今年のエイプリルフールは不作

なんといっても四月馬鹿の本場はイギリスだろう。毎年楽しみにしている。今年流れてきたニュースのトップは北朝鮮がらみ以下のようなもの。

 f99fd8d0-304e-4d11-b2ad-75ffb73885fa-460x351【ロンドン=内藤泰朗】エープリルフールの1日、英国の新聞各紙は恒例となっている「うその記事」を掲載、大衆紙デーリー・ミラーは、北朝鮮の金正恩第1書記が、英国の人気バンド「ワン・ダイレクション(1D)」のメンバーに自分と同じ髪形に変えない限り北朝鮮での演奏活動を認めない姿勢を示した、との記事を掲載した。

 記事によると、正恩氏は現在、世界で最も人気のある英国のバンドに、理髪店に行って、自分と同じ刈り上げスタイルに散髪するよう要求。北朝鮮では先週、男子学生らに、正恩氏と同じ髪形にする髪形統一令が出されたばかりだとした。

 また、平壌の消息筋の話として「われわれの指導者の髪形は非常に特別なもの。偉大でハンサムな指導者は、長髪を望んではいない。1Dはここでは、国家に許可された軍のように踊らなければならない」とのコメントも付けた。

ブログ子はジョンウンもIDも嫌いなのと興味がないのでフーンだが、このほか各紙には「立方体の卵販売へ」 「ペンギンが金の卵を産んだ」などの記事が掲載された。今年のベスト10を選んだ私家版もアップされている。

http://www.theguardian.com/media/2014/apr/01/april-fools-jokes-2014-best-web

日本でも、結構頑張っていて
◎DeNA陸上部は1984年ロサンゼルス五輪、88年ソウル五輪男子マラソン代表の瀬古利彦総監督(57)の現役復帰をホームページ上で発表した。「今の男子マラソンの現状を考えると将来が心配。今、私が立ち上がらないと駄目だと思う」とコメンもついていたが瀬古本人と陸上競技の現状を考えると、冗談にもならない。

◎東京新聞は「東京五輪から各競技にブービー賞を出す」というもの。毎年力を入れているそうだが大して面白くもない。まあ、継続は力なりといった程度だ。

本場はなんといっても英国だろう。あのイギリス人がやるかというのが面白いのだが、毎年英国国営放送BBCを楽しみにしている。ここは1950年代からずっと「4月1日」に全社をあげて力を入れている。、今年のはもうひとつまどろっこしくておすすめできない。「April fools jokes」で検索をかけると過去のものまで見ることができるが、過去の名作では「ビッグベン(英議事堂の時計)がデジタル化されることになり、使わなくなった時計の長針と短針はオークションに出品されます」というものには、日本人船員が真っ先に応募してきた。「 鉄道の車両番号がバーコードに変更」というのもあった。

「暖冬と害虫駆除のおかげで、スイスではスパゲティが大豊作」とのニュースでは木からにょきにょきと生えたパスタを大量に収穫する映像が流れた。 「スパゲティのなる木はどうやって育てるのか」という問い合わせが視聴者から相次いだが、BBC側の回答がふるっていて「トマトソースの缶詰にスパゲティを添木として差し、それが育つのを期待しましょう」と洒落のめしてくれる。

ブログ子は以前紹介したことがあるが「空を飛ぶペンギンが発見された」(2008)が大好きだ。氷山の間を飛ぶ大群や編隊を組んで洞窟をくぐる画像は壮大で例えわかっていても圧巻だった。

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姿消す「ジャンボ」を操縦したことがある

3月31日でボーイング747「ジャンボ」が姿を消すというのでテレビ・新聞は就航44年を振り返る企画で一杯だ。ブログ子はこの397トンある巨体を操縦したことがある。もちろん実機ではなくシュミレーターでだが、羽田空港で着陸に失敗炎上させた。

G20140331TTT0700032G3000000なくなるといっても日本の航空会社からで、羽田には外国航空機がまだ離発着するし、何より政府専用機や日本航空貨物のジャンボがまだしばらく飛ぶ。嫌いだが流行り言葉風でいえば「私的」には、「ジャンボ」と、あとはプロペラ機だが初の国産航空機「YS-11」、今も豪まで消えたマレーシア機の捜索に出かけている「P-3C」機、これまた現在沖ノ鳥島での作業船転覆事故で出動している海上自衛隊の救難飛行艇「US-2」が、戦後の日本の空の名機だと思う。「US-2」以外みな乗ったことがある。

「ジャンボ」の初就航は昭和45年の7月ハワイ便だ。ブログ子はその3カ月前に新婚旅行でハワイに行ったばかりだったので地団駄を踏んだ。その時ホノルルの日本人観光客はパラパラだったが、「ジャンボ」による大量輸送時代に入りワイキキは日本人で溢れかえった。自分のサイト「八ケ岳の東から」でJALジャンボ機御巣鷹山に消ゆ」 を書いたが、この時の犠牲者520人は未だに破られない航空機事故のワースト記録なのも、その大座席数ゆえである。今回引退に至ったのも燃費が悪い4発の大型ジェットエンジンのせいでなにかにつけその「大型」が足を引っ張った。

地球上の大抵のところに直行できるという遠距離飛行力は、それまで主流だったアンカレッジに給油のため一時着陸する必要がなくなり、アンカレッジをたたの地方空港にしてしまった。

テレビに登場した現役パイロットが「ジャンボは手動で動かすところが多くてその分飛ばしているという実感がある」と語っているのを見て驚いた。自衛隊のブルーインパルスで戦後3本の指に入ると言われた名パイロットD氏と親しかったが、彼はその後JALで主に「ジャンボ」に乗っていた。内輪話を聞いたが、離陸してしまえばその後は操縦桿に足を乗せてコーヒーを飲んでいる、と言っていた。途中経路をインプットしてしまえばあとはほとんど自動操縦という最新の計器飛行ができるのだが、現在はさらに自動化が進んでいるということだろう。

ジャンボの操縦席

ジャンボの操縦席


ところでブログ子の「ジャンボ」操縦記だが、シュミレーターを房総沖からセットしてもらって羽田着陸を目指した。操縦桿を引けば機体は上に、左に回せば左に旋回という簡単さ。それに合わせて窓の外の景色は実機と同じく展開する。左回りで羽田沖上空に達し、浮かぶ漁船を見ながらゆっくり下降させた。右の表示板には機体の傾きと高度が正常なら緑の枠の中に刻々と数字と後ろからみた機体の形が浮いている。下げて滑走路に車輪を落としたらガツンと小さな衝撃音とバウンドが伝わってくる。すべて実機と同じ再現ぶりだ。ところがスピードが早過ぎる。右足の下のブレーキを踏んだ。するとどんどん機体が右に行き、滑走路を外れてバウンドしながら芝生の上を走り、ついには機首を突っ込んで炎上した。ものすごい音と衝撃。汗で手がビショビショ。パイロットが教えてくれたが、ブレーキと思ったのは垂直尾翼を動かすものだった。

「酉の市で熊手を買った」では通らない

昨日の孫娘の話の続きで恐縮だが、一番上の小3になる優妃の号泣の話。昨年、映画かアニメが知らないがあの「おしん」を観に行った。おばあちゃんが万一の時にとおしんのお守りにお金を縫いつけてくれたのを主人に盗んだと疑われて取り上げられるシーンがあった。その時優妃はすっくと座席を立ち、「それはおばあちゃんからもらったものだよー」と画面に向かい号泣しながら叫んだそうだ。大笑いしたのち、幼い子どもの正義感に胸を打たれたが、それほど金の出処が「きれい」かどうか証明するのは難しい。

stt14032721500015-p3みんなの党の渡辺喜美代表は27日、国会内で記者団に対し、化粧品販売会社ディーエイチシー(DHC)の吉田嘉明会長から計8億円借り入れた事実を認めた。その上で「純粋に個人として借りた。違法性の認識はない」と述べ、選挙費用や政治資金に充てていないとし、代表辞任も否定した。具体例に使い途を問われて「酉の市でかなり大きい熊手」を買ったことを挙げた

政治資金規正法や公選法に抵触するから口が裂けても選挙に使ったとはいえない事情はわかるが、「熊手を買った」では通るまい。有り体に言えば、みんなの党で候補者を何十人か立てた際、軍資金として配ったものだろう。みんなの党を出て結の党を結成した江田憲司代表以下衆参両議員15人も貰ったのだろうが、貰った側は口をつぐみ知らぬ顔の半兵衛を決め込むから親分が責を負うしかあるまい。「渡辺の個人商店」と言われるみんなの党である。分裂する可能性が大である。

ブログ子は今年の年賀状で、野党は民主党、維新、みんな、結、社民こぞって「馬糞(まぐそ)の川流れ」を予測したが、以外に早く来た。それにしても「週刊新潮」で暴露した化粧品販売会社ディーエイチシー(DHC)も、会長の吉田嘉明氏(73)もはじめて聞く名前だ。検索したら千葉県の氏の豪邸の写真が出てきた。日本の金持ち10何番目かにランクされるそうだが、化粧品会社というのは8億円をポンと出せるほど儲かるものなのか。

驚いたのは佐賀県唐津市出身だということ。ブログ子の父は唐津の近くの寒村の出で、親戚の多くは今も市の近在にいて、先祖代々の墓は唐津市内にあり、ブログ子もいずれそちらにお世話になる身だが、周りにそれほどの金持ちは一人としていない。

政界には政治ゴロという手合からスポンサーを気取って政治を動かす「気分」に浸る趣味の持ち主までいろいろいる。何かと官庁の規制が多い業界ではなんとか免れたいと政治家に接近し、金で動かそうとする輩も多い。今回表に出たのは、規制が多い化粧品や健康食品分野で政治を動かそうとしたのだろう。なんでも吉田会長はみんなは維新と合流するべきだとの立場だったが、渡辺代表は、維新と一線を画し始めたために堪忍袋の緒を切った。分裂した結の党・江田憲司代表のその後の維新接近工作を見ると合点がいく。

27日の記者会見で「吉田さんの怒りを買った。言うことを聞かなければ追い落とすと言われ、それを実行に移された」と語っている。吉田会長は渡辺代表が江田一派の離党を認めないことに、メールでたびたび「会派離脱を認めるべきだ」と不満を露わにしていたそうだから、週刊誌を使って追い落とし工作に出たものだろう。

渡辺代表の父親は衆知のように「ミッチー」で親しまれた渡辺美智雄である。副総理、蔵相、外相などを歴任。中曽根派を継承して派閥の領袖として総理の座を目指したが病に倒れた。

ミッチーはマスコミを大事にした。ブログ子は番記者ではなかったが何度もクルマに同乗したことがある。あるとき、赤坂見附で下車、私とカメラマンを自宅に誘った。一ツ木通りの魚屋でサンマかイワシか忘れたが、人数分買ってぶらぶらと歩き、赤坂の議員宿舎で自ら魚を焼いてくれた。その時ふすまの向こうからにこにこと現在とほとんど同じ顔で受験勉強していた息子を紹介してくれた。

派閥を率いてカネ集めに苦労した親父を見て、同じ手法でみんなの党の資金集めをしたのが落とし穴だった。今後分裂含みで推移するのだろうが、結の党も似た結末に向かうと見る。普通金を出した側は表に出ないものだが、今回はスポンサーに刺された政治家の最初のケースになるのではないか。今後、みんなの党から化粧品業界擁護の国会質問などが明らかになれば、金を出した側、受け取った側ともに受託収賄罪に問われる事件に発展しかねない。それほど高くつきそうな「熊手」なのである。

春眠暁を覚えず

みんなの党・渡辺代表の8億円のことを書く予定だったが、孫3人を乗せてなぜか遠く川崎の映画館に送っていく用事を仰せつかった。書いている時間がない。折しも春うらら。眠くなるような漢詩と、眠くてしょうがない子猫の動画でお茶を濁す。
shungyou
有名な孟浩然の「春暁」である。

春眠暁を覚えず  処処啼鳥を聞く 夜来風雨の声 花落つること知んぬ多少ぞ

と読むが、くどく説明するより、文豪、井伏鱒二の「名訳詩」がある。

ハルノネザメノウツツデ聞ケバ
トリノナクネデ目ガサメマシタ
ヨルノアラシニ雨ガマジリ
散ツタ木ノ花イカホドバカリ       
(「厄除け詩集」より)

さらにこの情景を絵にした動画が下記。

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snikonPX_0054_右の写真はこの日送り届けた孫3人。
優妃(小3)は映画ですぐ泣くそうで、それも周りの人が振り向くくらいの号泣だといいいます。
この日のディズニー映画もはじめの方にその号泣ポイントが有るというので、チカちゃん(叔母)に
タオル地のハンカチを用意してもらっていました。
美妃(小1)は東京都の読書感想文コンクールで「特選」をもらいました。
真妃(幼稚園年少)は昨日歯が抜けたそうで、見てみてと披露してくれました。大きくなってこの日はじめて
映画鑑賞に連れていってもらって興奮しきり。

以上、この日運転席で仕入れたビッグニュース。春らんまんです。

こんなにひどい冤罪聞いたことがない

裁判原稿はいくつも書き、いろんな法廷を見てきた。人権派弁護士が手柄を競い、多くの死刑確定囚に再審請求する風潮をどうかと思っている一人だが、今回の袴田事件ほどひどい冤罪事件は見たことがない。証拠を捏造したと思われる警察・検察官、そして素人でもわかる証拠品を前にして漫然として死刑判決を下したこれまでの7人の裁判官の罪は重い。

hakamada死刑囚の再審が認められるのは6例目である。異常に多い。このブログでも以前書いたことがあるが、戦後すぐの国警時代から県警時代に移行したあたりの事件が多い。それまでの自白偏重から証拠第一の科学捜査に変わったあたりだが、現場ではまだ自白がとれたらもう事件はおしまいという雰囲気が続いていた。証拠集めも証拠保全もおろそかで、それがのちのち法廷での審理に耐えられないというケースだ。

ところが今回は法廷で求められる証拠を捏造した疑いがあるという。これはもう警察の犯罪である。死刑囚はみな無罪と言われてもいいわけができない。そうではないことを知っているが、今回再審が認められるに至るまで2つの幸運がある。一つは裁判員制度とともに証拠品開示請求ができるようになり、それまで検察側が隠し通すことができた証拠品を出させることができるようになった。今回600点にもなる。もう一つはDNA鑑定の技術が進んだこと。10年前の再審請求時には古くなった遺留品からの検出はできなかったが、現在はできる。

今回の裁判で明らかになったが、警察が1年後に味噌樽から見つかったとするシャツやズボンの血痕の不自然さは素人目にも一目瞭然である。1年も味噌漬けになっていたらシャツは真っ黒であれほど白地があるわけがない。途中の裁判では裁判官はこの遺留品を見ているわけで、味噌漬け布地の異常な白さになぜ気づかなかったのか。

ブログ子は新聞社の静岡支局長をしていた時期がある。現在は静岡市と合併しているが当時は清水市で、そこの袴田事件(当時の事件名は「清水市の味噌会社専務一家4人殺害事件」)ファイルを見た。ただ死刑が確定した後だったし当時は昭和天皇の御不例に備えて県内関係者名簿のチェックが優先で、袴田事件の方は不思議に思わず、その時にコメントを取る関係者の連絡先を整理するにとどまった。

すでに無罪を訴える声があったのに調べなかった不明を恥じるばかりだが、釈放された袴田巌さん(78)は東京拘置所を足を引きずりながら出てきた。48年間死を目前にする生活で認知症に似た拘禁症状もあるという。ホテルに向かう途中にそれまで乗ったことがないクルマに酔い、しばらく休憩したという報道に言葉を失うばかりだった。

余計なことだが補償金は1億円に近い金額になるのではないか。できないことをわかって言うのだが、冤罪に関わった捜査関係者と7人の裁判官に弁償させたい。

中国公安に拘束の2教授は「転んだ」

このところ日本の大学で教鞭をとる中国人教授が中国に一時帰国したところを拘束され、長期間尋問された上、そっと日本に戻っていたという事件が相次いでいる。これは何を意味しているのか。

朱建栄教授

朱建栄教授

一人は昨年7月から上海で消息不明となり、中国当局に身柄を拘束されていた東洋学園大学(東京都)の 朱建栄教授56)。朱氏は1957年、上海出身。86年に来日し、同大学教授を務める一方、在日中国人研究者らで作る「日本華人教授会」の初代代表として、日中関係について活発な言論活動を行っていた。

大学の発表によると朱氏は昨年夏、情報機関である中国国家安全省に身柄を拘束され、日本での活動などについて事情を聴取されていた。朱氏は半年後の今年1月17日に解放され、高齢の実母の介護を兼ねて上海市内にとどまっていたが、その後日本に戻った。

朱氏は(1)研究者としての資料収集が中国の法令に触れていないか(2)相互理解を掲げた日中両国間での活動の内容-について、当局の調査を受けてきた。朱氏は同大学に対し、「研究者としての活動に不適切なものはなかった」との内容を述べているという。

朱教授はブログ子もテレビの中国関係のコメンテーターとして出ていたのを知っている。この人の癖で口の周りにいっぱいツバをためて、それこそ、口角泡を飛ばして語るしゃべリ方がおぞましく、すぐテレビを消していたので、判然とはしないが、そうとう中国一辺倒の発言だったように思う。それが中国官憲に拘束されるというのがもう一つよくわからない。

王柯教授

王柯教授

もう一人は神戸大大学院国際文化学研究科の王柯教授(57)。同教授は3月1~10日の予定で中国に出張していたが、帰国予定の10日に「母親の具合が悪くなったので様子を見に行く。10日ほどかかる」と日本の家族に連絡した後、所在が分からなくなった。家族が母親に連絡をとったが母親は元気で本人が訪ねて行った形跡はなかった。

王教授は中国・新疆ウイグル自治区のウイグル族の研究などで知られる人物だというが、中国側が最も神経を尖らせている分野だけにその方でなにか問題行動があったのかと窺わせたが、こちらも2週間後に突然釈放されて帰国、25日夜、神戸市灘区の神戸大で記者会見し、現地警察に身柄を拘束されていたと明らかにした。

王教授は「研究の中で中国の法律に触れるような行動があり、取り調べを受けていた」と説明。今月3日から福建省泉州市でイスラム系少数民族の聞き取り調査をし、その途中の7日に拘束され調べを受けたが、起訴には至らないと判断され、24日午前中に解放されたという。

戦前戦後を通して日本でも公安警察が共産党関係者をこうした調べ方をした時代があった。釈放された人の多くは転向するか内通者として組織に戻るかの道を選んだ。公安ではこういうのを「転んだ」という言い方をした。2教授とも中国に家族を人質に取られているという弱みを握られている。常識では「転んだ」と判断されるケースである。まあ、今後の発言を見ていればわかることではあるが。

中共政府が日本国内の中国人をしっかり監視していることがこれでわかるが、100%の言論の自由を謳歌している日本人もしっかり監視しているのである。ブログ子はその監視対象の新聞社にいたので大連のホテルでその一端を経験した。

幽霊の正体見たり枯れオバマ

17日の当ブログで「ハーグの核サミットで告げ口おばさんが握手か」と日米韓の首脳会談を予告した手前、内心「外れたらみっとみない」とひやひやしていたのだが、実現してやれやれである。3カ国の並び方も予測どおりの演出だったものの、 会談では「北朝鮮問題を中心とした東アジアの安全保障について、3カ国が一層緊密に連携していく重要性を確認した」というだけなのだからどうということはない。
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会談では安倍晋三首相の方が役者が一段上だったという印象だ。首相は冒頭、「お会いできてうれしい」とわざわざ韓国語で朴大統領にあいさつし、両首脳は会談後には握手を交わしたものの、朴槿恵大統領の方はこころなしか作り笑いが目立ち、いやいや引っ張りだされたという思いがにじみ出ていた。

事前の打ち合わせで、慰安婦や歴史認識の問題への言及はしないことになっていたから、会談では控えていたが、このあとドイツに向かった「告げ口おばさん」、さっそく25日付のドイツ紙、フランクフルター・アルゲマイネ紙との事前インタビューで、日本の一部の政治指導者が慰安婦問題などで韓国国民の心を傷つけていることが日韓関係を阻害してきたと指摘、ドイツが戦後、周辺国に謝罪し和解した歩みを「日本も参考にして学ぶべきだ」と述べるなど反省の色全くなし。韓国の事情では当たり前だろうが、すぐ横のウクライナでは「歴史認識」を持ちだしたら大問題になって殴り合いになる国々が雁首並べている。「韓国も参考にして学ぶべき」ではないか。

それにしてもオバマ大統領の指導力は落日の如し、である。イランでは武力侵攻を匂わせてロシアに出し抜かれ。ウクライナではドイツはじめ燃料をロシアに依存している国々の及び腰をまとめられず、ロシア外交官と経済人へのビザ発給停止という痛くも痒くもない制裁がやっとである。今回も韓国に、いつまでも慰安婦と歴史認識を引きずるのはやめろと説得するくらいの圧力が欲しかったが屁のつっぱりにもならない3カ国会談の場を設けただけである。

ケネディーに匹敵するオバマ名演説に感動したブログ子など裏切られた心境である。

イタリアの修道女、一夜にしてスターに

rs_560x415-32114_copy【22日 AFP時事】カトリック教会の修道女が、一夜にしてポップスターとなる大センセーションが19日夜、起きた。
イタリアのオーディション番組「ザ・ボイス(The Voice)」に出演したクリスティーナ・スクッチャ(Christina Scuccia)さん(25)は、黒の修道衣と十字架のネックレスをつけ、アリシア・キーズの「ノー・ワン(No One)」を歌った。観客からは大きな歓声が起き、審査員4人は信じられないといった表情を見せた。

聖ウルスラ修道会の修道女のスクッチャさんは、「神から与えられた才能があるからここに来ました。その才能を分かち合えればと思って」と述べた。審査員の1人のラップ歌手、J-Axさんは、「感動して涙が出た」と語った。

スクッチャさんは、修道院から「外に出て」神の御言葉を広めなさい、と言ったフランシスコ法王に触発されて番組に出場することにしたという。

別の審査員が、法王庁は彼女がオーディション番組に出たことをどう思うだろうかと尋ねると、スクッチャさんは「法王さまの電話を待っています!」とジョークで返した。

日本の新聞テレビでは報じられなかったようだが、ネットではこの可愛らしい修道女の話題でもちきりで、下に紹介する動画は3日間で2000万回以上再生されるという人気だ。

ブログ子もさっそく拝聴したがすっかり魅了された。R&Bには疎い方だが身体が自然にリズムに乗る感じで確かに天使の声だ。
イギリスのオーディンション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」で、当時素人だったスーザン・ボイルさんが一夜にしてスターになったことも影響してこうしたオーディション番組は世界各地で生まれていて、これはイタリア版。

審査員4人は出演者に背を向けて座っていて、「合格」のボタンを押すとはじめて椅子が180度回転して出演者と対面することになるのだが、そのとき目前に修道女の姿を見た瞬間の驚愕の表情が面白い。言葉を失う者、上記にあるように感動して涙をながす者など。涙を見せたのはラップ歌手のJ-Ax氏だが、これが全身刺青だらけで、日本なら極道扱い必至というすごい人物。

修道女というと戒律厳しくて外部の人間と接触も禁じられていると思いがちだが、テレビでは同僚の修道女4人がスタジオの片隅で調子を合わせて身体を揺すったり大歓声で喜んでいた。3日ほど前に衛星放送の再放送で映画「サウンド・オブ・ミュージック」を見たばかりだったが、マリアにトラップ男爵との結婚をすすめたり、ナチのクルマのキーを隠したり、「かなり自由に」行動していた。誓いを立てる前なら許されるのだろうかなどと考えた。

家内は神戸のカトリック系の学校を出たがそこで教わったシスターは卒業生仲間と八ケ岳の我が山小舎に泊まっていかれた。もちろん私は遠慮して全員女性だけだったが、それまでシスターは外泊などもってのほかと勝手に考えていたブログ子は、近頃バチカンも柔らかくなったのだろうかなどと思ったものだ。

それはともかくクリスティーナさんの歌いっぷりは見事で、「◎」は保証する。

https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=TpaQYSd75Ak#t=34
8分ほどの動画のうち歌は前の2分ほど。あとは審査員とのやりとりだがイタリア語でよくわからないが上のニュース原稿のような会話だ。歌をもうすこし聞きたい方は下の動画。別の番組でのもの。曲名などは画面に出てくるが「あなたの言葉がなければ」という意味。

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「ミニスカに懸念する」太田国交相のレベル

スカイマークが導入するミニスカ

スカイマークが導入するミニスカ

スカイマークが5月に導入するエアバスA330で客室乗務員(CA)が着用するミニスカートの制服について、太田昭宏国土交通相は20日の閣議後会見で、「(CAは)適切に保安業務を行う必要があり、サービスだけではない」と指摘。定期監査などで制服の妥当性を確認する方針だという。

馬ッ鹿じゃなかろか。なんでも航空労組連絡会加盟のCAでつくる「客室乗務員連絡会」が「セクハラ行為を誘発しかねない」「保安業務に専念できない恐れがある」として、国交省に指導を要請したのに答えたものだそうだが、こういうのを「タメにする」という。

航空記者をしていた時があるが、その時から、なにかというと「保安業務に支障が出かねない」という言い方が労組から出たものだが、スッチーの服装が何かに影響するなんてことはない。とっくに女子アナと同じでタレント並のレベルになっていて、言い寄る野球選手にケイタイのアドレスを教えるレベルになっている。万一の時があったとしても、脱出シューターに乗客を案内するくらいでミニスカだかロングスカだか見てる余裕はあるまい。

oota問題はこんな手合にいちいち「答弁」する国交相のレベルである。太田国交相は予算委員会でも秘書についた役人が作った紙片を棒読みしている姿が目につく。憲法解釈の変更で集団的自衛権の行使は可能だとする安倍晋三首相の国会答弁について聞かれた時も「全て首相が答えていることに同意している。違和感はない」と紙切れを読んでいた。曖昧な態度に終始している公明党の立場からして閣内での苦しい立場はわかるが。いつも「自分」というものが感じられなくて、そつなくこなそうという姿勢ばかりが目立つ。

まあ、与党の一角として閣僚ポストを公明党に与えるとき、安全保障ダメ財務ダメと消去法でいくと国交相くらいしかなかったろうが、その国交省でも「大丈夫か」という場面が多々ある。例えば、2020年の東京オリンピックに向けて建設現場での人不足が見込まれるというと、すぐ「現在、約1万5000人いる建設現場の外国人技能実習生の拡大を検討している」と発言する。研修生など「移民」の持つ危険性について一顧だにしていない。

ブログ子は高原野菜の本場、八ヶ岳の東にいるが昨年夏、畑の中の農道で道に迷い働いている人に道を尋ねたら6人全員中国人で一言も日本語がわからなかった。日本の農業がこんなに他人任せでいいのかと思った。公明党は移民に寛容で投票権を与えようとまで言っている。一度、大阪生野区の猪飼野に行ってみたらどうか。カナダなどは増え続ける中国、韓国からの移民をやめようとしているくらいだ。

公明党は集団的自衛権ばかりでなく、憲法改正、対中韓外交、教育委員会制度でも山口那津男委員長は「議論を尽くすことが重要」と馬鹿のひとつ覚えのようなセリフに終始している。「公明党下駄の雪」論が澎湃としておこるわけだ。政治部で聞いた話だが、池田大作名誉会長の前では創価学会より下で、公明党委員長以下直立不動で廊下に並んでいるという。生死の噂が絶えないいま、「ついていきますどこまでも」と決断したほうがよい。次は下駄の雪を払い落とせ、となるのだから。

飼い主が留守中、ワン公はかくもやりたい放題

エディもアーチャもそうだったからこの動画はものすごくわかる。

日ごろベッドの上に上がるなと厳命されているイヌが、飼い主の留守中にいかに自由を満喫しているか、その様子が激写された。
「上に上がるなだと? フン ネコが良くてイヌがダメとはどういう理屈だ!」
「こんなやわらかい肌触りを禁止しよって、それっ、すりすり、すりすり、オレの臭い付けだ!」

と言ってるんでしょうが、あとが怖いぞー  
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https://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=7D5bPLxU8U8

(冒頭2秒ほどCMが流れますがスキップ可能)

”プーチンの走狗”クリミヤの検事総長は超べっぴん

ロシアのプーチン大統領は18日、クレムリンで上下両院議員を前に演説し、「クリミアは強く揺るぎないロシアの主権下になければならない」と述べ、ウクライナ南部クリミア自治共和国とセバストポリ特別市を編入すると発表した。ウクライナの領土分割に踏み切ったロシアと米欧との厳しい対立は決定的となり、長期化は避けられなくなった。

クリミアでの住民投票についても「公正に行われ、住民は自分たちの意思を示した。ロシアとともにありたいということだ」と語った。クリミアのロシア編入は国際法にも反しないと正当性を主張。ソ連時代の1954年にロシア共和国からウクライナ共和国にクリミアが移管されたことを「明らかな憲法違反により下された決定だったが、全体主義のもとで住民は疑問を差し挟めなかった」と指摘した。

この指摘の部分はブログ子が先週書いたが、ソ連時代に同じソ連だったウクライナにクリミアの行政権を移したことを指す。ロシアの黒海艦隊の母港セバストポリを含む軍事的最重要地が、ソ連から離れて敵の米欧側にくっつこうとしている「歴史的皮肉」は誰にも予想できなかったこととはいえ、どんなことがあろうとロシアが不凍港を手放すことはないから、長期化も長期化、今世紀中にまず解決できない難問になるのは避けられない。

Biq2E8aCQAAty56ところで、そのクリミア自治共和国で新たな検事総長となったナタリア・ポクロンスカヤさん(33歳)が「美人すぎる!」とTwitter上で話題になっている。流行りの表現だと「美しすぎる」となるのだろうが、ブログ子はこれが大嫌いなので「べっぴん」としておいた。

ナタリアさんは、これまでにも検察官として暴力犯罪や環境問題に積極的に取り組んできたキャリアをもつそうだが、検事総長というとどこの国でも謹厳実直型が多いのだが、できたばかりの若い国だけに人材難だったのかもしれない。

ユリア・リプニツカヤ(ソチ冬季五輪のフィギュアスケート団体でロシアの優勝に貢献した)に似ているとか、さすが美人の多いウクライナ(クリミアは離脱したが)だけのことはあるとか、彼女に逮捕されたいなど話題だけ沸騰している。

さっそく18日にはクリミア自治共和国の中心都市シンフェロポリで、ロシア軍とみられる部隊が市内にあるウクライナ軍の施設を襲撃し、ウクライナ兵1人が死亡、少なくとも1人が重傷を負った。ナタリア検事総長の出番である。まあ、ブログ子でも結果はわかるが。

横田夫妻の「モンゴルの笑顔」に「もらい笑み」

北朝鮮による拉致被害者、横田めぐみさん=失跡当時(13)=の父滋さん(81)、母早紀江さん(78)夫妻は、孫でめぐみさんの娘のキム・ウンギョン(ヘギョン)さん(26)とモンゴル・ウランバートルで10~14日に初めて面会した。外務省が16日発表した。3人の面会は、日本人拉致問題をめぐる懸案の一つとしてたびたび取り沙汰されてきた。実現したことで、中断状態が続く日朝政府間協議の再開につながる可能性もある。

自宅のある川崎での記者会見には報道陣約100人がつめかけた。モンゴルを訪れる決心をした経緯について、滋さんは、同じ拉致被害者の松木薫さんの母スナヨさんが亡くなったことに言及。「われわれもそういうことになるかもしれないので、できればその前に会いたいと」。早紀江さんも「前から、行きたいと言い続けていた。あそこの国(北朝鮮)に入るのは難しいと我慢してきたが何もわからないままではなく、何とかなればいいねと思って」と語った。

kor14031714100009-p1夫妻は10日にウランバートル入りし、その夜に短時間面会。11~13日は、日朝双方の通訳1人ずつのほかは横田さん夫妻と、ウンギョンさんと夫、その娘の生後10か月になる赤ん坊の計7人だけで過ごした。夫妻はひ孫のためにおもちゃのピアノと、子供用の薬を用意。「滞在中にもおなかが痛くなることがあり、さっそく役に立ちました」と話した。ウンギョンさんが持参した野菜をゆでて、スープのような料理を作ったといい、「とてもおいしかった」と早紀江さん。早紀江さんは2002年に孫の存在を知ってから願い続けた面会で「夢のようなことが実現した。希望していたことがかなえられた」と孫に会えた喜びを語った。

早紀江さんの「首を振って歩いているところが、小さいころにテレビの『ひょっこりひょうたん島』の音楽に合わせて歩いているめぐみちゃんにそっくりだった」という話に、ブログ子は、そうかそんな昔になるかと北朝鮮による想像を絶する期間の犯罪に思いを致したが、新聞に載った早紀江さんの笑顔はこの何十年間ではじめて見たものだけに、しみじみと共感にひたった。

16日に報道各社にあてた文書では、「ウンギョンさんとの対面は、本当に奇跡的なことで、大きい喜び」としながら、「日朝会談が何とか良く進められ、全被害者救出のためになることを切望しています」とコメントした。これまでも北朝鮮に行き孫娘に会うことを勧められても「北の思惑に乗るだけ」と被害者全員のためにガンとして拒否してきた二人だが、会いたい思いは誰よりも強かったことだろう。

日朝赤十字会談もひらかれて、確かに動き始めている。中国、韓国とギクシャクしているなかで、日本に活路を見出して接触を図っているようだ。ことここに至ったのも従来の制裁措置がじわじわと効いてきたからにほかならない。脱北者の話を聞いてももはやこの国は破綻している。もうひと押しで崩壊するに違いない。

なのに黒岩祐治神奈川県知事は先の県議会常任委員会で、県内の朝鮮学校5校に毎年約6千万円の補助金を出していたのをやめる代わりに、保護者の世帯収入に応じ、入学金や授業料の補助を行う方針を示した。「子供に罪はない」といった判断だというが北朝鮮を資金面で支える朝鮮総連を県費で養うようなものである。

隣の東京都では教科書の提出を求め、歴史教科書では「敬愛する金日成主席様」など、北の指導者を礼賛する記述が頻繁に出てくる。校長室や職員室には金日成、金正日父子の肖像画が飾られていた。学校施設の一部を、朝鮮総連が無償で使っている事例もあったーーなどを理由に打ち切っている。

ハーグの核サミットで告げ口おばさんが握手か

こうしたブログに予測原稿は禁物なのだが(すぐ結果が出ることなので)安部首相と韓国の朴槿恵大統領は23、24両日にオランダ・ハーグで開かれる核安全保障サミットの席上、オバマ大統領を仲介する形で握手するのではないか。ようやく。

”告げ口おばさん”など放っとけばいいようなものだが、このところの日米韓の動きを見ていると、ようやく外交が動き出したようだ。ウクライナ情勢やイラン問題でロシアのプーチン大統領に先手を取られっぱなしのオバマ大統領だが、ようやく、どこの国にも通用しない歴史認識一本槍の韓国の所業をほっといたら極東の安全保障にどれだけ痛手になるか気がついたようだ。

ハーグで握手、という構図を描くのは以下の様な理由からだ。

第一は、安倍晋三首相が過去の植民地支配と侵略を認めた95年の村山富市首相談話と従軍慰安婦問題をめぐり旧日本軍の関与と強制性を認めた93年の河野洋平官房長官談話を継承すると表明した。これについて「朴槿恵大統領が幸いに思う」と述べたこと。

河野談話のでたらめな作成過程は産経の阿比留瑠比記者の仕事で暴かれてきて、政府で検証委員会をつくる動きが出てきていた。検証されて困るのは韓国なのだが、安部首相が14日午前の参院予算委員会での答弁で「検証すれど談話は継承する」と断言した。珍しく首相は事務方が用意した紙を逐一読み上げていたから、米政府の口出しがあったのだろう。

外務省は韓国大使館に対して、「午前の首相の国会答弁を注視して欲しい」と連絡したそうだ。韓国大使館が至急報で演説内容全文を本国に打電したのは言うまでもない。これを待ちかねたかのように朴大統領は上の声明を発表した。

kor14030122420第二に同じ14日に韓国大統領府は、23、24両日にオランダ・ハーグで開かれる核安全保障サミットに朴大統領が出席、25日からはドイツを訪問し、メルケル首相と首脳会談を行うと発表した。ハーグにはオバマ大統領も安部首相も出席する。挨拶だけですませるのはもったいない機会ではないか。

12日に外務次官・斎木昭隆と韓国外交省第1次官・趙太庸との会談が行われた。こうしたシナリオはこの席で描かれたのだろう。翌日から14日の安倍首相の苦渋の答弁ぶりなど両政府の動きと合致する。

あの強気の歴史認識は改まらないという声が多いが、アメリカが仲介に乗り出したからには断れないだろう。オバマ大統領は当初、日本だけ訪問する予定だったのを強引に韓国に引っ張った経緯がある。日本側が国賓で迎えようとしていたのだが、1泊2日では歓迎行事を入れるのも難しくなった。アメリカへの「恩」をアダで返すことはできない。加えて日韓のギクシャクで韓国は国内経済も苦しくなってきたという。

横田めぐみさんの両親が今月10~14日にモンゴルで拉致被害者、横田めぐみさん=拉致当時(13)=の娘、キム・ウンギョンさん(26)と面会した。北朝鮮による拉致は韓国のほうが多いのになぜか不問にしている。日本側が独自に動くのにも6カ国協議の場でと釘をさしてきたが、中韓はなんの力にもならないのははっきりしてきて、安部首相が独自の動きをし始めた。北朝鮮側も日朝直接交渉を望む動きになってきた。韓国は蚊帳の外である。

もはや告げ口外交だけでは通用しないご時世なのだ、かくして3カ国首脳会談で安倍首相と握手するしかないのである。大して見たくもないが。

モラルなき相手には損害賠償請求しかない

fbf8ec517携帯電話などに使われるNAND型フラッシュメモリーに関する東芝の先端技術情報を不正に持ち出し、韓国の半導体大手「SKハイニックス」に提供したとして、警視庁捜査2課は13日、不正競争防止法違反(営業秘密開示)の疑いで、業務提携していた米国半導体メーカーの元技術者の杉田吉隆容疑者(52)=北九州市門司区=を逮捕された。杉田容疑者は「全て間違いありません」と容疑を認めているという。

杉田容疑者は米国の半導体メーカー「サンディスク」日本法人の社員だった2007年4月~08年5月、東芝のフラッシュメモリーの生産拠点だった三重県四日市市の四日市工場で、「営業秘密」に当たる絶縁膜関連のデータなどを、付与されていたIDを使いサーバーにアクセスし、USBメモリーに不正にコピー。08年7月、転職先のSK社に持ち込んだ東芝側の損害は1000億円をくだらないという。

日本の先端技術をいろんな方法で盗んで成り立っている韓国企業の一端がまた明らかになった形だが、ブログ子はかねてから注目していて再三書いているケースだが、一昨年4月には新日本製鉄(現・新日鉄住金)が高機能鋼板の製造技術を流出させたとして、元社員と韓国製鉄大手ポスコを相手取り、1千億円の訴訟を起こした裁判。早ければ今年にも東京地裁の判決が出る。

韓国が「恩を仇で返す」国柄だが、ポスコのやり口は悪質だ。この会社は旧浦項製鉄所で高炉建設からその後の技術供与まで日本の新日本製鉄の全面的支援でゼロから立ち上げた企業である。薄板技術が現在の韓国の自動車産業を支え、厚板技術が日本の造船業から世界一の座を奪うまでに至ったのだが、そうした恩はおくびにも出さず更に技術を盗用して成り立って、自社技術だと強弁してはばからない。

日本企業も黙っているわけではなく韓国で訴えてもいるのだが、韓国企業には知的財産権を軽視する傾向があり、企業活動のどこが悪いという開き直った論理がまかり通る。加えて韓国は裁判後進国といっても良いほど偏っていて、平気で韓国企業有利の判決を出す。

在韓日本企業などで構成するソウル・ジャパン・クラブは1月、韓国政府への年次要望で、特許訴訟で「権利者が勝訴する割合が極めて低く、認められる損害賠償額もきわめて低額」だと訴えた。韓国での平均賠償額は5000万ウォン(約470万円)~1億ウォンで「感覚的には日本の10分の1以下だ」と関係者は話す。上記のポスコの例でも韓国での裁判だったら期待できないが、今回はたまたまポスコの日本法人があったために日本で裁くことができた。

baishou韓国での訴訟が信用出来ないのでこのところ海外での訴訟が増加している(右の表参照)。韓国企業が特許侵害で外国企業から訴えられるケースは2013年は334件と、過去3年で2倍になった。今回14日に東芝が、続いて続いて米サンディスクが韓国SKハイニックスを提訴している。日本でだ

企業秘密を海外に漏洩した場合は厳しい罰則を科す米国などと比べて、日本は「産業スパイ天国」と揶揄され、制度の不備が指摘されている。不正競争防止法は営業秘密を漏らした場合、個人の罰則は懲役10年以下または罰金1千万円以下。不正に情報入手した企業側の罰則は3億円以下の罰金となっている。企業に1000億円の被害を与えても「3億円以下」とあっては「やり得」なのだ。

日本人の「脇の甘さ」もある。日本ではおもちゃの扱いを受けていて、その先端性が認識されていないが、いま話題の無人機などはラジコン技術の応用だし、2006年1月にヤマハ発動機(本社・静岡県磐田市)が、軍事転用可能な無人ヘリコプターを中国に不正に輸出しようとしたとして、福岡、静岡両県警の合同捜査本部と名古屋税関から外国為替法違反(無許可輸出未遂)などの疑いで同社の本社など20カ所を家宅捜索、経済産業省が同社を刑事告発した事件がある。おもちゃの延長線上の考えだと説明したが、これはのちに軍用への転用を認識していたと断罪されている。

ブログ子は以前東富士演習場で陸上自衛隊の60式戦車に乗ったことがある。現在は10式(2010)戦車なので何世代も前の旧式だったが、 1キロ先の空き缶を吹き飛ばすのに驚いたが、さらに欧米の戦車と違って日本の地形に合わせて上下動に対応した照準器があるなど近隣国から見たら垂涎のものだった。武器輸出三原則の縛りがあって輸出できないが、あの手この手である国が「盗み」に来る話を聞いた。

日本の技術にもう少し自信を持つことだ。同時に「ポスコ」や「SKハイニックス」その他盗みを働いた韓国企業にはしっかり賠償請求書を送りつけることだ。

人間は無知、無能な存在と知りつつも

東日本大震災の3月11日前後のテレビ、新聞は見ないことにしていた。やたら情緒的なルポや「あの日生まれた赤ちゃんが3歳に」という報道を見ると、それがどうしたと言いたくなるだけだからだ。だからといって自分が新聞の編集者やテレビのディレクターだったらどうするかと問われるとそういい知恵も浮かばないのだが。

少し落ち着いたころなので、新聞テレビがはっきりいわないことを3つほど「断言」しよう。

大川小学校の悲劇は無能な教頭の優柔不断が招いた
1Z20140310GZ0JPG0007330010010日、宮城県石巻市立大川小の児童・教職員計84人が津波で死亡、行方不明になったのは学校側が高台に避難させるといった安全配慮義務を果たさなかったためだとして児童23人の遺族が、石巻市と宮城県を相手取り1人当たり1億円、計23億円の損害賠償を求め仙台地裁に提訴した。

大川小のケースはかなり検証が進んでいるが、「人災」と断言していい。この学校では地震直後、大津波警報や保護者らからの情報で津波が到来する危険を予見できたのに、しかもすぐそばに裏山があったのに、津波が来るまでの50分間、児童らを校庭に待機させた。この間、教師や児童の何人かは「裏山に逃げよう」と叫んだのに教頭はなぜが無視、挙句、裏山とは逆の橋のたもとに誘導して津波にのまれた。

多くのメデイアは断言を避け、「謎の行動」などとお茶を濁しているが、リーダーが優柔不断で無能だったらこうなるという見本のようなケースである。今後裁判で明らかになるだろうが、海を知らない人たちだったのではないか。

現福島県知事にはリーダーシップがない
satou自民党福島県連は、今年秋の福島県知事選に「佐藤雄平現知事は原発事故対応へのリーダーシップが足りない」として独自候補を擁立する方針を決め、16日に開く県連定期大会に「知事選挙必勝のための特別決議案」を提出し、擁立作業を本格化させる、という。

ブログ子はかねてから問題視して再三批判記事を書いてきた。水戸黄門を気取って民主党の御意見番を標榜していた渡部恒三元顧問の秘書から民主党ブームで県知事になったのだが、親分ともども福島原発の誘致の旗振りを努め、東電からさまざまな資金を得ていたのに、原発事故が起きるや手のひら返したように批判の先頭に立った。

節操がないのは政治家の常だからそれはいいが、社長が直接県知事に謝りに来いとか、東電の原発対応がなってないとかばかり言い続け、挙句に政府には「自由に使える金3500億円が欲しい」と掛け合った人物である。地元福島の復興計画は一番遅れている。親戚が相馬市にいるが、壊滅した漁港一帯をふくめてどう青写真を引くのか未だに決まっていないし、県知事が乗り出したという話もないという。今福島に必要なのは「大風呂敷」と言われながら100年後の設計図を描いた後藤新平のような人物なのだ。

海が見えない大堤防を作ってなんとする
TKY201103190442東日本大震災の被災地で計画されている大防潮堤の建設について、安倍晋三首相夫人の昭恵さんが「きちんと精査して見直していただきたい」と、撤回を求めているという。すばらしい「内助の功」である。

被災地の沿岸に建設を予定している防潮堤は、総延長370キロメートルで、約8000億円の予算を手当てしている。過去に発生した津波の高さを痕跡高の調査や記録・文献などから整理し、想定される津波の水位を設定、さらにシミュレーションをかけて、地域ごとに一定のプラスアルファを加算して堤防の高さを決めた。

その結果、建設が決まっている漁港の中で、一番高い防潮堤は14.7メートルの高さがあり、当然内陸部から海は見えない。

震災後この手の話はもっともらしく地元要望としてまとめられる。それは大工事で地元の建設業が潤うからだ。しかも防潮堤を造る予算は復興予算が充てられるため、地元住民の負担はない。25兆円の復興予算は原則2015年度末までしか使えない。要求されると国側も「復興計画に水をさすのか」といわれることを恐れて黙認する。気仙沼市はこうして約65%が建設で合意している。

こんどの津波で既設の防潮堤はどうなったか。波の方向を少しは変えられて減災に役立ったところもあるが、「日本一」と自慢していた岩手県田老地区では巨大なエネルギーを前にして大半はバラバラに崩れた。自然に立ち向かうのはよしとしても、自然にはもっと従順でなければならない。100年に1度の津波としよう。99年は海も見えない漁師町でいいのか。

安倍晋三首相は10日午前の参院予算委員会で、巨大な防潮堤の建設計画について「景観も重要で、被災直後から住民の意識も変わってきた。今後、見直しを自治体と相談しながらやっていく必要がある」と表明した。馬鹿な計画はやめさせるべきなのだ。

三たび ウクライナの話

三度、ウクライナの話に触れるのは、現在上映中の映画「ドストエフスキーと愛に生きる」を知って感銘を受けたからである。ブログ子は新潮社の「考える人」編集長、河野通和氏のブログを愛読しているのだが、その今週号で ―翻訳という夢を生きて―というタイトルでこの映画の主人公であるドイツを代表するロシア文学の翻訳者、スヴェトラーナ・ガイヤーさんのことが紹介されている。本人はすでに2010年11月に87歳で亡くなっていて、この映画は最晩年の2006年から彼女に寄り添って撮影されたドキュメンタリーである。
ガイヤー
彼女はウクライナ共和国のキエフ生まれ。15歳の時に、農学者だった父親がスターリンの大粛清の犠牲となり、逮捕される。それからの数奇な運命はため息が出るほどだが、映画ではそんなことは微塵もださず魅力的な日常が紹介されている。その模様は文末に紹介するこのブログへのリンクからお読みいただきたい。

日本は島国だったから、ありがたいことに一度も侵略されず民族の統一性を保ってこれた。武士道という高い倫理観に裏打ちされた高邁な理念が日本人に受け継がれて来たのもそれ故だが、大陸ではそうは行かない。ウクライナという国を見ても絶えず周辺から侵略されて国家として立ったのもごく最近に過ぎない。

チトー亡き後のユーゴスラビアの内乱を見るとき、どうして、こんな狭いところに異民族がひしめき合い、挙句に殺し合いまで発展するのか世界史を学んだ時からの謎だった。ようやく民族大移動の端緒となったモンゴル帝国の侵略の凄まじさを知って理解したのだが、騎馬軍団を見たこともなかった人々が1日100キロ近いスピードで、噂が届くより早く押し寄せ、男は殺されるか奴隷に、女は陵辱される恐怖におののいた。逃げ惑う民族が西へ西へと進み、それまで居た民族はさらに西へと追い出される。イギリスとても大陸にいたのが現在のイングランドに押し込められたと知ってようやくユーゴの紛争がわかる。

北海道大学に「スラブ研究センター」がある。日本におけるスラブ・ユーラシア地域研究の拠点で全国の大学の全国共同利用施設になっているが、学生時代、そばを通っても「アラブ」の間違いではないかと思ったほど疎かった。

スラブ民族という、一つの民族があるわけではなく、インド・ヨーロッパ語族スラブ語派に属する言語を話す民族集団を指す。東スラヴ人(ウクライナ人、ベラルーシ人、ロシア人)、西スラヴ人(スロバキア人、チェコ人、ポーランド人)、南スラヴ人(クロアチア人、セルビア人、ブルガリア人など)に分けられる(ウイキペディア)。

スラブ人の最大の特徴は言語が似ていることで、国は違ってもスラブ人同士の意思疎通は可能で、セルビア人とロシア人、スロバキア人がそれぞれの言語で話しているのに内容は理解し合える程だという。またスラブ系の国々の国旗はロシアのように、赤、青、白の組み合わせからできているところが多い。

ロシア軍の実効支配が進むウクライナ南部クリミア半島では人口の6割を占めるロシア系住民を中心にロシアへの併合を求める声が強まっている。「我々はロシア人だ。ウクライナに編入されたが、本来のロシアに戻るのだ」とテレビで叫ぶ住民の姿を見ると一見もっともらしいが、歴史を遡ればこの地はもともとタタール人のものだった。

クリミア半島のタタール人は1944年にドイツ軍に協力していると嫌疑をかけられ、スターリンの命令でウズベク共和国(当時)やシベリアなどに全員が強制移住させられた。本格的な帰還はゴルバチョフ政権下の80年代後半に行われたが、そこにはすでに多くのロシア人が移住していた。漢人が移住してこれを中共政府が支援して弾圧を続けて今やテロの温床となっているチベット、ウイグル両自治区の構図と同じである。100万人ほどいるイスラム教徒の少数民族クリミア・タタール人は、迫害を恐れて息を潜めているのだ。

ウクライナはソ連、ロシア時代を通じて絶えず弾圧され、すでに多くのウクライナ人が海外へ脱出している。ユダヤ系住民は多くがイスラエルに移住していて、あちこちにロシア語の村々が出現、道路標識はヘブライ語、英語、そしてロシア語だ。ソ連の支配を潔しとしない人々の海外移住先として最も大きなコミュニティーがあるのはカナダで、約120万人のウクライナ系コミュニティーがある。カナダで英語、フランス語に次ぎ話されている言語はウクライナ語だ。(佐藤優氏・元外務省主任分析官)

そこで最初に紹介したスヴェトラーナ・ガイヤーさんだが、映画の原題は「五頭の象」である。彼女が翻訳したドストエフスキーの5大長編小説――「罪と罰」、「白痴」、「悪霊」、「未成年」、「カラマーゾフの兄弟」を5頭の象に見立てたものだ。

「本を前にして、翻訳する時に先生にドイツ語で言われた言葉がある。“翻訳する時は鼻を上げよ”。翻訳とは左から右への尺取虫じゃない。翻訳は全体が大事。文章の全体を自分の内側に取り込んで、心と一体化する。翻訳する時は鼻を上げよ」という文章が出てくる。文学に限らず政治、外交、経済すべてに当てはまると思う。

ブログは下記のURLだが、映画はまだ上映中だ。

http://www.shinchosha.co.jp/kangaeruhito/mailmag_html/578.html

蛇足だが前々回に紹介したウクライナ名物「FEMEN」。どこに行ったかと書いたが、健在のようで、渦中のクリミヤで「プーチンくたばれ!」とやって手荒く扱われ、ニューヨークはタイムズスクエアで数人がウクライナの国旗の色に塗った胸を出してプーチン批判とロシアへの制裁を支持するメッセージを披露した。こちらは優しく扱われたようだ。ご希望の向きにはそのトップレス姿を提供するが如何?

ウクライナ国民が怒った! 韓国製鉄道のおそまつ

オレンジ革命からせっかく2度目の革命を果たしたというのに、今度はロシアがクリミヤ半島に侵攻して居座っているウクライナ。世界の同情が集まっているが、韓国はなぜかひっそり。今、韓国人がウクライナに行くとヤヌコービッチ前大統領ばりに袋叩きに遭いかねないのだ。

ここ数年、ウォン安を背景に韓国が海外へインフラ輸出の攻勢をかけているが、2012年のサッカー欧州選手権のために鉄道増発を迫られていたウクライナに韓国の現代ロテム(鉄道車両から軍用兵器まで生産している、現代-起亜自動車グループ企業)が高速鉄道の車両10編成(90両)の売り込みに成功した。3500億ウォン(現在のレートで334億円)。

ウクライナは国内を縦横に鉄道網が走っていて少年鉄道などというのもある鉄道大国である。日本の新幹線技術などが高く評価されているなかで勝ち取ったというので韓国は鼻高々だった。ところが2012年12月の納品直後にキエフから東部のハリコフ、ドネツクなど10便で合計20回の故障が発生し、乗客たちは寒波のなかで立ち往生、挙句寒空に放り出された。ウクライナ鉄道の処理のまずさもあるが、止まったのがずべて韓国製の車両だったというので国民の怒りは沸騰した。

ウクライナのテレビ放送がYouTubeにある(日本語訳つき)が、アナウンサーから乗客まで「現代(ヒュンダイ)」名前をあげて文句を言っているのがわかる。韓国も寒冷地なのに何故か寒さに対する備えがまるでできていない車両のようでウクライナの寒さになすすべもなく立ち往生した。「6時間も子供もいるのに説明もなく車両に閉じ込められた」と文句たらたらの韓国批判は以下の動画。(クリックでYouTubeへ)
http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=dEcKj3nmEDQ

韓国車両を選んだのは「シリアス ミステーク」と活字が踊るウクライナ紙

韓国車両を選んだのは「シリアス ミステーク」と活字が踊るウクライナ紙

あまりの不評にウクライナ鉄道は韓国製の10編成全ての運行を全面中断すると発表、ヤヌコービッチ大統領(当時)も2013年の頭に「現代ロテムを選定したのは私の最大の失敗だった……」と謝罪したほど。1年後にロシアに亡命するわけだが、豪勢な宮殿が民衆に暴かれたように、賄賂、袖の下、裏金まみれのヤヌコービッチだけに、韓国から大金を掴まされ韓国企業を選定したに違いないと見るむきがもっぱらだ。

韓国から調査チームが派遣されたがその後も2013年12月と今年の1月にも停車や遅延が頻発、一向に改善されなというのでウクライナ国民の怒りは収まらない。そういえば、台湾の特急自強號の客車が現代ロテム製で、メンテナンスをやらなかったことから台湾は現代ロテムを出入り禁止にしている。

ウクライナからさほど遠くない英仏海峡トンネルの入り口があるフォークストンとロンドン間に2009年12月から運行されているイギリス・サウスイースタン鉄道の高速列車、クラス395。日立製作所が製作したものだが、乗客の書き込みには、、
「ヒタチが俺たちのために作ってくれた、イギリス版新幹線がこれよ」
「やっぱり新幹線って綺麗だよなぁ。もっとイギリスに上陸してくれ!」

英政府から車両270両が追加発注され、これまでの596両と合わせると、合計で866両になる。日立は保守事業も約30年間請け負うため、総事業費は約8800億円に達する。

ウクライナの「FEMEN」はどこに行った

ウクライナが風雲急を告げている。豪勢な宮殿を追われたヤヌコービッチ大統領がロシアに逃亡して、やれやれと思ったらプーチンロシア大統領が出てきた。軍事、文化、経済どこから見てもロシアがクリミア半島を手放すことはないから占領を続けるに違いない。

ブログ子は今回の騒乱でパタッと音信が途絶えたウクライナ名物「FEMEN」を心配している。ネットサーフィンしている人、といってもほとんどは男だろうが、彼女たちは超有名である。毎週のように世界中の都市に現われては上半身ハダカの身体に過激なスローガンを墨くろぐろと書きなぐって警官隊と取っ組み合いをやらかすトップレス軍団である。

パリで毛皮を着た女性に殴りかかって(多分動物愛護だろう)逮捕されたあたりは同情されたが、あとはもうめちゃくちゃ。イギリス、イタリア、ロシア・・・今年1月にははるばるメキシコ市に現れ<ナチズムをセックスでぶっ潰せ>ときた。はてどういう意味か世間が考えている間に北アフリカ・チュニジアの首都チュニスでメンバー3人が、イスラム強硬派への抗議とかでアラブ世界で初となるトップレス抗議を行い拘束された。

EUに「プーチンくたばれ」と殴りこんだが、警官隊の盾が透明板でモザイク代わりに。

EUに「プーチンくたばれ」殴りこんだが、警官隊の盾が透明板でモザイク代わりに。

バチカンも例外ではない。新たなローマ法王を決める「コンクラーベ」が行われるサンピエトロ広場では、トップレスの胸に「ノーモア小児性愛」とペイントし、複数の警官に引きずられながらこんどは「ノーモア法王」と叫んでいた。

ウクライナの首都キエフに本部があり女子大生ら300人ほどがいるらしいが主義主張がどうなのかなど誰も考えたことがない。資金の出処もどうでもいいことで、ある日メディアに電話があって何時頃どこでやらかすか知らせてくる。それっとカメラマンが駆けつけると上着をかなぐり捨てて「乳房は我々の武器だ」などと胸のスローガンを見せながら走り回る。

駆けつけた警官が掴みどころに迷っていると蹴り上げられたり噛み付かれたり。配信される写真はどういうわけかみな「18禁」のマークがついていて、いちいち「あなたは18歳以上ですか」というところの「Yes」をクリックしないと拝見できないのだ。世界中で楽しみにしていた人は多いはずで、完全に姿を消した今、みんなが心配していることだろう。ブログ子のパソコンには彼女たちの活躍のあとの写真がわんさと保存されている。

そういえば美人のほまれ高かったテイモシェンコ元首相はヤヌコービッチ大統領の逃亡と引き換えに獄中から釈放されたが、車椅子姿ですっかりそこらのおばちゃん然とした姿だ。拷問でもあったかと思わせられる痛々しさだ。

ウクライナは悲劇の国である。キエフ大公国が13世紀にモンゴル帝国に滅ぼされた後は独自の国家を持たず、諸侯は周辺の国に従属、その後ロシア帝国の支配下に入った。第一次世界大戦後に独立を宣言するも、ロシア内戦を赤軍が制したことで、ソビエト連邦内の構成国に組み入れられた。1991年ソ連崩壊に伴い独立したものの、今回またロシアの「侵攻」である。

クリミア半島を朝鮮半島に、ロシアを中国に置き換えてみたらよくわかるが、北朝鮮崩壊後どういうことになるか。韓国の「告げ口おばさん」も世界の非情な力学を学ぶべき時だろう。

台湾と韓国のこの「落差」をなんと見る

甲子園準優勝の嘉義農林チーム

甲子園準優勝の嘉義農林チーム

台湾で、今から80年以上前の日本統治時代に台湾南部の「嘉義農林高校」の野球部(略称、嘉農)が甲子園に出場し、本土の高校を次々と破って準優勝を果たした実話を基にした台湾映画「KANO」の公開初日の27日、日本の出演者らも出席して大規模な上映会が行われた。高校野球の縁だろうが、珍しくNHKも28日朝のニュースで取り上げていた。映画を見た台湾の女性が「日本併合時代に日本人と漢族の台湾人、それに先住民という3つの民族の選手が協力して勝利を目指す姿に感動した」と熱く語るのに心打たれた。
NHKニュース動画 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140228/k10015598091000.html

SONY DSC野球部の監督役を演じた俳優の永瀬正敏さんらが出席した上映会の会場の野球場にはおよそ8000人の観客が詰めかけた。先立って22日には映画の舞台となった嘉義市で映画の完成を祝うイベントが行われ、ここでのイベントでは、嘉義農林が甲子園で準優勝したあと地元でパレードを行ったシーンが再現され、映画の出演者をはじめ嘉義農林の野球部のOBなどが目抜き通りを練り歩き、地元の人など嘉義市の人口の3分の1にあたる10万人が沿道で歓声を送ったという=写真上=。

不毛の大地といわれた嘉南平野十五万町歩に巨大な烏山頭ダムを作り台湾最大の穀倉地帯に変えた土木技師、八田與一(はったよいち)は今なお嘉南の農民から神と慕われているが、恥ずかしながらその名を知ったのは台湾前総統の李登輝氏が平成14年11月慶応大学で講演する予定だった草稿を新聞紙上で読んでからだった。この原稿内容はサイトで紹介しているので一読願いたいが、今なお熱いものがこみ上げてくる。
李登輝総統慶大講演草稿 http://home.r07.itscom.net/miyazaki/bunya/ri2e.html

同じ27日だが村山富市元首相は、都内の日本記者クラブで記者会見し、慰安婦募集の強制性を認めた平成5年の「河野洋平官房長官談話」の検証を求める動きがあることに対し「詮索することは意味がない。収まった問題をあげつらい、『日本はけしからん国だ』といわれる状況を作って何になるのか」と批判した。

 また、今月中旬に韓国の国会内で講演した際、首相在任中の7年に表明した「村山談話」について「国際的な約束事、日本の国是みたいなものだ」と説明したことを明らかにした。

 日本固有の領土である尖閣諸島(沖縄県石垣市)について「中国、日本、台湾も含めて近辺の国が共有すればいい」と指摘。安倍晋三首相の靖国神社参拝に「外交関係が悪いのを承知の上で行ったのはよくない」と苦言を呈した。

ブログ子は日本記者クラブの会員なので、事前に会見の知らせはもらっていた。行こうかとも思ったが憤怒のあまりこの「社会党の老害」に飛びかかるかもしれないと自省した。

先の産経新聞の検証を見るまでもなく、当時の宮沢喜一内閣の、河野洋平官房長官は口を閉ざしているが、日韓両政府は談話の内容や字句、表現に至るまで発表の直前まで綿密にすり合わせていた。証言によると、政府は同年7月26日から30日まで、韓国で元慰安婦16人への聞き取り調査を行った後、直ちに談話原案を在日韓国大使館に渡して了解を求めた。これに対し、韓国側は「一部修正を希望する」と回答し、約10カ所の修正を要求したという。

 原案では「慰安婦の募集については、軍の意向を受けた業者がこれに当たった」とある部分について、韓国側は「意向」を強制性が明らかな「指示」とするよう要求した。日本側が「軍が指示した根拠がない」として強い期待を表す「要望」がぎりぎりだと投げ返すと、韓国側は「強く請い求め、必要とすること」を意味する「要請」を提案し、最終的にこの表現を採用した。

韓国側が責任をもって選んだ16人の元慰安婦たるや氏名すら明確でないのが3人、生年月日は半分しか記載されてない。韓国側の意に沿うよう集められたでたらめな人選だった。しかも元慰安婦の訴訟の原告側弁護士は福島瑞穂(社民党前党首)で自ら聞き取り調査にあたっていた。慰安婦問題に火をつけた平成3年8月の朝日新聞の記事「元朝鮮人従軍慰安婦 戦後半世紀重い口開く」を書いた記者の義母はその遺族会の幹部だという(28日産経、阿比留瑠比記者)。

反日に狂奔する韓国はつぎつぎと歴史認識で攻めてくるが、すべて虚構の上に成り立っている。当座いうことを聞いておけば収まるだろうといった腑抜けた河野談話のような態度を一度でも取るとこんどはそれを根拠に有りもしないことを言い立ててくる。そういう国には一歩たりとも引いてはいけない。

上に名前を上げた面々、今では使われることもない死語ではあるが「国賊」という言葉を思い出した。
 

偉いぞ!山崎製パン

あの大雪の日、立ち往生したクルマの中にいた山崎製パンのドライバーは誰に言われたわけでもないのに、積んでいた自社製のパンを無料で配ったというのでネットで賞賛されていた。

マスコミにいた経験からするとその社の固有名詞が出て宣伝になることを嫌う傾向がある。やれ困った、死傷者が出たということばかり書いているメディアの片隅にでもいいからこういう話を紹介してもらいたいものだと、ネットに出回っていた山崎製パンの「義挙」の写真を保存しておいたのだが、10日あまりたって日経新聞がやっと「大雪の日、リアルアンパンマンになった山崎製パン」という記事を書いた。「リアルアンパンマン」という言葉も当時ネットで飛び交っていたもので、そのまま見出しにしたものだ。

 「大雪の日、リアルアンパンマンになった山崎製パン」
「えらい」「リアルアンパンマン」。
14日から関東・甲信、東北地方を襲った大雪。各地で交通網が寸断された。そんな中、中央自動車道談合坂サービスエリア(SA)で山崎製パンのトラック運転手が、足止めを余儀なくされた多くのドライバーらに無料でパンを配布したことが、インターネット上で大きな話題となった。

 「ヤマザキパン、カッケー」「これから山パンを買う」といった書き込みも相次いだ。
 その一方で、食料品を積んでいるコンビニエンスストアの配送トラックはなぜ山パンのような行動がとれないのか、といった声もネットで上がっていた。

 その理由は簡単で、山パンの独自の物流システムにある。街で見かける山パンのトラックのナンバープレートを見ると、「白ナンバー」が多いことに気がつく。白ナンバーは山パンの自家用車で、運送業者のトラックではない。そのトラックをよくよく見ると「製パン業」という文字が書かれている。山パンは製造したパンをお店までちゃんと自らの手で届けるところまで自分たちの仕事と考えているのだ。

 運送業の緑ナンバーだと、運ぶ商品は荷主から預かったものになり、それを相手先にまでちゃんと届けることが仕事だ。仮に
緑ナンバーのトラックの運転手がパンやおにぎりを運んでいたとしよう。今回のように足止めをくらった場所で商品を配ることは本来の業務を放棄したことになる。

 では、談合坂SAで「すきなだけ持ってってよ!」とパンを配ったドライバーが運転していた山パンのトラックが白ナンバーだったのかというと、そうではない。実は緑ナンバーだったのだ。ただし、このトラックは山パンの物流子会社が運用しているもので、山パン製品のみをトラックに詰め込んで配送している。事実上の山パン専用車で、白ナンバーと同様な行動がとれたのだろう。

 最近は「餅は餅屋」ということで、専業の物流業者に配送を委託するほうが効率的だといわれている。なぜ山パンは、それほ
どまでに自社物流にこだわるのか。

 それを知るには社長の飯島延浩氏の一橋大学時代に遡る必要がある。若き飯島氏は英国の産業革命時代の石炭産業の衰退について研究し、その鍵を握っていたのが水路、海路、陸路と時代とともに変遷した物流であると指摘した。物流を手放さないことが自らの事業をより発展させると考えたからだ。多くの消費財メーカーが小売業が構築する物流機能に組み込まれる中にあって、山パンはそうした流れとは一線を画していることになる。

 余談だが、山パンのトラックに描かれている食パンをほお張る女の子の名前は「スージー・ポーマンちゃん」。今から50年ほど前に東京に住んでいた実在する少女(3歳くらい)だ。また、山パンの創業家は飯島姓なのに、なぜ山崎製パンなのか。戦後の統制経済の下、創業者である飯島藤十郎氏は配給パン事業に関わっていたため、パンの加工を請け負う新規事業の営業許可がもらえず、妹の嫁ぎ先である山崎の姓を使ったためだ。

 山パンによると、自然災害などの際には今回のようなパンの無料配布を現場の判断でおこなってもいいという。3年前の東日
本大震災でも同じようなことがあった。社長の飯島延浩氏は敬虔(けいけん)なキリスト教信者としても有名だ。こんなところからもリアルアンパンマンが普通にできたのかもしれない。

BgkljNyCYAAku。r記事は以上で、写真は雪の中を走る山崎製パンのトラックが掲載されていた。どうにも迫力がないのでブログ子が保存しておいた、当日流れていたネットからの写真を紹介した次第(クリックで拡大)だが、いかに多くの人が助かったか一目瞭然である。もっとも、お隣の中国人、韓国人がみたら自国でお馴染みの交通事故現場での略奪光景と映るかもしれない。なにしろ荷台からこぼれ落ちた生きたニワトリや豚まで持ち去られる国柄である。こちらの写真もブログ子はわんさと保存してある。

ここからは補足で、家内に聞いた話だが、長女の小学生時代の同級生にダウン症のお兄ちゃんがいた。長じて就職先を諦めていたが、山崎製パンが喜んで受け入れてくれたという。同じ作業の繰り返しの現場では障害があっても差支えがないと、立派な全寮制も用意して何十人と働いているという。宗教的哲学に基づいたクリスチャンならではの経営である。

ここまで書いて同じ経営をしていたメンソレータムの近江兄弟社を思い出した。不幸にも一旦倒産したが今なおメンタムを作り続けていて、我が家では似たような塗り薬を必要とする時は自然に薬屋で「メンタム」の名が出る。こうまで書いたら読まれた諸氏は今後パンは「ヤマザキ」を買われるのではないか。

ソチ五輪の土産は野良犬

ソチ五輪の選手たちが25日帰国した。橋本聖子団長に率いられてそろって記者会見する中に一番話が聞きたかった浅田真央の姿がなかった。真央ちゃんはおなじ時刻に有楽町の外国特派員協会(通称、外人記者クラブ)に招かれて一人で記者会見していたのだ。メディアの中に長くいた者としては、あいかわらずこの記者クラブには知恵者がいるなあと感心した。どこで話をつけたか知らないが大方の新聞・テレビをさておいて見事に「人さらい」した裏事情をどこか書いてくれないかと思ったのだが、天邪鬼のブログ子はソチの野良犬のことを取り上げたい。

ソチの情景はあちこちのテレビで紹介されていたが、どうしてこんなに野良犬が多いのだろうと不思議に思っていた。ゲートの横の人通りの多い場所、道路の横の空き地にひんぱんにくつろいでいる犬たちの姿が写っていた。見物の観光客に撫でられても平然としている姿もあった。

140224sochidog01大会中一枚の写真が話題を呼んだ。アメリカの女子スノーボーダークロス界の第一人者、リンゼイ・ジャコベリス選手がツイッター上に1頭のチの野良犬ワン公との記念写真を載せた。メダル候補だったが、準決勝で転倒するという苦い経験をしたのだが、「私と私の子犬」と題された写真には、満面の笑みで毛色が黒と茶の子犬のあごを撫でている彼女がいた。「アメリカに連れて帰る決心をした」とも書いた。

sochi-noraジャコベリスさんの代理人、ジョッシュ・シュワルツ氏によると、彼女はロシアの動物病院に行き、ペットパスポートを購入するなど、犬の引き取り手続きに奔走、「ソチ」と名付けたその子犬と一緒に20日にデンバー空港に到着、犬は与えられた骨をかじるのに熱中していたという(写真左)。

犬を連れ帰ったのは彼女ばかりではない。同じ米国選手で13日に表彰台を独占したフリースタイルスキー男子スロープスタイルの銀メダリスト、ガス・ケンワージー選手は米国に連れて帰ることにした4匹の子犬とその母親のために、2日間を犬小屋とリードの購入に費やした。犬たちを選手村に連れ帰ることはできないため、犬たちの棲家となっていたメディアセンターのそばにある警備テントに、ケンワージー選手は毎日通った。

ケンワージー選手は「試合の準備をしようとするとき、犬たちは良い気晴らしになる。余計なことを考えずに済むんだ」。毛色が黒と茶で耳の垂れた子犬たちが自分の膝の上でからだを寄せ合う4匹の子犬の写真をツイッターに投稿し「僕のお気に入りなんだよ」と紹介したところ、ポップスターのマイリー・サイラスさんも「@guskenworthyをフォローすべき4つの理由」というコメントと共にリツイートした。

米国の男子アイスホッケーチームには、北米プロアイスホッケーリーグ(NHL)で億単位の年棒を稼ぐ屈強な男たちがたくさんいるが、彼らもソチの子犬たちには弱い。ゴールキーパーのライアン・ミラー選手がNHL選手協会の小屋の外で横たわる茶色の耳と黒のぶちが特徴的な白い犬が写っていた。ミラー選手は「家族のホテルマスコット!」というコメントを添え、「2匹の野良犬は風呂に入り、他の選手たちに引き取られたという。

アエロフロート航空はソチの野良犬を無料で米国に運ぶことを申し出たという噂が広まったが、同社によると、米国への空輸の問い合わせがあったのは大会終了までに10匹ほどだそうだ。

それにしてもソチにはどうしてこんなに野良犬が多いのか。大会前にソチ市は2000匹を処分したと言われている。また、市の担当者が「野良犬はただのゴミ」と発言するなど、野良犬は非常に危うい立場に置かれていたのだ。ロシアでは何事も完璧には物事ははかどらないため、なお2000匹のワン公がの残されたということらしい。

浅田真央に感動

main_G20140220TTT0700791G10ソチ五輪のフィギュアでの浅田真央の演技には感動した。21日朝、もらい泣きした人が多かったのではないか。ショートでのリンクには魔物が棲んでいたとしかいいようがないが、打って変わってのフリーの演技には世界中の人が心を震わせ涙を流したことだろう。彼女は順位など超えてフィギュアの「レジェンド」(伝説)を作った。「浅田真央の五輪だった」といっても過言ではない。

フリーの演技は、浅田真央のスケート人生の集大成となった。冒頭のトリプルアクセルを成功させると、その後のすべての演技を完ぺきにこなした。142.71点は彼女のフリーでの自己ベストだ。SPで16位の浅田真央(中京大)はトリプルアクセル(3回転半)など、コンビネーションも含めた6種類8回のジャンプを全て成功させ、フリーで自己最高となる142.71点、合計198.22点で10人抜きで6位に入賞した。最初に挑んだトリプルアクセルは回転も足りて3回転半として認定され、出来栄えの加点もあった。信じられないスケーティングだった。

中国中央テレビ(CCTV)でも生中継されたが、解説者の陳氏は、「初めてジュニアでトリプルアクセルを成功させた選手であり、初めて1つの試合で3回のトリプルアクセルを決めた選手」という言葉で浅田を表現。「浅田はずっとこの高難度のジャンプをあきらめなかった。今日、彼女は戻ってきた。すごいことだ。こんなに難しいジャンプを、彼女はあきらめなかった」と述べ、演技直後、浅田が涙を流すと、陳氏ともう一人の解説者ともども感動の涙を流したという。

中国版ツイッター「微博」では「感動して涙が出た」「息が止まるほど素晴らしかった」と絶賛する書き込みが相次いだ。また浅田選手の最高の演技に「あきらめない五輪精神を示した」「どれほどの人が私のように泣いたことだろう」「表彰台に上れなくても、あなたの精神に敬服します」などの賛辞が送られた、という。

浅田真央は「これが自分がやろうと思っていた構成なのでよかった。今日の朝の練習もよくなかったので、自分のことに集中して、自分がやりたい演技をしようと思った。いろいろあったが、これまでもひとつひとつクリアしてきた。昨日の演技はとても残念で悔しくて、取り返しのつかないことをしてしまった。五輪という大きな舞台で、日本代表としてメダルは取って帰れなかったが、自分の目指すフリーの演技ができた」と振り返った。

特に心に響いたのは、「笑顔が見たい」というメッセージだった。演技後、浅田はうれし泣きしたが、「笑顔になろうと思って」すぐに泣きやんでスタンドに向かってほほ笑んだ。テレビに登場する町の人たちも「いっしょに感涙にむせんだ」「心が揺すられた」「最高の演技で締めくくられて本当によかった」というもので、日本人はスポーツを見る目が本当に成熟していると感じられるものばかりだった。

隣の韓国では「キム・ヨナ銀」に不満たらたらだそうだ。生中継した韓国MBCは、演技終了後も録画映像を繰り返し放映。実況担当の男性アナウンサーは「完璧な演技だったが、キム・ヨナの得点評価がロシア選手よりもこれほど低いのは理解ができない」と繰り返し、演技解説の女性も、審判への不満を繰り返し表明した。

自分たちで不満を述べるだけでなく、外国メディアの片言隻句を借りて文句をいうのもいつもの手口で、米紙USAトゥデイが「ホームアドバンテージでスケーターが利益を得るのは初めてではない」と指摘したと伝えたうえで、仏AFP通信や英BBC放送の報道を引用して「判定に強い疑問を提起している」と指摘。判定への不信感が韓国だけのものではないことを強調するのにやっきになっている。スポーツを見る目がどちらの国が肥えているか、そんなことも考えさせられた。

日本のメダリストのコメントが素晴らしい

レジェンド男の歓喜

レジェンド男の歓喜

ソチ冬季五輪のノルディックスキー・ジャンプ男子ラージヒルで2位に入り、冬季五輪日本選手最年長のメダリストとなった41歳の葛西紀明選手(41)はメダルの感触を問われて「すごく重い。とにかくうれしい」と話し「君が代が流れて日本代表として誇らしい気持ちになった。日本の人たちと一緒に喜びを分かち合いたい」と顔をほころばせた。

「レジェンド(伝説)」と呼ばれる男に、新たな歴史の一ページが加わった瞬間だった。今年の流行語大賞に加わるだろうが、ブログ子は葛西についてもう出なくていいだろう、後進に道を譲ったほうがいいとかねがね考えていた。ブログ子は札幌五輪では取材団の一角にいて日本選手がメダルを独占したシャンツエにいた。カンテの最上部に行ったが、恐怖でつかまり立ちしないと歩けない。緊張で陰になる雪の壁には選手が放尿したあとが点々としていていた。今回ソチのスタート台を見るとちゃんとトイレが設置されていたが、ここから「落ちる」勇気に感嘆し、以来ジャンパーを尊敬することにしている。

だが、葛西がこれまで見舞われた不幸については知らなかった。両親と姉妹2人の家族の中で最愛の母を火事が原因で亡くしたのは、長野五輪を翌年に控えた97年。長野五輪では故障でメダルを取った選手団の中にはいなかった。妹、久美子さん(36)は重い病で現在も闘病中だ。

ソチの空を飛んだ悲運のエースのサイドストーリーを知った後では、五輪の個人種目で初の表彰台にたった葛西を見て涙がこぼれた。「もう後輩に譲れ」と思ったことが悔やまれた。葛西選手は表彰台で右手の拳を突き上げてジャンプし、喜びを体いっぱいに表現した。「自分の力ずくで取ったメダルなので」と喜び、次の韓国冬季五輪(平晶)も目指すと聞いた時には「がんばれ」と声援していた。

c94c6dc0フィギュアスケートで金メダルを獲得した羽生結弦選手(19)のコメントも素晴らしい。日本のフィギュアスケート金メダルは2006年トリノ五輪での荒川静香以来、2個目だが、男子としては史上初の快挙だ。メダルの感触を「すごく重い。とにかくうれしい。君が代が流れて日本代表として 誇らしい気持ちになった。日本の人たちと一緒に喜びを分かち合いたい」と顔をほころばせた。

「日本の国旗が一番はしっこで、ロシアの国旗の隣のほうにあったので、日本の国旗にありがとうございましたっていうことを伝えました」

「やはりオリンピックっていうのは、日本代表をものすごく感じますし、ときにはそれが重いなーという感じもするんですけど、今回は本当に日本をしょって日本の代表として誇らしい結果を出せたなという風に思ったので、日本の国旗・日本の国、それとあと応援してくださった日本の方々に、感謝の気持ちをこめました」

「被災した方々に自分が直接なにかできるという立場にはないけれどメダルを取ったことで気持ちの上でなにがしかのお役にたてたかもしれないと思うと誇らしい」

「日本の為に」 「日本人として」 「日本代表として誇らしい」 と繰り返し、日本と被災地の思いを背負っているという気持ちが
コメントの節々にあふれていて19歳の青年がいつの間にこうした「芯」を身に着けたのかと感心した。「君が代」にもきちんと声を出して斉唱していた。日教組の国歌、国旗に背を向ける教育の中でもこうした国家観を持った青年が育つのかと思うと二重にうれしいメダルラッシュだった。

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一途に思い込んだ正義の厄介さ

先だっての籾井勝人NHK新会長の記者会見での毎日新聞など一部の記者の質問のやり方は「ペテン」「マスゴミ」だとこのブログで書いた(「やっとまともなNHK会長が出てきた」http://h-h-a.org/miyazaki/?p=56)。一部新聞はしれっと批判記事を書いているが、その内幕などには触れていなかったので菅官房長官の発言をもとにしたのだが、12日の 産経「正論」欄で現代史家・秦郁彦氏が「一途に思い込んだ正義の厄介さ」と題して、さらにくわしく当日のやり取りを検証しているので、これを再録 する。最近の朝日、毎日、そして共同通信の配信を受け記事を掲載しているローカル紙の論調は本当に、どうかしている。

一途に思い込んだ正義の厄介さ

http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/140212/ent14021203460001-n1.htm (引用元記事)

《安倍批判の傍杖食った籾井氏》

秦郁彦氏

秦郁彦氏

「一途(いちず)に思いこんだ正義ほどやっかいなものはない」(山本夏彦)という警句を実感させる事例が、最近のマスコミ報道で目立つ。一部の全国紙が客観報道の建前をかなぐり捨て、彼らの「正義」観に合わない安倍晋三政権の批判に熱中している。

気の毒なのは、安倍シンパと見なされ、傍杖(そばづえ)を食う形でからまれた人たちだ。最大の受難者は、1月25日の就任記者会見での発言を叩(たた)かれ辞任を迫られた籾井勝人NHK新会長だろう。一連のドタバタ劇の次第を検証してみたい。

まず翌日付の朝刊から見出しを拾うと、「慰安婦〈どこの国にも〉」「韓国の補償要求〈おかしい〉」(朝日)、「秘密保護法は『(国会を)通ったこと』」(毎日)、「安倍政権寄り鮮明」(東京)などだが、裏返すと、「慰安婦がいたのは日本軍だけ」「日韓条約にこだわらず韓国へ追加補償せよ」「秘密保護法への反対を続けよ」「安倍政権は支持しない」が、3紙の主張する「正義」なのだろうか。

そこで先頭を走る朝日の解説記事を読むと、NHKのある幹部、あるプロデューサー、経営委員、閣僚、自民党幹部の計5人が、いずれも匿名で会長非難のコメントを寄せている。このうち経営委員、閣僚、自民党幹部は会長の辞任を求めた。

コメントした6人のうち何と5人が匿名という奇妙な取材記事は前代未聞で、記者の誘導に乗っての発言かと疑われても仕方あるまい。特に任免権を持った12人の経営委員は全員一致で新会長を選んでいるうえ、28日の経営委員会で「委員からは退任論こそ出なかった」(29日付朝日)とすれば、三枚舌を使う委員がいることになってしまう。

なぜかNHKも動画サイトも記者会見の全容を報じていないが、私の手許(てもと)には、臨場感あふれる逐語の質疑記録がある。それを見ると、会長はまず不偏不党、視点の多角化を軸とする放送法の趣旨を順守したいと繰り返し強調し、NHKという伝統ある組織への敬意と信頼を語っている。

《記者会見取材の方法に疑義》

次いで首都災害による放送機能の麻痺(まひ)を避けるため、耐震性が足りぬ放送センターの建て替え構想を前倒ししてでも実施したいと述べた。ところが、質疑に移ると、記者団はNHK会長の守備範囲とは言いにくい政治的イシューばかりを選び、集中砲火を浴びせる。

繰り出した論点は、憲法改正、特定秘密保護法、尖閣・竹島の領土問題、靖国参拝と合祀(ごうし)、慰安婦問題と多岐にわたった。会長はしつこく迫られても、「個人的意見は差し控えたい」「ノーコメント」とかわすが、慰安婦問題でついに引っかけられてしまう。

「会長自身はどう考えているか」という毎日の質問に「コメントを控えてはだめですか…今のモラルでは悪いことだが、戦時慰安婦はどこの国にもあった。違います?」と応じるが、「重ねて尋ねたい」と迫られ、「無言」でいると、傍らの広報局長が「ノーコメントということ。じゃ次の質問を」といったんは押さえ込む。

しかし、10分後に同じ記者が「揚げ足を取るようだが」と断りながら蒸し返した。そして、「どこの国にもとは、すべての国か」と追及し、「ドイツ、フランス…」と国名を列挙させた後は、「どこの国にもあった証拠を出せ」「ではなかった証拠はあるのか」と、売られたケンカをうっかり買う形になってしまった。

《質疑応答読めば印象逆転?》

危ないと気づいてか、会長が個人の見解だと付け加えても、「ここは会長会見の場なので」(読売)と言われ、「それなら全部取り消します」と宣言したが、手遅れだった。「言ったことは取り消せませんよ」と凄(すご)まれ、「乗せられてしまった。今後はノーコメントと言い続ければよいのか」と反問したが、誰も答えない。

最後に朝日の「靖国と慰安婦はどちらも肯定的に見える発言だったが、それを番組に反映させたいのか」「襟を正して政権との距離を取るつもり?」と意地悪な質問で会見は終わった。友人の元記者に聞くと、「失言狙いの若い記者に挑発され、老練な経営者がワナにはまるとは」と辛口評だが、NHKに届いた視聴者の反応は、「批判的意見が7500件、よく言ったという声が3500件」(NHK発表)だという。質疑の全部を読ませたら、この比率は逆転するかもしれない。

海外の反響も批判調は一部の新聞にとどまり、「(韓国)政府としては公式見解は出しておらず」(1月28日付朝日)と当て外れに終わる。そこで、3紙と野党は、標的を安倍政権が任命した2人の経営委員(作家の百田尚樹氏と哲学者の長谷川三千子氏)に切り替えた。

都知事選の応援演説や追悼文集の一部をあげつらったが、「言論の自由封殺だ」と反論され、「ガッテンいかないNHK」(2月7日付毎日夕刊)とお茶を濁して幕引きとなりそうだ。(現代史家・秦郁彦)

悪さを見つかった時、イヌたちは

我が家のゴールデンリトリーバー犬「エディー」は長椅子のひじを半分齧り切っていた。サイトで紹介したが 、ピアノの脚がなくなって傾いていた知人の例もある。あるときなど誰の仕業かそしらぬふりで、 座布団の綿を蹴散らした中に3匹の犬が寝転んでいた。

「The Many Faces of Guilty Dogs」というこの動画、思わず「ある、ある」と笑ってしまった。「悪さを 見つかって叱られたときのイヌたちの恐縮ぶり」というタイトルだが、ホースを齧った奴、羽毛を引っ張り出した 挙句そこらじゅうに散らかした奴、飼い主に見つかって「ちょっと来い‼」と言われたときに、目をそむけてあらぬ 方向を見るのは「アナスタシア」がそうだった・・・

sorry

http://biertijd.com/mediaplayer/?itemid=46040 (クリックで動画へ)

愛想を振りまいて尻尾を振ってみたものの飼い主の怒りが収まらぬとみるやすっかり塩たれるイヌなどぞくぞく。 笑って、暫時あって思い出し涙の動画だった。

同じテーマでもう少し長いものが以下。

 

都知事選結果、こう見る

都知事選は大雪で投票に出かける気も失せ家に居たが、予想通りの結果で、面白くもない。 「脱原発」を旗印にした細川・小泉旋風は最後まで吹かなかった、どころか、共産・民主相乗りの宇都宮健児に3万票離されてまさかの「殿様3位」。

都知事選

細川氏は「出馬への逡巡があり準備期間が短かったことと、脱原発が争点としてなかなか取り上げられなかったこと」を敗因に挙げたが、当たり前の話で、全国で電気料金が高騰するなかで、しかも原発がない東京で東電の筆頭株主というだけで脱原発を唱えることの愚は、各種世論調査ではっきり「ノー」という結果が出ていた。有権者が重視したのは「景気と雇用」や「少子高齢化や福祉」で、「原発・エネルギー」は3番手だった。テレビを見ていても細川・小泉の両元首相の「老い」が顔の節々に目だって、まだ自分たちの名前が世間受けすると思っている時代錯誤が嫌われたことに気づいていない。二人は晩節を汚して完全に「過去の人」となった。

健闘した宇都宮の敗戦の弁は「投票率が低いのが不利になった」(最終投票率46・14%、過去3番目の低さ)というものだが、分かっていないようだ。投票率がもっと高ければもっと下位につけたはずだ。それより、これで青法協(せいほうきょう)のメンバーであることがはっきりした。実質的に共産党の下部組織に位置づけられる青年法律家協会は名簿を外部に見せないが、こうしたことで次第にはっきりしてくる。

この写真、週刊誌がてぐすね引いて使いまくるはず

この写真、週刊誌がてぐすね引いて使いまくるはず

右の写真には「当選確実の報道を受け、事務所で万歳三唱をする舛添要一氏と妻の雅美さん」というキャプションがついているが、今後週刊誌が必ず使うはずだ。「妻の雅美さん」というのは女性関係がわんさとある舛添周辺でなかなか写真を撮らせなかった3番目の夫人で、秘書をしていた女性。離婚話も出ているというなかで夫婦仲のよさを見せるために周囲が引っ張りだしたのだろう。外部に女性が3人、隠し子が2人とか3人と言う話や、母親の介護に精を出したというのが票に結びついたというが、姉などから「うそつき」呼ばわりされている。これからこうしたすねの傷が出てくるだろう。ブログ子は任期を全うできるか疑問視している。

小泉純一郎元首相の次男、進次郎復興政務官は党都連が推薦する舛添要一元厚生労働相について「一番、自民党が苦しい時に『自民党の歴史的使命は終わった』と言って出て行った方。応援する大義はない。応援する方もする方だが、受ける方もどうかしている」と名セリフ吐いたが正論だ。

田母神俊雄の60万票はまあこんなところだろう。石原慎太郎前都知事推薦というお墨付きが効いたものだが、いつの時代も「軍人」は嫌われるもの。おやっと思ったのは、「若い世代ほど田母神支持率が高い」という出口調査(朝日)だ。舛添36%、田母神24%、宇都宮19%、細川11%の順で、60、70代では6%ほどになっている。予想と逆の数字が出ているのだ。

万年ホーマツ扱いだったドクター・中松センセイが今回は、上位4人に混じってNHK、民放の討論会に呼ばれたのも画期的だった。裏を返せば細川陣営が日本記者クラブでの共同記者会見など恒例の主要候補そろい踏みをボイコットして、ネット討論会などに顔をだす戦術をとったためだ。困ったテレビ局がドクター・中松を主要候補者の中に入れたのだが、毎回「俺をホーマツ扱いしやがって」という苦情がホーマツ候補から出ていることへの配慮とも見える。

長年ホーマツ諸氏を観察していて、ブログに比較を掲載したこともあるのだが今回は見送った。なにせ16人立候補中「ホーマツ」12人という数に恐れをなし、テレビ放送に付き合えなかった。

その中で インターネット中心の選挙活動で若年層への浸透を図ったIT会社役員、家入一真氏(35)の健闘に時代の一こまを見た。長年立候補しているドクター・中松の6万4000票を抜いて、初選挙で堂々の8万9000票である。

街頭演説は2度だけ。ツイッターなどを通じた有権者とのやり取りに重点を置き、寄せられた3万件以上の意見を公約にまとめ、選挙資金もネットで集めた。帰趨がはっきりした午後8時すぎ、支援者が集まった港区六本木のクラブで「若い世代の声で上の世代をびびらせたかった」と語った。

ブログ子は大人気のツイッターなど一過性でやがてホーマツのごとく消えるだろうと見ているのだが、さて将来どうなるか。

大雪大好き

東京の大雪は50年ぶりという。新聞によると、

日本列島は8日、南海上を急速に発達しながら進んだ低気圧の影響で、東京都心(大手町)で戦後4番目となる27センチの積雪を観測するなど、関東甲信を中心に記録的な大雪となった。

都心の積雪27センチは、51年2月の33センチ、54年1月と69年3月の30センチに次ぐ戦後3番目の記録。鉄道や航空機のダイヤは大混乱、歩行者の転倒や車のスリップ事故などが7日夜から相次ぎ、埼玉、長野、石川で計7人が死亡、1人が重体、関東中心に1000人以上がけがをした。

s-DSCN0045都心の27センチという観測は大手町の気象庁での数字だが、すぐそばの新聞社に40年いたからわかるが、ビルの谷間であまり当てにできない。現に世田谷の我が家のクルマの積雪はごらんのとおりで優に30センチは超えて豪雪地帯の光景である。

交通機関がどうの、けが人がどうのということばかり報道されるが、ブログ子は「大雪」と聞くと胸躍る。母の実家がある山形・米沢で疎開生活を送って、身の丈の積雪の中を布団とこたつを積み込んだ箱橇(はこぞり)に乗せられ3、4丁離れた親戚の家まで運ばれた、深々とした記憶が懐かしい。長じてスキーやスケートで蔵王や信州に雪や氷を求めてこちらから出かけたし、現在も八ケ岳のマイナス10度を越えるなかで輝く霧氷のなかに身を置きたい思いに駆られる。この雪で我が山墅がある八ケ岳では50ー60センチとまれに見る積雪量だそうだ。いいねえ。

小幅で歩けとか、地下鉄の階段は手すりを持って下りろとかテレビは親切にアドバイスしているが東北、北海道の人が聞いたら笑うであろう。この際、都会の人間は少し雪というものを学習した方がいい。

雪に強い4WDでバッテリーも厳寒用に2つ積んでいるしチェーンもあるが外に出ないことにしている。以前雪の日にひどい目にあった。山手通りの中野坂上あたりに住んでいたが、こちらがいくら備えていても無知な輩が飛び込んでくる。普通のタイヤで坂道を行けるところまで駆け上がり結局斜めに止まって後続車をとめてしまい道路は大渋滞である。

さも迷惑だという面ばかりテレビアは見せて、「困りますね」式のコメントを集めているが、公園の子供たちの楽しそうな雪合戦やそりで遊ぶ親子や集めた雪でアイスクリームづくりに挑戦する母子など、楽しい大雪光景も取材した方が世の中、楽しいではないか。

感動した‼ 「熱血先生」

特攻隊の遺書を世界遺産に申請する知覧の人達に、例によって韓国と中国が牙をむいた。憤激の記事を書こうとした とき、テレビにこの番組が流れた。感動した。特攻隊員の遺書には粛然とするものがあり、醜い中韓に筆誅を加える はずだったが、こんなすばらしい先生がいたかと、先にこちらを紹介する次第。

というわけで番組の残り3分の1ほどのところから見たので全体はよく分からないのだが、「教育の現場では真情必ず伝わる」 という思いを新たにした。ロドリゲス先生は日系ブラジル人で懸命に勉強して教員資格をとり、教壇に立った。高校3年の担任だが クラスの半分以上はブラジル、フィリピンなど外国から来た生徒だ。

2問題児も数多くいる。休んだ生徒の家を夜訪ねて体調を気遣い、明日の登校を促し、引っ込み思案の生徒のには本人のいいところを見つけ てダンスのリーダーに育てたり・・・という活躍がテレビでは描かれる。卒業間近。生徒たちは校舎の一角に先生を呼び出し、こっそり 練習に励んだ全員ダンスを披露する。卒業を前に生徒たちが贈る感謝のサプライズ! 後ろには「サンキュー、ロドリゲス」の字幕も。

3感動するロドリゲス先生の姿に涙が出た。

「至誠天に通ず」。日教組がまだ4分の1を占める教育現場だが、こうした志を高く持った男が育っていることに感じ入ったが、感化を受けて、教え子のなかには 教職を目指す生徒が現れている。

番組前半で「触れられたのかもしれないが、どこの町なのだろうか。ブラジル人が多いところといえば群馬県・大泉町が浜松が舞台だろうが、文科省は最大限の支援を 与えてほしいものだ。

Video

「仔犬と馬の友情」となると、もういけません

主人公がゴールデン・レトリーバーの仔犬と馬。ブログ子はこの取り合わせだけでもう、うるうるしてしまう。家内は時々「私が好きな人は・・・」と数える癖がある。1番はゴールデンリトリーバー犬の「エディー」で、2番目はフラットコーテッド・リトリーバー犬の「アーチャ」でと、いずれも2、3年前に亡くなった愛犬の名前が続き、私を含めて家族の名前が出てくるのは5番目以降ということになる。

普通の家庭では犬は家族の一番最後の序列だろうが、我が家では人間と犬を同列に並べる家内を不思議に思う人はいない。でも犬3人と孫3人のあとが同居の家族というのは「どうにかならないの?」と次女に言われている。

馬は今年の年賀状にも書いたが、学生時代馬術部にいて今でもそのときの仲間と交遊があり、先週OB会に出たばかり。

「Puppy Love」と名づけられたこの動画、公開から1週間と経っていないが、YouTubeの再生回数が4010万回(3月4日現在)を超える人気。

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ストーリーは……

仔犬は里親を探す施設に収容されている。たびたび施設を抜け出してしまう。ドアをすり抜け柵をくぐって何度連れ戻されてもあきらめない。なぜか?隣の牧場の馬と大の仲良しだからだ。

ある日、仔犬の引き取り手が見つかった。仔犬は新しい飼い主の車に乗せられ、施設から旅立つ。悲しそうな顔で車窓から外を見つめる仔犬。馬はその姿を見かけるや、ものすごいスピードで追いかけはじめる。途中フェンスを飛び越え、道路を全力で疾走する。馬が全力疾走するのを「襲歩(しゅうほ)」というが、この姿が一番美しい。

そして感動のクライマックスへ。

.(動画のアップの仕方が分からないので下のURLをクリックしてください)
http://www.youtube.com/watch?v=uQB7QRyF4p4&feature=player_embedded#t=3

これは2月2日に行われたスーパーボウル(プロアメリカンフットボールリーグ NFL の優勝決定戦)に向けて大手ビール会社『バドワイザー』が制作したCM。毎年この大会に向け商品マスコットでもある「クライズデール種」の馬を主人公に CM を作っていて、昨年も評判になりブログ子もネットで見たが、日本のビール会社にもこうした秀作を作ってもらいたいものだ。YouTubeの動画の最後にこれまでのCMのいろいろもアップされている。

谷崎潤一郎と同じく「股間のふくらみが気になって」

 

優勝した二山治雄さん(中央)、2位の前田紗江さん(左)、加藤三希央さん(右)

優勝した二山治雄さん(中央)、2位の前田紗江さん(左)、加藤三希央さん(右)

ローザンヌ国際バレエコンクールの決勝が1日夜、スイス西部ローザンヌであり、長野県松本市在住で松本第一高校2年の二山治雄(にやまはるお)さん(17)=白鳥バレエ学園所属=が採点1位となり優勝した。また、横浜市青葉区在住で横浜翠陵高校1年の前田紗江(さえ)さん(15)=マユミキノウチバレエスタジオ所属=が2位、福島市出身でモンテカルロにバレエ留学している加藤三希央(みきお)さん(18)=モナコ王立グレースバレエアカデミー所属=が6位入賞。このコンクールでの日本人優勝は、2012年の菅井円加さん以来2年ぶり。

ロシア文学を専攻したのでサンクトペテルブルグでチャイコフスキー「の白鳥の湖」に代表されるようにロマノフ王朝の庇護のもと絢爛と花開いたバレエのことを少しは知っている。だが理解となると谷崎潤一郎が「あの股間のふくらみが気になって没頭できない」という感想を残しているが、そのレベルである。

日本にバレエをもたらしたのは世界のプリマ、アンナ・パヴロワである。大正11年(1922)年に来日、「パヴロワ婦人露国舞踊劇一座」公演と銘打って東京の帝国劇場他、全国8都市を回った。パヴロワの名声は我が国にも伝えられており、当時の平均的サラリーマンの月給にも相当したといわれるチケットは総て完売、大入り満員の盛況であった。谷崎潤一郎、川端康成、武者小路実篤等・・・文豪、墨客の多くがこのときのパヴロワ公演の衝撃を書き残している。冒頭の「股間のふくらみ」云々はそのときの発言である。

ロシアの舞台で群舞するほっそりした美少女たちが、たちまちのうちにビア樽のように変貌する不思議はかねてより医学的検証を要するテーマだと思っているのだが、日本人の体系はとてもバレエに適さないと思っていた。それが今回のワンツー・フィニッシュどころか3人も入賞したことに対する専門家のコメントを見ていて驚いた。

「日本人は欧米人に比べて小柄で手足も短いぶん、重心をコントロールしやすく、難しい技を身につけやすい」(大阪の法村牧緒バレエ団長)というのである。

昨年1月17日深夜、バレエの世界最高峰の一つ、ボリショイ・バレエ団のセルゲイ・フィーリン芸術監督が、モスクワの自宅近くで何者かに強酸性とみられる液体を顔に掛けられ、一時は失明の危機も伝えられる重傷を負った。その後、同バレエ団上級ソリスト(準トップダンサー)のパベル・ドミトリチェンコが逮捕された。捜査当局は実行犯を雇ったとみている。ボリショイ内部に詳しい筋は、フィーリン氏はダンサーの配役や昇進を強引に進めたため一部で不満が高まり、ボリショイを離れるダンサーが相次ぐ異例の事態になっていたという。

ボリショイ・バレエではライバルを蹴落とすために、「ジゼルが半狂乱で死ぬシーンに目覚まし時計を観客席から鳴らす」「花束の代わりに死んだ猫を舞台に投げ込む」「衣装に針を仕込む」「トウシューズにガラスの破片を入れる」などが行われてきたそうだ。舞台裏はすさまじいものがあるようだ。

上位6人は、世界の有名バレエ学校やバレエ・カンパニーへ1年間無料で通える。生活支援金として1万6千スイスフラン(約180万円)も支給される。二山さんは、米サンフランシスコのバレエ学校を希望している。2位の前田さんは「夢のようでまだ実感がわかない」と留学希望先は伝えられていない。6位の加藤さんの父親は兄弟デュオ「狩人」の兄の加藤久仁彦さん(57)で本人はすでにモナコに留学中。

本場ロシアのバレエ学校を目指す者が一人もいないのは事件の影響だろうか。