氏は、首相が当初17日に予定していた衆院北海道5区補欠選挙の自民党候補応援を中止したことも熊本地震と絡めてあてこすった。

さすがの首相も頭にきたようで「最初の視察を決めたのはマグニチュード7・3の本震の前だ。行方不明者などについて把握ができていた。その中で視察の判断をした。できる限り早く視察をして、状況を確かめ、生の声を聞き、対応するのは当然だ」と反論。さらに現地の受け入れ体制についても「熊本県知事をはじめ熊本県側も、その段階では視察の受け入れは十分に可能であり、そして総理にもよく自分の目で確かめてみてもらいたいということだった」と主張した。

その上で、「何か思惑があって判断をしたわけではない。こういう場において、われわれが恣意的にこうしたものを利用しているかのような議論は、ぜひ謹んでいただきたい」と気色ばんだ。

この議員はまた、インターネット上で「熊本の動物園からライオンが逃げ出した」「ツイッターなどで、朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだ」とのデマが飛び交ったという一部報道を紹介。「一種のヘイトスピーチだと思う。こうしたことにも対応すべきだ」とネットのデマ情報にも政府が対処するべきだと述べた。

民進党の公式ツイッターが15日未明、「多くの議員が与野党なく災害対応に協力した中で、一部の自民党の有力議員が原発対応についてデマを流して政権の足を引っ張ったのも有名な話です」と東日本大震災での自民党の対応を批判した。民進党は15日事務局員が勝手に書き込んだとして慌てて削除したものである。

民進党にはこういうお馬鹿な議員しかいないのかもしれないが、もう少しまともな質問者を立てないと、「1+1=0」の新党になるのは間違いない。

日本を「訴訟大国」にしてはならない

自然災害に遭って何でもかんでも行政の責任にする人がいる。ブログ子は、以下の訴訟を起こした人物に、ぜひ熊本大地震の現場に行ってもらいたいと思う。

◇ ◇  ◇

倒木で大破した「トヨタ2000GT」=原告代理人提供

倒木で大破した「トヨタ2000GT」=原告代理人提供

世界遺産・五箇山合掌造り集落に近い富山県南砺市菅沼の国道156号で道路脇からの倒木で希少なスポーツカーが大破したのは、富山県の道路管理に瑕疵があったからだとして、車の所有者の男性=奈良県=らが、4月7日富山県に計約3925万円の損害賠償を求める訴訟を奈良地裁に起こした。

訴状などによると、車は1967年製造の「トヨタ2000GT」。男性は2014年3月、3500万円で購入した。事故は同年6月8日に発生。運転していた別の男性が軽傷を負い、車は大破した。

倒れたブナの大木は、内部は腐食のため空洞になっていた。事故前から地元住民が現場周辺の倒木対策を要望していたことなども指摘し、「道路管理者の予見可能性は十分にあった」として、車の代金や運転していた男性の治療費の賠償を求めた。

原告代理人によると、原告側は昨年11月、県が加入している道路賠償責任保険を活用した賠償を要望。県は今年1月、「道路管理者にとって予見することが出来ない不可抗力の事故だった」として拒否した。

◇ ◇  ◇

ブログ子には昔、華僑系の知人がいた。横浜で自分が運転するBMWの大型車が道路の陥没していた穴にはまって前輪と前の部分が壊れた。アメリカに留学して訴訟社会を見てきたのだろう、市の管理責任を問うて訴訟を起こして、訴訟額の大半を勝訴したとトクトクと自慢したので、この男と付き合うことをやめた。

上の訴訟を起こしたスポーツカーの持ち主とそっくり同じである。他人はどうあれ、ブログ子は、責任を何でもかんでも行政のせいにして訴訟を起こす輩が大嫌いである。日本はこういう場合、お天道様、つまり自然には逆らえないとあきらめる社会である。戦後の裁判官には「物わかりのがいい」のがいてちょくちょく、行政の管理責任を認めるのがいる。悪しき西欧かぶれである。

西欧型と書いたが、中国韓国も同じで、こうした国では交通事故ではまず、口を極めて相手の非を並べ立て、罵倒する。最近、中国ではナタで切り殺したケースがあった。日本では相手方の言い分をまず聞こうとする。保険を使えるならそちらにゆだねて相手とは争いを避ける。怪我をしていたら菓子折りを下げて見舞いもする。ブログ子も甲府市内での事故でまったく過失を問われなかったが、相手方の病院に毎月見舞いに通った。

「トヨタ2000GT」がどのくらい高価なスポーツカーなのか知らないが、こういう場合「購入した金額」でなく市場価格に準拠するものではないのだろうか。同乗者の治療費まで上乗せして「100%」相手方の非のせいにするのは明らかに西欧型訴訟である。こういう人間が増えているのはいろんな訴訟を見ていても実感する。

3500万円ものスポーツカーが買えるくらいなら金に余裕がある人であろう。日本人かどうか記事にはないが、少しは日本型の社会規範を頭の隅に入れてほしいものだ。

熊本大地震を前に民進、共産議員の馬鹿ツイート

SEALDsと一緒になって「戦争反対」「安倍政治を許さない」「バカかお前は」とお気楽に叫んでいる野党議員は熊本大地震を前にしてもまったく同じパターンでツイートに精を出している。あきれたものだ。

民進党の公式ツイッターに「(東日本大震災発生直後に)一部の自民党の有力議員が原発対応についてデマを流して政権の足を引っ張ったのも有名な話です」ともっともらしいデマが書き込まれた。

枝野幸男幹事長は国会内で記者団に問い詰められて慌てて「党の見解ではない個人の見解を職員が書き込んだ」と職員のせいにしたものである。

「党の公式のツイッターで、党の見解ではない個人の見解を書き込みをした職員がいるということで、事実関係を確認したうえで、厳しく当該職員に対しては対応したいというふうに思っています。当然、削除もさせてますし、厳しい対応をしなきゃいけないということで、機関紙局長等とも今、話をしています」

民進党は15日午前、最大震度7を記録した熊本県を震源とする地震を受け、岡田克也代表を本部長とする「熊本地方地震災害対策本部」の初会合を開き、関係省庁の担当者らに被害状況などを確認、「野党第一党として、この事態に対してしっかりとできる限りの対応をしていきたい。政府にも気がついたことについてはしっかり提案していきたい」と述べた。

会合には、デマ書き込みで職員のせいにした本部長代行の枝野幸男幹事長、衆院熊本1区を地盤とする副本部長の松野頼久元官房副長官ら党所属議員が出席していたが、それ以降なんの音沙汰もなし。現地に飛んだ者もいない。

そんな矢先、共産党の池内沙織衆院議員が、最大震度7の地震に関連し、自身のツイッターで「川内原発今すぐ止めよ。正気の沙汰か! 二度と動かさず廃炉にせよ」などと投稿した。薩摩川内市は震度4で、原発は安全が確認されているのに己の勝手な言い分を地震に便乗して叫ぶのである。

さらに同じツイッターで「まさに今、地震がおこり人々が避難している。今も大きな余震が続く。何より、命からがら逃れた人たちの不安をこれ以上増やさないでください。停止せよ!」と続けた。別の投稿でも「熊本のみなさん、九州のみなさん、安らかな場所らかな・・・」はさすがに反感をかったようで、クレームの山。こっそり削除したようで、現在は閲覧できない状態。

人の不幸に便乗して己がスローガンを叫ぶのはやめろ

人の不幸に便乗して己がスローガンを叫ぶのはやめろ

この女性議員は昨年1月、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)が日本人男性を殺害したとする映像をインターネットで公開した際にも、ツイッターに「『ゴンゴドウダン』などと、壊れたテープレコーダーの様に繰り返し、国の内外で命を軽んじ続ける安倍政権。安倍政権の存続こそ、言語道断。本当に悲しく、やりきれない夜。眠れない」と投稿し、安倍晋三政権の退陣を要求したが、党の上からの命令か、後に削除し、謝罪していた。

事件、事故、災害、何が何でも時のニュースに便乗して自分の党のスローガンを叫ぶさもしい根性は見下げ果てた輩である。

これは重大、九州新幹線の全車輪の脱線

全車輪が脱線

全車輪が脱線

国土交通省は15日、14日夜の「平成28年熊本地震」で九州新幹線の回送中の列車が全車両で脱線していたことを明らかにした。列車は6両編成で1車両に8つの車輪が付いており、全48車輪が線路から外れた。新幹線の全車輪が脱線したのは初めてという。運輸安全委員会は15日、鉄道事故調査官3人を現地に派遣した。

熊本駅から回送列車として発車直後約1分後に地震に遭遇。運転士が非常ブレーキをかけた。現場は熊本市内で、熊本駅から南に1・5キロの地点だった。新幹線の脱線としては4件目で、これまでに東日本大震災、中越地震など3件がある。九州新幹線では初めての脱線。

新幹線の脱線事故では2004年(平成16年)10月23日、新潟県中越地震のとき、時速200キロ超で走行していた上越新幹線「とき325号」(200系10両編成、乗員乗客154人)の脱線事故がある。営業運転中の新幹線の脱線は初めての出来事だったが、新幹線は揺れを感知して非常ブレーキが作動し、約1・6キロ先まで走って停止した。10両のうち8両が脱線して傾いたが、車体下の機器類が偶然レールに挟まり、奇跡的に横転は免れた。日本の新幹線の安全性を全世界に発信した事故でもあった。

この時の地震はマグニチュード6.8、震度7、震源の深さは13.1km、最大すべり量が1.6mの直下型だった。今回の「熊本地震」の規模はマグニチュード6.5、震度7、震源の深さは約11キロである。すべり量はまだ発表されていないが、なにからなにまでほとんど新潟県中越地震と同じである。

中越地震の後、事故対策が進み、脱線しても、線路から大きくそれないようにする装置が開発され、新幹線の全車両に装着されている。それが作動したとも思えるが、「全車両脱線」とはただ事ではない。直下型地震のすさまじさと片付けるだけではすまない重大な意味を持つ。現場はカーブで、回送中でスピードが出てなかったなどラッキーな面もあろうが、しばらく新幹線を止めてもメカニックを解明する必要がある。

電車の上に「猫がいる」 遅れ出るも誰も怒らず

広島市南区のJR広島駅で12日朝、山陽線の電車の上に猫が乗り、19分発車が遅れた。屋根の上で悠然とたたずむ猫の姿がツイッターに投稿されると、リツイート(転載)は1500件超に。「これは怒れない」「平和だなあって穏やかな気持ちになった」と話題を呼んだ。

悠然とたたずむネコ

悠然とたたずむネコ


「猫がいる」。12日午前8時35分ごろ、車掌から駅に連絡が入った。白市発岩国行き普通電車(8両)の4両目の屋根。駅職員が駆けつけると、猫は職員の目の前でいったん線路上に飛び降り、再びホームに上がって去っていった。

この間、車内に「車両の上に猫がいるため、運転士が確認しています」というアナウンスが流れた。ツイッターの投稿によると、その瞬間、「車内が笑顔に包まれた」という。

JR西日本広島支社の広報担当者は「電車の上に動物が乗ったのは聞いたことがない」と苦笑し、「『ホームに近寄らないで』という駅のアナウンスも猫には伝わらなかったのでしょう。猫もお客さんも無事で良かった」。 (毎日新聞)

◇ ◇ ◇

近頃は電車の遅れに「どうしてくれるんだ」と文句をいう人がいる。何でもかんでも他人のせいにする風潮は日本をぎすぎすさせている。まあ、ネコでは文句を言えないということもあるが、「車内が笑顔に包まれた」というのもいいし、駅員のしゃれたコメントもすばらしい。こういうニュースを聞くと、日本はいい国だと思う。

新宿ゴールデン街の火災で

4月12日午後1時20分ごろ、東京都新宿区歌舞伎町の「ゴールデン街」の一角にあるビルから出火、3棟が焼けた火災。たまたまテレビで各局が中継していたので、現在の新宿ゴールデン街の姿を見た。

ブログ子がここに足繁く出入りしていたのは30年前くらいで、その後の姿を知らなかったのだが、テレビでその変貌を知ることになった。バラックのようなのが折り重なっていて、バーなどはカウンターに5つ6つの止まり木があってその後ろを横になって進む狭い店内はそのままだ。

看板もおしゃれになって

看板もおしゃれになって

写真を見たらバーの看板がそろって今風にしゃれている。あの頃は手描きのペンキだったが、みな最新式のプリンターでCGグラフィックのカラフルなものだ。ブログ子は田中小実昌、野坂昭如の2人の直木賞作家とつるんで飲んでいたとき、オカマと喧嘩した。「オカマは嫌いじゃ」と言ったのをとがめられ、オカマ4人に都電の電車道に呼び出された。オンナといってもオトコだからボコボコにされるところだったが、このへんの顔役だった田中小実昌に取りなされて事なきを得た。野坂は見向きもしないで飲んでいた。


野次馬がいるところは昔の都電跡

野次馬がいるところは昔の都電跡

火事見物の野次馬でいっぱいになっている写真があったが、ここはそのオカマに呼び出された電車道、今や緑道になって遊歩道公園「四季の路」だという。を。昭和45年(1970年)に廃止された都電の13系統軌道跡だ。新宿~大久保車庫間の回送電車しか通らない線路だったので「新宿裏線」と呼ばれていた

何軒焼けて、怪我人の有無も知らないが、懐かしい思いがよみがえった火事だった。

中国政府の「トイレ革命」はまずムリです

中国政府が、不衛生さで悪名の高い公衆便所を改善する「トイレ革命」に乗り出したという。

国営新華社通信によると、2017年までに全国計5万7000か所で公衆便所を新設・改築するほか、習近平国家主席の号令で、農村部での水洗トイレ導入を急ぐなど、世界第2位の経済大国にふさわしいトイレ環境を目指す。

仕切りや個室がなく、用を足している時に隣の人の顔が見える「ニーハオトイレ」や、親が路上で子供に排便させる光景など、中国のトイレ環境は長く、外国人観光客らにとって苦痛の種とされてきた。2008年の北京五輪開催を機にしたマナー向上運動などを通じて多少改善はされたが、衛生面はまだまだ。中国人海外旅行者の急増も反映し、ネットの書き込みには、日本や欧米と比較して、「我々はトイレ後進国だ」などの嘆き節が少なくない。

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真ん中に水が流れていてまたがって用を足す最新式

真ん中に水が流れていてまたがって用を足す最新式

中国人の衛生観念は常軌を逸している。10余年前に北京、上海、蘇州、大連を旅行した。最上級のホテルを選んだのはかろうじて水洗トイレがあるという理由からで、こうした主要都市でも一般のトイレときたら悲惨なものだ。万里の長城に出かけて八達嶺でやむにやまれず公衆便所に入ったら息をのんだ。溝にまたがる方式だが、紙や排便で汚し放題、壁にまでなすりつけてあって、まともに足を置く場所もない。仕切りもないので隣と尻を接しながら用をたすのだから、日本人ならずとも外国人は耐えられるものではない。

女性が笑っているが、これなど仕切りがあるだけまし。

女性が笑っているが、これなど仕切りがあるだけまし。

当時も大きな町では外国人の目を気にして改善されているという話だったが、三峡下りに出かけた女性から重慶のホテルのトイレのすさまじさを聞いた。板張りの大きなトイレに10人ほど並んで用をたすのだが、仕切りもなく、男性用では「金隠し」というのだが女性用では何というのか知らないが、前を隠すものもない。中国人は平気で音を立てていたそうだ。日本人の女性観光客はみな便秘になって帰国したという。

日本の中小ホテルではブームでドル箱であることが分かっていても中国人、韓国人お断りというところが出ている。備え付けの石鹸や髭剃りなどをアメニティグッズというが、もともと持ち帰り品だからよしとして、タオルや浴衣、ガウンはもちろんテレビまで持ち帰るのが多い。「みんなで汚さないように使う」という観念がないから、壁まで汚物で汚して帰る。とてもペイしない惨状だという。

爆買いに来て日本のウォッシュレットのトイレなど買いながら「我々はトイレ後進国だ」と気づいてくれるのは大した効用だが、奥地まで13億人の中国人を考えると、トイレ革命などまずムリであろう。

朝日新聞の皇室敬語はなってない

「朝日の皇室敬語用法にもの申す」と佐瀬昌盛・防衛大学校名誉教授が7日の産経紙上で噛みついていた。その通り朝日新聞と毎日新聞の皇室関係の記事は昔から「不敬」を旨としているのである。

氏は試しに在京主要5紙が昨年12月23日、つまり天皇誕生日にどのような言葉遣いをしたか検証している。
「朝日」は「天皇陛下は23日、82歳の誕生日を迎え、これに先立ち記者会見した」。「産経」は「天皇陛下は23日、82歳のお誕生日を迎えられた」。「日経」は「天皇陛下は23日、82歳の誕生日を迎えられた」。「お誕生日」か「誕生日」か、「お」の有無はあるが基本的に「産経」と同じである。「読売」は「天皇陛下は23日、82歳の誕生日を迎えられた」とある。

毎日は「天皇陛下は23日、82歳の誕生日を迎えられた」。ここまでは「朝日」とは違うが、次の一文では、陛下はパラオの「『島々に住む人々に大きな負担をかけるようになってしまったことを忘れてはならない』と話した」とある。つまりは「朝日」と同じ語調だ。

結局、5紙は皇室報道で「朝日・毎日」グループと「産経・日経・読売」グループに二群化できる。ついでに言うと、NHKは後者に入る。活字とは違い音声は残らないからその実例を挙げるのは困難だが、今年3月17日のNHK番組「ラジオ深夜便」は、敬語的表現で結ばれていた。

以上は天皇報道だけでなく皇族全体についても言える。なかで「朝日・毎日」組が敬語的表現を捨てたのはさほど古いことではない。先んじたのは「朝日」で、1993年4月6日開始の連載「皇室報道」がその契機となった。計51回。3カ月半に及ぶ連載の第46回が方針転換の始まりである。

「『言葉の民主化』で敬語も変わる」と題したこの記事は、1952年に国語審議会がまとめた報告を紹介、それを「言葉の民主化」方針だと捉えている。その上で皇室関係では敬語的表現の多用化傾向があるのを問題視し、「敬語の民主化」の必要を提唱した。

私見では「言葉の民主化」とか「敬語の民主化」は不可能だ。民主化とは制度に関わる概念であり、「言葉」を民主化することはできない。言葉は時代につれて変わる。候文が口語文に変わったのは、なにも日本的封建制の崩壊とは関係がない。「朝日」は何か勘違いして力んでいるのである。

同紙は連載当時、伊藤正己東大名誉教授を会長とする「紙面審議会」をもっていて、その11月会合で「皇室報道と敬語」につき、有識者の意見を聴取した。結論はこうであった。「社としてはこれらの意見を参考に、基本的には『開かれた皇室』をめざしつつ、事実に即した報道につとめたいと考えています」。

まるで自分たちの一存で皇室を開いたり閉じたりできるかのような尊大さではないか。「菊のカーテン」の見通しがよくなったのは、皇室ご一統が長年にわたり努力されたからでこそ、なのだ。

敬語は日本語の美しい襞である。伝統的に守られてきたこの美しさを次世代に引き継ぐべきだ。

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ブログ子は昭和天皇が崩御されたとき、編集責任者であった。実はそれよりだいぶ前からもしもの時に備えて紙面を作っていた。これが漏れたら自分の首が飛ぶのはもちろん新聞社を廃業するほどの大事であるから。二重にカギをかけて、管理していた。

我が新聞はその時から「崩御」の見出しだったが、朝日新聞では「死去」を検討していた。どこの社もわが社と同じ試刷りを作っていたことは暗黙の了解事項だったし、各社に親しい友人がいるので情報は入ってきたのだが、皇族の時に使う「薨去」を通り越して一般人の時に使う「死去」を使おうという強硬派がいたという。あまりにもひどかろうという「良識派」がいて、本番では各社と同じ「崩御」になったと後日、ある人の通夜の席で当時の経営のトップから聞いた。

ブログ子は社会部のガサツな中で育って乱暴な言葉に慣れていたが、あるとき皇室記事を書くことになった。さあ大変である。特殊な用語が多いのもあるが「敬語」の使い方がなってない。やたら「お」をつけたり、「された」「なられた」が多くて自分で読み返してもぎこちない。宮内庁記者クラブの先輩に見せたら、ひょいひょいと手を入れてくれた。3分の1は消えた。素人は名詞に「お」をつけたがるが、いらない。動詞に敬語を使えばいいのだと教えられた。上で産経が「お誕生日」と書いているがこれなど消しても「不敬」には当たらないのである。

美智子皇后さまが被災地を見舞われたときなどの言葉遣いはほどよい敬語をまじえて実に美しい。朝日ほど恣意的に敬語を排斥しなくても、天皇皇后両陛下の挙措動作を見ていれば自ずと出てくる敬語があるはずである。

テレビの問題児どもが消えて清々した

テレビは4月の番組改編で「問題児」がごそっといなくなった。ブログ子は腹が立つので長らくスイッチを切っていた「報道ステーション」に12年にわたり番組にしゃしゃり出ていた古舘伊知郎キャスターが、最後の出演でながながと熱弁をふるい、「情熱を持って番組を作れば、多少は番組は偏るんです!」とイタチの最後っ屁よろしくほざいて消えていったそうだ。

古館伊知郎氏

古館伊知郎氏

得意のプロレス中継譲りの言葉の連射で反論する間も与えず早口でまくしたてる口調も煩わしかったが、一番よくないのは安保問題でも政局でも、それまでの経緯や世界とのからみを勉強もせず、朝日新聞の系列局という「色」に合わせて左巻きの受け売り論調を押し付けたことだ。

経済問題でも、「たった1%の世界の富裕層が、世界の富の半分を占めるようになる。行き過ぎじゃないですか、グローバリズムて。所得の再配分をしなきゃいけないって真面目に思うもの」と共産党張りの解説をしてみせ得意になっていた。北朝鮮や中国は富の再配分を狙った国だがその結果はどうなっているか、少しは考えたことあるのかといいたい。

問題はこんなキャスターに巨額の費用をテレ朝が支払っていることだ。「テレ朝は2014年度古館プロジェクトに年間30億円、古館本人の出演料は約12億5000万円。前任の久米宏でも5億円だった」(週刊新潮)と「際立った富の集中」はなんのことはない、当の本人だったのである。

岸井成格氏

岸井成格氏

TBS「NEWS23」の岸井成格アンカーも消えた。斜陽の毎日新聞であちこち回されて同じ局の「サンデーモーニング」でコメンテーターをしていたころから問題発言が目立った。

「集団的自衛権という言葉が悪い。一緒になって自衛することだと思っている(国民がいる)が、違うんですね。他国(防衛)なんです。撤回か廃案にするべき」といきまいた。「集団的自衛権」は国連憲章にも書かれた世界共通の権利で、彼の理屈は国際法や世界の常識に反する。

最後に問題になったのは昨年9月16日の「NEWS23」で安保法案が大詰めを迎え多段階で「メディアとしても廃案に向けて声をずっと上げ続けるべきだ」との発言だ。

放送法第4条は、「政治的に公平であること」や「できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること」を求めている。視聴者の会は、TBSに「岸井発言がTBSとしての意見、すなわち社見であるのか」などと質問したほど。

ところがこの問題で高市早苗総務大臣が衆議院予算委員会で、放送局が政治的公平を欠く放送を繰り返したと政府・総務省が判断した場合、放送法4条違反を理由に電波停止を命じる可能性に言及したことに野党やメディアが例によって「威圧だ」「放送が委縮する」とのお決まりの批判。田原総一朗氏、鳥越俊太郎氏、岸井成格氏らジャーナリスト有志が2月29日、「私たちは怒っている」「発言は憲法、放送法の精神に反している」とする声明を発表する騒ぎに。

なんのことはない、高市大臣の発言は「放送法4条は単なる倫理規定ではなく、法規範性を持つ」というもので、いわば法律ではそうなっている、といっただけのことである。

それなのに岸井氏は「高市発言にはあきれ果てた。憲法、放送法の精神を知らない中での発言であれば、大臣失格だ。仮に曲解しているのであれば、『言論統制を進めたい』と思われても仕方がない」と騒ぎ立てたのである。

国谷裕子氏

国谷裕子氏

NHKの「クローズアップ現代」の国谷裕子キャスターも降板した。こちらは昨年7月3日にNHKで放送された集団的自衛権を特集した番組で菅義偉官房長官がゲストとして招かれ、番組キャスターや記者からの質問に答えたのだが、国谷裕子キャスターの質問が鋭かったうえ、官房長官の発言をたびたび国谷さんがさえぎって『しかしですね』『本当にそうでしょうか』と畳みかけたのが官邸から「いったいどうなっているんだ」とクレームをつけられたのが原因とされる。

国谷:解釈の変更は日本の国のあり方を変えると言うような事だと思うのですが、国際的な状況が変わったというだけで憲法の解釈を本当に変更してもいいのかという声もありますよね。 

菅官房長官:これはですね、逆に42年間、そのままで本当によかったかどうかですよね。

国谷ー:密接な関係のある他国のために、もし集団的自衛権を行使した場合、第三国を攻撃することになって、第三国から見れば日本からの先制攻撃を受けたということになるかと思うんですね。戦争というのは、自国の論理だけでは説明しきれないし、どんな展開になるかわからないという危険を持ったものですから… 

菅官房長官:いや、こちらから攻撃することはありえないです。 

国谷:しかし集団的自衛権を行使している中で、防護… 

菅官房長官:ですからそこは、最小限度という、3原則という、しっかりした歯止めがありますから、そこは当たらないと思いますよ。

まあ、官房長官よりキャスターのセリフが長いが、どうということがないやり取りでこんなことで官邸がクレームをつけることなど考えられない。NHKが「彼女は一年契約で、長くやっていただいたので、このへんで・・・」という通りだろう。

ブログ子は彼女は多少、才走ったところはあるとは思うが持ち味だろうと思っていた。日本記者クラブ賞を受賞した時も知っているが、控えめな女性だと思う。それより今回、彼女が大阪育ちで帝塚山学院小学部卒、つまりブログ子と同窓ということを初めて知った。

誘拐容疑者の「卒業取消し」を目論む千葉大に異議あり

女子中学生(15)が約2年間、行方不明になっていた事件で、逮捕された寺内樺風(かぶ)容疑者(23)が通っていた千葉大学が31日、寺内容疑者に対する卒業認定と学位授与をいったん取り消し、卒業を留保したと発表した。

寺内樺風容疑者 今年3月23日の卒業式では卒業証書を授与したが、同大の内規は社会規範の順守を求めており、寺内容疑者は懲戒処分の対象となる「重大な非違行為」が疑われるため、同29日の教授会で卒業認定と学位授与の取り消しを決めた。学籍が同31日まで残っていたことを根拠にした措置で、4月以降も同大の学生のままとなる。学生懲戒委員会も設置され、捜査をみて最終的な処分を検討する。
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とんでもない犯罪者を出した気持ちは分かるが行き過ぎだ。内規とかをいじくりまわして理屈付けをしているが、どうにも無理筋である。

ブログ子は60年安保世代だが、機動隊と対峙して今にも学内に突入かというとき「学の独立」「学の自由」を叫んで徹底抗戦した。大学もそこは同じ思いで、警察の介入を嫌って一歩でも大学構内に入ることを拒んだものだ。それが、裁判も開かれていない、警察に拘束された段階でさっさと一学生を抹殺しようとするのだから「学の独立」も変わったものである。

千葉大の関実・工学部長は「事案を勘案し、卒業の取り消しの可能性も含めて検討していく予定です」と、学生を守る姿勢など微塵もない。寺内容疑者は2011年に千葉大工学部情報画像学科に入学し、12年10月から1年間の休学期間を挟んで計5年間、在籍。インターネット上の商品評価の分析を研究し、関学部長によると、成績は「中くらい」で、きちんと大学に通う「礼儀の正しい学生」だったという。大学ではきちんと勉学しきちんと単位を取って、きちんと卒業式を迎えている。

立派な「千葉大卒」である。犯罪を理由にさかのぼって卒業を取り消すなどあってはならない。そもそも大学は教育機関であっていろんな「外圧」から学生を守ってやる立場にある。率先して抹殺するなど教育機関としての役割を放棄した行為である。

将来、司法がどう断罪したとしても、「千葉大で学んだ」という事実は変わらないのだから、世間体を気にして学生懲戒委員会などに諮って、遡って卒業資格を剥奪するなどもってのほかである。千葉大は「出来の悪い犯罪者を出してしまった」という負い目をずっと背負って、むしろ更生のための手助けを(この手の倒錯した性犯罪ではなかなか難しいが)するくらいでなくてはならないと思う。

塩であって塩でない

この塩でおいしい漬物はできません

この塩でおいしい漬物はできません

家庭向けの「食卓塩」と「クッキングソルト」の価格が、4月1日の出 荷分から約3割引き上げられる。販売する公益財団法人の塩事業センターによると、赤いキャップで知られ る食卓塩100グラム入りは、税込み 73円から98円に、クッキングソルト800グラム入りは146円から198円になる。

メキシコから原料として輸入している塩の調達費や商品の包装材の価格が上がっているためで、値上げは1992年以来、24年据え置いてきたのでなにとぞご理解を、と言っている。

このニュースで思い出したのだが、「日本の塩では漬物は漬けられない」と言い出したのは、長らくNHKの「きょうの料理」に出演していた酒井佐和子が最初である。今でも「テレビ料理人列伝」に数え上げられ、漬物や山菜の本などを多数出した。ブログ子はその言を確かめるべく日本専売公社へ取材に出かけたことがある。

日本専売公社はタバコと塩の専売を目的に昭和24年に大蔵省の外局として発足した特殊法人でキャリア官僚が牛耳っていた。広報部に通されて「99,99%塩化ナトリュウムの塩で、味に変わりはない。漬物も大丈夫だ」と言い張った。その日本専売公社は1985年(昭和60年)に日本たばこ産業株式会社 (JT) となり、1996年に独立して現在の「公益財団法人 塩事業センター」となりJTと同じビルに入っている。そのホームページを見ると現在でも上と同じ強弁を繰り返している。

しかし明らかに、塩事業センターの塩では漬物はもちろん梅干しも、みそも、しょうゆも出来栄えは明らかに違うことは、世間の人は皆知っている。今では塩は自由化になり我が家でも家人は梅干しを作るに絶対に食卓塩などの精製塩は使わない。化学的には完全な塩化ナトリュウムであっても、にがりやその他ミネラル分がない「塩であって塩でない」ものだからである。

昭和47年4月以降、従来の水分を蒸発・除去する方法から、海水中の塩分を集める「イオン膜」が導入され、全面的にこの方式に切り換えられたが、この方法でつくった塩ではおいしい漬物も梅干しもできないのである。

塩事業センターが30%も値上げしても何ら影響はない。すでに世界各国の、いろんな製法の塩が出回っていて我が家の食卓からはあの赤いキャップの精製塩はとっくに姿を消してスイスの岩塩が幅を利かせている。塩事業センターの大きな役目は非常時のために塩を全国で50万トン備蓄することだそうだ。神戸の大震災で役立ったと自慢するがこのとき使ったのは14トンである。はっきり言ってもう不要な役所である。

虫唾が走る男2人

この男の顔など見たくない、というのはブログ子の思いだが、多くの人も同じだと思うので書くのだが、よりによってそんな男2人が29日の新聞紙上に大きな顔で登場した。

一人はジンバブエのムガベ大統領(91)である。たびたびこのブログでも紹介したが“、北朝鮮の故・金正日総書記と世界一を争った”独裁者”である。この国はスーパーインフレで有名で2008年には2.31億%という天文学的なインフレ率を記録した。食事するのに山ほどの紙幣を用意しても食べてる間に価値が半分になるというすさまじさでも平気。対外的には貨幣価値はないから米ドルで決済していたが、昨年から中国の人民元が加わった。

中国が資源目当てにこの国の経済を支配していてその援助がなければ立ち行かない。ファーストレディーのグレース夫人がまたものすごい悪女ときている。空軍パイロットの女房だったが大統領に見初められ何人目かの夫人に納まった。”献上”した功績でその将校は現在中国大使である。彼女は、主要産出品のダイアの採掘権を一手に握りパリやニューヨークでは迫るパパラッチをダイアの指輪で切り裂いた前科もある。

こんな独裁者と懇談せねばならないとはお気の毒な

こんな独裁者と懇談せねばならないとはお気の毒な

なのに来日するや首相官邸で安部首相と首脳会談をおこない、あろうことか皇居に参内して天皇皇后両陛下と「懇談」というので新聞には大統領夫妻のろくでもない写真が大きく掲載されたのである。

欧米諸国から「世界最悪の独裁者」と批判される人物を日本が迎え入れる理由はは8月にケニアで開かれる「アフリカ開発会議(TICAD)」を成功させまた国連改革に向け、この男と良好な関係を維持したいがためである。反植民地闘争の英雄」として、アフリカで絶大な影響力を持つキーパーソンなので大事にしたい思惑がある。外交とは切ないものである。

首脳会談の後、共同記者発表に臨んだムガベ氏は「ジンバブエは幸運な国だ。インフラや環境保全、地雷除去、防災など、日本からさまざまな分野の支援に心からの感謝を表したい」と安倍首相とがっちり握手を交わし、満足げに微笑んだのだった。

いつの間にか民進党代表代行に納まった

いつの間にか民進党代表代行ンい納まった

もう一人の虫唾はこの日発足した野合政党「民進党」の江田憲司代表代行である。28日夕、東京・有楽町で党幹部による初の街頭演説を開いたがその中でたもとを分かったおおさか維新の会の橋下徹前代表、松井一郎代表(大阪府知事)らへの怨念をぶちまけた。

「みんなの党を作った。維新の党も作った。しかし、野党でいることにこらえ性のないグループが、安倍晋三首相、菅義偉官房長官とメシを食って、手を握って、『大阪のためにリニアモーターカーを引っぱりたい』『カジノ構想を大阪に持ってきたい』『万博まで持ってきたい』『大阪(都)構想やりたい』…」

「ときの政権と協力しなきゃなにも実現できない、だから彼らは安倍官邸と手を結ぼうとした。だから維新の党は分裂したんです!」

よく言うよ。当時ブームだったみんなの党の渡辺喜美前代表が化粧品会社の社長から借り入れた8億円で当選した連中をごぞっと引き抜いて、これまた当時ブームを起こしていた日本維新の会に潜り込み共同代表に納まったものである。庇を借りて母屋を乗っ取るのは常套手段で、たちまち維新を分裂に追い込んた。みんなの党の手下と民主党脱藩の輩を引き連れて今度は民主党に党名変更を迫る厚かましさ。松野頼久代表を裏から操って今度は民進党の代表代行である。

いやはや変わり身の早い御仁である。政界一寸先は闇、ではあるが、こうまで変節ぶりを見せつけられるとどうしても虫唾が走るのである。29日の新聞は本当に気分が悪かった。

舛添都知事の「欧州大名旅行5000万円」の法外

舛添要一知事らが昨年10~11月、ロンドン・パリを訪れた海外出張費約5千万円が「高額すぎる」などと指摘されて、東京都は23日、この出張にかかった経費の内訳をホームページで公開した。

「5か国語堪能」の舛添都知事が通訳に120万円払うか

「5か国語堪能」の舛添都知事が通訳に120万円払うか

ロンドン・パリ出張は昨年10月27日から5泊7日の日程で、知事ら20人が参加。ロンドンで開かれたラグビーW杯の決勝を視察し、パリ市長と面会するなどした。知事や職員ら20人の渡航にかかった「旅費」は総額約2623万円で、東京-欧州間の往復航空費(約1500万円)の占める割合が大きかった。知事のみがファーストクラス(約266万円)を利用。特別秘書ら7人がビジネス、その他の職員12人はエコノミーだった。

宿泊費はロンドン、パリともに、同行職員を含めて全員が一流ホテルに泊まり、5泊で約922万円を支出。知事はスイートルーム(1泊19万8千円)を使った。このほか知事を含む20人に、計約123万円の日当が支払われていた。

また、現地ガイドや通訳、車のレンタル費などの「賃借料など」に計約2417万円を費やした。内訳は、車両借り上げ費(約623万円)▽現地ガイド雇用費(約532万円)▽知事の講演会の会場代(263万円)-などが大きく、職員がラグビーW杯を視察するためのチケット代(2試合分)にも約127万円を費やしていた。どれもこれも法外な経費だ。

中でも解せないのが通訳に121万7850円、6日間なので、一日当たり20万円以上になる。自分は5か国語しゃべれると自慢していたはずだが、ウソだったのか。

その直前に訪れたソウル出張には、11人で約645万円かかっており、今年度は計5700万円が海外出張に計上されている。
知事一行の経費
隣の千葉県でも森田健作知事が7月上旬にオランダなど欧州を訪問する予定で、名目は「2020年東京五輪・パラリンピックの事前キャンプ誘致」が目的だ。森田知事が20年大会の事前キャンプ誘致のために欧州を訪問するのは2回目。昨年5~6月、ドイツとオランダを訪問し、五輪関係者に充実した施設や立地の良さなどをアピールしたという。費用の明細は明らかにされていないが、都知事と同じようにかなりの金額であることは間違いない。

はっきりいうが、これは世にいう「慰労出張」である。国会議員、地方議員押しなべて全国でシーズンには徒党を組んで出かけていき、議会への出張報告書を旅行代理店に書かせて問題になっている。都知事の場合、これに役人への慰労出張も加わっているからゾロゾロと20人も随行することになる。前任の石原慎太郎知事の時も高額出張が問題になったが、領土問題で各国へのアピールという大義名分の前にうやむやになった。

2020年の東京オリンピックをダシにしての大名旅行は即刻やめるべきだ。どれもこれも事務局で対応できることばかりで、わざわざ知事が行く必要などさらさらない。

「五体不満足」氏5人と不倫、参議院選挙の当確がパー

そりゃないだろう、と思わせたのが、ベストセラー「五体不満足」で知られる乙武洋匡さん(39)が、5人の女性と不倫をしていたと、「週刊新潮」(3月31日号)が報じた一件。乙武さんは不倫を認め謝罪しているが、次の参院選に自民党から出馬する話が進んでいたがこちらでも不義理ぶりが暴露されているし、つい先ごろまでは東京都の教育委員だった。これでは、もはや出馬辞退あるのみ。

週刊新潮の記事は「乙武クン5人との不倫」「一夫一婦制では不満足」という見出しで、サブに「参院選『自民党』最強の切り札の背徳的生活!」とある。昨年12月末から年始にかけて、表向きは「フランスのテロの視察」称しながら、女優の黒木華に似た20代後半女性と、北アフリカ・チュニジアやパリを旅行したという。記事には旅行した様子が詳しく書かれ、不倫がばれないようにダミー役の男性を同行させていた。

取材に「肉体関係もあります。彼女とは3、4年になる」と答え、他にも4人の女性と関係したと明かしている。乙武氏はら美女を同行させ、パリとチュニジアでラブラブ旅行ざんまい。この件に関して週刊新潮の記者が突撃取材をしたところ、逃げも隠れもせず、その女性と不倫関係にあった事を告白したのである。ネットには上のようなベッドを前にした女性とのアツアツのツーショット写真が何枚も出回っている。

ネットで出回っている不倫相手とのアツアツ写真

ネットで出回っている不倫相手とのアツアツ写真


本人は24日(2016年3月)に報道各社に送ったファクスで、「不徳の致すところ」と謝罪し、妻と話し合って「私を許し、もう一度家族として受け入れたいと言ってくれた妻に、今度こそ応えたい」と書いている。妻の仁美さん(38)も「私にも責任の一端がある。二人でしっかりと話し合った結果、3 人の子供たちのために」とファックスした。

乙武さんは先天性の病気で両手両足がないが、早稲田大在学中の1998年に出版した「五体不満足」が450万部を超えるベストセラーとなって、「障害は不便ですが、不幸ではない」と明るく颯爽と生きる姿に好感度が高かった。卒業後はニュース番組のキャスターやスポーツライターとして活躍、小学校の教壇にも立った。

01年に大学の後輩だった仁美さんと結婚、3人の子供がいる。ツイッターに子供の成長の様子を記すなど子煩悩で知られ、「子育てには家庭の安定が不可欠」と子育て論をぶってもいた。それが不倫というのではサマにならない。
乙武氏には2001年に結婚した妻がおり、現在、8歳の長男、5歳の次男、1歳の長女を持つ身。教諭の経験があり、都の教育委員も務めた(先ごろ政界進出のためか辞任)“教育者”の不貞行為ということになる。

乙武さんにはこのほか政界進出をめぐり「日本を元気にする会」と誓約書を交わしながら自民党に寝返った件でも糾弾されている。

友人でもある松田公太参院議員(47)が代表を務める「日本を元気にする会」からの出馬が取り沙汰されていた。昨年10月には元気との間で出馬に関する誓約書が交わされていたことも判明していた。ところが元気は今年、政党要件を満たさなくなり、ミニ政党となってしまった。「松田代表は2年前にみんなの党が解党し、後に新党を立ち上げる際には乙武さんを共同代表でというプランまであった。松田代表は裏切られた格好です」(永田町関係者)

乙武さんは“長いものには巻かれろ”とばかりに元気との約束をほごにしたばかりか参院選に向け、元気のスタッフを引き抜いて選挙の準備を進めていたという。そこに発覚した不倫劇。自民党関係者は「野党から秘書やスタッフを引き抜く自民党代議士は、聞いたことがありませんね。引き抜きが本当ならあきれます…」と絶句。党内では「“イクメン”宮崎氏の不倫辞任があった後で、マズイ。出馬を辞退してもらいたい」との声も上がっている。

政治評論家の浅川博忠氏も「自民党では先日、宮崎謙介前衆院議員の『ゲス不倫』が発覚したばかり。候補者になる前にスキャンダルが出るようでは、乙武氏の公認は無理だろう。万が一、公認すれば『自民党=不倫に寛容』『おごっている』とみられかねない」と語っている。(夕刊フジ)

あきれた女医を世に出した医大とTV局の責任を問う

診療回数水増しで7千万円以上詐取したとして3月9日、警視庁組織犯罪対策4課に逮捕されたタレントで女医の脇坂英理子容疑者(37)のでたらめぶりには開いた口がふさがらない。組対4課というのはヤクザ専門の捜査機関だが、この女医の犯罪に手を貸していて一緒に逮捕されいた暴力団関係者の捜査過程で女医の犯罪が浮かんだ。

国民の健康保険料などでまかなわれる国民健康保険料約7千万円分は、この女の借金とホスト遊びの豪遊に溶けて消えていって戻らない。高い倫理性を求められるはずの医学部を出て、やさしいとはいえ医師国家試験をパスした女医がこんなハチャメチャぶりで大手を振ってまかり通り、テレビ局はこんなキャバ嬢ばりのハデメイクの女医をありがたがってバラエティ番組に出しては、「年収5000万」「ホストクラブで一晩900万豪遊」「男性経験800人」などとホザくに任せていた。

「子宮がうずいたら、やっとけ」と脇坂英理子センセイ

「子宮がうずいたら、やっとけ」と脇坂英理子センセイ

脇坂英理子は自らが経営する美容クリニック「Ricoクリニック」で、患者を何度も診察したように装い、診療報酬を詐取してその金をホストクラブつぎ込んでいた。その経歴をみると立派なものである。小学校から高校まで名門・東洋英和女学院、大学は東京女子医大。父方の先祖は豊臣秀吉の家臣として活躍した武将の脇坂安治で、徳川幕府では脇坂家は何度か老中を努め、明治維新のあとは「子爵」に叙された華族だという。

それがどこで道を外したのか。26歳のとき、「見た目も家柄も性格も良い、周りからみると完璧な」外科医と結婚したが、別居1年を経て31歳で離婚。別居中にホストクラブにハマッって、総額数千万円のカード払いができず、親に泣きついた。離婚後の2012年に、問題の「Ricoクリニック」を開業した。その後もホストクラブ通いは続き借金は膨れ上がった。

そこでテレビに出て売り出すことを図った。女医で容姿がよく、すぐテレビ界に受け入れられた。テレビ業界関係者によると、脇坂英理子は自らを「Ricoにゃん先生」と呼び、深夜番組などに出演。男性経験数百人、ホストクラブで数百万円の豪遊、貯金は限りなくゼロなどの破天荒なキャラで売り出していた。

平成27年に発行された著書「あざといGirl」で、自らの“女性観”を披露し、自身の男性経験についても赤裸々につづっていた。その中で「子宮がうずいたら、やっとけ」と書く。これが医者のいうことかと思うが、「身体検査」もせず、のさばらせたテレビ局の責任も問われるべきだろう。

「ショーン・マクアードル川上」なる人物のでたらめ経歴にコロッと騙され、コメンテーターとして全テレビ局を横断して出演させていたのと同じである。「テンプル大学でBA(学位)、ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得。パリ第1大学に留学」などできすぎた経歴なのに、少しも調べた形跡がない。人物を評価する一つが肩書ではあるが、何一つ調べもせずありがたがっていたテレビ局こそお笑い草だ。

本家・台湾も迷惑する「民進党」の明日なき合併

民主、維新両党は14日、国会内で両党代表らによる新党協議会を開き、27日に結成する新党の名称を「民進党」とすることを正式に決めた。

民主党は「立憲民主党」を主張したが、民主党を脱藩、維新に流れてそこも分派した出戻り組が主張する「民進党」に押し切られた。ルーピー・鳩山やイラ菅を輩出してせっかく手に入れた政権も3年で手放し、今や支持率は自民党が37.9%、民主党が8.9%、(NHK14日)という1ケタの惨状である。

「民主党が嫌いですか」のワケ。1996年9月、民主党結党大会での菅直人、鳩山由紀夫両代表ら幹部。

「民主党が嫌いですか」のワケ。1996年9月、民主党結党大会での菅直人、鳩山由紀夫両代表ら幹部。


「民進党」は「新進党」からスタートした民主党からもらったものだが、そんなこと誰も覚えていない。台湾の民進党のパクリではないかと批判ごうごうである。台湾の民主進歩党(民進党)の楊報道官は14日、「同じ名前の友党が増え、親近感を覚える。祝意を表する」とする談話を発表したもののそれは外外交辞令にすぎず、台湾民進党の地方議員は「台湾の民主主義を勝ち取って(今回国民党から政権を奪取した)きた我々とは背景が違う気がする。あまりうれしくはない」と漏らした。

菅義偉官房長官は14日の記者会見で「党名よりも政策に関する議論が本来あってしかるべきだ」と述べ、“政策不在”の党名決定に疑問を呈した。民主党の新しい自虐キャッチコピー「民主党は嫌いだけど、民主主義は守りたい」が話題を呼んでいる。このあと「そんなあなたへ。すぐに信じなくてもいい。野党として、止める役割をやらせてください。」と続くのだが、綱領より先に党名を決めたことで「綱領を反映していない党名」とのイメージも拭えない。まもなく新党名での世論調査が出るだろうが、マイナス金利かゼロベースという金融事情並みになるのであろう。

中でも旧維新への風当たりは相当なものだろう。ブログ子もその一人だが、この党は「裏切り」と「乗っ取り」を常としてきた。上述のように松野頼久代表ら維新の半分は民主党からの出戻り組である。残り半分はお人よしの渡辺喜美みんなの党代表が化粧品会社長から借りた8億円で比例区で当選させてもらっていながら、8億円を指弾されて失脚するやさっさと維新に走った「裏切り」集団である。維新を「乗っ取り」江田憲司共同代表になるや今度は本家の維新を「維新」と「おおさか維新」に分裂させ、民主党に解党して新党設立を迫るという、仁義なき集団が支持を集めるわけがなかろう。

次の総選挙の結果が読める。出戻り組はすでに各選挙区に民主党は候補者を擁立しているからこれとの軋轢が予想され、半分以上落ちる、みんなの党から比例で出た10人前後は本来議席を返上するべきだが、それもやらず知らぬ顔して出たところで全員議席獲得は無理である。早い話、壊滅するのが見えている。

トランプでもヒラリーでもお先真っ暗な日本

アメリカ大統領選は15日のオハイオ州とフロリダ州の結果で大勢が決まる。民主党・ヒラリーと共和党・トランプの一騎打ちになるのだろう。どちらに転んでもTPP反対だし、日米安保タダ乗り批判で日本の米軍駐留費の負担増や対中国へ軍備増強論に拍車がかかる憂鬱なことになる。

mig調査によるとアメリカ国民全体のトランプ反対者は64%、ヒラリーはもっと高くて70%以上と言われる。それなのに2人とも自党の選挙で高い人気を維持しているのはなぜか。先のこのブログで南部のテネシー州でのオバマ嫌いの声を紹介したが、この8年間のオバマ政権へのうんざり感がこのトランプブームに表れていると思う。同じ理由で民主党もヒラリーを支持するしかないというジレンマに陥っているのだと思う。

2月25日のワシントン・ウォール・ストリートジャーナル紙がオバマ外交の決定的失敗を列挙した。「オバマ大統領よ、戦争で、 早まった勝利宣言で兵を引くことの苦い結末から学べ」という主旨だ。アメリカのリーダーには深い軍事知識が要求されるが、オバマ大統領にはこれが欠けているというのだが、そのとおりである。
 
オバマ大統領は11年末までにイラクから米軍を撤退させたが、いま再び数千の軍人を送り込まざるを得なくなっている。アフガニスタンからの16年中の撤退予定も、強大化するISの勢力の前に、変更せざるを得なかった。そしていま、「リビア及びその先に展開した米特殊部隊を防護するため」として、リビア攻撃用の米軍の無人機基地をイタリアに確保しなければならなくなった。

軍事の要諦の第一に上げられる「愚」とし、初戦でちびちび軍を投入していくことと、相手を徹底的に壊滅させないうちの撤退があげられるが、オバマ大統領はこれを知らない。毛沢東は「水に落ちた犬は打て!」と政敵を徹底的に叩くことで生き延び、現在の中国共産党もこれを忠実に真似ているが、オバマはイラクのイスラム原理主義者を野放しのまま早々と軍を引いたのが、現在の彼の地の大混乱を招いている。

軍事知識がないのはトランプも同じで、メキシコに「トランプの壁」を築くとか、中国に対する安全保障費を日本に払わせるなど、できもしないことを並べるほうが大衆受けするし、アメリカ人に染み付いたオバマ嫌いをくすぐるのだ。

根っからの民主党支持である「ワシントン・ポス ト」紙が2月24日と25日の社説でトランプ氏に関して共和党にメッセージを送り、「共和党指導者よ、持てる全ての力でトランプを阻止せよ」「トランプは共和党の怪物、フランケンシュタインだ。彼は今や党 を破壊する力を手にした」とトランプ 氏に投票しないように呼びかける異例の社説を掲げた。
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共和党支持の「ウォール・ストリート・ジャーナル」紙すら前述のようにオバマ批判をしたのち、ヒューストンにおけるテレビ討論会で、ほかの候補が一斉に本格的なトランプ攻撃に踏み切ったことを歓迎する記事を掲載した。アメリカの新聞は日本と違ってはっきり政党支持色を出す(日本でも最近では朝日、毎日が左へ旗幟鮮明だが)のだが、時すでに遅しである。
 
「日本及び世界から見て不思議でたまらないのは、民主、共和両党候補者 のだれ1人、中国やロシアの脅威をアメリカの取り組むべき重要課題とし ては取り上げないことだ」と評論家の櫻井よしこさんが指摘(週刊新潮のコラム日本ルネッサンス)しているが、ブログ子も同感だ。

またしても、トンデモ判決。これでいいのか司法

関西電力高浜原発3、4号機について、大津地裁は9日、安全性が確保されているとはいえないとして運転差し止めを命じる仮処分決定を出し、同原発は10日止まった。原告団も予想外だったと見えて一瞬ポカンとしたようだが、「いのちとびわこを守る画期的判決!」と驚喜したようだがアホらしい判決である。

ほとんど30キロ圏外の滋賀県からの訴え

ほとんど30キロ圏外の滋賀県からの訴え

高浜原発があるのは福井県である。そこの住民が受け入れているものを隣の滋賀県の反原発派の住民が訴えるという構図からしておかしい。地図を見てわかるように高浜原発から30キロの同心円を描いても滋賀県の1%もかからない。福島ですら30キロ圏内で避難していないというのにだ。

それよりも奇異なのは、「独立した原子力規制委員会が専門的見地から十分に時間をかけ、世界最高水準といわれる新規制基準に適合すると判断した」(菅官房長官)ものに、シロウトの裁判官が「100%の絶対安全」か、「最新の科学技術に照らした厳格な管理か」で判断が180度違う判決を次々と繰り出していることである。裁判所の見方次第で結論が二分しており、原発のリスクよりも先に“司法リスク”が先に立っている。裁判所の信頼性まで揺るがしているのである。

おかしな裁判官は全国で時々いるものだ。原発判決に限っても、同じ高浜3、4号機の運転差し止めを命じた昨年4月の福井地裁(樋口英明裁判長)の仮処分決定がある。原子力規制委員会による新基準を「緩やかに過ぎる」と指弾。災害を引き起こす恐れが万が一にもない、すなわちゼロリスクを保証するような内容ではないとして「合理性を欠く」と切り捨てた。

この判決に対しては、関電の異議申し立てを受けた昨年12月の同じ福井地裁(林潤裁判長)決定が「何らかの程度の事故発生の危険は常に存在し、絶対的安全性を要求することは相当ではない」と判示した。ゼロリスクではなく、その危険性が「社会通念上無視できる程度にまで管理されている」かどうかを俎上に載せるべきであり、その観点から「世界一厳しい」とされる新基準に不合理な点はないと結論づけた。当たり前の判断であろう。

大津地裁(山本善彦裁判長)の今回の決定も最初に「NO」を突きつけた福井地裁・樋口英明裁判長と基本的な考え方は同じだ。高浜原発の耐震性能をめぐって関電は周辺活断層のリスクを高めに想定して基準地震動(想定される最大の揺れ)を策定したが、それすら大津地裁は「海底を含めた徹底的な調査が行われていない」といちゃもんをつけた。関電の調査が現時点の科学技術でできる「最大限」であっても「安全余裕をとったといえるものではない」と述べ、事実上のゼロリスクを求めているのだからあきれる。

まもなくぬか喜びに変わるのであろうが

まもなくぬか喜びに変わるのであろうが

関電はとりあえず原発を停止させた。すぐさま異議申し立てをするだろうからまもなく大津地裁の判決は覆るのは間違いない。というのも、再稼働を容認する判断の枠組みは、出来上がっているのである。四国電力伊方原発の設置許可の是非が問われた裁判で4年に最高裁が判断を出していて、最高裁は、原発の安全性審査が「極めて高度な専門技術的判断を伴うもの」である以上、専門家の意見に基づいて行われた行政処分に看過し難い過誤・欠落がある場合に限って違法と解すべきだとしている。

元裁判官の佐藤歳二弁護士(東京弁護士会)は「大津地裁では技術論にまで踏み込み、自ら考える安全性の基準について立証を求めており、最高裁判例を逸脱している」(産経)と批判しているのを見てもわかる。

判例を無視したおかしな裁判官の跋扈は裁判への信頼性を失わせるばかりである。

国会中継がつまらなくなった

仕事がらブログ子は国会中継を「よく見る」方だった。だが昨今はあまりのバカらしさに、ほとんどテレビのスイッチを入れることはなくなった。

安倍首相は歴代の首相の中で丁寧に質問に応じている方だと思うが、ときどき野党議員をたしなめたり、訂正を求めたりしている。

朝日と並んでとみにアンチ安倍色を強めている毎日新聞が8日の紙面で特集ワイド「安倍首相、すぐキレるワケ」と題して、首相の「そんな議論は枝葉末節な議論であって……こうしたことばかりやっているようでは、民主党も支持率は上がらないのではないかと心配になってくるわけであります 」などという発言を取り上げて、「ため息が出てしまう。ヒートアップというか、かなりキレ気味なのだ。一国のリーダーが、あまりに攻撃的な態度を取るのはいかがなものか」と江畑佳明という政治部記者らしい人物の署名記事を載せている。的外れもいいところだ。

テレビのこちら側にいる我々の方だって安倍首相と同じようにろくでもない野党議員にキレているのだ。昔はよかった、というつもりもないが、民社党の春日一幸委員長など春日節といわれた舌鋒鋭く迫る様が面白く、かつなるほどと思わせるものがあった。

政治家の質の低下についてはいろいろ原因はあろう。衆院選での比例復活制度選挙制度の弊害、派閥の功罪はあるがおかげで政党の議員育成能力が低下していることもある。候補者公募制で「出したい人」でなく「出たい人」ばかりが跋扈していることも原因だ。

その結果国会がパフォーマンスの場と化していることにあると思う。だいぶ前だが民主党の男女議員が「ガソリン値下げ隊」という、事務局が印刷したプラカードを掲げて並んでみたり、最近では「戦争法案反対」など愚にもつかないスローガンの紙切れを掲げたり、「どこに議員としての”己”があるのか」と軽蔑の極みの思いをすることが多い。

本題の国会中継を見ていて腹が立つのは、ほとんどの議員が、質問するにあたり、パネルを用意して、それを首相など閣僚にではなくテレビカメラに向けて持っていることだ。どちらを向いてしゃべっているのか下司の極みの心情が垣間見えるのである。

テレビカメラに向けてパネルを出す質問者

テレビカメラに向けてパネルを出す質問者


政策の問題点を図表化したり、各種経済統計のグラフを拡大してみせたりして問題点を目に訴える。それ自体はいいのだが、テレビカメラに向いた目線は己の質問姿を見せるためだけに熱中している。後日彼らのホームページを見ると、取り寄せた速記録の再録と己の写真で埋まっているのがほとんである。

予算委員長に提言する。パネルは閣僚席に向けさせ、カメラは俯瞰の位置にして、音声だけ的確に放送するように改めさせよ。

世論と常識が勝ち取った最高裁判決

ブログ子は第3小法廷の判決が出る午後3時を心配しながら待った。結果は先のこのブログで「鉄道会社は”泣き寝入り”の美徳に戻れ」で書いた通りでホッと胸をなでおろした。
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 責任能力がない認知症男性=当時(91)=が徘徊中に電車にはねられ死亡した事故で、家族が鉄道会社への賠償責任を負うかが争われた訴訟の上告審判決で、最高裁第3小法廷(岡部喜代子裁判長)は1日、男性の妻に賠償を命じた2審名古屋高裁判決を破棄、JR東海側の逆転敗訴を言い渡した。判決が確定した。

JR共和駅構内の事故現場付近

JR共和駅構内の事故現場付近


 争点は認知症高齢者を介護する家族の監督義務。民法714条では、認知症などが原因で責任能力がない人が損害を与えた場合、被害者救済として「監督義務者」が原則として賠償責任を負うと規定している。1審名古屋地裁は、「目を離さず見守ることを怠った」と男性の妻の責任を認定。長男も「事実上の監督者で適切な措置を取らなかった」として2人に請求通り720万円の賠償を命令した。2審名古屋高裁は「20年以上男性と別居しており、監督者に該当しない」として長男への請求を棄却。妻の責任は1審に続き認定し、359万円の支払いを命じた。

ただ、同居していた妻は高齢の上、「要介護1」の認定を受けていたなど「監督義務を負わせるのは酷だ」と、1、2審判決に批判も多い。また、介護の方針を決定していたとされる長男の責任についても、認知症を抱える家族らから「同居していない家族に責任を負わせれば、家族による積極関与が失われ、介護の現場は崩壊する」と反発が出ていた。

 平成19年12月7日、愛知県大府市で徘徊症状のある男性が電車にはねられ死亡。男性は当時「要介護4」の認定を受けていたが、同居していた当時85歳の妻らが目を離したすきに男性は外出していた。事故後、JR東海と遺族は賠償について協議したが合意に至らず、22年、JR側が「運行に支障が出た」として遺族に720万円の支払いを求めて提訴した。
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世論の力が大きかった。六法全書しか見ていない法曹に任せていたら地裁、高裁のような判決しか出なかったろう。最高裁判事5人全員一致だというから、猛烈なブーイングに耳を傾けざるを得なかったのだろう。

認知症の父親を事故で失ってから約8年。長男は「いろいろなことがあった」と振り返り、最高裁判決に「大変温かい判断をいただいた。良い結果に父も喜んでいると思う」とコメントで感謝を込めた。

JR東海は「個々にはお気の毒な事情があることは十分に承知しているが、当社としては、列車の運行に支障が生じ、振替輸送に係る費用なども発生したことから、裁判所の判断を求めたものであります。今回の判決については、最高裁の判決でありますので、真摯に受け止めます」というコメントを発表した。 「個々には事情もあること」を十分に承知してたのなら、そもそも裁判になど訴えるべきではなかったのだ。過去の鉄道会社は惻隠の情で、ブログに書いたように温情ある「泣き寝入り」で対応してきた。裁判所の判断など求めてどうするんだといいたい。

キャスターよ「怒っている」のはこちらの方だ

高市早苗総務相が放送法4条違反を理由にテレビ局に「停波」を命じる可能性に言及したことについて、「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日系)の司会者田原総一朗氏や「ニュース23」(TBS系)のアンカー岸井成格氏らジャーナリスト6人が29日、東京都内で会見を開き、「私たちはこの一連の発言に驚き、そして怒っている」とする声明を発表した。

 会見したのはジャーナリストの青木理氏、大谷昭宏氏、鳥越俊太郎氏、「報道特集」(TBS系)キャスターの金平茂紀氏に田原氏、岸井氏を加えた6人。出席はしなかったが、「週刊ニュース新書」(テレビ東京系)で司会を務めるジャーナリストの田勢康弘氏も声明の呼びかけ人に参加している。

横断幕を広げる(左から)青木理、大谷昭宏、金平茂紀、岸井成格、田原総一朗、鳥越俊太郎の各氏=2月29日午後、東京・内幸町

横断幕を広げる(左から)青木理、大谷昭宏、金平茂紀、岸井成格、田原総一朗、鳥越俊太郎の各氏=2月29日午後、東京・内幸町


 声明では、高市氏の発言を放送法や憲法の精神に反するものだと批判。さらに、「現在のテレビ報道を取り巻く環境が著しく『息苦しさ』をましていないか」として、「自主規制、忖度(そんたく)、萎縮が放送現場の『内部から』広がることになっては、危機は一層深刻である」と訴えた。

 鳥越氏は「これは政治権力とメディアの戦争。政治権力側が一方的に攻勢を強め、メディアが後退している。ここまで露骨にメディアをチェックし、牽制(けんせい)してきた政権はなかった。下から変えていくしかない。声をあげましょう」と呼びかけた。

 また、3月で「ニュース23」のアンカーを降板する 岸井氏が昨年9月に番組で「(安全保障関連法案に)メディアとしても廃案に向けて声をずっとあげ続けるべきだ」と発言したことについて、保守系の学者らでつくる「放送法遵守(じゅんしゅ)を求める視聴者の会」が昨年11月、「放送法に対する違反行為だ」と批判する意見広告を産経新聞と読売新聞に出した。広告への感想を問われた岸井氏は「低俗だし、品性どころか知性のかけらもない。恥ずかしくないのか」と答えた。

◇ ◇ ◇

ならば云おう。最近の一部民放テレビの報道姿勢は世間をなめてかかっている。言い方を変えれば馬鹿にしていて、論理のすり替え、勝手に歪曲して恬として恥じない。

そもそも高市早苗総務大臣の発言は当たり前のことを言っただけだ。衆議院予算委で、放送局が政治的公平性を欠く放送を繰り返したと判断した場合、放送法4条違反を理由に、電波法76条に基づいて電波停止を命じる可能性について言及した。誰が判断するのかについては、「総務大臣が最終的に判断するということになる」と明言した。失言を誘い出そうと野党が繰り返ししつこく問いただした結果の答弁で、在任中はありえないと前置きしたうえで、放送法上、電波停止は総務大臣ができることになっている、法律にそう書いてあると当たり前のことを述べただけである。

なのにこのキャスター連中は「知性のかけらもない」「現場を委縮させる」「政治権力とメディアの戦争」と言いたい放題である。「私たちは怒っている」とは呆れた物言いで起こっているのはこっちの方のセリフである。

なかでも岸井成格氏は、昨年9月に「メデイアとしても安保法制の廃案向けて声を上げるべきだ」と発言した。明らかに政治的公平性を求められる放送法違反ではないのか。この発言に対し、作曲家のすぎやまこういち氏が代表呼びかけ人を務める「放送法遵守を求める視聴者の会」が、政治的公平を定めた放送法違反の疑いがあるとして岸井氏らに公開質問状を送ったが、岸井氏はだんまりを決め込み回答しなかった。そして、ちょこちょこと写真写りがいい場面に出てきて「低俗だし、品性どころか知性のかけらもない。恥ずかしくないのか」ときた。恥ずかしいのは岸井成格本人の方であろう

 一方、鳥越俊太郎氏「メディアが政権をチェックするのではなく、政権がメディアをチェックする時代になっている。そこから戦っていかなければいけない。戦いですよ。負けられない戦い。負けたら戦前のようになる。大本営発表のようになる」と宣う。ベトナム戦争当時から、米軍の安全な傘の下でホーチミン賛歌を垂れ流してきた御仁らしい発言である。

ゴム手袋で握った寿司なんぞ食えるか

ニューヨーク市が新しい衛生基準として「すし職人がすしを握る際、ゴムまたはプラスチック製の手袋着用」を義務付けた。これに対して、日本料理の“伝統”を壊すものだと、反対の声が上がっているという。もっともな話で応援したいが、物真似の異邦人によるでたらめの寿司職人が多いのも事実。
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 ニューヨーク・マンハッタンで昨年10月下旬、すしを素手で握ったとして、デイビッド・ブハダナさんが料理長を務めるすし店「スシ・ドージョー(道場)」が一時的に閉店を命じられた。同店は、地元紙でも大きく取り上げられるなど、ニューヨーク市民の間で人気のすし店。ブハダナさんは最近、「伝統的な手法」にのっとった握り方を復活させようと、衛生基準廃止の署名運動を開始した。

ニューヨークの心臓部「グランド・セントラル駅」近くの人気すし店「スシ・ヤスダ」の幹部、スコット・ローゼンバーグさんも最近、地元紙デイリー・ニュースに、「手袋を脱ぎ捨てろ/すしのために戦え/貴重な食文化遺産を壊す危険性のあるニューヨーク市の規則」と題する文章を投稿した。

ローゼンバーグさんは、(1)ゴム手袋をすると安全感覚が鈍り、危険な行為を起こしがちで二次感染を生みかねない(2)すし職人は手先で鮮度を感知するが、ゴム手袋はその感覚を鈍らせる(3)すし職人は何度も手を洗うほか、握る際に手につける酢水は殺菌効果もある(4)世界で偉大な食の一つであるすしの文化を脅かしかねない-などと主張している。

 市内のあるすし店では、市の衛生基準が日本のすし文化の実態に即していないとして、「衛生当局が検査に訪れるときだけ手袋をし、帰った後は一斉に手袋をはずす」(同店幹部)という。誇りあるすし職人として、当局の方針に敢然と立ち向かう勇気ある姿勢に拍手を送る人々は少なくない。

 ロサンゼルス・タイムズ紙によれば、2014年1月にカリフォルニア州でもレストランの従業員に手袋の使用が義務づけられたが、レストラン業界から手を洗う方が効果的、手袋のコストや環境への負荷が問題だという批判があり、同年6月に撤回された。

 リトル東京の「スシ・ゲン」では、手袋をはめて握ったすしが不評で、苦情の電話が相次いだらしい。店側はこれで職人たちもハッピーになれると安堵の気持ちを語った。すしはやはり、手で握ってこそ本物。ニューヨークでも、ぜひ規則の見直しを期待したいところだ。 こうした店の大半は、ニューヨーク市と同様の衛生基準を撤回するに至ったカリフォルニア州知事の“英断”を高く評価している。

 ニューヨーク滞在歴約4年の邦人男性は「日本人が経営する一流店なら手袋をはずしてもいいが、他のアジア人らの職人がすしを握る店では手袋を義務化すべきだ。日本人とは衛生観念が恐ろしいほど違うため、彼らが手袋をしなければ、すしは絶対に食べない」と口を尖らせる。(NewSphereから)

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日本ならゴム手袋の寿司職人など見ることはない。幸いブログ子はアムステルダムの寿司店でも米・アトランタの寿司屋でも、日本から来た職人が握っていて日本にいるのと同じ感覚だった。両都市とも「日本と同じくらい新鮮な魚が手に入る」ところだが、日本文化が世界に広まるとともにこうした問題が起きる。

日本人と風貌が似ているから韓国人や中国人が真っ先に海外の寿司屋に雇われてくる。上で邦人男性が語っているように、彼らは衛生観念の上でまるっきり異質だから、心配で寿司など食べる気にならない。「正しい日本の寿司屋は素手で握る」とその理由を世界に広報する必要がある時代になった。

東海岸からの希望的観測ばかりの米大統領選解説

米大統領選の共和党予備選と民主党党員集会が20日、南部サウスカロライナ州と西部ネバダ州でそれぞれあり、共和党では実業家ドナルド・トランプ氏が、民主党ではヒラリー・クリントン前国務長官が勝利した。共和党予備選で4位に終わったジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事は、選挙戦からの撤退を表明、いよいよ絞られてきた。

img_9d46b0ba93def010abdf3e508273d45896694テレビでアメリカ通と称するコメンテーターや論説委員諸氏の解説を聞いていると、法王と喧嘩してキリスト教票が逃げる、メキシコに長大な移民阻止の壁をつくるなど無理だ、などを挙げて「トランプ大統領は実現しないだろう」とにおわせていた。

ブログ子はちょっと違うのではないかと思う。彼らは通信社やテレビのワシントン駐在体験者が多い。現地で手に入る情報は東海岸のリベラル派、特に現在では民主党寄りの意見ばかり聞きかじってきたのではないか。だから「アホなごたくを並べる」トランプ大統領など夢のまた夢と思っている。いや拒否反応を持っている。

しかし、アメリカは広い。中西部や南部では彼らワシントン駐在員にはわからないアメリカ人がいる。そうしたアメリカ人が熱狂的にトランプを支持しているのである。ブログ子とて「トランプ大統領」はむずかしかろうとは思う。しかしその場合、メキシコの「トランプの壁」などさっさと修正するだろうし、いつまでもキリスト教を敵に回す愚は冒さないと見る。そう思う根拠は、中西部テネシー州での体験である。

7年ほど前、つまりオバマ大統領が実現しそうなとき、この州の州都、ナッシュビルにいた。ブリヂストンがこの地が本社のタイヤメーカーを買収して義兄が社長をしていたのでゴルフと乗馬目当てに夫婦で出かけたのだ。義姉が仲良くしている女性と馬場馬術のことで盛り上がった。彼女は牧場主でもありすぐ近くのケンタッキー競馬場などに出かけ、ジャパンカップに持ち馬を出場させたという牧場オーナーも加わって、かなりうちとけた。

なにかの拍子でオバマの話になった。彼女が「誰か暗殺してくれないかしら」と言ったのには仰天した。ジャパンカップの男性も相槌をうち、民主党嫌い、政治を牛耳っている弁護士に代表される東部のインテリどもへの批判をしっかりと聞かされた。共和党の本拠地だから当然といえ、二人とも室内の手の届くところに拳銃やライフルを置いているのも教えてくれた。

トランプの発言は確かに過激だ。ヒスパニック系の不法移民を「レイプ魔」呼ばわりし、全体で約1100万人の違法者を追放すると公言した。「国境にすぐに壁を築く。壁には大きな美しい玄関を造り、合法者だけに来てもらう」ヒスパニック系人口は米国の人口約3億2100万人のうち5700万人に上る。彼らへの侮辱発言は票を失うことに直結するが、トランプ平気の平左である。

2009年のオバマ政権誕生時は「核の廃絶」などさまざまな理想が語られた。イラクから撤兵し、南沙諸島での中国の傍若無人に手をこまねいて「世界の警察官」を自負したアメリカを伝統の「モンロー主義」に戻させるかのような、国際政治での弱体はテネシーの片田舎やトランプにとってはどうでもよいのだ。共和党に「政権憎し」の感情が高まり、それが国民の政治家嫌いを強めているからの「トランプ強し」なのである。

「トランプ大統領」は日本にとって大変な厄災だ。東南アジアでの軍事分担など平気で押し付けてくるだろうし、日本を「東南アジアの警察官」にとってかわらせるくらいのことはしでかすかもしれない。ただ、面白いといっては何だがプロの外交官では予想もできない意外な外交手腕を見せるかもしれない。たとえば、パレスチナとイスラエルの中東和平交渉を『半年でまとめる』と豪語しているから、やってもらいたいところもある。

白内障の手術は超簡単だった

加齢によるらしいが白内障にかかる人が多いらしい。ブログ子も手術を経験した。同病の方も多いと思うので手術体験を記すが、手術時間は15分くらいで途中痛みなど一度もなく、ただえらくまぶしい(照明で)だけであった。

sIMG_20160220_0001昔はそんなに簡単ではなくかなりの技量を要する手術だったようだが、今ではその日のうちに退院させるところもあるくらいである。ブログ子の場合2年ほど前に近所の眼科医から手術を勧められて基幹病院に行った。えらく良心的な眼科医で「まだ使えますよ。手術はもっと後でいいでしょう」と帰された。それがだんだん進んで、視力が低下、運転で左右のバランスが悪くなり危険を感じて自分から手術を申し出た。

私大医学部の附属病院で正月早々見てもらったら、1か月後に左目、その2週間後に右目の手術が決まった。担当の女医さんの手帳はびっしり手術予定で埋まっている。それほど多いらしい。途中診断一度だけ、入院予定の一日前に確認の電話が来て10時ごろ来るようにいわれた。

インフォームドコンセントという今風の術前説明の紙が10ページ。昔と違って今は「水晶体再建術」で、濁った水晶体を取り除いて、眼内レンズに置き換える方法が主流。白内障でにごった水晶体の中身を超音波で砕いて乳化させ吸いだして中に人工レンズを入れる。切開は3ミリ以下で吸いだしたあと単焦点眼内レンズを入れる・・・とある。

微妙な細胞が集まる眼の中の顕微鏡下の手術というので心配もあったが、液体の麻酔剤をかけて、痛くはないものの3か所ほどチクチクしたから局所麻酔の針だったとおもうが、あとは何をしているのか見えなかった。強い照明で「左を見て、下を見て」と指図に従う。医師と会話しながらの手術である。上述の手術内容なのだろうが、本人には「見えない」。

「はい、終わりました」と言わるまで15分ほどだ。手術台を自力で下りるとき見たら点滴の針が刺さっていたが迎えの看護師が来るまでには抜かれていた。眼帯をしているが何の痛みもなく、普通の病院食を当日の昼と夜と翌朝食べて、その間一度も看護師は来ず。朝執刀医が診察して眼帯を取り、医局長が「うまくいってます」と退院許可を出して午前10時には帰宅。後期高齢者の1割負担と差額ベッド代込みで2万7000円であった。

ゲスな人間が増えたのはなぜか

やっぱりな」と誰しもが思ったことだろうが、川崎老人ホームで3人が相次いで転落死した事件で元職員が16日殺人容疑で逮捕された。手口のひどさといい被害者が3人もいることといい、極刑が予想される事件だ。
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老人3人を投げ落とした今井隼人

老人3人を投げ落とした今井隼人

「 川崎市の介護付き有料老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」で入所者3人が平成26年に相次いで転落死した事件で、神奈川県警は殺人容疑で元職員、今井隼人容疑者(23)=横浜市神奈川区立町=を逮捕した。

 逮捕容疑は平成26年11月3日夜から4日未明、87歳の男性入所者を4階ベランダから投げ落とし、殺害したとしている。

 この施設では、同12月に86歳の女性が4階ベランダから、96歳の女性が6階ベランダから転落して死亡している。県警は、2カ月に3人の転落が相次いだことや、高さ約1・2メートルのベランダの手すりを身長が1・5~1・6メートルの入所者が自力で乗り越えるには不審な点があるとして捜査。いずれの時間帯も今井容疑者が勤務していたことから、任意で事情を聴いていた。

 今井容疑者は昨年5月に入居者の現金を盗んだとして窃盗容疑で逮捕、施設を懲戒解雇されていた。この施設では、別の男性職員が女性入所者の頭を手のひらでたたくなどしたとして、県警が昨年12月、暴行容疑で書類送検している。
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TBSのモーニングショーを見ていたら八代英輝コメンテーターが「介護施設はどうしたらまともな人を雇用できるか考える必要がある」と言っていた。弁護士でもアホなことを口にするものだと感じ入った。

人間がまともかどうか外見からわかるわけがない。試験しても、面接しても下司な人間は素通りする。数々の試験を潜り抜けた人らしい発想だが、近頃は下司な人間が増えたと実感する。

政界では女房(同じ国会議員)が妊娠しているのに他の女性に猛アタック、自分のマンションで情事にふけっていた宮崎謙介衆院議員(34)が辞職したばかりだ。女性の出産介助のため国会開会中でも産休を取るとほざいていた化けの皮がはがれたばかりか、近頃永田町に多い公募候補のオソマツさを問題視する党内問題にまで至った。

つい先ごろこのブログにも書いたが、自分の同棲相手の3歳児に「ガンつけられた」と怒って「かかと落とし」で、硬膜下血腫や両眼底出血などで虐待死させた暴力団員、永富直也容疑者(20)のケースを書いたばかりだが、本人は「人生に悔いはない」とうそぶいているという。「我が人生に悔いはなし」というのは人間国宝か、芸術家など高潔な人がいうことで彼のような下司が口にする言葉ではない。

郵便局員が配達するのが面倒だと郵便物何万通か捨てたり、自宅に隠していた。弁護士が認知症患者の遺産を懐に入れた。銀行員が客の預金を着服した。警察官が見初めた若い女性の部屋に押し入って強姦した。━━━━枚挙にいとまがない。

ブログ子は「志」を低くする教育がまかり通っているせいだと思っている。戦後の貧乏な時代、子供でも親のため、世のため人のために人生を使う「志」を持っていた。偏差値などというまやかしの教育からは、生活が安泰な開業医や、アメリカが多いが世間で幅を利かす弁護士を目ざす者ばかりが生まれる。

ブログ子はその昔、池袋の平屋に画家の熊谷守一を訪ねたことがある。「画壇の仙人」の異名をとり、文化勲章を「これ以上忙しくなるのはまっぴら」と断った人である。夫婦で「鳩の豆まき」(一局10分ほどの恐ろしく早い)と自称する囲碁を縁側で打っているところだった。終わると庭にしゃがんで蟻の一匹をひたすら凝視した。無駄な線を省いた作品「蟻」は素人でも引き付けられるものがあった。小半時一緒にいたが、今でも宝物のような時間である。

「志」の低いゲスな人間が増えた原因は奈辺にあるか。熊谷守一の姿を思い出すだけで明らかだろう。