塩であって塩でない

この塩でおいしい漬物はできません

この塩でおいしい漬物はできません

家庭向けの「食卓塩」と「クッキングソルト」の価格が、4月1日の出 荷分から約3割引き上げられる。販売する公益財団法人の塩事業センターによると、赤いキャップで知られ る食卓塩100グラム入りは、税込み 73円から98円に、クッキングソルト800グラム入りは146円から198円になる。

メキシコから原料として輸入している塩の調達費や商品の包装材の価格が上がっているためで、値上げは1992年以来、24年据え置いてきたのでなにとぞご理解を、と言っている。

このニュースで思い出したのだが、「日本の塩では漬物は漬けられない」と言い出したのは、長らくNHKの「きょうの料理」に出演していた酒井佐和子が最初である。今でも「テレビ料理人列伝」に数え上げられ、漬物や山菜の本などを多数出した。ブログ子はその言を確かめるべく日本専売公社へ取材に出かけたことがある。

日本専売公社はタバコと塩の専売を目的に昭和24年に大蔵省の外局として発足した特殊法人でキャリア官僚が牛耳っていた。広報部に通されて「99,99%塩化ナトリュウムの塩で、味に変わりはない。漬物も大丈夫だ」と言い張った。その日本専売公社は1985年(昭和60年)に日本たばこ産業株式会社 (JT) となり、1996年に独立して現在の「公益財団法人 塩事業センター」となりJTと同じビルに入っている。そのホームページを見ると現在でも上と同じ強弁を繰り返している。

しかし明らかに、塩事業センターの塩では漬物はもちろん梅干しも、みそも、しょうゆも出来栄えは明らかに違うことは、世間の人は皆知っている。今では塩は自由化になり我が家でも家人は梅干しを作るに絶対に食卓塩などの精製塩は使わない。化学的には完全な塩化ナトリュウムであっても、にがりやその他ミネラル分がない「塩であって塩でない」ものだからである。

昭和47年4月以降、従来の水分を蒸発・除去する方法から、海水中の塩分を集める「イオン膜」が導入され、全面的にこの方式に切り換えられたが、この方法でつくった塩ではおいしい漬物も梅干しもできないのである。

塩事業センターが30%も値上げしても何ら影響はない。すでに世界各国の、いろんな製法の塩が出回っていて我が家の食卓からはあの赤いキャップの精製塩はとっくに姿を消してスイスの岩塩が幅を利かせている。塩事業センターの大きな役目は非常時のために塩を全国で50万トン備蓄することだそうだ。神戸の大震災で役立ったと自慢するがこのとき使ったのは14トンである。はっきり言ってもう不要な役所である。

虫唾が走る男2人

この男の顔など見たくない、というのはブログ子の思いだが、多くの人も同じだと思うので書くのだが、よりによってそんな男2人が29日の新聞紙上に大きな顔で登場した。

一人はジンバブエのムガベ大統領(91)である。たびたびこのブログでも紹介したが“、北朝鮮の故・金正日総書記と世界一を争った”独裁者”である。この国はスーパーインフレで有名で2008年には2.31億%という天文学的なインフレ率を記録した。食事するのに山ほどの紙幣を用意しても食べてる間に価値が半分になるというすさまじさでも平気。対外的には貨幣価値はないから米ドルで決済していたが、昨年から中国の人民元が加わった。

中国が資源目当てにこの国の経済を支配していてその援助がなければ立ち行かない。ファーストレディーのグレース夫人がまたものすごい悪女ときている。空軍パイロットの女房だったが大統領に見初められ何人目かの夫人に納まった。”献上”した功績でその将校は現在中国大使である。彼女は、主要産出品のダイアの採掘権を一手に握りパリやニューヨークでは迫るパパラッチをダイアの指輪で切り裂いた前科もある。

こんな独裁者と懇談せねばならないとはお気の毒な

こんな独裁者と懇談せねばならないとはお気の毒な

なのに来日するや首相官邸で安部首相と首脳会談をおこない、あろうことか皇居に参内して天皇皇后両陛下と「懇談」というので新聞には大統領夫妻のろくでもない写真が大きく掲載されたのである。

欧米諸国から「世界最悪の独裁者」と批判される人物を日本が迎え入れる理由はは8月にケニアで開かれる「アフリカ開発会議(TICAD)」を成功させまた国連改革に向け、この男と良好な関係を維持したいがためである。反植民地闘争の英雄」として、アフリカで絶大な影響力を持つキーパーソンなので大事にしたい思惑がある。外交とは切ないものである。

首脳会談の後、共同記者発表に臨んだムガベ氏は「ジンバブエは幸運な国だ。インフラや環境保全、地雷除去、防災など、日本からさまざまな分野の支援に心からの感謝を表したい」と安倍首相とがっちり握手を交わし、満足げに微笑んだのだった。

いつの間にか民進党代表代行に納まった

いつの間にか民進党代表代行ンい納まった

もう一人の虫唾はこの日発足した野合政党「民進党」の江田憲司代表代行である。28日夕、東京・有楽町で党幹部による初の街頭演説を開いたがその中でたもとを分かったおおさか維新の会の橋下徹前代表、松井一郎代表(大阪府知事)らへの怨念をぶちまけた。

「みんなの党を作った。維新の党も作った。しかし、野党でいることにこらえ性のないグループが、安倍晋三首相、菅義偉官房長官とメシを食って、手を握って、『大阪のためにリニアモーターカーを引っぱりたい』『カジノ構想を大阪に持ってきたい』『万博まで持ってきたい』『大阪(都)構想やりたい』…」

「ときの政権と協力しなきゃなにも実現できない、だから彼らは安倍官邸と手を結ぼうとした。だから維新の党は分裂したんです!」

よく言うよ。当時ブームだったみんなの党の渡辺喜美前代表が化粧品会社の社長から借り入れた8億円で当選した連中をごぞっと引き抜いて、これまた当時ブームを起こしていた日本維新の会に潜り込み共同代表に納まったものである。庇を借りて母屋を乗っ取るのは常套手段で、たちまち維新を分裂に追い込んた。みんなの党の手下と民主党脱藩の輩を引き連れて今度は民主党に党名変更を迫る厚かましさ。松野頼久代表を裏から操って今度は民進党の代表代行である。

いやはや変わり身の早い御仁である。政界一寸先は闇、ではあるが、こうまで変節ぶりを見せつけられるとどうしても虫唾が走るのである。29日の新聞は本当に気分が悪かった。

舛添都知事の「欧州大名旅行5000万円」の法外

舛添要一知事らが昨年10~11月、ロンドン・パリを訪れた海外出張費約5千万円が「高額すぎる」などと指摘されて、東京都は23日、この出張にかかった経費の内訳をホームページで公開した。

「5か国語堪能」の舛添都知事が通訳に120万円払うか

「5か国語堪能」の舛添都知事が通訳に120万円払うか

ロンドン・パリ出張は昨年10月27日から5泊7日の日程で、知事ら20人が参加。ロンドンで開かれたラグビーW杯の決勝を視察し、パリ市長と面会するなどした。知事や職員ら20人の渡航にかかった「旅費」は総額約2623万円で、東京-欧州間の往復航空費(約1500万円)の占める割合が大きかった。知事のみがファーストクラス(約266万円)を利用。特別秘書ら7人がビジネス、その他の職員12人はエコノミーだった。

宿泊費はロンドン、パリともに、同行職員を含めて全員が一流ホテルに泊まり、5泊で約922万円を支出。知事はスイートルーム(1泊19万8千円)を使った。このほか知事を含む20人に、計約123万円の日当が支払われていた。

また、現地ガイドや通訳、車のレンタル費などの「賃借料など」に計約2417万円を費やした。内訳は、車両借り上げ費(約623万円)▽現地ガイド雇用費(約532万円)▽知事の講演会の会場代(263万円)-などが大きく、職員がラグビーW杯を視察するためのチケット代(2試合分)にも約127万円を費やしていた。どれもこれも法外な経費だ。

中でも解せないのが通訳に121万7850円、6日間なので、一日当たり20万円以上になる。自分は5か国語しゃべれると自慢していたはずだが、ウソだったのか。

その直前に訪れたソウル出張には、11人で約645万円かかっており、今年度は計5700万円が海外出張に計上されている。
知事一行の経費
隣の千葉県でも森田健作知事が7月上旬にオランダなど欧州を訪問する予定で、名目は「2020年東京五輪・パラリンピックの事前キャンプ誘致」が目的だ。森田知事が20年大会の事前キャンプ誘致のために欧州を訪問するのは2回目。昨年5~6月、ドイツとオランダを訪問し、五輪関係者に充実した施設や立地の良さなどをアピールしたという。費用の明細は明らかにされていないが、都知事と同じようにかなりの金額であることは間違いない。

はっきりいうが、これは世にいう「慰労出張」である。国会議員、地方議員押しなべて全国でシーズンには徒党を組んで出かけていき、議会への出張報告書を旅行代理店に書かせて問題になっている。都知事の場合、これに役人への慰労出張も加わっているからゾロゾロと20人も随行することになる。前任の石原慎太郎知事の時も高額出張が問題になったが、領土問題で各国へのアピールという大義名分の前にうやむやになった。

2020年の東京オリンピックをダシにしての大名旅行は即刻やめるべきだ。どれもこれも事務局で対応できることばかりで、わざわざ知事が行く必要などさらさらない。

「五体不満足」氏5人と不倫、参議院選挙の当確がパー

そりゃないだろう、と思わせたのが、ベストセラー「五体不満足」で知られる乙武洋匡さん(39)が、5人の女性と不倫をしていたと、「週刊新潮」(3月31日号)が報じた一件。乙武さんは不倫を認め謝罪しているが、次の参院選に自民党から出馬する話が進んでいたがこちらでも不義理ぶりが暴露されているし、つい先ごろまでは東京都の教育委員だった。これでは、もはや出馬辞退あるのみ。

週刊新潮の記事は「乙武クン5人との不倫」「一夫一婦制では不満足」という見出しで、サブに「参院選『自民党』最強の切り札の背徳的生活!」とある。昨年12月末から年始にかけて、表向きは「フランスのテロの視察」称しながら、女優の黒木華に似た20代後半女性と、北アフリカ・チュニジアやパリを旅行したという。記事には旅行した様子が詳しく書かれ、不倫がばれないようにダミー役の男性を同行させていた。

取材に「肉体関係もあります。彼女とは3、4年になる」と答え、他にも4人の女性と関係したと明かしている。乙武氏はら美女を同行させ、パリとチュニジアでラブラブ旅行ざんまい。この件に関して週刊新潮の記者が突撃取材をしたところ、逃げも隠れもせず、その女性と不倫関係にあった事を告白したのである。ネットには上のようなベッドを前にした女性とのアツアツのツーショット写真が何枚も出回っている。

ネットで出回っている不倫相手とのアツアツ写真

ネットで出回っている不倫相手とのアツアツ写真


本人は24日(2016年3月)に報道各社に送ったファクスで、「不徳の致すところ」と謝罪し、妻と話し合って「私を許し、もう一度家族として受け入れたいと言ってくれた妻に、今度こそ応えたい」と書いている。妻の仁美さん(38)も「私にも責任の一端がある。二人でしっかりと話し合った結果、3 人の子供たちのために」とファックスした。

乙武さんは先天性の病気で両手両足がないが、早稲田大在学中の1998年に出版した「五体不満足」が450万部を超えるベストセラーとなって、「障害は不便ですが、不幸ではない」と明るく颯爽と生きる姿に好感度が高かった。卒業後はニュース番組のキャスターやスポーツライターとして活躍、小学校の教壇にも立った。

01年に大学の後輩だった仁美さんと結婚、3人の子供がいる。ツイッターに子供の成長の様子を記すなど子煩悩で知られ、「子育てには家庭の安定が不可欠」と子育て論をぶってもいた。それが不倫というのではサマにならない。
乙武氏には2001年に結婚した妻がおり、現在、8歳の長男、5歳の次男、1歳の長女を持つ身。教諭の経験があり、都の教育委員も務めた(先ごろ政界進出のためか辞任)“教育者”の不貞行為ということになる。

乙武さんにはこのほか政界進出をめぐり「日本を元気にする会」と誓約書を交わしながら自民党に寝返った件でも糾弾されている。

友人でもある松田公太参院議員(47)が代表を務める「日本を元気にする会」からの出馬が取り沙汰されていた。昨年10月には元気との間で出馬に関する誓約書が交わされていたことも判明していた。ところが元気は今年、政党要件を満たさなくなり、ミニ政党となってしまった。「松田代表は2年前にみんなの党が解党し、後に新党を立ち上げる際には乙武さんを共同代表でというプランまであった。松田代表は裏切られた格好です」(永田町関係者)

乙武さんは“長いものには巻かれろ”とばかりに元気との約束をほごにしたばかりか参院選に向け、元気のスタッフを引き抜いて選挙の準備を進めていたという。そこに発覚した不倫劇。自民党関係者は「野党から秘書やスタッフを引き抜く自民党代議士は、聞いたことがありませんね。引き抜きが本当ならあきれます…」と絶句。党内では「“イクメン”宮崎氏の不倫辞任があった後で、マズイ。出馬を辞退してもらいたい」との声も上がっている。

政治評論家の浅川博忠氏も「自民党では先日、宮崎謙介前衆院議員の『ゲス不倫』が発覚したばかり。候補者になる前にスキャンダルが出るようでは、乙武氏の公認は無理だろう。万が一、公認すれば『自民党=不倫に寛容』『おごっている』とみられかねない」と語っている。(夕刊フジ)

あきれた女医を世に出した医大とTV局の責任を問う

診療回数水増しで7千万円以上詐取したとして3月9日、警視庁組織犯罪対策4課に逮捕されたタレントで女医の脇坂英理子容疑者(37)のでたらめぶりには開いた口がふさがらない。組対4課というのはヤクザ専門の捜査機関だが、この女医の犯罪に手を貸していて一緒に逮捕されいた暴力団関係者の捜査過程で女医の犯罪が浮かんだ。

国民の健康保険料などでまかなわれる国民健康保険料約7千万円分は、この女の借金とホスト遊びの豪遊に溶けて消えていって戻らない。高い倫理性を求められるはずの医学部を出て、やさしいとはいえ医師国家試験をパスした女医がこんなハチャメチャぶりで大手を振ってまかり通り、テレビ局はこんなキャバ嬢ばりのハデメイクの女医をありがたがってバラエティ番組に出しては、「年収5000万」「ホストクラブで一晩900万豪遊」「男性経験800人」などとホザくに任せていた。

「子宮がうずいたら、やっとけ」と脇坂英理子センセイ

「子宮がうずいたら、やっとけ」と脇坂英理子センセイ

脇坂英理子は自らが経営する美容クリニック「Ricoクリニック」で、患者を何度も診察したように装い、診療報酬を詐取してその金をホストクラブつぎ込んでいた。その経歴をみると立派なものである。小学校から高校まで名門・東洋英和女学院、大学は東京女子医大。父方の先祖は豊臣秀吉の家臣として活躍した武将の脇坂安治で、徳川幕府では脇坂家は何度か老中を努め、明治維新のあとは「子爵」に叙された華族だという。

それがどこで道を外したのか。26歳のとき、「見た目も家柄も性格も良い、周りからみると完璧な」外科医と結婚したが、別居1年を経て31歳で離婚。別居中にホストクラブにハマッって、総額数千万円のカード払いができず、親に泣きついた。離婚後の2012年に、問題の「Ricoクリニック」を開業した。その後もホストクラブ通いは続き借金は膨れ上がった。

そこでテレビに出て売り出すことを図った。女医で容姿がよく、すぐテレビ界に受け入れられた。テレビ業界関係者によると、脇坂英理子は自らを「Ricoにゃん先生」と呼び、深夜番組などに出演。男性経験数百人、ホストクラブで数百万円の豪遊、貯金は限りなくゼロなどの破天荒なキャラで売り出していた。

平成27年に発行された著書「あざといGirl」で、自らの“女性観”を披露し、自身の男性経験についても赤裸々につづっていた。その中で「子宮がうずいたら、やっとけ」と書く。これが医者のいうことかと思うが、「身体検査」もせず、のさばらせたテレビ局の責任も問われるべきだろう。

「ショーン・マクアードル川上」なる人物のでたらめ経歴にコロッと騙され、コメンテーターとして全テレビ局を横断して出演させていたのと同じである。「テンプル大学でBA(学位)、ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得。パリ第1大学に留学」などできすぎた経歴なのに、少しも調べた形跡がない。人物を評価する一つが肩書ではあるが、何一つ調べもせずありがたがっていたテレビ局こそお笑い草だ。

本家・台湾も迷惑する「民進党」の明日なき合併

民主、維新両党は14日、国会内で両党代表らによる新党協議会を開き、27日に結成する新党の名称を「民進党」とすることを正式に決めた。

民主党は「立憲民主党」を主張したが、民主党を脱藩、維新に流れてそこも分派した出戻り組が主張する「民進党」に押し切られた。ルーピー・鳩山やイラ菅を輩出してせっかく手に入れた政権も3年で手放し、今や支持率は自民党が37.9%、民主党が8.9%、(NHK14日)という1ケタの惨状である。

「民主党が嫌いですか」のワケ。1996年9月、民主党結党大会での菅直人、鳩山由紀夫両代表ら幹部。

「民主党が嫌いですか」のワケ。1996年9月、民主党結党大会での菅直人、鳩山由紀夫両代表ら幹部。


「民進党」は「新進党」からスタートした民主党からもらったものだが、そんなこと誰も覚えていない。台湾の民進党のパクリではないかと批判ごうごうである。台湾の民主進歩党(民進党)の楊報道官は14日、「同じ名前の友党が増え、親近感を覚える。祝意を表する」とする談話を発表したもののそれは外外交辞令にすぎず、台湾民進党の地方議員は「台湾の民主主義を勝ち取って(今回国民党から政権を奪取した)きた我々とは背景が違う気がする。あまりうれしくはない」と漏らした。

菅義偉官房長官は14日の記者会見で「党名よりも政策に関する議論が本来あってしかるべきだ」と述べ、“政策不在”の党名決定に疑問を呈した。民主党の新しい自虐キャッチコピー「民主党は嫌いだけど、民主主義は守りたい」が話題を呼んでいる。このあと「そんなあなたへ。すぐに信じなくてもいい。野党として、止める役割をやらせてください。」と続くのだが、綱領より先に党名を決めたことで「綱領を反映していない党名」とのイメージも拭えない。まもなく新党名での世論調査が出るだろうが、マイナス金利かゼロベースという金融事情並みになるのであろう。

中でも旧維新への風当たりは相当なものだろう。ブログ子もその一人だが、この党は「裏切り」と「乗っ取り」を常としてきた。上述のように松野頼久代表ら維新の半分は民主党からの出戻り組である。残り半分はお人よしの渡辺喜美みんなの党代表が化粧品会社長から借りた8億円で比例区で当選させてもらっていながら、8億円を指弾されて失脚するやさっさと維新に走った「裏切り」集団である。維新を「乗っ取り」江田憲司共同代表になるや今度は本家の維新を「維新」と「おおさか維新」に分裂させ、民主党に解党して新党設立を迫るという、仁義なき集団が支持を集めるわけがなかろう。

次の総選挙の結果が読める。出戻り組はすでに各選挙区に民主党は候補者を擁立しているからこれとの軋轢が予想され、半分以上落ちる、みんなの党から比例で出た10人前後は本来議席を返上するべきだが、それもやらず知らぬ顔して出たところで全員議席獲得は無理である。早い話、壊滅するのが見えている。

トランプでもヒラリーでもお先真っ暗な日本

アメリカ大統領選は15日のオハイオ州とフロリダ州の結果で大勢が決まる。民主党・ヒラリーと共和党・トランプの一騎打ちになるのだろう。どちらに転んでもTPP反対だし、日米安保タダ乗り批判で日本の米軍駐留費の負担増や対中国へ軍備増強論に拍車がかかる憂鬱なことになる。

mig調査によるとアメリカ国民全体のトランプ反対者は64%、ヒラリーはもっと高くて70%以上と言われる。それなのに2人とも自党の選挙で高い人気を維持しているのはなぜか。先のこのブログで南部のテネシー州でのオバマ嫌いの声を紹介したが、この8年間のオバマ政権へのうんざり感がこのトランプブームに表れていると思う。同じ理由で民主党もヒラリーを支持するしかないというジレンマに陥っているのだと思う。

2月25日のワシントン・ウォール・ストリートジャーナル紙がオバマ外交の決定的失敗を列挙した。「オバマ大統領よ、戦争で、 早まった勝利宣言で兵を引くことの苦い結末から学べ」という主旨だ。アメリカのリーダーには深い軍事知識が要求されるが、オバマ大統領にはこれが欠けているというのだが、そのとおりである。
 
オバマ大統領は11年末までにイラクから米軍を撤退させたが、いま再び数千の軍人を送り込まざるを得なくなっている。アフガニスタンからの16年中の撤退予定も、強大化するISの勢力の前に、変更せざるを得なかった。そしていま、「リビア及びその先に展開した米特殊部隊を防護するため」として、リビア攻撃用の米軍の無人機基地をイタリアに確保しなければならなくなった。

軍事の要諦の第一に上げられる「愚」とし、初戦でちびちび軍を投入していくことと、相手を徹底的に壊滅させないうちの撤退があげられるが、オバマ大統領はこれを知らない。毛沢東は「水に落ちた犬は打て!」と政敵を徹底的に叩くことで生き延び、現在の中国共産党もこれを忠実に真似ているが、オバマはイラクのイスラム原理主義者を野放しのまま早々と軍を引いたのが、現在の彼の地の大混乱を招いている。

軍事知識がないのはトランプも同じで、メキシコに「トランプの壁」を築くとか、中国に対する安全保障費を日本に払わせるなど、できもしないことを並べるほうが大衆受けするし、アメリカ人に染み付いたオバマ嫌いをくすぐるのだ。

根っからの民主党支持である「ワシントン・ポス ト」紙が2月24日と25日の社説でトランプ氏に関して共和党にメッセージを送り、「共和党指導者よ、持てる全ての力でトランプを阻止せよ」「トランプは共和党の怪物、フランケンシュタインだ。彼は今や党 を破壊する力を手にした」とトランプ 氏に投票しないように呼びかける異例の社説を掲げた。
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共和党支持の「ウォール・ストリート・ジャーナル」紙すら前述のようにオバマ批判をしたのち、ヒューストンにおけるテレビ討論会で、ほかの候補が一斉に本格的なトランプ攻撃に踏み切ったことを歓迎する記事を掲載した。アメリカの新聞は日本と違ってはっきり政党支持色を出す(日本でも最近では朝日、毎日が左へ旗幟鮮明だが)のだが、時すでに遅しである。
 
「日本及び世界から見て不思議でたまらないのは、民主、共和両党候補者 のだれ1人、中国やロシアの脅威をアメリカの取り組むべき重要課題とし ては取り上げないことだ」と評論家の櫻井よしこさんが指摘(週刊新潮のコラム日本ルネッサンス)しているが、ブログ子も同感だ。

またしても、トンデモ判決。これでいいのか司法

関西電力高浜原発3、4号機について、大津地裁は9日、安全性が確保されているとはいえないとして運転差し止めを命じる仮処分決定を出し、同原発は10日止まった。原告団も予想外だったと見えて一瞬ポカンとしたようだが、「いのちとびわこを守る画期的判決!」と驚喜したようだがアホらしい判決である。

ほとんど30キロ圏外の滋賀県からの訴え

ほとんど30キロ圏外の滋賀県からの訴え

高浜原発があるのは福井県である。そこの住民が受け入れているものを隣の滋賀県の反原発派の住民が訴えるという構図からしておかしい。地図を見てわかるように高浜原発から30キロの同心円を描いても滋賀県の1%もかからない。福島ですら30キロ圏内で避難していないというのにだ。

それよりも奇異なのは、「独立した原子力規制委員会が専門的見地から十分に時間をかけ、世界最高水準といわれる新規制基準に適合すると判断した」(菅官房長官)ものに、シロウトの裁判官が「100%の絶対安全」か、「最新の科学技術に照らした厳格な管理か」で判断が180度違う判決を次々と繰り出していることである。裁判所の見方次第で結論が二分しており、原発のリスクよりも先に“司法リスク”が先に立っている。裁判所の信頼性まで揺るがしているのである。

おかしな裁判官は全国で時々いるものだ。原発判決に限っても、同じ高浜3、4号機の運転差し止めを命じた昨年4月の福井地裁(樋口英明裁判長)の仮処分決定がある。原子力規制委員会による新基準を「緩やかに過ぎる」と指弾。災害を引き起こす恐れが万が一にもない、すなわちゼロリスクを保証するような内容ではないとして「合理性を欠く」と切り捨てた。

この判決に対しては、関電の異議申し立てを受けた昨年12月の同じ福井地裁(林潤裁判長)決定が「何らかの程度の事故発生の危険は常に存在し、絶対的安全性を要求することは相当ではない」と判示した。ゼロリスクではなく、その危険性が「社会通念上無視できる程度にまで管理されている」かどうかを俎上に載せるべきであり、その観点から「世界一厳しい」とされる新基準に不合理な点はないと結論づけた。当たり前の判断であろう。

大津地裁(山本善彦裁判長)の今回の決定も最初に「NO」を突きつけた福井地裁・樋口英明裁判長と基本的な考え方は同じだ。高浜原発の耐震性能をめぐって関電は周辺活断層のリスクを高めに想定して基準地震動(想定される最大の揺れ)を策定したが、それすら大津地裁は「海底を含めた徹底的な調査が行われていない」といちゃもんをつけた。関電の調査が現時点の科学技術でできる「最大限」であっても「安全余裕をとったといえるものではない」と述べ、事実上のゼロリスクを求めているのだからあきれる。

まもなくぬか喜びに変わるのであろうが

まもなくぬか喜びに変わるのであろうが

関電はとりあえず原発を停止させた。すぐさま異議申し立てをするだろうからまもなく大津地裁の判決は覆るのは間違いない。というのも、再稼働を容認する判断の枠組みは、出来上がっているのである。四国電力伊方原発の設置許可の是非が問われた裁判で4年に最高裁が判断を出していて、最高裁は、原発の安全性審査が「極めて高度な専門技術的判断を伴うもの」である以上、専門家の意見に基づいて行われた行政処分に看過し難い過誤・欠落がある場合に限って違法と解すべきだとしている。

元裁判官の佐藤歳二弁護士(東京弁護士会)は「大津地裁では技術論にまで踏み込み、自ら考える安全性の基準について立証を求めており、最高裁判例を逸脱している」(産経)と批判しているのを見てもわかる。

判例を無視したおかしな裁判官の跋扈は裁判への信頼性を失わせるばかりである。

国会中継がつまらなくなった

仕事がらブログ子は国会中継を「よく見る」方だった。だが昨今はあまりのバカらしさに、ほとんどテレビのスイッチを入れることはなくなった。

安倍首相は歴代の首相の中で丁寧に質問に応じている方だと思うが、ときどき野党議員をたしなめたり、訂正を求めたりしている。

朝日と並んでとみにアンチ安倍色を強めている毎日新聞が8日の紙面で特集ワイド「安倍首相、すぐキレるワケ」と題して、首相の「そんな議論は枝葉末節な議論であって……こうしたことばかりやっているようでは、民主党も支持率は上がらないのではないかと心配になってくるわけであります 」などという発言を取り上げて、「ため息が出てしまう。ヒートアップというか、かなりキレ気味なのだ。一国のリーダーが、あまりに攻撃的な態度を取るのはいかがなものか」と江畑佳明という政治部記者らしい人物の署名記事を載せている。的外れもいいところだ。

テレビのこちら側にいる我々の方だって安倍首相と同じようにろくでもない野党議員にキレているのだ。昔はよかった、というつもりもないが、民社党の春日一幸委員長など春日節といわれた舌鋒鋭く迫る様が面白く、かつなるほどと思わせるものがあった。

政治家の質の低下についてはいろいろ原因はあろう。衆院選での比例復活制度選挙制度の弊害、派閥の功罪はあるがおかげで政党の議員育成能力が低下していることもある。候補者公募制で「出したい人」でなく「出たい人」ばかりが跋扈していることも原因だ。

その結果国会がパフォーマンスの場と化していることにあると思う。だいぶ前だが民主党の男女議員が「ガソリン値下げ隊」という、事務局が印刷したプラカードを掲げて並んでみたり、最近では「戦争法案反対」など愚にもつかないスローガンの紙切れを掲げたり、「どこに議員としての”己”があるのか」と軽蔑の極みの思いをすることが多い。

本題の国会中継を見ていて腹が立つのは、ほとんどの議員が、質問するにあたり、パネルを用意して、それを首相など閣僚にではなくテレビカメラに向けて持っていることだ。どちらを向いてしゃべっているのか下司の極みの心情が垣間見えるのである。

テレビカメラに向けてパネルを出す質問者

テレビカメラに向けてパネルを出す質問者


政策の問題点を図表化したり、各種経済統計のグラフを拡大してみせたりして問題点を目に訴える。それ自体はいいのだが、テレビカメラに向いた目線は己の質問姿を見せるためだけに熱中している。後日彼らのホームページを見ると、取り寄せた速記録の再録と己の写真で埋まっているのがほとんである。

予算委員長に提言する。パネルは閣僚席に向けさせ、カメラは俯瞰の位置にして、音声だけ的確に放送するように改めさせよ。

世論と常識が勝ち取った最高裁判決

ブログ子は第3小法廷の判決が出る午後3時を心配しながら待った。結果は先のこのブログで「鉄道会社は”泣き寝入り”の美徳に戻れ」で書いた通りでホッと胸をなでおろした。
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 責任能力がない認知症男性=当時(91)=が徘徊中に電車にはねられ死亡した事故で、家族が鉄道会社への賠償責任を負うかが争われた訴訟の上告審判決で、最高裁第3小法廷(岡部喜代子裁判長)は1日、男性の妻に賠償を命じた2審名古屋高裁判決を破棄、JR東海側の逆転敗訴を言い渡した。判決が確定した。

JR共和駅構内の事故現場付近

JR共和駅構内の事故現場付近


 争点は認知症高齢者を介護する家族の監督義務。民法714条では、認知症などが原因で責任能力がない人が損害を与えた場合、被害者救済として「監督義務者」が原則として賠償責任を負うと規定している。1審名古屋地裁は、「目を離さず見守ることを怠った」と男性の妻の責任を認定。長男も「事実上の監督者で適切な措置を取らなかった」として2人に請求通り720万円の賠償を命令した。2審名古屋高裁は「20年以上男性と別居しており、監督者に該当しない」として長男への請求を棄却。妻の責任は1審に続き認定し、359万円の支払いを命じた。

ただ、同居していた妻は高齢の上、「要介護1」の認定を受けていたなど「監督義務を負わせるのは酷だ」と、1、2審判決に批判も多い。また、介護の方針を決定していたとされる長男の責任についても、認知症を抱える家族らから「同居していない家族に責任を負わせれば、家族による積極関与が失われ、介護の現場は崩壊する」と反発が出ていた。

 平成19年12月7日、愛知県大府市で徘徊症状のある男性が電車にはねられ死亡。男性は当時「要介護4」の認定を受けていたが、同居していた当時85歳の妻らが目を離したすきに男性は外出していた。事故後、JR東海と遺族は賠償について協議したが合意に至らず、22年、JR側が「運行に支障が出た」として遺族に720万円の支払いを求めて提訴した。
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世論の力が大きかった。六法全書しか見ていない法曹に任せていたら地裁、高裁のような判決しか出なかったろう。最高裁判事5人全員一致だというから、猛烈なブーイングに耳を傾けざるを得なかったのだろう。

認知症の父親を事故で失ってから約8年。長男は「いろいろなことがあった」と振り返り、最高裁判決に「大変温かい判断をいただいた。良い結果に父も喜んでいると思う」とコメントで感謝を込めた。

JR東海は「個々にはお気の毒な事情があることは十分に承知しているが、当社としては、列車の運行に支障が生じ、振替輸送に係る費用なども発生したことから、裁判所の判断を求めたものであります。今回の判決については、最高裁の判決でありますので、真摯に受け止めます」というコメントを発表した。 「個々には事情もあること」を十分に承知してたのなら、そもそも裁判になど訴えるべきではなかったのだ。過去の鉄道会社は惻隠の情で、ブログに書いたように温情ある「泣き寝入り」で対応してきた。裁判所の判断など求めてどうするんだといいたい。

キャスターよ「怒っている」のはこちらの方だ

高市早苗総務相が放送法4条違反を理由にテレビ局に「停波」を命じる可能性に言及したことについて、「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日系)の司会者田原総一朗氏や「ニュース23」(TBS系)のアンカー岸井成格氏らジャーナリスト6人が29日、東京都内で会見を開き、「私たちはこの一連の発言に驚き、そして怒っている」とする声明を発表した。

 会見したのはジャーナリストの青木理氏、大谷昭宏氏、鳥越俊太郎氏、「報道特集」(TBS系)キャスターの金平茂紀氏に田原氏、岸井氏を加えた6人。出席はしなかったが、「週刊ニュース新書」(テレビ東京系)で司会を務めるジャーナリストの田勢康弘氏も声明の呼びかけ人に参加している。

横断幕を広げる(左から)青木理、大谷昭宏、金平茂紀、岸井成格、田原総一朗、鳥越俊太郎の各氏=2月29日午後、東京・内幸町

横断幕を広げる(左から)青木理、大谷昭宏、金平茂紀、岸井成格、田原総一朗、鳥越俊太郎の各氏=2月29日午後、東京・内幸町


 声明では、高市氏の発言を放送法や憲法の精神に反するものだと批判。さらに、「現在のテレビ報道を取り巻く環境が著しく『息苦しさ』をましていないか」として、「自主規制、忖度(そんたく)、萎縮が放送現場の『内部から』広がることになっては、危機は一層深刻である」と訴えた。

 鳥越氏は「これは政治権力とメディアの戦争。政治権力側が一方的に攻勢を強め、メディアが後退している。ここまで露骨にメディアをチェックし、牽制(けんせい)してきた政権はなかった。下から変えていくしかない。声をあげましょう」と呼びかけた。

 また、3月で「ニュース23」のアンカーを降板する 岸井氏が昨年9月に番組で「(安全保障関連法案に)メディアとしても廃案に向けて声をずっとあげ続けるべきだ」と発言したことについて、保守系の学者らでつくる「放送法遵守(じゅんしゅ)を求める視聴者の会」が昨年11月、「放送法に対する違反行為だ」と批判する意見広告を産経新聞と読売新聞に出した。広告への感想を問われた岸井氏は「低俗だし、品性どころか知性のかけらもない。恥ずかしくないのか」と答えた。

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ならば云おう。最近の一部民放テレビの報道姿勢は世間をなめてかかっている。言い方を変えれば馬鹿にしていて、論理のすり替え、勝手に歪曲して恬として恥じない。

そもそも高市早苗総務大臣の発言は当たり前のことを言っただけだ。衆議院予算委で、放送局が政治的公平性を欠く放送を繰り返したと判断した場合、放送法4条違反を理由に、電波法76条に基づいて電波停止を命じる可能性について言及した。誰が判断するのかについては、「総務大臣が最終的に判断するということになる」と明言した。失言を誘い出そうと野党が繰り返ししつこく問いただした結果の答弁で、在任中はありえないと前置きしたうえで、放送法上、電波停止は総務大臣ができることになっている、法律にそう書いてあると当たり前のことを述べただけである。

なのにこのキャスター連中は「知性のかけらもない」「現場を委縮させる」「政治権力とメディアの戦争」と言いたい放題である。「私たちは怒っている」とは呆れた物言いで起こっているのはこっちの方のセリフである。

なかでも岸井成格氏は、昨年9月に「メデイアとしても安保法制の廃案向けて声を上げるべきだ」と発言した。明らかに政治的公平性を求められる放送法違反ではないのか。この発言に対し、作曲家のすぎやまこういち氏が代表呼びかけ人を務める「放送法遵守を求める視聴者の会」が、政治的公平を定めた放送法違反の疑いがあるとして岸井氏らに公開質問状を送ったが、岸井氏はだんまりを決め込み回答しなかった。そして、ちょこちょこと写真写りがいい場面に出てきて「低俗だし、品性どころか知性のかけらもない。恥ずかしくないのか」ときた。恥ずかしいのは岸井成格本人の方であろう

 一方、鳥越俊太郎氏「メディアが政権をチェックするのではなく、政権がメディアをチェックする時代になっている。そこから戦っていかなければいけない。戦いですよ。負けられない戦い。負けたら戦前のようになる。大本営発表のようになる」と宣う。ベトナム戦争当時から、米軍の安全な傘の下でホーチミン賛歌を垂れ流してきた御仁らしい発言である。

ゴム手袋で握った寿司なんぞ食えるか

ニューヨーク市が新しい衛生基準として「すし職人がすしを握る際、ゴムまたはプラスチック製の手袋着用」を義務付けた。これに対して、日本料理の“伝統”を壊すものだと、反対の声が上がっているという。もっともな話で応援したいが、物真似の異邦人によるでたらめの寿司職人が多いのも事実。
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 ニューヨーク・マンハッタンで昨年10月下旬、すしを素手で握ったとして、デイビッド・ブハダナさんが料理長を務めるすし店「スシ・ドージョー(道場)」が一時的に閉店を命じられた。同店は、地元紙でも大きく取り上げられるなど、ニューヨーク市民の間で人気のすし店。ブハダナさんは最近、「伝統的な手法」にのっとった握り方を復活させようと、衛生基準廃止の署名運動を開始した。

ニューヨークの心臓部「グランド・セントラル駅」近くの人気すし店「スシ・ヤスダ」の幹部、スコット・ローゼンバーグさんも最近、地元紙デイリー・ニュースに、「手袋を脱ぎ捨てろ/すしのために戦え/貴重な食文化遺産を壊す危険性のあるニューヨーク市の規則」と題する文章を投稿した。

ローゼンバーグさんは、(1)ゴム手袋をすると安全感覚が鈍り、危険な行為を起こしがちで二次感染を生みかねない(2)すし職人は手先で鮮度を感知するが、ゴム手袋はその感覚を鈍らせる(3)すし職人は何度も手を洗うほか、握る際に手につける酢水は殺菌効果もある(4)世界で偉大な食の一つであるすしの文化を脅かしかねない-などと主張している。

 市内のあるすし店では、市の衛生基準が日本のすし文化の実態に即していないとして、「衛生当局が検査に訪れるときだけ手袋をし、帰った後は一斉に手袋をはずす」(同店幹部)という。誇りあるすし職人として、当局の方針に敢然と立ち向かう勇気ある姿勢に拍手を送る人々は少なくない。

 ロサンゼルス・タイムズ紙によれば、2014年1月にカリフォルニア州でもレストランの従業員に手袋の使用が義務づけられたが、レストラン業界から手を洗う方が効果的、手袋のコストや環境への負荷が問題だという批判があり、同年6月に撤回された。

 リトル東京の「スシ・ゲン」では、手袋をはめて握ったすしが不評で、苦情の電話が相次いだらしい。店側はこれで職人たちもハッピーになれると安堵の気持ちを語った。すしはやはり、手で握ってこそ本物。ニューヨークでも、ぜひ規則の見直しを期待したいところだ。 こうした店の大半は、ニューヨーク市と同様の衛生基準を撤回するに至ったカリフォルニア州知事の“英断”を高く評価している。

 ニューヨーク滞在歴約4年の邦人男性は「日本人が経営する一流店なら手袋をはずしてもいいが、他のアジア人らの職人がすしを握る店では手袋を義務化すべきだ。日本人とは衛生観念が恐ろしいほど違うため、彼らが手袋をしなければ、すしは絶対に食べない」と口を尖らせる。(NewSphereから)

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日本ならゴム手袋の寿司職人など見ることはない。幸いブログ子はアムステルダムの寿司店でも米・アトランタの寿司屋でも、日本から来た職人が握っていて日本にいるのと同じ感覚だった。両都市とも「日本と同じくらい新鮮な魚が手に入る」ところだが、日本文化が世界に広まるとともにこうした問題が起きる。

日本人と風貌が似ているから韓国人や中国人が真っ先に海外の寿司屋に雇われてくる。上で邦人男性が語っているように、彼らは衛生観念の上でまるっきり異質だから、心配で寿司など食べる気にならない。「正しい日本の寿司屋は素手で握る」とその理由を世界に広報する必要がある時代になった。

東海岸からの希望的観測ばかりの米大統領選解説

米大統領選の共和党予備選と民主党党員集会が20日、南部サウスカロライナ州と西部ネバダ州でそれぞれあり、共和党では実業家ドナルド・トランプ氏が、民主党ではヒラリー・クリントン前国務長官が勝利した。共和党予備選で4位に終わったジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事は、選挙戦からの撤退を表明、いよいよ絞られてきた。

img_9d46b0ba93def010abdf3e508273d45896694テレビでアメリカ通と称するコメンテーターや論説委員諸氏の解説を聞いていると、法王と喧嘩してキリスト教票が逃げる、メキシコに長大な移民阻止の壁をつくるなど無理だ、などを挙げて「トランプ大統領は実現しないだろう」とにおわせていた。

ブログ子はちょっと違うのではないかと思う。彼らは通信社やテレビのワシントン駐在体験者が多い。現地で手に入る情報は東海岸のリベラル派、特に現在では民主党寄りの意見ばかり聞きかじってきたのではないか。だから「アホなごたくを並べる」トランプ大統領など夢のまた夢と思っている。いや拒否反応を持っている。

しかし、アメリカは広い。中西部や南部では彼らワシントン駐在員にはわからないアメリカ人がいる。そうしたアメリカ人が熱狂的にトランプを支持しているのである。ブログ子とて「トランプ大統領」はむずかしかろうとは思う。しかしその場合、メキシコの「トランプの壁」などさっさと修正するだろうし、いつまでもキリスト教を敵に回す愚は冒さないと見る。そう思う根拠は、中西部テネシー州での体験である。

7年ほど前、つまりオバマ大統領が実現しそうなとき、この州の州都、ナッシュビルにいた。ブリヂストンがこの地が本社のタイヤメーカーを買収して義兄が社長をしていたのでゴルフと乗馬目当てに夫婦で出かけたのだ。義姉が仲良くしている女性と馬場馬術のことで盛り上がった。彼女は牧場主でもありすぐ近くのケンタッキー競馬場などに出かけ、ジャパンカップに持ち馬を出場させたという牧場オーナーも加わって、かなりうちとけた。

なにかの拍子でオバマの話になった。彼女が「誰か暗殺してくれないかしら」と言ったのには仰天した。ジャパンカップの男性も相槌をうち、民主党嫌い、政治を牛耳っている弁護士に代表される東部のインテリどもへの批判をしっかりと聞かされた。共和党の本拠地だから当然といえ、二人とも室内の手の届くところに拳銃やライフルを置いているのも教えてくれた。

トランプの発言は確かに過激だ。ヒスパニック系の不法移民を「レイプ魔」呼ばわりし、全体で約1100万人の違法者を追放すると公言した。「国境にすぐに壁を築く。壁には大きな美しい玄関を造り、合法者だけに来てもらう」ヒスパニック系人口は米国の人口約3億2100万人のうち5700万人に上る。彼らへの侮辱発言は票を失うことに直結するが、トランプ平気の平左である。

2009年のオバマ政権誕生時は「核の廃絶」などさまざまな理想が語られた。イラクから撤兵し、南沙諸島での中国の傍若無人に手をこまねいて「世界の警察官」を自負したアメリカを伝統の「モンロー主義」に戻させるかのような、国際政治での弱体はテネシーの片田舎やトランプにとってはどうでもよいのだ。共和党に「政権憎し」の感情が高まり、それが国民の政治家嫌いを強めているからの「トランプ強し」なのである。

「トランプ大統領」は日本にとって大変な厄災だ。東南アジアでの軍事分担など平気で押し付けてくるだろうし、日本を「東南アジアの警察官」にとってかわらせるくらいのことはしでかすかもしれない。ただ、面白いといっては何だがプロの外交官では予想もできない意外な外交手腕を見せるかもしれない。たとえば、パレスチナとイスラエルの中東和平交渉を『半年でまとめる』と豪語しているから、やってもらいたいところもある。

白内障の手術は超簡単だった

加齢によるらしいが白内障にかかる人が多いらしい。ブログ子も手術を経験した。同病の方も多いと思うので手術体験を記すが、手術時間は15分くらいで途中痛みなど一度もなく、ただえらくまぶしい(照明で)だけであった。

sIMG_20160220_0001昔はそんなに簡単ではなくかなりの技量を要する手術だったようだが、今ではその日のうちに退院させるところもあるくらいである。ブログ子の場合2年ほど前に近所の眼科医から手術を勧められて基幹病院に行った。えらく良心的な眼科医で「まだ使えますよ。手術はもっと後でいいでしょう」と帰された。それがだんだん進んで、視力が低下、運転で左右のバランスが悪くなり危険を感じて自分から手術を申し出た。

私大医学部の附属病院で正月早々見てもらったら、1か月後に左目、その2週間後に右目の手術が決まった。担当の女医さんの手帳はびっしり手術予定で埋まっている。それほど多いらしい。途中診断一度だけ、入院予定の一日前に確認の電話が来て10時ごろ来るようにいわれた。

インフォームドコンセントという今風の術前説明の紙が10ページ。昔と違って今は「水晶体再建術」で、濁った水晶体を取り除いて、眼内レンズに置き換える方法が主流。白内障でにごった水晶体の中身を超音波で砕いて乳化させ吸いだして中に人工レンズを入れる。切開は3ミリ以下で吸いだしたあと単焦点眼内レンズを入れる・・・とある。

微妙な細胞が集まる眼の中の顕微鏡下の手術というので心配もあったが、液体の麻酔剤をかけて、痛くはないものの3か所ほどチクチクしたから局所麻酔の針だったとおもうが、あとは何をしているのか見えなかった。強い照明で「左を見て、下を見て」と指図に従う。医師と会話しながらの手術である。上述の手術内容なのだろうが、本人には「見えない」。

「はい、終わりました」と言わるまで15分ほどだ。手術台を自力で下りるとき見たら点滴の針が刺さっていたが迎えの看護師が来るまでには抜かれていた。眼帯をしているが何の痛みもなく、普通の病院食を当日の昼と夜と翌朝食べて、その間一度も看護師は来ず。朝執刀医が診察して眼帯を取り、医局長が「うまくいってます」と退院許可を出して午前10時には帰宅。後期高齢者の1割負担と差額ベッド代込みで2万7000円であった。

ゲスな人間が増えたのはなぜか

やっぱりな」と誰しもが思ったことだろうが、川崎老人ホームで3人が相次いで転落死した事件で元職員が16日殺人容疑で逮捕された。手口のひどさといい被害者が3人もいることといい、極刑が予想される事件だ。
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老人3人を投げ落とした今井隼人

老人3人を投げ落とした今井隼人

「 川崎市の介護付き有料老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」で入所者3人が平成26年に相次いで転落死した事件で、神奈川県警は殺人容疑で元職員、今井隼人容疑者(23)=横浜市神奈川区立町=を逮捕した。

 逮捕容疑は平成26年11月3日夜から4日未明、87歳の男性入所者を4階ベランダから投げ落とし、殺害したとしている。

 この施設では、同12月に86歳の女性が4階ベランダから、96歳の女性が6階ベランダから転落して死亡している。県警は、2カ月に3人の転落が相次いだことや、高さ約1・2メートルのベランダの手すりを身長が1・5~1・6メートルの入所者が自力で乗り越えるには不審な点があるとして捜査。いずれの時間帯も今井容疑者が勤務していたことから、任意で事情を聴いていた。

 今井容疑者は昨年5月に入居者の現金を盗んだとして窃盗容疑で逮捕、施設を懲戒解雇されていた。この施設では、別の男性職員が女性入所者の頭を手のひらでたたくなどしたとして、県警が昨年12月、暴行容疑で書類送検している。
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TBSのモーニングショーを見ていたら八代英輝コメンテーターが「介護施設はどうしたらまともな人を雇用できるか考える必要がある」と言っていた。弁護士でもアホなことを口にするものだと感じ入った。

人間がまともかどうか外見からわかるわけがない。試験しても、面接しても下司な人間は素通りする。数々の試験を潜り抜けた人らしい発想だが、近頃は下司な人間が増えたと実感する。

政界では女房(同じ国会議員)が妊娠しているのに他の女性に猛アタック、自分のマンションで情事にふけっていた宮崎謙介衆院議員(34)が辞職したばかりだ。女性の出産介助のため国会開会中でも産休を取るとほざいていた化けの皮がはがれたばかりか、近頃永田町に多い公募候補のオソマツさを問題視する党内問題にまで至った。

つい先ごろこのブログにも書いたが、自分の同棲相手の3歳児に「ガンつけられた」と怒って「かかと落とし」で、硬膜下血腫や両眼底出血などで虐待死させた暴力団員、永富直也容疑者(20)のケースを書いたばかりだが、本人は「人生に悔いはない」とうそぶいているという。「我が人生に悔いはなし」というのは人間国宝か、芸術家など高潔な人がいうことで彼のような下司が口にする言葉ではない。

郵便局員が配達するのが面倒だと郵便物何万通か捨てたり、自宅に隠していた。弁護士が認知症患者の遺産を懐に入れた。銀行員が客の預金を着服した。警察官が見初めた若い女性の部屋に押し入って強姦した。━━━━枚挙にいとまがない。

ブログ子は「志」を低くする教育がまかり通っているせいだと思っている。戦後の貧乏な時代、子供でも親のため、世のため人のために人生を使う「志」を持っていた。偏差値などというまやかしの教育からは、生活が安泰な開業医や、アメリカが多いが世間で幅を利かす弁護士を目ざす者ばかりが生まれる。

ブログ子はその昔、池袋の平屋に画家の熊谷守一を訪ねたことがある。「画壇の仙人」の異名をとり、文化勲章を「これ以上忙しくなるのはまっぴら」と断った人である。夫婦で「鳩の豆まき」(一局10分ほどの恐ろしく早い)と自称する囲碁を縁側で打っているところだった。終わると庭にしゃがんで蟻の一匹をひたすら凝視した。無駄な線を省いた作品「蟻」は素人でも引き付けられるものがあった。小半時一緒にいたが、今でも宝物のような時間である。

「志」の低いゲスな人間が増えた原因は奈辺にあるか。熊谷守一の姿を思い出すだけで明らかだろう。

インチキ拉致調査は初めからわかりきったこと

北朝鮮の国営メディアは12日、拉致問題を含む日本人に関する包括的調査の全面的中止と、拉致問題の再調査を行う「特別調査委員会」を解体すると発表した。

言いぐさが噴飯ものだ。「2016年2月12日より、ストックホルム合意に基づいて行ってきた全ての日本人に関する包括的調査を全面的に中止し、『特別調査委員会』を解体する」というのだ。

調査などハナからやってない。拉致というのは金正日総書記のトップダウンでやらかしたことで、それを息子の金正恩第1書記が認めるなどできるわけがないのだ。拉致被害者の支援組織「救う会」の西岡力会長は「拉致被害者は北朝鮮で特別管理されており、もともと調査をする必要はない。特別調査委の調査は形式的なものに過ぎず、解体しようがしまいが大きな影響はない。制裁の圧力と国際連携で『全員返す』と言わせるしかない」という。その通りだ。

北朝鮮艦艇のレーダーは日本製と確認された

北朝鮮艦艇のレーダーは日本製と確認された

早い話、交渉など無駄で朝鮮総連がせっせと送っている金と人と先端技術の物の流れを止める方が効果的なのだ。例えば11日に国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会の専門家パネルがまとめた報告書が発表されたが、金正恩第1書記によるミサイル試験発射の視察を報じた昨年2月の朝鮮労働党機関紙、労働新聞の写真で、朝鮮人民軍の艦船に日本の企業が開発したレーダーアンテナが搭載されているのが確認された。

今話題の国産ジェット機「MRJ」にせよ、ホンダジェットにせよ、H2Aロケットによる衛星打ち上げにせよ、日本では官民の幅広い裾野の精密工業が支えている。ところが北朝鮮はじめ中国にも韓国にもそれがない。盗むしかない。リベット1本も北では作れないから秋葉原には指令を受けた朝鮮総連の人間がうごめいている。今では機体の軽量化に欠かせない炭素繊維の技術は東レが持っているが、これを狙って熾烈なスパイ合戦が繰り広げられているのは軍事関係者なら周知のことだ。

先日東倉里から発射された弾道ミサイルにしても部品の多くはロシア製だといわれるが、IT部品、レーダー製品、ロケットの機体をつつむ金属・・・一つとして北朝鮮で作れない。日本から中国を経由して、時にはいったん中米に運んでまでせっせと集めた部品でできている。弾道ミサイルの量産を心配する向きがあるが、北の国内産業の未成熟ぶりからはとてもかなわないのは明らかだ。せいぜい数個作れるくらいなのだろう。

世界に狂気を振りまく男

世界に狂気を振りまく男(英independent)

そんな心配より、ろくでもない北朝鮮という狂気の国の崩壊を促すことの方が効果的なのである。拉致問題というカードで引き伸ばしをはかってきたが自らそれを打ち切った今こそ、金と物の流れを止めるときである。そうすれば早晩、瓦解する国なのである。

自民党は瓦解するのは一瞬、と知れ

大臣から一兵卒まで、自民党のオソマツが相次いでいる。

育休どころか永久に休め、の宮崎宮崎謙介議員

育休どころか永久に休め、の宮崎宮崎謙介議員

]自民党の宮崎謙介衆院議員が、妻で同党の金子恵美衆院議員の出産直前に不倫していたとする記事が、10日発売の週刊文春に掲載されることが9日、わかった。反対論が渦巻く中、とくとくと育児休業取得を宣言し、ブログで「これから2人で大切に育てていきたいと思います」と報告、さらには国会議員の育休の制度化を推進していた当の本人の不倫疑惑に、党内で批判が強まっている。

週刊文春に掲載予定の記事によると、宮崎議員は1月30日から31日にかけて、自身の選挙区である京都市内のマンションに30代の女性タレントと宿泊。宮崎議員は京都市長選の応援のため地元に戻っていたという。

宮崎議員は9日の衆院本会議に出席後、国会内で記者団に不倫疑惑について問われたが、無言のまま衛視に守られて駆け足で車に乗り込み、逃げの一手。文春報道について自民党執行部に報告済みだというが、ある幹部は「育休を訴えておきながら、これ(不倫疑惑)では自民党どころか国会議員全体のイメージダウンにもなりかねない」と憤った。

官邸筋は9日、自民党の宮崎謙介衆院議員が妻で同党の金子恵美衆院議員の出産直前に不倫していた疑惑について「かばう要素なし。育休どころか永久にお休みになるのでは(ないか)。『イクメン』どころか常識を疑う」と強く批判した。

iwaki一方、大臣の資質も怪しくなってきた。8日の審議では、岩城光英法相が答弁に窮する場面が目立ち、民主党議員から環太平洋経済連携協定(TPP)に基づき外国企業と訴訟となった場合、国際機関の仲裁裁判所と国内裁判所の判決の効力の優劣を問われ、答弁がかみ合わず、何度も審議が止まった。竹下亘予算委員長から何度も「答弁できますか」と催促される場面もあった。

この人、一応上智大学法学部卒だが、郷里の福島県いわき市に戻り警備員や市議、市長をつとめて法曹界とは無縁。野党はこの大臣の足を取ろうと、9日の審議でも引き続き岩城氏に質問を集中させたが、議論はかみ合ず、民主党内からは「役所が書いた答弁を読み上げるだけで、とうてい内容を理解しているとは思えない」との声が上がっている。

shimajiriこれまた同じ日に、島尻安伊子沖縄北方担当相が記者会見で、北方領土の元島民団体「千島歯舞諸島居住者連盟」の名称を読み上げる際、「歯舞」の部分で「はぼ……えー、なんだっけ」と言葉に詰まり、秘書官から「はぼまい」と小声で伝えられる場面があった。島尻氏は「手元の資料が団体名の途中で改行していて読みづらかった」などと弁明した。

この人は安倍首相がサヨクに翻弄される沖縄対策に起用したのだが、沖縄北方担当相という「北」も守備範囲である。当用漢字のどこを探しても歯舞を「はぼまい」と読むとは書いてない。アイヌ語の「ハ・アプ・オマ・イ(流氷が退くと小島がある)」に由来していて立派に根室市の一部なのである。

丸川珠代環境相もやり玉に挙がった。7日、長野県松本市で講演し、国が除染の実施基準を年間被曝ひばく量「1ミリ・シーベルト以下」としていることについて、「どれだけ下げても心配だと言う人たちが騒いだので、その時の細野環境相が何の科学的根拠もなく急に言っ(て決め)た」と述べたというので、民主党議員が「被災地の気持ちを害している」と批判。丸川氏は「なぜ1ミリに決めたのか十分に説明し切れていないと(いう趣旨で)言った。誤解を与えたなら、言葉足らずだったことにはおわびしたい」と陳謝した。

これなど除染の枠組みを作ったのは民主党政権で、当初は年間積算線量が20ミリ・シーベルト未満なら居住可能との見解だった。それを徹底除染を求める地元の要望に迎合して、1ミリ・シーベルトとした経緯があり、政府内には「達成困難な目標が今も住民の帰還を阻み、復興を遅らせている」との声もある。10日も当の細野氏が質問に立ったが、ブーメランで己に降りかかってくる問題なので大して盛り上がらずに終わっている。

自民党が下野したのは派閥抗争に明け暮れて、「なりたい人」ばかりが首相になり、そのうち中国のハニートラップにひっかかった(噂だが)りして自滅したことにある。国家観のない人間がトップにたったのが国民に愛想をつかされた。やっとまともな首相が出たから、政治と金で甘利大臣が辞任しても逆に支持率が51%に上がるのである。落ちるのは一瞬という怖さを知るべきである。

台湾と韓国へのこの温度差はどこから来るのか

台湾の地震で傾いたビル=6日(ロイター)

台湾の地震で傾いたビル=6日(ロイター)


6日午前3時(日本時間同4時)57分、台湾南部高雄市の地下約16・7キロを震源とするマグニチュード6・4の地震があった。この影響で、南部・台南市で17階建てビル1棟が倒壊し約100人が閉じ込められているもよう。

この一報が我が家のテレビニュースが伝えたとき家人の反応は「すぐ救助犬を連れてレスキュー隊が出発して!」というものだった。赤十字でもNHKでもいいから募金があればすぐ応じるとも。

東日本大震災のとき台湾の人たちは200億円というほかの近隣諸国とはけた違いの大金をいち早く届けてくれたことを、我が家をはじめ市井の人たちに至るまで今もって記憶にとどめているのである。

サイトの亭主は経営再建中のシャープに6千億円規模の拠出を提案していた台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の郭台銘会長が来日して、優先交渉権を得たと語るのを聞いて、「台湾ならいいか」と素人ながら受け入れるにやぶさかでない心境だった。

サイン入りの文書を手にする鴻海精密工業の郭台銘会長

サイン入りの文書を手にする鴻海精密工業の郭台銘会長

シャープの落日は経営者の無能によるところが大きいが、皆が心配しているのは液晶分野でシャープが持つ先端技術の海外流出を懸念するからだ。

現在のアイフォーンのディスプレーは液晶パネルで、JDI(ジャパンディスプレイ)、韓国LG電子、シャープの3社が供給している。今後は有機EL(電気を流すと発光する有機物を画素に使用する。液晶と違ってバックライトが必要ないため薄型化が可能で、黒色の発色に優れる)に向かうとみられるのだが、有機ELの欠点は、画面が焼き付く恐れがあり、技術的な難しさから、不良品が出る確率が高いことが課題だった。この分野での技術を持っているシャープは中国、韓国からも狙われている。

技術流出を心配する政府の意向を受けて官民ファンド、産業革新機構が支援する話が進んでいたが、何せ拠出金が鴻海の半分程度でシャープが必要とする資金援助には足りなかった。先端技術を奪取するだけしたらあとは放り出す中国と韓国のこれまでのやり方は日本は骨身にしみて懲りている。

外国企業に先端技術を持っていかれる心配はホンハイ精密工業とて変わらないが、これまでシャープの別の部門で同社と協力関係を持ったことがあったが、技術流出は一件もなかったというのも安心させる。

まだ決まったわけではないが、仮にシャープが鴻海側の傘下に入れば、現在の液晶パネルでも、今後の有機ELでも日本勢の前に、資金力と技術力を併せ持つ強力なライバルとして立ちはだかることも考えられる。

それでもいいではないか、台湾なら。と思わせるところが中国や韓国と違うところである。日本人は、かくて、台湾南部の大地震を我がことのように心配するのである。

鉄道会社は「泣き寝入り」の美徳に戻れ

認知症男性が徘徊中に電車にはねられ死亡した。この男性の家族にJR東海は賠償金を求め、一審も二審も「払え」と命じたが、男性の妻と長男が「認知症患者の家族に一層の過酷を強いるものだ」と最高裁に上告した裁判で弁論が終結、3月1日に判決が下される。

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 責任能力がない家族が鉄道会社への賠償責任を負うかが争われた訴訟の上告審弁論が2日、最高裁第3小法廷(岡部喜代子裁判長)で開かれた。男性の妻と長男側は「認知症介護は家族の犠牲と負担で成り立っている。その中で家族に必ず監督責任を負わせれば、負担は一層過酷になる」として請求棄却を求めた。訴えたJR東海側は「2人には監督者として責任がある」として結審した。判決は3月1日。

 認知症患者を抱える家族がどこまで監督義務を果たすべきか最高裁として初判断を示す見込みで、判決は介護のあり方に影響を与えそうだ。

 男性の妻と長男が、民法714条の「監督義務者」として賠償責任を負うのかが争点。2人の代理人は弁論で「行為者に故意や過失がなければ、誰も責任を負わない事態は法が予定している。認知症患者の家族に監督者として厳格な責任を負わせるとすれば、家族は認知症患者と関わりを絶つしかなくなる」と1、2審判決を批判した。

1審名古屋地裁は、「目を離さず見守ることを怠った」と男性の妻の責任を認定。長男も「事実上の監督者で適切な措置を取らなかった」として2人に請求通りの720万円の賠償を命じた。2審名古屋高裁は「20年以上男性と別居しており、監督者に該当しない」として長男への請求を棄却。妻の責任は1審に続き認定し、359万円の賠償を命じた。

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ブログ子は小学校から高校まで大阪の南郊、南海高野線の「狭山」駅前に住んでいた。母が世話焼きで駅員に学資を出してやって大学に進むように勧めて何人かの面倒を見ていた。その一人Nさんが電鉄会社の幹部になり南海電鉄の補償担当の責任者になった。

Nさんがお茶を呑みに立ち寄っていうことには「鉄道自殺者や電車と交通事故を起こした人の家族には、泣き寝入りがほとんどですわ」といった。鉄道法では遺族なり保護責任者なりに補償を求めることができるが、身内が亡くなって悲しみにくれているお宅に行って賠償を言い出すことなどとてもできない。このころ子供の世界では線路に釘を置いてペチャンコにしてドライバーのようにするのが流行っていて補導されるのや、電車に石を投げて捕まるのがいて、こうした悪質な行為に対しては親に見せしめの賠償請求するが、ほとんどは取り立てることなくうやむやにすませたという。

みんな貧乏人ですからね、法律通りやったらその家庭はつぶれてしまう。鉄道会社は金持ちとは言わないまでも、それでつぶれることはない。泣き寝入りが一番丸く納まる方法だというのだ。関西は私鉄が多いが、他でもこのような対応だった。

◇ ◇ ◇

これが人間の知恵というものだ。法律を前面に押し立ててやれば上述の3審までいくケースのように六法全書片手にしゃっちょこばったものになる。認知症の人を身内に抱える家庭は今後ますます増える。明日は我が身、である。一昔前、といってもそれほど昔でもないが、地方の一私鉄でもこれほどの人情を持ち合わせていた。国鉄の時代は動労が権利を前面にろくでもない闘争をして国鉄が立ち行かなくなってJRに民営化された。己が職場の電車にペンキで落書きしまくったが、この修理費を動労に請求したという話は聞かない。泣き寝入りしていたわけだ。JR東海は権利を押し立てるのでなく、人情で対応したらどうだ。

この男への憤激がまだおさまらない

前回このブログで書いた、新井礼人(あやと)ちゃん(3)を殺害した永富直也(20)への怒りがまだおさまらない。鬼畜、人でなし、畜生にも劣る、と並べてみてもそんな言葉など遠く及ばない人間性のかけらもない犯行である。そんなおり、我が意をとらえたような新聞コラムをみつけた。
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読売新聞「編集手帳」

吉野弘さんに『眼(め)・空・恋』と題する詩がある。〈私は断言する/見るに値するものがあったから/眼が出来たのだと〉。値するものとは、たとえば美しい空であり、恋人だという◆〈今一つ私は断言する/美しいものは/眼の愛に射られて/より美しくなってゆくと>。わずか3年余りの生涯である。その子にも、見るに値するものがこの世にあっただろうか。まなざしの愛で射抜いてみたいほど美しい何かに出会えただろうか◆東京都大田区の新井礼人ちゃん(3)である。「にらんだ」と、ただそれだけの理由で、同居している母親の交際相手(20)から凄まじい暴行を受けて死んだ◆短い人生の最後に、目はどんな風景をみたのだろう。「飛び降りて死んでしまえ」と連れ出されたベランダか。床に突き立てられた包丁か。体ごと投げつけられたガラスケースか。繰り返し顔を打つ男の手か。脳天や肩に降ってくる格闘ワザ「かかと落とし」の足か。これを虐待死とは呼ばせない。虐殺である◆新聞に、あどけない目をした遺影が載っている。罪に見合う罰に思いをめぐらせるとき、ある二文字が脳裏を離れない。
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ブログ子は「死刑」の二文字を思い浮かべた。前回刑罰の強化を訴えたが、この男は「やることやった 人生に悔いはない」とうそぶいているという。20歳そこそこのヤクザ人生で悔いがないとは頭の程度がわかるというものだ。警察は傷害致死罪で処理しようとしているがとんでもない。この罪名ではほとんど懲役8年以下で出てくる。礼人ちゃんへの恐ろしい犯行内容を見たとき、とても見合う刑期ではない。殺人罪、それも被害者数を1人とカウントするのではなく、多くの人を殺めたと同じだと判断すべきでないか。反省のかけらもなくケロッとした無表情なこの男の顔など2度と見たくない。

幼児虐待の重罪化を急げ

新年からまたも幼児虐待事件が続いている。なかでも体が震えるほどの怒りを禁じえなかったのが、東京都大田区大森南のマンションで今年同棲を始めたばかりの女性の3歳の幼児を殴り殺した、永富直也(20)という男の残虐な所業である。

新井礼人ちゃん

新井礼人ちゃん

7日午前0時ごろ、東京都大田区大森南のマンションの一室で、「子供に熱があり、反応がない」と母親(22)から119番通報があった。消防が駆けつけたところ、この部屋に住む新井礼人(あやと)ちゃん(3)が布団の上で心肺停止状態で見つかり、病院に搬送されたが、間もなく死亡した。


送検される永富直也容疑者=28日大森署

送検される永富直也容疑者=28日大森署

礼人ちゃんには全身に多数のあざがあり、警視庁大森署は同日、傷害容疑で母親と同居している無職、永富直也容疑者(20)を逮捕した。礼人ちゃんの死因は外因性の硬膜下血腫。搬送時は、顔面や尻などに数時間前から数日前についたとみられるあざがあり、左耳内部から出血していた。母親は当初、搬送後に診察した医師に対し、「公園の滑り台から落ちた」と説明したが、虐待の疑いがあるとして医師が同署に通報した。 

永富は、住吉会系暴力団組員で「25日午後夕食中に自分にガンをつけてきたので頭にきた。平手打ちはしつけとしてやった」と供述しているという。

まともな人は「ガンをつける、などというヤー公用語などわからないだろうが、「相手の目を睨み付ける」ことである。関西では、メンチ切る、メンを切るいう言い方をある。三重県で新人記者時代、早朝ヤクザの逮捕劇に同行したことがあるが、ブログ子に「こいつ面を切りやがって」、アパートの2階で飛びかかられたが、意味が分からなかった。

shounenそれにしても3歳の幼児にガンを切ったと襲い掛かるこの男の頭の程度に吐き気を催す。あろうことか、礼人ちゃんを脅すのに包丁を床に突き刺して、正座させて殴っていた。さらに正座をさせて、かかとを振り下ろす「かかと落とし」をしたほか、投げ飛ばしもした。あえて禁忌語を使うがもう気違いである。身長195センチ、体重120キロという大男だそうだ。10年前にはこの体格を生かして空手の千葉県少年大会で優勝したことがる(写真右)。思うに体格のわりに勝つことができず挫折感からヤクザになったのだろう。

もう一件の幼児虐待事件もひどいものだ。埼玉県狭山市のマンションで藤本羽月(はづき)ちゃん(3)が顔にやけどを負った状態で死んでいるのが見つかった事件で、保護責任者遺棄容疑で1月14日逮捕された母親の彩香容疑者(22)と内縁の夫、大河原優樹容疑者(24)が、携帯電話の無料通信アプリ「LINE(ライン)」を使って羽月ちゃんへの虐待方法を相談するやりとりをしていた。

捜査関係者によると、両容疑者の携帯電話には「家に帰ったら(こういう虐待を)しよう」という趣旨のメッセージが残されていたという。目や鼻を含む顔全体をやけどしており2人が熱湯を浴びせた容疑が濃い。

◇ ◇ ◇
それにしても、各紙の新聞記者、特に社会部員は何をしているのか。事実を報じるだけではすまないはずだ。ブログ子のころはこうした悪質事犯の場合、罰則強化の立法化をはかったものだが、各紙一向にその動きがない。そのころの自民党はこうした地元での集票に役立たないことには動きが鈍いので、社会党や民社党を「使った」。まだ正義に立ち上がる心意気を持ち合わせていたものだ。いま民主党はじめ野党を見ると働きかけてもまず無駄だろうから、与党の方が動きがいいのではないか。

東名でトラックの無謀運転で愛児2人を焼き殺された母親の奮闘で悪質運転による事故には刑罰が強化された。今回はその母親たちが加害側なのだから頼りにならない。メディアが立ち上がらねばならない時だ。

地図から「卍」マークが消える

2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、国土地理院は「外国人向け」の地図で使用する地図記号を新たに作ることを決めた。

同院によると、地図記号に世界的な基準はなく、日本人になじみのマークでも外国人は分かりづらい場合がある。在日大使館職員や留学生、外国人旅行者ら計1千人の意見も聞き、▽街中の案内板や標識で使われている「ピクトグラム」(絵文字)と一致させる▽地図上で3ミリ程度の小さなサイズでも表示できる――ことを原則とした。そして旅行に関係する18施設について外国人向けの新たな記号を作った。

名称未設定 1国内の地図でホテルは丸で囲んだ「H」で示すが、ヘリポートや病院と間違いやすく、ベッドに横たわる人の姿に変えた。観光地に多い寺院の地図記号は「卍」だが、ナチス・ドイツのマークを連想させるという意見が多数寄せられたため、三重の塔のデザインとした。交番は現在の警棒を2本交差させた「×」から敬礼する警察官、地図記号がないコンビニエンスストアはサンドイッチやペットボトルを模した記号にした。

新記号はあくまでも外国人向けで、日本人向けの地図では従来の記号を使う。また、多摩川を単なるローマ字表記ではなく「Tama River」と示すなど地形や種類を表す部分を英語に置き換える地名表記の基本ルールも作った。

◇ ◇ ◇

ブログ子の母方の実家は山形・米沢だが、ここの家紋は「卍」(まんじ)だった。生意気な学生のころ法事があり、集まった人たちの羽織にこの紋所があるのをみて「ヒトラーと一緒だ」と声にしたら一斉ににらまれた。その後学習したが「卍」の由来はインダス文明の頃にまで遡り、3000年もの聖なる歴史がある。英語では「スワスティカ」と呼ばれ、これはサンスクリット語の「スヴァスティカ」に由来し、「幸運」または「幸福」といった意味がある。「卍」はヒンドゥー教や仏教で吉兆を表すシンボルで武則天の長寿 2 年(693年)、「卍」を「萬」と読むことが定められた。吉祥万徳の集まる所の意味で、ゆえにお寺さんの紋に多く近くでは浅草寺の仏さんに胸にたくさんこの文字を見ることができる。

101105swastikas-「卍」は紋章では「左まんじ」と呼ばれるものだが、これを裏返した「右まんじ」という紋がある。ナチスドイツの「ハーケンクロイツ」(鉤十字)としばしば間違われるが、ナチスの方はこの「右まんじ」、さらに正確にいうなら右に傾けるので「丸に隅立て右卍」である。西欧でも吉兆のしるしとされている。

ブログ子は国土地理院が「あくまで外国人用表記で日本の地図では従来と同じといっているから、良しとするが、日本では「卍」変更案に反対する人もいる。

・「じゃあテロリストがユニオンジャックを掲げたら、イギリスも国旗を変えるの?」
・「観光客に 卍 の意味を教えたら?」

海外の人々は、どう思っているのだろうか? このことを報じた海外ニュースサイト『The Guardian』と『Mail Online』のコメント欄を見てみると、

「記号を変えるのではなく、観光客に違いを教えてあげた方がいいと思う」
「他の文化に触れるとき、それを変えようとするのではなく、学び、理解しようとすべき」
「地図上で 卍 を見ても、特に混乱はしないけど?」
「卍 とナチスのシンボルは、向きが逆だからね!」
「インドを訪れたとき 卍 が使われているのを見て、初めはビックリした。でも “違う意味があるんだろうな” ってすぐに思ったよ」

蛇足だが「卍」や「凸凹」の筆順はむずかしい。正確に書ける人はまずいないのではないか。「卍」の筆順はこうである。
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モラルなきテレビ局の「焼き直し」報道

「週刊文春」編集部は22日、甘利明経済再生担当相の金銭授受疑惑を報じたテレビ番組「報道ステーション」(テレビ朝日系)が、同誌の記事を引用しながら雑誌名を明らかにしなかったとして、同番組に抗議文を送った。

「報道ステーション」は降番する予定の古舘伊知郎がまだキャスターを務めているが、1月20日と21日、「週刊文春」(1月28日号)の記事「甘利明大臣事務所に賄賂1200万円を渡した」を基に大臣の疑惑を報道したが、引用元を明らかにしなかった。同編集部は「報道に携わる者の倫理として、視聴者に正確な情報を伝えるという観点からも、引用先を明示することが求められる」などとして、謝罪と再発防止を要求。1月26日午後5時までに回答を求めている。

テレビ朝日広報部は「抗議文を受け取ったのは事実。対応については現在検討中です」としている。検討中も何もあるまい。即刻謝罪するのが普通だ。

ブログ子はワイドショーや、こうしたキャスターと称する者が跋扈する報道番組など見ないことにしている。マスコミの一翼にいた者として番組作りの手管は隅々まで知っている。モーニングショーやアフタヌーンショーという番組はその日の新聞の朝刊を見て作っている。新たな取材や「深堀り」(番組名にあるが)などあるわけがない。テレビの前のおばちゃんにわかりやすく、テロップや図版にして、それをもとにコメンテーターというのが当たりさわりのないコメントをまき散らしているだけである。

パリのテロ事件を前にして、古舘伊知郎は《一方でですね、有志連合の、アメリカの誤爆によって無辜の民が殺される(中略)これも反対側から見るとテロですよね》といい、「キャスターは批判的であるべきだ」とうそぶく。今では「報ステよりたちが悪い」と評される週末の「サンデーモーニング」(TBS系)のコメンテーターや「NEWS23」のアンカーを務める岸井成格のように「メディアとしても(安保法案の)廃案に向けて声をずっと上げ続けるべきだ」とのたまう輩が出現する。新聞で署名入りで書くのならまだしも、公共の電波で叫んではいけないことも区別がつかない。

メディアのモラル崩壊を示すもう一つの例が「SMAP分裂騒ぎ」を報じた日刊スポーツ(朝日新聞系)、スポーツニッポン(毎日新聞系)である。それぞれ上で挙げた問題テレビ局と同じ系列だ。この問題は「週刊新潮」(1月21日号)が、「特集 解散への全内幕」と題して詳細に報じたスクープである。「新潮」の発売日は木曜日だが、新聞広告原稿は火曜日に各新聞社に持ち込まないといけない。これを見てから2紙は大急ぎで水曜日朝刊に「スクープ」として叩き込んだのだ。2紙ともネタ元の週刊新潮の名前などどこにもない。ニュースの出所をはっきりさせるのは新聞記者のイロハのイである。恥を知れと、週刊新潮がねじ込んでもよさそうなものだ。2紙ともぐうの音もでないであろう。

「週刊誌にこう書いてあるがどうだ」という質問はもう止めろ

21日発売の「週刊文春」(1月28日号)に、甘利経済再生相(神奈川13区)や秘書が、土地トラブルの補償を巡る口利きの見返りとして建設会社側から違法献金を受けたとの記事が掲載されることがわかった。

記事は、都市再生機構(UR)とトラブルになった千葉県白井市の建設会社の総務担当者が2013年5月、甘利氏の公設秘書にURへの口利きを依頼し、同年8月に謝礼の現金500万円を渡したと記述。このほか、大臣室で甘利氏本人に50万円入り封筒を手渡すなど、甘利氏側への資金提供や接待は計1200万円分に上ったとしている。

関係者によると、総務担当者は同年8月、「受け取ってほしい」と事務所に1000万円を持参。公設秘書が500万円だけ受け取り、甘利氏側と元秘書の神奈川県議への各100万円の献金として処理し、残り300万円は返金したという。

総務担当者は文春に実名で証言。20日、同誌編集部を通じて「記事内容を裏付けるメモや録音データがある。内容はすべて真実だ」とコメント。一方、UR広報室は「甘利事務所からの口利きなどはなかったと認識している」と話している。
 政治資金収支報告書によると、甘利氏が代表の自民党支部は、この建設会社から13年に107万円、14年に169万円の寄付を受け、資金管理団体「甘山かんざん会」は総務担当者個人から13~14年に計18万円の寄付を受けている。

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頭が痛い甘利氏

頭が痛い甘利氏


甘利氏は報道について「お騒がせしている。今朝、記事を読んだ」と答弁。会社関係者から平成25年11月に大臣室で、26年2月に神奈川県大和市の地元事務所でそれぞれ50万円を受け取ったとする報道には、「会社の社長一行が大臣室を表敬したのは事実だ。記憶があいまいなところがあるので、きちんと整理をして説明したい」などと、いずれも面会は認めたが、現金受け取りは明確には否定しなかった。

報道内容は多分本当であろう。そこで今後の対策だが、甘利大臣はTPP交渉をアメリカ相手に怒鳴りまくるようにしてまとめた功績者である。本来ならこれをステップに総裁選まで狙える立場にあったが、難しくなった。国政の要職にあるものが地方の建設会社に口利きをしたというケースであるが、職務権限とのからみでいうとこれを証明するのはかなり難しい。中央突破ができるかもしれないが倫理的に攻められると問題は別だ。安倍首相は更迭も含めて考えずばなるまい。

それはそれとして、質問に立った民主党の安井美沙子氏の攻め口がまたも「週刊誌にこう書いてあるがどうだ」の一本槍でげんなりした。先日指弾したばかりだが、民主党の緒方林太郎議員のあほらし質問とまったく同じである。拉致被害者の蓮池薫さんの兄で家族会元事務局長の蓮池透さんによる著書「拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々」(講談社)を引用。「本には首相は拉致を使ってのし上がったと書いてあるがどうか」と質問した。

昔の野党は独自の取材網を持っていた。爆弾男の異名をとった社会党の楢崎弥之助という議員がいた。部落解放同盟の取材網を使っていきなりぶつけるので、彼が質問に立つときは与党もマスコミも耳をそばだてたものだ。それに比べると現在の野党、特に民主党の体たらくと来たら「週刊誌に書いてあるがどうだ」式の無責任なものばかりだ。いい加減にしろと叫びたい心境だ。ブログ子はこれで衆参同時選挙の確率がさらに高まったとみる。

見ず知らずの2人の青年の即興ピアノ演奏に聴きほれる

パリの駅構内に置かれたピアノを一人の青年が軽やかに弾き始める。やがて、リュックを背負ったもうひとりの男性が登場、演奏している様子をじっと見つめていたが、やがてピアノに手を伸ばし一緒に演奏を始める。最初は探りながら控えめにピアノを弾いていた2人だが、次第にお互いの息が合っていき、情熱的でパワフルな演奏へと変化、その様子はたまあま居合わせた周囲の人にも伝わっていく。

終盤に差し掛かり、2人の演奏は激しくついで優しくトーンダウン。最後に「ジャーン」と締めくくると……駅に居合わせた観衆から盛大な拍手が!再生回数が1月中旬で1000万万回になろうかという即興名演奏である。

以前、ホームレスの男性が駅の無料ピアノに向かっての演奏に聞きほれる動画を紹介したことがあるが、フランスにはこうした名ピアニストがたくさんいるようである。

SMAP解散報道にブログ子も参加

巷はSMAPで大騒ぎである。家人は「あんな踊りも歌下手なグループどうでもいい」とテレビを見ようともしない。ブログ子は彼らの歌を一つも知らないし、そもジャニーズ事務所所属ということも初めて知ったくらいで、まるで門外漢なのだが一連の報道に登場する2つの名前を知っているのでこの騒動に参入することにした。

SMAP解散報道 人気グループ「SMAP」の分裂・解散危機騒ぎは13日の水曜日に日刊スポーツ(朝日系)とスポーツニッポン(毎日系)に大きく報道されたのが始まりだが、実は「週刊新潮」(1月21日号)が、「特集 解散への全内幕」などと題して詳細に報じたスクープだという。「新潮」の発売日は木曜日だが、新聞広告原稿は火曜日に各新聞社に持ち込まないといけない。これを見て出し抜いた(花田紀凱の週刊誌ウオッチング)のだという。」

その後の内幕報道は各紙てんでばらばらだが、昨年週刊文春が「ジャニーズ分裂後継者争い メリー喜多川恫喝」という記事が出たとき、メリー喜多川(89歳。ジャニーズ副社長)氏が週刊誌記者の面前にSMAPの担当マネジャーである飯島三智さん(58)を呼びつけて「お前が派閥つくってんのか」って怒鳴りちらしたのが発端のようだ。

ブログ子には名前と顔の識別ができないのだが

ブログ子には名前と顔の識別ができないのだが

その後、自分の娘、藤島ジュリー景子(49)ジャニーズ副社長)を跡継ぎにすることのどこが悪い、ウチには派閥問題などないのだと女帝ぶりを発揮、いたたまれなくなった飯島女史が2月で退社することになり、SMAP育ての親に中居正広(43)、稲垣吾郎(42)、草彅剛(41)、香取慎吾(38)の4人がついていき、木村拓哉(43)が残留を決めたという。

まだ和解の道を探る動きもあるようだが、そちらは芸能面にまかせるとして、ブログ子はメリー喜多川という名前を知っている
。古巣の新聞社は系列テレビ局やラジオ局とグループを作っていて、ロンドンからローラースケートのミュージカルをやるグループを呼ぶことになった。その新聞社側の責任者としてグループ会議に出たとき横にいたのがメリー喜多川女史である。

なんでバタくさいカタカナ名前なのかといぶかる芸能音痴のブログ子にテレビ局の人間が、元は四谷の円通寺坂入口のバーのマダムで親がアメリカに渡って向こうで育ったため・・・と彼女の由来を教えられた。弟のジャニーが芸能事務所「ジャニーズ事務所」を興すと、彼女もバーを閉店して事務所の経理を担当、バーの客だった東京新聞記者(後に作家。皇太子の御学友としてしばしばマスコミに登場。故人)の藤島泰輔と結婚したので本名は「藤島メリー泰子」、一人娘が今回渦中の藤島ジュリー景子さんである。

会議ではグループ会議のメンバー相手に一人で「指図」していた。ジャニーズ事務所はこのとき川崎麻世を主役にするため宣伝に力を入れていたが、ロンドンまでグループの記者やカメラマンを引き連れて団長として出かけたブログ子に「すばらしい子でしょ」と水を向けられるので閉口した。英国に行ったことは行ったのだが、その川崎麻世というタレントはずっとロンドンから離れた郊外の体育館でローラースケートの練習中で会ったこともなかったのだ。

3,4回会議やパーティーで一緒になったが強引なこと、誰でも目下の人間としか見ないでかい態度を見たので今回、週刊誌記者相手に傲慢にふるまう話を聞いても、さもありなんと思う。それにしても89歳でゴーイングマイウエイは驚きである。

もう一人の名前だが、今回のSMAP騒ぎでテレビに芸能レポーターとして登場する「井上公造」に記憶がある。ブログ子は20年位前になろうがスポーツ紙の編集責任者の発令を受けた。初日、編集局に行くと「辞めたいという記者がいるのですがどうしますか」という。スポーツ紙だけだが芸能担当という部署がある。文化部は作家や画家や文芸評論だが、芸能はまるっきりタレントや俳優のゴシップが専門で広言はできないが下に見られているところがある。

新聞記者を辞めて梨本勝(故人)の芸能事務所に引き抜かれたという。担当の者が、本人を呼んで会いますかというので事情を聴こうかとも思ったが、やめた。わざわざ新聞記者より芸能事務所を希望する者がいるかと驚いたのだが、契約社員だというし辞めたいものを引き留めても長続きしないだろうからと即決でハンコを押した。年齢など知らないが定年後も仕事があるという点では、彼の選択は正解だったのだろう。

安倍首相マジ切れ!も当然。民主党議員のオソマツ質問

新聞の見出しには「安倍首相マジ切れ!」とあった。ブログ子もテレビ中継を見ていたが、下司な質問にだんだん腹に据えかねていく首相の表情が伝わってきた。民主党の緒方林太郎というオソマツ議員は、かつて「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」家族会)の副代表を務めた蓮池透氏が書いた「拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々」(講談社)という本を持ち込み質問したのだが、著者に取材したのならともかくただ本にこう書いてあるがどうだ、というだけ。新聞記者ならこんなことをしたら一発でジャーナリスト失格の烙印を押されるところだが、この議員は臆面もなく議場で首相にぶつけた。

その前に蓮池透という人のぶったまげるような「変節」があって家族会から強制退会させられていたことも知らない人が多かったと思うので付け加えると、弟が拉致されたときこの人は東京電力社員で、その後出向先の日本原燃では燃料製造部副部長に昇進し2006年には東京電力原子燃料サイクル部の部長にまで出世、福島第一原発の3号機と4号機の保守を担当していたほどの原発通。はじめは北朝鮮強硬派だったが次第に軟化、同時に安倍批判に回り現在では表題のような著作やサヨクへの接近が目立つようになっていた。「弟が帰国したので目標を失った」と酷評する人もあるほどだ。東電も退社、2010年には家族会から退会処分を受け、3人の子供をもうけた夫人とも離婚しているという。

新聞記事によるとやり取りは以下だ。(産経)

 

安倍首相にアホな質問をする民主党の緒方林太郎議員(左手前から2人目)

安倍首相にアホな質問をする民主党の緒方林太郎議員(左手前から2人目)

安倍晋三首相が12日の衆院予算委員会で、声を荒らげて激怒する場面があった。きっかけは、野党議員の「(首相は)拉致を使ってのし上がったのか」という誹謗(ひぼう)中傷ともとれる質問。首相は当初、「議論する気にもならない」とかわしていたが、平成14年の拉致被害者帰国の経緯をめぐる自身の説明に異論をはさまれると「私の言うことが違っていたら、国会議員を辞める」と自らの進退にまで言及。夏の参院選を意識し、国益を度外視しても政敵の実績に傷をつけようと試みる野党の姿勢に、最後は堪忍袋の緒が切れたようだった。(沢田大典)

 質問したのは民主党の緒方林太郎氏。緒方氏は、拉致被害者の蓮池薫さんの兄で家族会元事務局長の蓮池透さんによる著書「拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々」(講談社)を引用。「拉致問題はこれでもかというほど政治利用されてきた。その典型例は安倍首相だ」との一節を紹介し、「首相は拉致を使ってのし上がったのか」と質問した。

 これに対し、首相は「その質問自体が、この問題を政治利用しているとしか思えない」と、努めて冷静に答弁した。

 首相にとって拉致問題の全面解決は、父・晋太郎元外相の秘書時代から取り組んできた最重要課題だ。記者会見などでも「拉致問題は安倍政権で必ず解決する」と繰り返し述べ、強い意欲を持っている。

 首相は14年に当時の小泉純一郎首相の訪朝に官房副長官として同行し、拉致被害者5人の帰国を実現させた立役者だ。そのことによって、政治家として全国的な知名度を得た。しかし何よりも、日本の主権を侵害する拉致行為に対峙(たいじ)することは、首相に限らず、すべての政治家が取り組むべき国益そのものの課題だ。

 そうした問題を「政治利用」と矮小(わいしょう)化され、次第に我慢ならなくなったようだ。14年に帰国した拉致被害者5人を日本にとどめる判断をした経緯が議論になると、首相は身ぶり手ぶりも交え、熱弁を振るった。

 首相はかねて、フェイスブックで「私は職を賭してでも『日本に残すべきだ』と判断し、小泉総理の了解をとり5人の被害者は日本に留まりました」などと自身の判断を説明してきた。

 これに対し緒方氏は、本の中に、首相は5人が北朝鮮に戻るのを止めようとせず、5人が日本に残る意思を曲げないため結果的に日本に残るため尽力したとする趣旨の記述があることを紹介し、真偽をただした。

 首相は「他の拉致被害者に聞いてもらえれば分かる。国論を二分しようという(北朝鮮の)策謀に引っかかってはだめだ」と反論。「私が言っていることが真実だとバッジをかけて言う。違っていたら私は国会議員を辞める」と断言した。首相は緒方氏に対し「独自の取材を全くせずに、私の名誉を傷つけようとしている。極めて不愉快だ。1人の本だけで誹謗中傷するのは、少し無責任だ」とも述べ、怒りが収まらない様子だった。

◇ ◇ ◇
緒方林太郎議員が質問者失格という理由は、確かめもせず持ち出した本をもとに、安倍首相の答弁に、「では、蓮池さんが嘘を言っているのか」と迫る手法である。これでは、蓮池本ならずとも、「便所の落書き」と評される三流新聞やゾッキ本を手に「こう本に書いてあったけど、どうなのよ?」と質問するようなものである。国会でこんな質問を許していいのかということだ。

民主党の焦りはわかる。政党支持率は直近の(NHK1月12日)数字では自民党37・5%。民主党8・1%である。夏の参院選挙までこの程度で推移するだろうし、衆参同時選挙ともなると大敗必至である。緒方林太郎議員は外交官試験(現在は廃止)を通って外務省に入った人物だそうだがこの程度では先が思いやられる。

女子高生1人だけの為に列車が停まる秘境駅、卒業と同時に廃止へ

今朝のNHKで詳しくルポしていたのでご覧になった方もいるだろうが、JR北海道・石北本線の旧白滝駅が、3月26日のダイヤ改正で廃止される。終戦直後の1947年に開業、70年近く使われてきた無人駅だが、主な利用者は通学に使う女子高生1人だけ。彼女が卒業するのに合わせて、駅がなくなるという。たった一人のために列車を停めてきたJR北海道も、それを全国ニュースで流すNHKも、いかにも日本的でよかった。

たった一人のために列車が停まる駅

たった一人のために列車が停まる駅


旧白滝駅は鉄道ファンから「秘境駅」と呼ばれており、近くには数軒の民家があるだけ。上りは1日3本止まるが、下りは1本だけだった。同駅を利用するのは遠軽高校3年生の原田華奈さん(17)一人だけだ。昭和30年代には駅のホームいっぱいになるほどの住民がいたという。待合室は近くの山から切り出した材木で住民が建てたものがいまだに現役だ。

雪かきや掃除に近くの住民夫妻が、華奈さんの送り迎えは軽トラで父親が、それぞれ協力してきた。「多くの人たちのおかげで通学できた」という感謝のコメントも清々しかった。卒業後は自宅を離れて看護学校に通い看護師を目指すそうだ。

imagesIP5D859Yブログ子は学生時代2,3度ここを通って美幌や網走に行ったことがあり、美幌峠を越えるのに便乗したトラックの荷台で低体温症と凍傷で動けなくなり、見知らぬ人の家でストーブをがんがん焚いて看護してもらった覚えがある。人間一人では生きていけないことを教えられた土地だ。

隣の駅も廃止され合わせて石北線の57.0kmの間に1駅だけという状態となる。都会で塾だ予備校だと通えるところと違い勉学だけに相当の力がいることなどなかなか理解されないだろうが、かえってたくましい人間が育つものだ。

この秘境駅と女子高生の話は中韓両国でも紹介されていて、両国のネットユーザーから称賛の声が書き込まれているという。
韓国では「女の子1人のための配慮が感動的」「本当に温かい話だ。ほほえましい」「韓国だったらすぐに閉鎖されている」「子どもを産めと口先だけで言いながら、島しょ地域の廃校を推進中のヘル朝鮮(韓国をやゆした言葉)とは全く違う」「これが日本と韓国の違い」などの書き込みが相次いだ。

中国でも話題となり、「人情味があるな」「愛があふれてる」「確かに日本のこういう血の通った公益事業は素晴らしい。日本人の精神は学ぶべき」「中国ではあり得ない。口だけでは国民の信用は得られない」「これが本当の意味での人民への奉仕」「歴史と政治を除けば、日本に対しては好感が満ち満ちている」などのコメントが寄せられている。

山本太郎とおバカな仲間たち

生活の党と山本太郎となかまたち代表の山本太郎参院議員は8日、参院本会議に出席した上で北朝鮮の核実験に抗議する決議の採決を棄権した。決議自体は生活を含め全会一致で採択された。

理由について、「参議院の決議文は、衆議院のものに比べ、わが国独自の制裁を強める姿勢が読み取れる」と自身のブログで説明した。なら賛成に賛成すればよかろうに、「わが国独自の『追加的制裁』は危険だ」「相手側の挑発に対して、より独自の強硬姿勢を示す事は、挑発に乗った形になる。わが国との緊張状態は、より強まる。それは、相手側の思惑にハマった事に等しい」などと珍説を披歴した。この党は参院会派として採決に賛成したが、代表の山本太郎のみが賛成しなかった。どうなっているのか首をかしげざるを得ない。理屈も行動も噴飯ものではないか。

山本太郎は昨年2月の本会議でも、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)が日本人を殺害したとする事件を「断固非難する」とした決議でも採決直前に退席、棄権した。

テレビで名を売り国会にという今はやりのパターンで国会議員になったのだが、声を大にして原発反対を叫んでいたのだから決議に賛成しするのかスジというものだろう。日本の原発は反対でも、北朝鮮の核は賛成ということでは自己撞着もいいところである。中核派など新左翼の支援を受けているから北に遠慮があるのかもしれない。

議員に向かい手を合わせて焼香のポーズで叱責処分

議員に向かい手を合わせて焼香のポーズで叱責処分

それにしてもろくでもないパフォーマンスが過ぎる。 2013年10月31日、園遊会において、今上天皇に書簡を直接手交したり、昨年の参院本会議での安倍晋三首相の問責決議案採決の際に、喪服を着用して焼香するしぐさをした。「参院の品位と節度を失墜する行為だ」と議長から叱責を受け、同党の小沢一郎代表からも「『本気でやっているのはわかるけれども、それをふざけてると取られてしまえば、君のやっていることが元も子もなくなる』といわれた」と本人が語っているくらいだから、党の中でも浮いている存在だ。

3年前の衆院選で小沢一郎の生活の党が獲得議席を2に減らす惨敗を喫し、国会議員数4となって政党要件を失って政党助成金も受けられなくなっていた年末に、窮余の策として一匹狼の山本を誘いこんでかろうじて面子を保ったものの、政党名は「生活の党と山本太郎となかまたち」という長ったらしいものになったいきさつがある。おかげでその後NHKはじめ新聞はこのバカらしい寿限無寿限無党名に煩わせ続けている。

今年参議院選挙があるが、山本太郎は非改選議員で任期はまだ半分ある。早く消えてもらいたいものだが、当分ろくでもないパフォーマンスに悩まされるのだろう。

こんなにリラックスしてええんかい

穏やかな正月はずーっと寝正月。「慰安婦」日韓合意、サウジアラビアがイランと国交断絶、北朝鮮「水爆」実験と大ニュースが続きましたが、勝手にしてくれとブログを書く気にもならず、起きては日本酒、酔ってはうたた寝。

ブログ子ほどしたたかになると、韓国がまた蒸し返す確率は50%だな。かつて中東を飛行機から見下ろしていたことがあるが、数時間ずーーと赤茶けた大地ばかり。スンニ派だろうがシーア派だろうがこんな不毛の大地で争う人間て愚かな存在であることよ。北朝鮮の若大将の髪型は「覇気ヘア 」というらしいが、あと何年かしたらムッソリーニのような終末をむかえるのではないかなどなど、酒のつまみに考えるのである。

神田で呑んだ間柄の加藤達也・産経前ソウル支局長の賀状には「一昨年8月以来の”懸案”年末完全終結しました。1年4か月の間ご心配をおかけしました・・・」とあり、無罪判決を勝ち取ったとき快哉を叫んだが、ますます酒がうまくなったものである。

こんなにりらっくすしてええんかい

こんなにりらっくすしてええんかい

気が付いたら松が取れていたのだが、そんなこんなのブログ子の正月の心境を的確に表したネコの動画があった。「そんなにリラックスしてええんかい」という、実にのびのびとした画像をお届けする。今年もよろしく。

https://www.youtube.com/watch?v=rRVx3NLv7zQ&feature=em-subs_digest-g-vrecs(クリックで動画にジャンプ)