凄い女性!拳銃強盗に一蹴り、後には悶絶する男が

ある駐車場の防犯カメラ。
建物から出て来た女性が自分の車へ向かっていると、突然、銃を突き出した男が現われた。すぐに女性は両手を上げて「降参ポーズ」を取る。どうやら男は「金を出せ!」と脅しているようだ。

そこからがすごい。女性は左手に持ったバッグで男の拳銃をはたき、男の股間を一撃!ウッとうめいたところをさらに腹に一撃。
男が悶絶している間に、女性は運転席に駆け込み、バックさせてそのまま現場を後に。

走り去るクルマのあとにはよろよろと這いつくばりながら拳銃を拾う強盗の哀れな姿が。

拳銃を払いのけすぐさま蹴りを入れるなど並の女性が出来ることではない。空手か何かの素養があるのかもしれない。どこのだれかかもわからないがこれを伝えた「Breaking911」というニュースサイトには讃辞が寄せられているという。

これぞ英国魂

6月4日のロンドン襲撃事件で避難する群衆の中に、落ち着いた様子でビールのジョッキを持って逃げる男性の姿が英国人の抵抗とユーモアの象徴だと話題になっている。

この映像は英スカイニュースが放送した。7人が死亡、48人が負傷した襲撃事件で現場の1つとなったロンドン橋から大勢の人が走って避難した。問題の男性も友人と 現場から逃げるところを撮られたのだが、右手にはしっかりとビールのジョッキが握られている。
赤いシャツを着たこの男性の.身元は分かっていないが、その「雄姿」はツイッターを通じて瞬く間に拡散し、英国の新聞各紙は抵抗の象徴だと伝えた。

ある学生はツイッターで「ビール片手にテロリストの攻撃から逃げるなんて、まさに英国人魂の象徴だ」と語った。またロンドンはビールの値段が高いことで有名であることから、「このビールは1杯6ポンド(約850円)もしたんだ。これは持っていかねば」と冗談をつぶやく人もいた。

目の前の問題や不幸をどう乗り越えるか、というとき、日本人なら「武士道」で、紳士道の国英国では「ユーモア」でというところか。

GPS衛星「みちびき」のホントのねらい

「みちびき2号」機を載せ、打ち上げられるH2Aロケット

 

政府の準天頂衛星「みちびき2号」の打ち上げが成功した。日本版の衛星利用測位システム(GPS)を担う衛星は来年度から高精度な位置情報が得られる4基体制で本格運用が始まる。これが意味するところの重要性を、メディアはクルマの自動操縦やドローンによる配送、といった民生用途を盛んに報じているが、本当に凄いのはその軍事利用の面である。

「みちびき」は電波で地上の位置を計測するための測位衛星だが、米国が開発した日本でもカーナビゲーションやスマートフォンなどで広く利用されているGPSは米国が開発したものである。本当の能力はものすごいのだがわざと精度を落としたものを他国に使わせている。

1990年以前だが、カーナビがついたクルマで福島県相馬にいる親戚を訪ねた。常磐道を走ったが画面を見たら海の上で点滅していた。誤差でいうと数百メートルはあった。1991年神奈川県警本部庁舎が完成して、各新聞の支局長がお披露目に案内された。最上部に円盤が張り出したような部分は通信司令部が入っているところで「パトカーの現在地が画面に表示されていますが誤差はわずか15メートルです」と言われた。現在スマホなどで地図案内を利用している人が多いだろうが誤差10㍍前後はあるだろう。

アメリカ頼りのGPS衛星は日本から離れた場所にいるときは、高層ビルなどで電波が遮られ、位置情報の精度が落ちてしまう。そのうえ精度を落として配信している。米国がGPSの利用を制限している現状では、より精度が必要なクルマの自動操縦、ドローンなどの技術開発に差しさわりが出るので、日本はじめ各国は自前で測位衛星を構築する必要に迫られ、日本は23年に「みちびき」の本格運用を決めた。

「みちびき」は日本のほぼ真上(準天頂)を長時間飛行できる特殊な楕円軌道を周回するため、高い精度で計測できる。2号機に続き3、4号機を年内に打ち上げ、平成22年から運用中の初号機と合わせて4基体制を構築。35年度に7基に増やし、GPSに依存しなくてもよい態勢にする計画だ。

どれくらいの精度になるか。「誤差6センチ」という。総務省などによる農場実験では、無人のトラクターが40センチ間隔で植えた稲の間を走行し、タイヤで倒すことなく作業できた。

◇ ◇ ◇
北朝鮮は29日、東部のウォンサン(元山)付近から弾道ミサイル1発を日本海に向けて発射し、島根県隠岐諸島からおよそ300キロの日本の排他的経済水域の中の日本海に落下させた。

30日朝、国営メディアを通じて「キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長の立ち会いのもと、精密誘導システムを導入した新しい弾道ミサイルの発射実験に成功、目標との誤差7メートルに命中させた」と発表した。

これがウソであることは各国の軍事関係者ならすぐわかることだ。自前のGPS衛星を持たない北朝鮮が誤差7メートルの範囲内に打ち込むことなどできることではない。中国は17年前から中国版のGPS衛星「北斗」を打ち上げ、既に約20基を運用中だ。アジア諸国に売込中だが北朝鮮に売ったという情報もない。

それだけに日本の「みちびき」打ち上げ成功に北朝鮮はすぐさま反応した。

北朝鮮外務省の報道官は2日、「わが国を狙った事実上の偵察衛星だ」と非難し、「もはやわれわれが何を打ち上げようが、それが日本の領空を通り過ぎようが、日本は何も言えなくなった」と主張した。朝鮮中央通信が伝えた。

日本のメディアは伝えないがその指摘は当たっている。「‎みちびき」は日本の真上にあるが朝鮮半島の真上と言ってもよい位置でもある。核爆発実験場の様子を横(距離)にも縦(高さ)にも「誤差6センチ」で把握できるのである。

タイガー・ウッズのこの落ちぶれようは尋常ではない

男子ゴルフ元世界ランキング1位のタイガー・ウッズ選手(41)が29日、米フロリダ州ジュピターの自宅近くで逮捕された。アルコールもしくはドラッグの影響下で運転した疑い。ロイター通信などによると、ウッズ選手は午前3時に拘置施設に入れられ、数時間後に釈放された。ウッズ選手には薬物反応もあったという。

この目つきはただ事ではない

ウッズ選手は21歳でメジャーを初制覇。メジャー通算14勝を挙げた。ここ最近は腰痛のため、しばしば戦列を離れ、腰や脚の痛みを取り除くための手術を4月に受けていた。24日には、手術のおかげで背中のひどい痛みがなくなり、「これほど体調がいいのは数年ぶり」とブログに書いていた。

捜査協力を約束して釈放されたウッズ選手は、原因は飲酒ではなく、処方薬の飲み合わせだったと声明を出した。ウッズ選手はその後、「世間の皆さんには、アルコールは関係ないと知ってもらいたい。今回の事態は、処方薬による予想外の症状が原因です。薬の組み合わせが自分にこれほど強く作用したとは、気づいていなかった」と声明で説明した。「自分のしたことの重大性を理解しているし、自分の行動に全面的に責任を負う」とウッズ選手は述べている

逮捕直後に警察が撮影した写真をみると、眼はうつろで、精気はまるで感じられず、無精ひげはのび放題、。あっちの世界に入っている。ブログ子も警察の鑑識で撮影したことがあるが、ライトの一つが下から当てる決まりで、どうしても「前科何犯」風には写るのは否めないが、それにしてもこれは、単なる薬の飲み合わせ程度の話ではない。
「廃人」の部類に入る写真をみつにつけ、4大タイトルをとった英雄になにが起きているのか気になる。

死刑囚が「天寿を全う」する時代

 昭和49年から50年にかけて「東アジア反日武装戦線」を名乗って東京・丸の内の三菱重工ビルを爆破するなどした「連続企業爆破事件」で死刑が確定していた大道寺将司死刑囚(68)が24日午前、収容先の東京拘置所で死亡したことが同日、関係者への取材で分かった。関係者によると、大道寺死刑囚は多発性骨髄腫のため、抗がん剤治療を受けていたが「どんどん体力が落ちていた」という。

三菱重工ビル前の爆発の惨状

 三菱重工事件では8人が死亡、376人が重軽傷を負った。過激派「東アジア反日武装戦線」の「狼」「大地の牙」「さそり」の3つのグループが犯行声明を出し、警視庁は9カ月に及ぶ内偵捜査の末、50年5月19日、リーダーの大道寺死刑囚ら8人の一斉逮捕に踏み切った。これをスクープしたのは産経新聞で、逮捕の瞬間を取ったのも産経のカメラマンだった。
◇ ◇ ◇

ブログ子にとって思い出の多い事件だった。まず発生の時現場にいた。取材で大手町の新聞社にほど近い東京駅付近にいたので、爆発直後現場に入った。まだ火薬のにおいがして肉片がそこここに散らばっていた。ふらついている人に聞いたら「プロパンガスを積んだトラックが何かのはずみに爆発した」という証言があった、ビルの玄関前に深さ1.5メートルほどの穴があいていたが、その証言を第一報で送った。とんでもない誤報だがそう信じるような現場であった。

地下出版された爆弾の製造法やゲリラ戦法などを記した教程本「腹腹(はらはら)時計」と用いられたタイプライターの字体が同一であり、 同じ機種で打たれていたことが判明、ゲラ刷りの現物を手に入れて読んだりした。

大道寺将司に行きつき、逮捕の瞬間までスクープをしたのは産経新聞だったが、立役者の2人はブログ子のよく知る人物だった。

特別捜査本部は当初被疑者として、アイヌ人解放など「東アジア反日武装戦線」と革命理論が酷似しているとして、 当時「新左翼評論家」であった太田竜を拘束したが、やがて潔白と分かり釈放した。しかし、この太田竜が関係していた「現代思潮社」「レボルト社」に狙いを定めた結果、その捜査対象であるアパートに たまたま届いていた北海道からの荷物によって齋藤和と佐々木規夫が浮上し、この二人を追尾していくうちに、 犯行グループと思われるメンバーが一人二人と把握されていった。ある日、近所の公園で佐々木が一台のセダンと接触した。 浮浪者を装って近づいた捜査員がナンバーを確認、その番号から大道寺将司、あや子夫妻にたどりつく。

産経の福井惇・警視庁記者クラブキャップはスクープの前夜、土田國保・警視総監を訪ねた。最後の確認である。記事の差し止めを要請する警視総監、「もう輪転機が回っています」という福井キャップ、「なら輪転機を止めてくれ」という警視総監。この間のやり取りは『狼の牙を折れ 史上最大の爆破テロに挑んだ警視庁公安部』(門田隆将著・小学館刊)に詳しく、2015年5月22日フジテレビ系で再現ドラマ「連続企業爆破テロ 40年目の真実」として放送されたから記憶の方もいるだろう。

小野カメラマンのスクープ写真、大道寺逮捕の瞬間

逮捕の瞬間の取材合戦もすごい。 警視庁から出る車を追跡する記者たちが次々とまかれるなか、逮捕現場までたどりついた小野義雄カメラマンが大道寺将司の逮捕の瞬間の撮影に成功するまでの駆け引きもすさまじいものがあった。

福井惇氏は2014年10月亡くなったが、その3カ月ほど前、外国特派員協会でガンに倒れた元記者の偲ぶ会でお会いしたのが最後だった。小野カメラマンはブログ子がある県の支局長に赴任した時デスクでいて、今も「名刑事平塚八兵衛の伝記を書いた」とか警察大学でおしえているとか便りをくれる。

この事件はその後の経過も特異だった。1975年8月に日本赤軍によるクアラルンプール事件で佐々木規夫が超法規的措置で釈放され逃亡。また1977年には日本赤軍によるダッカ日航機ハイジャック事件で大道寺あや子と浴田由紀子がやはり超法規的措置で釈放され、 国外逃亡した。

裁判では1987年3月24日に大道寺将司と益永利明への死刑、 黒川芳正に無期懲役、 協力者には懲役8年が確定。 1995年には 逃亡していた浴田由紀子がルーマニアで潜伏中に身柄を拘束され日本に移送となり、懲役20年が確定した。

大道寺将司は 国外逃亡した大道寺あや子と佐々木規夫が国際指名手配されたままで、いわば捜査が終わっていないという理由と、死刑廃止派の弁護士たちが都度、再審請求していたため、 死刑は執行されていなかった。

ブログ子が新人記者の時一審を取材した名張毒ブドウ酒事件の奥西勝死刑囚は9回の再審請求の末2015年10月4日、89歳で八王子医療刑務所で死亡した。これまたブログ子が群馬の山中をほっつき歩いて取材した連合赤軍事件の永田洋子死刑囚は2011年2月5日腫瘍による多臓器不全で65歳で死去した。オウム事件の死刑囚は一人として刑を執行されずにいる。今度また大道寺将司死刑囚が「天寿」を全うした。死刑制度が有名無実化している。

46年間逃亡の末、中核派のむなしい半世紀

 昭和46年に警察官が殉職した過激派による渋谷暴動事件をめぐり、殺人容疑などで警視庁が全国に指名手配していた過激派「中核派」の大坂正明容疑者(67)とみられる男の身柄を大阪府警が広島県内で確保していたことが22日、捜査関係者への取材で分かった。警察当局はDNA型鑑定を行うなどして身元の確認を進める。

 

今では中年のおっさんだろうが、46年前の手配書の大坂正明。

渋谷暴動事件は46年11月14日に発生。沖縄返還協定の批准阻止を訴える中核派などのデモ隊が、渋谷駅周辺で機動隊員や派出所を襲撃し、新潟県警から応援派遣されていた中村恒雄巡査=当時(21)=が火炎瓶を投げつけられ、大やけどを負い死亡した。

 捜査関係者によると、府警が今月18日、兵庫県内のホテルに偽名で宿泊したとする事件の関係先として、広島県内の中核派の拠点を捜索し、現場にいた男を有印私文書偽造・同行使容疑などで逮捕した。一緒にいた別の男も公務執行妨害容疑で逮捕したが、特徴などからこの男が大坂容疑者の可能性があるという。(産経新聞)

ブログ子は60年安保では機動隊に追われる立場で札幌で検挙されたことがある。70年安保では機動隊の後ろで取材する立場で、催涙ガスの日比谷交差点にいた。渋谷暴動事件もいまでこそ中核派のこの男の犯行と「断定」されているが当時は過激派は核マル、社青同など入り乱れどれがどういう思想かなどもうわからなくなっていた。

半世紀もの逃亡の末逮捕された男はいまだ完黙というからまず間違いなかろう。この間中核派に匿われていたのだろうが、大した組織力である。大坂の履歴もほとんどわかっていない。北海道出身で早稲田大学政治経済学部卒。痩せ型でややくせ毛で身長178センチ。そのうち写真が出るだろうが67歳だというから初老のおっさんであろう。

中核派はそもそもの正式名称は革命的共産主義者同盟全国委員会という。当初は本多派、前進派などと呼ばれていといった、機関誌も「前進」といいい、ブログ子が取材したころは豊島区千早にあり、鉄筋コンクリート5階建ての威容から、楠木正成の居城になぞらえて「千早城」の異名をとり「難攻不落」を誇ったがその後身売りして東京都江戸川区松江1-12-7に「都落ち」している。

いつも書くことだが、過激派生活半世紀、あはれにもむなしい人生である。

入学式でボブ・ディラン引用の京大総長に使用料請求

このところこのブログでは、日本音楽著作権協会(JASRAC)のあくなき所業を告発しているが、19日今度は、京大の入学式でボブ・ディランの歌詞を引用した総長に請求書を送りつけたことが明らかになった。あきれた所業である。

◇ ◇ ◇
昨年ノーベル文学賞を受賞した米歌手ボブ・ディランさんの歌の一節を、京都大の山極寿一総長が取りあげた4月の入学式の式辞について、日本音楽著作権協会(JASRAC)がウェブ上に掲載した分の使用料を京大に請求していることが18日、関係者への取材で分かった。ディランさんの楽曲を管理するJASRACは「個別の事案のコメントは差し控える」、京大広報課は請求された事実を認め「根拠の詳細を知らされていないため、特に対応していない」としている。

時に節を付けて歌いながら、入学式の式辞でボブ・ディランの歌詞を取り上げた山極総長(4月7日)

 式辞は京大のホームページで閲覧できる。山極総長は、京大の学風につながる「自由な発想」に関する説明の一環でディランさんの歌「風に吹かれて」を紹介。「答えは風に吹かれている」などと歌詞の一節を引きながら、常識にとらわれないことの大切さを説いている。ディランさんの歌詞は日本語訳を含め、式辞全体の1割弱を占める。式辞の最後には、ディランさんの歌の出典が記載されている。

 京大によると、約1週間前にJASRAC関係者から、許諾の手続きを求める電話があった。回答期限は示されなかったという。
 京都新聞の取材に対しJASRACは「一般論として、ウェブ上にある音楽著作物には利用手続きが必要となる」と説明。商用目的でなくても、歌詞を印刷できる仕様でウェブ上に掲載すると、1回の閲覧につき数十円が必要になる場合があるという。

 文化庁によると、大学の入学式式辞をウェブ上に掲載することは、著作物を複製する条件が緩い教育目的とは見なされない。しかし文章全体の内容の上で、引用する必然性があることなどの条件を満たせば「引用」と認められ、許諾なしで使用できる。ただ「引用の明確な基準はなく、個別の事例ごとに判断するしかない」とする。

■「引用」議論になる可能性も
 著作権問題に詳しい岡本健太郎弁護士(東京弁護士会)の話 JASRACが踏み込んだ対応をしたという印象を受ける。ウェブにある式辞を見ると、引用部分とそれ以外が明瞭に区別され、ボブ・ディランさんの歌詞よりも山極総長の発言の方が多い。出典の記載もある。掲載されたのが大学の入学式の式辞という点を考慮すれば、引用と認められるのではないか。ただ引用と認められるためには、ほかの大学でのウェブ掲載の事例なども参考に「公正な慣行」と見なされることも必要となり、こうした点が議論になる可能性はある。(京都新聞)

、京大は、使用料発生の根拠について詳しい説明がないため「今のところ対応は考えていない」としており、HPからの削除も当面は行わない方針。当たり前である。ここまでせこい徴収機関になり果てたJASRACの行為はもはや山賊、追剥ぎなみである。昨日のヤマハの訴訟といい最近異常な価値観の押し付けが目に余る。日本の文化活動を窮屈にするだけである。監督官庁の文科省は即刻役人のJASRACへの天下りはやめて、逆に厳しく金集め体質を監査することだ。

あこぎなJASRACを提訴したヤマハを応援する

 日本音楽著作権協会(JASRAC)が音楽教室から著作権料を徴収する方針を決めたことに対し、音楽教室大手・ヤマハ音楽振興会(東京都目黒区)が7月にも、「教室での演奏には著作権は及ばない」として、JASRACへの支払い義務がないことの確認を求める訴訟を東京地裁に起こす方針を固めた。

 JASRACは来年1月の徴収開始を目指し、教室を運営する各社に使用料を年間受講料収入の2・5%とする規定案を提示し、意見があれば回答するよう要請している。使用料規定は7月にも文化庁に提出する予定だ。

 これに対し、ヤマハや河合楽器製作所など教室側は2月、「音楽教育を守る会」を結成し、JASRACに対し「演奏権は及ばない」とする反論を各社が送付した。さらに使用料規定を出さないようJASRACに指導することを文化庁に要請し、要請に賛同する署名も約3万人分集めた。

 同会は今月30日の会合で訴訟の原告団に参加するよう約350の会員社に呼びかけるが、ヤマハによると複数社が参加を検討しているという。訴訟により、使用料率など金額の多寡が問題でなく著作権がそもそも及ばないと訴える狙いだ。

 著作権法は、公衆に直接聞かせたり見せたりする目的で演奏する「演奏権」を、作曲家や作詞家が専有すると定める。同会側は「技芸の伝達が目的で聞かせることが目的でない」と主張。JASRACは「人気曲を使い、魅力を生徒が味わっている以上、聞かせることが目的」と反論している。(16日朝日新聞)

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南牧村にある「北国の春」歌碑

この問題はこのブログでも「音楽教室からも著作権料とはあこぎが過ぎる」http://h-h-a.org/miyazaki/?p=2305で
自分の体験をまじえて書いた。一見JASRACが作詞、作曲者の権利を守る行動に見えるが、実際は著作権所有者に回る金額はごく少額で、大半は膨れ上がった組織の人件費や自社ビルの運営に充てられるであろうことが見えている。JASRACができた本来の目的からはずれて「金がとれるところ」を探しては徴収するという、集金マシン体質に陥っている。

これまで、クレームがつくと使用料率を下げるなど金額交渉に出ることを常套としてきたが、今回の訴訟は「金額の多寡が問題でなく著作権がそもそも及ばない」と訴える作戦だというから、JASRACの体質そのものに司法のメスが入れられることを期待したい。

現在のJASRAC会長は「北国の春」の作詞者、いで・はくである。我が山墅がある長野県南牧村の出身で公民館脇にはその歌碑が建っている。「あの故郷(ふるさと)へ帰ろかな 帰ろかな」とある。日本音楽著作権協会ができた原点に帰ってもらいたい。

オレは「釜ヶ崎のアラン・ドロン」と言われた男

アラン・ドロン、俳優引退へ フランスが誇る美男の代名詞

天下のアラン・ドロンも81歳か。


【5月10日 AFP】「史上最高の美男俳優」の一人と称されるフランスの人気俳優アラン・ドロン(Alain Delon、81)が9日、間もなく俳優業から引退すると宣言した。
 ドロンはAFPの取材に対し、最後に映画と舞台作品にそれぞれ1本ずつ出演してから引退する意向を表明。「この歳だし、ここまで俳優としてやってこれたし、もう終わりにする。(中略)人生の終わりではないが、キャリアの終わりだ」と述べた。

◇◇◇

何を隠そう。ブログ子はその昔、「アラン・ドロン」と言われた男である。哀しいかな、その前に「釜ヶ崎の」とつくところが無念だが。その顚末は「釜が崎のアラン・ドロンや」で詳述した。

かいつまんで説明すると昭和40年初め、大阪の新聞社で「南回り」をしていた。住吉、阿倍野、西成など7つの警察を担当してあけても暮れてもこの七つの警察を回っていた。拠点は西成警察で、今は立派に建て替えられているようだが、当時は緩い階段であぶれた労働者が座り込んでたむろしていた。新今宮の駅を降りて西成署まで歩くのだが、泥酔して道端脇に寝ている女労務者の裾をめくってないがしかの金銭を要求する輩がいた。

西成署に行くとたむろししているのが新人記者にあだ名をつける。「朝日のインポ〇〇」とか「おかまの」とか見もしないでろくなあだ名ではない。それを知っていたから、「おまえどこの社や」といわれたとき、「△△社のアラン・ドロンや」と名乗った。面白いやつだとアラン・ドロンが認められたが、残念ながらその前に「釜ヶ崎の」というのがついていた。

 新聞社に原稿を電話送稿するとき「釜ヶ崎のアラン・ドロンですが」と名乗ると、交換手と社会部の女性記者が笑い転げた。あとで知ったが野坂昭如が近くにいたようで、後年新宿・ゴールデン街で本人から明かされた。取材は明日襲撃されるパチンコ屋の名前を「教授」から聞き出すことと左翼の「梶大輔」の消息を割り出すことだった。

まあ、そんなわけでアラン・ドロンには思い入れがあるのだが最近では、若い娘に「それなに?」と言われるようになって悲嘆をかこっていた。本人が引退だというのであるから、ブログ子も「アラン・ドロン」とはお別れである。あれから50年以上たつ。

ブルーインパルスの名パイロット死す

G・Wを新聞もパソコンもない八ケ岳で過ごし下山して最初に目に飛び込んだのは、フランスと韓国の大統領選でもなく、淡野徹さん死去のニュースだった。

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東京五輪で上空に五輪マーク描く 航空自衛隊「ブルーインパルス」操縦、淡野徹さん死去

ブルーインパルスが描いた五輪。左から2つ目の黄色が淡野さん担当

 昭和39年の東京五輪開会セレモニーで、会場上空に戦闘機で五輪マークのスモーク(煙)を描いた航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」メンバーの淡野徹(だんの・とおる)氏が30日、死去した。80歳だった。

 通夜は4日午後6時、葬儀・告別式は5日午前10時、東京都府中市多磨町2の1の1、日華斎場で。喪主は長男、務(つとむ)さん。

 台湾台北市出身。高校卒業後、航空自衛隊の操縦学生の第1期生となった。優れた技量が認められ、ブルーインパルスに参加。東京五輪では5機のF86のうち黄色のスモークを吐く機体を操縦した。昭和45年、1等空尉で退官後も民間機のパイロットとして活躍した。(産経新聞)

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淡野徹氏(2015年撮影)

ブログ子は永年交友を続けていて、最近は賀状のやり取りだけになっていたが、飛行機の話題やニュースを見ると必ず思い出す人だった。パイロットとして知り合ったのではなく、氏の兄君が京王プラザホテルの幹部で愚妻ともども私邸に招かれたとき、紹介された。新宿で最初の高層ビルとして建築中から取材していたのと、勤務する新聞の忘年会をホテル最上階で開いたのが、「当ホテル最初のお客さま」と言われて家族ぐるみの交際をしてきた。

そのとき、既にブルーインパルスは卒業されていて、JALでジャンボのパイロットをしていた。貨物機にもスチュワーデスが乗っていて持ってこさせたコーヒーを脇に、操縦桿の上に足をのせて飛んでいるという「社外秘」の話を聞いた。まあ、それほどオートパイロットが発達しているという話の筋の中の話なのだが。

「機長なにをするんですか」で有名になった羽田沖ジャンボ機不時着水事故のときは指導教官のような立場だった。もう時効だろうから書くが、入院中の片桐機長の部屋の中の様子を詳しく聞いた。精神疾患に起因することは、いろんな行動で明らかで、このため自分の新聞だけは早くから、再発防止策にカウンセラーの導入の必要性を一貫して主張できた。

ブログ子が編集責任者だったころ、産経新聞の正月元旦号トップ記事で星空の中を飛ぶ操縦席の話で飾っていただいた。サンテグジュペリの「星の王子さま」のようなコクピットの世界を今でも思いすことができる。

95年夫人に先立たれ、97年に再婚のハガキをいただいた。お相手がスッチーと聞いて、氏らしく地上でも機上でも、もてもての人生だったと思った。

熊と「いないいないばあ」の少女

北朝鮮が29日またミサイルを発射した。4度目の失敗だがそのうち精度をあげてくる。韓国大統領選で支持率トップで次期大統領視される文在寅候補は28日、長嶺安政駐韓日本大使と面談し「日本の政治指導者が、慰安婦問題で1993年の河野洋平官房長官談話などの精神に反する行動をしないことが重要だ」とのメッセージを口頭で伝えてきたという。

北も南もろくでもない半島で、書きたいことはわんさかあるが、ときまさにG・Wである。ブログの亭主は半年ぶりに八ケ岳のすがすがしい空気を孫たちと吸いに行く。気分が悪い人間はまっぴらごめんだ。

そんなとき、動物園で少女がクマと「いないいないばあ」をしている動画を見つけた。「Bear Plays Peekaboo With Girl Through Glass 」とある。久しぶりに「Peekaboo 」の単語を思い出して、ほんわかした。

今回は、連休明けに下山します。

国会議員の「共謀」に気をつけよう

 「テロ等準備罪」について「朝日新聞」や「東京新聞」などは全面否定の論陣を張っている。彼らはわざと「共謀罪」という。以前何度も国会に上がったもののその都度流れてイメージが悪い、そこを喧伝しようとする姑息な手段だ。

櫻井よしこ氏、宮家邦彦氏などまともな評論家は口をそろえて言っているように、テロ等準備罪を新設する組織犯罪処罰法の改正案は、日本が「国際組織犯罪防止条約」を批准するために必要な国内法である。北朝鮮の脅威、左傾化する韓国情勢などが懸念され、2020年の東京五輪に向けて、日本を狙ったテロや犯罪が国内外で発生する危険は高まり続けるだろう。テロや犯罪防止に最も必要なのはなんといっても情報である。情報は、国際社会との協力の中でこそスムーズに交換される。各国は相互に協力し合ってきた。その枠組みが国際組織犯罪防止条約である。国連加盟国の96%、187か国が締結しており、未締結国は日本を含めて11か国のみである。

朝日とその追随者は差し迫ったテロや国際感覚に乏しい。産経新聞で自由党の山本太郎共同代表、社民党の福島瑞穂副党首らがマイクを握り、新宿や山手線に乗って叫んでいる内容を拾っていたが、いかにあほらしい内容か、単なるアジテーターに堕しているかよくわかるのでそのまま紹介する。(敬称略)

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山本太郎
「殺人など凶悪犯罪の場合であれば、相談の段階で取り締まれるものもある。でも、今やろうとしていることは全く違う。私とあなたが何かについて話し合う。その時点で共謀です。あいつ、むかつくな。殴ってやろうか。共謀成立、相談成立です」

 「その話し合った後に、なんとなくコンビニに立ち寄って、お金を下ろす。1万円を下ろす。これ準備だっていう話にされてしまいかねない話なんです。むちゃくちゃでしょ」

 「酒に酔ったり、ストレスを抱えたりしている人が思わず口走ってしまうような言葉が、(共謀罪の対象になる)可能性があるんです。隣の車、またうちの家の駐車場にとめている。これ、頭きますよね。『頭くるな、あいつ。フロントガラス、割ってやろうか』でも、この時点で犯罪ですか。日曜大工の店に行って、トンカチを買ったと。これ、準備とされてしまう恐れもあるんです。非常に恐ろしい話なんです」

 「権力を持つ者が考えるものは一つです。いかにこの国に生きる人々を簡単にコントロールするかということなんです。政府が考える不都合なことに突っ込みを入れる者は一番、うっとうしい存在なんです。何が言いたいか。この共謀罪は政治に対して、まっとうな意見をすることを、つぶすための法案だと言って過言ではないんですよ」

「政府は日本で東京五輪を成功させるには、テロ等準備罪が必要だ。これがなければ五輪は開けないとデタラメを言っています。でも、それによってあなたの権利が侵害されるんだよ。全員が“潜在的犯罪者”と扱われ、皆さんの通信は何か悪い相談をするんじゃないかと、片っ端から疑いをかけられ、一方的に情報を収集される。そんなバカみたいな話は許されていいんですか。こういう手口、ナチスがそのままプロパガンダに使っていたやり方なんですよ」

 福島瑞穂

「みなさん、3度廃案になった共謀罪、4度目の廃案にするために、どうか力を合わせていきましょう。あの小泉純一郎元首相ですら『現在の治安維持法を成立された人と言われたくないもんね』と言ったとも言われています」

 「なんで、300以上の犯罪が共謀罪の対象になるんでしょうか。いっぱい窃盗も傷害も入っているんですね。森林法も入っています。そしたら、衆院の法務委員会で山へキノコを採りに行こうと言ったら、森林法の共謀罪が成立しうると。そんなおじいさんが、山へ芝刈りに行こうかと、おばあさんに言ったら森林法の共謀罪なんですか」

「共謀が怖いのは、目配せでも共謀が成立する。黙っていても共謀が成立する。だから、皆さんここでやっつけよう、やっつけよう。皆さん、死んでいなければ共謀罪が成立する。『いてもうたろか、あいつしばいたろか』、こんな何気ない大阪弁も犯罪に…。軽口もたたけないよね。でもこんな世の中、皆さん、やだって思いませんか」

 「金田勝年法相。LINEやメールも共謀罪の手段となりうると言っちゃいました。捜査方法が変わって本当に危険になると思います。準備行為をやる前に捜査ができると言ったんですね。どこまで早く捜査が始まるんだという感じなんです。現代の治安維持法、狙っているんですね」

 「10代の若者たちが『じゃあ、万引しようか』と話し合って歩き出したら、共謀罪の成立なんですよ。これ、テロ対策とは関係ありません。テロ等準備罪と言っているけど、テロと関係はないんですね。テロに関する条約、日本すべて批准します。しかも、テロ対策というなら、戦争をしないこと、そして、世界の敵を作らないこと。日本を戦場にしないっていうことも大事ですが、このテロ等準備罪にだまされるなって言いたい」

女三界に家なし

昔、蘇陀夷(そだい)という子がいた。七才のとき、「おまえの家はどこにあるのか」と、仏陀がおたずねになった。蘇陀夷は「三界に家なし」と即座に答えた。「三界」は欲界・色界・無色界、つまり全世界を指す。 このことから、女は、幼い時は親に従い、嫁に行っては夫に従い、老いては子に従わなければならないとされるから、一生の間、広い世界のどこにも女が主(あるじ)になる場所がない、というのだが、現在はこれに「政界」を加えて、「女、四界に家なし」である。

民進党の支持率は6・6%(産経新聞社とFNN世論調査)と昨年3月の結党以来、最低を更新した。「先週、残念なことが続いたことが、そういう結果になっているのだろうと思う。国民に申し訳ない」。野田佳彦幹事長は17日の記者会見で低支持率の原因について、長島昭久元防衛副大臣の離党届提出や細野豪志元環境相の代表代行辞任が重なったことを挙げた。

もちろんそれもあろうが、蓮舫降ろしのうねりは高まるばかりだ。党内最大勢力の旧維新グループは、松野氏と江田憲司代表代行に分裂した。直接の引き金は松野氏は昨年9月の代表選で前原誠司元外相を支持したが、江田氏は蓮舫氏を支援。その後、江田氏は執行部入りしたため、松野氏らとの溝が広がったものだ。みんなの党、維新の党‥江田憲司行くところ裏切りと分裂ばかりであるから珍しくないが、民進党に数あるグループもつぎつぎ反旗を翻しはじめ明日にも破綻しそうな雲行きだ。

長島氏はやはり10日の記者会見で、「秘密保護法制も、安保法制も、憲法改正論議も、共謀罪もすべて反対、徹底抗戦、廃案路線で突き進む。行き詰まると、院外のデモ隊の中に飛び込んで、アジる、あおる、叫ぶ。そこには熟議も建設的な提案もない。与野党の妥協も政策調整の余地もない」と言った。ほかの民進党関係者も「多くの支持者は、与党に反対しかできない蓮舫氏の政治姿勢に『お前らが茶番だ!』と叱られている。下がると見ていた安倍内閣の支持率が上がったのも、蓮舫執行部が情けない証拠です」という。

求心力が低下するばかりの蓮舫代表

求心力が低下するばかりの蓮舫代表

昨年9月に就任した蓮舫代表は政権交代の受け皿を標榜し「選挙の顔」として無党派層の取り込みが期待された。蓮舫氏は「提案型」の党運営を掲げたが、なんのことはない、やったことは「なんでも反対」ばかり、次期衆院選公約に「2030年原発ゼロ」を打ちしたが連合はじめ総スカンで引っ込めた。

「首相の答えない力、逃げる力、ごまかす力。まさに『神ってる』」と流行語を使ってドヤ顔を見せたかと思うと、一国の首相に向かって「息をするようにウソをつく」という発言する。自分は二重国籍問題で散々ウソを並べ立てておきながらである。

稲田朋美防衛相を相手の国会質疑も品がない。「2007(平成19)年の『別冊正論』。目標について『おいおい、気は確かなの?』と断言をしています。246ページ。『そもそも~』という所、何と書かれたのか、読んで教えてください」と皆が持っている資料をわざわざ万座の中で小学生よろしく音読させたり、中継を見ている側をとかく不愉快にさせる行動が多いのである。

内外ともにこの「舌鋒鋭く怒気丸出し、内容不明」の蓮舫節に飽き飽きしているのだ。なのに党内には「いくら政党支持率が低くても、党内で蓮舫氏に代わる代表候補は見当たらない」(党幹部)と楽観する向きがあるというからあきれる。誰が見ても7月の都議選で民進党は惨敗である。そこで「選挙の顔」も御用済みだ。自民党幹部は「なんとか蓮舫氏に踏みとどまってほしい。このまま次の衆院選に突入するのがベストシナリオだから」と皮肉交じの“エール”を送っているという。

「おんな城主直虎」は低視聴率にあえいでいるそうだが、政界の「女城主」も惨憺たるものである。「もったいない」をスローガンに平成18年7月に初当選し、「脱ダム」「卒原発」など環境重視のリベラル路線で一時ブームを起こした滋賀県の嘉田由紀子知事だったが、寝業師、小沢一郎氏と旗揚げした「日本未来の党」代表におさまったものの衆院選で惨敗し、代表を辞任してどこかに消えた。

社民党も女城主の失政で風前の灯だ。平成元年、当時の土井たか子委員長による「おたかさんブーム」で参院選を圧勝した社会党は最盛期200人以上の大所帯を誇った。自社さ政権では村山富市首相(当時)が6年に「自衛隊合憲」に転じた変節を境に、党は分裂し「下り坂」。あとを継いで社民党党首になった福島瑞穂は従軍慰安婦問題を韓国側と一緒になって煽り立てたが国民にそっぽむかれて選挙では負け続けたのに一度も責任を取らず。先の参議院選ではやっと副党首に下がったものの党首は落選。議員4人の小政党になり、50年いた三宅坂の独立ビルから首相官邸近くのビルに間借り、さらに先月中央区の隅田川沿いにある民間ビルに都落ちという落ちぶれようだ。

あるブログにあった。「福島瑞穂が稲田防衛大臣を追及していた。曰く『子供に、戦争の種も とになった教育勅語を教えるなんて、とんでもない』。教育勅語のど こに、そんな文句が書いてある?そもそも、反日家が『瑞穂』などと日本ゆかりの美名を用いてはならな い。だから日本人なりすましと疑われるのだ。文句があれば改名してから にせよ」

八田與一を知っているか

頭部が切られた八田與一像(台南市政府警察局麻豆分局提供)

頭部が切られた八田與一像(台南市政府警察局麻豆分局提供)

 【台北=田中靖人】台湾南部・台南市の烏山頭ダムで16日早朝、日本統治時代に同ダムの建設を指導した日本人技師、八田與一の銅像の頭部が切られているのをダム関係者が発見、警察に通報した。複数の台湾メディアが伝えた。八田の功績は台湾の民主化以降、日台の絆の象徴とされており、ダムには日本人観光客も訪れる。

台南市の警察当局によると、頭部は持ち去られたとみられる。台南市の頼清徳市長は、迅速な捜査と像の修復を指示した。

八田は1920(大正9)年から10年かけて同ダムを完成させ、嘉南平原を台湾最大の穀倉地帯に変えた。同所では毎年5月8日の命日に慰霊際が開かれている。八田の功績は李登輝総統時代に再評価が始まり、2007年には陳水扁総統が褒章を授与、馬英九総統も就任前の08年の慰霊際に出席している。(産経新聞)

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同じくかつて日本が併合した歴史をもつ朝鮮と台湾が、今「反日」と「親日」の両極にある。何故か?と問われたとき、「八田與一」の名を挙げるのが一番わかりやすい。

嘉南の人たちから「神」と慕われる八田與一の以前の像

嘉南の人たちから「神」と慕われる八田與一の以前の像

サイトの亭主はその名を知らなかった。15年前、当時「台湾前総統」の李登輝氏が79歳の高齢を押して来日し慶応大学で講演する予定だったが、中国の激しい攻撃にさらされた。「一つの中国」を振りかざして攻める中国に阿(おもね)った日本政府、外務省の苦衷を斟酌して来日を取りやめたことがあった。この講演用原稿を産経の河崎真澄・台北特派員(当時)が手に入れて平成14年11月19日の朝刊に掲載された。

「日本人の精神」と題したその講演草稿は、戦前の台湾で農業近代化に向けた水利事業に生涯を尽くした日本人技師、故・八田與一の事績を引いて、説き進められていた。

感動した。ベッドに居住まいを正して涙が出た。これは多くの人に読ませたい、読ませなければならないと思った。

すぐに自分のホームページに一章を設け「李登輝氏 慶大講演原稿全文」として全文を掲載したので、一読願いたい。

今回の犯行は何処の国にもいる政治的不満分子の仕業であろう。台湾の歴史は複雑である。北京の故宮博物館の大半の財宝とともに台湾に逃れた蒋介石・国民党一派の「外省人」と元々の台湾人の「内省人」の対立。全人口の1割の「外省人」が政財界を牛耳ることへの反発は大きい。

加えて国民党内の分派もあった。前述の李登輝氏は国民党の総統だったが、同じ党ながら大陸(中共政権)にすり寄る馬英九総統が登場した。結局、中国との関係において、一貫して「対中融和」と経済関係の強化を唱えてきた馬政権の路線に、有権者が待ったをかけ、2016年の総統選では野党、民進党の蔡英文氏が初の女性総統となり、台湾の新しい歴史の幕開けとなった。

蔡英文総統は親日を掲げていて、北京が気に入らない政策をつぎつぎ実現させているのに対し、没落した国民党の現状を招いた「筆頭戦犯は馬英九」と断罪されている。

組織的犯行なら犯人にたどり着くのは難しいかもしれない。しかし荒れ果てた嘉南平原を大和魂で見事に緑の穀倉地帯に変え、台湾の人たちから「神様」と讃えられている八田與一の偉業はこんなことではくじかれないだろう。付け加えたいことがある。八田與一の乗る船が撃沈されたと聞いた夫人は、夫が心血を注いだ烏山頭ダムに身を投げた。だから夫妻の墓が並んでいる。
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元台北市議の男が犯行自供
【台北=田中靖人】台湾南部・台南市で日本統治時代の技師、八田與一像の頭部が切り取られた事件で、台湾と中国の統一を主張する元台北市議の男が17日、交流サイト上で犯行を自供、警察に出頭した。

 男はフェイスブックで「自分がやった」と公表した上で、台北市内の警察署に出頭。当局は共犯とみられる女とともに身柄を台南に移して事情を聴いた。

 男は1958年生まれで、現在は台湾の急進統一派の団体「中華統一促進党」に所属。94年に統一派の政党「新党」から台北市議に当選し、1期務めた。任期中、市幹部を殴り起訴された。また、2016年には急進的な台湾独立派の団体の敷地に放火し逮捕、起訴されている。 男は自身を日本統治時代の義賊になぞらえる発言も投稿。像の頭部を指すとみられる「八田さん」を、中華統一促進党の「党本部に届ける」などとする記載もあった。

MOABの投下現場の空撮

MOAB投下を捉えた映像からの一コマ。破壊力がわかる。

MOAB投下を捉えた映像からの一コマ。破壊力がわかる。

米国防総省はアフガニスタン東部ナンガルハル州アチン地区のイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」施設に対し実施された大規模爆風爆弾(MOAB)投下を捉えた映像を発表した。
これに関連して、ISは「被害はなかった」と発表したが、次の記事(産経新聞)をみれば36人が死亡したという。どちらが信用できるか、写真をみれば一目瞭然、投下現場中心に焼野原である。ものすごい破壊力だ。

【ニューデリー=岩田智雄】アフガニスタンで米軍が大規模爆風爆弾(MOAB)の「GBU43」を投下したことを受け、アフガン国防省は14日、この空爆でイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の構成員36人が死亡したと発表した。

空爆は、アフガン治安部隊の協力のもとで行われ、トンネルを備えた潜伏場所3カ所と、小型および大型の大量の武器が破壊された。一般市民の犠牲はないとしている。一方、ロイター通信は、ISの通信社アマークがISの死傷者の発生を否定したと伝えた。

投下現場となったナンガルハル州のコギャニ州政府報道官は、産経新聞の電話取材に対し「ISの非常に重要で最大の潜伏場所が破壊され、指導者が殺された」と空爆を評価した。また、「この潜伏場所は、何度も米無人機の攻撃を受けてきた。完全に破壊し、テロリスト全員を排除するためには、大規模な攻撃が要求されていた」と述べた。

14日、首都カブールで記者会見したワジリ・アフガン国防省報道官は、トンネルが地下30~40メートルにあり、付近に地雷が埋設されていて潜伏場所に近づけなかったとして、空爆の必要性を強調した。

地元部族長のハジ・サリーン・カーン氏は電話取材に「空爆時、巨大な爆発音が周辺地域に響き、山間部から大きな煙が上がった」と語った。
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最強の爆弾「MOAB」が使われた!

米軍は13日、アフガニスタンのイスラム過激派組織「イスラム国」に対し、核兵器ではない通常兵器では最大の威力があるとされる大規模爆風爆弾兵器「MOAB(モアブ)」を使用したと発表した。

ブログ子は以前軍事雑誌でこの爆弾のことを知ったが、核より先に使われるだろうと踏んでいた。 核使用は世界大戦と人類消滅の恐れ があるから誰も使えない。局地戦で使うなら「MOAB(モアブ)」しかない、ということだ。

通常兵器では最大の破壊力のMOAB

通常兵器では最大の破壊力のMOAB

 

MOABは「すべての爆弾の母」と報道されているが、正確には「(GBU-43/B Massive Ordnance Air Blast)」という。Ordnance は兵器の意だから「大規模爆風爆弾兵器」と訳される。このMOABにあとから「Mother of All Bombs」とあてつけたもので、2002~03年、イラク進攻の前後に開発が進められた。

威力は原爆と同じキノコ雲が上がるほど(2003年のフロリダでの実験)

威力は原爆と同じキノコ雲が上がるほど(2003年のフロリダでの実験)

今回の使用についてアフガン駐留米軍を率いるジョン・ニコルソン司令官は、「アフガニスタンのISが劣勢に追い込まれる中で即席爆発装置(IED)や壕(ごう)、トンネルで防御を強化しており、これらを排除するためにMOABは適切な兵器だ」と強調したように、地下深くのトンネルも破壊し、爆風で半径1キロ以内にある地上建造物はもちろん山腹に掘られた横穴までも広範囲に破壊することができる。単に地下施設内の兵器が破壊されるだけでなく、中にいる兵士の脳が激しく損傷を受けて戦えない状態になる。大きな破壊力なので、投下では原爆と同じキノコ雲も上がる(写真右)という代物である。

 

炸薬は強力なTNT 80%とアルミニウム粉末20%を混合したもので0.8トンもある。巨大な爆弾のため通常の爆撃機には搭載できず大型輸送機で運び、後部貨物扉からMOABを載せたパレットごとパラシュートで引き出されて空中投下される。MOABには翼がついていて目的物までGPS誘導されるので命中精度も高い。

米NBCテレビは13日、複数の米情報機関当局者の話として、6回目の核実験が懸念される北朝鮮に対して、米軍が通常兵器による先制攻撃の準備をしていると報じた。北朝鮮が核実験を敢行するとの確証を得た段階で攻撃を行うとしている。また「カールビンソン」など空母2隻と打撃艦隊が半島の東西に展開している。

これらが意味するところはなにか。誰が見ても「猪八戒斬首作戦」の予行演習をアフガンで行ったのである。北は核準備完了と伝えられる。安倍首相は「サリンをミサイルに搭載する能力を持っている可能性がある」とも発言した。日本や欧米のメディア100人が金日成誕生記念日のパレード取材に大挙出かけている場合ではない。

馬鹿なコメントする法学教授がいるものだ

警視庁滝野川署は12日、特殊詐欺でだまし取られたキャッシュカードで現金を引き出した窃盗事件の容疑者として防犯カメラの画像を公開したところ、東京都内の中学2年の女子生徒(14)が「私です」と出頭したと発表した。警視庁はホームページなどに掲載していた画像を削除した。画像を公開したことについて同署は「20代と考えていた」と説明している。

どう見ても「おとな」=ぼかしは当ブログで入れました

どう見ても「おとな」=ぼかしは当ブログで入れました

 

同署は同日、2月17日午後1時ごろ、東京都北区のコンビニの現金自動受払機(ATM)で、同区に住む70歳代の女性名義のキャッシュカード2枚を不正に使って84万円を引き出した疑いがあるとして画像を公開。「20代くらい」「茶色のロングヘア」などと特徴を説明し、情報提供を求めていた。

同署によると、画像を見た友人から女子生徒に連絡があり、母親と12日午後7時半ごろ、都内の警察署に出頭したという。同署は参考人として女子生徒から事情を聴き、事実確認した上で、児童相談所へ通告することなどを検討している。

未成年者による事件について、少年法は本人と推定できる記事や写真の掲載を禁じている。2015年には千葉県警が、特殊詐欺の現金の受け取り役を務めたとして、タクシーのドライブレコーダーに映っていた18歳の少年の動画を公開して捜査していた例がある。

判断の根拠示せ

少年法に詳しい後藤弘子・千葉大教授の話 特殊詐欺事件の「出し子」に少年が利用されることは多い。警視庁もそうした事情を知っているはずで、公開捜査の判断には慎重さが求められる。特に少女の場合は化粧をすれば大人か子供か判断が難しくなる。今回のケースで警視庁がなぜ20歳以上と判断し、公開捜査に踏み切ったのか、きちんと根拠を示す必要がある。 (毎日新聞)

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手配写真はブログ子も見た。ATMに現れた「出し子」の写真は時々見かける。たいていは若い男なので、若い女もいるのだ、と見入った。犯行現場の証拠写真の威力はたいへんなものですぐ通報がある。「手軽に小遣い稼ぎ」にと片棒担いだのが捕まっている。今回もすぐ知人に通報され、母親と出頭してきた。ところが、未成年も未成年、犯行時「13歳」の中学生の女子だった。未成年で罪に問えない。自動相談所に通告されて、補導しておしまいだ。

手配写真はだれが見ても「大人」である。警察とてこうも「こども」が化けられるとは思わないだろう。ところが、上述の記事のように「判断の基準示せ」とのたまう「少年法に詳しい後藤弘子・千葉大教授」がおられる。「警視庁がなぜ20歳以上と判断し、公開捜査に踏み切ったのか、きちんと根拠を示す必要がある」という。バカも休み休み言え。

バンザイまでしたのに落選!メディアの罪作り

ブログの亭主、新聞社のOB会で箱根にいました。下山して真っ先に目に入ったのがこの記事。

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9日投開票された岡山県の備前市長選で、山陽放送(岡山市北区)が、落選した現職の吉村武司氏(70)について字幕で「再選確実」と誤って報じ、吉村氏が支持者とともにバンザイをしてしまう一幕があった。

地元テレビ局の「再選確実」との報道を受け、支持者らとバンザイをしたが・・・

地元テレビ局の「再選確実」との報道を受け、支持者らとバンザイをしたが・・・

 

山陽放送によると、誤報を流したのは開票が始まった午後7時半ごろ。吉村氏はこれを受け、事務所で「2期目の抱負」を語った。しかし、午後8時45分に開票が終了し、158票の僅差で新人の田原隆雄氏(72)に敗れたことが判明。吉村氏は集まった支持者らの前に改めて出て、「市民の皆さんが決めたこの結果を受け入れる」と敗戦の弁を述べた。

山陽放送は取材に「出口調査の結果などで再選確実と判断した」と説明。同日夜のニュースで正しい結果を報じるとともに、当選者を間違えたことを謝罪した。(毎日新聞)
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誤報したのが、毎日=TBS系のローカル局なので、ブログ子はまず、自分がいた新聞社の系列局でなくてよかったと思い、次に割と正確に反映される出口調査をする現代でもこういうことが起きるかと首を傾げた。

実はブログ子が新人のころ三重県津支局に配属になったのだが、ここで、今回の選挙「誤報」と似たような「バンザイ」写真を撮ったことがある。といっても現在と事情は少し違っていて、この県のように12版地区という地方の締め切り時間は午後9時半だった。候補者は鈴鹿の奥のほうで当選と落選を繰り返していた。当落が判明する時間を待っていて写真を撮っても、候補者がいる鈴鹿の寺から支局に戻る時間を考えるととても間に合わない。そこで「予定稿」ならぬ「予定写真」が必要になる。

そこで候補者に頼み込んで「バンザイ写真」を事前に撮らせてもらうわけだ。もちろん、相手は躊躇するが「事前調査では優勢です」くらいのことは言った。ホントは伯仲だったが。さんざ交渉して、落選の時は絶対使いませんという約束をしての「ヤラセ」である。この時は落選したので写真は暗室の中でボツになったが、この時のことを思い出した。

そうした裏事情を思い出しながら、今回のバンザイしている落選者の写真を見ると実に気の毒でならない。バツが悪いのはもちろんだが、すでに映像は全国に駆け巡っている。いたたまれない心境であろう。それにしても放送時間を見ると「午後7時52分」である。開票前だ。現職有利という「噂」に惑わされたのか、よほど自信があったのか。でもそこまで先走りする必要があったのか。

現代の選挙報道は当時より各段に進んでいる。当時は駐在所の巡査の所をまわって(普段から巡回していて各家庭の様子を把握していて、上司に選挙情報を上げていた)予想したり、開票所の立会人のところにたまっている票を数えたりしていたものである。RDD方式とか出口調査が主流の現在でも「正確・完全」ということはないものだ、と思わせられた。

筋金入りフリー記者に「出ていけ!」と切れた復興相

「出ていけ」の瞬間

「出ていけ」の瞬間

今村雅弘復興相が4日午前の記者会見で、フリーランスの男性記者の質問に激高し、会見室から「出て行きなさい!」「もう二度と来ないでください!」と声を荒らげる場面があった。

男性記者は、東京電力福島第1原発事故による自主避難者への住宅の無償提供が3月末で打ち切られたことに関して質問。福島県に帰るに帰れない人がいるとして「大臣は福島県の実情をご存じない」「国が責任を取るべきではないか」と追及した。

これに対し、初めは落ち着いて対応していた今村氏だったが、「責任を持って回答してください」と重ねて質問されるとスイッチが入り、「責任を持ってやっている。君はなんて無礼なことを言うんだ。撤回しなさい!」と怒りを爆発させた。

今村氏はその後冷静さを取り戻し、同日夕に復興庁で記者団に陳謝。「ちょっと感情的になってしまった。改めておわびを申し上げ、今後はこういうことがないよう冷静、適切に対応していきたい」と語った。(産経新聞)
ビデオを見ると「出ていきなさい」と言われたフリー記者は「出ていきません」と抵抗しているが、会話を見ると、記者会見での質問というより、糾弾である。ネットを見ると案の定、コテコテの左巻きである。自分でビデオを配りまわったり、これ幸いと大臣のクビを取るべく政治問題化しようとしているし自分の名前を売り込んだりしているので名前を出されるのも計算づくだと思うので出すが、西中誠一郎氏という。

本人がツイッターに書いている活動報告を見るといやはや。

「出ていきません」と抵抗した西中誠一郎氏

「出ていきません」と抵抗した西中誠一郎氏

「入管難民、歴史認識、植民地問題、朝鮮学校、在日外国人コミュニティ、先住民族の権利、原発、監視管理社会化等を取材しているフリー記者、ビデオ制作してます。学生時代はOBOE吹き。「ヘッダーの絵は敬愛する曺良奎(チョリャンギュ)「マンホールC」(1959年).、今年は「敗戦70年」「日韓基本協定50年」。気合い入れ直します! 」と自己紹介。

 

原発事故被害者の権利救済を!再稼働、原発輸出反対!憲法改悪、歴史改ざん、「愛国心」の押しつけするな!人権が尊重される生きやすい社会の実現を!。旧「高校無償化法から、朝鮮高校の生徒を適用除外するのは違法だ。書いたものには「関東大震災時の朝鮮人・中国人虐殺から93年――国家責任を問い続ける人々」など

それにしても復興大臣というのは今や「盲腸」のような存在で、今村大臣という名前も今回初めて知った。もともと民主党時代、東日本大震災の発生後に置かれたもの。初めからケチがつき通しで、初代の松本龍が村井嘉浩宮城県知事が出迎えなかったことにブチギレ、
「お客さんが来る時は、自分が入ってからお客さんを呼べ。いいか、長幼の序がわかってる自衛隊ならそんなことやるぞ」と恫喝、居合わせたメディアに「今の最後の言葉はオフレコです。いいですか、みなさん、いいですか、『書いたらもうその社は終わり』だから。」 とやって1週間で辞表を出した。水平社の松本治一郎の孫で部落解放同盟のドンで、日ごろの糾弾での口調がそのまま地で出たと陰口をたたかれた。

政権が変わったとき廃止すればよかったが、大臣待望組の処遇によいのでそのまま置いといたような出自からして「盲腸」官庁である。それにしても記者クラブにフリーランスの人間を入れているのも民主党時代を引き継いだものだろう。多くの官庁では内閣記者会など日本記者クラブ加盟社でがっちり固められていて、記者会見かアジテーターかわからないような記者はいないのだが・・・

敬語を一切使わない朝日の皇室記事

天皇皇后両陛下は2日、皇居の外にお出ましになり、すれ違う皇居一周ランナーや満開の花見客と言葉を交わしながら数分間の散策を楽しまれた。予定にない‎お忍びで、ほとんどのマスコミはノーマーク、たまたま居合わせた朝日新聞が数葉のスナップの撮影に成功、「特ダネ」になった。

腕を組んで散策される天皇皇后両陛下に道行く人もびっくり

腕を組んで散策される天皇皇后両陛下に道行く人もびっくり

普段は皇室記事を大事に‏している産経も撮影できず、たまたま居合わせた系列局のFNNからの借用写真で間に合わせて「追っかけ」記事を掲載したが、朝日の記事といえば一切敬語を使わないことで有名。昭和天皇の崩御の際も、社内で「死去」を見出しに取ろうという動きがあったほど(結局「崩御」を使用)。その新聞だとどんな記事になるか、一興として紹介する。
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両陛下、「お忍び」で皇居外を散策 遭遇の通行人、驚く

天皇陛下は2日朝、皇后さまとともに皇居外周を散策した。両陛下は毎朝、皇居内を散策するのが日課だが、皇居の外に出るのは珍しい。午前7時半過ぎに北の丸公園側の北桔橋(はねばし)門から皇居外周へ出ると、互いに腕を組み、見頃を迎えたオオシマザクラやシダレザクラを会話をしながら楽しそうにめでていた。

突然の「お忍び」の散策に、遭遇したランナーや通行人は驚いた様子で、立ち止まってあいさつをしたり携帯電話で撮影したり。両陛下は足を止めて声をかけるなどし、乾通りにつながる乾門の前では手を振ってこたえた。5分ほどの外周の散策を終えると、乾門から皇居へ戻った。

両陛下は2014年4月にも同様のルートで皇居外を散策し、周辺のサクラを眺めたという。(多田晃子、島康彦)

金正男遺体は機関砲で粉砕され火炎放射器で焼却

航空機に積み込まれる金正男氏の遺体

航空機に積み込まれる金正男氏の遺体

北朝鮮とマレーシアが、マレーシアで殺害された金正男(キムジョンナム)氏の遺体を北朝鮮に引き渡すことで合意した。マレーシアは、事件への関与を疑われる北朝鮮外交官や容疑者とされる高麗航空職員の出国も認めた。 北朝鮮は見返りに、事実上の人質として平壌に足止めしていたマレーシアの外交官と家族計9人の出国を認めた。

マレーシア政府は、自国民の安全な帰国を最優先に譲歩したのだろうが、北朝鮮相手の外交戦としては負けである。人質を取って他国に要求を突き付ける行為は、まともな国家のすることではないが、残念ながら人質外交が有効なのも現実である。

それにしても、北朝鮮は暗殺に成功したのだから、いまさら遺体を引き取っても仕方がないと思うところだが、これから金正男の遺体の「処刑」を始めるのだろう。

脱北者で、現在は韓国国家安保戦略研究所で研究者を務める金光鎮(キム・グァンジン)氏は「北朝鮮は遺体を焼却するだろう」と述べた。金氏は北朝鮮が正男氏の死因を病死と宣言し、一連の騒動の責任を敵国になすりつけるつもりだと指摘。「北朝鮮は、キム・チョル(Kim Chol)という自国民が心臓発作で死亡し、韓国や米国が騒動を巻き起こしたと主張するはずだ」と述べた。別の専門家らはまた、北朝鮮が国民に真実を知られないよう、遺体の取り扱いを秘密裏に行うだろうとみている。(AFP)

殺害して目的を達成したのに、なおも遺体引き取りに固執するのはなぜか。ブログ子は「暗殺、拉致、拷問を常とする国」で、書いたことだが「凌遅の刑」に処するためではないか。書いた時点では、マレーシアは遺体を金正男氏の家族に引き渡すとみられていたので、実現性は低かったが、現に遺体を平壌に運び込んだとなると、目的はこの「遺体を再処刑」ということしか考えられない。

「凌遅の刑」というのは、清の時代まで中国で行われた処刑の方法のひとつで、生身の人間の肉を少しずつ切り落とし、長時間にわたって激しい苦痛を与えたうえで死に至らす刑。歴代中国王朝が科した刑罰の中でも最も重い刑とされ、反乱の首謀者などに科された。

朝鮮もこれをそっくりまねた。例えば日本に亡命していて上海に誘い出されて暗殺された朝鮮の金玉均の例だ。彼は李氏朝鮮の改革を訴えて、朝鮮は清国から離れて独立して日本のように近代化すべきだと訴えていた。巧妙に日本から上海に誘い出されて、そこで殺され、遺体は清国軍艦で朝鮮に送られ、朝鮮の守旧派の閔(ビン)一派により凌遅の刑を受け、胴体は川に流され、首は晒され、両手と両足また手首と足首は、別々のところに晒された。頭山満や犬養毅らの有志が朝鮮から持ち帰った金玉均の衣服の一部を埋葬して、東京の青山墓地に墓がある。

北朝鮮もそっくりこの刑罰を引き継いでいる。故・金正日総書記の妹婿で、北朝鮮のナンバー2であった張成沢は、金正恩に”分派活動”(裏切り)の汚名を着せられ、2013年12月に処刑されたがその方法がすさまじい。処刑場に引き出され、総重量2トン近い機関銃が張氏に向け、90発の弾丸を叩き込んだ。原形も留めず粉々にして、さらには四散した死体を、兵士たちが火炎放射器で消し炭にして回った。判決文にある、「死んでも祖国に埋まる所がない」という文言はこういう形で実行された。

あほらし大津地裁判決から1年

関西電力高浜原子力発電所3、4号機(福井県高浜町)の運転を差し止めた仮処分の保全抗告審で、大阪高裁(山下郁夫裁判長)は28日、関電の抗告を認め、大津地裁の仮処分決定を取り消した。差し止めの効力は直ちになくなり、関電は3、4号機の再稼働が可能になった。

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当たり前の帰結である。反原発擁護派の朝日も毎日もあほらしい判決を出した大津地裁判事の名前をなぜか報じていないが、山本善彦判事である。

彼が出したトンチンカンな判決については当ブログは昨年3月10日「またしても、トンデモ判決。これでいいのか司法 」と題して書いた。10日は稼働していた高浜原発3、4号機が判決を受けて直ちに止まった日である。今回の「まともな」高裁判決まで1年間を費やしている。誰が責任を取るのか。

大津地裁判決のあほらしさを上げると、
①高浜原発があるのは福井県である。そこの住民が受け入れているものを隣の滋賀県の反原発派の住民が訴えるという構図からしておかしい。高浜原発から30キロの同心円を描いても滋賀県の1%もかからない。福島ですら30キロ圏内で避難していないというのに。

②「独立した原子力規制委員会が専門的見地から十分に時間をかけ、世界最高水準といわれる新規制基準に適合すると判断した」(菅官房長官)ものに、シロウトの裁判官が「100%の絶対安全か疑わしい」と断罪している点である。技術に100%を求めることはほぼ無理である。原発のリスクよりも先に“司法リスク”が先に立っている。

「大津地裁では技術論にまで踏み込み、自ら考える安全性の基準について立証を求めており、最高裁判例を逸脱している」(元裁判官の佐藤歳二弁護士)と当初から疑問符がついていた。

当ブログでは「まもなく大津地裁の判決は覆るのは間違いない」と書いた。というのも、再稼働を容認する判断の枠組みは、出来上がっていて、四国電力伊方原発の設置許可の是非が問われた裁判で最高裁が判断を出していて、原発の安全性審査が「極めて高度な専門技術的判断を伴うもの」である以上、専門家の意見に基づいて行われた行政処分に看過し難い過誤・欠落がある場合に限って違法と解すべきだとしている。

大津地裁前(昨年3月10日)

大津地裁前(昨年3月10日)

「いのちと琵琶湖を守る運転差し止め判決」というビラを持って当時歓喜した原告団だが、今回のビラを見ると「住民の願いに応えず司法の責務放棄」「国民・県民世論に逆行する不当判決」だと書かれている。

大阪高裁前(今月28日)

大阪高裁前(今月28日)

住民擁護派の毎日新聞によると、判決に対する住民の声とやらをこう紹介している。

住民代表の辻義則さん(70)=滋賀県長浜市=は、「政府と電力事業者の思いを忖度した不当な決定だ」と憤った。差し止めを命じた1年前の地裁決定は、東京電力福島第1原発事故を踏まえた画期的な判断で「司法の権威が上がった」という辻さん。「高裁は、住民の声に耳を傾ける姿勢が地裁と決定的に違った。恥を知れ」と厳しい口調で切り捨てた。
脱原発弁護団全国連絡会共同代表の河合弘之弁護士が「不当な決定に屈することなく闘いをやめない」と語気を強めると、会場からは拍手が起こった。【三上健太郎、岡村崇、遠藤浩二・記者】

判例を無視したおかしな裁判官と恣意的に原発を止めようと働くメディアの跋扈は国を危うくする。

森友問題、この顔ぶれを見れば誰も信用しない

この写真は野党四党が籠池泰典理事長宅を訪れた時のものだが、この顔ぶれを見ただけで、もうだれも信用しないのではないか。

kaobure写っているのは共産党・小池晃、社民党・福島瑞穂、自由党・森ゆう子、民進党・ 今井雅人の各氏だが、このほか国会質問で「アッキード事件」と勝手に作った標語を連呼した山本太郎、民進党の森友学園調査チームで中に入った入らないで騒いでいる辻元清美、政局になるならだれとでも手をつなぐ小沢一郎など、豊中の森友学園の登場人物には「ろくでもない」名前がそろっている。

籠池泰典という“怪しい教育者”の爆弾発言に政界が踊ら されているだけである。森友問題を発掘してきたのは共産党だが、印象操作とわかっているのに朝日新聞を中心とするマスコミ がさも大疑獄が隠れているかのように報道している。

財務省や国土交通省航空局がゴミで埋まった “わけあり物件”を一日でも早く処分したいと焦っただけなのに、「大きな 政治の力」が作用したとあたかも首相・安倍晋三が背後にいて操作してい るかのように騒ぎ立てる。国有地払い下げを言うなら、大手 新聞社朝日以下すべての中央紙が1970年代から80年代にかけて政治部が中心となって東京本社用 の国有地払い下げに狂奔した。田中角栄はじめ政治家に働きかけ、格安で入手している。そちらの「政治家の介入」には目をつぶって森友をいうのならいずれ己に跳ね返ってくる覚悟があるか。

最初は国有地払い下げ問題だったのが、教育勅語など「あきれた右翼教育に熱心な森友」といった脇の報道が跋扈、私学の教育内容に政治は介入できないのは朝鮮学校の金日成、金正日の肖像画を掲げての教育になすすべがないのと同じとわかると、今度はやれ昭恵夫人が森友学園の名誉校長に祭り上げられていた、やれ100万円寄付した、国会に証人喚問をと問題がすり替わった。私人が学校に100万円寄付したってなんら問題はない。つまり野党は結論がわかっていることに大騒ぎしているだけなのである。あほらしい。

9億5600万円の国有地を国が埋設物撤去費用8億1万円減額し1億3400万円で払い下げたことが妥当であったのか。ということだ。 国が埋設物撤去費用を8億1万円減額した結果である。

財務省幹部が呼び出された質疑では、従来から面談記録などを「契約締結をもって廃棄した」と説明していたが、この日の質疑ではこの記録廃棄の質問すらなく、当然、答弁もなかった。これでは当事者が「不明」とする経緯は他の資料や証言による推察の域を出ない。

この日の参考人招致で、野党側は「売買代金が全額払われていないのに(記録の廃棄は)あり得ない。訴訟が起きたらどうするのか」などと廃棄基準の見直しを求めたが、武内氏は「規則に基づき適正に処理していく」と、従来の見解を繰り返し、のれんに腕押しの図だ。。国有地を安く買おうと動くのは官民同じで、森友の隣の国有地は豊中市にたったの2000万円 で売り渡されている。豊中市が14億円をゴミ処理にかけたからだ。問題はこれと同じではないか。野党の攻め口はすでに破綻している。

どうしても森友問題で騒ぎ立てたい野党を後押ししているのは朝日新聞など一部のメディアだ。衆参の予算委員会を聞いていても民主党の福山哲郎の質問は宙に浮き、蓮舫の質問にいたっては 事件への無知を露呈させ、安倍首相もあきれさせたほどなのに、朝日新聞の記事では、

・・・首相は同日夕、証人喚問の結果について記者団に「私がもうすでに説明している通りだ」と述べ、平静さを強調した。だが、政権内からは「籠池氏は堂々とした印象だった。これで一件落着とはいかなくなった」(自民党幹部)と焦りの声が漏れる。政権が収拾を狙ったシナリオは崩れ、野党からは昭恵氏の証人喚問を求める声が強まる。首相周辺は語る。「政権への打撃がどうなるか。全く分からなくなった」(岩尾真宏、二階堂勇記者)

「籠池氏は堂々とした印象」と自民党幹部が言ったかどうかしらないが、ことさらこの部分のみ見出しにするあたり「火付け役」を演じているつもりなのだろう。以下は今日の産経新聞「産経抄」。

▼朝日新聞はよほど「関与」という言葉がお好きらしい。24日付朝刊では、学校法人「森友学園」の土地問題をめぐり、1面トップ記事で「昭恵夫人付職員が関与」との大見出しが躍っていた。安倍晋三首相夫人が土地問題に関係を持ち、事にあずかっていたのだとの印象が刷り込まれる。

▼他紙はと見ると、毎日、日経、東京の各紙がそろって問い合わせを意味する「照会」との表現を使っていた。社説でも「昭恵氏が、国有地払い下げに関与したことを疑わせる」「何らかの動きをしていたなら、一定の関与をしていたことになる」と書いた朝日の念の入れようは突出している。

▼朝日が「関与」を強調した事例といえば、平成4年1月11日付朝刊の1面トップ記事「慰安所 軍関与示す資料」が思い浮かぶ。実は慰安婦募集に際し、一般市民の誤解を招かぬように誘拐などを行う悪質な業者に気をつけろという通達のことだった。

▼ところが、本文とは別に「朝鮮人女性を挺身(ていしん)隊の名で強制連行した」といった事実と異なる解説記事があったため、強制連行の証拠資料であるかのように誤解された。記事の5日後に韓国を訪問した当時の宮沢喜一首相は、「関与」の中身も分からぬまま8回も謝罪した。

▼「報道で、政府内は蜂の巣をつついたような大騒ぎとなった」。当時の政府高官は後にこう振り返り、「一連の流れをみると意図的な動きを感じる」と付け加えた。朝日は慰安婦報道について、「政治動かした調査報道」(6年1月25日付朝刊)と自賛もしていた。

▼「関与」というあいまいで、どうとでも解釈できる言葉を独り歩きさせ、何か重大な問題であるかのようなイメージをかき立てる。印象操作に引っかからぬよう気をつけたい。

森友学園のホームページには「天皇陛下が森友学園を訪問され た」と書いてある。これを参院で追及された籠池理事長は「私は知りませんでした。恐縮です」と釈 明したがなんでも仕切っている人間が知らぬわけがない。これをはじめ、垂れ流したもろもろをすべて偽証罪で告訴すればよい。

すでに、大阪地検特捜部や東京地検特捜部に加え、最高検も重大な関心を 持って証拠集めを始めているという。大阪府の松井一郎知事も、偽計業務妨害 の疑いでの告訴を検討している。この怪しげな男の処分は司直に任せるとして、はしゃぎまわり「悪魔の証明」にうつつをぬかす野党の処分をどうするか。

7月の東京都議選までどうしても「敵」を作っておきたい豊洲問題への鉄槌と併せて、首相が取り得る「最強のカード」である衆院解散を4月、5月にぶつけるのはどうか。

大山鳴動して鼠一匹も出ず

ishihara豊洲市場(東京都江東区)の移転問題を検証する都議会百条委員会は20日、市場移転を決断した当時の知事だった石原慎太郎氏の証人喚問を行った。石原氏は「都庁全体の流れで市場を豊洲に移転することを決定した」と述べた上で、「ピラミッドの頂点として移転を裁可した責任は認める」と述べた。東京ガスとの用地買収交渉は「部下に一任していた」とこれまでの主張を踏襲した。

また、移転延期を判断した小池百合子都知事に対して「科学者が安全と言うのに、なぜ移転しないのか不可解だし、不作為の責任が問われるべきだ。都民を第一に考えて移転しなければならない」と批判した。 用地買収の交渉役だった浜渦武生元副知事と東ガスの間で水面下交渉があったとされる経緯は「一任していた。報告を詳細に受けていない」と主張。一方、豊洲移転にあたり地下水の有害物質を環境基準以下にするとした知事時代の方針を「私にとって重要案件ではなかった。基準のハードルが高すぎた」とも述べた。

百条委は同日までに石原氏を含む計21人の証人喚問を実施。しかし、(1)土壌汚染のある豊洲への移転をなぜ決めたのか(2)東京ガスに追加の土壌汚染対策費を求めないと決めた経緯-について、核心的な証言を得ることができなかった。

◇ ◇ ◇

中継のほとんどを見たが、すべての都議の質問が拙劣、かつ新聞記事のなぞりで目新しいものなど何一つなかった。「大山鳴動して鼠一匹」というが、ただの一匹も出てこなかった。メディアは「百条委員会は偽証罪に問われる」云々と大げさに騒いでいたが、あほらしい、攻めるほうが材料もなしで、入れ代わり立ち代わり同じことを質問しているようでは、何が出てくるというのだろう。

先の浜渦武生・元副知事の証人喚問では「(浜渦氏の東ガスとの交渉により)混乱を招いた責任を感じないか」と指摘された時、「どこに責任があるんですか。当時はですね、ここにも数人(の都議が)いますが、『よくぞ東ガスと交渉をまとめてくれた』と称賛された」。声を荒らげてこう話すと、証言席の机を手でたたき、都議の質問が終わった直後、浜渦氏は自席でつぶやいた。「水面下で質問したら、答えてやるよ」

強面でなった人物に幼稚な都議が吞まれている趣が垣間見えていたが、この日の石原元知事もしかり。

質問が長い都議には「簡潔に質問して」「だったら何ですか」と迫るなど、往年の“石原節”で余裕しゃくしゃく。移転を決裁したのは石原氏自身か、執行責任を認めるか、と問われて

「まさしくそうだ。知事本局長がある時、私の所に来て『決裁を願いたい』と。私は豊洲の土壌汚染の問題は解決できるかと聞いたら、報告者は今の技術を持って可能というので決裁した。行政は司(つかさ)、司が専門性を踏まえて審議して、積み上げてピラミッドを作るようなものだ。当時のピラミッドの頂点にいた私が最終的に報告を受け、全体の総意として決まった。その責任は私は認める」

物わかりの悪い部下に、トップの在り方を説教するような口調だった。生活者ネット・小松久子氏などは「都政を部下に丸投げし、組織のトップとして知るべき事を知らなかったのは怠慢だ」と質問者なのに批判にすり替えて迫るのもいたが、

「私は関心があったことに自分自身でコミットした。それが行政の責任者の当たり前の姿勢だ」と軽くいなされて退散する始末。

――豊洲移転が延期している現状をどう考えるか、と問い詰められても

「小池百合子知事が豊洲市場への移転延期を議会に諮らずに発表したことは、議会軽視の最たるもの。彼女の不作為の責任を問うべきだ。(小池氏に対する)民事訴訟がどうして起こらないか不思議なくらいだ」

かねての持論をとうとうと展開されて顔色なし。全体に「役者が上だ」という印象しかなかった。大声で石原氏を批判する発言を繰り返した2人の傍聴者が退場を命じられたが、どこの所属なのか報道してもらいたかったくらいだ。

ブログ子はかねてから「さっさと豊洲に移ればいい」と述べている。築地に戻るようなことがあれば大混乱であろう。もともと安全については土壌汚染対策を検討する専門家会議が「食の安全に問題はない」としている。ただ、安心については明確な基準がなく、豊洲への移転の可否について消費者目線を重視する小池都知事の「胸先三寸」に任されている。どうしても、今夏の都議選に向けて、敵を作る必要があるという戦略を続けるなら、たちまちのうちに風向きが変わるのも、政治の世界である。

百貨店は死んだ

530x398百貨店首位の三越伊勢丹ホールディングス(HD)は、札幌、新潟、静岡にある5店舗について、売り場面積の縮小や業態転換を含めた構造改革を行う方向で調整に入った。現在グループで営業する26店のうち11店舗をリストラし、経営の効率化を図る。大西洋社長(61)が責任をとって3月末に辞任するという。

大西氏は2009年6月、古参役員を飛び越えて伊勢丹社長に53歳で就任。60代が幅を利かしていた百貨店の社長職として異例の登用だった。大西氏は紳士専門館「伊勢丹メンズ」を成功に導き、アパレル不振の中、自らが産地に出向き商品作りを要請した。「ミスター百貨店」とも言われたが斜陽の屋台骨は支えきれなかった。

全国百貨店協会が発表した「平成28年全国百貨店売上高概況」によると、2016年1月~12月にかけての全国の百貨店売上高は前年比2.9%減の5兆9780億円だった。全国の百貨店売上高は1991年の9兆7,130億円をピークにその後次第に減少し現在は当時の半分近くに落ち込んでいる。ここ数年は中国人観光客による爆買いに支えられていたが、それもここのところ沈静化、爆買いバブル消滅とともに下落傾向に拍車がかかった。

百貨店の時代は死んだのである。「今日は帝劇、明日は三越」と言われた黄金期はとうの昔に潰えて、昭和57年(1982年)、三越社長の岡田茂(当時67歳)と愛人の竹久みちgが会社を私物化し多大な損害を与えたとして「特別背任罪」で警視庁に逮捕された「三越事件」で岡田ワンマンぶりと、「三越の女帝」といわれた竹久の私腹を肥やす無軌道ぶりの経営に世間の注目が集中したあとは下り坂だった。

我が家を振り返ってもこの10年間で百貨店に行った者は皆無である。進物品は三越か高島屋の包装紙でないとと言っていた祖父母も世を去り、贈る側も贈られる側もスーパーの包装紙だろうが、通販だろうが気にしなくなった。

三越日本橋店には車寄せに皇族の顔を残らず覚えている幹部が控えていた。あれこれ口頭で買い物されたものを即刻宮家にお届けするだけの役で、これをなんとか取ろうと高島屋が「皇室アルバム」の放映を始めたなどという陰口が聞こえてきたものである。大阪にいたが、ミナミの難波にある高島屋から心斎橋を歩き、端っこにある大丸、そごうとデパート巡りをしたものだが、今は昔である。

そのころ、一般でも外商扱いというのがあった。家内の実家は芦屋だったが、家には外商が出入りしていて、デパートに行っても「帳場前主」(「チョウバゼンシュ)扱いでお金を持参したことがないという。「帳場前主」というのはデパートの隠語で、つけで買っていく上客のことをいうのだが、こういうのに頼った商売が時代に合わなくなっていったのだろう。

言うなれば、百貨店業界は小売業界の時代の変化に対応出来ていなかった。スーパー・ダイエーが出てきた時、「ダイエーの包装紙でものがやり取りされるだろうか」と居直っているうち、ダイエーは消えたが、若者は当然のようにネッ ト通販を利用するし、店頭で商品に触れる習慣も消え、パソコンやテレビの画面で見ただけの商品を平気で買ってしまう世の中になった。

銀座三越の前にある和光も赤字転落した。持株会社セイコーホールディングスの純利益は95.0%減のたったの6億円だという。1881年に服部金太郎が前身の「服部時計店」を創業したことから始まるセイコーは1895年に現在の和光がある場所に時計台を設置した後に移転した。2016年に創立135周年を迎えている。和光は1947年に小売部門を継承したことで創立した会社で2017年が創立70周年。しかし2020年の東京オリンピックではセイコーは採用されずスイスのオメガが選ばれるなど斜陽の影がひたひたと。

なにやら銀座四丁目あたり一帯はゴーストタウンになりそうな雲行きである。

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退院しました。ブログ再開します。

公園の竹30本伐採の〝犯人〟は・・・

大阪市の鶴見緑地公園で1月下旬、竹30本が何者かに伐採される被害があった。市が発表し、警察が「犯人捜し」をする事態にまで発展したが、地元の小学4~6年生6人が〝自供〟するという驚きの結末で幕を閉じた。児童たちが口にしたのは「秘密基地作り」。

現場の竹やぶ

現場の竹やぶ

大阪市は1月26日、「鶴見緑地内の竹の伐採被害について」という、見慣れない報道資料を発表した。同市鶴見区の鶴見緑地公園内の「花の谷」にある竹林で25日、計約230本ある竹のうち30本が伐採されるという何とも奇妙な被害があった。

警備員が25日午後6時50分ごろに周辺を巡回し、被害を確認した。午後1時40分ごろの巡回では異常はなく、この約5時間ほどの間の「犯行」と考えられた。そして辺りには、のこぎり5本、のこぎり鎌1本、はさみ1本、ハンマー1本、小型シャベル1本、粘着テープ1個が無造作に散乱していた。つまり“犯人”は大勢の人が行き交う公園の中で白昼堂々、「ギコギコギコ」と音を立てながら竹を30本も切り倒したとみられる。

「怪事件」に鶴見緑地公園事務所の担当者は「切られたことは非常に残念だったが、本当に目的がよく分からなかった」と振り返った。翌26日、公園の指定管理者を通じて大阪府警鶴見署に通報し、被害届を提出しようと検討し始めた。ところが通報当日、署員が竹林付近を夕方近くまで警戒していると、怪しい集団が現れた。それは近くの小学校に通う6年の男児5人と4年の女児1人の計6人組だった。

現場に残された遺留品

現場に残された遺留品

授業を終えて下校した6人は、現場に残したのこぎりなど道具類を探し、さらに竹を切り進め始めた。堂々と犯行を続ける犯人に驚いた署員や市職員が「こんなことしたらあかんやろ。なんで竹なんか切ったんや」と問いただすと、子供たちはこう言って謝った。 「秘密基地を作っていた。ごめんなさい」

関係者によると、子供たちは親から「家の中でばっかり遊ばずに、元気よく外で遊んでおいで」と言われ、近くの鶴見緑地公園で遊ぶことを決めたそうだ。そこで思いついたのが秘密基地を作ることだった。のこぎりなどの道具類は百円均一ショップに自分たちで出向き、なけなしのお小遣いで購入したものだったという。

翌27日には、6人が通っている小学校の校長らが公園事務所を訪れて謝罪。さらに同月31日には、保護者がそれぞれ子供と一緒に事務所に来て頭を下げた。「もう二度としません」などと各自が書いた反省文も持参していた。

公園事務所は伐採された竹30本について、大阪市旭区の城北菖園に無償で提供し、竹細工などに有効利用してもらう考えだ。担当者は「社会のルールを知ってほしいのは当然だが、竹は数年でまた伸びてくる」とした上で、「公園側も秘密基地など子供の好奇心をくすぐり、成長につながるような機会をもっと作る必要があるのではとも感じた」と逆に何かを学んだ様子だった。(産経)

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ブログ子は小学生のころ、学校そばにあった火災報知器を「押したらどうなるんやろ」と押してみた。仲間5人で反応を見ていたらカンカンカンと消防車が3,4台も集まってきた。

後の反応は上の事件と同じで、学校と父兄が謝りに行き、我々は「二度としません」という誓約書を提出した。1週間後、処分が決まった。学年2クラス全員で住吉東消防署に見学に行き、2階から消防士が鉄棒伝いに駆け下りて出動するところから実際に放水する迫力ある行動まで眼前で体験した。戦後数年のころである。進駐軍に接収された家が点在する関西のお屋敷町に早くも戸外に火災報知器が設置され始めた。消防車も珍しかった。今思えば日本の復興スピードに驚く。

得てして杓子定規に子供の冒険心まで摘んでしまう大人が多いが、今回は公園関係者も市も警察も「今どきそんな子供がいたなんて」と事件にせず処理した。周りに、子供心を温かく包む大人たちがいてよかったと思う。
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ブログの亭主、口内ポリープ切除手術で今日から入院しますのでしばらく更新を休みます。

グッチが売出した“うちわ”にブランド志向者もドン引き

世にブランド志向の女性は数多い。ブログ子の娘もそうだが、フランスやアメリカに出張すると細かく指定した買い物メモを渡されて、高級品店内をうろうろしたものである。そうした女性(男もいるだろうが)に一考を促すブランドの話。

3月2日、中国メディア・環球網はイタリアのファッションブランドGUCCIが日本でうちわを発売することを伝えた。西洋の高級ブランドが日本の伝統的日用品である「団扇(うちわ)」を売り出したが、その値段に注目が集まっている。

グッチのうちわ2万8000円です。

グッチのうちわ2万8000円です。

そのうちわは日本の職人による手づくりの品で扇部はブルーが基調で片面にはフクロウが描かれ、もう一方の面はカタカナで「グッチ」とブランド名を大胆に配置。背景には日本の伝統的な「巴紋(ともえもん)」を配し、下に薄く「日本製 MADE IN JAPAN」と記している。価格は2万8080円。オンラインで先行予約を受け付け、3月下旬から発送する予定。

この製品に対して日本のネットユーザーからは「高すぎる」「280円の間違いだろう」「ダサすぎる」、中国でもツッコミの嵐「値段分のお札で扇いだ方が気分がいい」「ドラえもんっぽいな」などあまり好評を得ていないと紹介している。

確かにダサイ(裏面だが) 。 我が家の孫娘が昨年学校の工作で、同じ竹細工で朝顔の絵を描いたものを作ってプレゼントしてくれたが、そちらのほうが断然素敵だ。

ブランド志向もいい加減にしたほうがいい。ブログの亭主は馬術をやっていたが、靴や鞍や鞭などはセリーヌ、グッチ、エルメス・・・とブランド品ばかりだった。軽薄な、と言われそうだが、日本で作っているところなど皆無だった。今、ブランド品と呼ばれているものはみな当時のヨーロッパの馬具屋が創業者である。それまでどこの軍隊にもあった騎兵部隊相手に商売していたのが、次第に戦車などにとってかわられて、馬具屋は失職した。そこで転換をはかってバッグなどの革製品に移行したのである。

どんどん転換を図って目先を変えるうちには、今回の「団扇」のような失敗もあるということだろう。ダサイけどそのうち「あのグッチが売り出したダサイ団扇」として高く売れるのではないか。

石原慎太郎氏の言い分はもっともだ

shintaro東京都の築地市場(中央区)から豊洲市場(江東区)への移転問題を巡り、移転決定時に都知事だった石原慎太郎氏(84)の記者会見が3日、都内で開かれた。「最高責任者として裁可した責任は認めるが、安全性については科学者も『「何の危険もない」としている。やるべきことをやらずにことを看過して、豊洲への移転を混迷、迷走させた責任は小池(百合子)都知事にある。科学が風評に負けるのは国辱だ」と述べた。

その後の質疑応答で、2001年1月に豊洲市場用地の土壌から環境基準の1500倍のベンゼンが検出されたにもかかわらず、土地を所有する東京ガスと契約を結んだ理由を「結論を上申してきた知事本局長に『大丈夫か』と聞いたら『大丈夫です』というので、裁可した」と説明。「裁可した責任は認める」としつつ「都庁全体の結論。議会も含めてみんなで決めたことだ」と強調した。

都は11年3月に東京ガスと土地売買の契約を締結した。交渉にあたった担当者として、側近の浜渦武生・元副知事と、知事本局長だった前川燿男あきお・練馬区長の名前を挙げ、「浜渦(元副知事)に依頼し、前川君にバトンタッチして、実際の契約までもっていったと聞いている」と述べた。

契約書では後から土壌汚染が見つかっても東京ガス側に追加費用を請求しない「瑕疵かし担保責任の免責」が盛り込まれたが、石原氏は「報告も相談も受けていない」と語った。昨年10月に都から質問書を受けて初めてこの規定を知ったという。

また、小池知事の対応を「安全と安心を混同している。専門家が安全だと言っているのに信用せず、無為無策で放置した」と批判し、早期移転を求めた。移転延期で、市場関係者への損失補償費などが生じているとして、「余計なお金を使っている。その責任は彼女にある」と指摘した。

 一方、小池知事は都庁からの退庁時、報道陣に「人の責任と言うのは簡単だ。こういう状況を作ったことを客観的に見つめていただきたい。都民のみなさまからすれば石原さんらしくないなあという印象だけが残ったのではないか。色々と新しいことおっしゃるのかと思っていましたが、せっかくの記者会見だったのに残念だ。明確におっしゃったほうが石原さんらしかったんじゃないか」と語った。(新聞各紙)

◇ ◇ ◇

ブログ子は石原氏の言い分は至極もっともなことだと思う。この問題を巡ってはどうもメディアのミスリードが目立つ。このブログで昨年11月4日付けで「豊洲市場問題で『群盲象を撫でる』者たち」(http://h-h-a.org/miyazaki/?p=2104)というのを書いた。

そこで言い尽くしたが、豊洲はもともと埋め立て地で戦後も米軍の工場があった。地下深くをほればベンゼンも出ようし化学物資も出てくるところだ。業者は海近くで都心に近いことを絶対条件で要求していたからほかに適地がなかったのだろう。だから、埋め立ててその上に市場を建てた。一部の建屋が埋め立てられてなかったと騒いでいるが、コンクリートでかなり深く囲っているから大丈夫と建築関係者が判断した。それでいいではないか。

「瑕疵担保」責任とか聞きなれない言葉に石原氏が「知らなかった」と言っていることをとがめるメディアがあるが、もともと東京ガスは売りたくなかった。それを買うのだから、あとから出てくる出費に責任がないことを契約条件にするのは当たり前だろう。

どこのメディアか聞き取れなかったが、「それを調べてからここに来るのがスジだろう」と食い下がっているのがいた。まるで検事気取りである。トップが部下に任せるのはこれまた当たり前で、全部知事が前面に出てくるなどどこの企業でもあるまい。「それぞれの長(おさ)に任せて」、結果責任を負うのがトップのありようである。

小池都知事は近頃、ちょっと気持ち悪い物の言いようが多い。上述の石原氏へのコメントもそうだが、「都民ファースト」なる「気持ち悪い言葉を振り回して、都民はみな自分の味方で、次々「敵」を作っては叩く手法だ。しかし五輪会場問題でもあちこちの県をぬか喜びさせて結局は全部IOCと取り決めた都内の会場に舞い戻った。地方開催費分担問題でも結局、都が負担することになった。五輪招致は各国の主催都市が行うもので、費用はその開催都市が負担することは最初からの取り決めなのだ。

「票になるもの」「耳目を集めそうなことのみ」に、さも自分が先頭に立って決断しているようにふるまっているが、最初から落としどころがわかっていることがある。今回の豊洲もその一例だ。

オシャカにした場合を考えればわかる。数千億円を無駄にして、開業までの業者の費用を全額支払い続けていればどうなるか。小池知事のクビだけではすまない。

さっさと安全宣言を出して、さっさと豊洲に移転すべきなのだ。

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P/S 3月5日記
国際政治学者、三浦瑠璃氏のブログ「山猫日記」、「石原慎太郎元都知事の会見を受けて」を読んだ。
ブログ子の駄文より理路整然とメディアのお粗末さと世間のいう「良識」のピントのずれを指摘されているので、
ぜひお読みになることを勧める。
「山猫日記」http://lullymiura.hatenadiary.jp/

「宮本武蔵、熊本に移住」の動画が笑える

前回の大分県のPR動画に次いで、今回は隣の熊本県が制作した、県への移住・定住と観光誘客を促進するためのPR動画『くまもと移住前夜・宮本武蔵』が笑える。どうして九州の各県はこうした秀逸なPRに長けているのか。

宮本武蔵が57歳のときに肥後熊本藩の細川忠利に招かれ、熊本に移住したという「史実」を踏まえたお話で、第1話から第6話まである。紹介するのはそのダイジェスト版だが、特に第6話は先の熊本地震に馳せ参じた自衛隊やボランティアへの感謝にあふれていて、復興を成し遂げるぞ!という県民の意気を感じさせてほろりとする。

第1話のテーマは「主役は遅れて」。

宮本武蔵が熊本へ行くことになり、仲間が壮行会を開くため、主役を待っている。送別会に出席しているのは、武蔵の弟子の宮本伊織や佐々木小次郎たちなどの面々。巌流島の戦いでの小次郎との対決に遅れてきた武蔵は壮行会でもなかなかやって来ない。やっとのことで主役の武蔵が登場!

「遅いぞ、武蔵!」

又八に先をこされ、「あ、それ、俺のセリフ!」という小次郎。

どこに行くのかと聞かれて「熊本へ」と答えると、

「みやもと馬刺しでござーる!」
「あんたがたどこさ。H・I・G・O さ!」

と盛り上がる。

ad23f99bdbd64af931e8324c674bd842次は「贈り物」というテーマで、熊本行きに盛り上がる仲間たちに、武蔵から感謝を込めた贈り物が渡される。
ドキドキ、ワクワクする皆の衆が、開けてびっくり。「何これ?」
出てきたのは、武蔵手作りの木彫りのクマ!クマもん。

このあと、4話「手紙」、5話「介抱」とコミカルに描かれ、最後の第6話、別れのシーンで、武蔵が熊本に行く本当の理由を語る。

熊本では約400年前の元和5年(1619年)と寛永2年(1625年)にも大きな地震があった。宮本武蔵が熊本に行ったのは寛永17年頃(1640年)で、大地震のあと。そこで見送る人たちに武蔵は語る。

c49486ab8fe0ae391d897b3ffccdae53「私は強い人になりたい!。だからこそ私は熊本へ行く!。なぜなら、2度の地震にあった後も、見事に復興を遂げてきた熊本こそ、強い国であり、強い民がいると信じているから」

ホロっとするではないか。そして全国から応援を受けた熊本県から日本中の人への強い感謝のメッセージが感じ取れる。

おんせん県の女子高生「シンフロ」CMが楽しい

ブログ子は温泉が大好きで高山に湧き出る露天風呂から、チャーター機で行く離島で太平洋と「水続き」の温泉、はてはアイヌの美女と一緒に湖に湧き出る手掘りの温泉まで堪能してきた。

その温泉を売り物にして「おんせん県」を標榜する大分県が、何年か前「温泉でシンクロはできるのか。湧出量1位の大分県が前代未聞の挑戦」と作ったCMが気に入ってPCに保存している。(第一作はここhttps://youtu.be/20ZWZJgixtw

白い水着、頭にタオルを巻き、風呂桶を手にした美女たちが、岩風呂、泥風呂、砂風呂、桶風呂、混浴、露天風呂・・・と、大分県のあちこちの名湯でシンクロナイズドスイミングを演じるという、「シンフロ」CMで、役所が作ったのにしては出色だった。その第二弾というのが昨年末出た。

第一弾は説明が要らなかったが、今回は「シンフロのプロを目指す女子高生たちの奮闘」という設定。ローカル線の駅で制服のままシンクロの練習をしたり、水着で泥色の温泉に入りふざけあったりと練習に励む。「絶対地元のチームに入るぞ!まゆと一緒に!!」叫ぶ親友に・・・主人公のまゆは黙り込む。デザイナーになる夢を叶えるため、東京に進学しようとしていたから。

まゆがデザインした水着で練習する仲間と離れて一人、勉強をする彼女のところに、みんなから連絡がはいる。
「最後にもう一回、シンクロしてよ。それで全部、お湯に流そう」

万感の思いを込めて、最後のシンフロ演技。彼女たちがポーズを取る温泉の湯には最新の「プロジェクションマッピング」で桜の花が描かれ、バックに流れるのはイルカの「なごり雪」である。作曲の伊勢正三は大分県津久見市の出身である。

県知事も出演して「おんせん県の お湯を沸かせて 待ってるよ!」だと。応援したくなるではないか。