悪さを見つかった時、イヌたちは

我が家のゴールデンリトリーバー犬「エディー」は長椅子のひじを半分齧り切っていた。サイトで紹介したが 、ピアノの脚がなくなって傾いていた知人の例もある。あるときなど誰の仕業かそしらぬふりで、 座布団の綿を蹴散らした中に3匹の犬が寝転んでいた。

「The Many Faces of Guilty Dogs」というこの動画、思わず「ある、ある」と笑ってしまった。「悪さを 見つかって叱られたときのイヌたちの恐縮ぶり」というタイトルだが、ホースを齧った奴、羽毛を引っ張り出した 挙句そこらじゅうに散らかした奴、飼い主に見つかって「ちょっと来い‼」と言われたときに、目をそむけてあらぬ 方向を見るのは「アナスタシア」がそうだった・・・

sorry

http://biertijd.com/mediaplayer/?itemid=46040 (クリックで動画へ)

愛想を振りまいて尻尾を振ってみたものの飼い主の怒りが収まらぬとみるやすっかり塩たれるイヌなどぞくぞく。 笑って、暫時あって思い出し涙の動画だった。

同じテーマでもう少し長いものが以下。

 

都知事選結果、こう見る

都知事選は大雪で投票に出かける気も失せ家に居たが、予想通りの結果で、面白くもない。 「脱原発」を旗印にした細川・小泉旋風は最後まで吹かなかった、どころか、共産・民主相乗りの宇都宮健児に3万票離されてまさかの「殿様3位」。

都知事選

細川氏は「出馬への逡巡があり準備期間が短かったことと、脱原発が争点としてなかなか取り上げられなかったこと」を敗因に挙げたが、当たり前の話で、全国で電気料金が高騰するなかで、しかも原発がない東京で東電の筆頭株主というだけで脱原発を唱えることの愚は、各種世論調査ではっきり「ノー」という結果が出ていた。有権者が重視したのは「景気と雇用」や「少子高齢化や福祉」で、「原発・エネルギー」は3番手だった。テレビを見ていても細川・小泉の両元首相の「老い」が顔の節々に目だって、まだ自分たちの名前が世間受けすると思っている時代錯誤が嫌われたことに気づいていない。二人は晩節を汚して完全に「過去の人」となった。

健闘した宇都宮の敗戦の弁は「投票率が低いのが不利になった」(最終投票率46・14%、過去3番目の低さ)というものだが、分かっていないようだ。投票率がもっと高ければもっと下位につけたはずだ。それより、これで青法協(せいほうきょう)のメンバーであることがはっきりした。実質的に共産党の下部組織に位置づけられる青年法律家協会は名簿を外部に見せないが、こうしたことで次第にはっきりしてくる。

この写真、週刊誌がてぐすね引いて使いまくるはず

この写真、週刊誌がてぐすね引いて使いまくるはず

右の写真には「当選確実の報道を受け、事務所で万歳三唱をする舛添要一氏と妻の雅美さん」というキャプションがついているが、今後週刊誌が必ず使うはずだ。「妻の雅美さん」というのは女性関係がわんさとある舛添周辺でなかなか写真を撮らせなかった3番目の夫人で、秘書をしていた女性。離婚話も出ているというなかで夫婦仲のよさを見せるために周囲が引っ張りだしたのだろう。外部に女性が3人、隠し子が2人とか3人と言う話や、母親の介護に精を出したというのが票に結びついたというが、姉などから「うそつき」呼ばわりされている。これからこうしたすねの傷が出てくるだろう。ブログ子は任期を全うできるか疑問視している。

小泉純一郎元首相の次男、進次郎復興政務官は党都連が推薦する舛添要一元厚生労働相について「一番、自民党が苦しい時に『自民党の歴史的使命は終わった』と言って出て行った方。応援する大義はない。応援する方もする方だが、受ける方もどうかしている」と名セリフ吐いたが正論だ。

田母神俊雄の60万票はまあこんなところだろう。石原慎太郎前都知事推薦というお墨付きが効いたものだが、いつの時代も「軍人」は嫌われるもの。おやっと思ったのは、「若い世代ほど田母神支持率が高い」という出口調査(朝日)だ。舛添36%、田母神24%、宇都宮19%、細川11%の順で、60、70代では6%ほどになっている。予想と逆の数字が出ているのだ。

万年ホーマツ扱いだったドクター・中松センセイが今回は、上位4人に混じってNHK、民放の討論会に呼ばれたのも画期的だった。裏を返せば細川陣営が日本記者クラブでの共同記者会見など恒例の主要候補そろい踏みをボイコットして、ネット討論会などに顔をだす戦術をとったためだ。困ったテレビ局がドクター・中松を主要候補者の中に入れたのだが、毎回「俺をホーマツ扱いしやがって」という苦情がホーマツ候補から出ていることへの配慮とも見える。

長年ホーマツ諸氏を観察していて、ブログに比較を掲載したこともあるのだが今回は見送った。なにせ16人立候補中「ホーマツ」12人という数に恐れをなし、テレビ放送に付き合えなかった。

その中で インターネット中心の選挙活動で若年層への浸透を図ったIT会社役員、家入一真氏(35)の健闘に時代の一こまを見た。長年立候補しているドクター・中松の6万4000票を抜いて、初選挙で堂々の8万9000票である。

街頭演説は2度だけ。ツイッターなどを通じた有権者とのやり取りに重点を置き、寄せられた3万件以上の意見を公約にまとめ、選挙資金もネットで集めた。帰趨がはっきりした午後8時すぎ、支援者が集まった港区六本木のクラブで「若い世代の声で上の世代をびびらせたかった」と語った。

ブログ子は大人気のツイッターなど一過性でやがてホーマツのごとく消えるだろうと見ているのだが、さて将来どうなるか。

大雪大好き

東京の大雪は50年ぶりという。新聞によると、

日本列島は8日、南海上を急速に発達しながら進んだ低気圧の影響で、東京都心(大手町)で戦後4番目となる27センチの積雪を観測するなど、関東甲信を中心に記録的な大雪となった。

都心の積雪27センチは、51年2月の33センチ、54年1月と69年3月の30センチに次ぐ戦後3番目の記録。鉄道や航空機のダイヤは大混乱、歩行者の転倒や車のスリップ事故などが7日夜から相次ぎ、埼玉、長野、石川で計7人が死亡、1人が重体、関東中心に1000人以上がけがをした。

s-DSCN0045都心の27センチという観測は大手町の気象庁での数字だが、すぐそばの新聞社に40年いたからわかるが、ビルの谷間であまり当てにできない。現に世田谷の我が家のクルマの積雪はごらんのとおりで優に30センチは超えて豪雪地帯の光景である。

交通機関がどうの、けが人がどうのということばかり報道されるが、ブログ子は「大雪」と聞くと胸躍る。母の実家がある山形・米沢で疎開生活を送って、身の丈の積雪の中を布団とこたつを積み込んだ箱橇(はこぞり)に乗せられ3、4丁離れた親戚の家まで運ばれた、深々とした記憶が懐かしい。長じてスキーやスケートで蔵王や信州に雪や氷を求めてこちらから出かけたし、現在も八ケ岳のマイナス10度を越えるなかで輝く霧氷のなかに身を置きたい思いに駆られる。この雪で我が山墅がある八ケ岳では50ー60センチとまれに見る積雪量だそうだ。いいねえ。

小幅で歩けとか、地下鉄の階段は手すりを持って下りろとかテレビは親切にアドバイスしているが東北、北海道の人が聞いたら笑うであろう。この際、都会の人間は少し雪というものを学習した方がいい。

雪に強い4WDでバッテリーも厳寒用に2つ積んでいるしチェーンもあるが外に出ないことにしている。以前雪の日にひどい目にあった。山手通りの中野坂上あたりに住んでいたが、こちらがいくら備えていても無知な輩が飛び込んでくる。普通のタイヤで坂道を行けるところまで駆け上がり結局斜めに止まって後続車をとめてしまい道路は大渋滞である。

さも迷惑だという面ばかりテレビアは見せて、「困りますね」式のコメントを集めているが、公園の子供たちの楽しそうな雪合戦やそりで遊ぶ親子や集めた雪でアイスクリームづくりに挑戦する母子など、楽しい大雪光景も取材した方が世の中、楽しいではないか。

感動した‼ 「熱血先生」

特攻隊の遺書を世界遺産に申請する知覧の人達に、例によって韓国と中国が牙をむいた。憤激の記事を書こうとした とき、テレビにこの番組が流れた。感動した。特攻隊員の遺書には粛然とするものがあり、醜い中韓に筆誅を加える はずだったが、こんなすばらしい先生がいたかと、先にこちらを紹介する次第。

というわけで番組の残り3分の1ほどのところから見たので全体はよく分からないのだが、「教育の現場では真情必ず伝わる」 という思いを新たにした。ロドリゲス先生は日系ブラジル人で懸命に勉強して教員資格をとり、教壇に立った。高校3年の担任だが クラスの半分以上はブラジル、フィリピンなど外国から来た生徒だ。

2問題児も数多くいる。休んだ生徒の家を夜訪ねて体調を気遣い、明日の登校を促し、引っ込み思案の生徒のには本人のいいところを見つけ てダンスのリーダーに育てたり・・・という活躍がテレビでは描かれる。卒業間近。生徒たちは校舎の一角に先生を呼び出し、こっそり 練習に励んだ全員ダンスを披露する。卒業を前に生徒たちが贈る感謝のサプライズ! 後ろには「サンキュー、ロドリゲス」の字幕も。

3感動するロドリゲス先生の姿に涙が出た。

「至誠天に通ず」。日教組がまだ4分の1を占める教育現場だが、こうした志を高く持った男が育っていることに感じ入ったが、感化を受けて、教え子のなかには 教職を目指す生徒が現れている。

番組前半で「触れられたのかもしれないが、どこの町なのだろうか。ブラジル人が多いところといえば群馬県・大泉町が浜松が舞台だろうが、文科省は最大限の支援を 与えてほしいものだ。

Video

「仔犬と馬の友情」となると、もういけません

主人公がゴールデン・レトリーバーの仔犬と馬。ブログ子はこの取り合わせだけでもう、うるうるしてしまう。家内は時々「私が好きな人は・・・」と数える癖がある。1番はゴールデンリトリーバー犬の「エディー」で、2番目はフラットコーテッド・リトリーバー犬の「アーチャ」でと、いずれも2、3年前に亡くなった愛犬の名前が続き、私を含めて家族の名前が出てくるのは5番目以降ということになる。

普通の家庭では犬は家族の一番最後の序列だろうが、我が家では人間と犬を同列に並べる家内を不思議に思う人はいない。でも犬3人と孫3人のあとが同居の家族というのは「どうにかならないの?」と次女に言われている。

馬は今年の年賀状にも書いたが、学生時代馬術部にいて今でもそのときの仲間と交遊があり、先週OB会に出たばかり。

「Puppy Love」と名づけられたこの動画、公開から1週間と経っていないが、YouTubeの再生回数が4010万回(3月4日現在)を超える人気。

dog

 

ストーリーは……

仔犬は里親を探す施設に収容されている。たびたび施設を抜け出してしまう。ドアをすり抜け柵をくぐって何度連れ戻されてもあきらめない。なぜか?隣の牧場の馬と大の仲良しだからだ。

ある日、仔犬の引き取り手が見つかった。仔犬は新しい飼い主の車に乗せられ、施設から旅立つ。悲しそうな顔で車窓から外を見つめる仔犬。馬はその姿を見かけるや、ものすごいスピードで追いかけはじめる。途中フェンスを飛び越え、道路を全力で疾走する。馬が全力疾走するのを「襲歩(しゅうほ)」というが、この姿が一番美しい。

そして感動のクライマックスへ。

.(動画のアップの仕方が分からないので下のURLをクリックしてください)
http://www.youtube.com/watch?v=uQB7QRyF4p4&feature=player_embedded#t=3

これは2月2日に行われたスーパーボウル(プロアメリカンフットボールリーグ NFL の優勝決定戦)に向けて大手ビール会社『バドワイザー』が制作したCM。毎年この大会に向け商品マスコットでもある「クライズデール種」の馬を主人公に CM を作っていて、昨年も評判になりブログ子もネットで見たが、日本のビール会社にもこうした秀作を作ってもらいたいものだ。YouTubeの動画の最後にこれまでのCMのいろいろもアップされている。

谷崎潤一郎と同じく「股間のふくらみが気になって」

 

優勝した二山治雄さん(中央)、2位の前田紗江さん(左)、加藤三希央さん(右)

優勝した二山治雄さん(中央)、2位の前田紗江さん(左)、加藤三希央さん(右)

ローザンヌ国際バレエコンクールの決勝が1日夜、スイス西部ローザンヌであり、長野県松本市在住で松本第一高校2年の二山治雄(にやまはるお)さん(17)=白鳥バレエ学園所属=が採点1位となり優勝した。また、横浜市青葉区在住で横浜翠陵高校1年の前田紗江(さえ)さん(15)=マユミキノウチバレエスタジオ所属=が2位、福島市出身でモンテカルロにバレエ留学している加藤三希央(みきお)さん(18)=モナコ王立グレースバレエアカデミー所属=が6位入賞。このコンクールでの日本人優勝は、2012年の菅井円加さん以来2年ぶり。

ロシア文学を専攻したのでサンクトペテルブルグでチャイコフスキー「の白鳥の湖」に代表されるようにロマノフ王朝の庇護のもと絢爛と花開いたバレエのことを少しは知っている。だが理解となると谷崎潤一郎が「あの股間のふくらみが気になって没頭できない」という感想を残しているが、そのレベルである。

日本にバレエをもたらしたのは世界のプリマ、アンナ・パヴロワである。大正11年(1922)年に来日、「パヴロワ婦人露国舞踊劇一座」公演と銘打って東京の帝国劇場他、全国8都市を回った。パヴロワの名声は我が国にも伝えられており、当時の平均的サラリーマンの月給にも相当したといわれるチケットは総て完売、大入り満員の盛況であった。谷崎潤一郎、川端康成、武者小路実篤等・・・文豪、墨客の多くがこのときのパヴロワ公演の衝撃を書き残している。冒頭の「股間のふくらみ」云々はそのときの発言である。

ロシアの舞台で群舞するほっそりした美少女たちが、たちまちのうちにビア樽のように変貌する不思議はかねてより医学的検証を要するテーマだと思っているのだが、日本人の体系はとてもバレエに適さないと思っていた。それが今回のワンツー・フィニッシュどころか3人も入賞したことに対する専門家のコメントを見ていて驚いた。

「日本人は欧米人に比べて小柄で手足も短いぶん、重心をコントロールしやすく、難しい技を身につけやすい」(大阪の法村牧緒バレエ団長)というのである。

昨年1月17日深夜、バレエの世界最高峰の一つ、ボリショイ・バレエ団のセルゲイ・フィーリン芸術監督が、モスクワの自宅近くで何者かに強酸性とみられる液体を顔に掛けられ、一時は失明の危機も伝えられる重傷を負った。その後、同バレエ団上級ソリスト(準トップダンサー)のパベル・ドミトリチェンコが逮捕された。捜査当局は実行犯を雇ったとみている。ボリショイ内部に詳しい筋は、フィーリン氏はダンサーの配役や昇進を強引に進めたため一部で不満が高まり、ボリショイを離れるダンサーが相次ぐ異例の事態になっていたという。

ボリショイ・バレエではライバルを蹴落とすために、「ジゼルが半狂乱で死ぬシーンに目覚まし時計を観客席から鳴らす」「花束の代わりに死んだ猫を舞台に投げ込む」「衣装に針を仕込む」「トウシューズにガラスの破片を入れる」などが行われてきたそうだ。舞台裏はすさまじいものがあるようだ。

上位6人は、世界の有名バレエ学校やバレエ・カンパニーへ1年間無料で通える。生活支援金として1万6千スイスフラン(約180万円)も支給される。二山さんは、米サンフランシスコのバレエ学校を希望している。2位の前田さんは「夢のようでまだ実感がわかない」と留学希望先は伝えられていない。6位の加藤さんの父親は兄弟デュオ「狩人」の兄の加藤久仁彦さん(57)で本人はすでにモナコに留学中。

本場ロシアのバレエ学校を目指す者が一人もいないのは事件の影響だろうか。

やっぱり「千代の富士」は今でも不人気なんだ

mrt14013119140001-p1公益財団法人に移行した日本相撲協会は1月31日、東京・両国国技館で新法人の理事候補を決める投開票を行い、現職で協会No.2の事業部長だった九重親方(元横綱千代の富士)が落選する波乱があった。

理事候補の定数は10人で立候補者は11人。全親方97人による投票の結果、九重親方は5票でただ一人の落選者。九重親方は「不徳の致すところ」と憮然とした表情で国技館を後にした、という。このニュースに、彼を横綱時代から知っているブログ子は「やっぱり今でも不人気なんだ」という思いを新たにした。

経済部、政治部、社会部と渉り歩いたが運動部だけは経験しなかったブログ子を大相撲に引っ張り込んだのは、幕末から日本と関係を持っているイギリス系コングロマリットであるジャーディン・マセソン社の東京支社長だったか極東支配人だったか肩書は忘れたが英国人だった。いまごろはハワイで悠々と暮らしているのだろうが、彼は「超」がつく相撲好きで、大相撲をまったく知らないブログ子にしきたリから「またわり」まで教えて、「ニッポンの美だ」といってはばからなかった。青い目の男に日本人のブログ子が相撲の一から教わるという妙なめぐり合わせになった。

彼の世話で正面の勝負審判の親方のすぐ横の「砂かぶり」に座ったこともあるし、いくつかの部屋で親方と並んで一番最初のちゃんこ(後になるほど雑になる)まで食べた。

茶屋では心づけをどの段階でいくらぐらい出すかまで教授された。だから当時東の正横綱だった千代の富士の誕生日、6月1日には2回ほど呼ばれた。表参道の青山通りに面したレストランを借り切ってのパーティーで、扱い商品の「モエ・エ・シャンドン」のシャンパンや高級ブランディーの「ヘネシー」飲み放題という景気のよさ。

当時の九重親方、北の富士に連れられて千代の富士が現われたが、ブランディー1本を軽く空けるペースに驚いた。こちらもかなりの飲ん兵衛を自認していたがその比ではなかったのは当然として、この「タニマチ」の英国人が気を使っているのが、正客の千代の富士より親方の北の富士であることに、この世界の序列を見た。本人はすでにこのときから傲慢で有名で、相客であるブログ子に「おい飲み干せよ」と無理難題を吹っかけてきていた。

今回ただ一人落選の理由に付いては「とにかく人望がない」のだという。親方衆の間では「人に頭を下げて頼むことができない」などと言われ、もともと人気が高くない。「相撲界の落合博満」(中日のGM)という声がある。記事にはならなかったが、弟子を竹刀で叩くなどのしごきの噂は昔から付いて回っていた。

他にも協会内部の抗争があるという。出羽海一門のある元三役は「九重さんを落とさなければならなかった」とささやく。協会の全事業を取り仕切る九重親方は、協会と業者との契約などを巡り、北の湖理事長やその側近の事務方と対立を深めた。そこで、理事長が所属する協会最大派閥の出羽海一門が、「九重落とし」に動いたという。(朝日新聞)。

投票結果、ただ一人落選

投票結果、ただ一人落選

伊勢ケ浜一門は、伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)を第1候補として擁立。第2候補は一門の残り票で戦う友綱親方で、ここに「九重落とし」でまとまった出羽海一門から票が流れたために九重親方落選につながったようだ。 九重親方に近い親方の一人は「このままでは終わらせない」と怒りをあらわにし、3月下旬の新理事会では再選が確実な北の湖理事長と、排除されたナンバー2の九重親方一派の大きなしこりが残り、波乱含みだという。

相撲の見方を外人から教わったが、そのなかで「相撲は様式美だ」というのがある。格闘技ではあるが、勝負の後の「残心」(ざんしん)が大切、といわれたものだ。「技を終えた後、力を緩めたりくつろいでいながらも注意を払っている状態を示す。また技と同時に終わって忘れてしまうのではなく、余韻を残すといった日本の美学や禅と関連する概念」(ウイキペディア)。朝青龍など投げつけた後どうだ、といった顔で相手をにらみ付ける態度で見苦しかったものだ。同じモンゴル人でも白鵬はきれいな「残心」を見せて例外だが、千代の富士にはこれが欠けていた。そこが嫌われる第一の理由だろう。

世界の平和と人類へ貢献しているのはどの国か 

弱酸性の刺激を与えるだけの簡単な方法で、あらゆる細胞に分化できる万能細胞を作製することに理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の小保方(おぼかた)晴子研究ユニットリーダー(30)らが作製チームがマウスで成功、「刺激惹起(じゃっき)性多能性獲得(STAP=スタップ)細胞」と命名、29日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。

ノーベル賞を受賞した山中伸弥教授のiPS細胞にも驚いたものだが、今度の発見は若い女性、それも実験用の白衣に代えて、日本の主婦にはおなじみの白い割烹着を着て成し遂げたというから大和撫子ぶりに好感が倍加した。

 
白衣の代わりにかっぽう着を着て実験を行う小保方晴子さん

白衣の代わりにかっぽう着を着て実験を行う小保方晴子さんしかし、米国の専門家にも共同研究を持ちかけても、実績のない若手は相手にされない。一度権威ある科学誌ネイチャーに論文を投稿したが、掲載は却下され、審査した研究者からは「細胞生物学の歴史を愚弄している」という趣旨のメールも届き、くやし涙に暮れた。肩を落とす小保方さんを、幹細胞研究の第一人者である笹井芳樹・副センター長(51)らが「最初は信じられなかったが、僕が証明できれば米国に勝てると思った」と大和魂で支援。データを解析し直し昨年3月、論文を再投稿、掲載が決まった。

研究室のスタッフ5人は全員女性。研究室の壁はピンクや黄色で、好きなムーミンのキャラクターシールも貼っている。仕事着は白衣ではなく、大学院時代に祖母からもらった割烹着。「これを着ると家族に応援してもらっているように感じる」という。

山中伸弥教授はいろんなところでの発言に「日本を背負っている」気概が感じられて好ましいが、今度の小保方晴子さんも「社会に貢献できる」と再生医療に絞り込んで研究を続けた。ともに日本のため、世界のために遠くの一点を見つめているところが素晴らしい。

今回の発見に早くも海外の研究者からは「革命的だ」「また日本人科学者が成果」と称賛する声が上がり、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのクリス・メイソン教授は「また日本人が万能細胞の作製法を書き換えた」と驚きのコメントをネイチャーに寄せた。 ロンドン大キングズ・カレッジの研究者は「幹細胞生物学の新時代の幕開けだ。理研チームが年内に人のSTAP細胞を作っても驚かない」とたたえた。

同じ日、国連安全保障理事会の会合で、中国の劉結一国連大使は「(安倍首相が)ファシストの戦争犯罪人たちを訪れたことは、国連憲章が作り上げた戦後秩序への挑戦だ」と強調した。韓国の呉俊国連大使も演説中、「日本」の国名を17回も挙げて、「帝国主義時代に起こったことの見方をねじ曲げている」などと批判した。

STAP細胞はすぐには結びつかないにせよノーベル賞ものだと言う声も。ところでノーベル賞日本人受賞者は現在18人。それに対し中国はともに反体制の活動家で、劉暁波の平和賞と莫言の文学賞の二つだけ。韓国にいたっては金にあかせたロビー活動の成果と言われる金大中元大統領の平和賞一つだけ。不肖ブログ子のサイトで「恣意的なノーベル平和賞と文学賞はいらない」http://home.r07.itscom.net/miyazaki/bunya/tawagoto.html#novelと断言しているしろものだ。

醜い中韓両国に問う。世界の平和と人類のために貢献しているのはいったいどこの国か。

画像

やっとまともなNHK会長が出てきた

ent14012520280011-p2NHK新会長の籾井(もみい)勝人氏は25日の就任会見で、従軍慰安婦について「戦争をしているどこの国にもあった」と述べ、韓国についても「日本だけが強制連行したみたいなことを言っているから話がややこしい。お金をよこせ、補償しろと言っている。しかしすべて日韓条約で解決している。なぜ蒸し返されるんですか。おかしいでしょう」といった、というので例によって、韓国、中国はじめ国内では民主党、社民党が「とんでもない発言」だと騒ぎ立てている。

どこがいけないのか。そのとおりではないか。菅官房長官は「個人として発言したものだ」と述べ、問題視しない考えを明らかにした上で、この発言が一部メディアの執拗な発言要請で誘導されたものであった内幕も暴露した。こちらの方が問題だと思う。

菅氏は「会見の様子を私も(ビデオで)見た。本人は『コメントしない』とずっと言っていたようだが(記者側から)『どうしても』ということで『個人としてであれば』と言った。その後で(記者側から)『個人(の見解)というのはあり得ない』と言われ、『会長としてであれば取り消す』と言った」などと経過を説明し、「初めての会見で、会長としての発言と個人の意見の整理がついていなかった」との見方を示した。

つまり、籾井会長が微妙な問題にはコメントしないと言っているのに、(一部)記者が「どうしても」と催促した。個人の発言としてとことわってコメントをしたら、記者側はあとから「個人の見解というのはありえない」と言って会長談話として記事にした。

毎日新聞の記事はこうである。

「戦時中はどこの国にもあった」と口を滑らせ、韓国の姿勢などについて持論をまくしたてた。経営委員側からは「外交問題に発展しかねない。選んだ側の責任も問われる。国際放送の役割についても事前に十分説明したのに、正しく理解していない」と失望の声がもれた。不用意な慰安婦発言で進退問題にも発展しかねない状況だ。

世間の常識ではこういうケースは「ペテンにかけた」という。ついでにいえば、最近、世間からは「マスゴミ」という言葉が投げかけられるが毎日新聞のこの取材態度は「マスゴミ」そのものではないか。

ここ数年NHKの偏向報道が増えている。最近では 「JAPANデビュー『アジアの”一等国”』」でパイワン族・高許月妹氏への「名誉毀損」が東京高裁で認定判決が出た。親日的な人たちが番組に協力したのに、「台湾人は漢民族」から始まり、「日台戦争」「人間動物園」などの聞きなれない刺激的な言葉を駆使し、 台湾人のお年寄りのインタビューを恣意的に編集して、 「台湾は反日国」であるかのような間違った番組制作をした。

驚くべき偏向報道で、さぞかし反省したことだろうと思い、しょっちゅう流される番組審議会報告の番組があったので、きっと謝るのだろうと思って聞いていたが、最後までとうとう一言も触れずじまいだ。

NHK「おはよう日本」が昨年5月19日に行われた新大久保での「デモin新大久保 在日韓国朝鮮人犯罪の通名報道をなくせ!」というデモ隊にヘイトスピーチが 投げかけられたというのでコメンテーターとして東京造形大学 前田朗教授なる人物が「人種差別禁止法、これを作って“こういうことは違法なのだ” “やめなければいけないのだ”、というコンセンサスを作らねばならない」と大声をあげていた。この人、別な肩書があり、北朝鮮の学習機関である朝鮮大学校政治経済学部講師。在日朝鮮人の人権に関する運動を行っていて、北朝鮮のミサイルに日本が抗議するのは相互主義に反すると主張している。現場の記者は皆知っているからNHKも知っていて使ったのだ。

卑近な例でば競馬の日本ダービーで、国歌斉唱している歌手がいるにもかかわらず、君が代が流れている間 ずっとパドックの馬を映していた。抗議に「一種の事故だ」と回答している。 これは見たわけではなく伝聞だが、昨年の朝ドラ「あまちゃん」。主人公の母親がいるスナックの棚に韓国焼酎の「真露」、見ているテレビが「サムソン」はまだしも、タクシーが「現代(ヒュンダイ)」ってあり?東北の片田舎で。

筑豊炭田界隈で育ち、少年時代は裸足で駆け回り、地元の高校から九州大学経済学部卒業後、三井物産に入社、鉄鋼畑一筋で同社取締役(鉄鋼原料本部長)に就任。2000年には三井物産米州監督兼米国三井物産社長。本社副社長から日本ユニシス代表取締役社長。安部首相にその硬骨漢ぶりをかわれてNHK会長に。第一声が「命がけでやる」だった。

NHKには多くの知人がいるが、まるで役所の中にいるようだという。おかしなプロデューサーがおかしな番組作っても知らん振りする風土がある。新会長がまず腑抜けた職員の尻っぺたを蹴飛ばしてもらいたい。

JR北海道不祥事の本当の闇

レールの検査数値改ざんなど一連の問題でJR北海道は21日、改ざんは全44保線部署中7割の33部署で以前から行われていたとの調査結果を公表した。これを受け、函館線大沼駅(北海道七飯町)での貨物列車の脱線事故直後に数値を改ざんした社員や、上部組織の責任者ら5人を解雇するなど計75人を処分。OBも含めた異例の大量処分となった。

解雇された5人のうち、大沼保線管理室の社員2人は懲戒解雇。記録書き換えを別の部下に指示した函館保線所長(56)や、国土交通省の特別保安監査が入る前日、改ざんを指示した函館保線管理室助役(54)ら3人が諭旨解雇となった。

いかにも大量処分で襟を正そうとしているように見えるが、ブログ子の見方は違う。北海道で4年間学生生活を送り、北海道に愛着があり、国鉄民営化では霞クラブ(鉄道記者クラブ)に出入りしてすさまじい労働争議を見てきたから、社員二人は労組員で処分も仕方ないが、あとは中間管理職のクビを切ってお茶を濁しているとしか見えない。

本当の原因は長年労組に浸透してほしいままに牛耳ってきた革マル派である。組織的なサボタージュ、如何にして働かないで禄を食むかばかりに腐心してきたデタラメな労働運動が度重なる事故の原因なのである。15日に余市港に入水したJR北海道元社長の坂本真一相談役(73)、2011年に自殺した4代目社長の中島尚俊社長はいずれも組合の厚い壁に絶望して命を絶ったのだと思う。

JR北には4つの組合がある。組合員の8割強を占める第1組合の北海道旅客鉄道労働組合(略称:JR北鉄労または道労組、JR総連系)、労使協調路線をとる JR北労組(五百数十人、JR連合系)、国労道本(百数十人)、全日本建設交運一般労働組合北海道鉄道本部=建交労道本部(十数人)だ。このうち最大労組の北鉄労はしっかり革マルが浸透していて、がんとして労使対決・革命路線を曲げない。

組合が違うと飲み会や結婚式にも呼ばないほどの対立関係にあるが、現場では数字の改竄など日常茶飯事だった。レール幅が実測ではすぐにも修理が必要な数字なのに会社幹部に上げず現場で処理していた。問題は経営への口出しである。、操作ミスを隠すため自動列車停止装置(ATS)のスイッチを故意に壊した運転士は、わずか出勤停止15日の社内処分である(のちに不十分として運転免許を取り消し処分)。

革マル派に乗っ取られた北鉄労と対立している第2組合のJR北海道労働組合のサイトにはこうある。

「週刊文春」に掲載された記事では、北鉄労が所属するJR総連を巡り、国会での答弁や政府答弁書などで革マル派との関係が指摘されている。また、公安当局によると、「JR総連傘下の北鉄労にも革マル派活動家が相当浸透している」「北鉄労の元委員長は“木暮”というペンネームを持つ革マル派の活動家で、“立花”というペンネームを持っていたJR総連の前委員長も北鉄労の出身である」。

経営幹部の責任を問うのもいいが、刑事事件として警察は捜査を始めるべき時期なのである。

今回影を潜めた自衛艦たたき

15日朝、広島県大竹市の阿多田島沖の瀬戸内海で、海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」(艦長・田中久行2等海佐、排水量8900トン)と遊漁船が衝突し、遊漁船が転覆2人が死亡した事故。

ブログ子は「今回の事故をどう見ますか」とメールをもらった。このブログをよく読んでくれている人のようで、2008年2月19日未明、当時最新鋭であったイージス護衛艦「あたご」と千葉県勝浦市漁協所属の漁船「清徳丸」が衝突。清徳丸は船体が2つに裂け大破・沈没。船主(58)と船主の長男(23)の2名が行方不明(後日死亡認定)となった事故で当ブログの亭主が書いた記事を覚えてくれていた。

NHK、民放はじめ新聞各紙がいっせいに「海上自衛隊が完全に悪い」というニュアンスの報道のされ方をされたのに対して、「メディアのミスリードだ」と書いた。4級船舶操縦士免許を持っていてすこし海上交通法と航海の実態が分かるので、見張り義務違反は双方にあるにせよ、漁船はたぶん自動操舵に入れていて網の修理などで前を見ていなかったのではないか、と推測した。ブログでは図体が大きくて小回りのきかない大型船に回避義務を負わせている現行法の矛盾も指摘した。全メディアVs我が小ブログという図式になり、当時の風潮としては珍しかったので、IT雑誌の取材を受けたりした。

翌年、横浜地方検察庁は事故当時の当直士官と事故直前の当直士官2名(水雷長A、航海長B)を業務上過失致死罪などで横浜地方裁判所に起訴、禁固2年を求刑した。2名とも起訴休職扱いになった。事故発生時に操船していない者を起訴するのは極めて異例だった上、防衛省もさっさとAの不適切な見張りを直接的要因、Bの引き継ぎ・艦長の指導不足が原因と断定して事故関係者の懲戒処分を行った。

ところがその後の裁判で、裁判所が独自に航跡を推定し「回避義務は清徳丸側にあり、漁船が事故直前に2回右転し危険を生じさせた。あたご側に回避義務はなかった以上、AとBの注意義務も生じない」として無罪判決を下した。2013年6月26日無罪が確定し、防衛省は両名を復職させることを発表している。当ブログのいうとおりになったのだ。

そうした経緯があったので今回、当ブログ子がどう見ているか、メールを頂戴したのだろう。ここ一両日の報道を見ると、前のように一方的に自衛艦が悪いという論調は見られないのは、報道関係者も前例から勉強したのだろう。「どちらに回避義務があったのか」と慎重な書き方である。防衛省側もメディアに引きづられることなく「一切を海上保安庁の捜査に待つ」として遺族への対応第一につとめているのはよかったと思う。

捜査の行方を待つしかないのだが、「漁船が輸送艦の前方を左から横切ったあと、輸送艦が追い越し、こんどは漁船が一旦輸送艦船尾から左に出て、併走するように進行。警笛が5回吹鳴した(輸送艦が危険を感知していた)あと、輸送艦左舷中央に接触、漁船があおられるように大きく傾いて転覆した」くらいは再現できるようだ。漁船が2回も航路を横切っているのも異常である。ここから先は推測だが、漁船の船長は輸送艦の船尾から右に抜けられると思ったのではないか。ところが輸送艦が危険を察知して全速後退をかけたため速度が落ちて左舷に漁船が衝突したのだと思う。

航跡図を示すとよいのだが、このブログの操作がまだよく分からず、図版のアップロードができないでいる。文章から推察してもらうより方法がないが、漁船側のミスが濃厚である。もう一度問題視しておくが、現行の海上衝突防止法では「相手船を左に見る側に優先権がある」のはともかく、ちょこまかと航路を横切る小型船を8900トンもの巨大船の方に回避義務を負わせている。大型船と小型船舶の衝突事故はこの4年間で122件発生していて64人が死傷している。いかにも多いと言わざるを得ない。これを改めないと同じような事故は再び起きるだろう。

「歌会始」までウリジナルとはいえまいて

新年恒例の宮中行事「歌会始の儀」が15日午前、皇居・宮殿「松の間」で行われた。今年のお題は「静」。天皇、皇后両陛下や皇族方のほか、天皇陛下から招かれた召人(めしうど)、選者、2万1680首の一般応募の中から選ばれた入選者10人の歌が古式にのっとった独特の節回しで披露された。

ブログ子が日本の新年をしみじみと感じるのは琴の演奏で「春の海」を聞くときと、この朗々と詠まれる歌会始である。前者は元旦の定番だったがこのごろNHKでも民放でもすっかり消えてしまった。馬鹿ばかしいお笑いバラエティーがテレビから消えるころに中継される「歌会始の儀」で日本のよさをかみしめる。

高校生や20代のみずみずしい感覚もいいが、せっかく旧かな遣いで詠んでいるのに「大事」「何でも」「エスカレータ」「実験室」など漢語、漢字、洋語が出てくるのがどうにもなじめない。かといって浅学菲才の身には言い換える和語も思い当たらないので仕方がない。

皇后さまは、伊勢神宮の式年遷宮で臨時祭主を務めた長女の黒田清子さんが、遷宮に臨むため伊勢に向かうのを前にあいさつに訪れた時の様子を「み遷(うつ)りの 近き宮居に 仕ふると 瞳(ひとみ)静かに 娘(こ)は言ひて発(た)つ」と詠まれた。さすがに和語だけで歌われていて味わい深かった。福島県、冨塚真紀子さん(32)の「嫁ぐ日の朝(あした)に母は賑やかに父は静かに食卓囲む」とともに、小津安二郎映画の1シーンが浮かんできた。

宮中の儀式ではあるが日本文化の「芯」のようなものが感じられて毎年気分がいい。しかし隣の国からは正月早々からいつもの騒がしい声が聞こえてきた。朴槿恵大統領は米CNNテレビのインタビューで「日本の現指導者は村山談話と河野談話の継承を明確にし、誠意を疑わせるような言動は控えた方がいい」と述べたという。また韓国の女性家族省は14日、日本統治時代の先の大戦中に慰安婦だった女性らに関連する資料を整理し、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の記憶遺産に登録する計画を進めているそうだ。いやはや。

隣のわずらわしいこの国は、漢字、演歌、茶道、さらには漫画「サザエさん」もすべて韓国が起源であると主張する。この突拍子もない発想は“ウリジナル”と呼ばれ、「起源はウリ(=我々)にある」とする主張はとどまるところを知らない。漢字から「ひらがな」や「カタカナ」を発明し和歌や俳句を作り出した日本人のゆかしい文化もウリジナルとやらの洗礼を浴びるのだろうか。

来年の御題は「本」である。「日の本」と詠んでもいいそうだから、ぜひ「日出ずる国」の麗しさを歌い上げてもらいたい。

究極の選択? イロ舛添 Vs ゾンビ細川とは情けない

臍下三寸で問題がある舛添要一元厚労相(65)の都知事選出馬に異論がある、と書いて3日目、今度はダークホース細川護煕元首相(75)が立候補を決断したと言う。誰しもがこの二人の一騎打ちの形勢になったと見るところである。模様眺めをしていた東国原英夫前宮崎県知事も形勢不利と見たようで不出馬を決めた。

細川氏は10日、周辺に「出馬を決断する状況になった」と語り、都知事選出馬に向けた準備作業を本格化させる決意を明らかにした。細川氏は「脱原発」を争点に、幅広い支持を得たい意向とで特定政党の推薦や支持を得ず、無所属で選挙戦を戦う方針だ。

なんでも昨年、小泉純一郎元首相と会食し、エネルギー問題で意見交換、脱原発で一致した。小泉氏の協力を得たい考えで、連休明けにも小泉氏と会談し、支援を要請する。公約では「脱原発」や財政改革などを柱に訴える。周辺に「東京都は東電の株式を多数保有している大株主だ。影響力は大きい」と話していたことから、東電をいじることで国政を動かしたいようだが、原発のない東京で「脱原発」を争点にされたのでは都民としてはた迷惑この上ない。

なにより過去幾たびかの「投げ出し癖」が気にかかる。細川家17代当主、護貞氏の長男として生まれた。母方の祖父は近衛文麿元首相。世が世なら大藩のお殿様である。現代でもお殿様ぶりを随時に発揮してきた。参院議員を2期務め、熊本県知事に転じると、2期8年務め、「日本一づくり運動」など斬新な政策で全国的に“ニューリーダー”としての知名度を高めた。3選を目指すと思われていたが、「『10年一区切り』を念頭に仕事をやってきた」と突然不出馬を表明。

だが、退任1年余り後の平成4年、新党の結成構想を発表する。「私がソロを弾き始めた。次第にそれが大きなオーケストラになる」と宣言、これが後の新党ブームのさきがけとなる日本新党となり、平成5年8月から6年4月まで79代首相首相として非自民8党派による連立内閣を率いたが、この政権は新生党の小沢一郎代表幹事に影響力を握られ、飾りのお殿様だった。例えば6年2月に発表した税率7%の「国民福祉税」構想も小沢氏の主導で、税率の根拠を「腰だめの数字」としか説明できず、翌日には撤回せざるを得なかった。8ケ月で政権を投げ出す。

政権の座を降りざるを得なかったのは、佐川急便から1億円を借入した問題だった。6年の通常国会は、自民党の激しい攻撃に遭い、予算審議に入れない非常事態となった。徳洲会からの5000万円借り入れ問題で都議会を紛糾させ辞めざるを得なかった猪瀬直樹前知事の経緯とどこか似ている。しかし表向きの理由は1億円ではなく、「60歳を区切りにしようと思ってきた。ここが区切りのつけ時と判断し、辞職を決意した」というものだった。

16年前の平成10年4月、民主党結党と同時に突如、任期途中の衆院議員辞職を表明し、政界から身を引き、熊本の陶芸家として時々雑誌に取り上げられる程度だったのだが、ここにきて突然の都知事選出馬である。自民党幹部は「最近は芸術に携わってきたようだが、細川氏自身が骨董品だ。ゾンビだ」と皮肉っている。

ブログ子は東京都民で家族3票あるが石原慎太郎元都知事が推薦するなら、と田母神俊雄氏に2票行きそうだ。だが軍人と言うのはいつの世も嫌われることを知っている亭主は宇都宮健児氏との「左右対決」はコップの中の嵐にしかならないと見る。では誰に投ずるか。「イロ舛添 Vs ゾンビ細川」の選択肢しかないのなら、棄権するしかないではないか。「脱原発」などと呆けたことを広言する輩は消えて、国家観のしっかりした第三者を待つ気持ちや切である。23日までに出てきてほしい。

人気投票の都知事選でいいのか

東京都知事選が大詰めを迎えている。ここ2、3日でガラッと変わる”タマ選び”のさなか、明日にも変わる時点でこうした記事を書くのは新聞記者の世界では愚の骨頂とされるのだがあえて、書くことにする。

自民党は、来月投票が行われる東京都知事選挙で支援する候補者について、7日夜、東京都連の会長を務める石原伸晃環境大臣や幹事長を務める内田茂都議会議員ら7幹部が対応を協議した結果、舛添要一元厚生労働大臣が立候補する場合、都議会と信頼関係を築くことなどを条件に、舛添氏を軸に調整を進めていくことになった。6年後のオリンピック開催に情熱を傾け、都議会と信頼関係を築くことなどを条件に、舛添氏を軸に調整を進めて行きたいとしている。

これが本当なら、自民党は3年前、民主党に大敗した愚をまた繰り返すことになるのがわからないのだろうか。「舛添候補」がだめな理由は2つある。

①自由民主党に離党届を提出し、新党改革を結党したことで自民党は党紀委員会で舛添を除名している。一番重い除名処分にした人間を迎え入れる理由をどこに見つけるのか。②は過去現在、山ほど女性問題を抱えている「舛添候補」が蜂の巣のような十字砲火を浴びるのは必至である。誰もが知っている多くのスキャンダルを抱えていてはとても大量得票などおぼつかない。それをわかって「舛添氏を軸に調整を進めて行きたい」とは笑わせるではないか。

奔放な女性関係で知られ、2度の離婚歴がある。最初の妻は留学時代出会ったフランス人。2度目の妻は官僚時代の片山さつきだが、結婚生活3ケ月後には片山が弁護士に離婚相談、調停を経て89年に離婚した。1996年6月に現在の妻である元秘書の女性と3度目の結婚をし、2児をもうけている。他に日本人女性2人との間に婚外子が計3人いる。 かつての盟友栗本慎一郎は舛添の女性遍歴について「あいつは女の胸を揉んだ手で翌日に仕事で善人面して握手をしている」と痛烈に批判したほどだ。

昔政治部で出回っていたある筋の書類を見たことがあるが、「異常性欲者」とあったのに驚いた。まさかと思ったがその後の展開をみると本当のように思える。昨年末の週刊誌を見ていたら彼の女性関係と隠し子の件が大きな活字になっていた。政治の世界では「臍下三寸人格なし」と大言壮語がまかり通ってきたが、今は違う。女性スキャンダルを抱えたらまず当選は難しい。政界ではすでに誰もが知っているこうしたマイナス要因を考えて選んだとしたら愚の骨頂でしかない。石原伸晃都連会長の鼎の軽重が問われる話である。親父を口説いて担ぎ出す算段したほうが賢明ではないか。

「舛添候補」は早くもオリンピックを控え、首都東京の防災対策の重要性を指摘したり、母の介護体験から高齢社会への備えをぶちまくっているようだがこれとて「母親の介護をしていたのは亡くなるまでの3年間ほど週1回程度。日々の介護は三番目の姉が行なっていた(近所の老人談)。舛添氏が介護に携わるまで長年、長姉夫婦が一緒に暮らしていたが、母親の死も知らされなかった、など早くもバッシングが始まっているのを見てもわかるが、この手の話が今後わんさと出てくるのは必至である。

その他の候補者もぱっとしない。これまでに共産党と社民党が推薦する日弁連=日本弁護士連合会元会長の宇都宮健児氏と航空自衛隊の元航空幕僚長の田母神俊雄氏が立候補を表明している。日本維新の会は7日、都知事選の対応について「自主投票」とすることを決めたが、元知事の石原慎太郎共同代表は、田母神俊雄氏の支援に回り、今後維新内での「東西対立」の新たな火種になりかねない。

民主党も候補者不足が悩みの種で、一部には舛添支持の動きがあるともいう。何を考えているのか、初めから戦意喪失である。公明党とて自民党の擁立待ちで、とうに自民党にくっついていくしかない「下駄の雪」状態ときている。東国原英夫前宮崎県知事もしたたかに模様眺めをしでいて土壇場で出馬してきそうだが、世間は”宮崎限定商品”としか見ていない。

毎度おなじみの「ホーマツ」諸氏も8日出馬宣言したドクター中松を先頭にマック赤坂ほか勢ぞろいするのだろう。こうして顔ぶれを並べてみると、全員「ホーマツ」にしか見えないのだが、諸兄は如何。

Mt8 ブログは復旧しました

長らくお待たせしましたが、止まっていた「Mt8ブログ」は2014年1月5日ようやく復旧しました。

ですが、設定や投稿の細部については専門用語がわからないところがあり、目下研修中で、しかとした内容のものはまだ書いていません。試行錯誤中、と言ったところです。とりあえずお知らせまで。

ブログの亭主