麻生”親分”御用達の「ボルサリーノ」倒産

イタリアの老舗帽子メーカー「ボルサリーノ」が18日、破産手続きの申請を行った。

映画『カサブランカ』でハンフリー・ボガートが着用、あるいは映画「インディ・ジョーンズ」でハリソン・フォードが愛用しているハットなどを手掛けたところである。まだまだある。マイケル・ジャクソンは「ボルサリーノ」のハットを手放さなかったし、デヴィッド・ボウイは最後となった撮影で黒のフェドーラを着用した。

1970年の仏ギャング映画『ボルサリーノ』の題名は、人気俳優のアラン・ドロンとジャン・ポール・ベルモンドが着用した独特なフェドーラスタイルハットに由来する。などなどこの名店をめぐる話題には事欠かない。

この粋な帽子が目に入らぬか

おっと日本人を忘れていた。麻生太郎副総理兼財務相である。G20の財務相・中央銀行総裁会議などに出発するときの羽田でのいでたちがよく新聞に出るが、あの帽子を斜めにかぶった粋ないでたちが「ボルサリーノ」である。セレブの着こなしに無智なマスコミは「マフィアの親分のようないでたち」と評したが、あの帽子一つが最低でも3万円、親分のは多分10万円はくだらないという代物である。

 

ファーの襟付きの黒のロングコートに淡いブルーのマフラー、斜めにかぶった黒のボルサリーノ。粋なクラシックスタイルなのだが、あの人相では、たいていの人はイタリアのマフィアを連想してしまうのはまあ無理もない。ウォール・ストリート・ジャーナル紙も「粋なデビュー」としつつも、「ギャングスター・スタイル」と評した。

創業160年の歴史をもち、1920年には200万個ものハットを製造していた名門帽子店だったが、傾いたきっかけはオーナーのでたらめ経営。元オーナーであるマルコ・マレンコ氏は、2015年に詐欺と脱税によりスイスで逮捕されている。

傾いてからはイタリアの投資会社「ヒエレス エクイタが、3500万ドル(約39億4200万円)もの負債を抱え経営難で苦しんでいた「ボルサリーノ」を救うために経営権を握って再建をはかったが駄目だった。。

スーチーはなぜロヒンギャに冷たいのか

ロヒンギャ問題ではローマ法王もスーチー女史の説得に乗り出した。

ミャンマーのムスリム(イスラム教徒)系少数派ロヒンギャ迫害はひどいものだ。国際医療NGO「国境なき医師団(MSF)」の調べでは今年8月25日以降、1カ月で少なくとも6700人が殺害されたと推定されると指摘している。ミャンマーの公式発表では400人だ。明らかに嘘をついている。バングラデシュに逃れたロヒンギャはいまや推定約52万人に達している。

なのに、アウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相は「ミャンマー国民でもないロヒンギャを追い出して何が悪い」と平然という。彼女が受賞したノーベル平和賞を剥奪する動きも活発になって来た。英オックスフォード市議会は、97年に「民衆化への長い苦闘」をたたえて授与した称号「オックスフォードの自由」を永久に剥奪することを正式に決定したし、英BBC放送もロヒンギャ問題でスー・チー氏が、「暴力を見て見ぬふりをしている」と非難している。

スー・チー女史となにより関係が深いイギリスで非難行動が強いというのは歴史の皮肉だ。というのも、彼女は1967年にオックスフォード大を卒業し、在学中に夫の故マイケル・アリス氏(99年に英国で死去)と知り合い家庭を築いたのだから。

日本人にはミャンマーというよりビルマという旧国名のほうがなじみだが、その独立には日本が深く関わってきた。日本敗戦後も現地にとどまり独立運動を支援した日本軍兵士も数多い。ブログ子もそのうちの一人で伊豆で果樹園経営を手広く行っていた人にキーウイ栽培法を教えてもらったことがあるが、彼の許にはビルマ大使が赴任するたびに挨拶に訪れてきていたくらいである。

ロヒンギャ問題を考えるとき英国の悪行に触れないわけにはいかない。英国はビルマ全土を植民地にすると、インド人や華僑を入れ、山岳民族を山から下し、敬虔な仏教徒ビルマ人の国を多民族多宗教国家に作り変えた。そのときはるか西の地に暮らしていたイスラム教徒、ロヒンギャも「移植」したのである。

現在エルサレムをイスラエルの首都として認めるとトランプが宣言したと大騒ぎしている。もとはといえばユダヤとアラブに対するイギリスの「二枚舌」「三枚舌」外交が招いた災いだが、ビルマでもイギリスのでたらめな植民地政策が今に至るも災いをもたらしているのである。

日本軍がビルマに入ったとき、英印軍は逃げた後だった。日本軍はこの国の軍隊をビルマ人の軍隊に作り直し、アウンサンと彼の仲間ネ・ウインにその指導を任せた。スーチー女史の父親、アウンサンは日本軍に同行するインド人が嫌いだった。彼は英軍将校とこっそり会って「ビルマの独立承認を条件に日本軍を裏切る約束をした」(ルイス・アレン『日本軍が銃をおいた日』)。そして昭和20年3月、彼はそれを実行した。戦後、戻ってきた英国はビルマの独立が避けられないことを知ると、裏切り癖のあるアウンサンを暗殺して去っていった。

後を継いだのは英国が嫌いだったアウンサンの盟友ネ・ウインで、英国の求めた大英連邦入りをきっぱり拒否し、道路交通規則も英国流の左側通行を廃止した。英語で行われていた高等教育も自国語授業に切り替えた。

反英の塊、ネ・ウィンを切り崩すために英国が使ったのがアウンサンの忘れ形見スーチー女史である。彼女は子供のとき旧ビルマ総督に引き取られ、英国で30年を過ごした。英国人の夫との間に二人の子もいた。 「英国人スーチー」は母国に戻るや野蛮な故国の民主化に燃えた。英国も手を尽くしてノーベル平和賞やサハロフ賞を彼女に与えた。やがて彼女は国家顧問に就任した。

事実上の国家元首になって、また英国人の夫も亡くなって、はじめて英国がこの国にもたらした災いの大きさに気づいたのではないか。自国に巣食う異民族、ロヒンギャが許せなくなったのだ。ロヒンギャが警察を襲ったのを機に彼女は公言し始めた。「国の主権を無視する存在は許せない。国籍も持たないものを排除して何か悪い」。

ロヒンギャ迫害がいいわけないが、ビルマ史を知って、スーチー女史がはじめて愛国心に目覚めた結果だと思えば、少し見方が変わるのではないか。

広島高裁判事のイタチの最後っ屁判決

 再稼働済みの四国電力伊方原子力発電所3号機(愛媛県伊方町)に対し、広島高裁(野々上友之裁判長)は13日、先に申し立てを却下した3月の広島地裁決定を覆し、運転を差し止める決定をした。

その判決理由というのにあきれた。伊方原発から130キロの位置にある阿蘇山の巨大噴火の恐れだという。9万年前に起きた破局的噴火の規模が今後起きた場合、火砕流が到達する可能性は否定できないというのである。

発生確率が「日本の火山全体で1万年に1回程度」であっても、火砕流が豊後水道を超えて伊方原発届く可能性があるからダメという理屈はあまりに馬鹿ばかしい判断ではないか。高校で地学を学んだ程度の人でもこの非科学的発想にはあきれ返るであろう。野々上判事は今月で退官するそうだが、まさにイタチの最後っ屁である。

原発裁判でのおかしな判決は、過去に大津地裁の山本善彦裁判長が、山を越えた福井県にある高浜原発の3、4号機について万一の場合は滋賀県にも影響があるとして運転を差し止める仮処分を決定したことがある。こちらも退官直前の判事だった。この他にも地裁判断で運転差し止め判決が出たことがあるが、すべて高裁でひっくり返っている。ところが今度はその高裁でのおかしな判決である。判事たちの常識を疑わざるを得ない。

四国電は今後、高裁に異議申し立てする方針で、同じ広島高裁の別な判事が審議することになり「まともな」判決になることを信じたいが、今回の決定を覆す司法判断が出るまで運転は再開できないから影響は大きい。

あちこちの地裁に同様の裁判が起こされていて審議中だから、また変な判決が出る可能性がある。日本の原発については、本来、原子力安全行政の権限を持つ原子力規制委員会が厳格に定めている規制基準に添って是非を判断している。なのに、その原子力規制委員会の頭越しに、裁判所が原発の運転の是非をばらばらに判断していること自体が間違いなのである。

大相撲が国技だなどと思うから混乱する

連日のようにワイドショーをにぎわせる日馬富士の貴ノ岩暴行事件。今では本筋を離れて沈黙を押し通す、貴乃花親方批判に傾いている。

「理事のくせに協会に協力しないのは組織人失格」
「改革したいからって、飲み屋のケンカを大騒ぎしすぎだ」
「正義感からかもしれないが、なにもしゃべらないのは頑固すぎる」

はては、「ファッションがヤクザみたい」「理事会でふんぞりかえって態度が悪い」などというのもある。昨日のテレビでは、貴乃花親方は、捜査が終わって送検されたら貴ノ岩の協会聴取に応じると言っていたのに、今度は起訴されたら応じると、引き延ばしをはかっている点を遠回しに批判していた。

どんどん見当外れな方向に進んでいる原因は大相撲が国技で、格闘技というスポーツの頂点に位置付ける点にある。まるで国旗、国歌と並ぶような扱いだが、実は国技でも何でもない。はっきり言えば「興行」である。

優勝力士に与えられる賜杯とてまるで天皇陛下から下賜されたようにふるまっているが、相撲協会が自分の金で作ったもので、競馬の天皇賞と同じようなものである。勝手に権威付けしたものだ。

もともと相撲部屋は「無理偏に拳骨」がまかり通る世界で、親方も弟子もそれを受け入れることから成り立っている。千秋楽7勝7敗の力士の勝率が異常に高くともここでは美談である。贔屓筋から呼ばれたら現ナマがもらえるから馳せ参じる。昔は「男芸者」といわれても文句は言わなかった。

親方は横綱を従えてあちこち回りタニマチからの祝儀を独り占めする。ブログ子は表参道で開かれた千代の富士の誕生パーティーに招かれたことがある。親方の北の富士に祝儀が行くのを目撃したから間違いない。地方巡業の実態も知っているが、地方の名士にはやくざが多い。まるまるやくざが仕切っているところも今もあるに違いない。

貴乃花親方が何を勘違いして正義感を振り回しているのか知らないが、大相撲というのは神聖なものでも高揚した日本精神の発露でもない。ほかのスポーツと違い、格闘技に見えるぶつかり合いを、神道の様式美というオブラートに包んで、大向こうを喜ばせる「興行」なのである。そうした視点から見たら、貴乃花の独り相撲が滑稽に見えるのである。

今回の事件でブログ子が下す処分である。日馬富士は引退したからこれでよい。貴ノ岩は診断書も出さずに休場したのだから降格である。わけのわからない行動で混乱させた若乃花親方は理事解任である。

あの無人島で10日間生活した北大探検部

11月から、秋田、青森、新潟、佐渡など日本海側に相次いで北朝鮮の漁船が漂着、同時に多くの遺体が打ち上げられている。その中で北海道松前町沖の無人島、「松前小島」にイカ釣りの漁船1隻がたどり着き、10人が上陸した。松前小島には夏の間だけコンブ漁で滞在するため小屋があるが、そこからテレビ、冷蔵庫、オートバイ、炊飯器などが持ち出されていて、巡視船が近寄ったとき海上に投棄している姿が確認されていたという。島にある灯台のソーラーパネルも3,4枚持ち去られていた。

松前小島には北大探検部員が上陸したことがある

 

今、この無人島に注目が集まっているが、ブログ子はこの小島の半世紀前の出来事を懐かしく思い出している。59年前の昭和37年夏、北大探検部員数人が松前の沖合25キロにある、この無人島に上陸、10日ほど自活したことがあるからだ。

ブログ子は教養部の同級生の友人と2人で北大探検部を立ち上げた(現在も存続しているようだ )。この夏の事業として①函館から海上保安部の巡視艇で無人島に送ってもらい10日後に迎えに来てもらう間に、自分で釣った魚と岩陰にいるウニ、アワビを食べ、島に自生している植物で生き延びる②京大との共同企画でアフリカに類人猿研究チームを派遣③スクーターによる根室・納沙布岬から鹿児島。佐多岬までの日本縦断旅行――という企画を立てた。

ブログ子は③に参加したので、無人島に上陸はしていないのだが、企画書を書いたのである程度は島のことは把握していた。現在のような立派な漁港はなくて、簡単な船着き場くらいだった。崖を這い上るくらいの感じだったが、今回盗まれたことで分かったがオートバイを使うほどの道が作られているとは驚きだった。発電機なのだろうが、炊飯器やテレビもあるとはずいぶん「進化」したものだ。当時も灯台は無人だったと思うが、ソーラーパネルで発電する仕組みとは大変な進歩である。

今考えると、探検というよりテレビ番組でやりそうな企画で笑止千万であるが、当時はスポンサーを募るなど真剣だった。何人派遣したか思い出せないが、探検部員には非常用に少しのコメとマッチは持たせたものの、ほとんどは魚を釣ってその辺の海草やウニ、貝で自活することを目指し、離島の時には「立つ鳥跡を濁さず」を徹底させたたものである。北朝鮮の漁民もそのくらいのことはしてもよかったのではないか。

漁民の漂流事件から窃盗事件へ変化してきた。上陸を拒否しているというから、軍が関係した工作員の疑いかあるのも不気味だ。漁民の漂流とわかっても、北朝鮮には賠償金を払わせてから送還すべきだ。

広辞苑が「台湾は中国の省の一つ」と記述

「台湾は中国の26番目の省」と書く広辞苑

広辞苑を10年ぶりに全面改訂、第7版を来年1月刊行すると岩波書店が発表したのは先月下旬。

平成20年に刊行された第6版より総項目数は1万を加えた約25万項目になる。今回の改訂では、基礎的な動詞や形容詞の説明刷新に力を入れたほか、「ブラック企業」「LGBT」「婚活」「スマホ」「ツイート」など、第6版刊行後の社会や技術の変化を受けた言葉を多数収録。

人名は1月に米大統領に就任した「トランプ」をはじめ、「高倉健」「赤塚不二夫」「ジョブズ」「スピルバーグ」などが追加。俗語では「がっつり」「ごち」「ちゃらい」など、定着したと判断された言葉が採用されたほか、「炎上」の項では「インターネット上で、記事などに対して非難や中傷が多数届くこと」という新たな説明が加わったという。

ところが、その新改訂では「台湾は中国の省の一つ」などと書き替えられたため、台湾の人たちから猛烈な抗議の声が上がっているという。

台湾出身の評論家・黄文雄さんのメルマガによると、広辞苑の中における台湾についての表記が問題だと言われているのは、次の3点だという

●台湾の項目にある「1945年日本の敗戦によって中国に復帰し、49年国民党政権がここに移った」。

●中国地図に、台湾が中国の26番目の省として記述されている。

●日中共同声明の項目の記述で、「日本は台湾が中華人民共和国に帰属することを実質的に認めた」という記述。

メルマガでは、広辞苑記述について一つずつ根拠と資料を挙げて誤りを指摘しているが、少し台湾の戦後史を知っているなら、明らかに間違いだと気づくことばかりである。それを改定版に名を借りて書き加えたのなら。恣意的に中国サイドに立った編集意図が見えてくる。

岩波書店は老舗中の老舗ではあるが、近年では「進歩的知識人」の拠点とされている。特に雑誌「世界」は左翼の論壇誌として君臨し続けてきた。記述を見ると明らかに左翼、それも中国から見た歴史観、世界観で、現在の台湾の実情とはかけ離れている。

日本が併合していて戦後独立した台湾は、韓国と違っていまだに声を大にして親日を掲げる国である。抗議の声が上がっているというのを聞くと胸が痛む。

黄文雄さんが書いている。「中国も台湾も、ともに戦後はいばらの道をあゆんできましたが、それぞれが違う道を歩んでいたわけであり、台湾が中国の一部として歩んできた歴史は一日たりともありません。」

これは広辞苑の犯罪である。彼らが「炎上」について加筆した通り、避難や中傷が多数届いているのもうなづける。

「新語・流行語大賞」は消えろ

このブログは明日12月1日「新語・流行語大賞」が発表という時点で書いている。だれもが「このハゲーッ!」だと思っているだろうに、どうも「インスタ映え」になるらしい。

ブログ子は「新語・流行語大賞」は、極めて特定の政治的意図から選定されていると思っている。主催者は「計7名の識者による厳正なる審査によって決定されます」というが、メンバーをみると、姜尚中、鳥越俊太郎といった「左巻き」が牛耳っていて、2014年は「集団的自衛権」が大賞であり、トップテン入りのものは、13年に「特定秘密保護法」「ヘイトスピーチ」、15年に「アベ政治を許さない」「シールズ」、16年に「保育園落ちた日本死ね」…といった具合である。今年も「共謀罪」がノミネートされている。

鳥越俊太郎は、昨年夏の東京都知事選で民進、共産など4野党の推薦を受けて都知事選に臨んだものの、トンチンカンな演説や口から出まかせの公約をまき散らして小池百合子知事に敗れただけでなく、次点だった与党推薦候補にも4万票以上の差をつけられる惨敗した。

ブログ子は彼がベトナム戦争の時の特派員時代から知っているがはっきり言ってリベラルを気取った偽善者である。.妻に浮気がバレた時に「体は裏切ったかもしれないけど、心は裏切ってない!」と言い訳して切り抜けたと平然と話しているのを見てもわかるだろう。

今年の「新語・流行語大賞」の候補30語が発表されたとき、積極的に取り上げたのは朝日、毎日、東京で、控えめに報道したのが産経、読売である。前者は「首相官邸の意向を役人がおもんぱかったと指摘される森友・加計学園問題を象徴するキーワード「忖度」や民進党議員が委員会にまでプラカードを持ち込んだ「共謀罪」を取り上げたくて「新語・流行語大賞」の場を借りて「印象操作」(ノミネートにはないが)したのである。

安倍晋三首相は28日の衆院予算委員会で、学校法人「森友学園」問題を巡る朝日新聞の報道について「(学園前理事長の)籠池泰典被告が言ったことをうのみにし、安倍晋三小学校という申請があったと報道した」と批判した。

朝日新聞は5月、籠池氏への取材に基づいたとして、同氏が「安倍晋三記念小学校」の校名を記した設置趣意書を財務省近畿財務局に出したと報じた。これに関し近畿財務局は24日、それまでほぼ黒塗りで開示していた趣意書の全文を開示したが、そこに書かれていた小学校名は「開成小学校」だった。「フェイクニュース」など立派な大賞ものではないか。

「このハゲーッ!」と同じくノミネートにされなかったのが、「排除いたします」だ。民進党が四分五裂したきっかけを作った、小池百合子東京都知事の一言こそよほど「大賞」にふさわしいではないか。とどのつまり、左翼の色がつきすぎた「新語・流行語大賞」などいらないのである。

カウンターが「24万」ページビュー突破 

フロントページに設置しているカウンターが11月29日朝「24万」を超えました。23万突破が今年2月21日でしたので9か月で1万というペースです。

毎度書いていますが、このペースでは少ないように思われますが、実は検索や「お気に入り」で直接目当てのページに行く人が多いのです。

アクセスログ解析というで日々の閲覧者数がわかるのですが、月間総計のページビューを見ると、今年7月が112万、8月121万、9月92万、10月106万といった具合です。スタート当初は月1000もなかったことを思えば驚くほどの閲覧数です。

最近のログ解析では閲覧ベストテンのトップは「八ケ岳の天気」と「標高の科学」が常連で「アサギマダラの神秘」と「ブン屋の戯れ言」が時々入ってくる、というところです。

「北朝鮮からの難民が押し寄せる」悪夢の始まりだ

23日夜、秋田県由利本荘市の海岸付近にある船舶係留施設「本荘マリーナ」に、不審船が漂着、近くで北朝鮮からの来たという男性8人が保護された一件。

ニュースを聞いたときブログ子は「いよいよ北朝鮮からの難民が押し寄せてきたか」と思った。結局彼らが言う通り「漁をしていて船が故障し、漂着した」とわかったが、日本海沿いに11月までに15隻が漂着している。27日、秋田県男鹿市の海岸に漂着した木造船船内からは白骨化、ミイラ化した8人の遺体が発見されている。

北朝鮮は慢性的な食糧不足を解消するため国策として漁業を奨励、冬場も「冬季漁獲戦闘」と称し、朝鮮労働党が示す漁獲量目標を達成するため積極的に漁に出るよう呼び掛けている。党機関紙、労働新聞は、今月始まった冬季漁獲戦闘での各地の成果を紹介し、漁師らを鼓舞する記事を掲載している。

秋田県に漂着した漁船が出港したとみられる北東部、清津の水産事業所でも「漁獲実績が日増しに高まっている」と報道。同事業所は漁獲戦闘を「ほぼ1カ月間、徹夜で行う」といい、独自で造った船も参加。11日には漁に適さない悪天候の中でも集中的に漁を行い「高い実績を記録した」と伝えている。

結局、彼らは”ロケットマン”、金正恩が出した「漁業特攻隊」で、日本のEEZ内で好漁場である大和堆で不法操業していて嵐で転覆したり、エンジン不調で東北の日本海沿岸に漂着したようだ。

昨年から今年にかけてギリシャ、トルコに押し寄せる60万人ともいわれる難民の写真を多く見た。難民らの大半はシリアやアフガニスタンから逃れてきた人たちだが、あくどい密航業者に全財産はたいて貧弱な船で渡ってくるが、難民や移民を乗せたボートや小型船が悪天候により遭難する事故が相次いだ。海岸に打ち寄せた水死体の写真を見たが子供が多いのがやりきれない思いだった。

これと同じ難民が、北朝鮮から押し寄せてくると思えば、日本も他人事でいられるわけがなかろう。韓国への脱北者を見てもスパイや、再び北朝鮮に戻って「韓国は天国でなかった」と叫ぶ”二重スパイ”まがいが跋扈している。こうした事態への対応を日本はどうするのか。「もりとかけ あとはたぬきで 化かすんか」の国会議員や漂着船を流出させる県警まで平和ボケのニッポンが不安でならない。

アルゼンチン潜水艦は水素爆発か

南米アルゼンチンの南部沖で今月15日から消息を絶っている同国海軍の潜水艦「サンフアン」(乗組員44人)の安否を気にかけている。ブログ子はことし2月このブログで「潜水艦救難母艦『ちよだ』の進水と佐久間艇長 」を書いた。現在、日本は潜水艦救難では深海救難含めて世界一の技術を持っているが、そのきっかけとなったのがた1910年(明治43年)4月15日発生した第六潜水艇(艇長 佐久間勉 大尉)の悲劇であることを書いた。

日本の裏側アルゼンチンでの事故で、いくら救難に駆け付けたくとも現有の救難艦の船足をもってしては間に合わない。遭難海域にはアメリカ、ブラジル、チリなどの艦艇、英空軍のボイジャー機も捜索活動のため馳せ参じているが名だたる荒海で捜索は困難を極めているようだ。

アルゼンチンはフォークランド紛争で英国と戦い、負けた。その英国や同盟国の米国の手を借りないと潜水艦事故に対応できないということだが、この種の事故では敵味方関係なく助け合うのが国際的な習わしである。ロシア潜水艦の事故では海上自衛隊の潜水艦救難艦が出動した例もある。

【11月23日 AFP】アルゼンチン海軍の潜水艦「サンフアン(ARA San Juan)」が同国沖で消息を絶ってから、22日で丸1週間が経過した。艦内の酸素が尽きたと懸念され、乗組員44人は生存の希望が薄れつつある。同海軍は、最後の通信があった数時間後に現場海域で「異音」が検出されたことを明らかにしたが、爆発によるものなのかは確認していない。

同艦は15日に同国沖の南大西洋を航行中に連絡が途絶えた。当局によると、艦内にはその時点で乗組員が7日間生き延びられる量の酸素があった。しかしその7日間を過ぎた。海軍報道官は「捜索は続いている。どんな種類の通信も検出されていない。手掛かりは全く無い」と語った。

報道官はその後、サンフアンが15日に最後の通信を行ってから約3時間後、その海域から北に48キロの海中で「異音」を検出したと発表した。ただ、爆発だった可能性があるかという質問には「裏づけや検討が必要」と述べるにとどめた。

同艦は15日にバッテリーの問題を報告し、進路を変えて母港のマルデルプラタに向かうと伝えていた。この異音に関し、「異常な、単発の、短く激しい核以外の現象で、爆発と一致する」と述べた。

「バッテリーに深刻な問題があると、水素を発生する可能性がある。水素が一定割合を超えると爆発性を帯びる」という。

マルデルプラタの海軍基地で安否を気遣う家族

 

サンフアンはドイツ製のディーゼル式で、ドイツ海軍特有の小型のUボート。韓国も6隻所有しているが部品不良やディーゼル不調などでうち5隻が動かないと問題になっているほど。メンテナンスがいい加減ということも考えられるが、もうひとつ安定性にかけるところがある。

いくら優秀な救難艦を持っていても、これまでの潜水艦事故で海底から救助した事例はないだけに軍港に駆け付けた家族が悲嘆にくれる写真を見ると痛ましい。

面白うてやがてあきれる飛行機雲

アメリカ海軍のパイロットが11月16日、F18戦闘機に乗って飛行機雲で青空に巨大な「絵」を描いたことが問題になり、米海軍は謝罪しこの戦闘機パイロットを飛行停止処分にしたと。
アメリカ西部ワシントン州オカノガンの住民は、上空を飛ぶF18戦闘機が曳く飛行雲を眺めていたらだんだんおかしなものに見え始めた。
住民のタリーン・トーマスさんは、「パイロットは最初、数字の8を描こうとしていると思った」という。しかし、「8を描いたと思ったら、戦闘機は真っ直ぐ上昇して、この作品を描きました」と語った。

その様子をとらえた写真がTwitterなどに投稿されると、瞬く間に拡散された。SNS上では、笑いのネタになったが、子供たちに説明を求められ動揺した家庭もあったという。
カナダのオンラインニュースサイト「thestar.com」によると、海軍報道官は17日、同軍所属のパイロットが「わいせつなイメージ」を空に描いたことを認め、問題のパイロットには飛行停止処分を科し、「海軍はこの無責任かつ幼稚な行為について謝罪する」「性的な具象を描くような、分別のない未熟な態度をする者に、海軍の航空部隊の居場所はありません」との声明を発表した。
それにしても米軍というのはずいぶん自由な飛行訓練を許しているもんだ。世界のあちこちで戦闘あるいは準戦時体制下にあるというのに。

貴乃花親方の策略の線が濃くなった

大相撲の横綱日馬富士による暴行問題。当初から貴乃花親方の一連の行動とメディアへの沈黙から、どうも胡散くさいと思っていたが、サンケイスポーツによると日本相撲協会は暴行問題で貴乃花巡業部長の責任を追及、12月に開催される冬巡業には貴乃花巡業部長(元横綱、45)、玉ノ井巡業部副部長(元大関栃東、41)を帯同させない方向で調整しているという。

肝心なところで沈黙が目立つ貴乃花親方

同紙によると、貴乃花親方は貴ノ岩の師匠として被害届を取り下げず、強硬姿勢を崩していない。一方で、巡業部長として報告を怠ったことなどを疑問視する指摘が協会内に広がっていて、師匠のなかには「安心して弟子を(巡業に)預けられない」「大切な力士を預かっている意識が薄い」など、貴乃花親方に直近の冬巡業の管理を継続させることに疑問を投げかける指摘が浮上。

これを受け、協会は2人の代理として貴乃花親方の代理に協会理事の山響親方(元幕内巌雄、47)、玉ノ井親方のかわりに山科親方(元小結大錦、64)らを軸に人選が進んでいるという。

ブログ子はサンスポの編集責任者をしていた時期があり、記者が協会によく食い込んでいることや僚紙の夕刊フジには相撲協会の親方の息子が記者をしているなど、情報の正確さには今でも信頼を置いている。

貴乃花親方への疑念は①事件は秋巡業中の10月26日に起きたが、貴ノ岩は翌日から4日間巡業場所を普通につとめ周囲も誰もケガに気づかない程度だった。稽古などを見守った玉ノ井親方は「(暴行は)全く知らなかった」とし、頭部や顔面の外傷は見受けられなかったと説明した。②なのに、秋巡業最終日の10月29日には親方は鳥取県警へ被害届を提出している。③協会が11月2日に同県警からの連絡で事件を把握して問い合わせたときに、被害届を出してケガと診断書の内容を知っているはずなのに、「よくわからない」と返事をしている。当日の2日には「重症」の貴ノ岩とともに福岡・田川市役所を表敬訪問していた。④本場所2日前に提出すべき診断書が本場所2日目まで遅れた。同診断書を作成した医師は、その後の協会側の調査に「初日から相撲を取ることに支障はなかった」との回答をしているのに、無理に休場させている。⑤なにより、巡業を管理する部長として協会執行部へ問題の報告をすることもなかった。

協会はとりあえず、不手際がはっきりしている⑤で巡業部長としての責任を問うたわけだが、今後の捜査で①から④までの疑念が解明されれれば、貴乃花親方の意図がどこにあったかがわかるだろう。

貴乃花親方は14日の協会による事情聴取の席上で「(第三者を)立てなきゃいけないようになるかもしれない」と、代理人を立てた法的措置を視野に入れた発言をしたとされる。春日野広報部長(元関脇栃乃和歌、55)は「最終的にどこへたどり着きたいのか」と、その胸中をはかりかねているようだ。

憶測されているのは  来年1月には2年に1度の協会の理事候補選挙が開催される。一門から誰が出馬するかなどを選ぶ一門会が、九州場所中に開かれるのが恒例だ。貴乃花親方は2年前に行われた、理事長選挙に立候補したものの6対2で惨敗した因縁がある。協会執行部への抵抗のなせる所業という見方が多いが、的を射ていると思う。

「ろくでもない国」ジンバブエでやっとクーデター

このブログではアフリカのジンバブエという「ろくでもない国」について何度も書いてきた。

レストランで食事をすると箸をつけた時にテーブルに山積みの現金を積んでも出るときにはさらにもう一山の現金が必要になる「2億パーセント」という世界でも見たことがないハイパーインフレについて。ムカベ大統領は40歳も下の部下の将校の妻を見染めて後妻に差し出させ、その将校は功により中国大使に任命された。その女房、グレースというのがまたとんでもない悪妻でダイヤモンド鉱山の権利を独り占めして、パリなどの高級衣料店で札束を切っては遊び歩き「グッチ・グレース」の名をとどろかせ、追いすがるパパラッチをダイヤの指輪で切り付けて深手を負わせた。・・・思い出すだけで紙面がいっぱいになるほどだ。

ムガベ大統領(左)と次期副党首におさまった時のグレース夫人(右)。(2017年11月8日撮影)

 
南アフリカ政府は15日、ジンバブエのロバート・ムガベ大統領(93)が自宅軟禁下に置かれているとする声明を発表した。同日朝に南アのズマ大統領がムガベ氏と話した際に、ムガベ氏が自宅軟禁されていると示唆したものの、元気でいると語ったという。軍がクーデターをおこし軍が国家権限を掌握したとみられている。ムガベ氏の妻のグレース夫人(52)については、ナミビアに逃亡したとの情報や軍の監視下にあるとの情報が錯綜している。

「世界最悪の独裁者」の国では軍が37年間ムカベ大統領を支えてきた。盤石の独裁と見えた軍がなぜクーデターを起こしたのか。エマーソン・ムナンガグワ副大統領がムカベの後継者と目されていたが、なんとグレース夫人が次の大統領を目指し始めたのだという。女房に言いなりのムカベが副大統領を解任したことに、国軍トップのコンスタンチノ・チウェンガ司令官が反発、首都近郊で複数の軍装甲車を出して制圧したようだ。

ジンバブエ独立を率い、1980年から政権を握ってきたムガベ大統領に対し、軍が突然反旗を翻したことを受け、国民の間では圧政を敷いてきたムガベ政権が間もなく崩壊することを期待する声が上がっている。

しかし、これでジンバブエが自由の国になるかというと怪しい。この30年間で中国がこの国をしっかり傘下におさめていて政治も経済も中国なしでは動かないようになっているのだ。現に次期大統領目されていたムナンガグワ副大統領の身柄もいま中国の保護下にある。つまりクーデターがどうなろうとも次の指導者もまた中国のいいなりになるほかないようにできている。

複雑怪奇なジンバブエの歴史を説明する余裕がないが、どうして「ろくでもない国」になったという点をかいつまんで読み解くには「”世界最悪の独裁者”は生き延びられるか クーデタに揺れるジンバブエと中国の”二股戦術”」というコラムがあるのでお読みいただきたい。

「習近平の笑顔」を初めて見た

ベトナムのダナンで習近平国家主席と安倍晋三首相が6回目の日中首脳会談を行ったが、その際の両首脳の握手の写真というのをみて、おやおやと思ったのはブログ子ばかりではなかろう。

初めて「習近平の笑顔」と国旗を掲載した人民日報

いくつかの新聞では「笑顔で握手」となっているが、笑顔というより「微笑」くらいのほころび顔にすぎないが、従来の仏頂面からすれば格段の進歩である。何しろ過去5回の会談では、会場の中央でふんぞり返っている習近平のもとに安倍首相が歩み寄ってくるというわざとらしい演出が主であった。日本流にお辞儀でもしようものなら頭を下げた瞬間を、中国流の「低頭」ないしは「朝貢」外交と見せかける意図が見え見えだった。さすがに安倍首相は意識してこれまでそうしたポーズを取らなかったが、中国国内のテレビでは安倍首相が「歩み寄る」ところを強調していた。

今回、中国共産党機関紙の人民日報は12日付の紙面で、日中両国の国旗を背に握手する写真を掲載した。過去の会談では国旗を載せなかったり、わざと握手ではない写真を使ったりして、他の首脳会談と扱いには差を付けていた。こうした人民日報掲載の写真の“正常化”は、習指導部の日本への関係改善への意思が反映しているという観測や論調がみられるが、ブログ子は甘い、とみる。

直前の中国共産党の新指導部が参加した25日の記者会見で、産経新聞が出席を拒否されたほか、英BBC放送や英誌エコノミスト、英紙フィナンシャル・タイムズ、英紙ガーディアン、米紙ニューヨーク・タイムズなども出席できなかった。また
全人代閉幕後の李克強首相の記者会見に産経新聞記者が日系メディアで唯一出席を拒否されたし、同紙の中国総局長へのビザ発給が昨年9月まで3年以上凍結された。中国高官の蓄財問題を報じた米紙ニューヨーク・タイムズや米通信社ブルームバーグも報道ビザの発給が拒否されている。中国が気に入らない外国メディアを規制するのは“常套手段”で、意に沿わないニュースを流したメディアの呼び出しはしょっちゅうである。

習近平国家主席は 「この会談は日中関係の新たなスタートとなる」と述べた。10月の中国共産党大会で2期目の指導体制を確立した習近平国家主席、衆院選に大勝し、第4次政権を発足させた安倍晋三首相、ともに政権基盤を強化したばかりで、このさき長い付き合いになるのを見越して習氏が「微笑戦術」に切り替えたというのが、日本の新聞の論調だが、はたしてそうだろうか。

来年に日中平和友好条約締結40周年を迎える。習政権はこれまで「反日」「反腐敗」を掲げてきただけに、早急な対話路線へ転換したとは思えない。そうならまずメディアの「選別」をなくすことだ。ついでに言えば、閣僚が靖国神社に参拝するたびに「三つの言葉で形容するしかない。恥知らずでくだらなく道理がない」などと叫ぶ中国外務省の華春瑩副報道局長も変えてもらいたいものだ。

トホホ・・・佐賀牛も米沢牛も知らなかった

トランプ米大統領が来日した際の安倍晋三首相との夕食会で佐賀牛が振る舞われたというので問い合わせが殺到しているという。

佐賀牛

佐賀牛のステーキ(JAさが提供)

のステーキが提供されたのは6日の夕食会。事前に何も知らされていなかった佐賀県や地元JAの幹部は「なぜ佐賀牛が選ばれたのか」「生産者は誰か」と大慌てで情報収集に走った。

 

夕食会を取り仕切った政府関係者は「特別な事情はなく、肉が好きな大統領に高級和牛を出したということに尽きる」と話す。一方、佐賀牛の商標を持つJAさがの担当者は「長年ブランドの確立に取り組んできた結果だ」と胸を張った。

佐賀牛は肉質が最上級の5等級か、4等級のうちサシの多いものを指す。同じ肉でもそれ以下は「佐賀産和牛」と明確に区別し、ブランド価値を保っている。香港などに輸出され、佐賀市の和牛レストランには外国人客も数多く訪れ大人気だ。(産経新聞)

◇ ◇ ◇

ブログ子の本籍地は佐賀県唐津市である。親父が唐津近くの小村の生まれで唐津中学を出て上京、以後東京、大阪で暮らしたのでご無沙汰ではあるが、墓も城内の寺にあり、今も法事で帰ると周辺から親戚が集まる。

名物といえば松露饅頭とイカしか思い浮かばない。昔は虹の松原で松露が採れたとは親父の話で、法事では呼子までイカを食べに行くのが恒例である。だが佐賀牛が名産とは親戚の誰一人として口にしたことがない。それほどのものなら次の法事で口にしたいものだが、次の法事というのは順番からして自分ではないかと思うので、当人は佐賀牛とは無縁に終わる可能性が高い。

トランプ大統領のおかげで故郷の名物「佐賀牛」を知ったが、もぅ一つの名物牛肉「米沢牛」も悲しいかな永年無縁であった。米沢には母の実家があり、戦時中母子4人で疎開生活を送った。小中高校の夏休み、冬休みはこの地で過ごすことが多く、大学が北海道だったので行き帰り米沢に立ち寄っていた。

ものの本によると米沢牛は戦前から飼育されていたそうだが、疎開中はもちろん戦後、それだけ立ち寄っていたのに、誰一人として米沢が牛肉名産地であることなど教えた者はいなかった。ましてや米沢牛をご馳走しようという者にも出会わなかった。

米沢牛を知ったのは新聞記者になって少し自分の稼ぎで買えるようになってからである。そのころ米沢にいる従姉が「芋煮会の良しあしは米沢牛で決まる」といけしゃあしゃあと口にした。そんならもっと早くご馳走しろ!といったら「駅裏の佐藤肉店がいい」と店の名前だけ教えられて、自分で払わされた。

両親の故郷が奇しくも日本を代表する牛肉の名産地とは・・悲しくも嬉しいような思い出である。

今年の流行語大賞 「むき出しの好奇心には屈しない」

ここ3日ばかり続いている馬鹿話の続きとして、本日は「偏差値バカ」について。「このハゲェ~!」で落選した東大法学部卒の元議員、豊田真由子のセリフは今年の流行語大賞にほぼ確定しているようだが、有力な対抗馬が現れた。同じ東大法学部卒で800票差でかろうじて当選した山尾志桜里衆院議員(43)の「むき出しの好奇心には屈しない」「男女の関係はない」との強弁である。

世間の「むき出しの好奇心」と戦う女

山尾志桜里センセイは週刊誌に既婚男性との不倫疑惑を報じられたため、前原代表の下で幹事長に内定していたポストを棒に振り、民進党を離党して無所属で総選挙に臨んで辛勝したばかりだが、選挙が終わったら、禊が済んだ、とばかりに、こともあろうにスキャンダルの相手の倉持麟太郎弁護士(34)を事務所の政策顧問に起用したのだ。

民進党を離党する際の記者会見では「男女の関係はない」などの不倫疑惑を否定する短い説明を一方的に述べただけで、記者の質問は全く受けつけずに逃げ去った。それが、当選したら手のひら返したように、倉持氏起用の理由を「『共謀罪法』や天皇の皇位継承問題などで、これまで倉持氏とともに取り組んできた」と説明し、「『男女の関係はない』と否定したことすら、本来答える必要はなかった」「むき出しの好奇心には屈しない」などと語っている。(7日付の神奈川新聞のインタビュー)
山尾氏は同新聞のインタビューで、倉持氏を政策顧問に起用する理由について「『共謀罪法』や天皇の皇位継承問題などで、これまで倉持氏とともに取り組んできた。衆院選の当選で待機児童問題と憲法問題に取り組むよう負託されたとして、政策立案の共同作業には継続性が必要だからだ」と述べた。

ブログ子は7月から10月上旬まで山の上にいて、テレビも新聞もない生活をしていたので、今回、9月7日発売の週刊文春によるその「ダブル不倫報道」というのを見た。
▽山尾氏は倉持氏の妻子が実家に帰っている間に4回、倉持氏のマンションで密会していた。▽民進党幹事長就任が内定した9月2日の夜、都内にあるホテルの部屋で倉持氏と一夜を過ごした。同誌は2人がホテルには時間差で入り、倉持氏が部屋にワインやビールを持ち込んだ。その写真も撮られていて、文春記者が山尾氏に「不倫してませんか?」と直撃する動画も公開した。▽倉持氏と知り合ったのは山尾議員が東大で同級生だった夫と離婚すべく相談したことで親密交際になった。今では結婚指輪も外している▽倉持弁護士というのは結婚を約束した女性がいたが客室乗務員のCAと浮気して子供までできたので婚約者を捨てた過去がある。

なかなか面白い内容で、それこそ「むき出しの好奇心」をくすぐられた。「私に問うべきは、男女関係の有無などという下品な質問ではない」というが、当選したからには公人である。公も私もない、男女の関係を問われたら答える義務がある。 与党関係者は「インタビューを見ていると問題のすり替えですし、自身に都合良く解釈するスタンスは全く変わっていない。多額のガソリン代が支出されていた問題も、元秘書だけに責任を押し付け、地元で会見しただけ。宮崎謙介氏(元衆院議員)のゲス不倫を『緩んでいた』と批判していたのは山尾氏自身ですよ。やましいことがないのであれば、きちんと記者会見すべき」とあきれる。

少し軽いコメンテーターで申し訳ないが東国原英夫・元宮崎県知事がいいこと言っていた。「そこまで強く『潔白』を主張するのなら、何故それを証明しないのか。報道した週刊誌を名誉毀損で訴えないのか。元検事なら『法と証拠』に基づいて潔白を立証すべきである。自らの潔白を証明出来ない政治家(法律家)が『憲法改正』について論ずるなど、何の説得力も信憑性も無い」

ブログ子はこれにもう一つ付け加える。 山尾志桜里議員は保育所での国歌・国旗に疑問を呈し、女性の天皇を認めないのは憲法第14条で保障されている「男女平等」に反すると声高に叫んでいる。何千年と連綿と続いている「男系男子」こそ日本が日本らしくあるコアの部分であるという歴史の重みを顧みないのは、無知をさらけ出して平然としている最近の「左巻き」特有の言いぐさである。女の「和田平助」(逆にお読みください)が居てもいいが、国体をないがしろに論ずる女は容赦できない。

文化・礼儀・外交・・・果てつる国

韓国は7日夜に開いた文在寅大統領とトランプ米大統領の晩餐会にあろうことか、元慰安婦を招待したうえ、韓国が不法に占拠している竹島(島根県隠岐の島町)の韓国側呼称「独島」の名前を冠した「独島エビ」を提供するという愚挙に出た。

当然、日本政府は、ソウルの日本大使館を通じて抗議した。菅義偉官房長官は記者会見で「トランプ大統領が日韓を最初の訪問先に選んでいる中、(北朝鮮問題で)日米韓の緊密な連携に悪影響を及ぼす動きは避ける必要がある」と不快感を示した。また、韓国側に対し慰安婦問題が最終的で不可逆的に解決したとする日韓合意の「着実な実施を求める」と強調し、日本の立場を申し入れたことを明らかにした。

エビについては「外国が他国の要人をどのように接遇するかについて政府としてコメントを差し控えるが、どうかとは思う」と疑問を呈した。慰安婦問題や竹島に関する日本の立場に関し「米国からは完全に理解を得られている」とも強調した。

安倍晋三首相とトランプ氏は6日の会談で、北朝鮮に対し「最大限の圧力」をかけるために日米韓の連携の重要性を確認したばかりだった。日韓間の問題を持ち出して緊密な日米関係に水を差し、米韓の距離を縮めることを狙ったような韓国の動きに対し、日本政府内には「信じられない」「韓国はいったい何がしたいのか」といった強い不快感とあきれが広がっている。(産経新聞)

◇ ◇ ◇

今に始まったことではないが、たしかに「あきれた国」である。トランプ大統領の滞在時間が1日短いとか、娘のイバンカさんが日本だけに立ち寄って帰国したとか、ひがんだものの見方しかできない国柄もろくでもない。昨日「馬鹿は死ななきゃ治らない」を書いたが今日は「バカチョン」というタブー語を思い出した。

食欲がわかない晩餐会料理

大統領府が公開したメニューというのを韓国政府のホームペーで見た。右上にあるごろんと転がっているのが問題のエビで、あとは文氏の出身地の巨済島産の焼きカレイやマツタケ釜飯、韓国産牛肉のカルビなどだという。
正直言って、日本人には食欲がわかない。ましてやアメリカ人のトランプ氏の立場で眺めても箸をつける気にならない。結局、「旬」と「彩」(いろどり)を大事にする日本料理と違って、どこかの「田舎料理」にしか見えないのだ。特に、焼いたか茹でたかした問題のエビに至っては、なんの料理の跡も見えない。日本の板前なら大葉に立てかけるなり、大根に寄り掛かるない、もうすこし「踊っている」ように見栄えよくするところだろう。

所詮、この国の食文化と礼儀、外交、はこの程度のものなのだろう。

馬鹿は死ななきゃ治らない

世界中の資産家、投資家が「脱税」に使っているタックスヘイブン(租税回避地)で、昨年の「パナマ文書」についで「パラダイス文書」が公表され、日本では鳩山由紀夫元首相ら元国会議員3人や漫画家の名前が挙がってきた。

鳩山元首相は政界を引退した翌13年、バミューダに設立され、香港が拠点の石油・ガス会社「ホイフーエナジー」の名誉会長に就任。この人事を掲載した年次報告書などが文書に含まれていた。

取材に対し、鳩山氏は「会社のトップと数年前に出会い、子どもの結婚式にも呼ばれた。その後、名前だけでも連ねてほしいと言われた。実質は何の意味もない。鳩山の名前で信頼を得たいと思ったのでは」と説明。同社は年次報告書をネットで公開しており、副会長にジョージ・W・ブッシュ元大統領の弟ニール・ブッシュ氏が就いている。

鳩山氏は同社から顧問料を得ているが、金額は明かさなかった。バミューダとの関わりについては「知らない」と話している。(産経)

民主党時代、わずか1年とは言え一国の首相の座にあった人物である。アメリカで「ルーピー」(薄のろ)の異名をとったのも情けないが、その後、韓国ではソウル市内の西大門刑務所の跡地(西大門刑務所歴史館)で土下座をし、日本の朝鮮半島統治に対する謝罪を示したり(2015年8月)、中国主導のアジアインフラ投資銀行の諮問委員会の委員を引き受けたり中国べったり。

今年10月、共産党大会を控えた中国に出向いて「習近平(国家)主席は就任以降、強力な執政能力を示してきた」と称賛してみせ、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」との日本のことわざを持ち出し、「大国は実力を盾にして周辺国に優越感を示しがちだ」と言及する。中国の覇権主義にクギを指すのかと周囲が思ったら、「中国の大国外交はそうではない。まさにことわざ通りだ」と逆に持ち上げてみせた。

あとは

キャンプ・シュワブ前で座り込みをする「ルーピー」氏

安倍政権批判一辺倒。今年9月29日には米軍普天間飛行場の移設に反対しキャンプ・シュワブ前で座り込みをする(写真右)など、安全保障に対する見識も、知識もあったものではない。いまや民進党OB会からも入会を拒否されるほどのハチャメチャ「ルーピー」人生である。

 

ところが、資産の運用にはことのほか「有能」で、ちゃっかり租税回避地の会社の名誉会長に就任して顧問料を懐に入れていたことが「パラダイス文書」によって暴かれた。

ブログ子は彼の父親、鳩山威一郎氏(大蔵次官から参議院議員、外相)とは浅草「太郎」で飲み仲間だったので、鳩山家の裏事情や女性事情も知っているが、不肖の息子に泉下で泣いていることだろう。

ブログの亭主、山を下りました

八ケ岳も冷えてきてついに25日には初冠雪を迎えました。

サイトの亭主も山を下りました。

9月中旬山荘を訪ねてくれた友人夫妻が小池都知事ファンでしたので「そのうちポシャるだろう。豊洲も築地も市場をつくるなんて無茶だ」と言ったばかりでしたが、下山したら希望の党ともども壊滅状態。こんなに早く予見通りになるとは・・・政界の台風の風向きの変化に驚いています。

雑用もろもろ片づけたのちブログ再開します。

ブログの亭主 暫時留守にします。

書き散らかしたこのブログをお読みいただいてありがとうございます。

暑くなってきましたのでブログの亭主は八ケ岳に上がります。下りてくるのは10月中旬の予定です。

思うところは山でもいろいろあるでしょうが、パソコンもテレビもないので自噴どまりでしょうが、雑念が生じない分、健康にはいいかもしれません。

肌寒くなる頃またお目にかかります。お元気で。

だから民放テレビ局はダメなのだ

活発な前線の影響で、西日本全域で大気が不安定となり、九州北部で記録的豪雨となり、各地で被害が拡大。福岡、大分両県では6日、自衛隊や消防、警察などが約7800人態勢で不明者捜索や、冠水・土砂崩れで孤立状態となった住民の救助活動を行った。 福岡県の朝倉市や東峰村、日田市などに加え、熊本地震の被災地、熊本県南阿蘇村も避難を指示。、3県の9市町村の計約18万6千世帯、約45万人に上った。
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記録的な大雨で浸水した福岡県朝倉市内

九州の未曽有の大雨に、遠く離れた東京でも気をもんだ人は多いはずだ。ところが民放テレビはどう報じたか。NHKに全面降伏である。ブログ子の娘婿がTBS(6)で番組にかかわっているので見たいのだが、サンデーモーニングのコメンテーター、岸井成格の知ったかぶり左翼コメントが嫌いで見ない。テレビ朝日(5)は朝も午後も出しゃばってくる元高知県知事の橋本大三郎がもたもたとなんでもくどくしゃべるのが嫌いで見ない。知人が多くいるフジテレビ(8)を見たいがニュース番組がほとんどない。

まあ、なんとか「中庸」のように見える日本テレビ(4)を見るのだが、そのテレビですら災害報道はほんのお義理で、チャンネルをつけたときは船越英一郎が松居一代との離婚調停を決断した理由とかをえんやこらとやっていたので馬鹿にするなと切った。

大雨で甚大な被害が出ているのは日田市である。ブログ子は中学生の修学旅行でこの地を訪れた。咸宜園(かんぎえん)について事前に調べてレポートを出した。江戸時代、広瀬淡窓によって、天領であった豊後国日田郡堀田村(現大分県日田市)に文化2年(1805年)に創立された全寮制の私塾である。

災害報道を聞いていたら「「咸宜地区に避難勧告」とあった。咸宜園のある一帯なのだろうが、歴史に疎そうなテレビは咸宜園がどうななったのか一言もない。無事なのだろうか。

修学旅行で乗った久大本線は橋脚が流されたという。福岡県久留米市の久留米駅から大分県大分市の大分駅に至る九州旅客鉄道(JR九州)の鉄道路線で「ゆふ高原線」の愛称がある。九州横断の動脈で復旧には今後半年どころか年単位が必要なことは素人でもわかるがひとこともテレビは触れない。大分県の小京都といわれる日田や温泉地の由布院などの観光地が「壊滅」したと思われるのだ。

民放各社、九州には系列局があるからその気になればきちんと災害報道でできるはずなのである。なのに、NHKにはとてもかなわないと初めから戦意喪失している民放など誰が見るか。

天皇陛下、退位後はぜひ京都・奈良にお住まいを

京都御所 紫宸殿

天皇陛下の退位を認める特例法が6月9日、自由党を除く与野党の全会一致で可決、成立したことを受け、上は大嘗祭や年号制定から下はカレンダー業界まで世の中一気に動き出した。

宮内庁は現在の赤坂にある東宮御所にお住まいを検討しているようだが、公務から解放されたあと何も喧騒の東京にお住まいいただかなくともよさそうなものだ。そんななか、京都と奈良が「ぜひこちらにいらしていただきたい」と手を挙げた。大賛成である。

まず京都。京都市の門川大作市長は、退位後のお住まいや退位に関連する宮中行事を京都に誘致できるかどうかについて検討を始めたことを明らかにし、府や地元経済界などと協議を始め、早期に具体案をまとめて国に要望する考えだ。

門川市長は「上皇となる天皇陛下には、できるだけ京都に長くお住まいいただくことを念願していた。即位の礼や大嘗祭だいじょうさいについても、具体的にどういう可能性があるのか議論していく」と述べた。 市や京都府などは2013年、東京一極集中の是正などを目的として、京都への皇族の移住や宮中行事の開催などを目指すとした「双京そうきょう構想」をまとめており、これを基に議論を進めるという。

一方奈良は、荒井正吾知事が「陛下の譲位後のお住まいについて、『奈良に離宮を』との構想がある」と明かした。
荒井知事は陛下が平成22年の「平城遷都1300年記念祝典」で奈良を訪れた際、「平城京について、私は父祖の地としての深いゆかりを感じています」と述べられたことに触れ、「譲位のご意向を知ったとき、奈良に来ていただければと思った」と構想の経緯を説明。明治天皇の時代には離宮を奈良に作る構想があったとし「過去の構想の経緯など、資料を検討、調査するよう職員に指示した」と話した。

京都、奈良とも皇室にゆかりの土地で、明治維新で江戸城に移られるまで京都御所にお住まいであった。御所というといつも写真で紹介される紫宸殿は広壮ではあるがとても住まうに適したところとは思われないが、これはいわば「ホール」であって、後背地には御苑や御所に大小の池が配置されていて .お住まいはいくらでもつくることができる場所だ。

京都・奈良とも多くの祭り、行事は皇室とのつながりで成り立っている。150年ぶりに「上皇」という名でお戻りになったら地元は活気づくのは必定だ。東京に住まわれるメリットなど皆無と思うが如何。

やはり女の防衛大臣はダメだ

と書くと、男女同権の錦の御旗を掲げた筋からクレームが来そうだ。でもやはり軍事知識に乏しい人物が座るイスではない。女性は平和の象徴としてしかるべき閣僚ポストに座っていてもらいたいものだ。

答弁用紙の棒読みが多すぎる

防衛省になってからだけでも、15人が防衛大臣になった。この間、男性、それもかなりの硬派がつとめてきた。もっとも田中直紀などというメモ棒読みで子供並み答弁で周りをはらはらさせた御仁もいた。女性は2人で、わずか1カ月ほどで評価をするまもなく去った小池百合子(現都知事)に次ぎ稲田氏がすでに3年余、「在任期間」だけはベテランだがこれまでよくもった、というのが実態で、事務方の奮闘の賜物だろう。

彼女の発言だが、東京都議選の投開票日(7月2日)を目前に 27日に自民党候補の応援に出かけたのはよいが、「防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」と演説した。どれだけやばい発言だったか本人は自覚してないようで、その後記者とのやりとりでもにこやかに説明しているのをみても明らかだ。

自らの指揮監督下にある職員・隊員に法律に抵触する政治的行為を求めたといわれかねない内容である。「政務と公務を混同した」未熟極まりない発言で、こんなことは一般人ですらイロハのイで心得ている。現場にいた記者たちはたちどころに問題発言と認識しただろうし、その後の展開もメディアで大きくなった。閣僚やその役所の立場で選挙の応援をお願いする、など絶対言ってはいけない。自衛隊内を取材したことがあるが、選挙では士官はじめ一般隊員ですら政治的発言ととられないようピリピリしているものだ。それが、自衛隊で一番の親分がこれでは下は「やってられない」気持ちだろう。

野党はすぐ反応した。民進党の蓮舫代表は「もはや辞任のレベルではなく、安倍晋三首相がきちっと罷免すべきだ」と述べた。そのあと「防衛大臣の責務を理解していないとしか思えない。自衛隊員の士気にも関わる。一日も早くお引き頂くことが自衛隊員のためにも、国民の安全のためにベストだ」と話した。自分の二重国籍問題にいまだにあいまいで民進党内での士気を低下させている御仁に「士気」を言われるとはお笑いだ。

蓮舫氏の方は、この都議選で民進党は7人立ててせいぜい1人と言われているから、一足早く7月中旬にはクビが飛ぶだろう。稲田氏の方も8月下旬に内閣改造があるそうだから真っ先に退場してもらえばよい。

自分がいた新聞社で、防衛庁(当時)担当記者を選ぶとき、第一に軍事知識の豊富な人間を選んだ。「軍事オタク」といわれるような人間でもまず航空機と軍艦・潜水艦知識の豊富なものを選任した。でないと明日から現場に行って隊員と接触するのにたちまち馬脚をあらわして馬鹿にされるか、よくて体よくあしらわれるかのどちらかだからだ。

「軍事知識のある女性記者」というのは社内を見回しても一人もいなかった。いまでもそうだろう。プラモデルの戦車を組み立てるなど、素養があるのは男の子と相場が決まっているものだ。稲田防衛相は国会答弁でも記者会見でもメモの棒読みと事務方が用意した答弁用紙を読む場面が多すぎた。ほかに活躍の場を求められることだ。

「誤報の朝日」こそ報道すべき、息子による謝罪碑撤去

朝鮮半島で女性を「強制連行」したと偽証した吉田清治氏(故人)が建てた謝罪碑を「改変」したとして、元自衛官の奥茂治氏が韓国の警察に一時拘束され、いまだ出国禁止措置が取られている。

吉田清治氏が建てた「謝罪碑」。日本語とハングルで謝罪文が書かれている

この碑は、韓国の国立墓地「望郷の丘」にある。今では詐話師と断じられている吉田氏が1983(昭和58)年に著書の印税で建立し、「日本の侵略戦争のために徴用され強制連行され」などと、実行を指揮した一人として謝罪文を刻んだ。そのうえ韓国の報道関係者の前で土下座するパフォーマンスを繰り広げた。日本では朝日新聞だけが、「たった一人の謝罪」との見出しを付け、土下座する吉田氏の写真とともに大きく報じた。

 

「慰霊碑」と書き換えられた新しい碑。

暴力で無理やり朝鮮人女性を強制連行したなどとの証言や済州島に部下を連れて上陸し、泣き叫ぶ女性をトラックで強制連行したなどと書いたが、これが真っ赤な嘘であることは、現代史家の現地調査などで証明されている。証言をたびたび報じていた朝日新聞も虚偽だと認め、関連記事16本を取り消している。

 

 

奥茂治氏

今年になって吉田氏長男が「父が発信し続けた虚偽によって日韓両国民が不必要な対立をすることも、それが史実として世界に喧伝され続けることも、これ以上、私は耐えられない」と、謝罪碑の撤去を持ち掛け、引き受けたのが奥氏である

奥氏は、「遺族の権限で撤去が可能」と考え、現地に出かけてクレーンで撤去しようとしたが頑丈で無理とわかり、謝罪碑の上に「慰霊碑」と記した別の碑文を張り付けた。墓地の管理事務所へ事前に届け出ても許可されない可能性があると考え、無届けだった。事後に理由と連絡先などを書いた手紙を送った。それを見た韓国警察から出頭要請を受け、拘束は「覚悟の上」で再度韓国に渡った。韓国側はわざわざ手錠姿をメディアの前にさらし、拘束したが、自主的に入国した人物だけに釈放するしかなく、それでも出国禁止措置をとって奥氏を韓国にとどめている。

これを報じた産経新聞の取材に奥氏は「韓国人が吉田証言の嘘を知るきっかけになれば」と動機を話している。韓国民の前で慰安婦のウソを語られては困るから、いまだにその機会はないが、菅義偉官房長官は「必要に応じて在外公館などを通じて適切な支援を行っていきたい」とした。

土下座する吉田清治氏を取り上げた朝日新聞の記事(昭和58年12月24日付)

吉田証言のために旧日本軍による「慰安婦狩り」が行われたなどの嘘がまかり通り、「反日無罪」の韓国の風潮によって日本大使館や領事館の前に「少女像」がどんどん建てられている。そに上、親北政権の文在寅大統領の誕生で、朴槿恵時代に「最終的かつ不可逆的に」解決されたはずの日韓合意もちゃぶ台返し寸前である。

いまこそ諸悪の根源となった、吉田清治の嘘の謝罪碑が息子によって「撤去」されたことを報道すべき時ではないか。読売新聞が27日になって簡単に報じたが、あとの新聞は軒並み知らぬ顔の半兵衛を決め込んでいる。朝日新聞こそ真っ先に報道すべきではないか。でないと「誤報の朝日新聞」が定着する。

感動した! 自殺志願の乗客を駅員が抱きしめ慰める

毎日のように「人身事故による列車の遅れ」が伝えられるが、2017年4月、カナダ・トロントのダンダス駅で撮影されたこの動画は少し違った。

動画を再生するとまず「君は素晴らしい」と話す声が飛び込んでくる。この声の主こそ、“神対応” を見せたジョン・ポール・アタードさんだ。
赤いキャップをかぶりホームに腰掛けているアタードさんは、この駅の駅員。線路に立つ1人の男性を抱きしめている。自らの命を絶とうと線路に立ち入った男性を慰めているところなのだ。
https://www.facebook.com/marta.bento.37/videos/10154605507010544/

地元メディア『Toronto Sun』によると、線路に立ち入った男性に気付いたアタードさんは、駅に向かっている途中だった電車を止めてから、線路上の男性の前に腰掛けて「今日、嫌なことがあったのかい?」と話しかけ始めたという。

「嫌なことがあった」と返事した男性の腕には病院のタグが巻かれ、体は震えていたそうだ。

アタードさんは男性を抱きしめ、何度か深呼吸をさせ勇気づけてから、男性に「私は強い」と声に出して繰り返させた。動画の中でも、男性はアタードさんの体にしがみつきながら、「私は強い」と何度も繰り返している。

するとアタードさんは、その場に居合わせた乗客にも声をかけ「私は強い」と唱和させ始める。固唾をのんで成り行きを見守っていた乗客たちも、アタードさんの声にあわせて「私は強い」と大声で繰り返していく。

その後、男性に何かを言い聞かせるアタードさん。警官が近づこうとするが手を振って遠ざける。男性はアタードさんの声に静かに耳を傾け、最後には力強くアタードさんと抱擁を交わすのだった。男性が警察と共にホームを去っていく際に、アタードさんは協力してくれた乗客にも両手を握る仕草で感謝を表しており、周囲からはあたたかな拍手が巻き起こった。

アタードさんの行為はまさに神。いや、ヒーローだ。だが彼自身は、特別なことをしたとは思っていないと話す。「ストレスはとても深刻な問題です。心の病が周囲に気付かれない人だっています。誰だって人間です。私たちは苦しむ人々を大切に扱わなければならない。そうすることで、世界をより良くしていけます」

(「ロケットニュース」から)

また偏差値バカ。2年生議員、豊田真由子など消えろ

この女狂暴につき・・・

 自民党の豊田真由子衆院議員(42、埼玉4区、当選2回)が元政策秘書の男性(55)に、暴言、暴行をはたらいていたと22日発売の「週刊新潮」が報じた。元秘書が同誌に告発する形で明らかにされた。 本人は同日、自民党党本部に離党届を提出したが、録音を聞くととてもまともな人間とは思えない。離党届どころか即辞職させて二度と国会には来させないようせねばならない。この女性議員は「まとも」ではない。


 「週刊新潮」の『「豊田真由子』その女代議士、凶暴につき」の見出しの記事によると、元秘書は5月20日、豊田氏を乗せて運転中、後部座席から「この、ハゲーーーーーっ!」「ちーがーう(違う)だーろーーーっ!」などと罵(ののし)られ、左のこめかみ付近を6、7回殴られたという。その理由が、支持者に送った誕生日カードのあて名と名前が異なっていたことから激怒したのだという。アホとしか言いようがない。

元秘書はよほど腹に据えかねたのだろう、音声を録音していたうえ、「顔面打撲傷」などの診断書が出されている。テレビなどでその音声が流れたが聞くに堪えない暴言の連続で、まともな人間、それも国会議員の言葉とは思えない。完全に気違い女だ。所属する細田派は即刻追い出して、二度と国会に送ってはならない。

豊田真由子のホームページによると、私立桜蔭中、高を経て、東大学法学部を卒業。平成9年に厚生省(現在の厚生労働省)に入省した。14年にハーバード大学大学院を修了(理学修士)したほか、平成24年まで同省で介護、医療、高齢者・障害者福祉、染症・生活習慣病対策、戦没者・遺族の援護などに携わった。老健局課長補佐を経て、平成24年の衆院選埼玉4区で初当選した。典型的な「偏差値バカ」である。

自民党の2期目の衆院議員は、安倍首相ブームで当選したので「安倍チルドレン」と呼ばれるが。身体検査もろくに受けないで立候補しただけに、ストーカー行為が報じられて辞任した中川俊直前経産政務官など不祥事が発覚する議員が多く、「魔の2回生」などとよばれている。これまで6人は離党、辞職で去り、今度また豊田真由子議員である。都議選も危うくなり、政党支持率が10ポイント以上悪化したばかりだがさらに悪化は避けられない。

金正恩が我々の息子を殺した

北朝鮮から前週解放された米国人大学生のオットー・ワームビア氏(22)が治療を受けていた米オハイオ州シンシナティの病院で6月19日、死去した。ワームビア氏の家族が声明で発表した。

ワームビア氏は北朝鮮で1年5カ月間拘束され、13日に昏睡状態で帰国した。治療に当たった医師団は、同氏に深刻な脳損傷が見られ、「反応がない覚醒状態」にあると述べていた。

トランプ米大統領は遺族に哀悼の意を伝え、北朝鮮について「残忍な政権」で「基本的な良識」の尊重を欠いていると非難した。

ワームビア氏はツアーで北朝鮮を訪問中に拘束された。現地メディアは政治スローガンが書かれた物を盗もうとしたことが理由と伝えている。

遺族によると、同氏は15年の労働教化刑を言い渡された直後の2016年3月に昏睡状態に陥った。北朝鮮側は同氏がボツリヌス菌に感染し、睡眠薬を服用したと説明したが、医師団はこれに関してボツリヌス菌は検出されなかったと述べた。

また、ソーントン国務次官補代行(東アジア太平洋担当)は、米国政府が北朝鮮に拘束されている他の米国人3人の状況を懸念していると述べた。

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「デイリー・メール」紙(イギリスで一番古いタブロイド紙)の見出しは、写真のように「金正恩が我々の息子を殺した」。家族の言葉を引用したものだが、同時に英米の一般市民の感情でもある。

北朝鮮側は、「ボツリヌス菌の毒素による中毒で体調を崩し、睡眠薬を服用後に昏睡状態になった」と説明している。ボツリヌス菌が産生する毒素(ボツリヌス毒素)によって起こる食中毒で、オウム真理教が生物テロ兵器として使用を試みたことがある「史上最強の猛毒」である。青酸カリよりもフグ毒よりもサリンよりもVXガスよりも強力で、500 gのボツリヌス毒素があれば全人類を確実に殺すことができる。

北朝鮮は生物化学兵器として大量に所有しているから、これを拷問に使ったのかなどと憶測されたものの、アメリカの担当医師は「ボツリヌス菌による中毒の症状は見られない」と指摘している。

ボツリヌス中毒の症状は筋肉の麻痺で、重症では呼吸筋も麻痺するために息ができなくなって死んでしまう。ワームビア氏の症状は「昏睡状態にあり、脳内には広範囲における脳細胞の壊死が見られる。呼吸停止状態において見られる症状もある」(アメリカの医師)、まさしくボツリヌス中毒だが、菌がでないとなると、北朝鮮は体内から消す方法を持っているのか。

国連特別報告者を操る2人の人権活動家の女

ジュネーブの国連人権理事会で特別 報告者のデビッド・ケイのまくし立てた「日本の人権」についての調査結果はひどいものだ。彼が「特に懸念する」とするのは、

(1)政府当局からのメディアに対する直接的または間接的な圧力(2)一部の歴史問題に関する限定的な言論空間(3)安全保障分野に関する情報へのアクセス制限-の3つを挙げた。

(1)については、伊原純一・在ジュネーブ国際機関日本政府代表部大使が「日本国憲法は表現の自由を保障しており、わが国は言論の自由、報道の自由を最大限尊重している」と強調した。また「政府が報道機関に対して違法・不当に圧力をかけた事実はない。放送法により放送の停止などを命令したことは一度もなく、圧力に使ったこともない」と訴えた。

そういう政治的弁明より、日本ではTBS、テレビ朝日はじめ朝日、毎日、東京の活字メディアがどんな左巻き放送、報道をしているか見せてやればよい。何より連日、安倍批判をおどろおどろしい見出しで「報道している夕刊紙「 日刊ゲンダイ」を見せることだ。「空恐ろしい監視社会 官邸のアイヒマンらがやっていること」「この首相はトチ狂っている」「ウソつきと犯罪者はよくしゃべる安倍独裁官邸に巣食うチンピラたち」‥‥「便所の落書き」と評される夕刊紙だが、かくも自由奔放に「報道の自由」を謳歌している。

(2)については、教科書検定に対する政府の介入があると主張、中学校の教科書 から慰安婦の記述がなくなったことを指摘して「政府の介入は市民の知る 権利を損なわせる」と日本政府を批判している。これは詐話師、吉田清治のでっち上げ話16本を30年後に取り消した朝日新聞からじっくり聞き取ればわかるであろう。

(3)は沖縄における反米軍基地運動について、政府がデモを制限しているとして改善を求めたものらしいが、暴行などで何度も逮捕されている沖縄平和運動センター議長の山城博治被告が国連まで出かけて行って弾圧だと訴えたことを鵜呑みにしたものとしか思えない。

それはともかく、このデビッド・ケイや「テロ等準備罪」を新設する組織犯罪処罰法改正案に懸念を表明した同じ国連特別報告者、ジョセフ・ケナタッチなどつぎつぎ日本に呼んできては政府批判させている張本人が、2人が日本人の女性なのである。

何より張本人ぶりがわかる1枚の証拠写真がある。デビッド・ケイを取り囲むように写っている左の女性は英エセックス大人権センター・フェローと称する人権活動家、藤田早苗という。ケイは彼女の誘導のままに報告書 を作成していると思われる。

名古屋大学大学院国際開発研究科修了。英国エセックス大学にて国際人権法学修士号、法学博士号取得。  英国在住英国エセックス大学人権センターフェロー。専攻は国際人権法。ケイの来日を画策したのは藤田と言をみるとわれ、ジュネーブで暗躍して 国連の組織を動かし、政府・与党をおとしめる活動をしている。藤田のネットへの書き込みをみると「とうとう共謀罪法案が 審議入りした。英訳して国連その他に提供した」と書いている。暗躍しているのだ。

ついでに言えば15日、参院本会議で行われた「テロ等準備罪」を新設する組織犯罪処罰法の採決で自由党の山本太郎は「恥を知れ!」と絶叫して投票、福島瑞穂氏らも「牛歩」で抵抗していたが、 山本太郎のホームページに寄稿しているのも藤田早苗である。

右の女性は伊藤 和子という。早稲田大学法学部卒。弁護士でミモザの森法律事務所代表、NGOヒューマンライツ・ナウ事務局長。日弁連両性の平等に関する委員会委員、東京弁護士会両性の平等に関する委員会委員、と書けば大体の筋は読めるだろう。名張毒ぶどう酒事件で奥西勝・死刑囚(死亡)の弁護団に参加、国会前のデモ隊の先頭にはいつもいる「日本のフェミニスト、ラディカル・フェミニスト」である。

つまり、左翼人権活動家に誘導されて、デビッド・ケイがとんでも報告書を書き、藤田、伊藤の2人が売り込んで朝日がよいしょして書き、下請けのTBSの「サンデーモーニング」やテレビ朝日のワイドショーが「第三者の国連の公平な報告書」といって煽り立てている。

ばからしい構図ではないか。

それみたことか、小池都知事やっと豊洲移転を決意

やっと豊洲移転を決めたか

13日の日経新聞によると東京都の築地市場の豊洲移転問題で、小池百合子都知事が豊洲移転を決断したようだ。このブログでも「さっさと豊洲へ行け!」と書いてきたが、最初からわかりきった当たり前の結論でここまで政治利用してきた「小池ファースト」の責任は重い。

同紙によると、小池知事は豊洲移転を前提に調整するよう都庁幹部に指示したことが12日分かった。豊洲に移転しつつ、「築地ブランド」を生かすため、築地も売却はせずに何らかの形で活用する案の検討を求めている。23日の都議選告示前にも小池知事が表明する見通しだという。

ただ問題は残る。豊洲は衛生管理に優れる一方、管理費がかさみ、運営は赤字を想定されるので、穴埋めのためにも築地は売却せず、民間ノウハウを生かすなどして利用し、定期借地などで中長期的な収益確保策を練るという。築地でさらに金を食う恐れがある。

また専門家が豊洲の安全・安心は現在でも確保されているとしているのに、地下水をくみ上げ浄化する地下水管理システムの揚水機能を強化。工事費20億~25億円で、年間維持費は現状の約2億4千万円に5千万~6千万円の上乗せになる見込み。また、気化した有害物質が建物の地下空洞に侵入し、1階部分に入ることを防ぐため、地下空洞の底をコンクリートか特殊シートで覆い、換気設備を整備する。コンクリート案だと契約から工事まで約8カ月を要し、工事費と65年間の維持費で総額40億~50億円。特殊シート案だと2年近くかかり、同85億~95億円、としていることだ。

小池知事が不安をあおっただけの後始末に、さらに金をかけるというのは許されない。都民は馬鹿ではない。
知事特命の「市場問題プロジェクトチーム」、庁内検討組織「市場のあり方戦略本部など3つも立ち上げて、いったん豊洲に移転して築地を850億円で改築、などアホらしい計画をつぎつぎ打ち出させてきた。あきれ果てた世論は5月下旬の世論調査(日経)では豊洲市場に「移転させるべきだ」が50%、「移転させるべきでない」が37%だった。毎日新聞の調査で、「都議選 投票先、自民が最多17% 都民ファースト11%」。あきらかに風向きがかわりつつあった。

このままいけば「都民ファーストの会」になだれ込んだ、票欲しさの民進党都議候補者なども圧勝どころか危なくなりそうだった。選挙協力する公明党は豊洲移転を掲げ、小池知事に早期の決断を求めている。小池知事と対立する自民党も豊洲移転を主張、小池知事を「決断できない」と批判していた。日に日に批判が高まっていた。

豊洲ばかりでなく、オリンピックの地方都市分散開催、競技開催都市の分担金問題、ことごとく政治利用のにおいが目立つ小池知事への風当りも強くなって、機を見るに敏な人が、とうとう折れたということである。あとは余計な出費をさせない算段だけだ。

消えゆく「YS11]と「ジャンボ」の思い出

先週「YS11}と「ジャンボ」の最後のフライトを伝える記事が小さく報じられていた。とりたてて航空マニアというわけではないが個人的にも、この2機種には思い出深いものがある。
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戦後就航した唯一の国産旅客機「YS11」で、航空自衛隊美保基地(鳥取県)に所属する「152号機」の引退セレモニーが29日、愛知県小牧市の小牧基地で行われた。

 白地に青いラインと赤い日の丸が描かれた機体は美保基地を出発。午後3時すぎ、小牧基地上空に姿を現し、ゆっくりと低空で旋回しながら着陸すると、隊員らから拍手が湧いた。

昭和40年に空自に導入。総飛行時間が約2万4千時間に近づいたことなどから引退が決まった。52年間飛行したことになる。(産経)
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ニュースを見て、まだ飛んでいたいたのかと思った。「YS11」は戦後はじめて日本が製作・飛行させた民間機で名機の誉れが高い。ブログ子は10数回乗った。個人の搭乗数としては多いほうだと思う。選んで乗ったわけではなく、自分がいる新聞社が東亜国内航空の大株主で優待券たくさんあるので、できるだけ使え?と?命じられてためだ。戦後いちはやく航空機を購入したのは新聞社でその航空部が発展したのがこの会社だった。今では日本航空に吸収された。

おりから札幌五輪まじかでその担当記者だったから頻繁に乗った。航続距離が短い欠点があり、いったん三沢基地(軍民共用)に降りて給油する。ここは海面すれすれに下りていくので不時着するのではないかと思うほどだった。給油の間エンジンを切るので寒風がキャビンに入って来た。千歳でなく札幌市内の丘珠飛行場に降りるので便利な面もあったが、ここでもポプラ並木すれすれに下りるので慣れるまでヒヤッとしたものだ。

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 米航空大手のユナイテッド航空は6日、「ジャンボ機」の愛称を持つ米ボーイング747の日本と米国を結ぶ路線での運航を、今月14日に成田空港を出発する米西部サンフランシスコ行きの便で終えると明らかにした。ユナイテッド全体でも、ジャンボ機を年内に全て引退させる。米航空大手ではデルタ航空が日米路線で10月末ごろに運用を終える予定。(共同)

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これも名機の呼び声が高い。国内・国外ふくめ10回は乗った。御巣鷹山に520人の命が消えた「日本航空123便墜落事故」(昭和60年8月12日)では編集責任者だったのでJAL内外の知人・友人を総動員して取材にあたったので思い出が多いが、自分では「ジャンボを操縦した」ことで印象が深い。

といってもシミュレーターでのことだが、館山上空から羽田着陸までを入力してもらい実際とほぼ同じ景色を窓外に見ながら順調に羽田沖まで降下、滑走路に無事着陸、ドンというタイヤの接地音まで再現されていて、やった!と得意になりながらブレーキを踏んだ。とたん、機体は右に、滑走路外れて芝生に大破、炎上である。クルマと同じブレーキと思ったら、尾翼を左右に振る操舵装置だった。